193 古参がゆるゆるRPする村
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…。
[自分には、帰りが待ち遠しい両親ではなかったし、すぐに一人になったから何とも言えないが]
いっつもにこにこ、かあ。
[―もっと笑いなさい。 聖母のような微笑みで、言われたことを思い出す。 毎日、自分がどんなにみすぼらしいか、浅ましいか思い知らされて、 やっぱり元居た場所に帰ろうかと何度思ったか]
大事なんだね。
(148) 2014/09/13(Sat) 00時半頃
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[>>149少し目を伏せる。氷嚢を当てる姿を見ていると申し訳なくて]
わたしは違うから、代わりの言葉って訳じゃないけど…。
一時はうっとうしかったり突っぱねたりするかもしれないけど。 そういう思いって、通じるんじゃないかなあ。
…でも、一方通行はいやだな。ちゃんと聞いてほしい…と思う。 家族でもそうでなくても、一人の人なんだから、考えとかって、あると思うし。
(155) 2014/09/13(Sat) 00時半頃
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[何か、娘とあったのだろうか。グロリアなら、きっと何か言えるのだろう。 だから、聞き出すか…もしくは、自然と話させるか、出来るだろう。 何を言えばいいかわからないから、自分からは聞けない]
…言いたいことは、言った方がいいんだろうけど。
[自分のことを話すことはあまりない。人に言うほど数奇な育ちでもないし、何より何を言えばいいか、人のことよりわからない]
あたし? 楽しい時もあるけど…あーいや、なんていうか。 あたしは、ここにずっといるわけじゃないんだ。 勉強のためとか、経験とか、そういう奴。
[もともと、というより今も娼婦だけれど、後ろめたいよりも説明が面倒で]
でも、前よりは笑おうと思わなくても笑ってると思うけどなあ。 あたし、ビンボーだったし、頭も言い訳じゃないから、 体売るくらいしか選択肢なくて。 でも、たまたまおか…えっと。 ある人に拾われて、そういう勉強とかさせてもらってるの。
(171) 2014/09/13(Sat) 01時頃
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― 病院 ―
[そんなわけで、検査するからとほいほいついて着ちゃったのだが、何故か道を覚えていなかった。
手元には数冊の本、そして端末。
身の回りの持ち物と、何故か食券の回数券。
特段怪我をしていないが、救急車に乗っている。]
[一番上の本のタイトルは、ピーターパン。
妖精と暮らす子供の物語。
知ってか知らずか患者と医者と器用にこなす男の推薦だ。
検査は明日から行われるとされた。
暇な時間、ぱらぱらとめくって、物語を読んでいる。
恐らく先生の言うことは、嘘偽りは無いだろう。
何らかの理由で子供が集められた島。
どのような理由で集められたのだろう。
その問いを、自分はかけていたのだろうか。
検査の話でうやむやになってしまったのだ。]
意外と、噂されていたのだな・・・。
[熊の王子様とやらが自分を比喩した表現である事に後から気が付いた。書き込みも、医師の笑いもそういった意味だったのだ。]
[食券は、来客用の飲食コーナーの引換券だった。
職員は気を利かせて渡してくれたことを理解した。
ここのめしはじつにまずい。
死する世界で食べた乾ききった栄養食の味がするのだ。
貰った券でいっぱしの食事をいただくことが出来た。]
[ネバーランドの島のことを幾つか推測している中、
本当の答えも合ったかもしれない。
後で答えを教えてくれと言ってある。
きっと端末から聞けるはずだと思った。]
『病院のめしは実しやかにまずい、注意されたし』
[とりあえず端末に時代めいた書き方で書いておいた。
持ってきた本の影響である。]
[そういえば、先日脱走した銀髪の女性が入院しているはずだ。ナースセンターに話を聞いてみたが、まともな答えは返ってきたかどうか。
他に元居た場所―サナトリウム―からやってきた患者は居ないかを尋ねてみた。]
[検査の話を軽く聞いたところ、どうやら普通の体の状態とは少し違うところが多々見られたという。稀によくある的な表現を去れても困るのだが。
検査の前後で例えば食事をするなとか指示があるがそれ以外は自由でかまわないとの事だ。
だがりはびりセンターに行ったら健康的な大男は職員用のジムを紹介するからそっちいけだと言われた。これはひどい。]
『ジムはストレス発散に丁度よい。』
[と書き込んでおく。
何処に居るのかさっぱりわからないことを呟いた。]**
― 街中 ―
[歩きスマホをしている。
さかのぼる事ができるのかなと思いさかのぼってみると、
自分のアカウントができてからは見れるようだった。
自分の散文を全部削除したい衝動にかられる。
でも厳密には自分じゃないし。それに。
昔の自分が何を思っていたかをダイレクトで見る事ができるのは、ちょっと面白かった。
メアリーとのやり取り。ふつふつと沸きあがる何か。
そして目に留まるのはグロリアの文だった。
やっぱり、見習いたいねえと思う。
こちらにいたら弟子入りしたいくらいだとも。
現代の占い師に必要なのは基本的にカウンセリング力だ。]
――…
絶望と希望…、か
――――― そうだねえ
[希望があるからこそ奪い、絶望を与えられた。
絶望という存在があったからこそ、
希望という存在を疎み、妬み、奪いたくなる。
そう思うと確かに、希望があるからこその絶望なのかもしれない。
自分は絶望をしていたんだろうか。
―― 天にのぼったあの時にではなく、最初から。
その問いの答えはいらなかった。
多分、プライドが傷つくだけだ。
そう思う時点であれなのだが、まあそういう事にしておく。]
[世界のすべてに上も下もなければ、きっと右も左もない。
ゆるやかな死とは、きっとそういうものなんだろう。]
[彼女の人生については結局聞いていないけれど
あの生き様の根底にはいったい何があったのか。
「それで、生きて来たような物ですから。」
……もし、彼女を殺そうとしていたら。
ロミオやラルフのように、殺すのを許してくれるのではなく、
抵抗をせずに、ただ、自分の事を思ってくれるのではなく、
きっと、とめて、止めたうえで敢えて、説教でも始めるんじゃないかと思ってしまった。 想像して、想像が容易で、またちょっと笑った。
そういう人間が、あのころの自分にいたなら。
もしかしてまた違った結末にもなったのかもしれない。
まあもっとも、
素直に受け入れる事の出来る自分ではないだろうけど。
人の縁というものは不思議なものだ。]
― 花屋の前 ―
[を、通りかかった。
彼岸花がみえる、もうそんな季節だったか。
――…
赤い赤い、あの空みたいな色の。
以前気になって調べた事がある。
確か有毒植物で、色々な謂れがあった花だ。
地獄花とも呼ばれている。]
…、 ?
[でも、また、なぜか。気になってしまっている。
アカウントに気付いたこのタイミングで、という事は。
何かしら縁でもあったんだろうか。]
[結局は気になったので、その彼岸花を買う事にした。
本数は一本だけ。
… 見た事がある。
一本だけ、一本だけ。
あれは消滅の間際。手を伸ばす前。
空の赤に交じり、一本だけ ――――。
どうしてだか眉を寄せてしまった。
思い出す、思い出した。
記憶はあいまいであやふやで、
知っている事と知らない事がある。]
[勝負に勝って、天にのぼった。
天の上で、絶望をして、また地に落ちた。
天井の花。
ああまた、
それでもあきらめず。
天に昇れとでも言いたかったのか。
誰に向けてでもなく思う。]
――…
[花言葉を覚えているような性格ではないので、
手元のスマホで調べてみる。逸話までばらばらとでてきた。
その中の一つである「家に持ち帰ると火事になる」というものに笑ってしまった。購入した一本の彼岸花をもう包帯などに縁のない手でくるくると回しながら。
「彼岸花を摘むと死人が出る」
「彼岸花を摘むと手が腐る」
思えば思うほどに昔の自分だ。逆に楽しくなってくる。
赤の色さえ昔も今もトレードマークで。
葉みず花みず。――― 葉と花は同時に存在はしない。
彼岸花の葉は花が咲き終わってから咲く。
最期の馬鹿さ加減すら表してくれているなと、思った時には、さすがに苦笑にもなったけど。
「想うはあなた一人」。]
[縁起のいい話もたくさんあるけれど、
自分に似合っているのはこちらの話だ。
よいものは全部他の人が持って行けばいい。
残る不吉は全部自分が持っていこう。
「再会」、「また会う日を楽しみに。」
*きっとこれも、何かの縁だ*]
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[>>176に力なく笑ったのは否定したかったからではなく、 別に誇れるような仕事ではなかったし、そもそも]
…患者にけがはさせるけど?
[落ち度がすべて自分にあるわけではない…と思わないでもないが、 やりすぎたのは事実で]
ありがと。 今は…ね。 まあ、まだまだなんだけどさ。
[やがて、彼は寝息を立て始めた。 しばらく眺めて、一旦診療室を後にする]
(214) 2014/09/13(Sat) 21時頃
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