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メモを貼った。
[押さえつける力は存外に容赦なかった。
幾ら本調子ではない頭でも、今自分がとらされている姿勢が
どれだけ屈辱的かということぐらい把握できる]
『本気なら尚更──ッ』
[質が悪い。けれど言葉が喉の震えに消える。
何かが押しあてられる感覚。拒否を示すように首を横に振る]
『嫌、だ…ッ』
[はっきりと言葉で拒否を告げているにもかかわらず、
その行為が止められることはなく、逆に押し込まれる圧迫感に
喉からごく微かに悲鳴じみた響きが零れた。
琥珀に融けた薬が、神経に火をつけるのは時間の問題か]
メモを貼った。
嫌だ止めろはもっと言うといい。
聞き入れてはあげないけどね。
……逆に燃えるよ。
[悲鳴のような音を聞きながら奥まで深く埋めてしまうと、
バイブの固定された布の長い部分を股の間から前へ通し、腰のベルトに固定する。其処についた穴に細い鍵を差込み、くるりと回して留めた]
ああ、サイズは合ったみたいだね。
似合うよ、Jade?
[手についた蜜を、男は浴室にあるタオルで拭う。
決して自分では長時間触れも口にもしない]
さあ今日はもう遅い。
部屋に案内しようか。
[男は青年を連れて地下室へと足を進める。
蜜で汚れた床は後から召使が痕跡を残さぬよう拭っていくのだった]
[暗く光の差さない地下に部屋が幾つかある。
どれも鉄製の扉が厳重に入り口を守っていた。
最奥の部屋をあけると、中からは僅かな血のにおいがもれる。
石造りの部屋は独房にも似ていて
天井から吊るされた錠であったり
床にこびりついたどす黒い血の跡であったり
壁に備え付けられた数々の機具が、此処がどのような部屋かをあらわしていた]
今日は長旅で疲れたろう?
ゆっくり休むといいよ。
[言葉はねぎらうように優しく。
男は彼の手を拘束すると天井から吊るされた鎖に繋ぐ。
少しばかり鎖が長いが、完全に座ることは出来ないだろう。
尻に嵌まったバイブのスイッチを押すと
ひらりと手を振って男は彼を置き去りにする。
電池が切れるまでか、朝日が昇るまでか
彼の夜はまだ*始まったばかり*]
メモを貼った。
[うずめられたものに対する違和感は酷く。
表情を歪めて、その圧迫感と羞恥に耐えるしかなかった。
頭の中でとりあえず離れていこうとする理性を必死に繋ぎとめ]
『相、変わらず、最悪の、センスだ』
[まるで気紛れに花を愛でるかのような言い草に、
まだ壁に押さえつけられたまま男を睨んだ。
手をぬぐうその姿に、二度とこの男を言うことだけは
信用するまいと固く心に決めた。
元々信用などしていなかったに等しいのだが]
『檻の、間違いじゃないのか』
[床の上に琥珀の足跡を残しながら、連れて行かれるままに向かう。
部屋なんてそんな上等なものを寄越すはずがない。
そんな風にある程度は見越してもいた。
けれど、実際に連れて行かれた場所に流石に言葉を失った]
[続く鉄の扉の最奥の一枚。開かれたその場所は鉄と、血の匂いと。
石造りのその場所は冷えていて、体が自然と小さくなる。
そのせいで、穿たれたものの存在を余計に体に知らしめて
表情の歪みが少しだけ濃くなった]
『休む?』
[こんな状態で、こんな部屋で。
ましてや拘束されて、こんな状況で。
休めるはずがない。ありえない]
──ッ
[拘束された両の手は吊りあげられ、僅かに吊るされる。
酷く不安定な姿勢に加えて、玩具のスイッチ。
ガシャン、と手元で金属が抗議するかのような音が響く。
遠くなっていく背中、取り残されるその場所。
肌の上に残るも押し込められた玩具が蠢いて中に塗り込めるようのも蜜。
ゆっくり燻り続ける熱を持て余すも、声を上げる事はない。
ただ、石造りの壁に沁み込むのは微かな吐息と金属の歌だった*]
メモを貼った。
[寝台なんて無い、地下室は奴隷部屋というよりも
拷問部屋といったほうが正しい。
男は部屋に戻り、モニターのスイッチを入れた。
4つに別れた画面に映し出されるのは燻った熱に悶えるJadeの姿。
四方から映し出された彼の痴態に、薄く笑みを浮かべる]
声を出せば少しは楽になるだろうに
それとも嗚呼、若しかして後ろは経験済みだったか
あれでは細すぎて届かないのかな?
[自室で呟いたところで彼には聞こえない。
じわりと浮き出た汗で蜜が流れていく。
臍を伝い、そのまま下へ――茂みを重く濡らす。
彼の中心は流石に反応を示し始めていたか
抑えたような吐息を上げる翡翠の表情を眺めながら
男は部屋で紅茶を愉しんでいる]
メモを貼った。
【人】 良家の娘 グロリア―客間― (77) 2010/04/06(Tue) 12時半頃 |
【人】 良家の娘 グロリア[部屋の外に出ると、やってきた二人の姿。一緒に来たわけではないのか、並んではおらず。 (80) 2010/04/06(Tue) 13時頃 |
【人】 良家の娘 グロリア[一見すれば奴隷に対する態度には見えないだろう。 (84) 2010/04/06(Tue) 13時頃 |
【人】 良家の娘 グロリア そう、カルヴィナね。ではそう呼ぶわ。 (86) 2010/04/06(Tue) 13時頃 |
―地下室―
───…ッ……
[モニタリングされているなんてまさか思いはせず。
かと言って、声を上げるわけではない。
神経を支配する熱に抗うように、
首を時折緩く横に振った。喉が震える]
(──苦し、い)
[無理矢理飲み込まされた細い杭は、
馴れない体を、狭い蕾をゆっくりと嬲る。
苦しくて、熱い。体が自分のものではないようで、
それが堪らなく気持ち悪くて仕方がない。
薄く滲んだ汗は蜜を浮かせてゆっくりゆっくりと流す。
性は本当に僅かに反応を見せるにすぎなかった]
メモを貼った。
[とうに薬は身体中を侵しているだろうに。
其れでも反応の薄い中心を長め]
ふぅん。
[男は更に時間をおいて、地下を訪れた]
……やあ、Jade
気分は如何?
[天井から吊るされた手枷で拘束されている彼を眺めながら
白濁の散らない床を見下ろすと、のんびり口を開いた]
随分我慢するね。
それとも刺激が足りないのかな?
……っ…
[喉が小さく震える。
どれくらい時間が経ったのか数えることもない。
正確にはそんな余裕がない。
ただ、自分の神経を宥めるのに必死だった]
……、…?
[扉の開く音がした。
濡れて、それでもなお視線は男を睨む]
『……最悪、だ』
[機嫌がいいはずなんてない。
続いた問い掛けにも答えないまま、
視線を逸らした]
【人】 良家の娘 グロリア[ワインを口にして次第に酔いでも回ったようなカルヴィナを面白そうに眺め] (99) 2010/04/06(Tue) 15時半頃 |
……辛そうだね?
[睨みつけてきた翡翠に、男はしかし満足そうに哂った。
靴音をさせ、彼の元へと近づき
恐らくはもう痺れて感覚が無いだろう腕に手を伸ばす。
枷と鎖を繋ぐ連結は緩んでおらず、彼はどれほど力が抜けようと座ることは許されない]
して欲しい事があれば聞いてやっても良いよ。
俺はいま気分が良い。
[薄暗く冷たい石造りの部屋には、彼へ嵌めた貞操帯から振動音がもれ聞こえている。
節ばった指先で、汗で流れる蜜を掬い
僅かに反応を示した彼のペニスの先にこすり付けながら]
お願いしますご主人様、って言ってご覧?
そうしたらひとつ願い事をかなえてあげるから。
[くすくすと見下すように哂った]
『…ッ』
[腕に伸びてきた手に、避けようとすれば鎖が鳴いた。
硬翠は睨んだまま。ただ、声なんて出すまいと。
相手の望むようになんかなってやらないと]
『触るな…!』
[肌をなぞる指先に唇を噛む。
男の指が塗り込める仕草に、拒否を示すように首を横に振った。
その間にも後ろは玩具によって蹂躙され続ける。
細い喉が幾らか震えたけれど、それでも喘ぎは欠片も零さなかった。
言葉を信じるには、余りに印象が悪過ぎたし]
『断る』
[買われたからと言って、そう簡単に折れるつもりも更々なかった]
[拒絶を聞いたところで指は止まる事はない。
腕からなぞるように頬へ手をかける。
芯に絡めた指は、先端へ蜜を塗りつけていく。
とろりとしたそれが滑りを助けてくれる。
震わせた喉元に男は唇を寄せ、軽く歯を立てた]
困ったね。
そう言われると他の方法では御前を解放する気が無くなった。
Jadeは一生このままで居るつもりかい?
後ろに道具挿れられた惨めな格好で
鎖に繋がれたまま此処で干からびたい?
[Yesと言われたなら本当にそのまま永遠に放置するような口ぶり。
顔を上げ視線を合わせた男の褐色の瞳は笑っていなかった]
『触るな、と、言った、はずだ』
[頬に寄せられる指先が嫌で、首を横に振る。
蜜の甘い匂いは、指が塗り込めるたびに感じられる。
絡める指と、薬の効果は確実に、少しずつ性の形を変えていった。
気分が悪くて、耐えられない。けれど思い通りになんかなりたくない。
喉に重なる歯の感覚に、微かに体が震えた]
…っ
[聞こえる宣言に、硬翠が微かに揺れる。
其れは恐怖でしかなかった。
このまま弱い火で焙られたような感覚に耐え続けながら、
一生、このままだなんてそれこそ拷問に等しいけれど]
『お前、に…頭を、下げる、くらいなら……
耐えるほう、が、ずっと、マシだ』
[相手の瞳の気配なんか、関係ない。
硬翠は、それでもまだ睨み返すことを選ぶ]
触るな、って言いながら
此処は期待してるみたいだけど?
[後ろの機具は止まらないまま。
少しずつ空間に振動音の他、水音が混じり始める。
絡めた指は確実に追い詰めていった]
怖い? まあ、そうだろうけど。
そのまま放置されたらどうなるか、教えてあげようか?
機具が外せないと排泄が出来ない
張り付いた蜜で皮膚が爛れるかもしれない。
ああ、ついでに蟲でも放置してやろうか?
身体中を蟻が這い回り蝿が飛び交うのは耐えられるかな。
此処は物音も光もとどかない。
まあ、間違いなく気が触れるね。
どれだけ御前が強情でも、24時間持てば奇蹟さ。
本屋 ベネットの喉元を歯で擽りながら、吐息交じりに残酷な未来を告げた。
───ッ
[不快感を訴えるかのように鎖が小さく鳴いた。
聞こえるのは粘質な音、それが自分の体が関わっていると解れば
余計に不快でたまらない。
耳に届くのは睦言なんてものとは程遠い不愉快な囁き。
蜂蜜は肌に塗るくらいだから心配はないが薬が入っているとなれば話は別。
排泄は、胃も空っぽだからあと二日くらいはどうにか耐えられるだろう。
虫が一番耐えられないと思った。蠅よりも蟻だ。
体を動かせば飛んでいくものとは違って這うのを落とすには労力がいる]
『……っ』
[喉元から伝わる振動に、眉をひそめたまま息を飲みこんだ。
ただでさえ薬と不快感でぼうっとする頭に、余計な事を考えさせないでほしかった]
[息を呑む気配を感じ、男は吐息を漏らした。
触れている指先には熱も伝わっていて
少しずつ思考力が曖昧になっているのは観察していればわかる。
だからこそ、脳裏に描きやすいようわざわざ声にしていた]
どうするかい?
此処も随分辛そうだね。
[滑る肉棒の先を爪で弾き、男は問う]
逆らい続けるのも、悪くないけどね。
何処かで折れる所を覚えてくれないと困るなぁ。
一言服従すれば済む話じゃない。
強情ばかり張っていても良い事は何もないよ?
[頭がぐらぐらする。
熱のこもった溜息が自然と零れた]
『うる、さい……ッ』
[爪ではじかれれば流石に表情が大きく歪んだ。
ゆっくりと息を吸って、どうにか思考力を取り返そうと足掻く]
『良い事、なんか、どちらに転んだって、
ありもしない、こと、くらい、わかっている』
[痺れ切った手を、握り締める。
意識のあるまま屈するのは己の矜持に反すること。
苛立ちは、掌に傷を作って赤を滲ませた]
[少しずつ相手が追い詰められているのは
指を絡めた其処の反応と、もれる吐息で感じている]
俺だってただ虐めたいだけじゃない。
御前にとって良い事ではないが
少しマシな待遇は用意しているんだよ?
[平静を取り戻そうとしている相手に気付くと
男は空いた手で頬を撫ぜる。
拳に滲んだ朱に気付いて片手の掌を開かせ、
指先を絡めて握りこむ]
駄目じゃないか
俺に無断で傷を付けちゃ。
[その間にも後ろを犯す細い機具も、
彼の中心を擦り上げる手も止まる事は無い]
[駆動音が、虫の羽音の用で酷く煩わしい。
頬に触れる手に硬翠は睨むけれど、ずっと弱くなってしまっている]
『…マシ。
よく、言う。物は言いよう、だろう。
どうなったって、そう、変わらんだろう、さ』
[吐いて捨てるかのように、言葉を作る。
あてにしてなどいない。信用もしていない。
その感情が、口元に嘲りの笑みを作る]
『…俺の体は、俺の、物だ。
誰の…指図も、受け、ない…ッ』
[大きく息を吸い込んで、吐き出す。
持て余した熱で上がる体温が、酷く気持ち悪い]
[此方へ向けられる視線が熱に侵されているのがわかる。
歪んだ口元を見遣り
男の声は甘くも冷えた音を漏らした]
――…先ず教えてやるよ。
[追い詰める手は止めない。
息を吸おうとする唇を塞ぐように、男は自らの薄い唇を重ねた。
強く吸い上げると同時、擦りあげていた中心を根元から握り射精に到達出来ぬように締め付ける]
Jade
未だ立場が理解出来ていないようだね。
いいかい、お姫様
御前は俺に買われて此処にいる。
御前の身体は頭の先から爪先まで全て俺の管理下にある。
俺の指図なしじゃ、この拘束すら解けないのさ。
其れでも俺が一度望みをかなえてやろうって言うのに
……イラナイんだね。
なら、俺は俺の好きなようにするけど。
[顔を上げた男が先ずこの薄暗く寒い地下室で
目に付けたのは、まだ冷えた鏝]
その生意気な口
喋れなくしてやろうか。
[薄甘い声が、聞こえた。
追い上げてくる手に、それでも、嫌で声だけはこぼさなかった。
次に口を塞がれたのを理解する。薄くて冷たい唇。
噛みついてやろうと思ったけれど、締めつける痛みによって叶わなかった。
漸くまともに吸いこんだ酸素も、薄く鉄錆の味がした。
落とされる言葉も、声も、もう半分ぐらい理解できていない。
ただ、持て余した熱と不快感だけで視線がまた少し弱くなる]
…、……?
[問いかける言葉さえ、今は口に出すのが億劫だった。
まだ体に直接響いてくる虫の羽音に煩わしさを感じながら]
『喋れ…なく……?』
[何をする気なのだろう。
自分の位置からでは、今の視界からでは、そこに何があるのか見えない]
[男は一度彼の身から離れる。
羽虫のような音は少し威力を弱めていた。
電池の切れる時間が近い。
穏やかになった動きは逆に彼へその納まっている機具の形を感じさせる事になるだろう]
そう、良い声で鳴かないなら
声はいらないだろう?
[冷えた鏝を手に、再び彼の前に立つ。
見せ付けるように、威力をなくした瞳の前へ翳してやった]
熱して御前の口に突っ込んであげる。
折角召使に用意させてるご飯が無駄になるけど、仕方ないね。
簡単に死なないように、点滴で栄養だけは送ってあげるから。
[褐色の瞳を細めて、鏝から伸びるコードをコンセントに差し込んだ。電源が入りじわじわと鉄が赤く色を変えていく]
最後にもう一度だけ聞いてあげよう。
お願いする気は、あるかい?
[男は最終宣告を突きつけた。
これでまだ折れぬなら、熱した鏝は確実に彼の咽を使い物にならなくさせる]
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