32 ABSOLUTELY CHRONO LIMIT―絶対時空極限―
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―現在:時計塔崩壊跡地、破滅の兆しの塔《トルメンタ・アルシオン》前― [空間を裂き、倉庫から移動した先は、時計塔崩壊跡地、破滅の兆しの塔《トルメンタ・アルシオン》前だった。 禍々しく聳える其れに、ミケ《ミスティ・ケイオス》の気配を感じて周囲を見渡した]
………あの力が、発現したのか。 《Hel》の司る”死”は新たなる”始まりの為の終わり”。 産み変えたドナルドが創世の力を持つのも。 その伴侶に選んだのが聖なる心臓を宿す銀猫なのも、当然の帰結、か。
[己の中の《Hel》の記憶を探りながらそう呟く。 やがて、移動させられる前のサイラスの姿と、ドナルドと共にいるミケの姿を見つけることができただろうか。]
(346) 2010/09/18(Sat) 22時頃
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ミッシェルは、カリュクスに話の続きを促した。
2010/09/18(Sat) 22時頃
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[ふと声が聞こえ、そちらを向けば同じ研究所《ドック》で作られた”弟”の姿]
”未来亡き憐れな幼子《ジェリグ・ニーニェス》”、か。
[その様子が以前会った時と違うことに、驚きはしない。 同じ研究所《ドック》にいた己は、彼は―――だと知っているから]
あの様子。 Зояの心臓《パーツ》…もう時刻がねぇんだな
[ゆらりと揺らめく姿に、ぽつりと呟いた]
(353) 2010/09/18(Sat) 22時半頃
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[>>351 投げられたドナルドを危なげなく抱きとめ、腕に抱く]
アタシ、赤ん坊とか抱いたことなんかねーのに。 《Hel》が覚えてんだなあ …家族3人、感動の再会、って奴?
[苦笑しながら、弱ったドナルドの背を優しく撫で、髪を梳く。 瞳は徐々に薄氷になり、《Hel》が表へと出てくる]
『ふふ、MICEが子守をしているなんて珍しいな。 お前がその力を厭うてることを知りながら、お前の子を産んだ ―――…妾(あたし)が憎い?』
[金、銀、どちらの髪の色でもない、燃えるような始まりの赤をしたドナルドの髪を梳き、薔薇色の唇を額に落した]
(361) 2010/09/18(Sat) 22時半頃
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[>>371 驚愕した、というミケにクスクスと愉快そうに笑う]
『退屈に腐っても、妾(あたし)はこの世界を創りし一人、”始祖”だよ? 抱いた時に気付かないとは、随分見くびられたものだな。
妾(あたし)が憎いわけでも、この子が憎い訳でもないなら どうしてそんな顔をするのやら。 ―――話したくないのなら、聞かないけれどね。嗚呼でも気が向いたら慰めて位はやるが』』
[赤子を抱いたまま、”当時”と同じように、甘えるように擦り寄って見せる。 見た目だけなら仲睦まじい家族。]
『ああ、今の身体《器》が随分無茶をしたな。 闇の王に毀されるところだったよ。 闖入者のお陰でそうはならなかったが』
[傷は癒えていたが、切り裂かれた裂け目の残る衣服を見下ろして笑う。 赤髪の少年を知り合いか、と問われれば]
『”ミシェル”の、だな。気になるのか?』
(383) 2010/09/18(Sat) 23時頃
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[>>390 語る気のないミケを追求する素振りはない。 《Hel》もまた、己の思いを猫には語らない。”当時”そうであったように、今もただ、互いに傍にいるだけ]
『リシェント閣下は、次代に道を譲られるようだな。 まあ、妾(あたし)たち《始祖》もそろそろ引退し時なのかもしれぬな。』
[腕の中の赤子の目から光が失われていくのに気が付き、その子を産み落とした時と同じよう、優しく優しく抱きしめてあやすように揺する]
『ドナルド…そうか、其れがお前の選択か、我が愛しい子よ。 母は止めぬ。成りこそ赤子のままだが、お前ももう自分の意思を持っているのだろう。 眠るがいい―――望むのなら、いずれまた―――…』
[ミケに腰を抱かれるままに、腕の中の赤子に頬を寄せる]
『ミケ。憎くないのなら――― 愛せとは言わん。妾(あたし)の事も、この子の事も。 だが、最期くらい、抱いてやれ』
[子供の父親のオッドアイを見上げ、そう告げた]
(400) 2010/09/18(Sat) 23時半頃
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[>>392 無理だった、との言葉にクスクスと笑って]
『そうだな、妾(あたし)もまた世界の一部。 定まった刻限がこぬ者を、殺せはしない』
[赤髪の姿を眺め]
『彼がお前を殺すのなら
―――その時が、お前の刻限《LIMIT》なんだよ』
(403) 2010/09/18(Sat) 23時半頃
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[腕の中の子の頬を張るミケの手が、天鎖の祝福<< ギフトライン>>を強制的に切断するのに目を瞬いて。
それから、冷めた目も構わずくすくすと笑った]
『ドナルド、お前の父親は厳しいな ―――それに、素直じゃない。…のは元々か』
[弱弱しくしがみついてくる子を抱き返し。]
『だが―――間に合うかな?』
[すでに酷く衰弱している子を腕に、呟く。 母子でありながら、属性違う己にしてやれることは何もない]
(410) 2010/09/19(Sun) 00時頃
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