162 絶望と後悔と懺悔と
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[仲間達は、手の付けられない暴れ者だった自分を受け入れ
必要とさえしてくれた。
ヒーローを仰ぎ見るような憧憬の眼差し。
子分にしてくれと、慕う言葉。
寂しさを見かね、重ねられた手。
他の家族を裏切ることになっても、
自分を傍に置こうとした哀切。
欲しいものは此処にあった。
充分に与えられた。
――けれど、与えてくれた皆に、
報いることはとうとう出来なかった]
[生を擲ち死を選ぶ弱さを、疲れ果てた周は受け入れる。
昔、約束を交わした少女は、
寂しさに声を震わせていたけれど、その弱さを赦してくれた。>>*2
それに、共に在るときは常に自分の背を守り続けてくれた友が。
周が生き延びることを、誰よりも望んでくれた友が、一緒に帰ろうと導いてくれるのだから。
――きっとこれでいいのだ*]
[周にとって、なにが一番幸いなのか。
もしかすると、自分の与えようとしているものは間違っているかもしれない。
でも、もう、それよりも、なによりも、彼に安らぎを。
友として、彼になによりのねぎらいを。
それが、死というものであっても]
周、おでは…
絶対おまーはかえっでぐるっで信じてただ。
[周の身体が尽きれば、その魂を引き出すように手を引っ張りだして、その肩を叩き、髪をぐしゃりかき混ぜた*]
[今でも覚えている。
春、皆で摘んだ花のにおいと一緒に作った蓬餅の味。
夏、隙間から入ってきた虫と女の子たちの悲鳴。
秋、集めた落ち葉と焼き芋が焼けるまで待つあの期待。
冬、薄くて硬い布団の中でくっついていた互いの体温。
忘れたことは、一度もない。]
[醒めないで欲しいと思った夢。
取り戻したかった過去。
掴めなかった、未来。**]
[サミュエルが周へかける言葉を傍らで感じていた。
そのやりとりも、すべて。聞くつもりなどなくても、
その手は離れないのだから仕方ない。
だから]
……あなたはきっと、強くなれたはずなのに。
[同じ言葉は少しだけ、悲しげに。
少年たちに卑怯者だと言葉を投げつけたあの頃と、
零瑠を糾弾する言葉を投げた今と何の違いもない。
彼は自分がほしいものを持っていた。
“家族”を守る、力。それを行使する自由。
だから歯がゆく、だから悔しい。
当人にそんな様子が見えねば尚]
[感じる意識は、
いまある命と消え行く鼓動に向けて。
明乃進とリカルダと零瑠と――絢矢。
他の皆はみな死んでしまったのだろうことを知る。
それでも、自分の願いは姉のくれた刃という形で託せた、それは成就したのだろう。
願うべく幸いはどこにあるのだろう。
鬼とならなかった家族が皆死んでしまっては、
鬼である彼らの幸いが見つからねば、
父を殺したかった意味も、失われたに等しい。
見知らぬ人の安寧など、帝都の平穏など知らない。
――本当は、傍らに感じる彼の存在だって、生きて幸せでいてほしかった]
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