204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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……それ、俺の名前?
[入ってきた彼の姿は、確かな存在に見えるのに
明らかに話しかけてくるその様子は生者のものではない。
わからないのに、胸が痛んだ。
思わず、顔が歪み、涙が出そうになって俯くほどの、痛み。
わからないのに、覚えてないのに
感情だけ残るなんて、そんなの理不尽だ]
何か、用?
[これで、違うと
それは君の名前じゃないと言われたら。
想像したら少し笑えた。
彼も誰かに食べられたのかな――
顔をあげ、真っ黒に見える瞳を見つめながら、思いを巡らす]
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―3F個室―
……、取り乱して、悪かった。 気をつけるよ、……次なんて、 あってほしくないけど
[眼を閉じて、鹿爪らしい顔を作る。 上手くいったかどうかは、わからないが。>>509 彼が過去の少女を思い出しているとは、知らない。]
(514) 2014/11/20(Thu) 23時頃
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……んっ
[嬉しそうなフィリップの笑みに、気恥ずかしくて琥珀を伏せる。 袖を掴んで。 耳朶に触れるくすぐったさに首をすくめ。
振り返るように、口付けを受け入れる]
(515) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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[孔雀石>>511をぼんやりと見返し。
フランシスがフィリップに耳打ちする言葉が聞こえて。 羞恥に、熱だけではなく、頬が赤くなった]
――え?
[ドナルド>>512の問いかけにきょとり、と瞬き。 フィリップを見て、頭を撫でられてゆるり首をかしぐ。
どうしようか、と悩む。 見られるのは、はずかしい気がするし。 フランシスは、どう思うかと、琥珀が迷うように揺らめく]
(516) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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―3F個室―
……ぅ。
[>>511 ルーツを頼まれ、恐る恐るで手を伸ばす。 抱え上げると体温が高いのだな、と思った。]
暴れないでくれよ……
[更に恐る恐るルーツの頭を撫でて、 ドナルドに、一度出よう、と 謂いかけて]
……へ?
[>>512 眼を、丸く、した。]
(517) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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[上手く笑えない 微笑んで、ゆっくり息を吐いて。
ラルフに向けていた感情ほどでは無い けれど トレイルは、保護者から視線をそらしてニコラの様子を見る。
ニコラがいる ノックスは、遠い。 ニコラの視線は、トレイルじゃない。 ノックスの視線は、二人に向けて。
ーートレイルの声は今日も出ない。 きっと、明日も**]
(518) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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…………ああ。
[問われた内容を把握する為の間が空いた。
どうやら彼は自分の名前を覚えていないらしい、と理解して、ディーンは僅かに目を伏せ、彼の問いを肯定する。
それから、彼の前に歩み寄って見上げる顔をま近くに見下ろす位置に立つ。]
君は、シメオンという名前で……
僕の、たった一人の 家族、だった。
[言い慣れない言葉に、眉を寄せる。]
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[フィリップは嫌がらぬ様子。 ラルフの返事待つようにそちらへと目を向けた。 ラルフはと言えば悩む様子。 フランシスも目を丸くするあたりで想定外だったのだろうけど。]
――…熱の解放、だろ? まあ、愛の営みだっつーなら廊下で見張っといてやるけど。
(519) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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―3F個室―
……、え?ええっ?
(いや外に行って何処に行くところがあるかと謂うと 血のにおいがするし廊下で佇むのは論外だし、 そういえば掃除しないといけないと思ってたけど 階下にはトレイルたちがいるし会ったらどんな顔をしたらいいか分からないし温泉汲みにいけないじゃないか。 居間?居間か、いや、え?っていうかドナルドはなんでそんなこと謂ってる?どういうこと?教育方針を間違えたのでは)
[――混乱していた。]
(520) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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家族に会うのに……理由は、いらない。
[どんな物語でも、芝居でもそうだ。
現実がそうであるかどうかは定かではないが――そうであって欲しいと、思う。]
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[擽ったげな仕草に目を細める 引かれる袖 指先が離れていかない程度 腕を動かして 熱い耳から首筋まで撫で辿り]
ーーー………………
[反対側の首筋 ぺろりと舐める 火傷の部分は避けて 汗ばむ肌 舌に味を感じるけれど いまは喰らいつくす衝動より 勝るものがあるおかげで 血迷わない]
(521) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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……い、いやまあ そうだけど
[熱の解放だ、そういうことだ。]
な、なに。やりかた、知りたかったの…?
(522) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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[戸惑い迷ってる様子 彼はラルフの結論が出るまで そっと首筋を舐めて もう片手は 怪我した腕が 動いて痛まぬよう 軽く抑えるように触れて]
…………どう 違うの?
[ラルフの首筋から 顔をあげて ゆるくドナルドに尋ねる]
(523) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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ベネットは、フィリップがしはじめたのをみて、ルーツを抱きしめたままベッドの陰に隠れた。
2014/11/20(Thu) 23時半頃
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[フランシスの言葉>>514にはことと首を傾げた。]
悪い、とは言ってない。 別に気をつける必要もないし。
――そういう一面もフランシスの側面、だろ? 見れて嬉しいと思うけどな。
あー、これ以上は貧血になりそうだから そんなほいほいやらねーって。
[堅苦しくもっともらしいその表情に思わず苦笑漏らす。]
(524) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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[暴れないで にむっとしかけたルーツは 撫でられれば 割りにおとなしく かしかし と時折 轡を脚で引っ掻いている]
(525) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2014/11/20(Thu) 23時半頃
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―オレンジ/過去/愛し子が1人―
[ニコラの具合が良くない事に気付いたのは、行商から帰ってきてからだった。出掛ける時は、うーうー唸りながらも見送ってくれたのに。床に倒れていた彼を抱き上げると、ぐったりとしている。灰色の瞳はノックスを見ない。赤い顔でう゛ーう゛ー唸っていた。流行り病の言葉がこびりついて離れない。]
ニコラっ!
[このままでは死んでしまう。そんなことは耐えられない! 財布だけを掴み、ノックスはニコラを背負い医者の元に走った。街までは遠い。人を避けた事が裏目に出てしまった。
ようやくノックスにも慣れてくれたのに。此れからだというのに。]
神様、お願いだから…… 僕からニコラを、拐ってしまわないで!
[姉の家から拐ったように。 誰かの手が後ろから伸びている気がして。必死に走った。
靴が脱げても、足の裏を小石で切っても。必死に必死に走った。]
(526) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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フィリップは、ルーツがむぎゅっと潰されかけてじたばたした
2014/11/20(Thu) 23時半頃
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やり方には興味あるな。 ひとにしてもらう事ないし。
[フランシスの問い>>522にゆるく頷く。 違いをフィリップ>>523に尋ねられれば瞬いて]
深い想いがあるかどうか? 遊びか、本気か。 好きな相手にされっと、喰いたくなんねぇ?
[想いを深め触れるうち、喰いたいという衝動が芽生えた。 違うのだろうか、と首を傾げる。]
(527) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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[医者からの診断結果は、風邪。 もう少し栄養のあるものを食べさせなさいという忠告と共に渡される薬とオレンジ。
体に残る体罰の痕にも言及されたが、だから親の元から逃げてきたのだと告げると薬代をまけてくれた。 古いものだけどと靴もくれた。ありがたい。
流行り病ではなくて良かったと、へたりこんだノックスの目端に涙が一粒。]
(528) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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………家族
[声にしてみても実感がわかない。
またひとつ、"記憶"が消えた気がしたけれど
忘れたものがなんなのかなんて、わかるはずもない。
すぐ近くにある瞳を見上げて、
その表情が――読めなくて。
手を伸ばしてみた。
理由はない。
だって、理由なんていらないんでしょう?]
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[帰り道。灰色の夜空。起きた気配に振り返り、背中の愛し子に呼び掛ける。]
お兄ちゃんがしっかりしてないから、君に辛い思いをさせてしまった。
……ごめん、ね。ニコラ。
[胸中で繰り返す。 今度は一緒に連れていこう。人が多くても街に泊まろう。反省ばかりが頭に浮かび、ノックスは足元ばかりを見ていた。]
ん?
[きれいと小さな声。振り返り、小さな指先を見上げる。 淡いオレンジ色の一番星が、きらり。]
……ねぇ、ニコラ? 僕の一番は、ニコラだよ。
あのお星さまみたいに、真っ先に現れてきらきら光ってくれるんだ。
[夜空に浮かぶ、一番星。*]
(529) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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[家族といっても、所詮は他人だ。
ならば他人でも家族になれる。
そう、思っていたこともあった。
思い出して、なくしたもの。
もうきっと、彼の表情は読み取れない]
名前
[いらない、もの]
名前、なんていうの
[それでも呼ぶのは、好きだった]
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[ラルフを害す者がこの山小屋に居る。 そんな状況で遠く離れる事は考えられない。 仮令血の匂いがするとしても部屋の傍、 廊下にいることしかドナルドは考えていない。]
フランシス、ルーツが潰れる。
[じたばたする鳥を見遣りぽつと零した。]
(530) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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[ドナルドの問いかけに、そのはず、と迷う。
フィリップ>>521が触れるから、ぞくぞくと背筋が震えて]
ふ、ぁ……、っぁ!
[ぬるり、と触れる感覚に色めいた声が零れ落ちる。
触れられた肌があつく感じられて、琥珀が蕩けたように潤み。
興味がある、というドナルド>>527の声が聞こえる]
……よく、わかんない、けど。 フィリップに、ふれられると、 うれしい、のは違うの……?
[恋をしらず、衝動とはまた違う思いに、首をかしげ。 熱を帯びた吐息をこぼす]
(531) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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[手が伸びてくる。
これまで、彼に手を貸す以外――つまり、自分の手以外を彼に触らせたことはない。
反射的に逃げそうになって踏みとどまった。
触れられることを厭う理由は、もう無いのだ。
シメオンの指先は頬に触れた。
体温は感じない。
ディーンの眉間に寄った皺が、僅かに緩む。]
……ディーン・クロフォード、だ。
君の名前は、シメオン・クロフォード。
僕の、弟だ。
[姓なんて必要がないと思っていた。
しかしそれは、家族であるということを示す為の記号だ。]
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―3F 個室― ……、っ、そ、そういう、こと謂う。
[鹿爪らしい言い回し>>524の続き。]
当たり前だ。ホイホイやったら、怒るから。 ……おれだって、血に酔うことは、あるんだぞ……
[――歯を立てたい、と思うなんて。本当に、眼の、毒。 ふたりには背中を向けた状態で、心配なままドナルドの近く]
……あ、危ないと思ったら、 ……止めるつもりだったから ……見ないから、ごめん、ここに、いる
[ああ、もう、どうにでもなれ、と 心臓の音がどくどく鳴る。 同行者に口でする覚悟はあっても、 誰かにされているのを見る覚悟は出来ていなかった。]
(532) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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[甘い囀りがラルフのくちびるから零れる。 彼の言葉>>531に隻眼を眇め]
――…それはラルフにしかわかんねぇ事、だろ。 嬉しいの、程度にもよるンじゃねェかな。
(533) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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ベネットは、ドナルドの方を、ちらと窺う。どんな顔をしているのか、普通の顔か。ヘンに豪胆だ。
2014/11/21(Fri) 00時頃
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[ゆるっと ドナルドの言葉にまた首を傾げて 熱を孕んだ孔雀石は 困ったように眉を寄せる]
えっとーーーー もっと ラルフに触りたい もっと ラルフを抱きしめたい もっと ラルフのこと知りたい もっと ラルフに触られたい
って いうのは……どっち?
[されると?ならばするのは 大丈夫? と食いたぞっとしたけれど それ以上に熱が強くて ]
ーーラルフ
(534) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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[首筋を撫でていた手指が そっと頬を撫でる 紅く火傷気味なところは避けて そのまま唇に触れて 指を口に含ませたのは 声が甘くて もっと聞きたくて
首筋 甘噛みをしながら少しずつ下がる 傷のある腕を抑える手は 指先だけ動かし ラルフの上着 そのボタンを外す]
(535) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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[奇せず 似た言葉が ラルフの口から溢れれば嬉しくて その言葉をこぼした ラルフの口内を 指先はそっとなでてみる 熱く湿るそこは 指先にも気持
(536) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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