204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[ラルフの答えにさらに眩暈がする]
だめ だめだよ………… こっちにきちゃ だめ…………
[クラクラする ずるりと ラルフに しがみつくので 精一杯で 額にラルフの温度 頭上にいられなくなった ルーツが ぽてんと ラルフがねていた寝台に飛び降りる]
(461) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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[>>247ノックスの静かな声。彼が口にするのは、トレイルの歌のこと。 僕は目をまあるくして、じっとその話を聞いていた。 だって、トレイルはいつも歌を聞くとイヤな顔をするから。歌が嫌いなんだと思ってたの。
歌を、なくしたトレイル。 だから、歌を聞くとイヤな顔をしてたの?
じっと、じっと]
本当?
[>>248それから、笑いはしなかったけどもぱっと顔を明るくして。 強くなった抱き締めるのに応えるみたいに、ぎゅっとノックスへしがみついた]
うれしい。
[けど、ノックスの一番の中の一番はだあれ? なんて、訊かないよ。お兄ちゃんだもん。
それから、じゃあトレイルがラルフに酷いことしても、ノックスは味方なんだねって。そう、思った]
(462) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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[フィリップの眩暈には気付けないけど やだ、と紡ぐ声は聞こえる。]
フィリップがラルフが苦しむのやだって思うように、 ラルフだってお前さんの苦しみをやだって思うンだろうよ。 ラルフも優しい子だからなァ。
[少しばかりお兄ちゃん風ふかせて。]
その苦しみ、 分かりたい、って、思うかなー、って。
[なァ、とラルフに尋ねるような音色向ける。]
(463) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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―3F 個室― ドナルド……っ
[首を横に振って、身体をつかむ手に力を込める。>>454]
そんなの、そんな言い方ずるい……っ
[ラルフなら、望むだろうと予想できるのに。 案の定、ラルフは>>456同じがいい、と ――小さく、笑みさえ浮かべたのだ。]
(464) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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[しがみつかれる、腕>>458は、冷たくも感じられる。 怪我の熱に浮かされた体は、服越しでもきっと熱い]
……うん、ありが、とう……
[ドナルド>>459に支えられて、笑みを浮かべたまま。
筋張った腕に、歯を立てる]
ん……うん……
[問いかけ>>463に、うなずきをひとつ。 ぶち、と皮膚を破って、あふれ出る血を舐めた]
(465) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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ラルフは、ドナルドの血を、こくり、と飲む。
2014/11/20(Thu) 21時半頃
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[>>460ほら、やっぱり。 一番の中の一番は、ノックスは決められない]
んー……。
[そりゃ、僕はいいけど。 いや、よくないけど、いいよ。 だって、僕はノックス以外の世界があるって知ってるもん。 けど、トレイルは可哀想。
だからただしがみつく力を強くしておいた]
(466) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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んに、
[>>438優しいキス。 いつもの可愛がってくれる仕草にもぞもぞして。 首筋、当たる歯と熱がくすぐったい。 ふ、と漏れる息と、無邪気な声。 それは、奔放な性を思わせる声と紙一重なんて、いまの僕は知らない。
ただ、いつもみたいに遊んでくれるんだと、足をゆらゆらさせていたら >>441ノックスが階段を降りてきた人を見たとき、その遊びは中断した]
? うん。
[小首を傾いで、頷いて。 膝から素直に降りて、まだ着替えてないことにそこで気がついた]
(467) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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――…今更、だろ?
[ずるい、というフランシスに口の端をあげる。]
ずるい俺は嫌い?
[ちら、と視線のみ彼へと向けて]
(468) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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ベネットは、ふわ、と 漂ってきた血のにおいの甘さに、めまいを覚える。
2014/11/20(Thu) 21時半頃
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―ラベンダーアイス/1階―
[トレイルの溜息に気が沈む。>>455>>457 微笑みには遠いから。
壁に寄り掛かり、溜息。 どうにも空回りしているような気がしてならない。]
……バーニィ。
[力なく笑う。 風呂場に向かう前の、バーナバスの言葉を思い出せば尚更。>>453]
(469) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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[あたたかくぬめる舌から硬い歯の感触が肌に触れる。 突き立てられたそれが皮膚を裂く感覚にぐっと拳を握りしめた。]
――…ン、っ。
[溢れ出る血は色濃く滋養に満ちたもの。 傷口を舐めるその感触にぞくりと背筋に奔るは――。 悩ましげに眉を寄せてその様子を見詰めながら痛みに耐える。]
(470) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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[火のように熱い 翼の名残の骨あたり そこに額を当てる 腰に回る腕 引き止めたいのに 目眩で 腕に力が入らない]
……いいのに そんなのいい……
[背中で首を何度も横に振った 声は次第に嗚咽交じりになる フランシスの言葉 >>464 聞こえて ずるい 本当にそうだ それだ]
………………っ
[新たな血の香り 身体が震えて ラルフの上着を 強くつかんだ]
(471) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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[兄のような、家族のようなドナルドの血は、甘い。 美味しいけれど、飲みすぎることができないようにも、感じる味で]
――っ、ん……
[こくりと喉を通っていく温かい血に、琥珀が潤む。 かみ締めた筋肉を、食い破るほどの力はなくて。
流れ出る血を、舐めるように飲んでいる。
血肉で、怪我がなおるのかは、わからないけれど。 渇いていた喉が、 感じていた餓えが、満たされるのを感じていた]
(472) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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―3F 個室― [>>468 ドナルドは、笑った。
フランシスは緑の眼を見開いて、 それから 視線を彷徨わせ 首を横に振る。嫌いなわけが ない]
(473) 2014/11/20(Thu) 22時頃
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[ドナルドの腕に食らいつきながら、
背に触れる、フィリップ>>471の熱に吐息をこぼす。 泣かせてしまったことに、ちくりと痛みを感じるけれど。
それでも、喉を潤す雫から、口を離すことができず]
は、ぁ……
[噛み付いた傷口から、流れ出る血を舐め続け]
(474) 2014/11/20(Thu) 22時頃
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[あの時ほどの痛みではない。 腕の傷が熱もつのを感じながら息を詰める。 加減されるように急速に奪われるでなく ゆるやかに与えるような心地だった。]
――…ラルフの痛みが、 少しでも減ればいい。 はやく、治れ。 元気に、なってくれ、よ。
[ラルフの項に宛がう手で 彼の髪を再び撫でてあやすように言い遣り]
(475) 2014/11/20(Thu) 22時頃
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[力なく笑う顔は>>469、どうしようと小首を傾げた昔のまま。 ]
んだよ。 なんかあったのか。
[何か、はあっただろう。 もうとうに取り返しのつかないこと。
けれど、男は幼馴染のためではなく、男本人のために尋ねるのだ。]
(476) 2014/11/20(Thu) 22時頃
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[ドナルド>>475に撫でられて、吐息をこぼす。
怪我が急激に治るわけではないけれど。
熱で消耗した体力は戻ってきている気がして。 きっと、全部食べたら、治るのかもしれないけれど]
……ん、……っ
[噛み付いた傷から、流れ出る血だけを飲むように。 肉を食いちぎることなく、自然と、血が止まるまでは。 にじみ出る血を舐めている]
(477) 2014/11/20(Thu) 22時頃
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[フランシスが首振る気配にそっと笑う。 優しい彼のことだから嫌いとは言わない。 そんなずるい思いも見透かせばいいと思いながら]
――…フランシス、 心配ばかりかけてごめんな。
[我儘の為に彼に心配かけていることを謝り]
ラルフ、そろそろ足りる、か? あんま舐められると変な気分になってくる。 それ以上すっと、襲うぞ?
[眉を寄せたまま、にんまりと悪戯に笑い、ラルフを止める言葉。 傷口から溢れる血の量は徐々に減ってきていた。]
(478) 2014/11/20(Thu) 22時頃
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ーーー…………っ
[ラルフの上着を濡らしながら 視界と味覚以外の感覚が 血の匂いを 啜る音を こぼれる声を 熱い温度を 彼に伝えて ずるり とラルフの背で 身体が沈む]
………………っん
[ドナルドの気のいい声が聞こえる どこか 遠く 霞がかって]
(479) 2014/11/20(Thu) 22時頃
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[――あぁ、ずるい。と唇を噛んだ。 甘いにおいがする。今まで感じた中で一際甘い。 体が熱くなる。本能は如実に感情を反映する。――勘弁して欲しい。]
……分かってるなら、少しは自重してくれよ……
[ぎゅうと服を掴み、溜息に混ぜて熱を吐く。]
ドナルドっ!
[軽口に、背中を叩いた>>478 叱咤と謂うよりかっとなった嫉妬交じりだ。]
(480) 2014/11/20(Thu) 22時頃
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――ん、……ぁ……
[ドナルド>>478の声に、潤んだ琥珀が瞬く。
喉の渇きは、癒えて すこし、おちつき。
けれど、別の熱が、じわり] ――う、ん…… ……ここ、で、やめとく、ね……
[は、と吐息をこぼして。 こくりと頷く。
襲われたら熱を発散できるかと、ぼんやりとした思考の隅で思う]
(481) 2014/11/20(Thu) 22時頃
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ーーーー………………ラル フ
[聞こえたドナルドの 言葉に ぎゅ となけなしの力で ラルフに回していた腕に力を込める 名前を呼ぶ声は 嗚咽と何かで掠れる]
(482) 2014/11/20(Thu) 22時頃
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んー、僕が片手になったらどうしようって話。
[何があったか、短く答えた。>>476]
どちらかなんて、……ね。 ビョードーはザンコクだって言われたよ。
[一番が二つある。返ってきたのはニコラの唸る声だった。]
(483) 2014/11/20(Thu) 22時頃
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[背中が濡れる。 フィリップ>>479の体温を感じて、ぞくりと背筋が震え。
こもった熱を吐き出すように、吐息をこぼす]
……、……ありが、とう。
[引き止める腕が、声があったから。 ドナルドに、必要以上の傷をつけずに、すんだ]
(484) 2014/11/20(Thu) 22時頃
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――…これでも自重してるンだけど?
[クツリと喉を鳴らしフランシスの声に笑う。 自重せねば既に襲うを実行していたかもしれぬ保護者に。 服を掴み、背を叩くは彼にしては珍しい行い。 少しだけ愉しげに笑う。]
(485) 2014/11/20(Thu) 22時頃
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[トレイルに、背中をくっつけて。 洋服をもそもそ着替えながら、聞こえてくる大人たちの声に耳を傾ける。 声を小さくされたら、もちろん聞こえないんだけどね]
なんの話かな。
[なんだかノックスの声は元気なく聞こえたから、ひそ、とトレイルに言って。 ボタンをがんばって止めたけど、やっぱり一段間違えた。 外して、やり直し。
その間も、卵は膝に乗せたまんま。 大事なそれを、誰にも触らせたくなくて、手離せない。 ノックスは。 あの小さな卵を作ったとき、なんて思ったんだろう。 ふと、そんなことが気になった]
(486) 2014/11/20(Thu) 22時頃
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ラルフは、フィリップのかすれた声に、ぞくりと、震えが走る。
2014/11/20(Thu) 22時頃
ベネットは、ラルフの潤んだ琥珀に、様々な意味で心配に、なった>>481
2014/11/20(Thu) 22時半頃
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[潤む琥珀に隻眼が細まる。 零される吐息の音色にやはり笑みを湛えて]
よし、いい子だな。 後はなるだけゆっくり休んで――…
[腕から離れたくちびるに残る己の赤を 傷塞がりつつある左手の、親指の腹で軽く拭い 髪撫でた手は柔く項を掠めて、身を離す。 ギシリ、と、また寝台がなり、下す片膝。]
(487) 2014/11/20(Thu) 22時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/11/20(Thu) 22時半頃
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[育児相談になっていたことに苦笑を浮かべた。 遊び足りない手を触れ合わせる。>>476]
……バーニィ。向こうで話そうか?
[愛し子には声が届かない場所に。けれど、姿が見える場所に。]
(488) 2014/11/20(Thu) 22時半頃
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―1F・温泉―
……ふう。
[吹雪が止む気配はまるでない。湧いているという温泉に足が向いたのは、そぞろな気分のせいだろうか。同種の人間達ばかりが集まっているらしいというのはわかったが、さりとて吹雪が収まるまではどうしようもない。自分一人だけなら別にどうしようもあるが、やはり気になるのは昨夜の事だ。]
俺も昔はああいう時期があったもんよなぁ……
[溜息は、湯気の中に溶けて消える。*]
(489) 2014/11/20(Thu) 22時半頃
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[まだ ドナルドの 血の香り 濃い 腕の中 震えが 伝わる]
………………ううん……
[ゆる と涙は小康状態になり 時折しゃくりあげながらも ラルフが暴走する気配がないことに 安堵の息を吐いて]
よかった………………
[声も くるしげではない けど 安らいだとも 違う空気 涙零れた顔 あげて 視覚でもラルフをうかがう]
(490) 2014/11/20(Thu) 22時半頃
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