25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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[髪が後ろへと引っ張られる。 未だその手に残っていたのか、それとも衣装にでも絡んだか]
天満月、様。
[引かれるまま、イアンと邦夜の間を遮るような位置へ。 触れるまでは近づかない、曖昧な距離]
(405) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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人を喰らう獣を人と?
[>>399ロビンの声には冷たく響く声 そこには、先日表座敷での声色の影はない]
(406) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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― 客席 ―
[主の傍に侍る様に座し、 静かに花祭が始まるのを座して待っていると、 朗々と響きわたるイアンの声にそちらを見やる。
告げられる花祭の中止。 そして目の前で起きる血なまぐさい尋問に、 鳥は眸を反らす事も出来なくて]
…………ッ
[庇われた腕の中>>397 かたかたと小さく震えるだろうか]
(407) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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……同じ事を これから、皆にするんだろう? 投票って言ったって どうやって人狼病とそうでないかを区別すれば良いのか
……わからないよ。
[冷たいイアンの声。 蒼白な顔で、怯えに身を震わせて それは先日そのままの少年と重なる]
どうすれば?
(408) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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間違ったら、本当に 人を外れてしまうよ?
(409) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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[ぐるりと辺りを見る。]
管理センターか。 お上様は偉いじゃねぇか。
[そして、血だらけでころがるまんまるには眉を寄せた。]
冷やかしは好きだが、それはあまり見れるものじゃねぇな。
(410) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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…、――主を、亡くした…?
[歪む赤。 其れを見て――漸く、 目隠しの理由が分かった、気がした。 飛び散った緋色が、此れは現実だと まざまざと見せ付けてくる。
白い手、握り締めなお白く。
表情は出来うる限り押さえようとして うまくいっていたかどうかは、分からない。 何処かで、がたりと椅子が鳴る音がした。]
(411) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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今宵は満月です。 人狼病羅患者が獣と成り果てる時。 その食人衝動を抑えるのは困難とのこと
[蒼白なロビンに、舞台上から冷たく一瞥する]
……お互いの行動を観察するのです 無実の者を手にかけたくなければ。
(412) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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小僧 カルヴィンは、ランタン職人 ヴェスパタインへ、大丈夫です…と、弱々しくも答えて。目元を隠す手をそっと外す。
2010/08/06(Fri) 01時半頃
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―大広間―
人狼病……
[そこに辿り着くや否や、告げられた文言に苔色は瞬く。 次にその眼差しは、ヨアヒムから流れ出る紅を見る。]
『 』
[唇が微かに動く。読みとれた者は居たか居ないか。 気持ちよさそうやな――と、羨むような言葉は、流石に音には出しはしない。
ふと我に返って、頭を振った。 と、何処かで椅子の鳴る音が聴こえた。]
(413) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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……。
[あの、まんまるだけではない。人狼病を持つ者が、未だ、居る。息苦しいのは精神的なものからだろうか。胸を軽く押さえ、唇をかむ。 自分を呼ぶ声にふとハッと顔を上げ]
……夜光?
(414) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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…判らねば、疑わしきものを選んで端から……
[口に載せるだけで、その罪深さに顔は曇る。 腕の中で震える幼子を、この子だけでも守らねば。
殺されても…喰われても困る。 思わずその華奢な身を、ぎゅうと力込めて抱きしめた。]
(415) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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人狼病…?
――。
[確かに、聞いた事があった。けれども、病はなくなったのだとも耳にした。 寺にある墓にも、いくつもその病でなくなった者の墓がある]
しかし、どなたがかかっているのか、わからないのでしょう。 どのように見つけ出すのです。
[ヨアヒムに突き立てられる刀身。呻く声に眉を寄せた]
(416) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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[亡くした主についての話を、初めて聞く。 いなくなったのではなく、強制的に───]
つまり、私達は罹患の疑いと共に お互いが撒餌だと、そういうことか?
[壇上の花へと視線を向ける。 どんな顔が出来ていたか、自覚はない]
(417) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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そうですね……まだ、尋問すれば 何か情報が搾り取れるかもしれませんし…
[刷衛の言葉にはコクリと頷いて 青年は壇上に屋敷の者を呼び寄せ 毛布ごとまんまるをくるんで 座敷牢にほおりこむよう指示をだす
毛布から一滴の血もこぼさぬよう 獣の血で舞台を汚さぬよう注意をくわえながら]
(418) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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…………どうして、こんな事に
[イアンの冷たい視線]
イアン 別人みたいだ……
[小さな子供の姿で震え、立ち尽くす。 視線が一度広間を彷徨い 主を見る]
(419) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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[このような時でも、 身を包む主の心が嬉しいと思う恋情の罪深さ。
震えるのは恐怖か歓喜か。鳥自身にも判らない]
なよたけの……君、大丈夫です。 僕にはあなたがいて下さるから……平気。
[腕の中、稚く微笑んで。 抱きしめる主のその背中に、腕を回した]
(420) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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[容疑と聞いて案じて見上げるその先]
主様――
[震えた透ける様なその手は、 結局は“主”が元に伸びて、その袖に縋ってしまう。 ――縋るようで、 けれどそれは此岸に繋ぎとめることを願うような。 乱れる感情は、四肢の裂かれるが如く]
―――……、
[一つの名にふと、一度大広間を見渡した。 虎鉄――知らぬはずのその名、その姿を見出そうと仰ぐ眼差し]
(@41) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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大丈夫ですか。
[引かれる髪の根元近くに手を添えて。 名を呼び返されると邦夜へと問いかけた。
こんな中、一見冷静であるかのよう。 本当はちっとも冷静ではないのだが。 内容について行き損ない、思考が麻痺しているだけで]
(421) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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[さて、父はこのようなことを知っていたのか否か。 手元の数珠は僧として身につけるべきもの。 同時に、まやかしを祓うもの。
数珠を忘れるなという父の言葉。 いつもの言葉だと思ったが、自身が持つ前は曽祖父が持っていたものだった。 魔を祓う力があるのだと]
私では、それほどの力は出ますまいが。 相打ちくらいには出来ようか。
[しゃら、と軽い音がする]
(422) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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[法泉の言葉にはロビンにした説明にさらに付け加えて]
逆に言えば無実であれば、食人衝動なぞまず有りません 無実であるなら、疑いを招きかねない行動は抑えてください。 そうすれば、自然と衝動を隠し切れぬ 獣が炙り出されるのです
故に、センターではこのような場合 この方法をとっているのです
……そうでなければ、疑わしきは 全員抹殺……となります。
(423) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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[紅…、イアンのその色が歪むのを見つめ。 黒檀はまた壇上のまんまるの紅を見つめる。 イアンの言葉がちゃんと聞き取れているか怪しかった。
撒餌…という言葉に、本郷を見る。]
―――…人を喰らう―――…獣。
[管理センターの者が言うのなら間違いがないのか。 まんまるは…今見るだけでは、人狼症か、 ただの人なのか 区別はつかない。]
(424) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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懐刀 朧は、顔色が失せていく…紅から黒檀を外すと俯いた。
2010/08/06(Fri) 01時半頃
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……そうとも言い換えられますね…… ただ、疑わしきはすべて抹殺されるよりは と、考え御辛抱いただきたく……
[本郷の言葉に、コクリと頷いた じっと、逃げなかった本郷を見詰て
何故逃げなかった?逃げる理由がないから? 繁殖の場から去るわけにいかないから?]
(425) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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[ロビンがこちらを見ると、こちらへ、というように右を指す]
人を食うのであれば、一人にならぬほうが良いでしょう。 けれど、誰が信頼できるかもわからない。
食われても良い、と考えるほど大事なものであれば別ですが。 それで、投票を行い、その結果どうするのです? そこの、ヨアヒム様と同じく牢に閉じ込めますか。
[疑わしきはすべて――。その言葉に、花たちを見る。将来を嘱望された者たち。 消してしまうには、惜しい。 芸に興味のもてない自分ですら、そう思う]
(426) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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『虎、…すまない。』
[酷く痛む頭。 耳鳴りに混じって、懐かしい声が聞こえる気がする。]
『……もう、お前と…。』
[それは深くに押し込めたはずの―――遠い記憶。]
……ッ
[寄りかかり、俯いたまま。 ぱた、と足に何かが落つ感触。 ハッと我に返れば、零れ落ちたのは雫。 琥珀より出でた雫は、はらはらと頬を伝っていた。]
(@42) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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…おぼ、ろ……?
[顔色の悪さに気づいて、声をかける己の頬も蒼白か。]
月待ち続けて、漸く逢えたというのに…このような。 [声はやはり、震えていた。]
(427) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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……どうして、なのでしょうね 直接的原因は人食の宴を開こうとしたシュレーゲルに……
[ロビンの言葉にそうとだけ答え。 別人みたいだといわれれば無言で緩く首を振る]
(428) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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[華月の呟きは、よく聞き取れなかった。 意識が、彼の声の方に向いていたせいで]
抹殺…、 …
[眩暈がするようだった。眉を寄せる。]
選択の余地などない…、 死にたくなければ探せと、謂う か。
(429) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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>>@41
[袖が引かれ、蒼然とした表情の明を見た。]
お前は容疑から外れているらしい。何よりだ。
[縋る仕草を拒絶することはない。 目を細め、小さく見える存在のその頭を撫ぜた。
それから、セシルのほうも振り返る。 彼はどうしていただろうか。]
お前も大丈夫か。 具合が悪ければ、告げるといい。
(430) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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呉服問屋 藤之助は、“豚”の連れ去られた方を見た。睨むように。
2010/08/06(Fri) 02時頃
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……ああ………ありがとう。 少し混乱していただけだから。
[力なく夜光に微笑んで。再び視線をイアンに戻す。先ほどまで笑いあっていたのが嘘のようで]
……全員、抹殺……?
[出てきた言葉に表情を固くする]
(431) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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……法泉殿も御存知かと思いますが 人狼病は……遺伝病……即ち不治の病 100年前同様の方法……排除…が取られます
[勿論シュレーゲルも後程…と、付け加えながら]
(432) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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