204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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フィリップは、ラルフが魘されているとそっと頭を撫でる
2014/11/20(Thu) 13時半頃
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― 三階/個室 ―
[夢の中、恐怖に魘されて呻く。
苦しげに眉を寄せて、息ができないほどの恐怖を感じて。
けれど、フィリップに頭を撫でられて、 夢の中、恐怖が遠のく
フィリップのすそを掴む手は離さないまま、ほんの少し、安らいだ様子になる]
(371) 2014/11/20(Thu) 14時頃
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[視線をフランシスから ラルフへと移す
…………くるしげな様子 頭を 髪をすくように撫でると 少し 表情が変わるから
ずっと ずっと 目が覚めるまで ラルフの頭を撫でていたくなる
実際はそうはいかないのは 時折 目眩の形で疼くものが 忘れさせてはくれないけど*]
(372) 2014/11/20(Thu) 14時頃
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フィリップは、ルーツが轡を外そうともがいていてそろそろ外さなきゃ*と思いつつ*
2014/11/20(Thu) 14時頃
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―― 三階/個室 ――
[フランシスの仕草と甘えるように預けられた温度。 それにより彼の機微を感じ取ってはいるが 支えきれず踏み込みきれずあるのは半端者のままだから。 呼ぶ声>>356にじっと隻眼を向ける。 寄せられる柳眉と何か言いたげにも見えるくちびるに 触れたいという欲がわくけれど、 指を微か跳ねさせるだけで動けずにいた。]
――…今はそこ言葉だけで十分。
[フランシスの応え>>357に安堵するように目を細めた。 そう動けない可能性もこれまで彼をみてきたから考えられる。 堕ちたら殺せ、と思いながらも彼を苦しませると知るから言えない。 くちびるの傍まで滑る彼の指先にちらと視線を向けて 少しだけかがむようにし他には見えぬ角度で フランシスの指先にくちづけて、ちろりと舌先でなぞり、 そうして、何事もなかったかのように、顔を離し ゆると窓辺に顔を向けて白い世界を見据える。]
(373) 2014/11/20(Thu) 14時頃
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[撫でる手を感じて。 安心したように、呼吸が落ち着く。
目覚めかけた意識は、まだ休息を必要としているようで。
まだしばし、眠ったままだった**]
(374) 2014/11/20(Thu) 14時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/11/20(Thu) 14時頃
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[トレイルの口が、指を当てた下で動く]
ら…
[ゆっくりとした口の動きを、ゆっくりと自分の口でも真似をして。 彼の声を聞き取ろうとしながら、包帯を巻いた指でトレイルの膝に聞き取った言葉を書いていく。 へたっぴな字が書く彼の言葉。時々、合ってる?って首を傾いで。
短い言葉なら少しは聞き取れるんだけども。 長い言葉は、まだ修行が足りない。 それでも、欠片は聞き取れた。
指を少し止めて]
『らるふは、ずるい』?
[声は出さないまんま、トレイルの膝の上で聞き返す]
(375) 2014/11/20(Thu) 14時頃
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[綴られる言葉。 それが終わった後、僕はじいと彼を見ていた。
そうだね、トレイルはぶきっちょで、なんにもできないもんね。 それでもがんばってたのに、横から全部壊されちゃったんだ。 でも多分、ラルフはそんなつもりなかったのに]
トレイル可哀想。
『トレイルはワガママだ』
[指と、声。二つ、違う言葉を綴った]
(376) 2014/11/20(Thu) 14時頃
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[狩猟生活に慣れているか否か。 そういったものをドナルドは考慮していない。 雪道の険しさを知りながらもどこかで何とでもなるなんて思うあたり 雪山に慣れていない経験不足が要因。]
――…。
[フィリップの考えに静かに耳を傾け考える。]
俺はラルフの意思を尊重する。 これまでもこれからも。 望むよう後悔ない生き方をしてほしい。 大事だから守りたいってのは勿論あるけど、な。 それでラルフが泣き暮らすことになったら、 俺はその選択をきっと後悔するだろうから。
[大事な大事な同行者であるラルフへと目を向ける。 彼が傷つく姿はみたくない、そう思いながら。]
(377) 2014/11/20(Thu) 14時頃
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『だからすき』
[続けて、綴る言葉。 ノックスにはうまく見えない場所で、そうっと内緒話]
『きえちゃいそうなトレイルより いまのトレイルがすき』 『だから ぼくもラルフは きらい』
[トレイルが嫌いなら、僕も嫌いだよって。 僕は味方だよって、そんな意味を込めて]
(378) 2014/11/20(Thu) 14時半頃
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衝動が起こったら、掛かってこいよ。 力尽くで止めてやる。
[フィリップをじっと見据えて]
俺は、そう簡単にはやられてやらねーから 覚悟しやがれ。
[にっ、と口の端を吊り上げて不安感じさせぬ笑みを形作る。*]
(379) 2014/11/20(Thu) 14時半頃
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[背にノックスのぬくもりを感じながら ニコラへ向けた言葉 膝がくすぐったかった。 一音、一音 合っているときは頷いて、違うと書き直した。
ラルフは、悪くない 何をしたわけでもない ただ、トレイルが彼を憎いだけだ 嫉妬、羨望、かつて、自分に向けられていたものを トレイルは彼に向ける]
?
[ニコラの指が綴る。 声は、慰めを、文字は、現実を]
(380) 2014/11/20(Thu) 14時半頃
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[諦めて、受け入れるトレイルよりも 醜い感情を振りまいたトレイルを 好きだという。
瞬き、 それでも 嬉しくなって
ぞわっと背筋を何かがかけていった]
(381) 2014/11/20(Thu) 14時半頃
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― 回想:一階 ― [火傷したニコラの手は痛そうなのに、二人は楽しそうに笑っている。子どものような二人。 自分も大人とまではいかないが、二人は自分よりずっと幼い子どものように見える。]
あげるって、これ、トレイルの?
[ざっくりとした通訳>>360に、首を傾げる。 トレイルは心当たりがなさそうだったが、どういうことなのか分からない。]
へ? 持ち主が探してたら可哀相じゃん。 指輪も可哀相だしさ。
あと作った人も、こんなふうに忘れられる為に作ったわけじゃないと思うし。
[最後は、小さく呟いただけだった為、二人に聞こえていたかは分からない。 ただそれは物を作る細工師の弟子としての思いだ。
持ち主が分からない指輪を持って、その場を離れた。**]
(382) 2014/11/20(Thu) 14時半頃
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[この嬉しい気持ちのまま 食べられたら、
なんて 浮かんだ衝動は、衝動という自覚のないまま。 先刻の表情>>340でノックスには何と伝わったろう。 怒っているなんて、優しいものではないのだけどと、ちらり顧みる]
(383) 2014/11/20(Thu) 14時半頃
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―3F個室>>373― …… 努力は、 するよ。
[安心したような笑みに、つきりと胸が痛む。 困らせているだろう――と、フランシスは思う。 もう一歩、あと一歩の向こう側。踏み込み切れない。 癖触れるのを赦してもらえるから、こうして体温を感じて―――]
……っ、 ―― な、 …
[指先に感じる唇の感触だけでも息がとまるのに 濡れた舌が触れ、一瞬思考が停止した。 ぞくりと痺れ、頬が熱い。
ドナルドは何事もなかったような顔をして白く煙る外を見ている。 フランシスは指先に視線を落とし、大切なもののように握り込み苦しげに、切なげに眉を寄せる。
“――ずるい”
唇が、音をたてず小さく動いた。]
(384) 2014/11/20(Thu) 15時頃
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[返事が出来たのは、落ち着いた後。 >>368 フィリップに、]
……ついてるよ。 大切な……同行者だから。
[家族のような、兄弟のような――そんな、定義しきれない思いを其処に込める。]
……それは、嫌がると思うよ ラルフは君のことが――大切なんだ。
昨日は……止めても聞かずに 君のところに走って行ったんだよ。 ……困った子だろう?
[少し、困ったように笑んで見せる。 其処にあるのが友愛か、それを超えたものかは、 フランシスには測りかねて――でも、苦しそうに呻くラルフが>>372>>371 表情を変えたから、駆け寄りそうになった足を止めて、それが答えなのだろうか、と、思う]
(385) 2014/11/20(Thu) 15時頃
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……傍に、居られればいいのにな
[>>370フィリップに対する>>377 ドナルドの述懐を聞きながら、ぽつ、と祈りを呟いた。 この血を飼いならさない限りそれは叶わないこと。]
雪が、弱まったとして……君は、本当に 雪山を、越えられるのかい? 遭難なんてしたら、目も当てられない……探しにも行けない
[心配症は、此処でも顔を出す――雪山の恐ろしさを知っているなら、真っ当な意見である。]
……ラルフの説得は、試みてみる。 危険なのは、本当の事だから。
[ドナルドの謂うことも分かる。意見は尊重したい。
けれど、大切に思いあいながら喰いあうなんてことになったら、本当に、目も当てられない。遠いのに、鮮やかに思い出せる過去を、瞼の裏に思い浮かべる]
(386) 2014/11/20(Thu) 15時頃
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『いいこじゃないトレイルのなかに つまってるものはなに?』
[瞬きしたトレイルの唇を、なぞる。 その中、聞こえない声に詰まったキラキラしたもの。 臓物に詰まったそれを吐き出させようとするみたいに、形を指先で確かめて]
『ぜんぶだしたら いまよりずっとたのしいとおもうよ』
[その楽しさは一瞬のことだとは。 トレイルは、僕やノックスを見て分かっているだろうけども。
僕はトレイルにも悪い子になってほしくて、そう文字を書いた。 食べられたい、なんて思ってることは、知らないけども]
(387) 2014/11/20(Thu) 15時頃
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……でも、危ないのは、ラルフも同じだから。
[止める、と謂うドナルドに、 少し心配そうな表情を向け>>379 それから、一拍、間をおいた。]
(388) 2014/11/20(Thu) 15時頃
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[キタナイ、モノだよ ニコラ。
幼いトレイルは、自らの口から出た汚い悲鳴を 記憶の底に封じ込めてきた。 ニコラの指先が、触れるから トレイルは薄く微笑みながら、首を振る。
汚いものは、嫌いだ ズレた音、出鱈目なコード 正確で美しい音を紡いでいたいのに 昨日も今日も、その声は出ない
文字を感じながら、トレイルは透明な音を紡ぐ]
(389) 2014/11/20(Thu) 15時頃
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ドナルドには、まだ伝えてないことが、あってね。 寝てた時、話したことで…… …… 先祖返り って 話したこと、あったっけ……?
[ドナルドが眠っている時ラルフと話したこと。 足りない部分を埋めるようにフランシスは続けた。透明な声は歌を紡ぐようであるが、今、重く憂いを帯びている。]
……フィリップ君、それから……ラルフも“そう”なんだ。
[耳に、手を添える。耳を澄ます仕草。]
そういう人たちはね、――「遠吠え」って、おれは教わったんだけど 内緒話みたいなことができるんだ。
……ラルフは、昔からそれが聞こえていたみたい。 保護者なのに……気付かなかった。
[フランシスは、苦笑する。ラルフが「俺が教えなかったから」と謂ったとはいえ、気にしてしまうのがこの保護者の気質であった。]
(390) 2014/11/20(Thu) 15時頃
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[手伝ってくれる? 僕はとても、不器用だから
ラルフを食べたいとは思えない。 ただ、奪われる前に食べる そういう方法をニコラから学んだから。 大事なものを食べたら、後悔する ノックスが言っていた なら、大事でないものなら ――――きっと、楽しいままでいられる]
(391) 2014/11/20(Thu) 15時頃
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[今度は失敗しないように
――――喰らってしまおう**]
(392) 2014/11/20(Thu) 15時頃
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……本能が強いしるし、で、困ったものだけど。
いいことも、ある。 おかしなことがあったら、 すぐ知らせられる、とか。
……あのときのも、そうだったん、だよね?
[階段から突然駆けだしたフィリップ、 あの時は気づかなかったがきっと「声」を聞いたのだ。**]
(393) 2014/11/20(Thu) 15時頃
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[ドナルドの、フランシスの話し声がする。
ゆらゆらと意識が戻りかけて。
目覚めるのは――三人の話が、終わりかけるころ**]
(394) 2014/11/20(Thu) 15時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/11/20(Thu) 15時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2014/11/20(Thu) 15時半頃
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[息詰まるような音色がフランシスのくちびるから漏れ聞こえる。 透明な声音を好ましく思えばこそ ピアノをこの指で奏でるように フランシスに触れてうたわせるはきっと心地よいだろう。 ひとかけものか分からぬ部分でそんな事を考える。
音たてぬ言葉>>384は白眺めるドナルドに届かない。 けれどそれは当人も自覚する本質のひとつ。
舌先には触れた肌の味が仄かに残る。 唾液を交え転がしてコクと咽喉が上下して。 もっと味わいたいと欲が擡げる。
欲紛らわせる術も理解している。 口で、とフランシスが言ったように 肉欲で昇華させるならば相手は誰でも問題ない。 むしろ、絆されすぎぬ相手の方がそれには都合よくも思える。]
(395) 2014/11/20(Thu) 15時半頃
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[フランシスがフィリップに言葉向けるに耳を傾ける。 彼には彼の考えがある。 無茶はしてほしくはないけれど無闇に口は挟まずに。]
――……ン?
[ラルフも同じ、とフランシスが言えば>>388 きょとと不思議そうに瞬いた。 傷を負ったラルフを危険と認識できてはいない。 身内ゆえの欲目もあったかもしれないが 彼を傷つけた者を危険視する意識のほうが強く いまいちピンとこないように首を捻る。]
(396) 2014/11/20(Thu) 15時半頃
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[続けられる話>>390を聞いていたドナルドの表情が次第に翳り]
フィリップとラルフが、先祖返り? 遠吠え、……ああ、だから、 悲鳴聞こえる前に、動けた、か。
[その情報に納得できる場面が過ぎり、なるほど、と頷く。]
気付かなかったのは俺も、だし。 何もなければ気付かれたくもなかっただろ。
[ぽつ、と零してラルフを見遣る。]
(397) 2014/11/20(Thu) 15時半頃
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[少しの空白のあと。 また、彼の声が聞こえる。
聞こえた声に、僕はいつもトレイルがするみたいにニッコリして。 いいよって、言葉のないまんま答える。
僕はトレイルが僕よりもいい子だったら、できる子だったら。 きっとトレイルのこと嫌いになっちゃうから。 だから、トレイルの言葉はとってもうれしかった。
膝の上の卵が、ころりと動いて。 落ちないように慌てて抱えて、ぎゅっと握った]
(398) 2014/11/20(Thu) 16時頃
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[――“先祖返り” きっかけあれば同じものになる可能性をもちながらそれには気付かず、 この腹の奥底にある澱みを血族が抱えるものと同じと思っている。 昔の事があるから箍が外れやすい、それだけを認識して。
再び、窓の外へと目を向ける。 他の色を白が飲み込み染めつくす。
己の中の醜い澱みも雪ならば染めてくれるだろうか。 そんな詰まらぬことを考えて、自嘲の笑みを口許に湛えた。**]
(399) 2014/11/20(Thu) 16時半頃
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―3F個室― [>>395 もう片方の手で隠した指先に、 フランシスはひそやかに口づけ、 ちろりと舐める、それだけで 息が苦しく、――ずるい、ともう一度胸中で呟く。 欲はもっと触れられたいと誘い 獣は甘美な餌だと囁くようだ。 或いはあのまま、指先に歯を立ててくれても―――]
(ダメだ、いけない。でも、耐えきれなくて いつか、――手を伸ばしてしまったら)
[白に映える赤い髪、大人びた横顔。こちらを向いて欲しいと過るは、我儘だろうか。もう一度額を寄せてついた溜息は、震えて上ずる声が混ざっていた。]
(400) 2014/11/20(Thu) 17時頃
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