233 逢魔時の喫茶店
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……、店長はどこだ。
[其れだけ告げると、スーツケース片手に腰を浮かす 契約書を記さなかったばかりに 今夜の約束が破棄になる事は避けたい。
アイスを差し出した彼を愛でるより先に、 さて、首を伸ばして待ち望んだマスターは、何処に居るのか]
(187) 2015/08/09(Sun) 00時半頃
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[虎徹のかえれ発言にちょっとびっくりしつつ。>>177 店主が下りてきたのを見れば、そちらに意識が向いた。>>175]
はい。 写真、持ってきましたよ。 夏に行った時の物ですねえ。
[ひらりと写真を一枚掲げた。]
もし、ゆっくり見たいようでしたら、 アルバム冊子ごと置いておきますので。
(188) 2015/08/09(Sun) 00時半頃
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[ ん、と頷く]
あんたも、…隠すの、たいへん?
[ちょっと、気になったのだ。
心臓を宥めながら――]
飲 むなら、好きなもののほうが
いいだろうと、思っ …て。
[財布を出すのは、制された。
なんで、と疑問符浮かた。]
――ぁ、……
うん、……じゃあ、そのとき、払う。
今日は、ありがとう、で
[ふわふわした意識で、ああ、また、来る、これる、一緒に、と。つい、頬が緩む]
[からん、と、ドアベルは昼と同じ、響き。
夜風は夏の空気を含んでいて
頬を撫でるそれが、心地よかった。
店の前はまだ、相変わらず、世界から隔絶された空気。
ぽつ、ぽつ、点る明かりを頼りに
繋いだ、リツの指を引き寄せながら、送り獏。]
原因が、あんたでも。
おれにこういう顔をさせたいわけじゃあ……
ふああ、 無い、んだよな?
[紛れた空腹感が、リツを見ていると蘇るので。
外に出た途端に欠伸を漏らすのだ。おれは。]
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[その注文>>180を受け取ったのは誰だったか。 オーダーを通されれば作るのは自分で、しかし美味しい物をと言われれば困ってしまう。
確か、豆の挽きをいつもより軽く。 湯はしっかりと沸騰させること。 時間は正確に。 最後にほんの少し、温め直して。
美味しいコーヒーとやらを淹れたのは、10年以上前に少年だった一人の男。 あの時は店員見習いで、今は店主として。 昔とまったく同じようにはいかなかったけれど普段よりは美味しい液体をカップに注ぐ。 もう二度と作らないと、そう決めたそれを。>>1:316]
はい、 コーヒー、ブラックで。
[しかし配膳したのは悪魔の前で、そこに座っているのはあの死神では無い。
だが、結果として捧げるのはアレへと知らず、白いカップの中で、黒が揺れた。]
(189) 2015/08/09(Sun) 00時半頃
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[居てくれてよかった発言>>182に、待っていた、とは言わない。 言うはずない、言えるはずない。 オレはマスターとブローリンの間に割って入っただけなんだ。
それでも日本を――見て、みたかった。 興味あるくせ、記憶もない。顔が馴染んでも、言葉も話せない国。 それは、実のところ、ずっと怖くて。自分から見たり触れたりは、していなかった。 だから、持ち込まれる少しの写真からなら、触れられる気がした。]
(190) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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[>>183似合う、と心のまま答えたら、また真逆が口をつきそうな気がした。 なので、肯定は無言で、けれどはっきり頷く。
マスターの方に写真が向くなら>>188、身を引いてマスターの入る場所を作った。]
(191) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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ユカタ? ……ふうん
[付け焼刃の知識を用いての揶揄は、 冷静に正されてしまった。>>185 写真で観る分に違いはほとんどないように思うが、 彼がそう言うのなら、そうなのだろう。
不快ではないがなんとなく、面白くもなく。]
別、に ちょっと言ってみただけ
[しかし不満顔は長くは続かない。 祭りにも、日本にも興味はあるが大事なのは――… なんて、考えた矢先。]
(192) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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マスター。お帰り。
[店主の姿を見つけると、手を挙げて傍に来てもらうか 自分から彼の前へ進み出て、単刀直入に切り出す。]
トレイルが欲しい。 彼と一夜、此処で過ごす権利を、私に呉れ。
[そう言って、差し出したのは既に和紙で記した紹介状 最後の文章。
紹介状 トレイルを夜に。 ――千冬。
本名を刻んだ達筆の文字を見せ、他に何か必要かと伺う。 あれば、足を踏むことも無く 従順に付け足すか、書き直すか]
(193) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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ごちそう、さま
[エフに倣う。
歩いてくれるのが、ありがたい
ぬるい夏の風に目を細める。
手を、離したら
迷ってそのまま、夢の中みたいにひとりになりそうで、引かれるままに身を寄せる]
――、
[心音、あがる。]
ん、――させたいわけじゃ、ない。
……わらってたり、とか
そういうほうが、……いい
[酒は、少しだけ俺の言葉を流れ出やすくする、らしい。
道を行く、俺の家、あっち、とさすがに足が覚えている]
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どうやら私は 探していた人を 漸く見つけられたようだ。
[最後にマスターに囁いたのは、懐かしい友愛を込めて**]
(194) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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[黒が揺れる。 ふわりと薫りの立つブラックコーヒー>>189の、カップの縁へそっと触れた。
昼にあまり来ないからもあるが、ブローリンはコーヒーを注文しなかった。 正確にはコーヒーのコーヒー抜きを注文した。 出されれば嫌がらずに飲む。けれど、平気な顔で他の店に浮気した。
理由は勿論、この店の店主が淹れるコーヒーの味にあり]
ありがとう …すまない
[カップを差し出したホレーショーの手へ僅かな間だけ、自分の手を重ねて引っ込めた]
(195) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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[かえれのコール>>177にはどうも、とごく自然に片手をあげていた、馴染んだ相手。 ゴロウの隣で日本の写真を見ていた猿は、店主にも見せる、コテツは場所をあける>>191と見れば、
自分も移動してコテツの膝へ]
ちちちちち♪
[上機嫌に舌を鳴らして、 コテツの腹のあたりをぽすぽす叩いた。 捕まりそうになるなら素早く、逃げ出す姿勢*]
(196) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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あ、ああ……うん、
[落ち着いた矢先、 再び意識させられて、泳ぎかけた視線の先。 言い終わる頃にはもう、くちびるに届く冷たさに 否応なしに開かれ、 注がれる甘さはきっと砂糖だけじゃない。]
――…ちょ、 ッ、……
[触れた瞬間溶けて、端に垂れかけたそれを指先で拭い、 睨みつける目尻は朱く、潜む眉根は怒りでなく混乱の証。
立ちあがり店主の元へ向かう間、 何も言わず――否、言えずにただ目線だけで追う。]
(197) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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[はっきりとわかるように、大きく頷く虎徹。>>190 言葉は少ないが、その分態度で示されているのには気づいている。]
うん、それなら。 俺も緑の甚平、着てみようかな。 それで……あちこち案内、したいね。
[ぽつりと願望を漏らす。 旅行の楽しかった空気、分けてあげたいと。]
あ。ああ、赤と緑って何だかあいますし? 反対の色だから、一緒にいても色彩が映えるというか???
[自分でもよくわからない言い訳一つ。]
(198) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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はいはい、ただいま。
…なーに? どしたのヴェスさん、 アイス食べておなか壊した?
[彼のテーブルに見えるのは、コーヒーフロート。 確かこの前もアイス食べてたし、慣れない物食べておなかでも壊しただろうかと一瞬思って。 クレーム対応だったら面倒くさいなと、呼ばれた声>>187にひょっこり厨房から顔を出した。
のだが、]
(199) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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んっ、?!
[言われた言葉に目を丸くし、ついでに変な声も上げて、 噴き出さなかったのだけは褒めて頂きたい。 だって、あまりにもストレート>>193に言い放った物だから。]
――べつに、 いーと、思う、けど、
[そもそも俺トレくんの保護者じゃないし。雇用主だし。 どの道彼は今夜きちんと休みとってあるし。権利もなにもないっていうか。
トレくん、付き合う友人は選んだ方がいいとおもうけど。
なんて、悪魔と契約しくさったお前がそれを言うか?という言葉を飲みこんで、覗きこんだ紹介状は一部、どうも、漢字で読めない。 どの道夜に誘う契約は口約束の類でも構わず紙に記す者の方が珍しいというか、 店員は別に誘わなくても何時でもフリーで遊びに来れるというか、 それは全て置いておいて、]
(200) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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おめでとう。 アンタの欲しかった繋がりは、 ここにあった訳だな。
[>>194いつか彼が言った言葉>>1:116を思い出し、今は純粋に祝福を送るだけ。]
(201) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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……何だ、お前。
[ユニメンとは露知らず腹近くの猿>>196に手を伸ばす。 伸ばせば、避けられ。また伸ばせば、飛び退られ。 遊んでやってるのか遊ばれているのか、攻防戦のさなかで爆弾発言>>193を聞き逃した。 夜に二人を見るときに、おそらく目を向くほど驚くことになる。]
(202) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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―ほろ酔いのころ>>*45―
[酒もほどほど進んだころ、
コテツ店員にぽつり、とたずねられた。
――?と疑問符ふわり。それから]
おどろきは、してるけど
こわく、 ない。
[ほんとうのことだ。]
――いい、店だな って
おもってる
[いつもより、ちょっとだけ、口数多め。]
[首を捻ったのは
長年に渡る、いままでの現と夢の行き来を思い出す為。
寝て、寝て、起きて、寝る、繰り返しの記憶。]
おれが、大変だと言ったら………
流石に、なんだ、叱られる覚悟は、する。
[正直に、答えた。]
それは、あんたも同じだ。
……… 好きなもの、飲めたか。
[俺の目にも甘く映ったカクテルの連続。
店長の耳打ち>>*43を思い出して、ふ、と、息を吐いた。
酔えるくらい美味いものを提供されたのだろうから。]
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ー日本の祭りと、甚平の色ー
――緑?
[たっぷりの間を置いて>>169 彼が告げた提案は心が籠っている。>>170 指差された方向には 年月を重ねて渋みも増した綺麗な深緑の扉]
……成程 似合うと思う。 流石だな、コテツ。
[>>183似合うだろうかと不安がる梧郎に対し コテツの考えに賛同の頷き>>191を重ねた]
(203) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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[>>198赤と緑の色彩 そういえば、冬に見る何かに似ている気がしたが 輪郭が浮かぶも、はっきりとは思い出せない]
来年、梧郎に緑の甚平をプレゼントしたら 2人とも、着てくれる …と、良いな
それとも、もっと早い時期の方が好い?
[微かに眼差しは、梧郎とコテツを交互に移し 何気なく語りかける、他愛の無い問い。
人はこの行為を、お節介の形容するのだが 冬の精霊は、全く持って、悪気だけは皆無なのだ**]
(204) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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な、に言って……
[抗議というか、何というか。 誰よりもしっかり耳に届く声が発した台詞に、>>193 空のグラスも、観衆も構わず側に駆け寄った。
宣言と共に店主に差し出された紹介状。 その意味を、トレイルは知っている。 ヴェスパタインという名が本名でないことも。
きっかけについては忘れてしまったが、 そのことを知ってから、 頑なに名を呼ぶことを拒んでいた。
知りたかった、意地を張って訊けなかった答え。]
(205) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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[金額の受け渡しは
獏にしては強引に、店長>>*43の苦笑いに、負けない。]
少ないより、良い。
[次のサービスに行き付く、橋渡しに。
美味い飯も、美味い酒も、独特のコーヒーも
また、いつものように、期待しているから。
――― そんな、胸の内も、まあ多少。]
心配ない、……… ちゃんと送り届ける、から。
今日は、ありがとう。
おやすみ。
[去り際には、何時ものように。]
――― 帰り道 ―――
[段々と、ぽつりぽつりとした明かりが
現実味を帯びて来て、星明りも落ちる、良い時刻。
擦れ違うひとは流石に、疎らなので
厭、と言われなければ離さない、指を繋いでの帰路。
身を寄せた者同士。傍らとの距離は、近い。
徒歩の速度もゆるいので、帰り付く頃には
ほんとうに、良い時刻になっている筈だ。]
うん。
…… だったら、あんたはやっぱり、謝らなくて良い。
[良いと言われた、表情。
リツが辿る帰路を進んで、横顔は、はは、笑う。]
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― 黄昏 ―
[店内の遣り取りやお猿の攻防戦とは離れたカウンター。 コーヒーのカップを、"定位置"へ。そして宙を撫でるように指を動かす。 そこに置いていかれた、誰かの心。萎びて朽ちた勿忘草の残滓]
…身勝手
[お前は逃げたのに。 真実の愛と己の存在理由の、崩れてしまった魂のバランスに堪え切れず。心を切り離した日、常連だった死神は壊れて消えた。 お前はもう戻らないのに、 愛したものを置いて逝ったのに、
わたしをわすれないで なんて]
(206) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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もう いい だろう
お前には謝らない
忘れない
[ゆっくりと、美味しいコーヒーは冷めていく。 それと同時、勿忘草の幻影も淡く薄れ、少しずつ黄昏の店内へ交じりとけるよう**]
(207) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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……………… ……… 招待状不要だったのなら それを早く言ってくれないか、駄マスター。
[>>200驚愕を呈するマスターの顔を、不可思議と見つめた後 もしや、と云う態度で、責任の無い彼へ睨みを利かす
>>2:300昨日の幸福そうな男の様子を遠目に観察し 勘違いした自業自得なのだが
御蔭で数日前から 如何トレイルを誘えば良いのか悩みの種だった故]
―――……
(208) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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