226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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― 鍵の掛かった表紙のない絵本 ―
[自室に戻れば、青年は眠りにつく。 胸元にかかる鍵の意味を"私"は知らない。
机の引き出しの片方が閉められていたことにも、 そこに刺さっていた鍵が無くなっていることも、気付かない。
窓からは夜の明かりがしんしんと降り注ぐ。 鍵の掛かった絵本の中身を知るのは、青年と、そして。*]
(297) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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なにかを言おうとした女の子は黙ってしまいましたが すぐに口をひらきました そして
『 わすれないで 』
そう 女の子は男の子に言いました わ た し を わ す れ な い で つのの生えた女の子はとても綺麗な笑顔でした 涙をぽろぽろ ぽろぽろと落としながら笑っていました
そして 男の子の手をにぎって繰り返すのでした
『 わすれないで わたしを わたしのことを みんなが忘れても ×××× だけは
――――…それが、一生の おねがい 』
そういって 女の子は震える手で銀のナイフをくびにあてると
(299) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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女の子の部屋に赤い花がさきました とても綺麗で 恐ろしい花でした あたたかくて つめたい花でした
とてもかるい かるい音をたてて 女の子は倒れてしまいました 男の子はおどろいてかけよりました
女の子のからだからいのちが流れていくようでした ささえたからだがどんどんと つめたくなっていきました
そのとき女の子の今にもきえてしまいそうな声を聞いていたのは すぐそばにいた男の子だけでした
(300) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌――――!! しにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないたすけてたすけてたすけてたすけて―――…… ……………。
(301) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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男の子はこわくなって女の子からはなれました つののはえてきた女の子の髪は空のつきのいろでした 赤くなってしまったその髪のあいだから ふたつのくらい赤いろの目が男の子をじっとみていました
なにも 言わずにただ じっと 視ていました
(302) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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とびらをたたく音がしました 男の子はへんじをしませんでした 女の子もへんじをしませんでした
とびらを開けたのは《 パパ 》でした ひめいを上げたのは《 ママ 》でした
赤いなみだの海がへやの中にできていました 男の子はぎんいろの鎖をにぎりしめて震えていました
《 ママ 》がとてもかなしそうに泣きだしました 《 パパ 》はどうしていいかわからないようでした
女の子の赤い目が いっそう くらくなったようでした
(303) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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それから 女の子はいなくなってしまいました 女の子のへやはかたづけられ 新しいものおきになりました
《 パパ 》も《 ママ 》も さいしょのうちはかなしそうにしていましたが すこしずつ すこしずつ 忘れていくようにして なにもなかったように暮らすようになりました
それでも 男の子はさむい冬の日のことをわすれませんでした 春がきて夏がすぎて秋がかおを出してまた冬がおとずれても ずっと わすれませんでした
夜になるとそっとへやをぬけだして 女の子のへやだったばしょまで行き こっそり 女の子のために泣きました ひとりで なきました
(304) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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やがて なんどもなんども冬がすぎて 男の子には《 おとうと 》ができました
《 パパ 》も《 ママ 》もたいそうよろこび 《 おとうと 》をとてもかわいがるようになりました 男の子にもそれまでとおなじように接していましたが 男の子は《 おとうと 》ができたことを喜べませんでした
女の子のなまえをだすと《 ママ 》はかなしみ 《 パパ 》はおこって男の子をひどくぶちました 家のなかの女の子のものもすっかり なくなってしまいました
そんな《 パパ 》と《 ママ 》が男の子はきらいでした
(305) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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《 おとうと 》が女の子の年になったときでした 男の子の髪のいろがどんどんとうすくなり しまいには空にういたつきのいろのようになりました
あたまがずきずきと痛むようになり 男の子のあたまに羊のつののようなつのがはえて すこしずつ すこしずつ伸びはじめました
それを見た《 パパ 》と《 ママ 》は不気味におもい こんどこそ 男の子をびょういんに入れることにしました
女の子のようなことがおきないようにと 男の子の知らないうちに男の子のもちものを捨ててしまいました のこったのはいくつかの本>>1:273だけでした
(306) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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「 あなたたちには ×××× が いるから 」
びょういんへ行くことが知らされた日 男の子は《 パパ 》と《 ママ 》へ言いました
「 よかったね これでめでたしめでたしだ 」
それは とおい日に聞いたものを そっくりまねをしたことば>>1:167でした ただし ひとつだけ ×××× の名前だけが変わっていました それが 男の子が《 パパ 》と《 ママ 》を見た最後でした
男の子も 女の子もいなくなった《 かぞく 》は 《 パパ 》と《 ママ 》と《 おとうと 》で そのあともしあわせに暮らしていくことでしょう
(307) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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おしまい。*
(308) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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―自室―
…………つッ。
[自室に戻って扉を閉めるなり、 寝台へ辿り着くことすらなく床に座り込む。 だらだらと冷や汗が頬と背を伝っていく。
帰り道、一人になった頃から痛みは自己主張を増して。 昼間に多目に薬を飲んだのは、正解だった。 たかが痛みだ。…たかが痛みじゃないか。 自分に言い聞かせようとしているにも拘らず、 それに抗うことのできない自分が、酷く情けない。
――無駄にできる時間なんて、もう無いのに]
(309) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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[床に転がったままのアレキサンドライト>>99が、 電灯の光を受けて深緑色に揺らめく]
『記憶が形として残るのは少しだけ、 羨ましい気もするわ』
[脳裏に過るのは、先ほどのケイトリンの言葉。 ――彼女の記憶だって、煌く欠片達として残っている。 其処に文字や記号はないけれど、 その思い出をずっと忘れなければ、永遠に。
……先程伝えようとして、伝え損ねてしまった。 また次に会う時に、言えるだろうか。 次に―――…、そう、"次"に、逢うときに]
(310) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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[緩慢な動きで立ち上がる。 睨むように棚を見つめつつ、覚束ない足取りで近づき]
っが、頑張れ、俺……。
[ポケットから絵本を取り出すと、 自分の描きかけの絵本の隣に丁寧に並べた。 それからケースから多目の量の薬を取り出して、 水もなしに飲みこんだ]
はー……。 さて、問題は、此処からなんだが―――…
[痛みによる消耗を感じつつも、 このまま横になってしまおうとは思わない。 まだ白い頁の残るスケッチブックを手に取ってから、 仕舞い込んでいた絵具を取り出して。
がたん、と半ば重力任せに椅子に腰かけた]
(311) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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[分かってはいたことではあるが。 筆を持とうとしても、二本の指先では震えが治まらず。 特に痛みが引き切らないままでは、線すら描けそうもなく]
……こ、これで、どーだ。
[だから指先に絵具を付けて、直接紙に色を乗せる。 どうやら先程までよりは少しマシそうだ。 ゆっくりと、ゆっくりと、描き進めていく。 冷や汗は止まらないし、 痛みに腕が乗っ取られているような感覚はあるけれど、 それでも不思議と、頭の芯は冴えていた。
描きたいんだ。 絵を描くのは好き。 それで誰かが喜んでくれるのは、もっと好き。 ――"君"が喜んでくれるのならば、其れは]
(312) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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―昔の記憶―
[皆はどうして、病にかかったのかしら 其れは偶然?必然?
唯1つだけ言える事は――私は、自らこの病にかかったそのことだけ]
(313) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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[昔の話、ほんの昔の話 数年前に流行病があった
一部の地域で流行したその病、 薬は数少なく、それは法外な値段で
両親もなくなり、...には弟しかいなかった その弟まで病にかかって。それでもお金はなくて 働いたけれど届かない。薬の値段に届かない
そんな時、1人の奇病を持つ人に出会った 宝石の涙を零す人。その宝石はそこそこの値で売れた
だから私は頼んだ 弟を。たった1人の弟を助ける為に――私に、その病をくれと]
(314) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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[その人は断った 宝石を零すということは、体内が硬石化するということ 最終的に動けないまま、死ねないまま ずっと時を生きることになるかもしれないという事
それでも、弟を助けたいと懇願し 私は、宝石の涙を手に入れた
零した色は数知れず 零した涙は数知れず
嗚呼、それでも私の弟は助からず
後に残ったのは、不治の病と喪失の痛みだけ これは、私がこの病棟に来る前の、お話*]
(315) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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そんなにひどい言葉を投げつけた覚えは、ないんだけど。 うん。嘘は、つかない…ね。
優しい嘘なんて、僕はいらないから、つきたくないんだ。
[>>292 ”だからこそ” 言葉の続きは彼には計り知れない。ケイトが何を想っているか、推量でしかなく。
彼女が合わせ鏡のようだという思っていることに勘付いていたなら、きっと彼は否定しただろう。
健診と医者を避けている事実を告げれば、ケイトの双眸がかすかに震えたように見えた。]
そういうことになるね。
[いつもと変わらぬ口振りで、彼は告げる。 明日は晴れるといいね、そんな事を話す時のように。]
(316) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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それは、最後までここに居たいと思うけど。 僕の場合は…順番が来るまで、だからね。
――……。
[>>294最後の問い掛けには、彼は笑みだけで返す。 ケイトが、望まない彼を痛ましく想っていることが嫌というほど伝わるから、口を閉ざす。
関節が軋む音が鳴る。まだ、正常な状態ではない彼は>>294が立てるようにそっと背を抱えた。]
(317) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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キルロイと、約束したんだね。 君の想いが、願い、望みが、実ることをただ願うよ。
(僕が連れて行かれれば、少しは時間稼ぎになるかもね。 ――……言ったら怒られそうだから言わないけど)
[普段は才女のような雰囲気さえある、理知的なケイトの心情は、彼に眩しかった。 他の人達の悲嘆も、受け入れてきた。
ケイトの悲哀と苦痛も、彼は受け入れ、深く刻み込む。]
(318) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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[>>296やや覚束無い足取りのケイトを、彼は黙って見送る。 部屋まで見送るべきだったのかもしれない。
今は、彼とは居たくないだろうと、ケイトの心を察した。
部屋の中を片付けて、寝台の上に横になった時。 ふと。部屋を辞する前のケイトの言葉が甦る。]
”――貴方が諦めない姿というのも 見てみたかったわ、メルヤ”
[あなたは諦めないでね、と口にした人を思い出す。]
(319) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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(僕の望みにこそ、未来なんてないんだよ)
[誰にともなく、胸の中で呟きながら。夢の淵へと落ちていった。]
―彼が懐いていた、奇抜な格好の男が花を渡そうとする。
――白いワンピースを着た、明朗な女性が飲み物を渡そうとする。
――目の悪くなっていった、少年が抱っこをして欲しそうにしている。 ――…鼻孔をくすぐる花の匂いは、ラベンダーだろうか。その花を好んだ人もいた
(320) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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(緩やかに、消えられたらいいのにな。みんな一緒に。)
[そんなこと、口に出来る筈がない**]
(321) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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[次第に輪郭を持っていく、白い頁の上に乗った色。 彼女の姿なら、瞼を閉じればいつだって思い出せる。
次第に痛みは、麻痺したように遠く。 代わりに腕が酷く重くなってくるけれど、手は止めない。 速く。少しでも速く。 完成した絵を、君に見て貰いたいから**]
(322) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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