22 共犯者
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―儀式が始まる頃の広場― [巡礼の鐘に気をとられていれば、後ろから近づく気配>>239など気づくはずもなく。
不意に、軽くとはいえ首を絞められて、ぐえ、と情けない声を出した]
――っ、誰、だ?!
[首にかかる手をつかんで引っぺがすことができたら後ろを振り返り。 犯人の手をつかんだまま睨もうとして、ミッシェルだったことにがっくりと肩を落とした]
〜〜〜ミッシェルかよぅ……
[はぁ、驚いた、としみじみ呟いた]
(241) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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最初から……、なら…… 引き返して貰おうにも『御使い』様は ゆるして呉れないかもしれないね。
[ミッシェル>>235の眼差しと言葉に困ったような表情をして 説明が足りないという言葉に苦笑を漏らした。 彼女が幼友達の方へと行くならそ、と見守るのみで]
(242) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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森にまだ入ってないからって油断してると危ないですよ?
[くすくす笑いながらそんなこと言います。]
渡すの忘れていたから、探してたんです。 これ持っていてくださいね。
[首から下げているペンダントを外して目の前に。]
(243) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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―巡礼三夜目の夕刻・広場―
[半ば何かに取りつかれたような少年を目にし、 思わず声をかける。]
オスカー。 御使い様を本当に倒したいのなら、 まずは儀式をしっかり遂行するんだな。
お前も敬意を持って望めば、 御使い様はいずれ お前の元に現れるかもしれん。
[真剣な口調で彼をたしなめる様に告げた。]
きちんと食って、きちんと寝ねえと 話になんねえぞ。 ホラ、トニーからパンでも貰ってこい。
[何か思案しながらオスカーをじっと見ていただろう。]
(244) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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―巡礼の鐘が鳴った広場― [笑いながら言われた正論>>243にうぐぐ、と黙ることしかできない]
そ、そりゃそうかもしれないけどさあ……
[ぶちぶちと呟き。 ミッシェルがペンダントを差し出すのにはきょとりと不思議そうに瞬いた]
え? 持っててって、なんで……?
[反射的にペンダントを受け取りながら、まじまじとミッシェルを見つめた]
(245) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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[テッドが思いのほか元気そうに見えて 娘は幼友達として安心する。 ニールと、トニーへと視線を向けて それから、ヘクターに声を掛けようとするのだけど オスカーと話すのが見えて、ことりと首を傾げた]
――……。
[長老達がいる広場の一角を見遣る。 其処に祖母の姿はやはり無い。 ふるりと首を振るい娘は森へと足を踏み入れる]
(246) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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[持ってきたパンを全て配り終え──オスカーやヘクター、ミッシェルなどにも渡したかもしれない──、布袋を丸めて、ズボンのポケットに入れた。]
[布袋は空になったわけではない。 銀製の小ぶりの短剣が一つ入っている。 持たせたのがブルーノである事は言うまでもない。]
(247) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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お守り。 ミツカイサマからは、わたしが守ってあげるって言ったでしょ?
[まだ笑ったまま冗談めかせてそれだけ言っておきます。 それ以上の説明をするつもりはないみたい。]
今日は、何事もないといいですね。
(248) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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―巡礼三夜目の夕刻・広場―
[森へ向かおうとするマーゴに声をかける。]
マーゴ…。大丈夫か?
まだ、御使い様を探す気なのか? まだ、御使い様と話が出来る…と?
[他の者に聞こえないような 小さい声で、彼女に問う。]
(249) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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―森の入り口付近― [ 歩みを緩めたり早めたりしながら自然を装ってトニーの傍へ ]
トニー。
俺にもパンを一切れもらえないか。
[ にっこり笑って告げる トニーがパンを渡してくれるなら背中をさりげなく押して 人の列から外れる方へ移動しようする ]
(250) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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[ 生贄たちを森へと追い立てる鐘が鳴り響いた。]
……やれやれ。
[ イアンの返答を待たず、彼は憂鬱な溜息をついて立ち上がった。 土や草を腰から払い、間近の森を眺めやる。 見れば他の生贄、もとい巡礼たちも三々五々森へと歩き出していた。]
(251) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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お守り……
――ん、そういうなら、預かっとく。ありがと。
[冗談めかしたミッシェル>>248に一瞬断ろうかと思ったけれど、約束だからと受け取り。 ポケットへとペンダントをしまい込んだ]
そうだな、何事もないといい……
[そして、守りたい人たちを守れればいい、と、ポケットの中のペンダントを握りながら願う]
みんな、森に向かったみたいだし、いくか。
[そうミッシェルに促して。
途中マーゴがこちらを見たことに気づいて、昨夜から、話をしていない幼友達にばつが悪そうに視線を逸らした。
そして皆が森へと入っていく後に続いて、森に足を踏み入れる]
(252) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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[ヘクターの声>>249に娘は足を止めた。 ゆると振り返れば長いスカートの裾が大きく揺れる]
私は、大丈夫。
[微笑みを彼に向けるのは 心配掛けまいとしてのこと。 小さな声に釣られるように声を潜める]
探したいと思ってる。 話したいと思ってる。
――…でも、ね。 探したい、話したいというのは…… これ以上犠牲を増やさない為に抗う手段の一つ。 話し合いで解決したいのだけど…… ヘクターはやっぱり難しいと、思う……?
(253) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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[ 用意していたランタンに明かりをつけ、手に提げる。 そうして、他の巡礼たちの後を追って、闇の帳が落ちる森に入って行った。]
(254) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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あ、ニール! 昨夜はあんがと。 パンかい?ごめんよ。もうないんだ。
[といいつつ、歩みはニールと同じ方向へ]
(255) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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うん。行こう…。
[明るく振舞ってはみたけれど、森へ入るとなると表情に僅かな緊張の色が見えるかもしれない。
また… 今日も…。]
まだ完全に吹っ切れたわけでもない、のかな。
[マーゴから視線を逸らすのを見てぽつりと呟く。]
(256) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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―夜の森― [マーゴがしょんぼりとしたのを見れば罪悪感がずきずきと刺激される。 だが、血に染まったピッパに縋ったマーゴにかける言葉は今はまだ思いつかなくて。 ミッシェル>>256の呟きも聞こえないまま、暗闇が支配する森へと足を踏み入れる]
……そう、だよな、マーゴとも、話をしないと……
[ミッシェルのおかげでだいぶ浮上したとはいえ。 やはり、あのときのことを思い返せば――思考は暗く没むのだった]
(257) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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[ 今宵も月は明るく、更に丸みを帯びて地上に淡い光を投げ落とす。
しかしその恩恵も、幾重にも枝の重なった森の深部には届かない。 森の際ならば樵や薪取りに村人が入ることもあるが、その奥は禁忌となっているのだ。誰も手入れなどしない原生林である。
其は人の支配する領域にあらず。 森に棲まう神々の領域なのだ。]
(258) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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なんだ、ないのか。仕方ないな、今晩無事なら教会にもらいにいくことにしよう。
[ 人目がないのを素早く確認し、トニーの目の前にしゃがむと 胸元から鞘ごとのナイフをとりだした ]
トニー、お前自分の身を守るものは何かもってるか? …ないならコイツをやろう。
男の子なら自分の身を自分で守るんだ。出来るな?
(259) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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[ ランタンを持ってゆっくりと歩いていたヴェスパタインはふと、イアンを振り返り、]
あれ?イアンさん、襟が……
[ 彼のシャツの襟に手を差し伸ばす。]
(260) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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>>247 [トニーからパンを受け取ると 自重気味に苦笑を浮かべ呟く。]
パンか…。 まるで生贄を太らせるようだな。
あんなガキがなんで儀式に…。 喜んで生贄になる事を望むワケでも、 ブルーノの代理、ってワケでもねえのに。
[全く―――。 元々の儀式の非近代性はともかく、 今年の儀式だってつくづくおかしいと思うぜ。]
(261) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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考えすぎることはないよ。 マーゴの方がテッドよりずっと頭いいんだから。
[暗く沈んでしまったテッドにあえて軽い口調で。]
何を思ったのか、どうして行動に出たのか…。 きちんとわかってくれてます。
今すぐとは言わないけど、怖がらずに今までどおり声を掛ければいいの。
[それにお互い、何時まで無事かは誰にもわからない。 ミツカイサマならわかるのかな。 流石にそれを口に出すことはできないけれど。]
…後悔はしないようにしないと。
(262) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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>>260 えっ? 襟……ですか?
[ヴェスパタインが手を伸ばすのを、不思議そうに受け入れる。]
(263) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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?
[いきなり目の前にしゃがみ込んだニールの手にはナイフが。 一瞬体がこわばる。]
ニール?
大丈夫だよ。ブルーノ様が、持たせてくれてる。
[続いたニールの言葉に、頭を振った。]
大丈夫。ニールと約束したから。「ミツカイサマ」に会ってお話しないといけないから。
[真っ直ぐにニールを見て。
ありがとうと付け加えた。]
(264) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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>>263 [ イアンに向き合うと、後ろ襟に手をやり、形を直す。 と、唇を殆ど動かさず、こっそり耳打ちした。]
――話があります。 何とかふたりだけになるようにして下さい。
[ 身体を離して、にっこりと微笑む。]
さ、もう大丈夫ですよ。
(265) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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―森の中―
[月の光は届かない。 昼のそれとは、全く様子を変える森。
傍らに居た姉はもう居ない。 失うものも、最早無いだろう。徐に胸元からナイフを取り出す。 僅かな明かりを反射して、それは鈍く輝いた]
……でも、誰だか分からない……
[手当たり次第にこいつを突き立ててしまえばいいか、と――危険な考えが脳裏をよぎった。 すぐに頭を振って否定する。それでは、ただ供物を捧げるのと何も変わらない。 森の中では、ミツカイサマはきっと正体を現している。 そう信じ込むしかなかった。そう信じ込み、ミツカイサマを探すしか]
(266) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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>>253 [話し合いでの解決か―――。 マーゴの問いにはしばらく思案すると ゆっくりと口を開く。]
…なぜ、御使い様は 儀式を再び始めたんだろうな。
犠牲になった生贄達は、 なぜあそこまで無残な姿に?
何か、そのあたりによ… 御使い様の真意があるんじゃねえか?
(267) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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―夜の森>>262―
うぐ。そ、そうだよな……
[マーゴのほうが頭がいいといわれて否定できる要素はこれっぽっちもなかった。 ぐっさりと突き刺さった言葉の矢はそのままにしおしおと頷き。
暗い森の中、ゆっくりと歩く]
うん……今日、は無理だけど……明日、話してみる。
[こんなときなのに、まだ明日が普通に続くと信じているのは愚かかもしれない。 けれども、明日があると信じていれば、そうなる気がして。
マーゴが生贄に選ばれることがないよう、祈る。 自分自身の命が絶たれる可能性を、まったく考えないままで]
(268) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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[ ナイフを断られると少し和らいだ笑みを浮かべた ]
そうか。それならいい。
……それでな、アレに聞いて欲しいことを訂正したい。 「契約を破棄する方法はないのか」 …と。
だが、お前の身を守るのがなにより大事だ。 危険を犯してまで、聞き出す必要はない。 戦って勝つことを考えるより先に、逃げることを考えろ。いいな。
[ 険しい表情で早口で告げ、トニーが飲み込んだ風を見せれば 笑顔で頭を軽く撫で、去ろうとする ]
(269) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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[薄暗い森の中、ランタンの灯りだけを頼りに歩くのも慣れてはきた。 幾らか離れた場所に1人で黙々と歩いているオスカーに気付き…。]
うん、そうした方がいいよ。
ごめんね。ちょっと先に行く… オスカーに話しておきたいことがあるんだ。
[木の根に足を取られないように足元に注意しながら。 やや歩調を速めます。]
(270) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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