233 逢魔時の喫茶店
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トレイルに7人が投票した。
ヴェスパタインに1人が投票した。
トレイルは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ヴェスパタインが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ホレーショー、ケイイチ、ブローリン、テッド、ゴロウ、ゴドウィンの6名。
[何やら特徴のある厚めの紙に注がれていた視線は、
耳元に届く優しい風に、ゆるりとめぐり。
――今すぐ呼びたいのに。
お預けを命じられればくしゃりと顔を歪めて。
頬を擽る指先の冷たさに、自身の熱を思い知らされた。
言い付けを素直に守る処は我ながら可愛げがあると思う。]
えっ、嘘、どこ
[遮られた言葉の代わり、
滑る指先にうっとりと目を細めた先の指摘に
はっとなって触れる部分には何の感触もなく。
嘘だと気づけば、またからかわれたと拗ねてみせる。
何が口惜しいって。
それでも構われて嬉しいと、こころのどこかが綻ぶことだ。]
――― 夜の戸張から ―――
[おれは、寝ても醒めても走らないから
何時も、公園を駆け抜け去っていたリツと
歩き、流れる景色を、今は二人で、過ぎた。]
リツに、その心算がないから。
……… ないから、おれの勝手。
[それは、彼の所為にしたくない我が儘でもあった。
眉尻の角度も、唇の角度も、今は笑っている。
それで良い――― と、思う。]
――― 部屋 ―――
[大丈夫
そう言いながらも一度目を瞑るので
獏の身としては、 ……寝るのか、寝るのか?
そんな面で、横顔を眺めてしまったけれど。
足取りはゆるやかでも留まることはなくて
見慣れない集合住宅、人間なら見慣れた景色。
角部屋に案内を受けた。]
………
[青が目に安らぐ、視界。
きょろ、きょろ、視線を揺らすのは、許せ。]
|
二人、並んで?
[さすがに今年の夏に着られるように手配してくれとは言えなかったが。>>3:217]
……少し気の長い話ですけど、来年。 一緒に着ましょうか。
[虎徹に微笑を向けて誘った。 なんとなく照れる、けれど。**]
(0) 2015/08/09(Sun) 02時頃
|
[人間は、寝る前に歯を磨く。
人間は、寝る前に、着替える。
リツは、如何か、窺い、動くのならば、手を離す。
なにもしないなら――― ベッドか布団か、攫うのだ。
大の大人、おれみたいな図体が伴うサイズとして
如何なのだろうと言う感慨は、持たない。
狭くとも広くとも獏は約束を果たすので。]
リツ。
[寝る前に、呼ぶ。
此処まで来ると、ねむい、また、おれは、ねむい。
獏の添い寝に誘って、夢の約束に、誘って。]
[夢まで伴えば――――…
此処に居るのは、獏だ。
全身を黒く染めた、やたら図体のでかい、獏。
でかい尻を地べたに付けて、細長い尾を揺らして
夢だろうと、ふわあ、欠伸を漏らす**]
―帰り道―
―――、
……あんたが、そう、言うなら
[笑っていたから。
何だか照れくさくて、
目をそっと、そらした。]
|
うん?
――ど、ういたし、まして。
[触れ合った手>>3:195に一瞬ビクリと身を縮め、しかしすぐに何でもないような顔をする。
そのコーヒーが、かつての定位置>>3:18に置かれる>>3:206とは知らない。 残滓の様なアレの心も、知らない。 その席に何かを捧げた事は一度もない。 店を閉めた夕闇の、空っぽの席に向かって恨み事を吐いた事なら、あったのだけれど。
ズタズタにされたこの胸の内、アレの事を忘れた事なんて、無かった。 呪いのように、片時も。**]
(1) 2015/08/09(Sun) 02時半頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2015/08/09(Sun) 02時半頃
−それから−
[店内のあちこちで、いくつかの熱が灯る中。
緩やかに時は進み、やがて閉店の刻を迎えた。
昼の営業から、夜の営業までは数時間の空白がある。
常ならば一旦帰宅し、
食事や風呂、仮眠を取って過ごすのだが。
水以外は喉を通らず、一睡もできなかった。]
どーしちゃったんだろ、おれ
[あの男――千冬のことを、
ここ数年意識していたことは、違いない。
この地を去った養父の帰りを待ちながら、
いつしか彼の来訪をこころ待ちにするようになって。
また来年、と去る背を見送る度に、
これが最後かもしれないと、一時不安と寂しさに襲われて。]
[今年も、同じだろうと思っていた。
気まぐれにやってくる東洋の神秘。
しんしんと降り注ぐ雪のような静かな、優しさに。
触れたくて、振り向いてほしくて戯れを繰り返し。
口惜しいと呟く度に募らせた想いの、名は。]
――…
[思う処はいくつかあるが、とにかく、会いに行こう。
籠った熱を落とすようにシャワーを浴びて、
職場に飲みに行くのに、畏まるのも気恥ずかしい。
あえていつも通りの、
カットソーとデニムというラフなスタイルで。
髪型だけ、営業時と同じように緩く束ねて部屋を出た。]
お待たせ。――…いこ
[待ち合わせの場所は何処だったか。
時刻通り姿が見えれば、なるだけ平静を装うも
逸る鼓動と、火照る体温は制御不能。
並んで、慣れ親しんだ路を歩く間。
訊きたいこと、言いたいこと。
何から、どうすれば。
繰り返しの年月に終止符を打てるだろうか。
ちらちらと横目で伺いながら、
ここ数日ずっと思案していることを、脳裏で繰り返す。]**
ー 夜 ー
[夜中に閉ざされたこの領域は、昼間と色違う姿を現す
―――、そしてそれは、自分も同じ事。 ]
[例えば長いこの黒髪は、夜に似合わぬ細い銀糸と変わる。
それは、トレイルも恐らく見慣れた姿でもあろう。
隠すものでは無いと、夜には曝け出していた。
されど、変化はもう一つ。
それは、トレイルが義父を強く思い続けた間の話
ホレーショーと口論を交わした翌年から
人前で晒すことの無くなった
深紺の着物の中の、―――純白なままの翼。]
[待ち合わせ場は
デニーが経営するバーの路地裏
時刻ぴったりに来たので到着はほぼ同時か。
今は外。当然昼間と同じ容貌の自分の双眸が
視界の端に捉えた影は
遅刻とは程遠い誠実さ
行動で以って性格を裏打ちしてくれる人物の姿
自然と両の足は、彼の元へと近づき
そのまま夜の喫茶店へと、共に向かおう]
…似合っている。
[真面目にか、それともからかいか。
されど、一途な眼で普段と違い彼を見遣り
そっと指差すは、束ねた彼の前髪ら辺]
[ それと、 ]
…――ひとつ、問おう。
普段の私と、夜の私、お前はどちらが好ましい。
[彼が何を問うか葛藤する間
此方は、今日この時間まで
先に伺おうと予定していた疑問を放ち]
店に着くまでに応えなければ、このまま…。
[静かに奪ったのは、自分より一回り小さな彼の利き手。
繋いだ指。
先程から地味に刺さる視線を、無理に合わせ
最悪を口にすると、薄く笑い飛ばす]
[間もなく着く、喫茶店へと歩む足音
スーツケースを引く、不協和音
其れ等を越えて、耳横でずっと響くのは
随分と懐かしく思える、自分の心臓の音色だった**]
―部屋―
……寝ない
[視線をかなり感じたので、
大丈夫、と同義のつもりでそう言った。
自分の部屋に誰か居るというのは、
ちょっと、不思議な感じだが。]
ベッドとか、座ってて、いい
[小さい椅子とか、
机備え付けの椅子とかでもいい。
エフはきょろきょろしている。やっぱ、始めてくる部屋だし、落ち着かない、か]
[酔っているとはいえ、
ざっと、シャワーくらいは浴びよう、という考えくらい残っている。
指先を離すとき
名残惜しげに思ってしまうけど。]
……あんたは、どうする?
[シャワーとか、使いたいならどうぞ、と言うつもり。
いつもどおり、
上着を脱ごうとして
エフの視線、感じて慌ててバスルームのほうに隠れた。
なにしてんだ。
どういう意識の仕方だ。
おちつけ]
|
― トワイライト ―
[遊んで貰っているのか遊んでからかっているのか、オマキザルとコテツの攻防戦>>202 けれどなんだか、ゴロウと揃いの和装でクリスマスカラー、というあたりまで話を理解すると、 その微笑>>0にチチチチ、と舌を鳴らして、コテツの背中をぺちぺち叩いた]
ききっ♪
[俺も欲しいかも、とお猿の宙返り。 しかしサーカスの見世物みたいな姿になるだろうと思い直したか、ヴェスパタインへのアピールはとりやめになった]
(2) 2015/08/09(Sun) 09時半頃
|
|
[寡黙な男はカウンターに座ったまま、 ケイの手があいていれば、店の雰囲気を壊さない程度、低い声で少し話す。 追悼代わりの死神との思い出話。
スクランブルエッグのホットサンド>>3:176は、見事なまでに人間用な味がした。デビルフィッシュがもしも出て来ていたとしても、無表情で完食して、クラーケンに比べると大味だなどとのたまったはず]
……
[店主はいつも通りのやる気ない仕事ぶりか。 男もいつも通り、静かに座って水のグラスを撫でたり。
けれど店内には水に挿されたヒマワリがあり、上階には意味のまだ明かされない花。 猿は時折落ち着かなさげに頭を掻いて、尻尾を抱えた*]
(3) 2015/08/09(Sun) 10時頃
|
ベッド、狭いかも
[ふわっとした意識で、
寝にくかったら悪いな、と
思いつつ歩みよる。
そうして、そのまま、攫われる。]
……―っ、
[寝る前。名前を呼ばれる。
添い寝されるとか、いつぶりだ。]
…エフ、
[そっとささやくような声になる。
どきどきはするけど、それ以上に、心地いい感。意識がほどけていく、ねむい。]
|
[18時、喫茶店の閉店時間。 夜が始まるまではまだ6時間。ブローリンはいつも通りならばその間、ファミリアに上がり込んでいることが多かったが、
キリキリ働く社畜…になりたいわけではなくてもこの日、しばらくトワイライトに留まったらしい]
(4) 2015/08/09(Sun) 10時頃
|
|
― 日没後 ―
…かえれ
[蔦の絡まるレンガ造りの建物の前。 路地に立つ男の肩で、キィ!と猿が歯を剥いた。無論、意図と逆の反語、などではないカエレの意味の偽ガードマン]
客として、 でも 今日はだめ
[日暮れの路地に滲む影は、耳の早い、悪魔の類。 新しい魔術師に挨拶をなどと、友好的を装う言葉に首を振った。 ゴタゴタはダメだ。店員のトレイルが今日は客として、一夜を過ごす>>3:193特別な日なのだから]
かえれ
[しつこいなら力尽くでも追い返す。 DQN対策の抑止力は最初が肝心。この夜、悪魔はバーで飲むどころではなく。 路地に昏い影が膨らんだ**]
(5) 2015/08/09(Sun) 10時頃
|
―夢の中―
[――閉じたはずの目を
また開いくと――そこは、黄昏の街。
俺はぼんやりと、座り込んでいる。
ふわぁ、と気の抜けるような
あくびが聞こえた。
そろり、と顔を向ける。見上げる。]
――ぁ
[大きな、大きな、獏がいる。
長く伸びた、夕暮れの影みたいに真っ黒。]
――…、エフ?
[遠慮がちに名前を呼び、そろりと手を伸ばす。すごい。夢の中だろうに、触ってる感覚が、ある]
―夢:黄昏の街―
……――でかい
[でも、こわくはない。
コテツ店員に、言ったとおり]
こんな、でかいんだな、……あんた
[ちゃんと、約束通り。
ゆめのなかに、いる。]
[ 黄昏。
いつもの悪いゆめは、
珍客に関係なく、
思い出を再生した。 ]
――ぁ。
[ 通りの向こう側。
親友と、あいつの彼女の背中がある。]
……、……
――
[ 俺は、ただそれを見つめているだけだ。 ]
……エフは、この夢、覗いたのか
[ 俺はいま、どんな顔してるんだろう。
自分じゃ、分からない ]
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