40 おおかみさんが通る
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ヴェスパタインに1人が投票した。
ダンに1人が投票した。
キャロライナに1人が投票した。
マーゴに2人が投票した。
ヤニクに1人が投票した。
ミッシェルに1人が投票した。
マーゴは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ヴェスパタインが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ダン、キャロライナ、ヤニク、ミッシェル、ヨーランダの5名。
親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/05(Wed) 02時頃
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―二日 平家邸・客間―
………失礼する。
[部屋を出るよりも前謝る言葉が聞こえたか、其れは一度だけ翠へと向き幽かに頷いた。 そしてその眸は名を知らぬ異国交じる軍人へも。 この後を頼むと、伝わったなら佳いのだが。
客間を抜け、先の妻と念わしき婦人へ案内されるままに玄関へと向かう。 突然の訪問に深く頭を下げ、そして邸を後にしたのであった。]
(0) 2011/01/05(Wed) 02時半頃
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1月3日。
今日も人狼騒ぎがおさまらないまま夜が開ける。
なんでも、今度は華族のお姫様が警察へ連れて行かれ
軍人が一人被害にあったという。
寝込むほどの怪我ではなかったけれど、
参考人として警察へやはり連れて行かれる始末。
さて、事の顛末はどうなる事やら**
(#0) 2011/01/05(Wed) 03時頃
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[馬車を呼ぶかと問われたが路銀もさしては持たぬままであった事も在り、鄭重に断り歩く事にした。 緩やかに歩く事で考えるべき事も在ったからだ。
柴門を“人狼でない”と上に解らせるには己が何をするべきか。 “人狼”とやらが捕まるまでこの騒動が続くのであれば、人に紛れる物ノ怪を捕まえなくてはならないのか。 方法は?手段は? 常人とどうして判別できる? なんの力も持たぬ己が出来る事を考えなければ。 そんな思考を張り巡らせて。]
慕われる念いは、解るつもりだ。
[からころと下駄を響かせて。 傘も持たぬ其れの肩には、少しずつ雪が寄り添って往く。 己を慕う者の在る、己の店へと足を進めた。]
(1) 2011/01/05(Wed) 03時頃
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[華族の女学生が連行されてしまった事も、異国の軍人が襲われた事も翌日弟子より聞かされる事となる。 帰路を歩く下駄の音。
まだそれは少しだけ先のお話**]
(2) 2011/01/05(Wed) 03時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/05(Wed) 03時頃
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――回想:平家邸――
[和彦への謝罪の言葉は、翠自身が彼のいうような人間にはなれないことを受諾していることに対してだった。]
私が…何も出来ないことなんて…和彦さんに言われなくても解ってる… 自分が無力だって…そんなこと解ってる…
[理屈じゃないのだ。 どうすることも出来なくてもどうしても。 合理的に考えられる最善ばかり選択していかなければならないのなら。 感情を殺すことでしか、生きていけない世界なら。
"身の上"を嘆き哀しんでいる訳ではない。 でもそれは、言葉で伝えられるようなものではないのだろう。]
苦しいの……
柴門さんの為じゃない… 例え、柴門さんに嫌われても…
(3) 2011/01/05(Wed) 05時頃
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"私"が、苦しいから―――――
(4) 2011/01/05(Wed) 05時頃
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[俯き布団を握り締める。
何も出来ないからと何もせずに居て。 失ってしまったら、後悔してもしきれない。
馬鹿なことだと、思われても。]
私は勝手なんです…きっと… 自分が苦しいから、苦しくないように動いているだけ…
(5) 2011/01/05(Wed) 05時頃
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[くらり、と身体が揺れる。
柊吾は何かを口にしただろうか。 それとも、何も言わず眺めていただろうか。
いくらか落ち着いて、いくらか無理をして。 深く息を吸うと、ふらふらになりながらも翠はベッドを降りた。]
…ごめんなさい、ありがとうございました…
態々、お薬まで用意して頂いたこと…感謝、しています… でも、ご覧の通り…私には、それを頂く資格…ありません…
失礼、します……
(6) 2011/01/05(Wed) 05時頃
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[――――生きていることが、苦しい。 苦しくて苦しくて苦しくて。 これが普通で。 そうでなければ生きられないのなら。 いっそ、消えてしまいたいと思う。
ずっと忘れていたけれど。 私はいつも、そんなことばかり考えていた。 これが、本当の私だ―――]
(7) 2011/01/05(Wed) 05時頃
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[壁を伝い、玄関まで歩く。 廊下では、翠を見かけた柊吾の妻が驚いて彼女に駆け寄った。 休んでいなくては駄目だと心配そうに告げる妻に翠は謝罪する。
その弱々しい声が纏う悲しみに気付いたのかどうか。 柊吾の妻は強引には引き止めようとはしなかった。
ただせめて、と防寒の為のコートとマフラーを翠に着せるとその手に温かい緑茶の入った水筒を握らせたのだった*]
(8) 2011/01/05(Wed) 05時頃
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―― 1月2日 大通り ――
いやぁ、しっかし収穫がないなぁ。 ねえ貴和子さん。
[道行く人に訪ねても、知らぬという返答しか得られない。 結局その日は陽も暮れた。 諦めて一度解散しようという話になる。]
明日も大通りで聞き込みをしているさ。 貴和子さんも来るかい?
[彼女が自分に怯えているにしろ、 或いは人狼を捜すにしろ、 自分という存在は彼女の利になるものだろう。 おそらくは是という返答を貰い、帰宅した]
(9) 2011/01/05(Wed) 07時半頃
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―― 1月3日 大通り――
すみませぇん。 人狼について話を聴きたいんですけど あ、知らない、あそう。
[例の如く、聞き込みをしているが成果は上がらない]
しっかし貴和子さん遅いな……。 急用でも出来たかね?
[そう、貴和子の名を独り言ちた時だった。 道行く通りすがりから、貴和子が警察に連れ行かれたと聴く]
な、なんだって 貴和子さんが容疑者?
(10) 2011/01/05(Wed) 07時半頃
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まぁあたしも貴和子さんの人となりを知ってるわけじゃないが あれは人狼を捜す側だろう――…
[そんな違和感と共に、警察署の方へ向かう]
(11) 2011/01/05(Wed) 07時半頃
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―― 警察署 ――
[案の定、容疑者とされている貴和子に会うことは侭ならなかった。 署内の見知りの警察官―活動写真好き―から話を聞いた。]
えっ、平家さんって、あの外国人さんみたいな顔の人だろう? あの人が怪我を―――?
[識っていた。平家は、人狼じゃない。 第六感のようなものだが、彼を目の前にして、 違う、と思えたのだ。]
(12) 2011/01/05(Wed) 08時頃
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[思案していると、警察官から一冊の書類を受け取った。]
容疑者一覧……? 此処に載っている人の誰かが、人狼だって言うのかい?
[そうだ。と警官は頷く。 柴門を初めとし、 壇、子梨、常盤、ベイル、平家、馬込、そして自分、山崎。 平家と馬込のところには打ち消し線が引いてある。]
(13) 2011/01/05(Wed) 08時頃
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成る程ね。 警察もそれなりに調査はしてるってことかい。
[頷くと、まだ知らぬ人物に会ってみようと、 警察署を飛び出した。
自分の勘が確かなら、五人の内自分を除き、更に一人を除ける。 残るは三人。其の内に人狼がいる。 行動せねばこの騒動は収まらない。 先ずは人と会うことだと、駆ける、*駆ける*]
(14) 2011/01/05(Wed) 08時頃
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[それはまだヨーランダと共にあった頃だろうか。
彼女に安全だと伝えた言葉に嘘はない。
たとえ人という生き物を僅かばかり理解しがたくとも、 好むものに牙は向けまい。
自分らには酷く行き難く、生き難い世ではあるけども、 色恋に生き物感じることは共通らしき
髪に見えぬよう隠れてはいたが、変化では隠し切れなかった犬耳は、雪の寒さに見えぬようにちらりと震え*]
(15) 2011/01/05(Wed) 08時半頃
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― 二日:展望台 ―
勿論です、ありがとう。
[ヨーラと呼んでもよいかと言われ、お礼を言うのは男に不思議がられたかもしれない。 ヨーラ、と彼女を呼ぶのは両親だけだった。ヨーラ、と名前を呼ばれるだけで近しい存在なような気がして、嬉しかったのかもしれない。
甘酒を呑むのは初めてで、何とも言えない不思議な味がして、「ん?」とそれの味を確かめるようにしていると、不思議そうな顔でもしていたのか男に笑われた。 しかしそれは彼女の冷え切った身体をじんわりあたためてくれた。]
(16) 2011/01/05(Wed) 08時半頃
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[甘酒につい気を取られていたが、男が風邪の心配、と言った通り、男は酷く薄着で先程から何度もくしゃみをしていることに気付き、慌ててベンチから腰をあげた。]
ご、ごめんなさい! 私、自分の事ばかりで…… あの、よかったら教会で宿っていきません…?
[何故男が人狼からは安全だと約束できる、と言えるのかは少し疑問に思うところであったかもしれない。それに、彼女は人狼というよりも森自体が怖かったのだが、男の言葉を聞いて素直に教会に帰ろう、と思った。手の中にある銀よりも、男の言葉は彼女を安心させ、恐怖に凍りついた心を溶かした。 自分の恐怖より、男に風邪を引かせては大変、という思いが頭を支配したのもあったかもしれない。そこに自分に対しての気遣いがあるとは全く思わず。
男の、元からそのつもりだったという言葉を聞き、彼女はよかった、と安心したような顔を見せる。
そして破れ傘の陰に二人隠れながら雪の中に消えていった。]
(17) 2011/01/05(Wed) 09時頃
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――1月3日 七坂町駅――
けほ…っごほ……はぁはぁ……
[ぐったり、と椅子に横たわりながら柊吾の妻から与えられた鴇色のコートを翠は握り締める。 陽が昇るまでは、一時をここで過ごそうと身を寄せていた。
もう、店に戻ることは出来ない。きっと、許されない。
身体が震えて、沢山の感情が回って。]
…ごめん、なさい… 私は約束ひとつ…守れな………っ
[翡翠の瞳が潤む。
母が命を懸けて、進めようとした身請け話を拒んだ。 柴門が託した店も、仕事も、全て蔑ろにした。]
(18) 2011/01/05(Wed) 09時半頃
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あ、はは… ねぇ…、私が悪い……な、ら…… どうか、この、まま――――…
[はらり。
熱いものが翠の目尻を伝って零れ落ちた*]
(19) 2011/01/05(Wed) 10時頃
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― 三日:墓地 ―
[男は夜明け前に教会を去って行った。 その後に少しだけ仮眠をとり、いつものように墓地へ。 恐る恐る、森に目を向けると、今まで感じていたようなぞく、と身体が冷えるような感覚は薄らいでいた。]
………
[彼女は無言で森を眺める。自分の中の恐れと戦いながら。
彼女には、誰にも言えない秘密があった。 父親もそれを知らず、その秘密を伝えた母もすでに他界している。
いつか、そんな時が来るのだろうか、その時自分はどうしたらいいのだろう。 そんな不安や恐れを、彼女は森を恐れることによって昇華してきたのかもしれない。]
………あの人が、――だったらいいのに…
[彼女が望む言葉は音にできず、只、口を動かした]
(20) 2011/01/05(Wed) 10時半頃
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[何かに誘われるように、彼女は墓地をあとにし、街への坂を下る。
日本人でも異人でもない自分は、人と人あらざる者の間でたゆたう存在にまさに相応しいのかもしれない。
そう思うと、儚げに笑った。]
(21) 2011/01/05(Wed) 11時頃
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― 警察署前 ―
[通りの噂で、貴和子が警察に連れて行かれたと聞き、警察署前に来てみると、どうやらその噂は本当のようだった。 先日助けてくれた異国の血混じる軍人は襲われ、怪我をしたようだった。]
(貴和子さん……淋しがってるだろうな…
[貴和子は人狼には思えなかった。濡れ衣を着せられて牢に入れられているであろう貴和子を思うと、心が痛んだ。]
(いっそのこと、私が人狼だと名乗り出たらいいのかな…。
[ふと、そう思った。そうすれば、姿のはっきりとしない自分の主人を助けてあげられるかもしれない。 しかし、貴和子にどんな目でみられるのだろう…あの人には…? そう考えると、とても名乗り出られなかった。
逃げるように、彼女は警察署を後にした。 役立たずでごめんなさい、と主人に対して謝罪しながら。 どこへ行くでもなく、街中をさまよった。]
(22) 2011/01/05(Wed) 11時半頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/05(Wed) 18時頃
親方 ダンは、メモを貼った。
2011/01/05(Wed) 21時頃
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[ふらふらと歩いていると、気付けば駅前まできてしまっていた。 ここでも人々の噂は人狼のことばかり。 やはり彼女の見目は人目を引いて、視線を合わせないように俯きながら歩いた。]
ねぇねぇおねえちゃん。
[かわいい声に目線をあげれば、小綺麗な洋装を身につけ、手にフランス人形を抱えた女の子がひとり。]
(23) 2011/01/05(Wed) 21時頃
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[なぁに?
屈んで視線をあわせて問えば
おねえちゃん、異人さん?
と。
半分だけね
と答えると、女の子は、
でも、私のお人形さんみたい!
と目を輝かせて話した後に、
あのね、駅で違うおねえちゃんがずうっと寝てるの。
と、心配そうに女の子は駅を見る。つられて彼女もそちらを向いた。]
(24) 2011/01/05(Wed) 21時半頃
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― 七坂町駅 ―
[女の子の話を聞き駅に入ってみれば、椅子に横になっている女性の姿があった。 酷くぐったりし、肩で荒く息をしている。 額に手をあてて見れば熱発しているのがすぐにわかった。]
大丈夫ですか?
[肩をゆすって女性に声をかけるが、うっすらと目をあけ時折うわ言のように「ごめんなさい」と呟くくらいの反応しかなかった。]
(どうしよう…
[ここから病院はかなりの距離がある。教会までには長い坂があり、とても連れていけそうにない。 ふと、和彦が神社の近くで唐傘の店を出しているという話を思い出す。]
ごめんなさい、ちょっと辛いと思うんだけど…
[女性に一言そう声をかけると、彼女は女性を抱き起こし、肩で女性を担ぐようにして和彦のもとに向かった。]
(25) 2011/01/05(Wed) 21時半頃
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