人狼議事


182 【身内】白粉花の村

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【人】 さすらい人 ヤニク

―自室―

……………、

[ぐ、と眉に皺を寄せ。薄っすらと目を開けると、まだ微睡んでいる頭のまま部屋を見回す。寝起きの為か、何時もと違い至極不機嫌そうな顔で小さく欠伸をひとつ。どうやら一服した後、すっかり寝入ってしまっていたらしい]

………眠いですね。

[もう"おはよう"の時間はとうに過ぎているのだが、それでも眠いものは眠い。えらく低い声でそう呟くと、眠気を覚まそうと顔を洗いに――行こうとした所で力尽きた]

………、

[ソファに突っ伏しながら、暫くの間微睡みを楽しむ。嗚呼、このまま二度寝出来たのならどれ程幸せだろうか。
しかし、そうもいかない。そろそろ起きねば、やる事が無いわけでもないのだから。

意を決してのそりと起き上がると、まずは一服を。次第に覚醒していく頭で、ざっくりと今日の予定を考える。
まず隣を片付けねばなるまい。そう言えば、昨日彼が忘れて行ったジャージは誰のものだっただろうか。机の上の鶴も折りかけだし、院長やら同僚やらに見つかる前に皺を伸ばしておかなければ(書き直す気はもう無い)。
それからシャワーを浴びて…後はそうだ、まずは腹ごしらえだ。パンが食べたい]

(0) 2014/06/29(Sun) 10時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[そこまで考えた所で、半分程になった煙草を灰皿に押し付け、今度こそ席を立つ。そうして二度寝は泣く泣く諦め、シャワールームへと向かった]

――――

[濡れた髪を拭い、着替えを済ませる。手に染み付いた血の匂いは粗方取れただろうか。
キーに煙草に、それから財布を持って部屋の出口へと向かう。ドライヤーを当てていない髪はまだ少し濡れているが、まぁそのうち乾くだろう]

……食堂に行きますか。

[隣の片付けはまた帰ってからやろう。腹が減っては仕事も出来まい、と。
机の上の小物入れからグレープ味の飴玉をひとつ摘み、口へと放り。小さく鼻唄など歌いながら、自室を出て食堂へと向かった]

(1) 2014/06/29(Sun) 10時半頃

―転院先・自室―

[此方に来る前に一着スーツを買って、それを身に纏っていた。病衣はスースーして好まない。それに車での移動とはいえ、(それに、他に無いとはいえ)あんななりで外に出るなんて耐えられなかった]

……クソ。

[持ってきた僅かばかりの本と、書きためた原稿用紙。それを入れたトランクを部屋の隅に投げ捨てて、スーツのままでベッドに飛び込む。

――酷く疲れていた。
病が治ると知った時の喜びは、今は薄く。ただ思考を支配するのは一人の医師の顔で。その事実に体が震える。
彼の見せる笑顔が、脳裏にこびり付いて離れない。ぺたりと己の頬に触れて、無理矢理そこを引き上げてみたが……彼のあの笑顔は、自分に出来るものとは思えなかった。否、したいとも、思わないけれど]

あ、……っぐ、

[顔を弄った拍子に顎の傷が痛んで、思わず声があがる。
この傷とは随分長く付き合っていかなくてはならないだろう。もしかしたら、一生。笑うたびに、泣くたびに、引き攣る傷で彼を思い出すのかと思うと、今から気が重くなるというものだ。

嗚呼でも。自分は表情を取り返したのだ。であればこの傷も今は、今だけは些事だと思えた]


[暫くそうして身じろぎしないままいたけれど。このままでは買ったばかりのスーツに皺が寄ってしまうと考えて、どうにか体を起こす。
そうしてゆらりと立ち上がって、トランクへ近寄った。確か煙草が中に入っていた筈だ。回診の時間も未だだし、気晴らしに一服でもしようと考えて、トランクを開ける。
けれど中身を全て出しても目当ての物は見つからなかった]

――ふん。

[面倒だけれど、買いに行くしか無いようだ。
そう考えれば、ふらふらと自室を出た。初めて来るこの院内を散策するのも良いかもしれない……そんな事を考えながら]


さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/06/29(Sun) 16時半頃


ー転院先ー

[今までいた病院とは違う病院。
車の窓から見たそこはとても大きくて、ものの大きさが正確にわからない瞳には、絵本で見たお城のように見えて、あんぐりと口を開けた。]

うわぁ……。おっきー。

[看護師に手を引かれ院内を歩く。
知らない人ばっかりだし、相変わらず周りは全部大きく見える。
本当は知らない巨人と手を繋ぎたくなんてなかったけど。]

ふたごのおにーちゃん……いないもんね。

[諦めたように呟いて、大人しく診察室に向かう。

ここで治療をすれば取り敢えずは、普通の大きさに見えるのだと教えてもらったから。]

おじゃましまーす。

[看護師にせっつかれながら、恐々とドアを開いた。]


ー診察室ー

[診察室に入ってすぐ、目に飛び込んできたのは机の上。銀色のお皿に乗っけられた注射器。

注射は大嫌いだったから、一気にサーっと青ざめる。
逃げ出したくて、こっそり後ろに後ずさりしたけれども、大きな看護師さんがしっかりと背中を抑えていた。朝顔が注射嫌いなことを、きっと院長先生から聞いているのだろう。]

や、やぁだ!ちゅーしゃ、きらい!!
はなしてー!はなしてー!

[背中を抑える腕を振り払おうと、ジタバタと身動きする。巨人よりなによりも注射がいまは怖くて。
足を振り上げた時、思わず蹴っ飛ばしてしまったかもしれないけれど、そんなこと構ってられなかった。]

やぁぁぁ!!
ぅわぁぁあん!

[さらに泣き声をあげて暴れていると、どこから来たのか看護師が2人やってきて、手と足をがっちりと抑え込む。
3人で抑えられたのだからかなわない。身動き取れなくて、ただ注射の針を待つだけとなった。

チクっとした痛みをもたらす注射の針を、ただひたすらにキッと睨めつける。そんなことしたって意味ないけれど。]


[注射が終わって疲れたのは、朝顔か医者か。
ともかくそれは両方で、ご褒美に飴をもらったけれど『ありがとう』を言う気にもなれなくて、ただしゃくりあげながら診察室を出る。
ものの見え方はまだ変わらないけれど。
看護師の話によれば、徐々に普通に戻るのだという。]

いっきにもどると、めがまわちっちゃうの?

[確認するように問いかければ、車からずっと付き添ってくれたその人は、にっこり笑って頷いた。
少しだけその人が小さくなった気がして、今度は自分から手を差し出す。2階に用意された朝顔の病室まで、一緒に来てくれるらしい。]

(どのくらいでもどるのかなー?)

[手を引かれながら階段を登って、2階の廊下の突き当たり。
用意された病室に着いた頃には、看護師の体は最初の半分くらいに縮んで見えた。
それでも普通の人間より、1.5倍は大きかったけれども、この大きさなら少しは怖くない。と、笑顔になれば]

ありがとーございました。

[ぺこりと頭を下げ、病室に入った。これからしばらく、ここで暮らすのだ。]


さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/06/29(Sun) 21時半頃


[一服しようと部屋から出た所で、看護師に捕まってしまった。どうやら回診の時間が早まったらしく、そのまま診察室へと連れて行かれる。

治療は注射で行われるらしい。子供ではないので、その事には別にどうとも感じる事は無かった。
即時とは言えないものの、上手くいけば今日中に病が格段に治癒されるという。本当だろうか、と。そんな事を考えたけれど。自分があの医院を出された事が何よりの証拠なのだろう]

……ありがとうございました。

[注射を打たれ、一つ礼を落とす。
その足で売店に寄って煙草を買えば、そのまま自室へと戻った。後ろに居た看護師が何やらお小言を落としていた気もするが、どうでもいい。多少無視したところで、何処かの誰かの様に手を出してきたりはしないだろう]


[病室に入れば、窓を開けて。煙草に火をつけ、紫煙を燻らせ始めた。
そうしてどのくらい注射の効果があったか確かめる為に、個室脇にある洗面所へ向かう。
鏡に自分を映して、こわごわそれを覗き込んだ。そしてそっと、唇を持ち上げてみる。ふ、と。微かに表情が変わった様に見える自らの顔を見て、目を見開いた。

――嗚呼、これからはもう笑えるのか。
深く息を吐いて、ずるずるとそこに座り込む。
表情を変えた時に痛んだ傷口に、ちらと思い浮かべる顔はあったけれど。けれどそれを外に押しやる様に頭を振って、また一つ、紫煙を吐き出した]


【人】 さすらい人 ヤニク

[コロコロ、コロコロ。
口の中で飴を転がしながら廊下を進む。手には紙袋に詰められた、血で濡れたトレーナーが一着。飯のついでに、と隣から取ってきた物だ。持ち主が分かるなりいっそ燃やしてやろうかとも考えたが、すんでの所で思い留まった自分は中々に偉いと思う。
それでも洗って返してやる義理は無いので――そもそも自分が借りたものでも無いのだし――固まった血がこびり付いたままのそれを持って来たのだけれど]

……おや、丁度良かった。

[そうして歩いていれば、廊下に蹲る目当ての人物の姿>>5。部屋を尋ねたものの反応が無いので困ってはいたのだが(これを持ったまま食堂に入るのは流石に気が引ける)、これで目的を果たせそうだ。
――彼に以前、ナイフで斬りつけられた事はしっかりと覚えている。本音を言うならば、話しかけたくも無い所ではあるのだけれど]

オスカー、これ返しますよ。

[嫌そうな声を隠そうともせずに、震える相手の肩も無視して。丸まった背中に当たるように、手にした紙袋を放る。
彼が泣いていようとどうしようと、自分には何の関係も無い事なのだから。
彼が特に引き止めない限り、そのままこの場を去って食堂へと向かうであろう]

(10) 2014/06/29(Sun) 22時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[何か用か、と。そう問う声に、去ろうとしていた足を止めて至極面倒臭そうに振り返る。相も変わらず警戒心を剥き出しにしている彼>>12に小さく彼を竦めると、息を吐いてまた何時もの笑みを浮かべた]

君のでしょう、それ。
ディーンが忘れて行った物ですよ。

[どうでもよさそうにそう告げ、カツン。廊下を這って距離を取る彼に、足音と共に一歩だけ近寄る。
ヒュ、と小さく聞こえた息に、吹き出しそうになるのを何とか堪え。
君が俺に危害を加えでもしない限り、特に何もする気は無いというのに――胸中ではそんな事を考えながら。
紙袋から見える、血で汚れたトレーナーはもしかしたら、非現実病を患う彼の不安を余計に煽るかもしれないけれど]

(14) 2014/06/29(Sun) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[寄るな、と睨まれれば小さく苦笑し、言われた通りに足は止めてやる。
しかし訝る彼の様子>>16には、呆れたように肩を竦めてみせた。トレーナーを貸したのだから顔見知りと思っていたのだが、違ったのだろうか]

誰、って。知り合いじゃないんですか。

[しかし、トレーナーを確認すれば思い当たる節もあったらしい。まだ仄かに血の匂いの残るそれを見るなり、突如飛んできたトレーナーを腕で受け止める]

………、何をするんです。

[他の者ならば、このくらいでそう苛立ちもしなかっただろう。しかし相手が彼ともなれば、話は別だ。笑みを消し、代わりに不機嫌そうに眉を寄せて恐怖の滲んだ相手の顔を見下ろし――小さく口の端を持ち上げる。
嗚呼、相変わらずの妄想癖をお持ちの事だ。彼の脳内では、自分が彼を殺した事になっているのだろうか。
全くもって――反吐が出る]

ディーンなら、もうここには居ませんよ。

[殺していない、と。そう否定してやる義理も無い。それに言った所で、この彼が自分の言葉を信じるとも思えない。
嘲笑じみた笑みを浮かべたまま、ただ淡々と事実だけを伝える。
彼がその言葉をどう取ろうが、別にどうでもいい事だ]

(22) 2014/06/29(Sun) 23時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[少し。息の詰まった様子の彼>>26に、微かに眉を持ち上げ。ふらついて窓の淵へと手を掛けるのを特に何の感情もなく眺めながら、これ見よがしに嘆息して見せる。
この少年にここまでの敵意と警戒を向けられるのは、正直言ってかなり面白く無い。元を正せば、先に切りつけてきたのは其方だというのに]

君はそんなに俺を人殺しにしたいんですか。
そのおめでたい頭の中の"殺人鬼"が実在すれば、自分は"まとも"だと言い張れるとでも?

[揶揄るようにそう呟くと、可笑しくて堪らないとでも言うようにクスクスと笑って見せる。
返す言葉にはたっぷりの棘を乗せて、此方を睨む彼へと投げつけておきながら。

このまま否定せずに去るのも良いかとも思ったが、それもそれで面倒臭そうだ。
諦めたように薄い笑みのまま息を吐くと、目を細めて口を開く]

…殺していませんよ。馬鹿馬鹿しい。

[吐き捨てるようにそう呟くと、くるりと背を向けて再度食堂へと向かう。
この言葉を信じられるかどうかは、自分には分かりはしない。しかし事実、殺してはいないのだから。
彼が何か反論でもするのなら、振り返りくらいはするだろうけれど]

(29) 2014/06/30(Mon) 01時頃

【人】 さすらい人 ヤニク


そうですね、自覚はありますよ。

[哀れむような相手の目>>36には、上っ面だけの何とも愉快な笑みを。
嗚呼、不快だ。実に不快だ。病に侵され、夢とも現実ともつかぬ妄想に生きる貴様如きに哀れまれるなど、不快な事この上ない。

それでも、怯えて虚勢をはるこの小さな少年が酷く滑稽で愉快な事に変わりはない。
真っ直ぐにその目を見つめ返し、踵を返す前に、最後ににこりと笑ってやる――そう、歪んでいるから何だと言うのだと]

さぁ。何処へ行ったかなんて知りませんよ。
退院したとしか。

……もういいですか、腹が減っているんです。
あぁ、何なら一緒に行きますか?

[投げかけられた質問に、うんざりしたように振り返りながら。
続けた誘いの言葉には、揶揄の色を濃く滲ませて。彼が自分の誘いになど乗るわけがないと、そう確信していたからこその言葉。

ガリ。小さくなった口の中の飴を噛み砕き、顔にはやはり笑みを張り付かせ。
えもいわれぬ不安に駆られる目の前の少年の返答を待って見るのも――良いかもしれない]

(37) 2014/06/30(Mon) 02時半頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/06/30(Mon) 03時頃


【人】 さすらい人 ヤニク

すみません、癖なもので。

[相手の嫌味>>41には、表情を崩さないまま一言そう返し。
事実、これはもう癖になってしまっていたのだから、嘘を言っている訳では無かったけれど。

しかし相手の顔に"希望"の光が灯るのを見れば、ほんの僅かに胸が騒ついた。
嗚呼、なんとおこがましい。患者は患者らしく、惨めに絶望していれば良いものを]

………、来るんですか?

[腹が減ってい、と此方の真似でもするように笑みを浮かべて見せた相手に、露骨に顔を顰めながら。
まさか誘いに乗って来るなんて。何が悲しくて、この少年と食事を共にせねばならぬのかと。短く苛立たしげに息を吐くと、勝手にしろと言わんばかりに踵を返す]

治療法が見つかったとしか知りません。
詳しくは院長へどうぞ。

…で、話とは。
君と食事をするのは遠慮したいので、食堂までの間なら聞きますよ。

[至極不機嫌そうに、早口にそれだけを告げる。彼が付いて来ようと来まいと、そのまま食堂へと向かうであろう]

(42) 2014/06/30(Mon) 03時半頃

[吸い殻を携帯灰皿に捨てて立ち上がる。
そうしてこの後どうしようかと考えた。別に本を読んで時間を潰しても良いのだけれど、新天地に来て一日目にそれではあまりにも味気無い。

院内を歩こうかと部屋から出て、そういえば先程近くの診察室から子供の泣き声がしていた事を思い出す。確か今日同じく転院してきた少女が居た筈だ。もしかしたらアレはその子の泣き声だったのではないか。
子供は苦手だけれど、少し、話しかけてみても良いかもしれない。そう考えれば、自然と足はナースステーションに向いていた。

少女の名前は朝顔というらしい。
姿は知っていたが名前は知らなかったので、部屋の番号を聞き出すのに難儀した。あちらの病院から来た者だと知られてなければ、通報ぐらいはされていたかもしれない]


――此処か。

[彼女の病室の前に立って、深呼吸を一つ。
子供は苦手だ。……特に、彼女は。その意識は依然として変わらずあるけれど、それでも此処に居るのは、もしかしたら人恋しさ故かもしれない。

扉を二回叩いて、返事を待つ。声をかけなかったのは、かけたら開けてもらえないかもしれないと考えたからだ。かけないはかけないで不審だけれど、さて、彼女はこの扉を開けてくれるだろうか]


[案内された病室は2階。
ドアを開ければ視界の隅っこに、大きなベッド、もう片方の隅っこにはソファー。]

わぁい。おりがみあるー。
あ、あとぬいぐるみも。

[ソファーの上には猫の縫いぐるみが澄まし顔でちょこんと鎮座している。
小走りで縫いぐるみの所へ近づけば、その傍のテーブルには折り紙が置いてあって。]

うれしいなぁ。
にゃーにゃ、ひさしぶり。あさがおいないあいだ、げんきにしてた?

[抱え上げた黒猫の縫いぐるみは、朝顔自身のもの。

姉とお揃いで、クリスマスプレゼントにもらって以来、ずっと本当のペットのように大切にしていたのだ。

奇病に罹って、大きさがまちまちに見えるようになり本物の猫や、ときには熊と間違えるようになってしまってからは、玩具箱にしまわれていたけれど。]


よーし、にゃーにゃもあさがおとたんけんいく?
しゅっぱーつ!

[部屋に通された際、看護師は"おとなしくしててね"と言ったのだが、そんな注意は何処へやら。

縫いぐるみを抱きしめて、ぐるりと室内を見回せば、ものの大きさはまだ多少の差異はあるものの、恐怖を覚えるほどではなく、むしろ新しい場所への好奇心が湧いてくる。]

どこいこっかなー。
あ、おみせでおかしかおっかなー。
それとも……。


[お医者さんの口振りから、もう一人ここに移ってきた人がいるようで、それが誰かはわからないけれど、知っている人ならいいな。と思い]

かんごしさんにきいてみよー。

[小さな手をグーの形に握って真上に突き出し、縫いぐるみを抱えたまま病室の扉へと歩き出す。

あんまり騒いでいたものだから、ドアを叩く音は聞こえなくて、もちろん、ドアの向こうに探していた相手がいるとは気づかぬまま。

力一杯ドアをあけたとしても、引き戸だから彼に当たることはないけれど、もしかしたら驚かせてはしまうかもしれない。]


あ、あれぇ?

[ドアを開いてみれば目の前には、前の病院で会ったことのある男の人の姿。
まさか誰かが来るなんて予想もしていなかったから、キョトンと目を丸くして、素っ頓狂な声を出す。

いきなり扉が開いたのだから、相手の方がよほどか驚いたかもしれないけれど。]

しかくいめがねのおにーちゃんおじちゃん。
どーしてここにいるの?
まいごさん?

[どうしてと言っても、もう一人の転院者だから。に他ならないのだが。
そんなことは思い付きもせず、ただパチパチと瞬きを繰り返す。

先ほど縫いぐるみと誓った探検と、その目的はもうすっかり頭から転げ落ちていた。]


……おっと、

[突然開いた扉に思わず一歩後ずさって。そこから出てきた者が探していた相手だと気付けば、少しその雰囲気を和らげた。
けれど少女の口から出てきた自らの呼称に、ぐっと眉を寄せて思わず不機嫌を露にする]

その呼び方は止めろ。

[威圧する様に言葉を落とすけれど、その直後にははあとため息を吐く]

迷子じゃない。
お前に会いにきたんだ。

[会って何をしたいだとか、何を話したいだとか。そういうのは全く無かったが、此処まで来て彼女に会ったからには、今更用は無い等とは言えない。かといって幼子が喜ぶ事をディーンが思いつくわけも無く]

……腹は空いてないか。
食堂か売店にでも行こう。今なら何でも買ってやる。

[子供のあやし方等分からないから、取りあえず食べ物で釣ってみる事にしたけれど。誘い方がどうにもぶっきらぼうになってしまったのは、致し方ない事だろう]


えー……。

[呼び方を止めろと言われれば、不満そうに唇を尖らせる。]

でも。あさがお、おじさんおにーちゃんのおなまえ、しらないよ?

[病室や掲示物に名前くらいは書いてあったかもしれないが、文字は読めないし、そもそもこの人の名前を知らないのだ。]

ねーねー。
どやってよべばいーい?

[まっすぐに彼の方を見上げ、問いかける。
普通くらいのサイズに見えるということ以外にも、前にあった時よりか雰囲気が柔らかくなったような気がして、これならば怖くないや。と口元を緩ませ。]

しょくどう?おみせ?いーよー。どっちいこ。

[会いにきたという言葉よりも、なんでも買ってもらえる。という言葉の方に心を奪われてしまう。]


[『なに食べようか』なんて縫いぐるみに相談していたが、やがて答えは出たようで。]

しょくどういこー。
あさがお、パ…じゃなかった、
かきごおりたべたい。

[本当はパフェがいいのだけれど。
滅多に食べさせてもらえないから、きっとパフェは高いものなのだ。
お金払えなかったら困るし、かき氷にしよう。
そんなことを考えて]

ねーねー。おててつなご?

[迷子になったらこまるから。と右手を差し出した。]


メモを貼った。


……ディーンでいい。

[向けられた視線からはそっと目を逸らして、依然としてそっけなく答える。というより、他にどういう対応をすれば良いのか分からないのだ。
笑顔の一つでも浮かべれば良いのかもしれないが、愛想笑いなんてした事も無いのでやり方が分からない。折角表情が変えられるというのに]

……、
何でも良いと言っただろう。
子供の癖に遠慮なんてするな。そっちの方が腹が立つ。

[かき氷が良いと訴える彼女に、ちらと視線をやって。
その直前に言いかけた言葉は何なんだ、と。妙な所で気を使ってくる幼子に頭を悩ませる。
ディーンがこのくらいの時は遠慮なんてしなかったものだ。……否、今だってしない。むしろ出来るだけ高い物を奢らせようとするだろう。

――小さい子供に気を遣わせるなんてまっぴらごめんだ。馬鹿にするな。食堂程度で買えるものに財布の中身が足りなくなったりするわけが無い]


――仕方ないな。
離れるなよ。

[差し出された彼女の手を柔く握る。力を入れたら壊してしまいそうで、その手は不自然なくらい強ばってしまった。
彼女がその手を握り返したならば、さっさと食堂へ向かって歩き出すだろう。

歩調の違い等ディーンには意識の外だから、もしかしたら(というより確実に)彼女にとっては随分歩き辛いかもしれないが]


【人】 さすらい人 ヤニク

[相手の問いには特に応えず、ただ彼の口から出た名だけを拾う。
朝顔。それは確か、この病院に居た小さな少女の――先日鶴を折った時に、頭に浮かんだあの少女の名だったはずだ]

(彼女もここを去ったんですね。
……困りました、鶴の折り方を聞ける人が居なくなってしまった)

[あのカルテも、皺を伸ばすにしても一度くらいは鶴の形にしてあげたかったのに。
残念そうに小さく肩を落としながら、もう鶴の形を成すことの無くなったあの哀れなカルテの事を想う。
――そう言えば、皺だらけになったカルテは確か目の前の彼の物だっただろうか。
ふとそんな事を思い出していれば、背後から何とも不躾な"お願い"が聞こえてきた]

(51) 2014/06/30(Mon) 13時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

…冗談じゃありません、お断りします。
俺以外の誰かに頼んでください。

[背中に投げられた言葉に、思わず振り返ってしまった自分に胸中で舌打ちを。
馬鹿馬鹿しい。どうして自分が、わざわざ彼の――よりによって彼の尻拭いをせねばならないのか。

――あの猫耳の青年といい、この妄想癖のある青年といい。この病院の患者は売店に迷惑をかけすぎだろう、あの店員に愚痴を言われるのは大抵自分だと言うのに。
店員もそのうち嫌になって辞めるのではないか…いや、其方の方がいっそ有難いか、なんて。

心底嫌そうな笑みを浮かべ、此方を見つめる彼を一瞥すると今度こそ食堂へと向かう。
息を吐きポケットを弄るも、そこには飴も何もない。その事すらも苛ついて。
――嗚呼、無性に煙草が吸いたい]

(52) 2014/06/30(Mon) 13時半頃

[自分がリクエストを上げると、ちらりとこちらに送られる視線
ディーンの考えていることまではわからなかったけど、遠慮していることはお見通し。と言われたようで、むぅ。と小さく唸る。

やっぱり大人には敵わない。もともと朝顔は隠し事をするのが苦手なのだ、表情に出る。と姉にもよくからかわれた。
もっともこちらから見れば、姉だって十分わかりやすいのだけれど。]

なんでもいーの?
うーんとたかいものでも?

[パフェを頼めなかったさっきまでの気遣いは何処へやら。
今度はお財布が空っぽになるくらいに、たくさん頼んで困らせようか。なんて企んでみたり。]

じゃあね、パフェとオレンジジュースと、はんばーぐと、ポテトサラダとスパゲティと、ごはんー。

[思いつく限りのご馳走。
内心得意げに並べたそれは、お子様ランチのメニューみたいで、けれどもそんなことに気づかずに自慢げに笑う。
彼がそれに気づくかはわからないけれど。]


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