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どうするの?と、問うたケヴィンの言い分をトシミは聞いた。
あいつ″への想いを熱く語られて、
微かに歪む顔を、ケヴィンは認識していただろうか。
それでも、ケヴィンから差し出された手を取った。
――彼が、飛べなければいい
そんな黒い想いが心に湧き上がるのを止められずに。
それなのに
それなのに
彼はいとも簡単に
――本当は簡単ではなかったのかもしれないけれど、
暗闇に身を投げたのだ。
(#0) 2016/08/25(Thu) 12時半頃
何度もトシミが1人で繰り返し飛び降りた暗闇。
今は2人。
トシミには、その暗闇の先には光はないけれど、
ケヴィンには、きっとあるのだろう……。
彼という存在は、その光に向かった。
トシミという存在は……暗闇に混じる。
(#1) 2016/08/25(Thu) 12時半頃
ジジッと、もう聞きなれてきたあの独特のノイズが校内を包む。
ノイズに混じるのは、少女の啜り泣く声。
「ケヴィン君は、約束通り元の世界に、送った、わ。
でも、
ごめんなさい
ごめんなさい
私は、やっぱり成仏、出来そうにないの」
(#2) 2016/08/25(Thu) 12時半頃
繋いだ手は、飛び降りる時まで離されなかった。
先生の手だと思い込めれば良かったかもしれない。
でも、ピアノを弾いていた先生の手の感覚と、
スポーツをしていたケヴィンの手の感覚は違う。
ケヴィンの想いは、飛び降りができるほど強いものだった。
けれど、その想いは自分でない誰かへのもので、
そして何よりそれは先生ではなく、ケヴィンの想いだ。
先生以外の人と飛んだことで、
強く意識してしまったそんな想いの欠片が、
パッチワークの端切れのように、
ハラリハラリと言葉となって放送に乗った。
(#3) 2016/08/25(Thu) 13時頃
「私、やっぱり、どんな本音でも、先生の気持ちが知りたい」
それが、隠しきれない本当の願い。
「ごめんなさい」
謝るのは誰にか。
「もう一度、ニコラス先生がいつも弾いてくれた、
あの曲聞きたかったな。
――…なんていう、曲名だったかな」
そんな呟きが微かに放送に拾われてから、一旦放送は途切れた。
(#4) 2016/08/25(Thu) 13時頃
「えっと、なんだかトシミちゃんの件は。ごめんなさい。
私は、たまこっていうの。
次に救ってほしい人を紹介したいんだけど、
ちょっと事情があって、
自分から皆に説明することができないっていうか――
どうしたいのか自分から説明できるように
皆にしてもらいたいっていうか」
そこで、ちょっとたまこさんは言葉を切る。
(#5) 2016/08/25(Thu) 13時頃
※投下ミスです>>#5前に挟んでくださいorz
リィン、リィン…―――
一度途切れた放送。ノイズに鈴の音が混じる形で復活をする。
(#6) 2016/08/25(Thu) 13時頃
「あのね、トシミちゃんの想い人の先生もここにいるの。
トシミちゃんが亡くなって4ヵ月に、
授業中に病気で亡くなってるの。
普通なら糾弾されて先生辞めてそうと思うんだけど、
隠ぺいする方向に流れちゃったみたいね。
だけど、やっぱり、先生も良心の呵責とかあったんじゃないかな。
先生、こっちに来た時には、何も覚えてなかったの。
ただずっと、何かを探すように、時折ピアノ弾いてるだけ。
私、何度も何十回も何百回も
いっそのこと何千回、何万回って話しかけたんだけど、
私の言葉だと先生には届かなくて……。
そんな状態の先生は、トシミちゃんには見えないらしくて」
(#7) 2016/08/25(Thu) 13時頃
「もしかしたら、7人もいたら1人くらいは
ニコラス先生に言葉が届くかもしれない
……話しかけてみてくれないかな?
もし、先生の記憶がもどったら、
トシミちゃんの願いも叶うかもしれなし。
先生の心の扉の鍵、開けた人が居たら、
ちゃんとその人は元の世界に戻すこともできるから。
だから、だからどうかお願いしますっ!!!」
姿が見えたらジャンプ土下座をしてそうなたまこさんのお願いごと。
話しかけてみてもいいよって人は、ニコラス先生は音楽室にいるよ
……という情報を残して、一旦放送は途切れたのでした**
(#8) 2016/08/25(Thu) 13時半頃
― 本日の流れ ―
1.ニコラス先生の記憶を取り戻す切っ掛けを与えてください。
物的証拠突きつけや、言葉攻め……各々RPしてください。
ヒントになりそうなことは、4d、5dの天声とか、
各自RP内に転がってると思います。
新たなねつ造とかも大丈夫!無茶振りどんとこい。
後で頑張って天声RPで拾いますぞ!!
2.ニコラス先生へのアピール終了した際に、
【actでfortuneを2回振ってください】
合計値がニコラス先生の琴線に与えた攻撃力になります。
合計値が高い2名が本日の吊襲撃になります。
上位2名が狼の場合、相変わらず処理できないので、
2位の人ではなく3位の人が繰り上げで襲撃にあてられます。
悪しからずご了承くださいorz
(#9) 2016/08/25(Thu) 13時半頃
[頭の中にバーナバスとノックスの声が響く。
笑う気配と共に、「うーっす!」と返したのは届いたのかどうか。
落下直前だったために確認なんて出来やしなかった]
[トシミの表情
自分の話に彼女が昏い想いを抱いたなど知る由も無い。
愚直な男に機微を察しろと言うのが無理な話なのだ]
[落下速度が増す一方で、暗闇の先に光を見る。
それは眩く、直視出来ない程となり────ケヴィンの意識は一時途切れた]
─ 学習テラス ─
───── でっ!!
[どちゃ、と少なくない痛みと共に身体が床に転がる。
何かに躓いて転げたような体勢。
周囲に誰も居ないのは不幸中の幸いだった]
ってぇ────…… あれ?
[身体を起こして周囲を見遣れば、いつの間にか室内に居た。
見る限り、停電する前に居た学習テラスと思われる]
……あー…… 戻った、ってこと、か。
[数瞬の混乱の後、自分の身に起きたことを理解して、右手で後頭部を掻いた]
あれっ、色々落としてきた!
[持っていたはずの手当てセットと懐中電灯が無い。
尤も、あれらは持ち出せないものであったため、無いのが当然でもあった]
[転んだ拍子で鞄から借りた本と補習プリントが飛び出していたが、あっ、と思っただけで再び鞄に仕舞い込む。
今はそれどころではない]
どこいっかな。
[最後に居た場所と戻って来た場所が一致しない以上、食堂の方には居ないだろう。
窓を見遣り、荒れ模様であることを確認しつつ、人の気配がある方へと歩き出した。
どうやら不思議体験をした者達以外にも、学園には人が残っているらしい*]
メモを貼った。
― 放送室前→オカルト同好会部室 ―
ヨーランダです。
ううん、一番良かったひとと悪かったひとが一人ずつ、帰れるようになったの。
その……、私達を戻してくれた幽霊、ナンシーっていうサイモンのお姉さんで……
[道を開ける生徒たちには聞こえない音量で、エリアスに応えつつ歩く
なんだか周りの生徒は目を合わさないように顔を伏せたりしている。]
く…熊さ……じゃ、ない、ガストンってどういう人なの…?
[その理由をそっとエリアスに尋ねつつ。
腕に手を絡めてついてくるグロリアに微笑みかけたりして。
近寄りがたいと思っていたけれど、恐る恐るついてきてくれる姿
幼馴染が頼られるのが嬉しいと言ってた気持ちが判ったような気がする。]
…はい、判っています。
話しても信じて貰うのは難しいと思いますし。
[表情や見かけと違って、お願いするように頭を下げるガストン
道中、目的を聞かされれば、私も、と口を開いた。]
私もサイモンを探しているんです。
伝言、お姉さんから頼まれて。
[休みたいけど約束したから、反故にはできない。**]
メモを貼った。
[あちこちをうろついた結果、台風直撃のために帰宅は困難となり、通り過ぎるまで緊急避難の状態になっていることを知る]
こりゃ泊まりか?
[毛布やら何やらが運び出されている辺り、今日中に帰るのは困難と推測出来た]
家に連絡しねーとかー。
……あっ。
[メールすりゃ良いじゃん、と今更ながらに思い出す。
ひとまず親に、台風により帰宅困難、とメールを打って送信。
次いでもう1つアドレスを呼び出して、文字を入力して送信する]
To ヨラ
どこだー?
[相変わらずの短文っぷり]
[気付けば返事が来るだろう、とは思うが、探すのは継続しておく]
なんだ、お前逃げ遅れたのかよ、南無いなー。
[移動中に見つけたチームメイトに声をかけ、軽口の応酬。
何故残ってるのかを聞かれて、補習、と答えたところ、お前の方が南無い、と言い返された]
なぁ、ヨーランダかサイモン見てねぇ?
[問うと、見てない、と言う答えと、ヨーランダって誰よ、と言う答えが返って来た]
お前んとこのクラスだっつの。
覚えとけタコ。
[笑って言ったが、少しだけ目が笑っていなかった]
あとは───ガストン先輩とか。
[もう1人名前を出すと、チームメイトは、あー…、と声を零して表情を強張らせた。
首を傾げて先を促すと、相手は苦笑を更に引き攣らせて見たことを教えてくれた]
理事長の孫他2名を呼び出してどっか行った?
あー、ビンゴだな、それ。
どこ行ったか分かっか?
[1人納得して行方を問うが、チームメイトは勢いよく首を横に振った。
関わりたくない、と言うのが全面に現れている]
ちぇ、まぁいいや。
探してくるわ。
[じゃあなー、とチームメイトに手を振ると、ケヴィンはまた人に訊ねながら移動を始めた。
ホント怖いもの知らずだよなー、と零すチームメイトの声は届かない*]
メモを貼った。
ゑ?
会わせるわけには……まぁ、いかないのかも。
先輩の事情次第では、もう、帰ってこないだろうし。
それは大事件になる。
[ひそひそ。
とすれば、優しいのかもしれない、とも感じる。]
[番格の類いであることは自分も知っていた。
先輩方なら承知の上では?などと考えてその辺りは省く。]
話をしたのは、先程からですけど。
頼りになる先輩だと、思いました。
今も大事にしないように動いてますし…。
あ、そか…
それでか。
[そこで今更、回りの動きについて感づいた。
出来事が重なって麻痺していたのかもしれないと考える。
しかし自らの噂までには至らない。]**
メモを貼った。
グロリアが知らずに聞いてくれば簡単には伝えるだろう。
[ガストンを探せば他の者達も見つかる。
そう思ったのは、理事長の孫──グロリアが連れて行かれたと知ったからだ。
面子と人数を考えれば、今回の不思議体験に関わった者達であると推測出来る。
最初こそ思い込みに近いものだったが、訊ねながら探し回るうちに聞けた特徴等から確信に至った]
方向からして文化系の部室の方か?
[ガストンはやはり目立つ存在で、彼の目撃情報は事欠かなかった。
話を聞くうちに、一行が向かった方向の当たりをつけることが出来た、のだが]
あっ、せんせ。
[運悪く担任に遭遇。
補習プリントは終わったか、と問われた]
まだっす!
いや、天気悪くなりそうだったから帰ってやる心算だったんすよ?
帰る準備してたら間に合わなかったんす。
[笑顔で元気に否定したらジト目で見られた。
終わっていない理由に台風を持ち出したのだが、それは理由にならん、と怒られた。
どうせ泊まりになるのだから、今日中に仕上げて出せ、と再度言われ渋々了承する]
へーい。
[全く、と溜息をついて、担任は立ち去って行った]
やべー、逃げらんねー……。
[下手すると補習プリント中、監視がつきそうだ*]
…ああ、助かる。
[信じがたい話だから、で流されるだけならいい。もしもに備えての口止めだ。
ヨーランダ
この先重要なのはさっさとみんな帰ってくること、いつ頃帰るかや、ちゃんと帰してもらえるか。
あちらで猟奇的な願いを霊が口にだすなどしないかもある]
そうか。
[姉というのはわからないが、目的があるならば一緒に行くのは問題ない。
仮に見つからなくても手分けするということもできる。
なにやらこそこそと話されてる
―オカルト同好会部屋前―
俺の用事は、口止めと、七不思議についてだ…先に済ませるか?
[用事があるといったヨーランダへと、相変わらず鋭くて怖い視線を向けて聞いた]
メモを貼った。
[さて捜索を再開しようとした矢先]
………ん───?
[キィン、と少し耳鳴りがした。
直ぐに収まりはしたものの、気になって耳をトントンと軽く叩いてみる]
気のせいか。
[それ以上何も変化が無いため、気のせいだろうと判断して再び歩き出す。
元の世界へと戻って来たため、それまで繋がっていた”声”は届かず耳鳴りとなって現れた。
いずれは耳鳴りすらも起きなくなる。
それはあちらの世界での影響が途切れた証拠でもあった*]
メモを貼った。
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