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[包帯をぐるぐる巻いている人が手を振ってくれたので
会釈を返す。
あの人も二つ名があるから一方的に見知っている。
…そう、『貴公子の護衛の人』だったか。
その人の視線がレティーシャの方へむかったのに気づいて、
レティーシャとあれそれ関わりがあったことまでは知らないけれど*]
レティーシャ、次に逢えたら恋バナしたいねぇ。
[なんて小さな声で呟いた*]
……ああ、最後の声はレティーシャに届かなかったんだなぁ。
[突然変化した周囲を見回して、そう呟いた*]
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
─ 図書館へ通ずる廊下のどこか ─
それにしても、ここは……?
[きょろきょろと辺りを見回すと、
どうやら異変前にいた(?)廊下のようだ
膝をついたままだったので、立ち上がり、急いで窓の外を見る]
──葉桜。
[ついさっきまで、薄紅色の花嵐の中にいたのに。
──元の世界に戻されたんだ。
……戻されたって何。帰れた……のに。
MVPも獲れたのにね?
この手が覚えている。
一針一針刺した想いを込めた刺繍を]
[そしてこの手が覚えている。
あの人の温もりを……
そうだ、探さなきゃ。
[頼まれた伝言を伝えるため。
そして、さっきまでいた世界が本当にあったことだと、確かめるために*]
過去と今を繋ぐ廊下を駆けだした**
メモを貼った。
[光を感じて目を開ける。
薄暗かったあちらとは違う眩しいほどの夕暮れに目を顰めて]
戻って、来たんですね。
[辺りを見回すと、見覚えのある音楽室で]
――♪
[ゆっくりと鍵盤を撫で、奏でるのは今の時期に花開く花の歌。
楽しかった桜へと。私から、せめてもの”返礼”**]
メモを貼った。
―2-B教室―
さて、俺たちが無事に戻ってこられたのはわかった。
逆に言えば幽霊ワールドにいるメンバーは
多分別の競技とか何かにチャレンジ中って事だな。
状況はわかるが、問題なのは他のメンバーが
どんなタイミングで戻ってくるか…だ。
俺は地震とほぼ変わらない時間に戻ってこられたと思う。
でも、一緒に居たはずのウィレムはいなかったから
多少の時間差は出るような気がするんだ。
[実際には放送室へ出向いたり
ストラックアウトをがっつりプレイしての事なので。
時間の流れは緩やかだったかもしれないけれど。]
俺はこのまま学校で他の奴らが戻ってくるのを待つよ。
園芸部で活動申請出したから長居もできるし。
コリーンはどうする?
帰るんだったら、伝言とかも聞いておくから大丈夫だぞ。
[女子だったら、慣れない学校で遅くまで居残りも
厳しいものがあるかもしれないと思い。
一応そんな提案もしておいて。
廊下に出て、校庭に面した窓から顔を出す。
生徒はまばらに見えたが、ユンカーやヤニクなど
屋外運動部員の顔は見えない。]
うーん…さすがにここで、ぱっと出てきてただいま!
としてくる奴はいないか。
[大きく息を吸い、窓から顔を出して大声で呼びかける。]
幽霊ストラックアウト勝負の参加メンバーに告ぐ!
先発隊は2-Bにいるからなー!!
[何人かの生徒は何事かと窓に視線を向け、
いぇーい!とガッツポーズをして発言者が自分であると主張。
誰かに声を届けられないかという期待と
ピスティオが変なことをしていたという話題から
自分たちの無事が伝えられる可能性に賭けたのだった。**]
メモを貼った。
─ 図書館へ通ずる廊下のどこか ─
……っ!!!
[よく磨いてある廊下で(美化委員のお仕事かもしれない)
足元がつるっと滑った。
受け身など取れる反射神経はないから、そのまま転んだ。
転ぶ瞬間、スカートだけは押さえたが、
見回すと周囲には誰もいない。
その時、はた、と冷静になり。
次には様々な想いがあふれ出した]
……どうして。
[──私は最後の最後に伝えられなかったのだろう。
……好きです、と、たった一言。
あちらの世界から戻る間際、ユンカー先輩が言った言葉。
“みんなで浦島太郎になる前に帰るぜ”
[──あちらと、こちらの時間差は?
タイムトラベラー的になってない?
そして本当に皆、帰ってこれるの?
『白銀の騎士』が帰って来た時に、
私が九十九髪のおばあちゃんになってたらどうしよう……
涙がぽろぽろ零れた。
──幽霊な成仏できないって、こんな時の気持ちに似ているのかしら。
──そうしていたのはどれくらいだったか。
まず、ピアノの音が聴こえて。
ここは音楽室も近かっただろうか。
ヘザー先輩のピアノのタッチに似てるかも、と、耳をそばだてる。
……と、腰を浮かしかけた時、聞こえたのだ]
幽霊ストラックアウト勝負の参加メンバーに告ぐ!
[“!!!はいはいはーい!2-B!
ピスティオ・アルトゥーロはここに!!!”
──あの時の声と同じじゃない?!2-Bって言ってる…!
ヘザー先輩かもしれないピアノの音も気になるけれど、
先にそちらに向かってみよう。
運がよければ、先発隊ともヘザー先輩とも、一斉に逢えるかもしれない…?
空気の入れ替えのため開いていたらしい廊下の窓から身を乗り出す。
ここからでは…ロイエの姿は見えないかもしれないが
声のする方角に向かって思いっきり手をふる。
気付いてもらえてももらえなくても、
ついさっきまでとは打って変わって、弾むように駆けだした**]
メモを貼った。
メモを貼った。
―音楽室―
[曲を奏でながら思い起こすのは別れ際のこと
あの場にいた人たちとの別れの挨拶や
蝶のように艶やかな後輩とのネイルの約束。
相変わらず鉄面皮ながらも、照れているような仕草がちょっと意外だった同級生
そして、優しいと言ってくれた彼の言葉。
優しいとかじゃない。私はただ、そこにアレンジのアイデアがないかと思っただけで。
返そうとする言葉は何故か喉に詰まって。
芸術の才能だって。そんなものを持っているという自信はない。
ただ、昔からピアノを弾くのが少しだけ好きだった。
ただそれだけ。
あちらで出会ったグレッグやシメオンのような。確固たる情熱があったわけでもない。
ピアノを弾く事がただ楽しくて、けれど、それを夢にするなんて思ってもみなかった。ほんの少し前までは]
[GWに入る直前。吹奏楽の顧問から持ちかけられた話があった。
音楽大学への推薦入学。
こんな時期になってもはっきりと先を決められなかった私への助言。だったのだろう。
結局GWが明けるまで待ってもらう事になったのだが、
そういえば、この不思議名事件に巻き込まれる事になった切っ掛けでもあるのだな。と今更ながらに懐かしく思う。
悩み事があるとつい、同じ曲を繰り返し手しまう私の悪い癖。
そのおかげで、今回の騒動に巻き込まれて、こちらでは想像も出来ないくらい。色々な事があった。
ずっと一人きりだったこちらとは、比べものにならないぐらい楽しくて]
楽しかったなぁ……
[曲を奏で続けながら、ふと本心が漏れる。
今回の騒動に巻き込まれて気付いた。当たり前の事。
他人と関わる事の楽しさ。
けれど、それの予兆とも言えるものを私はずっと前から知っていた。
ずっと気付かないふりをしていたけれど、その予兆をくれたのは――]
[海っぽいから好きだという理由は水泳部の彼らしい。と思う。
私が見つけた群青のチャイナドレス。創造主であるシメオンと共に今はもう、消えてしまったけれど
私があの衣装を纏ったら――なんて、そんな勇気はないけれど
今奏でるこの曲が。ハナミズキの花言葉が。
どうか彼に届きますように。*]
メモを貼った。
――。
[ふと、何かが聞こえた気がして指を止める
今のは……声?
[鍵盤を閉じ、立ち上がる。]
そろそろ動かないと。伝言もありますし。
[動く準備を整えると、1度音楽室の中を見渡して]
そうだ。
[思いつくままにノートを1枚切り取ると、共に旅立った友人へと「おかえりなさい。」伝言を書き残して、ピアノの鍵盤の上に置く。果たして気付いてくれるかどうか。]
さて、今度こそ行きましょう。
[何処にいるのかは分からないけれど、歩いていれば辿り着ける。はずだ。]
メモを貼った。
─ 2-B教室へ向かう途中、音楽室への渡り廊下近く ─
[ピスティオはあちらからの去り際も
さっきも2-Bと言った。
窓の外に見えるは夕焼けに映える葉桜。
つまり時間は、少なくともこちら側では
異変前と今は、ほぼ変わらないということ*
音楽室への渡り廊下近くを走り抜けようとした時
優しいメロディーが止った
あれは五月の唄
──果てない夢がちゃんと終わりますように
……やっぱりヘザー先輩な気がする!
ロイエは、音楽室の方向を見やった。
そこにヘザーの姿はあっただろうか?
ヘザーの姿が見えても見えなくても
大きな声で呼びかけてみる*]
ヘザー先輩……!!!
メモを貼った。
―音楽室付近の廊下―
[音楽室を出てすぐ、聞き覚えのある声に名前を呼ばれる。]
ロイエさん!
[間違えるはずもない。その声に応えて、声の聞こえた方へと急ぐ
少し歩けば、無事ロイエの姿を見つけて]
良かった。無事に戻って来れていたのですね。
先に来たお二人とはお会いしましたか?
[あの出来事が夢だとは思っていなかったのでそのままの調子で声をかける。
もし、私が見た夢ならば、あんなに楽しい夢にはならないだろうから。]
メモを貼った。
―音楽室付近の廊下―
やっぱり!ヘザー先輩!!!
[先程まで不思議体験を共有していた
見知った仲間を見つけ、感激のあまり、
まるでレシーシャのように飛びついてしまったかもしれない]
2-Bで逢えると思います!これから行こうとしてたんです!
2-Bに…さっきピスティオ先輩の声が聴こえて。
その前にお逢いできてよかった……行きましょう!
[ヘザーの手をとって促す*]
―2年B組の教室にて―
[帰るんなら伝言を…(
親切な申し出は丁寧に断った。]
大丈夫、ありがとう。
ここまで来たらもう全部見届けることにする。
[縁もゆかりもないこの学園―少なくとも今は―、帰るのが普通なのだろうけれど。
今しがた普通じゃない経験をしたばかりのコリーンにとっては“みんなの無事を見届けること”の方が普通のことだと思えた。
否、“みんなに会いたい”“待ちたい”ただそれだけかもしれない。]
いうてあれやな、残りのみんながあとどれくらいで帰ってこれんのか、全然わからんのがイタイんよな。
まだまだ“数か月かかります!”て言われたら、
さすがに家帰るもんな。悪いけど。
[…もちろん全員戻ってくるのお出迎えはするつもり。
そう言い終わるのが先だったかどうか。
ピスティオが窓の外に向かって大きく叫んだ(
これは…すっごい噂になりそ。
ますますジェントル属性から遠ざかりそうやけどいいん?
[一瞬、今後の彼の学園生活を心配したけれど、きっと、これくらいなんてことないキャラなんだろうな、って納得することにした*]
メモを貼った。
ロイエさ――
[後輩に飛びつかれるという予想だにしない事態に思わずフリーズ。]
え。あ。はい。
[している間にも続くロイエの言葉になんとか片言の返事をかえして]
えっと、兎に角。2-B ですね。行きましょう。
[どうにか再起動を果たせばロイエと共に2-Bを目指して歩き出す。]
― 2-B教室入り口 ―
[教室前に到着した時には息をきらしていた。
一緒に来てくれた
ヘザーはどんな様子だっただろうか]
先発隊の皆さん!いらっしゃいますか?!
[2-B教室の扉は開いていただろうか?
扉の中を覗き込む*]
―2-B―
そうかわかった。
いざとなったらうちの部の体験入部してたら
大作業に巻き込まれたとでも言えばいいぜ。
[
不自然にならなさそうな理由も提示して。]
そうだな数か月だったら、俺はビオトープの管理の為に
生物部と掛け持ち届出さないとな。
友達…まだあっちに居るメンバーなんだけど、
同学年のウィレムって奴が校内の池を派手に改造して、
メダカやホタルの生息地を作ってるんだよ。
[雑談ついでに校内の見どころとして
ビオトープを紹介しておく。
癒しスポットとして女子にもおススメできる場所だ。]
ん?せいぜいストラックアウトをする
スポーツマン系紳士って思われる位だろう。
[けろりと答えて笑いながら、窓の外ををきょろきょろ。窓から大声を出しても不審に思われないようなキャラクターだと丸わかりだった。]
あ。
[
移動の為だろうか、引っ込むのが見えた。]
……今見てたの、あっちに行ってた1年女子に見えた。
手を振ってたから合流できるかもしれないぜ。
[コリーンを振り返り、大声作戦成功した!
とドヤ顔を向けた。*]
―2-B―
[合流できるかもしれない。
そんな予言が当たったのはすぐの事で。]
おーー!ここにいるぜ!
コリーンとピスティオ!2名とも無事だ!
なるほど女の子優先に戻ってきたんだな。
[
残っている自分の知り合いを思えば、
納得の帰還人選だと思った。*]
……ロイエさん。ま、待って……すこし、ゆっくり……
[普段、体育ぐらいでしか走る事なんて無く、こうして校則を無視して廊下を走るなんて初めてで。
なんとか2-Bに辿り着く頃には息も絶え絶えで立っているのがやっとな状況だった>>+24
それでも2-Bで先行組の姿を見つけると、柄にもなくこんなにフラフラになっているのが無性に可笑しくて]
あはは、ごめんなさい。
私、学校の中を走った事なんて無かったから、
突然でびっくりしたけど、なんだかすごい可笑しくて……
[人前で声を出して笑うなんてことは学園に入って初めてだと思う。
それでも、少しの間笑うのが止められなくて]
こほん。えっと、変な所をお見せしました。
二人とも、無事に戻って来られたみたいで良かったです。
[散々笑った後、髪や制服が乱れてないかと軽く整えて、何事も無かったかのように振る舞う努力を見せたのだった。]
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