256 【突発RP村】胡蝶の夢
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全
アイリスは水商売 ローズマリーに投票した。
ジェフは粉ひき ケヴィンに投票した。
メルヤは捜査官 ジェフに投票した。
ローズマリーは粉ひき ケヴィンに投票した。
ケヴィンは捜査官 ジェフに投票した。
ジェフは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
粉ひき ケヴィンは、メモを貼った。
helmut 2016/11/18(Fri) 00時半頃
お使い ハナは、メモを貼った。
choro4946 2016/11/18(Fri) 00時半頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
aki_nano 2016/11/18(Fri) 00時半頃
信徒 オーレリアは、メモを貼った。
ゆら 2016/11/18(Fri) 01時頃
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[可能性の問題だった。 可能性の問題でしかなかった。 情報を集め、組み立てていけども ケヴィン自身がその場でそれを 見て聞いて確かめたわけではないから 穴はあり可能性の域を抜け出せない。
思い込みによる、行動。
占い師の言葉があれば、 それを確かめるために動いただろうけど。
ジェフが人狼だという確たる証拠はない。 それでも、確かめる為の力を持つ男は 階段を下りジェフへと飛びかかり]
――… ジェフ、死んでくれ。
[武器らしき武器はなく、得意の体術のみで彼の首を狙う。]
(0) helmut 2016/11/18(Fri) 01時頃
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営利政府 トレイルは、メモを貼った。
finlay 2016/11/18(Fri) 01時頃
営利政府 トレイルは、メモを貼った。
finlay 2016/11/18(Fri) 01時頃
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[貴女の瞳に今の俺はどう映るのでしょうね。 メルヤに語った、悪いケダモノであればいいと思う。 神にも、祈りを捧げる聖女にも。赦されたくは無かった。未熟な獣が行ったこと、何もかも。]
ッ ……!!
[走る痛みに目を見開き、驚く表情は虚ろから貴女が知るトレイルのものと変わっただろう。 ああ、霊魂同士は触れることが出来るのか。 そんな発見を胸に、瞳を滲ませる姿>>4:+54をただ見ているだけ。 慰める権利は、俺には無いから。 元よりそれは、別の誰かのものだったのだろうけれど。]
(1) finlay 2016/11/18(Fri) 01時頃
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[それでも、そんなどうしようもない男を、貴女は幼い頃のように包み込むのだ>>4:+55 何故そうするのか、永久に神を信じなかった俺には理解が出来なくて。苦しい。 赦されたくないのは全てを背負うからではない、 そのほうが、楽だからだ。]
や、……
やめろ!やめろよ……ッ! そんなこと、俺は望んでない!!
[恋には昇華せずとも、傍にある高嶺の花であり続けたオーレリア 彼女にそんな風に声を荒げたことなど、ただの一度も無かった。
嫌だ嫌だと暴れ、また逃げ出そうとする。 ……けれどその力は、男という性が出せる全力ではなく。 堪え続けていた涙が一気に込み上げて、貴女に落ちる。*]
(2) finlay 2016/11/18(Fri) 01時頃
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「むかぁしむかし、
これはこの修道院であった本当のお話」
眠りにつく前にきいたあの声は、
あの日アップルパイを焼いた修道女のそれと同じ響き。
「私たちが此処に居たことを思い出して。
あなたたちが幸せに暮らす今を教えて」
御伽噺の終わりに、そんな呟きを落として、
家族に向けると同じ笑顔を眠りゆくものへとおくる。
あなたたちが目覚める頃、
懐かしい修道女の姿は其処にはなかった。**
(#0) 2016/11/18(Fri) 01時半頃
捜査官 ジェフは、メモを貼った。
reoreo 2016/11/18(Fri) 01時半頃
粉ひき ケヴィンは、メモを貼った。
helmut 2016/11/18(Fri) 02時頃
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─メルヤ─
[その夜、雪は止むでしょう。 私達は猛り狂う自然と人狼から解放されたのです。 姉の御伽噺の結末は、多くの犠牲をはらいつつも、 人狼を撃退したと締め括られるのでしょう。
帰らぬものを心配して、迎えもくるでしょうか。 自警団の方も来るでしょうか。 全てを終わらせましょう。 事情を聞かれれば、メルヤの事実を話しましょう。 何故この騒動は起きたのか、問われたとしても、知る由もないでしょう。 また、この騒動について、不愉快な言葉を耳にしても信じる気は毛頭ありませんでした。
吹雪の中、修道院で亡くなった人は、 全員、きちんと埋葬しましょう。]
(3) aki_nano 2016/11/18(Fri) 10時頃
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[全てが終わった後に、メルヤは修道院の入り口に立ち、いいます。]
さようなら。
[さようなら、私の家族。 さようなら、私の家。 覚えている内にお別れを告げましょう。
甘い香りもしない果樹園を走り、 端から火をつけましょう。 こんなものがあるから、いけないのです。 蛇が女に勧めた、知識の実は燃やしてしまいましょう。]
(4) aki_nano 2016/11/18(Fri) 10時頃
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[メルヤは林檎が嫌いでした。 甘い香りは、仄かな思い出を蘇らせるけれど、 もう要らぬもの。
暫くすれば、多くの木に赤は灯るでしょうか。 実は既に捥ぎ取られたその木に。 近くで生木の爆ぜる音が聞こえれば、口許に三日月が浮かびます。 要らぬものを葬り、暖炉の代わりになり得るなんて、一度に二度得をしたようです。 空に浮かばぬ代わりは、メルヤの唇が果たしましょう。]
(5) aki_nano 2016/11/18(Fri) 10時頃
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おねーちゃんも、トレイルも、 悲しむかなあ……?
[姉はアップルパイを焼くのが好きでした。 相棒はアップルパイを食べるのが好きでした。
こればかりは譲れません。 そもそも、姉も相棒もこの世に居ないのだから、 悲しむこともできないでしょう。 問いかけるだけ無駄なのです。]
(6) aki_nano 2016/11/18(Fri) 10時頃
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[全ての林檎の木に火を放つのは、大変だったでしょう。 本当は修道院の中をも、燃やしていくつもりでした。 疲れがたまり、その気力さえもなくなります。
最後に戸締りをしておきましょう。 誰にも邪魔されないように、 誰も修道院からでれぬように、進入口を塞ぎます。 使い慣れた包丁を調理場より引き抜き、階段を上る。]
私は、永遠に忘れない。 想いも考えも憎しみも、永遠に残す。
[妙な気というやつだったのでしょうか。 そう告げた自警団は、喋ることはありません。 あの短剣は何処にいってしまったのでしょう。]
(7) aki_nano 2016/11/18(Fri) 10時頃
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[その日、何気無く腰掛けた席は姉の定位置でした。 姉の代わりに誰にもなれないのに、その事を忘れた自分が許せませんでした。
両手いっぱいに持った球体が歩く度に、 零れ落ちていくように、 敬虔な修道女ではないメルヤの記憶は落ちていく。]
(8) aki_nano 2016/11/18(Fri) 10時頃
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[辿り着くは姉の部屋。 寝台に小さな小さな火種を置きましょう。 小さな燻りはやがて、大きく育つでしょうか。 寝台に腰掛けて、最期の一呼吸を意識しましょう。]
キャサリン、トレイル。 また会えたら、いいな。
[家族の名前を唇の勢いに任せて、首に包丁を突き立てようと。 神も姉も信じきることもできない修道女メルヤ。 騙されたことも知らない相棒メルヤ。 メルヤの全ては全て灰になってしまえ。]
(9) aki_nano 2016/11/18(Fri) 10時頃
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[願いも虚しく、寝台に横たまる身体は、 小さな火種に覆い被さる。 見開かれたその眸には、*光が反射していた。*]
(10) aki_nano 2016/11/18(Fri) 10時頃
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― "マリー" ―
[人狼がジェフであったということは 信じられない思いも何処かであったのでしょうが ケヴィン達と夜を過ごし、 ついぞ犠牲者の出ぬ、安穏な朝を迎えたのです。
止んだ吹雪は、世界を真っ白に染めて 日差しを受けてきらきらと煌く。
絶望的なほどに、美しい朝でした。]
―――……
[ひとりひとりの名前を唇でたどり お別れを告げました。]
(11) bloody 2016/11/18(Fri) 11時頃
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[罪には、問われません。 あなたは人狼を殺してくれた、と むしろ感謝までされる始末。
そんな思いを、素直に受け取ることはできませんでしたが。
後悔がないといえば、嘘になるのでしょう。 それでも過去ばかりを見てはいられない。 前を向いて歩かなければ。
その背に、ずっとずっと突き刺さる 呪詛を負いながら。]
(12) bloody 2016/11/18(Fri) 11時頃
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アイリス……
[呟いた名の持ち主は、 あの後、どうしたことでしょう。
会えるならば、会いましょう。 そばにいられるならば、そうしましょう。 叶わずとも、心に想い続けましょう。]
(13) bloody 2016/11/18(Fri) 11時頃
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[全ての人に幸福を。 全ての人に赦しを。 全ての人に愛を。
けれど、本当はそれらは
ローズマリー自身が欲しかったものばかり。]
(14) bloody 2016/11/18(Fri) 11時頃
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["あなた"は "わたし"に囚われることなく。
もっと我が儘になればいいのです。 もっと人間らしくあればいいのです。
だって、"わたし"だって人間だったのですからね。 "あなた"の笑顔は、もう偶像ではありません。]
パンがないなら、
アップルパイを焼きましょう。
[あの惨劇を忘れないために、心を込めて作るパイは キャサリンの作ったパイには、及ばずとも。**]
(15) bloody 2016/11/18(Fri) 11時頃
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……なにを…――
[階段の血のシミを確認していると、上から「死んでくれ」という言葉をともにケヴィンが降ってくる。>>0]
――っ
[とっさに避けるも、彼に首は取られて、床に押し倒されるように転がる。 けれど、さきほどメルヤから取り上げ手にしたままだった短剣を、そのまま突き刺す。 当たれば腹の辺りに刺さるはずだ。]
(16) reoreo 2016/11/18(Fri) 16時頃
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[さすがは自警団というべきか 咄嗟の反応に微かな感心と舌打ちが漏れた。 床へと転がる際の衝撃が、振動となり伝わるが、 獲物たる相手の首>>16を太い腕で捕らえたことで勝機をみたか それが油断へと繋がり、見えぬ彼の手にある凶器に気付かない。
ジェフが力を込めれば皮膚を裂き分厚い腹筋へと刃が突き刺さる。 最初に感じるのはそれの持つ冷たさ。 その冷たさは瞬時に熱となり、痛みへと変わる。]
――… ぐっ、
[そんなものを持っていたのか。 思いは言葉とはならず、苦痛を顔に宿らせた。]
上等――…、自警団であるキミは、嫌いじゃなかった。 けど、俺はこの御伽噺を終わらせたい。
[腹筋に力を込め、刃の侵入を遅らせようとするも 彼の腕はそのままに、首に掛けた手に力を込めて締め付ける。]
(17) helmut 2016/11/18(Fri) 17時半頃
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[ぐにゅり、短剣が肉に刺さる感触が手に伝わる。>>17 噛んだことは数あれど、刺したのは初めてだ――もどかしい、という思いとともにさらに力を込めて相手の腹を裂こうとするが、首を抑えられたまま転がった姿勢ではうまく力も入らず、短剣に塗られた血で手が滑る。]
……――はっ
[手の滑りに焦っていると首に掛けられた手に力が込められ、息が苦しくなる。 顔中に血が集まり酸素を求めて口をぱくぱくと動かすが欲しいものは得られない。
短剣を持った手とは逆の腕でケヴィンの体を押し上げ、体勢を逆転させようと試みる。 脚はばたつかせてみるがケヴィンの体に抑え込まれてまともな動きは出来ず、その間にも頭から酸素が足りなくなって、目の前が白くなってゆく。
これが、俺が今まで与えてきた死か――と頭の片隅に浮かぶ。]
(18) reoreo 2016/11/18(Fri) 17時半頃
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[彼の腕に力が籠るのが分かる。 ぐ、と歯を食いしばるは痛みに堪えるか、 同じ村で過ごしたジェフという隣人を手に掛けることへの――。 刃を伝い滴る血が己を助けるとは思わず、 刺す力が弱まることに安堵し、 命を奪わんとする相手の顔をじりと見据える。]
――… ジェフ、
[喰いもしないのに殺すことへの抵抗。 人間にしか見えぬ彼を害していることへの罪の意識。 手の力を抜けば引き返せる。 それでも、メルヤとローズマリーの姿が過り、 そして、人狼に喰われた知己の姿がさらに力を込めさせる。]
――――……、っ、
[すまない、と謝罪の言葉を飲み込んだ。 ここにきて抵抗>>18されるとは思わず、巨体がぐらつく。 それを支えるため咄嗟に彼の首に掛けた両手の、片方が床へとつかれる。]
(19) helmut 2016/11/18(Fri) 18時半頃
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[ジェフが人狼で、もし姿を変えられるのなら、 形勢は逆転し死するはケヴィンとなろう。
首に掛かるままの手にありたけの力を込めて 息苦しげに口を動かす彼の、その息の根を止めようとした。*]
(20) helmut 2016/11/18(Fri) 18時半頃
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[ 今、頬を伝う雫は、 あなたの為に流れるものと、 どうしたら理解して貰えるのでしょうか。
此の、錫色に映るのは、 獣ではなく、小さな怯える子でありました。 私は、神ではありません。 ─── … 赦す、赦さない。 それを決めるのは、私ではないのです。]
……トレイル、私は、 あなたが知りたいのです。
───── あなたの、本当の、想いを。
[ 腕の中で抵抗する彼は、男にしては弱々しくて、 けれど、私にとっては荒いものでしょう。 腕に力を込めて、よりきつく抱き締めます。]
(21) ゆら 2016/11/18(Fri) 18時半頃
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[ 髪留めが緩み、はらりと髪が流れます。 私にとって、初めて見るトレイルの姿。 きっと、これ以外にも、私の知らぬ彼が、 まだまだたくさん隠されているのでしょうね。
私に降り注ぐ雨は、>>2 …… あたたかく、感じました。]
ね 、私の胸なら、 いくらでも貸してあげるわ。
[ 抵抗は、落ち着いていましたでしょうか。 私は、雫を掬い取るように、 親指で目許を撫でましょうか。*]
(22) ゆら 2016/11/18(Fri) 18時半頃
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そんなもの、どうだっていいだろ!離せよ!
[本当の気持ちなんて、関係無い。 人間を喰らった人狼が此処にいる、それだけでいいだろう。 まるで吼えるように喚き散らし、癇癪を起こした子供のように暴れた。
例え全力が出せなくとも、粉ひきのように逞しい身体を持たずとも か弱い女性>>21を振り払うことなど簡単に出来たことだろう。 それでも、俺は貴女の腕に収まったまま。きつく、抱き締められて。]
そんなもの……
……ッ。
[どうしても、無理だった。 もう潰えてしまった、それでも大切な夢を与えてくれたのは、この人だったから。 笑わずに聞いてくれた日の感触を、覚えているから。 力も、声も。勢いを失うばかりで、脱力し小さくなり。]
(23) finlay 2016/11/18(Fri) 19時半頃
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[結局、成長出来たのは身体だけ。 俺は無力な子供のまま。喰らわずに餓え死ぬことも、悪いケダモノを気取ったまま終わることも出来ず。 貴女>>22に雨を降らせるばかりだ。]
……なんで。 なんでこんなこと、出来るの。
[拭われる雫は次から次へと、限りが無い。 すっかり力を失って、されるがままに。 何一つ分からなかった、けれど。 この人は死しても尚何も変わっていないのだと、それだけが知れた。]
(24) finlay 2016/11/18(Fri) 19時半頃
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[相手が自分の顔を見ても>>19、こちらの目に彼の顔は映らない。 ただ空を見つめ、酸素が欲しい、それだけしか考えない。]
――っけほっ……
[片腕で巨体を揺らすことには成功し、一瞬片方の手が離れたことで首に余裕ができたが、すぐに残った手で勢いをつけて押され、床と巨体との間で喉がつぶされる。
もう相手を倒すことを考えることはできずに。 ただひたすら、この手が邪魔だと、首にかかる手をかきむしる。
意識は遠く、自分の元を離れて。 与えた死のことを考えることもなく。
ただ、一人の男として、一人の男に。 己が忌んだ愚かな感情のために、ただただ、殺されるために、殺されてゆく。*]
(25) reoreo 2016/11/18(Fri) 19時半頃
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[本当に何もかもが情けなく未熟で愚かで、恥ずかしくてたまらなくて。 でも、それが。 酒場の下働きの男でも、若い一匹の人狼でもなく。 トレイルという存在だったのだろう。]
…… 食べたくなかった……っ、誰も、死んで欲しくなかった。
皆と、…普通に、……生きたかった……
[嗚咽で途切れ途切れとなりながら、口にしたのは、確かな本心。
言わず思わずとしていたそれを貴女に打ち明け、 俺の姿は、色を薄くし、霞に近付き始める。*]
(26) finlay 2016/11/18(Fri) 19時半頃
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[ 耳に突き刺さる声も、暴れる身体も、 私を振り払うまでには至らなかったのです。 キャサリンを組み敷いた彼ならば、 私のような、何もできぬ女など、 軽々と振り払えるでしょうに。
ぽつと、呟かれる音に、私は耳を傾けましょう。]
どうして、 …… かしら。 …… そうね、私も、 罪の意識があるのかもしれません。
[ 私が、ローズマリーに明かさなければ。 私が、真っ先にあなたの元へ向かっていれば。 貴方の命は、救われたのかもしれません。 …何度でも、あなたを助ける機会はあった筈。]
(27) ゆら 2016/11/18(Fri) 20時頃
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[ 小さな頃から、慕ってくれていました。 名を呼ばれて、振り向いてみれば、 そっぽを向いてしまったことを覚えています。 キャサリンのように、姉とは呼んでくれなくて、 寂しく思っていたことは、胸に秘めておきましょう。
ゆると眸を細め、止まぬ雫を、 袖口で拭い続けたのでしょうね。]
トレイル、ねえ、トレイル … ごめんなさい、貴方を助けてあげられなくて。
[ 赦しが欲しいわけではありません。 赦されたくないのは、全てを背負うつもりで、 それでも、背負うことのできぬ、 情けない自分自身を戒める為でしょう。 胸の内を明かす彼の願いは、>>26 私の胸に、ずしんと重く響くでしょう。]
(28) ゆら 2016/11/18(Fri) 20時半頃
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[ 私も、あなたと共に、 あなたの未来を、見たかった。]
(29) ゆら 2016/11/18(Fri) 20時半頃
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[ あの日、夢を語ってくれた少年は、 黒き翼をはためかせるのでしょう。 家族を想う、大切な心は、 いまでもまだ、失われていないと思えばこそ。 彼の、本当の願いを、祈りを、 天に届けられたら 、 ──── 。]
トレイルッ 、あなたの、夢は、 いつか必ず、── … 叶います 、! だから、夢を、 諦めないで ……
[ すうと、霞に混ざる姿。 いずれ、完全に消えてしまうその前に。 私は、彼の瞼にそっと、唇を落としましょう。
天に昇る鴉は、まるで神を顕すようでした。 *]
(30) ゆら 2016/11/18(Fri) 20時半頃
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[咳込む喉の動きが掌へと伝う。 片腕では呼吸を遮ることが精一杯だった。 両腕で力任せに首の骨を砕けば苦痛を長引かせずに済むのに 家畜や野の獣を殺し捌いたことはあっても、 自分と同じ“人”を殺すことは初めてで そこまで考えが回らなかった。
人狼を手に掛けたローズマリーが それを罪>>4:82と言ったことを思い出す。]
――… 人殺しは、罪。
[例えそれが人狼であっても、人として生きた姿を知る。 トレイルの正体を知ってもなお罪と感じていた彼女。 掻きむしる彼の爪が己の手に無数の傷を作り 赤い血がじわりと滲んでゆく。
己が初めて殺す人は綺麗な金糸の男だった。 実直そうな、頼りになる自警団員で、 名を、ジェフ・ジマーマンといった。]
(31) helmut 2016/11/18(Fri) 20時半頃
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[触れるままあれば、彼の魂を視、その正体が知れる。 喉に食い込むようにある腕は、固まったように動かない。 いつの間にか抵抗がなくなっていたことに、 いつのまにか彼が動かなくなっていたことに 気付くのは、力を使った反動を受ける頃。]
――…っ、……ッ、
[声はあげなかった。 堪えるような息の音が噛みしめた唇より漏れるだけ。 痛みが過ぎれば、強張る腕をもう片方の手で解き、 ジェフの上から、体を退かせる。 彼の命を奪った際の生々しい感触は一生忘れぬだろう。 彼の目許へと手を翳し、瞼を閉ざさせて 己の上着を彼の肩へと掛けた。 血に濡れた短剣が抜け落ちて、ジェフの遺体の傍へと転がる。 それは奇しくもトレイルのそれと似る。*]
(32) helmut 2016/11/18(Fri) 20時半頃
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── 現世 ──
『むかぁしむかし──、』
[紡がれる響きは、優しく心地良い。 何処かで聞き覚えのあるそれは けれど、すぐには思い出せず あたたかな微睡みに落ちゆく感覚に溺れる。]
……『私たちが此処に居たこと』
[綴られた御伽噺おしまいに そんな言葉を聞いたなら 遠い、遠い 何時かの“記憶”が、 くっきりとした輪郭を持って色づく───。]
(33) choro4946 2016/11/18(Fri) 21時頃
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[──… ああ、これは 夢 。 わたしの中で形作られた ただの御伽草子なんかじゃなく “いつか”のわたしのものだと解る。]
「かあさん!」
[うと、うと、重たい瞼を閉ざしたままで 微睡みに身を任せていれば、わたしを呼ぶ声がした。]
──… う、ん……?
[ぼやけた視界に映る瞳は じっとこちらを見つめて。]
ああ、……ロジェ。
[つい先日、11歳を迎えた息子だ。 「起きてよ!」と不満げに膨らむ頬が愛らしい。 つん、と指先で突けばくせのある柔らかな毛が揺れた。]
(34) choro4946 2016/11/18(Fri) 21時頃
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「母さんのねぼすけ。 ミミの面倒だって、僕がずうっと見てたんだから!」
[胸を張りそう告げては、 褒めろとばかりに此方へ擦り寄る。 触れた髪に残された寝癖を見つければ ──ふと夢に見たあの少女を思い出した。
そうして身を起こし辺りを見回せば 寝惚けた意識が覚醒すれば此処が、 母の故郷である街の修道院だとわかる。 訪れたは良いものの、降り積もる雪に閉ざされたまま 随分と長い間、食堂と思しき一角の古いソファで わたしは眠ってしまったらしい。]
(35) choro4946 2016/11/18(Fri) 21時頃
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[薄い毛布一枚で寒さを感じないのは、 設えられた暖炉によるものだと思うけれど 見遣る窓辺は白く雪が降り積もり 外はきっと、身震いしてしまうほどに寒い。]
……夢を、見ていたみたい。
[ロジェの頭を撫でながら、ぽつりと零す。 辺りに人はいただろうか。 雪に閉ざされた修道院はまるで、 “あのとき”のようだ、と 半ば夢のような不思議な心地で。*]
(36) choro4946 2016/11/18(Fri) 21時頃
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[俺は、人狼としての俺の全てを語ってはいない。 そして貴女のことも、全てを知りはしない。 その罪の意識の理由>>27も。]
[貴女の答えを、その言葉を>>28、静かに首を横に振り、否定した。 貴女の手は愚かな獣を救う為にあったのではない。 俺には、この最期の時間だけで充分。
……遠い雪の日、捨てられた赤子が修道院の戸口で凍え死んでいれば。 誰も彼も幸せなままだっただろうか? 過ぎた時は戻せない、 誰もその答えを知りはしない。 ただただ、無意味なだけの思考だ。]
(37) finlay 2016/11/18(Fri) 21時半頃
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[ けれど、分かっていれど少し惜しく思うことがある。 あの時、逃げ出さずに貴女を姉と呼べていたら、と。 ]
(38) finlay 2016/11/18(Fri) 21時半頃
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[融けてゆく己は吹荒れる冬の中、何処へ消えるのだろうか。 天には昇れないだろう、それを嘆くことも無いけれど。
少しだけ、苦笑したのは。 貴女>>30はやはり真っ直ぐで美しくて。どうしてこうも、違うものなのか、と。]
……ありがとう。
[生きる為を越した罪を犯した俺には、その言葉も、瞼に落とされた唇の感触も 眩しすぎて、綺麗で、どうしようもなく嬉しかった。]
(39) finlay 2016/11/18(Fri) 21時半頃
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|
[彼は、逝ってしまった。 俺にも、もう遺された時間は少ない。 この腕の中から消える前に、伝えることがあった。]
……全部、終わったよ。
[もう泣いてはいなかったけれど、浮かべた笑顔は貴女に何度も見破られた、随分と下手くそなものだったのだろう。 この感情を整理することは、出来ない。]
(40) finlay 2016/11/18(Fri) 21時半頃
|
|
[その言葉を最期に、鴉の形は全てを霞に変えて貴女の腕を離れ、消えてゆく。
願わずにはいられなかった。 このひとがもう二度とおれと出会わずに、次の生では幸せに終わりますように、と。]
(41) finlay 2016/11/18(Fri) 22時頃
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|
[薄れゆく意識の中、視界は不思議と暗く閉じていくよう。 これが終わりというものなのだろうか。
闇の中で、最期に想ったのは。 裏切ってしまった、相棒と呼んだ、家族のこと。 それが何よりの未練だった。*]
(42) finlay 2016/11/18(Fri) 22時頃
|
受付 アイリスは、メモを貼った。
myu-la 2016/11/18(Fri) 23時半頃
|
[ 全てが、終わる …… ───
其れは、この人狼騒動の終焉でした。 トレイルの言葉を聞けば、>>40 私は安堵と、… そして、懸念がひとつ。 そろりと消えゆく腕の中の存在が見せる、
最期は、 笑顔 でした。
その笑顔に、何れ程の想いが込められていようか、 私には計り知れぬこと、でした。 けれど、…… 彼の魂の幸福を、 祈りながら、見送るのでした。]
さよなら、トレイル ……
[ 空っぽの腕の中に向けて、 私はぽつりと言葉を綴りました。]
(43) ゆら 2016/11/18(Fri) 23時半頃
|
|
[ 人狼は、すべて、居なくなり、 平和な修道院が取り戻されたのです。
… けれど、もう、林檎を収穫することは、 みなとともに、しあわせを感じることは、 二度と、出来ぬのでしょうね。 何より、 …… ─── 私にはもう、時間がないのでしょう。
トレイルが消えていったように、 己の身体も、色を失ってゆくのが分かります。]
…… ───
[ 掌を、開いて、閉じて。 目蓋を、そっと、伏せましょうか。]
(44) ゆら 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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[ ─── ただいま、と聞きたかったと。 せめて、貴方の生を、知りたかったと。 下がる眉尻は、あげられそうもありません。]
…… さようなら、私の、故郷。
[ 私の身体は、淡く静かに、たったひとり。 空気の中へ溶けてゆくの、でした。*]
(45) ゆら 2016/11/18(Fri) 23時半頃
|
|
[これは夢。 だって僕は誰も殺していない。 なのに生々しい感触がこびりついている。 胸の痛みも、まるで自分のもののように感じる。
大学生である僕と、 粉ひきである俺。
どちらが夢か分からなくなりそうだった。
この後は如何したんだっけ。 思い出せとケヴィンである部分が促す。 けれど、御伽噺は終わりと修道女が笑った気がした。
悪趣味な悪戯だと思う。
甘いものが苦手なケヴィンに 笑顔でアップルパイを差し出す彼女は、 優しくも無邪気でどこか意地悪なところがあった。]
(46) helmut 2016/11/19(Sat) 00時半頃
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[御伽噺を始めた者が誰かを知る。 御伽噺の終わりに綴られる願い>>#0に目頭が熱くなる。
母の故郷を見てみたいと思い 卒業旅行でこのツアーに参加した。
長い長い夢をみていたはずなのに、 眠る前と景色はさほど変わっていないように思う。 真白な雪は綺麗でどちらかといえば好きだった。 吹雪にもさほど抵抗はなかったのに、 今は少しだけ――外から聞こえる吹雪の音がこわい。 身体を起こし、毛布を引き寄せる。 暖炉の炎を眺める青年の耳には母子の声>>34>>35>>36が 雪への不安を仄かにやわらげてくれる。]
――… ただいま。
[あの日、彼女に届かなかった言葉>>45をぽつと呟いた。*]
(47) helmut 2016/11/19(Sat) 00時半頃
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─ 現世 ─
[ ── はらりと、流れ落ちては、 ぼんやりと視界に映るのは、真っ黒なわたしの髪。 ゆると、目蓋を上下させましょう。 掌を持ち上げて、じ、と眺めます。 全身は生成りに覆われていましたから、 夢の中の、黒い私とは、違います。
深く刻まれる、わたしの 夢 ? ううん、此れは、 私の、 わたしの。]
…… ──── 前世 、?
[ ぱちぱちと、火種がはじける音がして。 辺りを見渡せば、幾人かの姿が目に映るでしょう。 窓枠を揺らすのは、私たちを閉じ込めた吹雪です。 いまも、あのときも、 …… ]
(48) ゆら 2016/11/19(Sat) 02時半頃
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[ 何処か、懐かしささえ覚える景色。 いいえ、 ── この景色を、私は知っています。]
…… 。
[ わたしは、私とは違います。 何方が夢なのか、まだ夢を見ているのかと、 区別のつかぬ心地もあるでしょう。 けれど、胸にぽっかりと空いた穴は、 確かに、此処に在りました。]
(49) ゆら 2016/11/19(Sat) 02時半頃
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[ わたしは、ごく平凡な家庭に生まれました。 両親は、敬虔な信者ではなく、無宗教。 わたしが、祈りを捧げるのは、 試験の山かけの時、遅刻ぎりぎりで電車に駆け込む時、 翌日の天気が晴れになってと、願うときくらいでした。
だから、ゆめのような、お伽話のような、 不思議な力を持つ、彼女とは違います。 わたしには、そんな力などありません。
…… ある日のこと、です。 友人と、卒業旅行をするとして、 パンフレットや雑誌を眺めていたとき。 わたしは、この修道院の写真を目にしたとき、 胸の奥が燻ぶるように、熱さを持つのでした。 友人たちにお願いをして、此処へ来たのでしたっけ。]
(50) ゆら 2016/11/19(Sat) 03時頃
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[ ふるり、寒さが背筋を走りましょう。 わたしは、毛布に包まり、睫毛を震わせて。 あの、優しい語り手の声を、 あの、キャサリンの声を、 頭の中で、なんどもなんども、思い起こします。 わたしの、今は。しあわせ、だけれど。 オーレリアの、最期の願いは。]
……… 。
[ わたしは、唇だけで言葉をかたどります。 ─── 愛しい、かれの名を。]**
(51) ゆら 2016/11/19(Sat) 03時頃
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信徒 オーレリアは、メモを貼った。
ゆら 2016/11/19(Sat) 03時頃
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[……これは本当のお話
おれの ぼくの 確かな記憶
もう二度と忘れてはならない
彼女達のことを。]
(52) finlay 2016/11/19(Sat) 08時頃
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[……懐かしい声が聞こえた。 思い出すのは、遠すぎる記憶 彼女が語る御伽噺を聞きながら、幼い二人は眠りに落ちていく。 優しい手が、横たわるぼくの頭を撫でた気がした。
だけどそれは、おれの記憶。 何もかもを奪い去る前の、手を汚していない少年に与えられたもの。 彼女は>>#0もう二度と、目の前に現れることなど無いのだ。]
(53) finlay 2016/11/19(Sat) 08時頃
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[それは獣が何をしたのか思えば当然のことだとしても。 哀しくて、寂しくて。情けなくも涙が一筋だけ流れるのです。 遠野千明という人間はもう18にもなり、泣くことは少なくなっていたのに。 ああ、でも、そうですね。 おれも、ぼくも、子供の頃は酷く泣き虫でした。
目覚める前の人の気配を感じます。 ゆっくりと目を開き、濡れた頬をそのままに辺りを見渡しました。
まるで、何もかもがあの頃のままのような光景。 それはこの胸を貫き、痛ませるのです。*]
(54) finlay 2016/11/19(Sat) 08時頃
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─和也─
[永い夢を見ていた。 こんなにも永く、早く目覚めて仕舞えばいい と、思った夢は初めてだった。]
幸せ、か。
[夢の最期に聞こえた言葉は、胸を締め付ける。 言葉を発していたのは、金髪の女性。 夢の中、視点を共有していたメルヤという女が、 永い間求めていた姿かつ声だった。]
(55) aki_nano 2016/11/19(Sat) 15時半頃
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[強張った身体を解そうと、 寄りかかっていた壁より立ち上がった。 壁についた大きな手に違和感を覚える。 握り開き、己の手だということを認識する。 あの夢の女の手とは、随分と違う。]
……俺の手だな。
[日暮和也、32歳男。 幸せか、と聞かれれば、 それなりに幸せなのではなかろうか。
転職が決まり、今までたまりにたまっていた有給を消費するために出た海外旅行。 旅行会社に勤めた友人に、二、三要望を伝え、組んでもらった日程。 その日程も折り返し地点を過ぎた。]
(56) aki_nano 2016/11/19(Sat) 15時半頃
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[ツアーの添乗員に、少し探検をしてくると告げ、 食堂の扉に手を掛ければ、懐かしさに眉はへなりと下がる。]
寒い。
[暖かな暖炉がある部屋から、抜け出せば、 身は冷たい空気に包まれる。
足は勝手に進む。 メルヤと夢を共有した和也は知っている。 赤子を抱く聖母のスタンドグラスが並ぶ場所。 鈍く色付いた光が落ちる、床を。]
(57) aki_nano 2016/11/19(Sat) 15時半頃
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[御伽噺は終わるけれど、 ケヴィンという一人の男の物語は続いていた。
ローズマリーにメルヤ、それからアイリスに ケヴィンの視たものを伝えた。 きっともう犠牲者は出ない。 安心させるようにローズマリーへと一つ言葉を掛ける。
そうしてその足で向かうのはオーレリアの眠る部屋。 既に魂の気配なく、器だけが横たわる場所。 見届け、解放されたのだろうか。 それならば良いとケヴィンは思った。 ただいま、と届かぬ言葉を向けて雪に似るその髪に触れた。
修道院で過ごす最後の夜は、 生き残りであるローズマリーらと共に。
美しい朝を迎えても、 安堵はあれどその空のように心が晴れることはなく。 酷く重い心のまま、弔いをして、ゆっくりと日常に戻ってゆく。]
(58) helmut 2016/11/19(Sat) 16時頃
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[手の傷は暫くすれば元通りにはなるだろう。 けれど腹に受けた刺し傷は内腑には届かぬものの 筋を痛め得意であった力仕事に支障をきたすようになった。
霊能者というその力は調べの中で打ち明けざるを得ない。 粉ひきの仕事をしながら、 時折、自警団にも協力するようになる。
それは少しずつ、少しずつ、 ケヴィンの命を削っていった。
あの墓守のように誰かに力を渡す気にはなれなかった。 だから、その力抱えるまま、 自警団の要請で赴いた屋敷で役目を終えるその日まで、 寡黙に、堅実にその生涯を全うした。 守れなかった者、それから奪った者への、 償いのつもりだったのかもしれない。
その日も、ケヴィンの片手には 彼女の形見である黒いストールが巻かれていたという。*]
(59) helmut 2016/11/19(Sat) 16時頃
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[ 『 ─── … 美歌、 』
わたしは、顔を持ち上げてみましょうか。 目の前に在るのは、共に旅行をする友でした。]
… ん、りんちゃん、おはよ。
[ へにゃりと頬を弛めて、 ぎゅうと、彼女の腰に抱きつきます。 腹部に顔を埋めると、温かな人肌を感じられ、 凍えるようなあの日から、 離れられるような気がしました。
ただ、これがわたしの前世として、 これが私だったとして、その後は … ? 私の去ぬ“ 未来 ”は、どうなったのでしょうか。]
(60) ゆら 2016/11/19(Sat) 18時頃
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[ 十二分に、友から体温を得られれば、 わたしはのっそりと、腰を持ち上げましょうか。 食堂の片隅からは、周囲の様子が見て取れましょう。
丁度、同じくらいだったでしょうか。 扉を開けて外へゆく男性の後ろ姿を、>>57 目に留めますが、声をかけるなどはしませんでした。]
…… あっぷる、ぱい。
[ 目の前にある机に、指を添えます。 古さを感じるものの、キャサリンの並べる食器は、 この卓の上には、飾られてはいないのでしょうね。 わたしの大好物の、とっても甘いパイ。 其れは、遠い昔のわたしから、 嗜好が受け継がれていたのかもしれません。]
(61) ゆら 2016/11/19(Sat) 18時頃
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― 現世 ―
……――――ん、んん?
[ずるり、と体が落ちる感覚がして、慌てて足に力を入れる。 うとうとしていたら椅子から転げそうになってしまったらしい。
目をしばしばさせながら周りを見回す。 そうだ、古い修道院に来て、吹雪で帰れなくなって。 どうせ今日の宿も決めてなかったから、ちょうどよく泊まらせてもらったんだった……。]
なんだっけ、なんか変な話聞かされてたよなあ。
[夜中に誰かがこの修道院にまつわる話をしてくれていた。 あの人は、ツアーの旅行客だったのか、修道院の管理人か何かだったか、それすらもわからないけれど。 慣れない言葉で聞くのにすごく苦労して、内容はあまり覚えていないが、疲労感だけ――
自分の手を見つめ、広げて、またぐっと閉じて。
疲労感と、なんだろう、もどかしさ?]
(62) reoreo 2016/11/19(Sat) 20時頃
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……くああっ
[閉じた手を上に伸ばして豪快に伸びをする。 環境の良くないところで寝るのは、もうずいぶん慣れた。
首から下げたパスポートがちゃんとあることを確認しながら、バックパックからペットボトルを取り出して水を飲む。
どこかに行かなきゃ。 自分探しなんて安っぽい、そう思ったけれど、いつからかどこかに何かを探しに行かなきゃいけないと思うようになって。 長期の休みだけじゃ足りなくて、大学を一年休学した。 バイトで貯めた金を持って、貧乏旅行を続けるうちに、ここにたどり着いて。
ヨーロッパは物価が高いからすぐに出たかったんだけど、だけど、ネットでこの修道院を見つけて、ここに来なきゃって思ったんだった。
………安っぽい自分探しに、安っぽい感傷。 これも若気の至りっていうんだろうか。]
寝る前に聞かされた話だったか、夢だったか。
[するりと首を撫でてから、バックパックを背負って歩く。]
(63) reoreo 2016/11/19(Sat) 20時半頃
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[玄関、階段、食堂、二階の――ハナが使っていた――個室。
夢を確かめるように歩いて、また階段まで戻って。 一階の廊下で階段を見上げるように、壁に寄りかかって休む。]
人狼、ねえ
[御伽噺は信じない。神も仏も占いも。そんなのに時間を割くだけ無駄なのだ。 だから輪廻転生だって信じてない。インド人の慰めだろう?
でもこの感覚は。生々しい夢を見て。かつて自分がここにいた気がするなんて。 ここで――殺して殺された気がするなんて。]
デジャヴ、ねえ
[そう呟いて、窓の外を見る。 冬だ。 春になったら、大学に戻る予定だ。
なぜだか、眠る前はそのことに焦っていたのに、今はもう帰ってもいい気になっている。]
(64) reoreo 2016/11/19(Sat) 20時半頃
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[ …… なぁんて、]
そんな、お伽話みたいなお話し、 …… あるわけ無いよね。
[ まるで、夢の中の話が、 己自身と同一化しそうになります。 わたしの隣に並ぶりんちゃんは、 不思議そうな表情をしていました。 変なことを言って、ごめんねと、頭を下げます。]
(65) ゆら 2016/11/19(Sat) 21時頃
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……んー…、
[ロジェを撫でる手を止め 強張った身体をほぐすべく軽く伸びをする。 少し重たいのを感じて立ち上がれば 小さなミミがすぐさま飛びつき、 よろけたのと共にくせのある栗色の髪がふわりと揺れた。]
「ねぇママ、いつかえるの?」
[黒ぶち眼鏡の向こうから、まあるい瞳がわたしを見つめた。 7歳だというのに随分と早く目を悪くしてしまって ──ああ、でも。“わたし”によく似ているわ。 ゆるりと首傾げ、すこし考えて]
(66) choro4946 2016/11/19(Sat) 21時頃
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雪が止んだら、かしら。 パパが待っているものね。
[微笑みかけて答えたなら、 そのままミミを抱き上げふらりと歩いたなら 幾人かの人が目に付いた。 顔立ちを見るにきっと、国籍も違う。 何故かしら、 まるで遠いどこかで見知ったような 懐かしさを抱くのは、わたしだけかもしれないけれど。*]
(67) choro4946 2016/11/19(Sat) 21時頃
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[ わたしは、りんちゃんと掌を重ねます。 指を絡め合わせて、さっきのお兄さんが出たように、 扉をぐっと開いて、石造りの床を鳴らすのです。
建物の中は、古くありますが、 やはり何処も見覚えがあるのです。 二階へ続く階段を目に留めれば、 スカートの裾を揺らして、一歩踏み込みましょう。]
…… っ、
[ …… 息が、吸えません。声も、出せません。 産まれた頃から、首筋に遺されていた痣。 熱く、灼けるように、傷み始めました。 手で、きつく押さえて。 其の場に、ちいさく蹲りましょう。*]
(68) ゆら 2016/11/19(Sat) 21時半頃
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[寒い。
ぶるりと震えて、暖かい場所はないかと探す。 食堂には人が集まっているようで、廊下よりは暖かろうとそちらへ歩く。
ギィっと古い――とはいっても当時のままではないだろう――当時?――扉を開けて食堂に入る。 同じようにここに泊まった人たち。 1泊とは思えなくて。
もう何泊もここにいる気がする。
ふと、母親に抱かれた子供が目に入る。>>67]
(69) reoreo 2016/11/19(Sat) 21時半頃
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―――………っ
[一瞬、胸を叩かれたような衝撃が走って、釘付けになる。 あの子は、夢で、見た――……
あまり無遠慮に見つめていたことに気づくと、不審に思われないよう笑顔を作って、その子の母親に]
おはようございます。 ひどい雪ですね。
[と声をかける。日本人は、外国人受けはいいはずだ、と考えながら。]
(70) reoreo 2016/11/19(Sat) 21時半頃
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[この場所を懐かしく思う。 夢をみる前はそんなこと微塵も思わなかった。 こういう場所で母は育ったのだとぼんやり思うくらい。 夢を通してケヴィンの過ごした日々を知り この懐かしさも彼の感情に引きずられているだけ。
自分はケヴィンではない。 そう思うのに胸が痛い。
ケヴィンは酒が好きだった。 けれどメルヤと酌み交わしたのを最後に酒を断った。 その影響か、自分も飲めなかったりする。
その代わりか、甘いものはおいしいと思えるようになった。 キャサリンの作った菓子を笑顔で食べられたら、と 何処かでそんな風に思っていたからかもしれない。]
(71) helmut 2016/11/19(Sat) 21時半頃
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[読書が好きだった。 勉強するのが楽しかった。 それもケヴィンがしてみたいと思いながら 日々生活するだけで精一杯で出来なかったこと。
自分はケヴィンではない。 けれど自分の中に彼の存在は確かにあった。
恵まれているのだと思う。 それでも修道女の願いに幸せだと応える事は出来ない。
前世の罪――、後悔を知って 幸せだと笑うのは難しい。]
キャサリン、キミは本当に意地悪だ。
[母に教わるこの国の言葉で綴り困ったように笑う。*]
(72) helmut 2016/11/19(Sat) 21時半頃
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[ 美しい歌を歌えるように、 …… そんな、願いが込められていたのだと思います。 けれど、わたしの唇は、歌を唄えないのです。 …… じ、実際には歌うという行為はできますが、 ひとに聞かせられたものでは、ありませんでした。 学校の音楽の成績は、酷い有様でしたから。
わたしが、食堂を出る間際。 リュックを背負う同じ国から来たであろう 旅行者とすれ違いましたでしょうか。>>69]
こんにちは、
[ ぺこりと、頭を下げましょう。 自国の言葉では、歌うようには綴れませんでした。 返事はあったかしら? 背後で、扉の閉まる音がしました。*]
(73) ゆら 2016/11/19(Sat) 22時頃
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[ぱちぱちと火花の弾ける心地良い音を耳にしながら 古ぼけたテーブルを見遣り、甘い匂いを感じたような気がして ふと、扉の開く音に視線をそちらへ馳せる。]
……あら?
[若い男だ。彼も旅行、だろうか。 東洋の国の人らしい。>>69 外国人に知り合いなど居ないはずなのに、 見覚えのあるように思われた。 それも気のせいかとすぐに視線を逸らすものの、 ……胸に残るのは妙なざわめき。]
(74) choro4946 2016/11/19(Sat) 22時頃
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[けれど見つめる視線に気付けば、再び目を向ける。]
ええ、家が恋しくなってしまいました。 ……懐かしいですね、なんだか。
[温和に思われる話し口。>>70 時折耳にする、やさしい国の人だろう。 笑みを浮かべ言葉を返すけれど]
あら、何故かしら。 「ですね」なんて、可笑しいわね。
[同意を求めるような自分の言葉に くすり、と笑いが零れてしまった。]
(75) choro4946 2016/11/19(Sat) 22時頃
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[食堂のソファー裏で上体を起こしたぼくは、彼等の目に入りづらい位置にいることでしょう。 この涙にも、きっと気付いたものはいません。 桃色のカーディガンの袖で拭い、背もたれに手をつくようにして立ち上がります。
落ちた視線、ソファーの上、そこには長い黒髪の女性が眠っています。 彼女は姉で、今は大学生。 ぼくは弟で、彼女と同じ大学に進学しました。 ぼくは生まれつき色素が薄かったものですから、彼女と髪の色が違います。 六人いる家族の中で、一人だけの茶髪。 これのせいで幾度も嫌な目に合ったものですが、今もやはり好きになれませんね。]
姉さん。
[低く変わっても、あの人狼のものと違う響きを持っている声。 その声で、独り言のようにあなたを呼びましょう。 遠い日に確かに姉であった、あなたを。
ねえ、姉さん。何故そんなことを言うのです。 家族に酷いことばかりした後悔ばかりの短い人生を思い出し、幸せと笑えというのですか。]
(76) finlay 2016/11/19(Sat) 22時頃
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こんにちはー
[食堂に入る前、一人の女性に声をかけられる。>>73 にこやかに返事をする。
少し顔色が悪い気がしたが、大丈夫だろうか――]
?
[通り過ぎた瞬間、なんだか胸の辺りがむかつく感じがした。 振り返って彼女を見るが、やっぱりしらない人だよなあ、とそのまま食堂の戸を開ける。]
(77) reoreo 2016/11/19(Sat) 22時頃
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[確かにぼくは、どうしようもない程に幸せでした。 血の繋がった人々と温かい家で何不自由無く育ち、ヒトとして18の節目を迎え、家族で海外旅行にまで連れて行ってもらって。 そして何よりも、変わらない平凡な日常。 遠野千明はおれが手に入れられなかった平凡な幸せを、何の努力もなく周りの人間に与えられていました。
やはり生まれ変われど愚か者に違いはありません。 姉であったあなたに気付かせて貰えるまで、全く持ってそれを理解せずにただ生きていたのですから。]
(78) finlay 2016/11/19(Sat) 22時頃
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[あの獣は最期に、己は天には昇れないだろうと思いました。 現代に生まれ、インターネットだの、配信音楽だの、科学の結晶を好み触れてきたぼくよりも信心が浅い男でした。]
[この目は自らの血の通う掌を、赤に染まらない胸を見つめます。 何故生まれ変わり、ましてやこの修道院に再び来ることまで許されたのでしょう。 同胞とは違う。おれの行為は生きる為を越えていた。転生なんて、思いもしなかった。
そう思考を巡らせ脳裏に浮かんだのは、白銀の髪をした乙女の姿でした。]
(79) finlay 2016/11/19(Sat) 22時半頃
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[ふるりと首を横に、思考を拭い去ります。 貴女はもう死にました。ずっと、遠い過去に。貴女はもういません。 想っても、仕方ないのです。その腕の温度を思い出しても、それは意味のないことなのです。]
[上げた視線を無意識に向けた先にいたのは、同じ国籍の青年の姿>>70誰かに話し掛けているようです。 彼とは年もそう離れていないように見えて、人見知りをしないぼくは目覚める前にも声を掛けました。 その時彼の名前は、聞けていたでしょうか。
ただ、親しみを感じただけだった筈です。 だけど、何故でしょうか。今は貴男から視線が外せなくて。]
(80) finlay 2016/11/19(Sat) 22時半頃
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…………。
[懐かしい、と言われて息が止まる。 な、なつかしい………?
その言葉になぜかひどくうろたえていたら、可笑しいわね、なんて笑いかけられて、少しほっとする。
そうだ、可笑しい、はずだ。]
そうですね…… でもなんだか、懐かしい気が……しますね。
[ミミを見て、その母を見て。喉をごくりと鳴らしてしまう。]
修道院って、どこも雰囲気が似てるからですかね。
[早口で言い足して、またうまいこと旅用の、営業スマイルを返した。]
(81) reoreo 2016/11/19(Sat) 22時半頃
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— ひとつの終わりまで —
[——それから。 あれだけ長く続いていた吹雪も収まり、私は村へ帰った。 “声”で囁き合った仲間も、もうどこにもいなくて、 結局、何があったのかはよく分からないままだった。
人狼が現れて、人がたくさん死んだ。 それはきっと悲しくて、私は泣いていたのかもしれない。
修道院の中にあった全ての死体は、人狼の仕業か、 もしくは人狼に抵抗した者の痕跡として扱われ、 私が何かを咎められることはなかった。 ——咎められたとしても、その意味は分からず聞いていたけれど。
私が作ろうとした“こども”は、いよいよ産声を上げることはなかった。 部屋に放置されたおぞましい肉塊は、人狼の食べ残しだろうと思われたみたい。 理解を超えた無惨な行いはすべて、人間のしたことではないだろうと、 人狼に全ての罪を押し付けて、全ては終わった。]
(82) myu-la 2016/11/19(Sat) 22時半頃
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[元通りの日常に戻り、店先の植木鉢は寒さで萎れて華やかさは減ったけど、 花屋の看板娘は変わらず微笑んでお客さんを迎えます。
お父さんとお母さんは、帰りの遅くなった私を優しく撫でてくれました。 今まで休んだぶん、働いて取り戻さないとなって、早速仕事をくれました。 私は、今日も愛されていました。
時々、ローズさんが尋ねてくれた時は、いろんなお話を聞かせてくれました。>>15 仕事は休めないけど、退屈はしませんでした。
今度は、本当の子供の作り方を教えてくれると聞いたので、楽しみです。>>109 どんなふうに肉片を混ぜ合わせるのが正しかったのか、やっぱり分からないままだったので。 次は失敗しないようにしたいと、そう思いました。
ローズさんが食べさせてくれたアップルパイは、キャサリンのものよりは固かったけど、 優しい甘さが少し懐かしくて、なんだか涙が出そうになりました。*]
(83) myu-la 2016/11/19(Sat) 22時半頃
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— ハーノットの日記・4 —
アイリスが帰ってきた。 何日も店を開けやがって、とんだ親不孝のガキめ。 稼ぎがなかった日は止むを得ず酒の量を減らしていたのも知らずに、笑ってやがった。
人狼騒動に巻き込まれていたとか、自警団の連中に説明されたが、 あんな御伽話を信じる馬鹿がいやがるとは、この村の未来もとうとう危ういか。 善良な村民をナメくさりやがって。
アイリスの奴は、今日も懲りずに子供の作り方を教えろと強請ってきやがった。 試してみたけど失敗したとかほざいてたから、嘘をつくなよと笑ってやった。 それが本当なら人殺しだ。嘘つきか人殺しかどっちかだな。
罰として今日は飯抜きにしてやる。 こうしてしっかり反省させてやるんだから、感謝の印にお返しのひとつでも貰いたいもんだ。
(84) myu-la 2016/11/19(Sat) 23時頃
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[土塊は、いずれ土に還るだけ。*]
(85) myu-la 2016/11/19(Sat) 23時頃
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— 現世 —
[長い夢を見ていた気がする。 ——ひどく、気分がよくない夢。
目を開けて、窓から差し込む光を感じるまで、 血と肉と何かに満ちた視界が脳の何かを刺激する。]
……はあ。
[溜め息ひとつ。 >>#0聞き覚えのあるような誰かの声が聞こえてきたから、俄には信じ難いけれど、 頭に残り続ける嫌な感覚が伴って、それを肯定する。]
(86) myu-la 2016/11/19(Sat) 23時頃
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思い出して、それで、どうしろっていうのかしら。 ……ハンバーグを作る意欲が根こそぎ無くなる効果はあったけど。
[前世の追体験。 あまりに明確な夢は、ただの夢ではないらしい。
人狼と会話をし、血と肉を漁り、狂いに狂った記憶。 今にの私にとっては身の毛のよだつもの以外の、何物でもない。
——憂鬱な気分が晴れない。 旦那と冷戦中の今、気分転換のつもりで仕事を休んで、世界を巡っていた。
“いのち”の作り方を、間違えるはずもない。 フリージア・コールは、看護士として、それに常日頃から向き合ってきた、つもり。 それすらも因果というものなのか、果たして。*]
(87) myu-la 2016/11/19(Sat) 23時頃
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[狼狽える彼の様子>>81にくすくすと笑ってしまって。 あの子ならどうしたかしら? なんてふと、“わたし”に思いを馳せる。]
……あら、貴方も? どこかでお会いしたことでも…なんて、ふふ。
[その彼が知っている誰かと 似つかわしい雰囲気を纏っているせいか 言葉を零しては可笑しくて自分で笑ってしまう。 彼の目には、変な外国人として映っても仕方ない。]
ふふ……確かに似ているわね。 この街ね、母の故郷なのよ。
……ヴィオラといいます。 こうして会えたのもきっと何かの縁だわ。
[柔らかな笑みを浮かべ名を告げる。 出会ったばかりなはずの相手に対し、不思議な気軽さで。]
(88) choro4946 2016/11/19(Sat) 23時半頃
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[ええ、おかしいですね。あの獣は愚かであれど気は違ってなかった筈なのですが。 でも、いいのです。おかしいままでいましょう。 嬉しいのならば、それでいいじゃないですか。 誰かの死を嘆き悲しむより、ずっと幸せなことじゃないですか。]
[ぼくは会話に加わろうと話し掛けることをしないまま、彼から視線を外し、食堂を出ていきました。 何処へでも行けます。 此処はかつて、確かに家だった場所ですから。]
(89) finlay 2016/11/19(Sat) 23時半頃
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[どうして此処に足を運んだのでしょうね。 自分でも、よく分かりません。まるで真っ直ぐに迷い無く、目的があるようでした。 もし強いて理由をつけるならば、 おれはこの神聖な場所で初めて君の修道服姿を見た時の気持ちを覚えている。 誇らしいようで、何処か寂しい。自分から離れた癖に家族が遠くに行ってしまったような、複雑な感情だった。]
綺麗ですよね、ここ。
[そこにはもう、先客がいて>>57その背が見えただろうか。 佇む男性に何気なく声を掛けて、近寄っていく。 君と同じ色の髪を持つこの人は、 その年も性も、君とは違う。*]
(90) finlay 2016/11/19(Sat) 23時半頃
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営利政府 トレイルは、メモを貼った。
finlay 2016/11/19(Sat) 23時半頃
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[喜びと悲しみを同時に夢見た。 前世の自分が人殺しなのだと知らなければ 幸せだと笑えただろうに。 ケヴィンが慎ましい暮らしの中に幸せを見出していたように ベネットもまた何気ない日常に幸せを感じていた。
前世は前世。今は今。 そう思いながらも、ジェフを手に掛けたあの感触は生々しく 胸には苦さが宿りそれはなかなか消えてくれそうにない。
大事なひとたちを弔い見送ったあの日の悲しみが己を苛む。 幸せを望むのはいけないことのような気さえする。]
僕は――…
[ケヴィンは――]
オーレリア、キミには幸せな今を生きていて欲しい。
[この地の言葉でそれを綴りあたたかな暖炉の炎を見詰めた。*]
(91) helmut 2016/11/20(Sun) 00時頃
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[ りんちゃんが、わたしの手を引いて、 個室へと連れて行ってくれることでしょう。 其れは、私の部屋だった筈の場所でした。 私の遺骸は、もう存在はしません。 わたしは、くたりと横になって、 りんちゃんの掌を、ぎゅうと握り締めるのでした。]
…… ごめんね、 ごめんね
[ 此れが、追体験というものなのでしょうか。 しあわせな想い出を、 最期に黒く塗りつぶされてしまった、 わたしの、オーレリアの、記憶。]
(92) ゆら 2016/11/20(Sun) 00時半頃
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[ 次第に呼吸は治まるでしょうか、 迷惑ばかりを、友にはいつもかけてしまいます。 天井を見上げてみますが、 いまは暗く落ちてくることは、ありません。
あの日、帰りを待っていられなかった私を、 聞けなかった言葉>>47に、 ──── おかえりなさい、を返せぬ私を、 ただ。ひたすらに、悔いたことでしょう。 生きて、しあわせを掴んでくれたでしょうか。]
… 貴方がしあわせなら、 わたしもしあわせ、なのです。
[ 神に祈りを捧げるなんて柄ではありません。 それでも、祈らずにはいられないのでした。]**
(93) ゆら 2016/11/20(Sun) 00時半頃
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―現世―
[とても昔のこと。 老女が生まれてくるよりも、ずぅっとずぅっと昔のこと。
いつもは語り部であるけれど、 今日は誰かさんが、老女の代わりにお話してくれた。
信徒席に腰掛けたまま、うつらうつらと。 擡げていた頭上げ、モノクルに映る光景としわしわの顔に触れれば、 それが過去世のことだったと、よくわかるのです。]
……懐かしいわ。 ほんとうに、なつかしい。
[老女の過去世に辿った二人の女の人生。 年老いた姿に、少々垂れ目がちな面影が 僅かながら、残るでしょうか。]
(94) bloody 2016/11/20(Sun) 01時半頃
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[老女は占い師を名乗り、フランスの街角で のんびりと人の過去や未来を見て回っています。
そんな生活の折に、 田舎に遊びに行こうと、孫娘から誘われました。
孫娘は、古い修道院には興味がないと そう断られてしまいましたが 老女は一人、車に揺られて、山奥までやってきたのです。
古びた聖堂の信徒席に腰掛けると 不思議な声にいざなわれ>>0:#0
前前世の記憶を抱えた ローズマリー・アルヴィエという人生の 追憶をしたのでした。]
(95) bloody 2016/11/20(Sun) 01時半頃
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[幸せだったのでしょうか。 不幸せだったのでしょうか。
沢山の大切な人を失って、とても悲しかった。 明かりが消えたような村に、 もう一度笑顔を灯すことを目指してとして それでも彼女を>>83救うことは できなかったのかもしれません。]
……ちっぽけな、ひとりの女の、人生ね。
[神像を見上げ、朽ちたステンドグラスに、眩さを覚え 細めた瞳は、涙で潤んでいました。]
ああ、いやね。 歳を取ると、涙脆くなってしまうわ。
(96) bloody 2016/11/20(Sun) 01時半頃
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[―――アリアンヌ・オランド。 この人生も色々あったけれど、やっぱり幸せ者でした。
人々の幸せを祈り、愛することは、 今でも断ち切れぬ癖のようなのです。]
……ヴィヴ・ラ・フランス
[我が国を讃える言葉をぽつりと呟き モノクルに映る世界を眺めましょう。
どんな色を、していたでしょうか**]
(97) bloody 2016/11/20(Sun) 01時半頃
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[一番の前の席に腰かける。 座席に埃はなく、手入れはどうやらされているようだ。]
……メルヤ、君はここで何を考えていたんだろうね。
[オカルト染みている。 学生時代、前世の記憶があると言い張った人を思い出す。 あの時、同級生の事は全く信じられなかったから、 曖昧な態度しか取れなかった。
この体験を誰かに話したら、 作り話だとせせら笑われるのだろうか。 修道女メルヤの半生を共有した。 前世である修道女の家に、現世の日暮和也が訪れた。]
(98) aki_nano 2016/11/20(Sun) 02時頃
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[新しい職場の人間には、話せないだろう。 頭がおかしいと思われるか、 ネタを提供してくれるなんて面白いと思われるか、 大体そんなところだろう。]
でも、俺は知っているよ。
[君がどんな風に生きていたか。 メルヤの気持ちには、 理解できる部分とできない部分が、あるけれど。
軽く瞼を落とし、君の事でも考えていようか。]
(99) aki_nano 2016/11/20(Sun) 02時頃
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[静かな聖堂に、新たな人の音。>>90 一介の旅人は、その音を闇の中で聞いていた。 やがて足音は近づき、話しかけられる。 そこでようやく、彼を眸に映そう。]
ずうっと、昔からここは綺麗、 ……だったみたいですよ。
[日本人にしては、色素の薄い髪。 家族連れの一員だったか。 男一人で旅行するよりも、 俄然楽しそうに、幸せそうに映っていた。]
(100) aki_nano 2016/11/20(Sun) 02時頃
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[その髪色のせいなのだろうか。 気が緩んだせいなのだろうか。]
むかぁし、むかし、 晴天の下、果樹園の食べごろの林檎の紅も、 大層綺麗だった、……とか。
[冗談めかす声色で、付け足してしまう。
青い空と色付く林檎は美しかった。 あのときは君の姉と相棒の姿もあったね。]
(101) aki_nano 2016/11/20(Sun) 02時頃
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[ 少し休んでしまえば、再び院内を歩き回りましょう。 向かう先は、通いなれた聖堂でした。 足を踏み込むと、其処には男性二人組が、 そして、熟した女がひとり在るのが見えましょう。>>95 わたしたちは、彼女の傍へと頭を下げて座ります。]
初めて此処へ来ましたが、 …… わたしもとても、懐かしい。
[ 何気なく聞こえた言葉に、拙い言葉を並べます。 はたと、隣を見てみますと、 涙の滲む老婆の姿に、わたしは狼狽え、 ポケットからハンカチを取り出して、 彼女へと差し出しましょうか。]
(102) ゆら 2016/11/20(Sun) 08時半頃
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…… おばあさん、泣かないで ?
[ と、眉を下げて見詰めました。*]
(103) ゆら 2016/11/20(Sun) 08時半頃
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あーあ、積もっちゃってる。
[窓を見れば一面の白。 自分のベッドとは違う、固い寝床から起き上がると、少し背中が痛かった。]
あれ、僕、なんで?
[突然目からこぼれたのは涙。 長い夢を見ていた気がする。 とても残酷で、それ以上に悲しい夢。 昨日ここで起きたという人狼騒動なんて話を聞いたせいか。]
(104) roron 2016/11/20(Sun) 09時頃
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お腹が空いた。
[そんな言葉を口にすれば、どこからともなく甘い香りが漂ったような気がする。 焼きたてのアップルパイ。
修道院に、楽しげにアップルパイを焼く女性の姿はないだろう。
旅行客のアルベルト・ツィーリヒは、部屋を出る。 初めての一人旅の緊張は、今はどこかへ消えうせて。]
(105) roron 2016/11/20(Sun) 09時半頃
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[ ちらと聖堂を、… 見上げました。 色鮮やかな硝子から、光が射し込めば、 幻想的な空間が作り上げられるのでしょう。 あの日のように、神に祈りを捧げたならば、 わたしは、神の御言葉を賜れるのでしょうか。
一番前の席に座るのは、 わたしと同じ国の言葉であったでしょう。 途切れ途切れでしか耳には入ってきませんが、 並ぶ肩が、まるで、 まるで、]
… 仲良しふたり、みたい。
[ “ 相棒 ”と呼び合っていた二人の姿が、 背中に重なってみえますが、異なるふたり。 単なる、わたしの願望だったのかもしれません。 彼らがまた、言葉を交わし隣に並んでいられるように。 そんな、淡い夢を。*]
(106) ゆら 2016/11/20(Sun) 09時半頃
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[ぶらぶらと修道院の中を歩き回る。 古い修道院なんて、と思っていたが、建物の造りや調度品を見ると、中世の流行のようなものが垣間見えてなかなか面白い。
一度興味を持てば没頭できる性質であったから、なんだか楽しくなって、歩けば子気味よく響く床の音を聞きながら、聖堂へと差しかかったのだった。
自然と中へと歩みを進めた先でまず目に入ったのは、老婆へとハンカチを差し出す若い女性。 全く面識のないはずなのに、不思議と彼女たちが昔からの顔なじみのようで、思わず声をかけてしまう。]
こんにちは。 ここ、素敵なところですね。
[見上げた先には、変わらず微笑む聖母の姿。]
(107) roron 2016/11/20(Sun) 10時頃
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[ わたしの差し出すハンカチは、 目の前の女性は受け取ってはくれたでしょうか? 其処に、ふと降り注ぐ優しい声音。>>107 わたしは、ゆると笑みを浮かべます。]
こんにちは、 ええ …… 神も祈りを叶えてくれそうですね。
[ 拙くも、聞き慣れている筈の言葉で、 異国の男性へ言葉を返しましょう。 柔らかな物腰が、優しいランタン職人さんの面影を つい、重ねてしまうのでした。 つられては、天を見上げて、 ぽそりと呟いたのでしょう。>>106
見上げた先の聖母の姿は、 まるで、わたしに語りかけてくるようでした。*]
(108) ゆら 2016/11/20(Sun) 10時頃
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そうですね。神はいつでも僕らを見守っています。
[信仰心は両親からの授かりものだった。 どんなに苦しいときでも、辛いときでも、支えがあれば成し遂げることができる、そう教えられた。 ただ、支えは神だけではないという。 家族を愛せよ、友を愛せよ。
今の彼は悩みの中にはいたが、孤独ではなかった。 たくさんの愛を受け取って育った。 人から遠ざかるあの日の男ではなかった。]
僕は、アルベルトといいます。 アルと呼んでください。
[にこりと微笑んで、手を差し出した。]
(109) roron 2016/11/20(Sun) 10時半頃
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[ 差し出される掌に嫌悪などありませんでした。>>109 そっと、握り締めて、微笑みましょう。]
わたしは、織木美歌。 …… この修道院が、何処か懐かしくって。 凍える寒さも、神と、 …… 想い出が、 まるで包んでくれるよう、です。
[ 信心深くもなかった筈なのに、 此処にいると、どうしても、神がすべてと、 思ってしまいそうな、神聖な場所。 此処で、この掌なら救えると言ってくれた彼。 わたしはあなたを助けられはしませんでした。
ぎゅ、と握る指に力を込めて、 わたしは胸の内で、謝罪するのでした。 ごめんなさい、 …… と。*]
(110) ゆら 2016/11/20(Sun) 11時頃
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[聖堂には他にも人の姿があったことでしょうね。 でも、どうしてなのでしょう。 ぼくは吸い寄せられるみたいに一番前の席まで、まるでそうあることが自然みたいに男性の傍らへ。 彼はずっと年が離れていそうです。何も言わずに隣に座るなんて、失礼なことです。 遠野千明はここまで無礼な人間では無かった筈なのですけれど。]
ええ。 ……そうらしいですね。
[ぼくはこちらを見てくれた男性>>100に笑いかけて頷きました。 その顔立ちはやはり記憶の誰とも重なりません。 知っていますよ。なんて、危ない危ない。その言葉は心の中でだけ、ひっそりと呟きましょう。]
(111) finlay 2016/11/20(Sun) 11時頃
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…… そう、なんですね。
[ええ。この言葉は押し込めてしまいましたから。 彼が付け足したその内容>>101、本気に取る声色でなかったとしても、少しびっくりしてしまって。 しかしその表情は、いきなりの言葉に驚いただけにしか見えなかったのかもしれません。]
そして、いつも豊作で。 手伝いが必要な程だった、とか。
その林檎で焼くアップルパイは、とても美味しかったとか。
[彼になら、許されるような気がして。冗談めかす話に合わせただけに思ってもらえる気がして。 ステンドグラスを見上げ、遠い目は過去を想いながら、ぽつりと呟くように語りました。]
……あはは。 なんて、ぼくは知りませんけどね!
[少し、言い過ぎたように感じて誤魔化し笑います。 変な奴だって、思われなければいいのですが。*]
(112) finlay 2016/11/20(Sun) 11時頃
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[オーレリア。 名乗った彼女の名前がそう聞こえたのは、きっと懐かしい人の名に響きが似ていたからだろうか。 力強く握られた手からは、暖かさと、悲しみのようなものが伝わって。 なぜ、あなたが謝る必要があるのか。 きっと、救われた人々はいたのだ。 その力で、辛い真実を見つめ続けた彼女に。]
あなたは神に何を願うのですか?
[ふと、そんな質問を投げかける。]
僕はまだ、自分の道が見つかりません。 何か自分のすべきことがあるでは、そう思ってはいるんですが。
[自分探しってやつですよ、と笑う。 さすがに親の勧めでというのは、少々気恥ずかしい。]
(113) roron 2016/11/20(Sun) 13時頃
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[ 何を、 願う?>>113 そう問われて、わたしは、私は、唇を閉ざします。 彼の言葉に耳を傾けて、目蓋を伏せます。 自分のすべき道、オーレリアには、 想いがあったことは知っています。 けれど、わたしには、わたしは ……]
アルさんの道がはやく見つかるように、 神さまにお祈りをしておきますね。 …… きっと、あなたの道は見つかります。
[ 気恥ずかしく笑う横顔に、 口許に指を添えて、ちいさく笑います。
そういって、誤魔化すだけ。]
(114) ゆら 2016/11/20(Sun) 15時頃
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[ オーレリアは、生涯を通して、 しあわせな人生ではなかったと、 …… 織木美歌 は、思います。
両親を喪い、妹のように思う子にも、 弟のように思う子にも、私の気持ちは伝わらず、 傍にあれと想う者との距離も、── 遠く 。
大切な場所は、しあわせと憶っていた刻は、 失われてしまったのですから、
…… わたしは、きっと、耐えられない。]
(115) ゆら 2016/11/20(Sun) 15時頃
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[ ふるりと、肌寒さに腕を摩りましょう。 気付けば、肩にかけていたストールを、 忘れていたことに気付きます。
わたしは、アルさんと老婆に別れを告げ、 りんちゃんに待っていてと伝え、 暖炉の火の燈る食堂へと、駆け足で戻るのでした。]
…… は っ、
[ 吐き出した息が、空気を白くさせます。 重い扉を開けて、中へと入りましょうか。 先ほどまでいた場所へと向かいました。 椅子の背に掛けられたままの、 黒のストールを取ろうと、指を伸ばしたとき。]
(116) ゆら 2016/11/20(Sun) 15時頃
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……… ──── ッ
[ 弾かれるように、顔を、あげました。 いま、紡がれたのは、その名は、>>91
もしかしたら、他の者の名前かもしれません。 もしかしたら、聞き間違いかもしれません。
それでも、わたしは、 掬い上げた黒を握り締めて、声の主を見詰めます。 その背は、彼ほど大きくはありません。 その姿は、似ても似つかぬものでしょう。 ただ、如何してでしょうか。]
(117) ゆら 2016/11/20(Sun) 15時半頃
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わたしは、 ── …
[ オーレリアは、 ── …]
(118) ゆら 2016/11/20(Sun) 15時半頃
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─── …… ケヴィン、
[ …… と、名を綴るのでした。*]
(119) ゆら 2016/11/20(Sun) 15時半頃
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[ふと、食堂の奥から自分に注がれる視線に気づく。>>80 寝る前にも話しかけてくれた青年だ。 ヴィオラにするよりも自然な笑みを返す。
同じ国、似た年齢、同じ性別。 遠い異国の地でそんな人に出会ったら、親しみだってわくだろう?
でもなぜか。 目の前の女性や、先ほど廊下ですれ違った彼女とも違った、胸のうずき。 これはまったく不快感はなくて、むしろ。暖かくて。]
(120) reoreo 2016/11/20(Sun) 15時半頃
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あ、あはは……
[くすくす笑うヴィオラにあいまいに笑いを返す。 なめられてはいけない、なんて旅の中の緊張感で思うも、子連れの女性だ、大丈夫――]
……はい。 なんだか、……夢、見てたみたいで。 はは、眠る前に見かけていたから、印象に残ってたのかもしれませんね。
[あくまで現実的に、そう言った。]
へえ、お母さんの。 じゃあこの子たちはおばあちゃんの故郷なんですね。
あ、俺は陸っていいます、landって意味で。 ヴィオラは、楽器かな?
(121) reoreo 2016/11/20(Sun) 15時半頃
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そうですね、何かの縁…… あ、写真一緒に撮ってもいいですか?
[持っていたスマホを掲げて、子供たちも一緒に、と問いかける。 ここでのこと、この人と話したこと、何か、何かにして持っていたかった。]
(122) reoreo 2016/11/20(Sun) 15時半頃
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— 玄関 —
[この日も、修道院の外からは吹雪く音が聞こえる。 そう、まるで、前世の記憶そっくりのまま。
たくさんの赤い実りがあった果樹園も、 あの惨劇が起こる前日に雪で遊んだ庭園も、 初めて訪れた場所なのに、その場所は記憶にあった。
今は、雪の白に塗り潰されて。 きっとここからじゃ、何も見えない。]
……まさか、またここで人狼が出るわけじゃあ、ないわよね?
[まさか冗談、と笑う。 ツアーで訪れたこの場所、そして同行し、宿泊した人数を思い出す。 国籍も年齢層も異なる奇怪な旅。その真相は、前世で命のやり取りをした者同士というのだから。]
(123) myu-la 2016/11/20(Sun) 16時頃
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やめてほしいわ、そんな。 私は狂ってなんかいないもの。
[前世の記憶より、背は高く、髪はさらに長いけれど、 容姿を例えるならきっと、あの花屋の看板娘がそのまま数年成長したような。
でも、生き写しなんておぞましい。 下腹部を無意識のうちにさする。 彼女は彼女で、私は私で。
私は幸せなんかじゃあ、ない。*]
(124) myu-la 2016/11/20(Sun) 16時頃
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[暖炉の炎を眺め、早く吹雪が止むよう願う。 いつかのケヴィンと同じだと思えば苦さが過った。 人が行き来する気配は何処か遠い。 まだ夢から抜け出せていないような気がするのは、 あの時と、状況が似ているせいだろう。
懐かしい名>>119が聞こえる。 思わず声の方を見てしまうのも夢の余韻。
此方へと視線を向けるどこか懐かしい容姿の彼女。 けれどこの地に生きていた彼女ではなく、 自分と同じ旅行者であろうことが その容姿と扱う言葉から薄っすら知れよう。]
――…懐かしい名だね。 僕はベネット。 ……キミは?
[一番扱い慣れている言語でそのひとに話し掛ける。*]
(125) helmut 2016/11/20(Sun) 18時半頃
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[曖昧な笑いに首を傾げる。 やはり変な人に見えてしまったかしら? つい先程まで夢見ていた景色の割に、 不思議な懐かしさに思いを馳せながらも今は気楽で。]
……夢、ですか?わたしもです。 それでかしら、なんだか覚えがある気がして。
[少し遠くを見つめながら]
ええ、ついでにこっちはロジェとミミ。
リク?そう、よろしくね。 ふふ。楽器の意味もあるけれど わたしの名前は花の方、です。
[写真を、と問われればひとつ頷き]
もちろん、是非とも記念に。
(126) choro4946 2016/11/20(Sun) 19時頃
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―聖堂―
[声をかけてくれたのは、愛らしいお嬢さん。>>102]
あら。そう、あなたも。 おんなじ場所に、いたのねぇ。
[涙に気づいてか、ハンカチを差し出してくれるその所作。 確かに覚えがありました。]
……ふふ。ありがとう。
[ハンカチを受け取っては、目元を拭い微笑む老女。 刻まれた皺だけ、長い人生で笑って、悩んで それは、しあわせの数です。]
今度はちゃんと、ハンカチを返さなくちゃね。
[やわらかな顔ばせは、 確信めいた声色で告げ、朗らかに笑います。*]
(127) bloody 2016/11/20(Sun) 19時半頃
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[その後に。 現れた青年の姿に>>107、モノクルをした目を眇てから ふわふわとして掴みづらい、"占い師"の笑みを浮かべました。]
ええ、本当に素敵なところ。
ところで、あなた。 きっと将来、大成するわ。
私は、占い師のアリアンヌおばあちゃん。 パリの街角ではちょっとした有名人よ。
(128) bloody 2016/11/20(Sun) 19時半頃
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[若いふたりの会話に耳を傾け>>109>>110 美歌さんと、アルベルトくん、と二人に呼びかけましょう。]
ずぅっと昔のことを識るのは、 時々、つらいわ。
だけれど、そんな運命を背負って今があるの。 Je vous souhaite du bonheur. (あなたたちに、幸福な未来がありますように。)**
(129) bloody 2016/11/20(Sun) 19時半頃
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ロジェと、ミミ。 可愛いですね。
[>>126ロジェには屈託なく微笑み、ミミには一瞬ためらうも、きっとぎこちなさは隠せて微笑めたと思う。]
花ですか。きれいですね。
[あなたが、と言いかけて、口説いていると思われて警戒されても面倒なのであいまいに名前をほめる。 記念に、と言われれば]
ありがとう。
[と返してスマホをテーブルに置いて四人が入るように写真を撮る。 撮れた写真を確認して子供たちにも見せて。]
……ありがとう。 雪も、早くやむといいですね。
…………いい旅を。
(130) reoreo 2016/11/20(Sun) 19時半頃
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[いい旅を。 いい人生を。
願う権利があるのかわからないけれど、そんなことを思って、彼女たちと離れる。
……そうだ、旅で出会った可愛い子供とその母親。 幸せを願ったって、おかしくない、だろう?*]
(131) reoreo 2016/11/20(Sun) 19時半頃
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[ 一瞬だけ、眸をまあるくさせます。 懐かしい名>>125と、彼が言うからでした。 わたしのこの夢のような前世の話は、 わたしだけの空想ではなかったと思い、 胸が、熱く高鳴ります。
…… けれど、同時に、 彼は、ケヴィンではないのかもしれないと、 言葉の意図を、捉えるのでした。 わたしは、唇を一度噛み締め、 息を吸い、言葉を続けましょう。]
そう、ですね … 。 わたしは、美歌。織木美歌、です。 …… あなたも、ええと、
(132) ゆら 2016/11/20(Sun) 20時頃
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[ 視線を落として、けれどもう一度彼を見詰めます。]
…… あなたも、ええと、 この、修道院に “ いた ” のですか?
[ わたしたちが此処に在るのは、当たり前。 ですが、過去を、前世を、知るだろう彼は。 あの日、あの場所、時を同じくした誰かでは。 そんな、想いが、胸を過ぎります。*]
(133) ゆら 2016/11/20(Sun) 20時頃
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[青年は隣に腰掛けた。>>111 それを瞬き、見ていた。 “人”が側にいるのは、好まぬ性質ではあるが、 彼が隣に座っても全く不快に感じなかった。 それどころか、何処か温かい気持ちに包まれた。]
うん。
[笑顔を見せた青年に、同じ様に破顔してみせる。 隙を見せ、言葉にしたものの返事にも、うん、と頷く。>>112]
(134) aki_nano 2016/11/20(Sun) 20時頃
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[ただ、驚いた顔が、気になった。 驚いた口が、紡ぐ言葉に、一瞬こちらも驚いた表情になる。 表情を緩め、懐かしむように眸を細める。]
──俺は……いいや、彼女は、 そのアップルパイには、 ほとんど口を付けなかったようだけどね。 美味しそうに食べる人の顔なら、知ってるよ。
[同じ夢を見ていたのだろうか。 そんなことは、あるのだろうか。 瑞々しい緑の中、灯るたわわな紅を想う。 知ってる、だなんて、断定の言葉を使ったのは、 この場の縁のみと思えばのこと。]
……君は、どうやら知らないようだけど。
[悪戯っぽく、呟き、 隣の彼と同じように、スタンドグラスを見上げた。*]
(135) aki_nano 2016/11/20(Sun) 20時頃
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[ 差し出したハンカチは、 彼女の掌の中へと吸い込まれました。 … その手許の動きに、仕草に、 見覚えがあるの、でした。
深く刻まれる彼女の皺は、>>127 愛し、愛された証なのでしょうね。]
… いいえ、そのハンカチは、 あなたに、差し上げます。
[ 向けられる笑みを、わたしは知っています。 私の大切な、ひとでした。 穢れさせてしまったあの掌。 皺の刻まれるそれに、指を伸ばしかけますが、 やはり触れることはできぬのでしょう。]
(136) ゆら 2016/11/20(Sun) 20時半頃
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[ けれど、わたしの思いは、 杞憂だったのかも、しれませんね。>>129]
…… そう、ですね。 貴方は、あなたの、…… いいえ。 あなたは、強くあるのですね。 あなたに会えて、本当に、よかった───
[ ぎこちないかもしれません。 あの子のようには笑えないかもしれません。 けれど、ゆると眸を細めて、微笑むのでした。*]
(137) ゆら 2016/11/20(Sun) 20時半頃
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[夢の中に居たオーレリアに似た雰囲気の彼女>>132。 名乗りと彼女の言葉を聞けば同郷の者と知れた。 過去形での問い掛け>>133に困ったように眉を下げる。]
――…夢の中の、御伽噺になら、 ケヴィンという名で居た、かな。
[先ほどまで見ていた夢はベネットの見るもの。 では今見ているのはケヴィンのみる夢か。 昔読んだ本を思い出して小さく息を吐く。]
(138) helmut 2016/11/20(Sun) 20時半頃
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まぁ……優しいお嬢さん。 でもねえ、だめよ。これはあなたのもの。
[あの子も、沢山のものを、預かったまま返せませんでした。 だからせめて、今だけは>>136
伸ばされた手を、そうと手で包んで、 ハンカチを握らせましょう。]
大丈夫。思い出は、ずっと心の中に、生きているわ。
[洗って返せなくてごめんなさいね。 でも過去はその遠回りで、貴女に感謝も、何もかも、 告げられなかったのですから]
―――ありがとう、美歌さん。
[彼女が聖堂を出てゆくのならば止めません。 老女は、アルベルトくんの方へと、視線を向けましょう。 その端正で細い指先が、――何処かで見たものと重なります*]
(139) bloody 2016/11/20(Sun) 20時半頃
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ふふ、ありがとう。
[柔らかく微笑み返すけれど ミミを見つめる彼の顔に、微かな躊躇いを気取ったか。 夢に見た誰かと似つかわしい雰囲気の、 ──“わたし”の食べられる瞬間は、 そういえば見ないままだっけ。]
ありがとう。 リク、貴方も素敵な名前だわ
[にこりと目を細め 普段は聞き慣れぬその名をもう一度唇に乗せる。]
どういたしまして。 [頷き立てかけられた画面の前に並んだ。 見せてもらった写真を覗けば、礼を述べて]
(140) choro4946 2016/11/20(Sun) 20時半頃
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ふふ。そうね、 家が恋しくなっちゃうわ。 貴方もお気を付けて、素敵な旅を。
[軽く頭を下げ、離れる姿を見送った。 なつかしさを抱くこの場所での 新たな出会い に どうか幸せで、と無性に願いたくなるのだった。*]
(141) choro4946 2016/11/20(Sun) 20時半頃
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[ ─── …… 夢の中の、お伽話。 そう、あれは、ゆめの、はなし。 集団催眠にでもかけられていた、 そう捉えても違いないものだったかもしれません。
ケヴィンだと、ベネットは名乗ります。>>138 其れが本当ならば、わたしは、私は、 彼に聞きたいことが、あるのでした。]
ケヴィンは、 …… あの事件のあと、 生を全うできたん、ですか …?
[ 息を吐く彼に、視線を泳がせて、 わたしは濁すように問いましょう。*]
(142) ゆら 2016/11/20(Sun) 20時半頃
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[外した視線は、男性の驚く一瞬>>135を捉えることはありませんでした。 けれど、それは些細なことでしか無かったのです。]
え、……っ
[息が詰まり、目の前がちかちかと瞬くような感覚に覆われます。
ぼくは知っています。 あの日もこの刻も、金髪の修道女が語ったのは夢でも御伽噺でもない現実なのだと。
おれは知っている。 アップルパイを、林檎を好かない。いつも傍らに居た黒髪の女の子を。
彼の語り口はまるで、あの娘のこととしか思えず。 そして、『俺は』そう聞こえたような、気がしました。
視線を下ろし、横顔を見た時には男性の目はステンドグラスに向けられ まるであべこべに、二人の視線は合いません。 それは、あの相棒と呼びあった男女とは違う二人の姿でした。]
(143) finlay 2016/11/20(Sun) 21時頃
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[美歌の質問>>142に考える風に腕組みすれば 被っていた毛布がはらと肩から滑る。]
何をもってそういうかによるけれど
[ケヴィンの生きざまを思い返し、照らし合わせ]
自ら命を絶つ事はなかった。 生を全うした、というよりは、 役目を全うした人生、だと僕は思う。
[物語の中の人物の話をするかのように ベネットの知る男の生をぽつと語る。]
(144) helmut 2016/11/20(Sun) 21時頃
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あなた、は
[声は細く小さくなり、この動揺を明確に露にしていました。 けれど、どうしても、どれだけ言葉を探しても。 分からないんだ。おれは今、何を言えばいい?]
……あはは。 はい、おれは何も……知りませんから。
[膝の上で手を遊ばせながら、笑います。 それは落ち着かない時、考え事をする時、それと嘘をつく時。つい行ってしまう癖でした。
これでいいと、そう思った。 確信に至らないまま、このまま他人として別れればいいのだと。
君を捨てようとしたおれに、君が信じると分かって自分の命惜しさに騙したおれに。 もう一度君に会う権利などあるものか。]
(145) finlay 2016/11/20(Sun) 21時頃
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……もう少しだけ、変なことを言ってもいいですか。
[それでも、どうしても、最後に。 勘違いならそれでいい、己は冗談を間に受け勝手に誰かを重ねたのだとしても、構わない。 少しの躊躇い、一拍置いて切り出す。 へなりと眉を下げ、作り笑いが出来なくなった顔は伏せ、無意味に床を見つめた。]
あなたは今、幸せですか。
[家族を持って産まれ育ったであろうあなたが幸せなのか、聞きたかった。*]
(146) finlay 2016/11/20(Sun) 21時頃
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[ 応えを聞けば>>144、目許を弛めて、 わたしは胸を撫で下ろしていたことでしょう。 オーレリアの祈りは、届けられたのだと。 視界の端に、毛布が落ちて、 彼の肩が露わになるのが見えます。]
そう、ならよかった …… 変なことを、聞いてごめんなさい。 あなたと会えて、よかったです。
[ ぺこりと頭を下げ、踵を返しましょう。 彼の先が知れてよかった。 そう、想うと、オーレリアは、 …… きつく、ストールを握り締めます、]
(147) ゆら 2016/11/20(Sun) 21時半頃
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[ 一度は背を向けましたが、 ふわりとスカートを揺らして、 もう一度、彼を視界に収めて、そして。]
…… しあわせ、でしたか?
[ 一歩踏み出して、彼に近付き、 肩にストールを掛け、握り締めたまま、 俯いては、ぽそりと、呟きました。*]
(148) ゆら 2016/11/20(Sun) 21時半頃
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[ケヴィンの先を知りたかったのは美歌か、 それとも彼女が夢にみた誰かか。 どちらにせよ己の口にした応えに 彼女の表情>>147が和らぐのが感じられたから、 ケヴィンの辿った詳細は胸に秘めるまま。]
――…ん。
[謝る必要はない、とゆるく首を振る。 毛布ずり落ち覗くのは冬の装いたる毛糸。 ケヴィンのように首許が寒そうに見えることはなく。 一度背を向けた彼女がこちらを見、問うさま>>148に 途惑うように視線を揺らし]
ケヴィンのしあわせなら、 オーレリアという女性が居た日々の中に。
[物語を口ずさむように綴り淡く懐かしむように笑う。]
(149) helmut 2016/11/20(Sun) 22時頃
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[ヴィオラとロジェとミミの写真を撮って、それを眺めながら食堂を出る。 なんとなく、話し終わった人と同じ空間にいるのは気まずい。
ふらふらと歩いて、気付くとそこは玄関で、一人の女性が佇んでいる。>>123]
……あ
[その顔を見て、つい口から間抜けな声が出る。 小さなつぶやきだったから、彼女には届かなかった、と信じたい。
可愛い人だな、なんて思って見惚れているんだって、自己分析してたけど。 でもそれだけじゃない気もして、彼女から目が離せない。]
(150) reoreo 2016/11/20(Sun) 22時頃
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[変な言い方だけれど、その女の子を、守ってあげたいって、思う。 なんでだろう、俺ってこんなに惚れっぽかったっけ。
そっとスマホに目を落として、写真を撮ろうかななんて考えて、それじゃあ盗撮だ、後が怖い、と思い直す。
彼女には連れはいないようで、旅には一人で来ているようだ。 でもこんな山の中の修道院へ旅に来るくらい、彼女はきっと余裕があるってことで。 それなら、自分じゃなくても、誰か別の人が彼女を守っているんだろう、って勝手に考えて。
そっとスマホを掲げて、玄関の上のほう、天井を写す。
別に特別な装飾があった天井では、ないと自分では思ったけれど。 勝手に人を撮ったらたいへんだからね。 記念に、これだけを。]
(151) reoreo 2016/11/20(Sun) 22時頃
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[ふと振り返ると、>>151そこには天井にスマホを向けていた異国の人がいた。 釣られて天井を見上げるも、そこは特別な装飾がされているとかではなく、何も無い古びた建築の一部で。 撮影が終わった彼の顔を、じいっと覗き見るように。]
記念撮影です?
[異国の方にとっては珍しいのかしら。 そう思いながら距離を詰める。]
(152) myu-la 2016/11/20(Sun) 23時頃
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記念撮影なら、一緒に写ってもいいですか。 何もない建物だけの写真よりも、見栄えが良いほうがいいでしょう?
[くすり、軽く微笑んで。 異国の彼の手を取って提案しよう。
旅の記念として、縁を記録に留めておくのは、きっと悪くはないだろうから。*]
(153) myu-la 2016/11/20(Sun) 23時頃
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[ ─── … ぷつんと、 糸が切れたような気がしました。
紡がれた音>>149を聞けば、 じわりと、目許が滲みましょう。 開く唇は、ふると震え、 空気を震わせようとする音も、弱々しく。]
お、…… オーレリア、も、 あなたと、ケヴィンと共に在るのが、 何よりも、しあわせと、……
[ 言葉は、最後まで綴ることはできませんでした。 寒さとは無縁そうな肩にかけたストールから 離れた指は、わたしの顔面を覆いました。]
(154) ゆら 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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[ オーレリアは、ケヴィンの前では、 涙を零すことはなかった筈なのに。 初対面の彼の前で、止め処無く落ちる雫は、 オーレリアのもの、なのでしょうか。 それとも、彼女を悼むわたしの、もの?
どちらだとしても、 わたしの心に灯るのは、暖かいものだったでしょう*]
(155) ゆら 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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え、あ、まあ……
[突然振り返られて慌てる。>>152 こちらを向いた彼女はやっぱり可愛かった。
……じゃなくて。]
えっ
あ、いいんですか? ありがとうございます。
なんだか……あなたのいる場所が、とても大事に見えて。 すみません、不躾でしたね。でも、一緒に撮ってくれるならうれしいです。
[不自然に写真を撮った自分を責めることなく、むしろ好意的に受け入れてくれることにうれしくなる。 守りたいなんて思ったけれど、彼女は守られるだけじゃなくて、守る力もあるみたいだ。]
(156) reoreo 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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[手を取られてどきまぎする。>>153 でも、まったく不快ではなくて――下心、とも違って。 軽く握り返してしまいながら、腕を伸ばして自撮り。]
ありがとうございます、あ、可愛く撮れてますよ
[確認して、そんなことをつい口走ってしまって。そんなにナンパな質じゃないはずなのに。 サークルで作った名刺を取り出して、]
ここ、これがメールアドレスです。 もしよければ、メールください。写真、送りますから。
[なんてナンパまがいのことをしてしまう。 彼女は引かなかっただろうか。受け取ってくれただろうか。]
(157) reoreo 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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[細めた瞳は、何を見ているのか 遠く遠くの夢か、近くの未来か。
ゆっくりとそばの青年を再び見ては]
ねえ、アルベルトくん。 この修道院のどこかに、秘密のお部屋があるの。
[よかったら行ってみない?と、誘いをかけるのです。]
そこでは、むかし、むかし 職人さんがランタンを作っていたそうよ。
[モノクルの奥の瞳に輝くのは 若い頃から衰えない好奇心。]
(158) bloody 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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[そうして彼が頷くならば 移動をしながら語らいましょう。]
とても、とても、優しい方でね。 ある女性が、その人と約束をしていたの。 特注のランタンを作ってもらうという約束。
だけど、約束は果たされなかったわ。
[彼は死んでしまったの、と 少しだけ悲しげに目を伏せるも すぐに、顔をあげて、ふんわりと微笑みます。]
彼は優しさゆえに、 誰かの為に、心を砕いてしまったのね。 でも、そんな職人さんはとても立派で まっすぐな心をもっていたのだわ。
[彼も同じ追憶があったならば その指先が、作った温度を覚えているならば]
(159) bloody 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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……私の、おうちにね。 私が生まれるよりももっとむかぁしから、 ずっとずっと保管されている、ランタンがあるのよ。
とてもじゃあないけれど 立派とも、完璧だとも言えやしない、 そんなランタンなのだけれど
……もしかしたらその職人さんが 作ってくれたものだったりしたら、 面白いと思わない?
[受け継がれ、長い時を経て 今、この老女の大切な宝物なのです。
少し不器用にゆがんだ葡萄と林檎が 硝子に刻まれた、そんな細工がしてあるランタンです。]
(160) bloody 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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私のご先祖様はきっと、幸せな人ね。
[もう若くない老女は、そこで 埃のせいか、コホコホと咳き込んで]
ありがとうね。
――― "ヴェスパタインさん"
[全てを愛した彼女は、 沢山の後悔をして、それでも 大切な人達が生きた証を、残そうとしたのでしょう。]
(161) bloody 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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[アルベルトと、ぼろぼろの職人部屋を覗いたりして 楽しい時間は、すぐに御終いになってしまいます。
去り際、老女はアルベルトへか 或いは、同じ夢を見た人々へか
さようならを告げ、迎えの車で家路につきました。]
(162) bloody 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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[それから数年。 パリの街角から、占い師のアリアンヌおばあちゃんは 姿を消していました。
病床に伏せて、 命の灯火は、静かに静かに、消えてゆきます。]
来世でまた会いましょうね――…。
[夢が叶うかはわかりませんが、 三つの人生を思い返し、すべてすべてが幸せであったと、 微笑んで、永い眠りに、つきました。**]
(163) bloody 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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──それから──
[やがて、世界を閉ざした雪は止んだだろうか。 白に彩られた世界へ踏み出す。 入り口を少し進んだ先、振り返り見上げる景色は いつか、遠い日の“わたし”が見たのと同じもの。]
──… ねぇ、帰ったら雪合戦でもしようか。
[唐突に手を繋いだ先、ロジェの方へ目を向けては 大人げのない誘いをしてみる。 ふるりと一つ身震いしては、甘えるナナを抱き上げ 柔らかな髪をひとつ、撫でて]
(164) choro4946 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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ありがとう、 ……ハナ。
[知らない“わたし”を、素敵な夢をありがとう。 誰もいないその先へ、ちいさく呟く。
──わたし達が 幸せに暮らす、今。
紡がれる物語はきっと今も、これからも。 どうか、やさしく幸せなものでありますように。]**
(165) choro4946 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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[やがて吹雪はやみ、修道院を出る。
出た時のすがすがしさと言ったら!
冬の空気はもともと好きで、リンとする。 でもそれだけじゃない、別に修道院の中が重苦しかったわけではない、はずだけれど。 何かからの解放、を感じた。
振り返って修道院をスマホに撮る。 ここが、きっと俺の目指していた場所、そんな気がする。
インドに呼ばれるとか、グランドキャニオンで人生観が変わるとか。
そんなことはなかった。 なんてことない、ヨーロッパの田舎の山の中にある修道院で、そこで起きたできごとと、出会った人たちと。 それが、これまで旅してきた中で、いちばんしっくり腑に落ちた。]
(166) reoreo 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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まじめに学校行かねーとな。
[休学を伝えた時の母親のうろたえっぷりと、父親の怒った顔を思い出す。 近くの村に着いたら、ポストカードを買おう。
そろそろ帰るよって、家族に伝えよう。
何のために旅をしたんだって聞かれて、不思議なこともあるんだなって、許容できるようになったって言ったら、やっぱり母親は心配して、父親は怒るだろうか。*]
(167) reoreo 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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ありがとう美歌。 お返しに、僕もあなたの願いが叶うことを祈ってあげますよ。
[今度こそ、あなたが悲しみに暮れることがないように。 救うばかりの重荷を背負うことのないように。
別れを告げて去る彼女の姿を見送れば、深くそう祈るのだった。]
(168) roron 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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ここが?
[>>156この場所が、玄関が、大事とは。 ああ、でも、なんとなくわかる気がする。 惨劇のはじまり、修道女の死があった場所だから。 ……もしかしたら、そういう意味ではないのかもしれないけど。
この異国の男性は、女性に慣れてなさそうな雰囲気が微かにしたけど、 私はそうでもなかったから、二人並んで自撮りに映る。>>157]
ふふ。 ありがとう。
そうね、折角だから教えてもらおうかしら。
[名刺を受け取れば、折角だし後日改めて連絡を取ろうと思う。 我ながらガードが緩い気もしたけど、旦那とは冷戦中だし、いっそこのままついていっちゃってもいいかなっていう気持ちも無くはない。
……なんて。流石にそれは嘘。]
(169) myu-la 2016/11/21(Mon) 00時頃
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[美歌の綴る弱々しい音色>>154を聞けば 笑みは消え、微か驚いたように目を瞠る。]
――… そう。
[静かな音を紡ぎ、瞼を閉じる。 オーレリアの幸せは何処にあるのかを ケヴィンはあの日々に考えることがあった。 答えの出なかったそれが知れ、深く息を吐く。]
彼女が幸せを感じていたなら、……良かった。 ケヴィンはそんな風に思って貰えていたなんて 微塵も気づかないまま、 オーレリアの幸せばかりを考えてた。
[知己の話でもするように語り目をあければ 顔を覆い涙する美歌の姿が映り込む。]
(170) helmut 2016/11/21(Mon) 00時頃
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[オーレリアはケヴィンの前で涙を見せなかった。 ケヴィンもまた彼女の為に涙することはあれど 彼女の眸に悲しみに沈む姿を見せたことはなく。 それは、それだけ穏やかな時間を オーレリアと共に過ごしたということかもしれない。]
――…似た者同士だったのかもしれないね。
[お互いの幸せばかりを考え願っていた日々。 椅子の傍にある美歌へと歩み寄り、 己の腕にある毛布を彼女の頭上へとふわり降らせ]
キミに泣かれると胸が痛い。
[困ったように呟き、雨が止むを願う。*]
(171) helmut 2016/11/21(Mon) 00時頃
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[平凡なぼくには一つ、変わったところがありました。 起きた時、理由も分からず涙を流していることがあるのです。それも、物心がついた時から。 辛く苦しく胸が締め付けられ、子供の頃は母に姉達にすがりついたものでした。
今は思うことがあります。覚えていない夢の内容はもしかして、と。 そして、もう二度と見ることは無いのだろうとも。
過去は過去、全ては雪煙に消えてしまいました。 奪い去ったものを彼女らに返すことは叶いません。裏切りの償いは、不可能なことです。 同胞に何もしてあげられなかった悲しみも、少女を理解してあげられなかった記憶もまた、変わることはないのです。 この罪は、いつまでも胸を痛ませていくのでしょう。
あの獣がしたことを思えば、遠野千明はあまりにも恵まれすぎています。 それでも、いつかの誰かが獣の為に泣いてくれたことを思い、ぼくは与えられた命を真っ直ぐに生きましょう。 誰も裏切らないように、誰かを傷つける嘘をつかないように。誰かの助けになれるように。*]
(172) finlay 2016/11/21(Mon) 00時頃
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[また無意識に、下腹部を撫でる。 マタニティブルー。これから生まれ来る命への期待と不安の、後者に押し潰されそうになっていた。 旦那は私の気も知らないで、呑気なことばかり言っていて。
でも、私はこの命に責任を持つと誓う。 “いのち”を産み、育んでいく。 それはきっと、前世の私ができなかったことだから。 旦那は他でもない私のパートナーであり、かけがえのない仲間なのだと信じて、向き合おう。
前世のことを知ったからなのか、そうでないのかは分からないけど。 今はもう、気持ちを整理して帰れる気がする。
気付けば吹雪も止んでいた。]
(173) myu-la 2016/11/21(Mon) 00時頃
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[雪に埋もれた修道院の庭園。 季節も変われば雪も溶け、緑色の地面が顔を出すだろう。
草むらの中で茎を伸ばし、花を咲かせるのは、 いつかの過去に撒かれた種が、命を、遺伝子を繋いだから。>>112
恐ろしき、悲しき出来事が、確かに、そこにあった事実。
それを詠うかのように、アイリスの花が揺れる。**]
(174) myu-la 2016/11/21(Mon) 00時頃
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[雪は、静かに降り積もる。 陽の光を弱くして、薄暗いものを届ける。 ステンドグラスを通れば、色づいたものとして床に落ちる。
視界の端に、もぞもぞと動く手が入る。 メルヤは知っている。 アップルパイが好きな、いつでも傍にいた相棒を。 その手の動きも、その時の表情を。]
そうか、知らないのか。
[カマをかけた物言いは、言葉では望んだものを得ることはなかった。 しかし、動作では得ることができた。 触れられたくのないなら、触れないでおこう。]
(175) aki_nano 2016/11/21(Mon) 00時頃
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[一つ、質問が投げられる。]
俺は、今とっても幸せだよ。
[幸せの定義を問われると困ってしまう。 が、衣食住は保証され、何にも脅かされることのない生活は幸せといってもいいのではないだろうか。]
君は、───幸せだったか?
[触れぬと決めたつもりだったが、過去形にしたのは、 永遠に時の止まった彼女を思ってのこと。 その回答を今更届けることもできないけれど、 知ってしまった今世の役割だと考える。]
(176) aki_nano 2016/11/21(Mon) 00時頃
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[視界の端で、メルヤの微笑む気配がした。 きっと気のせいだろう。
君はもう永遠にそこから動けないのだから。 真実を受け入れることもないまま、時間を止めた彼女はきっと笑う。 *幸せな思い出を想って。*]
(177) aki_nano 2016/11/21(Mon) 00時頃
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|
[ 修道院のオーレリア、 …… いまを生きる織木美歌。
確かに、わたしの中に、オーレリアは在るのでしょう。 けれど、わたしと彼女は違うのです。 ふたつは重なるようで、異なるのです。
わたしは、彼女のように強くありません。 誰かに、掌を差し伸べられることも、 誰かを、包み込めるような度量も、 何かを、決断する勇気さえ、ないのです。
けれど、わたしには。 現在を生きている、確かな命があります。 誰かに手を伸ばすことも、 誰かと笑い合うことも、 誰かに想いを伝えること、も。]
(178) ゆら 2016/11/21(Mon) 00時頃
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|
[ 頭上に降り注ぐ暖かな毛布と、言葉たち。 其れ等は、オーレリアの為に向けられたものでしょう。 わたしは、柔らかな毛並みの毛布を、 ぎゅと、握り締めて、息を堪えます。]
ごめん、なさい。 …… でも、嬉しくって。 オーレリアも、ケヴィンのしあわせだけを、 ただ、ただ、願っていたのだと、 …… ケヴィンがしあわせなら、と。
[ 彼の困り顔は、きっと見えていませんけれど。]
(179) ゆら 2016/11/21(Mon) 00時頃
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[ だから、わたしは。 わたしなりに、幸せを掴みたいと思います。]
…… また、会えますか ?
[ ここから繋がる縁を、大切にしたいと。 震えたままの声で綴る音は、 美歌の物語の大きな一歩であれと、 祈りを捧ぐ乙女は、錫色を細めて、 ゆると、微笑みを浮かべるのでした。]**
(180) ゆら 2016/11/21(Mon) 00時頃
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[アリアンヌの問いに頷き、彼女の手をとる。 たどり着いたのはかつての自室。 あの時の男には、小さな夢があった。
自分に夢を魅せたステンドグラス。 そんな大層なものは作れるとは思ってはいない。 それでも、人の心に響くものを作りたい。
そう願っていた。]
僕は、大切なものを守れなかった。 それは、僕が自分自身を信じ切れなかったことが一番の原因だったように思います。 あなたがこの修道院で下した重い決断、忘れません。
この世界では、きっと。
[在りし日の令嬢に、ランタン屋は微笑んだ。]
(181) roron 2016/11/21(Mon) 00時頃
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そっか
……良かった。
[あなたは決してメルヤでは無い。彼女が生きた時代は遠く過ぎ去った。 けれど、その答えは、望んだものだったから。 胸に突き刺さる釘が一つ抜けたような感覚、気付けば口許は緩んでいた。]
(182) finlay 2016/11/21(Mon) 00時頃
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