25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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視点:
人
狼
墓
少
霊
全
執事見習い ロビン に 10人が投票した。
懐刀 朧 に 1人が投票した。
執事見習い ロビン は村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
現在の生存者は、ランタン職人 ヴェスパタイン、記者 イアン、手妻師 華月斎、懐刀 朧、門下生 一平太、奏者 セシル、始末屋 ズリエル、さすらい人 ヤニク、本屋 ベネット、小僧 カルヴィンの10名。
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[主の腕が身を包めば、紅石榴を濡らす雨は更に増して]
別れ……なんて、嘘でしょう? 帰ると謂う事は、また行くと謂う事。
だけど、僕にはそれを止める事など出来ない――…。
[振り向き、憂いを帯びた紅い目元に触れて]
僕にお構いめされますな。 元より判っていた事です。
主は主の為すがままに。 僕はいつまでもあなたの帰りを、待っていますから。
(0) 2010/08/07(Sat) 02時半頃
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― 大広間 ― [何度も壁にぶつかりながら それでも前に進んで、手探りで戸を探して それを開けて中に入れど 音も遠く、今誰が居て、何があるのかわからない]
(1) 2010/08/07(Sat) 02時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 02時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 02時半頃
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>>3:33
かわいいこと……
[それは複雑な表情で、一度口の中で反芻する。 なにやら続いた言葉には――しばし黙って 冬の言葉を思い返しつつ、返事を返したのは、彼を寝台においてから。 ぽふぽふとかけ布を叩いて、厳しい顔をひとつ]
――深い事情はわかりませんけれど。 ロビン殿は、あなたに生きてほしい、と仰ってました。
あなたの中に自分という存在を残したい、と。 彼を残すべきあなたを、要らないというのですか?
[――むすっとしたまま、 感じたことより少しだけ、 己にはもうあるはずのない熱を込めて]
(@0) 2010/08/07(Sat) 02時半頃
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こういうときは……んー。 イアンの真似でも、してみようかな……
[目をつぶって、壁伝いで歩いてみる。] [しばらくして何も無いところで勢い良くこけたのは何故か]
……っぶ!
[べしゃり、転んだのは蓮の香の漂ってくる部屋]
(2) 2010/08/07(Sat) 02時半頃
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[目元に触れる指の優しさに、思わずまた視界が潤んで。]
すまぬ、かりょう。
[できる事なら、引き止めて欲しかった。 そうすれば…我が半身を食らわずに済む。]
(3) 2010/08/07(Sat) 02時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 02時半頃
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−居室→本邸廊下−
[結局茶だけで腹が満たされるわけもなく、 男の足は夜食を求めて食堂のある本邸へと向かう。 寝ぼけ眼で見たかもしれない白い鳥のことは、 今は記憶には残らない。 ただ、月明かりが色硝子を通して複雑に落とす 床の美しさの妙を楽しみながら足を進める]
(4) 2010/08/07(Sat) 02時半頃
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―大広間―
[近づいてくる何かの物音。 深く息を吸い込むと、気合を入れて立ち上がる]
…イアン様?
[よろめくように入ってきた人影。 裂かれた袖と再び目の上を覆う白。一瞬呆けたように見て。 恐怖も忘れ近寄った]
どうされたのですか?
[声をかけながら、イアンの手へと自分の手を伸ばす]
(5) 2010/08/07(Sat) 02時半頃
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[潤む目元へと口接ける]
謝らないで下さい……。
聞き分けの良い子の振りをして、 あなたに捨てられたくないだけなのだから……。
(6) 2010/08/07(Sat) 02時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 02時半頃
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[それを告げたは、 桜花の吹雪をまぼろしに見たからか――]
――とりあえず、わかりました。
私が月瀬殿を“その名”で呼んだら、 必ず意味を説明して下さいね。 説明できなかったりしたら、許しませんから。
約束です。
[一方的に告げれば、ふと視線を彷徨わせる。 それは常世の声、ひびく――名を呼ぶ一つの声]
(@1) 2010/08/07(Sat) 02時半頃
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― 大広間 ―
………その声は…夜光?
[布越し、曖昧に聞こえる声と記憶を重ねて かけられた声に尋ねて。 手に暖かい温度。それも彼の手だろうか?]
……どうも、ないですよ。大丈夫。 俺は仕事をせねばならん。
[先程の様子を思い出して、苦笑しながら、 声が聞こえた方向に後ずさる。血濡れの手が触れぬよう]
(7) 2010/08/07(Sat) 02時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 03時頃
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― B棟廊下 ―
…、……?
[大きな物音がして、虎鉄は漸く我に返った。 頬をぐいと拭い、声のしてきた方へ歩いてみれば、そこには。]
……何、やってんだ?
[転んでいる姿の天満月の姿。>>2]
(@2) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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そんなことはない? 悔やむ?
どうして?
[問いたいのは己に対しても 微かな苛立ちは何故 僅かな喜びはどうして 答えに何を得たいというのか 判らぬまま、刷衛に問う]
アンタには寄り添う花があるだろう?
花に手折られた花なんて 必要とされもしないだろう?
どうして、そんな事を謂うの?
(8) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 03時頃
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行かないで、と縋っても。 あなたは行ってしまう。もう一つの月の元へ。
[ぎゅっと拳を作る様に握りしめる手。 それがかたかたと震えて]
縋っても尚、引きとめられないのなら。 それは酷く、自分を惨めにするだけです。 ならいっそ、聞きわけの良い振りをする方が、 未だ矜持も護られましょう?
[幼い顔に浮かぶは、笑み。 だけど握りしめた拳からは、その爪先が掌の皮膚を貫いたのか、 ぽたぽたと紅い滴が滴り落ちた]
(9) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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本屋 ベネットは、大広間のほうで物音がした気がして足を止めた。軽く首を捻る。
2010/08/07(Sat) 03時頃
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……んぐ。
[ぶつけた鼻を押さえ。どうやら慣れていないのにまねをすることは相当危険なようだ。かかる声顔をあげ]
……虎鉄。 いや、ちょっと考え事の答えに詰まったから視点を変えたら何か思いつくかと……それでイアンの真似をしてみたんだけど。
(10) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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[白鳥が射ち落とされる、少し前。
―――…鵠は、何処に居ただろう。 ―――…華月は、何処に居ただろう。
丸い月が傾ぐ… 高嶺は、自室に戻る前に本郷の姿を見つけていた。
仄かに足元の色変わる床を眺める姿に 声を掛けるか、少し悩む態でその姿を見て]
(11) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 03時頃
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―大広間―
そうです。
[よく見れば目だけでなく耳までを覆う布。 怪我などしたのだろうかと見つめて]
大丈夫そうには…っ。 センターの人としてのお仕事ですか。
[震えた手足は離れていくのを追いかけることができず。 それでも逃げはしなかったと、声量からも伝わるはず]
…手伝うことは、ありますか。 刷衛様を呼んでくるとか。
(12) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 03時頃
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寂しい思いを、させてしまったね。
[その柔らかな唇に眼を閉じて、金糸の髪をそっとなぜ、 やはり腕の中へと納めてしまう。 あまりに罪深く、血に塗れたこの腕へ。]
(13) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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−本邸廊下− [通りかかった侍従に夜食の用意を頼んでから、 男の足は大広間のほうへと向かう。 こんな夜半にまさか誰かいるなんて思ってもみない。 花祭は中止になったのに、誰がその場所に行くというのか。
まあ、誰もいないと思っているので何の遠慮もなく扉を開けようとしたところで]
…高嶺。何だ、こんな時間にどうした?
[視線に、軽く首を傾げた。 扉に手をかけたところで止まっているので、結構間抜けな姿勢である]
(14) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 03時頃
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おわっ。 “明”は恐い顔もするんだな。
[厳しい顔付きには困って見せる]
まるで俺が死ぬみたい。
生きるよ。 ロビンが生きろと謂ったのなら、尚更。
ただ、“桜の花”では居られない。 冬に咲き誇った狂い桜は 現の春には花もつけない ただの枯木になるんだから。
[一方的な約束には 笑って頷いただろうか 約束だと反芻して]
(15) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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[二人のやりとりは耳端で聴きながら。 そして、また、何も云わず、
いや、いいたいのだけれでども。 何か聴くもは怖い気もする。
だがセシルの言葉には目を向けた。>>8]
手折られた花でも、手折られていなくても俺にはあまり関係はない。
むしろ、もし、ロビンが狼だったら。 それを危惧している。
[それはセシルが孕んでしまったかもしれないこと。]
(16) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 03時頃
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― 大広間 ―
ああ。仕事だ…獣を……獣を殺さないと…… ……手伝って、くれると言うなら…獣をここへ
[後ずされば、背に戸がぶつかって足を止め。 かけられた声にはそう返すけれど ……続いた声、誰を呼んでくるか。 夜光はその名も言ったようだが、 ノイズが酷くて聞こえなくて、首を傾げた]
(17) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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かりょう…血が。
[手当てをと、手をとろうとして…くらり血の香に酔いそうに…]
いけません、手当てを。 わたしの前で、その匂いをさせないで。
(18) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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[立ち上がり埃を払い。部屋から香ってくる蓮の香に首を傾げ]
……ここって誰の部屋か分かる?
[どうせ何も宛がないのだ、感や運を信じてみても悪くはない]
(19) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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― 本邸・廊下 ― [どうにも見つかったタイミングが良くはなかったようだ。]
…随分と中途半端な姿勢で止まったものだ。
[声から情事の名残の艶はほぼ失せていたが、掠れは残り。 髪は結わず、下ろしている。 その役目を与えた鳥の名の花は今は部屋にいるはずで。 首傾ぐ本郷に、こちらこそ首を傾げて返す。 宴でもなければこの時間には用のない筈な場所。]
――…それは、私の台詞だな…。 お前こそ、このような時間にどうした?
――…まさか其処で舞の稽古をするわけでもあるまい?
(20) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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[腕の中に包まれても、 鳥の顔は強張ったように笑みを張り付けたまま]
寂しい想いなど、しておりません。 僕を可哀そうな子供に、しないで……。
[掌から滴る朱に、酔いそうな主を見て]
僕では……喰らう価値もありませんか。
[ぽつりと呟いた後、 その頬に触れようと紅く濡れた指先を伸ばした]
(21) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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>>16 そして、それは仕事名目としての危惧。 もう片方では、 やはり、放っておけないと思ってしまうのだ。
すまんな。
[明にしろセシルにしろ。 こう、儚げな花に囚われる。]
(22) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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―大広間―
…獣を、と言われても。 僕には誰が獣であるのかさっぱり。
イアン殿、やはり調子が悪そうです。 何か飲むものでもお持ちしましょう。
[邦夜の名前を挙げたのは、最前の近い距離を見たからだ]
そうでなければ、やはり刷衛様か邦夜様を。
[自分は信用されていないだろうと思っているから、首を傾げるイアンの横に進みながらそう言った]
(23) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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何だそりゃ。 …あんま慣れねえ事して怪我すんなよ。
[鼻をぶつけたのだろう、押さえる仕草にふはっと小さく笑う。 立つ手を貸そうと相手の前に差し出そうとしたが、何かに気付けば躊躇って。 結局、その手が差し出されることは無く。 身体の脇できゅ、と握りしめただけ。]
―――…さあ? 俺、此処にはあんま来ねえし。
[目の前の部屋の主を尋ねられれば首を傾いで。]
あ…でも。 ……この蓮の…、もしかしたらアイツじゃねえかな。 あの鳥頭の嫌味陰険大王。 確か、…本郷とかいってたか。
(@3) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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門下生 一平太は、記者 イアンが別の意味で不安になり、呼び方その他も前のように。
2010/08/07(Sat) 03時頃
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…いえ、失いたくないからこそ。 ずっと傍で、さえずっていてほしいから…
[あぁ、聡いこの子は分かっているのだ。おそらく私の正体を。]
…そなたの前では、ひと食らう浅ましい獣になどなりたくはない。
(24) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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[ふと、その姿はゆらいで、 一度眼差しを落とす、きこえる――きこえる]
いえ、死ぬのは……
[死んだのは、桜ではなく―― 聞こえる声に、指先をこめかみに這わせて首を振る]
要らない、とかそんなことをいうからです。 誤解もします、まぎらわしいです。
[過ぎる声を掻き消すように言い募り]
――枯れ木ということは、ないでしょう。 たとえ狂い咲いたとて、 春には緑も芽吹く、でしょうし。
[桜花でなければ、何であれるというのだろう。 黒紅色はじぃっと見据えて]
(@4) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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若しもロビンが人を喰らう花ならば 若しも俺が孕んでいたなら
その手は
その、手…は…
[窓の外 闇夜に浮かぶは師の振り上げた手]
俺を 撲り、ますか ?
[念い出す 手折られた事など数知れず 震える声が弱く紡ぐ]
(25) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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お前が中途半端な時に気付かせるからに決まっているだろう。 …何だ、風邪か?
[掠れた声に首を傾げる]
ああ、ちょっと部屋で転寝をしていたら食事の機会を逃してな。 小腹がすいたので食堂に行こうかと思ったんだが ……音がしたような気がして。
[扉を見やり、それから肩を竦めた]
あのな、弓馬や剣以外はからっきしだ。 知っているくせに、それを言うか。
[舞殿の主の癖に、目も確かなものがあるのに 芸を嗜まんとしなかった理由は向かなかったからにすぎない]
(26) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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― 大広間 ―
……そうか……無理を言った。 獣は人に上手く化ける……難しいな… ……別に、大丈夫だが… では、飲み物は、頂こう
[調子が悪そう、その言葉には眉を寄せるけど 好意をあまり無下にするのも…と 飲み物には頷いた…が、又ノイズ… けれど続いた名前は聞き取れた]
邦夜にはほんの少し前、あって 俺は大広間、邦夜は何か別の箇所へと別れたばかりだ ……あれも、忙しいのだろう
[と、布越し、横から聞こえる声にそうはなして]
(27) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 03時頃
|
清濁併せ持つからこそ、月は美しいと。 前に、申しあげたでしょう?
[伸ばした指が、主へと触れる。 紅く濡れた指が唇をなぞれば、 まるで紅を引いたかのような艶やかさに、一寸見惚れて]
あなたが獣であっても、焦がれる想いは変わりません。 僕は……あなたと謂う魂に、恋をしたのだから。
(28) 2010/08/07(Sat) 03時頃
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>>25
――……
[そして、もし、そうならば、殴るか、と問われ、 それには首を振る。]
殴るなどしない。 殴れるわけがない。
もし、お前が本当にその腹に子を持ったのなら、 人狼病のものから種を植え付けられたのなら…。
それは、
遠い日の自分だ。
[きっと、彼らには意味はすぐにはわからないだろう。]
(29) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
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|
…体勢を立て直すもあるだろう。 構わんが、なかなかに間抜けな格好だった。
[そう言って瞳を細めて揶揄の笑みを向け、 風邪の言葉には緩く首を横に振る。 黒檀もまた見るのは音の鳴ったらしき広間へ。]
―――…人狼でも…潜んでいるか。
[そう言って、思い出すのは先程明かされたこと。 瞳を伏せてから、肩を竦める本郷を見る。]
……知っているからこそ、言っている。 …舞は、花達のものだ。 花主が舞えなくとも、問題はあるまい。
[それは、先代の高嶺の教えだ。 芸事は花だけが許され、当主はそれを見るのが本分と。]
(30) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
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|
…で、本郷。 ……中を見るのか。 それとも、腹を満たすのか。
[どうするのだと、本郷に訊いた。]
(31) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
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|
嫌味陰険大王って。
[酷い言われようだなあ、と。悪いとは思いつつもつい、笑ってしまう]
本郷さんか。 (とりあえず……会って話してみてから、考えよ) ……ありがとう。
[人の居そうな方へ、もと来た道を引き返す]
(32) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
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[口を噤んで、主が言葉を聞いている。 その告白に、俯き眼差しを伏せる。
――交わされる会話のうちに彼岸の声もまた混じる。
冬の友を呼ぶ、声]
(@5) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
|
|
…あぁ、お前は…… [たまらずその華奢な身を、寝台へと押し倒す。 引き裂き喰らいたい想いの代わりに、強く抱いて慰み者にしようか。
浅ましき獣は、人と交わり胎を貸す畜生。 数多の獣や虫たちが持ち、人のみが持たぬ伴侶の性。
獣ではなく一人の男としてならば、まだこの子を愛すことが出来るだろうか。]
(33) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
|
|
―大広間―
殺されたくなければ、どうにかして見つけなければと。 そうは思いもするんですが。 では食堂に行ってお茶を。 それともそちらまでご一緒しますか。
[とはいえイアンは既にただの花ではないわけで。 丁度花主達がいる時のような対応の仕方になった]
邦夜様も忙しい。 そうですね…。
[僅かに落胆の混ざった声で言い、イアンの寄りかかっていない側の扉を開いた。片方しか名前が出ないことを不思議に思う]
刷衛様もお忙しいんでしょうか。
(34) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
|
|
死ぬのは―――――…
[死んだのは 謂われずとも判り得た 不思議なこともあるものだ 冬の風、それはもう 止まっていると 躯総てが悟っている]
悪ぃ、学がないぶん表現も下手なんだ。 死なないよ、きっと。 自分で死んだりは、絶対にしない。
[困ったままに 震える手先を布団に潜らせ]
新たな緑は摘まなきゃ。
[他の花が枯れてしまわぬように 奪うつもりはないのだから]
(35) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
|
|
うるさい。 下らんことを言いに来たなら帰れ。
…むしろ、お前こそこんな時間にこんなところで何をしている。
[人狼でも、という言葉に肩を竦めた。 そんな状況だとしたら、自分達のこの声で逃げてしまっていそうな気もする]
だったら練習などとつまらん冗談はやめてくれ。
[呆れたように返しながら扉を開いた。 それが高嶺の問いに対する答えである]
(36) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
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― 大広間 ―
そうだな……獣は人を喰う 喰われる前に……殺めねば ……や、俺も行くよ。 持ってきてもらうとか、なんか落ち着かん
[花主対応は肌に合わず、ただ、声に微かな落胆が 混じる言葉には、首をかしげて ……続いた、言葉、又ノイズ交じりだったから 続けてもう少し首をひねった]
(37) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
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記者 イアンは、夜光がよっかかってないほうの扉を開けたと言うことは
2010/08/07(Sat) 03時半頃
記者 イアンは、急に動く扉によろけた…本郷はよっかかてるほうの扉を開けたのだろうから
2010/08/07(Sat) 03時半頃
|
暴力男も付け足してもいいぐらいだぜ。
[フン、と鼻を鳴らして。 来た道を引き返す背を見送った。]
……視点を変えて、か。
[先程天満月の言っていた言葉を反芻して。 宙に視線を投げて何かを考えてから、虎鉄も再び歩き始めた。]
(@6) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
|
本屋 ベネットは、記者 イアンに押しつぶされ見事下敷き。扉を開けた瞬間は流石によけられなかった。
2010/08/07(Sat) 03時半頃
|
[気がつけば、華奢な身体は寝台へ。 視線を泳がせれば、皺打つ敷き布が見えて。
紅石榴が見上げるのは、紅引く主の艶麗なかんばせ]
嗚呼……やはり、綺麗……。
[うっとりと呟き、眸を閉じる。 口接けをねだるように、朱に濡れた腕を、 主の首へと回して]
(38) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
|
|
ともかく、 二人とも、できるだけ、心配かけるな。
[話す二輪の花に、そう告げる。]
そう、お前らは心配なんだ。 そうだ。それだけなんだ。
[彼らの話をきいているうちに、少し、たまらないような声を出した。 そう、冷静さを取り戻さなくてはならない。
だが、その前に、仕事も、やりこなさなければならない。]
――……
[あれから、通信のない相棒は、もう投票箱を開封したのだろうか。 そして、人狼病羅患により、事件は発生しているのだろうか。
きちんと、見回らなければならない。 それが管理センターの者の役目。]
(39) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
|
|
…常にも増して毒言だな。
[肩竦める姿に黒檀を細めて。 もう一人、毒言と告げた少年が物言わぬ姿に 変わっていることは未だ知らない。 その少年が、口にしたばかりの人狼だということも。]
……夜風に当たっていた。 帰るには帰るが、その中を見てからだな。
[一度気になってしまったものを見ずに行くわけにもいかず。 本郷が扉を開く。開けた途端に目の前の男が床へと伏せた。]
(40) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
|
|
―B棟廊下→広間― [ちょうど目的の人物が見えたところで――扉と一緒に倒れていくイアンが見えた]
……なにやってんだ、アレ。
(41) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
|
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 03時半頃
懐刀 朧は、二段重ねになった男達に、黒檀を瞬かせた。
2010/08/07(Sat) 03時半頃
|
のわぁあああ!!
― 大広間扉 ―
[それは突然だった。戸が開く音。 最初は夜光が開いたのだろと思った瞬間 背中、よっかかっていたものが動いて……
気がつくと倒れていた……が、なにか クッションが挟まってる……しかも、生暖かい]
な?ななな???
(42) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 03時半頃
記者 イアンは、ばたばたと、両の手足を動かした
2010/08/07(Sat) 03時半頃
さすらい人 ヤニクは、記者 イアンの下敷きになっている本郷をみて首を傾げた
2010/08/07(Sat) 03時半頃
|
[年経ても衰えず、容姿が次第に艷めくのも、人を虜にして交わり肉を喰らい子を生む、そのために生まれついたからなのか。
ねだるように眼を閉じる幼子の、その淡い花びらのような唇にそっと重ね、 ゆっくりと、その隅々まで辿るように嬲っていく。 それは長く長く、息の詰まって視界がぐるりとまわるまで。]
(43) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
|
|
[言葉を続けられなかったそれを、 どうやら感じているらしい、 月瀬の姿をいぶかしむ――
己がそれを知っているのも、 また、おかしなことであるというのに]
――……、 学とかそういう問題ではありません。 勝手に案じ――いえ、誤解しただけですから、 謝らずともよいのです。
[緑を摘む、という桜花の言葉に、 込められたるは知らず、ゆるく首を捻る]
――己の為には、咲かぬのですか。
[何処であれど咲く椿はぽつり、零して]
(@7) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
|
|
―大広間―
…でも。…いえ。
[獣は人を食らうかもしれない。 けれど人は人を殺す。そんな言葉が浮んだけれど沈めておいた]
じゃあ…手を。
[流石にまた怖くなってきたが、自分の言い出したことだ。 少し震えながらイアンの肩に触れようとしたその時]
へ…?
[そのままの姿勢で硬直した。 黒檀がまんまるになって花主達を見る]
(44) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
|
|
毒舌なんて何を今さ────ッ!
[雪崩、というのはまさにこのことかもしれない。 いや、いっそおしくらまんじゅうという子供の遊びすら思い出す。 後頭部を強かに打った気がするが、それはこの際どうでもいい。 触ってみたが、瘤にはなっていても切れてはいない]
…おい。
[何がどうしてこうなった。 鈍い痛みに幾らか顔を歪ませつつ体を起こせば 当然それにつられてイアンの体も起きることになる]
(45) 2010/08/07(Sat) 03時半頃
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記者 イアンは、「夜光、何がどうなってるか教えてくれ!」と叫んだ
2010/08/07(Sat) 03時半頃
始末屋 ズリエルは、話している二人に背を向けて、部屋からは出ようとした。
2010/08/07(Sat) 03時半頃
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あ、じゃない。
イアン殿大丈夫ですか。 本郷様はもっと大丈夫ですか。
[間抜けな言い方をしながらばたばたしているイアンの手を掴む。 が、そんなに力が強いわけでもないから、引き起こせるかどうか]
(46) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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懐刀 朧は、本郷の起き上がる様子に溜息つくと、ばたつくイアンの首根っこ掴んで手助けくらいはしてやるか。
2010/08/07(Sat) 04時頃
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え?わわわ?
[傍に居るであろう夜行に、現状把握を叫んだところで 今度は自分の下のクッションが動く もがいた手が床に触れてかろうじて上体を起ことき 聞こえた声は……]
本郷……殿?いつから、クッションに……?
[それはない]
(47) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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門下生 一平太は、記者 イアンの叫びには「本郷様を潰してます」と。
2010/08/07(Sat) 04時頃
記者 イアンは、手を引かれたり首根っこもたれて、混乱した
2010/08/07(Sat) 04時頃
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撲らない?
[変な人 師は謂う事聞かぬだけで その手を振り上げたと謂うのに]
優しいね、アンタは。 優しくて、それで
酷く、残酷。
[ふるりと芽吹きそうになる芽を摘む その度に心裡が傷む 眼に滲むを二人にばれぬよう 布団へと深く潜り込んだ 涙を零すは見せたくない 冬の彼にも見せなかったのだから]
(48) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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さすらい人 ヤニクは、慌てて走り寄り起こすのを手伝い
2010/08/07(Sat) 04時頃
門下生 一平太は、記者 イアン手を掴むより、本郷が諸共に起き上がる方が早かった。
2010/08/07(Sat) 04時頃
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――…主様、こそ。
[告白の意味をあれこれと思い巡らせ、 けれど、それが結びつくは何れであれど、 よい、とはいえぬ答えだから]
ご無理をなさらぬよう。 私も、月瀬殿も、 ……消えてなくなったりはしませんので。 [見上げる双眸は、黄泉の名を冠すはなのいろ]
(@8) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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[主から戴いたのは隅々までを嬲る様に、重なる口接け。
呼吸を奪われれば、相手の酸素を求める様に。 より深く、舌を絡めて交わる唾液を交換するか]
…………ねえ、なよたけの君。 お願いがあるのです。
[長い長い口接けの後、 紅石榴はあやしの光を燈して。
少年はその幼い顔に不釣り合いの表情を浮かべ、 霞む月を見上げる]
(49) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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|
…私は大丈夫だ。 ある程度は体も鍛えているし、荒事にもそれなりに慣れている。
[夜光に返事を返すと、一息付く。 高嶺に手助けをされて強制的に姿勢を変更させられている イアンの背を押して起こしてやりながら]
まったく。食事に来ただけのつもりが何でこんなことに…。
[それは自分のせいでもあるので、ただ呻くことしかできない]
(50) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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落胤 明之進は、去り行く主が背中に、そう言葉をかけた。
2010/08/07(Sat) 04時頃
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よ、よくわからないけど…平気?かな?
[自分の体制がどうなってるのかさえわからないが かけられた夜光の声に、 身体に痛む箇所はないのを確認しながら どうやら本郷らしい、クッションから降りて床へ] [何とか体制は整えつつあるが 高嶺の声も聞こえる。なんだか大所帯になっているようだ]
(51) 2010/08/07(Sat) 04時頃
|
|
……花が花主を下敷きにするとはまた。
[口調は面白がるようなものだった。 イアンが起き上がれたようならその手を離して。 本郷に手を伸べて起き上がる手伝いをするか、 たまたま目が合えば吐息の後に手を伸べただろう。]
……このような時間に、何を…? …稽古…のようでもないか…
[稽古では、なさそうだと思うのは。 宴を取りやめにした花だったからだ。]
(52) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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いつからも何もあるか、この能天気め。 たった今、お前のお陰で着任したばかりだ。
[盛大に息を吐き出すと、自分の後頭部を触って瘤を確認しつつ]
…お前、怪我はないか。
[たった今自分を潰した花に問いかける]
(53) 2010/08/07(Sat) 04時頃
|
|
平気だよ、俺は。 心配なんか要らない。 眠たいから、寝る。 出てってよ。
[この部屋が誰のものとも知らず わがままな口で謂ってのけた 布団の中 声も心裡も篭っているか]
己の為に? 花主の傍に在る為の花が 己の為に、咲けと?
そんなこと、出来るわけないじゃんか。
出来る、わけ―――……
[頑なに、そうせぬだけだと 己自身でわかっているのだ]
(54) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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|
…ねが、い…?
[傷つけぬよう、裂かぬよう、時間をかけて綻ばせた最初と違い、 猛る思いに我慢が出来ず、早急に抉じ開けんと薔薇の香油を指で掬って。 その眼差しに艶増した幼子を、はっとした目で見やる。]
(55) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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……目隠し、取ればいいのに……
[手は足りているようなので近づくにとどまりはあ、とため息をつく。]
(56) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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[天満月に気づいたのはこちらを見た高嶺の視線に気づいて 彼の手を借りて立ち上がり、己の上着の汚れを落とし始めた時だった。 恐らく天満月はイアンを助けることになるのだろう]
…これで足を捻って舞えなくなるような どうしようもないドジを踏まれるよりはましだ。 大体、私はこれの舞を通しで見ていない。 いざ舞ってみろと言った時に足を捻って舞えませんなんて 言われるのは腹が立つ以外の何ものでもないからな。
[は、と小さく息を零して]
(57) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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え、あ……獣を探してました ……はやく、獣を探さないと人が喰われるから
[頭上から降ってくる高嶺の声に 青年はその方を向き答えて 本郷のボヤキには頭を一つかいた]
すまん、食事のつもりがクッション就任させて ……ん…痛いところはない、から平気、だとは
[ようやっと落ち着いてきて、 床に胡坐をかき座りなおした]
(58) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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記者 イアンは、さすらい人 ヤニク>>56にばつが悪そうに眉を下げたが取る気配はない
2010/08/07(Sat) 04時頃
|
―大広間扉―
それはどちらも何よりです。 止めるも間に合わず申し訳ありませんでした。
[止めるも止めないもなかったかもしれないが。 イアンと本郷の遣り取りがこんな時なのに可笑しくて、空いていた手で口元を押さえた。
何をしていた、という高嶺の問いはこちらに向いたものではなさそうで。けれど邦夜にそっと近寄った。 肩口近くに淡い光の跡が見え、ホッと息を吐く]
(59) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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ええ。 僕をずっとお傍に置いて下さると謂うのなら……。
[紅石榴が捉える、薔薇の香油で濡れる主の指。 そんなものはいらないと謂う様に、その指を口に含めば、 水音を響かせて]
いつか、僕の子を……生んで下さい。 それが僕の、願い……。
[唾液に濡れる指を未だ閉じたそこへと導き、 嗚呼……と震える声で一つ啼いた]
(60) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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明もね。 自分の為に咲けば、いい。
消えたりはしないし 自分で息止めたりはしないから。
心配、しないで。
[布団の中で呟いて それから狸寝入りを決め込んだ 生憎か夜に眠れぬを知る唯一ではない きっとばれずに居られるだろう]
(61) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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>>54
ああ、わかった。休むといい。
[その主張を、花主のために咲くのが花、という主張もまた聞いて、 己はやはり、花主になりうる器ではないのを才自覚する。
といっても、最初から、花主であったはずはなく、 そう、潜入のために。]
明も、頼みごと、ありがとう、
[そして、部屋から出て行く…。**]
(62) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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ならば結構、怪我がないならそれで構わん。 仕事熱心な事は褒めてやりたいが、もう少し周りに注意を払え。 自分のことにもだ。それほどまでに獣を狩りだしたいなら自分のことぐらいちゃんとしろ。
[これではまるで親のようだと思いながらイアンに言葉を飛ばす。 また視界を覆っている姿を横目に]
いや、別に夜光が謝ることではない。 どちらにせよ偶然の産物だ。
[天満月に近づく様子を見て、 天満月の花になったのだろうかと予測はすれど口には出さぬ]
(63) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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…えぇ、いつか…そなたの背丈が私に並んだら。 そなたの子を産み、三人で暮らそう。
[いっそ喰らえと言われてしまいそうで、先を聞くのが怖かった。 されど、思っても居なかった言葉に、その顔は花開くかのようにほころんで。 許される契りは一夜だけ。二夜目には喰らってしまうから。 それまでは、取っておいて欲しいと。
温かな唇へと導かれる指は、小さな手に誘われるままにその蕾へ埋められて。 くちゅり、湿った水音に、雛鳥の美しい声が重なる。]
だから、それまで…死なずわたしの、側にいて欲しい。 [震える華奢な躰を解きほぐし、抑え切れぬ熱情をその中へとねじ込んだ。]
(64) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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[布団にこもった白い蓑虫、 再びぽふぽふと柔らかくたたいて]
言われなくても、 今出て行こうと、思っていたところです。
……思ってたところですけど、 あなたがそういうこと言うので、もう少し留まります。
[寝台に背を向けて、目を閉じる。 彼岸の声は静まって――聞こえるのはくぐもった声だけ。 返すべき言葉は多々あれど、疲れているだろう彼にこれ以上多くの言葉を投げつけるのは躊躇われて]
描くのは、お好きなのでしょう?
[返したのは、それだけ。 それは、己が舞う理由]
(@9) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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……はい。
[立て板に水のごとくの本郷の言葉に 反論できず、ばつが悪そうに返事一つ
聞こえた夜光の謝罪には、緩く首を横に振って。
大分落ち着いたので、ゆっくりと立ち上がる]
……私は夜光の勧めで 飲み物を飲みにいこうと思ったのですが 皆様方は?
[ここで固まっていてもしょうがないと そう思い口にする…まだ、応接間の惨劇や 贄になった鵠は知らぬから 口にするのはそんな暢気なこと]
(65) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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[少し驚いたようにイアンと本郷の姿を見て。 思ったことは、口には出さず飲み込んだ。 夜光が向かうのは若き花主の元。 目隠しを取ればいい、その言葉には そうだな、と同意の呟きが零れ。]
――…人狼か、
[頭掻く姿に、高嶺が怪我の心配を向けることはなく。]
……本当に…この中にいるのか? お前達が配る紙は…受け取ったが。
[それは、先程霞が明かされるまで思っていたこと。 渡された投票用紙は花主達の剪定とも少し似ている。 成る花を選ぶ為の紙ではなく…散らす命を選ぶ為の紙。 黒檀が細まった。]
(66) 2010/08/07(Sat) 04時頃
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はい、その点に関しては センターの事前調査と シュレーゲルに尋問をかけて ……時間が足りず、誰、とまで判明できなかったことは 当方、センター側の手落ちで誠申し訳ございません。
[高嶺に聞かれれば、目を覆い、耳を覆ったまま そうと答えて…聞かれれば詳しい調査方法も話した]
(67) 2010/08/07(Sat) 04時半頃
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[じ、と本郷を観察する。特に獣のような感じはしない。当たり前といえば当たり前だ。――彼はヒト、なのだろうか]
……ん?
[先ほどイアンに下敷きにされたときに切ったのか、その手ににじむ僅かばかりの赤。此れを逃せば機は無いかもしれない]
……失礼。血、出てるよ?
[ぺろりとそれを舐めて]
(68) 2010/08/07(Sat) 04時半頃
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[月が綻ぶように笑めば、鳥もまた。 同じように幼いかんばせを綻ばせる]
僕は死にません。 ずっとずっと…鳥はあなたの傍に。
[身体の奥へと捩じ込まれる熱情の激しさに、 ぎゅっと、血に濡れた指がシーツを握りしめる]
あ、あ…ぁ……。 もっと、深く僕を……もとめ、て……っ。
なよたけの、 き、み……っ。
[高く甘く。 囀る声は、主の心も蕩かすだろうか。 理性の焼き切れた鳥は、ただただ打ちつける強さに啼き喘いで。
紅石榴が零すは、歓喜の涙]
(69) 2010/08/07(Sat) 04時半頃
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………明は、天の邪鬼か。 若しくは余程の捻くれ者だ。
[刷衛の気配がなくなれば 観念したようにくぐもる声を 顔を出さない蓑虫のままで]
描くのは、好きだよ。 俺が出来る、少ないいちだもん。
[もぞもぞと布団の中が動いたろうか]
(70) 2010/08/07(Sat) 04時半頃
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[己に返された言葉には、目蓋を伏せる]
――椿は日陰でも日向でも、 何処ででも咲くんです、それは花自身がそう望むから。
けれど…
[落ちた花は、もう]
……案じているわけではありません。
[布団の中のくぐもった声を聞けば、寝入ったふりの桜花。 狸寝入りを気づいたわけではなかったけれど。 しばらくはそこに留まって、時折ぽふりと白い蓑虫を撫でていた。やがてはそれはふいに――気配を失わせるのだけれど]
(@10) 2010/08/07(Sat) 04時半頃
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|
起きたら描かなきゃ。
白鳥が 鈴の音響かせ、飛んでいった。 “白い”鳥が。
冬の風が数珠と伴に。 数珠の色は判らねど 冬の色は――――……
美しすぎる程の“しろ”。
[寝言のように呟くは 真実を捩曲げた嘘]
[微弱に感じる腹部の違和感 新しく芽吹く命の陰 自身の腹部を抱き抱えるように 丸くなって考え黙る]
(71) 2010/08/07(Sat) 04時半頃
|
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 04時半頃
|
[本郷の否定に感謝するよう軽く頭を下げて。 高嶺とイアンの間で人狼の話が出ると、緊張しながら耳を傾け。
視線彷徨わせれば、今度は本郷の手を取り舐める邦夜が見えて。 僅か唇に力を入れた]
(72) 2010/08/07(Sat) 04時半頃
|
|
―――…謝ることではない…が、
[黒檀が目の前のイアンを見る。 手落ちがあり良かった、などとは口に出さず。]
…飲み物か。 丁度いい――…喉が渇いていた。 茶を持ってこい…
[口調は花主が花に向けるもの。 それは夜光にも聴こえただろうか。 本郷と天満月の姿も見て]
―――…花主への茶は三人分だ。 できるだけ、早く戻れ。
[天満月の様子には緩く首を傾げるだけ。]
(73) 2010/08/07(Sat) 04時半頃
|
|
あぁ、かりょう…かりょう!
…囀っておくれ、わがためだけ…にっ……。
[その声に、理性はとうに吹き飛んで。若き花に溺れるただの男となる。 互い動けなくなるまで、幾度も貪り合うように愛した.**]
(74) 2010/08/07(Sat) 04時半頃
|
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[ぽふり、ぽふり 心地好い刺激にも 夜は眠れぬ孤独の刻 椿の花も添えなくてはと 落ちた椿の花を念う 明の気配が消えて尚]
[遠い日の自分とは 咲く場所選ばぬ椿とは 判らぬままに腹をさする 宿るものを感じてか感じずか ]
[布団の中で、偽りの夢に誘われ**]
(75) 2010/08/07(Sat) 04時半頃
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[まさか、手落ちが有ってよかったと 思われてるともしらず、途中で切れた言葉に 緩く首を傾げたが 茶のことを指示されれば「はい」と短く答え 食堂までの歩数を思い出しながら そちらへ向かおうと]
(76) 2010/08/07(Sat) 04時半頃
|
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[高嶺の視線を余所に、イアンの返事に小さく息を吐き出す]
ああ、私は食事に───。
[のばされた手を弾いたのは扇。パン、と音が響く。 ある程度勢いもあったので、仮に血を舐めたとしたら、 それは扇によって生まれた傷による天満月本人の血だ]
…大丈夫だと言っている。 傷に見えたのなら瘡蓋だろう。 先日祭の最中に、威勢のいい猫に引っ掻かれた故。
[周りからすれば男の気性もまた猫に近く思えるかもしれないが。 余計な世話、という顔で謝るつもりはないらしい]
(77) 2010/08/07(Sat) 04時半頃
|
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 04時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 04時半頃
|
[主が自分を求めてくれるのが嬉しくて、 命ぜられるまま、鳥は歌う 愛の交歓に溺れてしまえば、あとはただ。 動けなくなるまで、互いの身体を貪り喰らい合うだけ――**]
(78) 2010/08/07(Sat) 04時半頃
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本屋 ベネットは、門下生 一平太に頼んでいる食事も持ってくるよう告げた。きっと花巻と月餅が用意されている。
2010/08/07(Sat) 04時半頃
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[パン、と鳴るは剪定ではなく乾いた扇の音。 少し驚いたように二人の花主を見てから、 本郷の姿には瞳を細め]
―――…夜光、食事もだ。 本郷の花主はどうやら空腹で機嫌が悪い。
[急げ。と。 夜光にもそう使い走りを向けると、 天満月と本郷の姿を何事かと仰ぐだろうか。]
(79) 2010/08/07(Sat) 04時半頃
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……そうでもないのですけれど。 あなたが逆のことを言ったのかと思ったので。
[捻くれ者、との言葉にはさらり、と返して。 もぞもぞ動く気配、そちらは見ずに手だけを寄せる]
――あなたの好きな絵も、 誰かの為に、描いているものなのですか? 誰かの為にしか、描けないものなのですか?
[声は届いたかわからない。 彼岸より届く音楽に、ふわり、その気配は揺らぎ誘われて―― 優しくも物悲しき響きは八十八の鍵盤の音色、鎮魂のうた]
(@11) 2010/08/07(Sat) 04時半頃
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[ふるりと首を振る。 自分は邦夜の花ではない。こんな感情を抱くのも僭越だ]
かしこまりました、高嶺様。本郷様。
[イアンの手を握るのは、また少し怖くなっていた。 けれど3人分と高嶺は言った。イアンはあくまでも花として扱うということだろう。しかも早く戻れと。目隠しを取る気がなさそうなイアンを見て、息を吸うと手を伸ばした]
壁を伝うより、早いでしょう。 淹れるのは私がやりますから。
[花主達に一礼し、少し早足気味に食堂へ向かう]
(80) 2010/08/07(Sat) 04時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 04時半頃
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[明くる朝、褥にてしたためられた書状は、使いの者の手によってイアンのところへ届くだろう。 霞月夜の署名がされ、厳重に封をされたその中には…
「このような事態故手短に。そなたを信じて明かします。 わたしは高嶺の隠れ花。この日の備えに隠された花。
死した人狼のその影を、見ることが出来ます。
ロビンという花は、亡くなったのですか? 彼の姿をした獣の影が、枕元へと立ちました。」 さてこれを見て、彼がどう思うか…]
(81) 2010/08/07(Sat) 05時頃
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― →食堂 ― え?えぇ…あぁ、まぁ…ありがとう夜光
[歩数で行こうと思っていたので 手を引かれて驚きながらも素直にしたがって 3人分の茶と食事のため 早足の夜行に引かれ食堂へ]
(82) 2010/08/07(Sat) 05時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 05時頃
小僧 カルヴィンは、ランタン職人 ヴェスパタインが筆を取るのを気だるげに見て、。あふ…と欠伸を*一つ*
2010/08/07(Sat) 05時頃
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…何だ。
[高嶺に視線を向けられたところで痛くも痒くもなさそうな顔をした。 この男が扇で人を叩くのは割とよくあること。 先達て洗礼を受けた花はすでに二輪にもなっている。 凶暴なのは口だけではなく手元もだということに他ならない]
(83) 2010/08/07(Sat) 05時頃
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余計だったらごめんなさい。 でも急いでとも言われたから。
[食堂に着くと茶の支度。先に一杯イアンに渡すか。 用意されてた花巻と月餅も盆に乗せ。 戻る道、歩数で覚えた方が良かったと聞いたらまた謝ることに**]
(84) 2010/08/07(Sat) 05時頃
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さすらい人 ヤニクは、本屋 ベネットにそうでしたか、失礼しました、とぺこり、頭を下げ
2010/08/07(Sat) 05時頃
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――…別にお前の心配をした覚えは無い。
[本郷の常の態度を気にしたわけではない。 高嶺が気にしたのは、よく知らぬ若い方の花主だった。 天満月の姿に緩く首を傾げ]
…この程度で怪我する程やわではないぞ、こいつは。 ―――…何か、用事か?
[花主三名とは言ったが、花達に用事があるのなら 食堂へ向かっただろう。天満月の姿に問いかけて]
(85) 2010/08/07(Sat) 05時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 05時頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 05時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 05時頃
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ああ、そうか。私がお前を買いかぶっていただけか。 では、今度目の医者に行くとしよう。
[高嶺の言い草に嘆息を一つ。当然芝居である。 結局鉄色の視線は高嶺同様に天満月へと向かう]
(86) 2010/08/07(Sat) 05時半頃
|
|
―――…ほう…、買いかぶっていたのか?
[少し意外そうに、それから面白がるように。 黒檀の瞳は本郷へと向けられ]
…行くといい、行ってから鏡をよく見てみろ。 その貌が口の悪いことを言っていると理解したなら 少しは改めるといい。
[軽口の間に天満月は何かを言っただろうか。 口にしたならその時は高嶺もまた、口を閉ざして話を聞き]
(87) 2010/08/07(Sat) 05時半頃
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何だ。そんなに意外だったか。
[逆にこちらのほうが意外で、男は鉄色で黒檀を眺める]
何で鏡なんて見なければいけないんだ。 行くこと自体は吝かではないが、 行動に関しては改める予定は一切ない。
[こうである]
(88) 2010/08/07(Sat) 05時半頃
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[見詰め合う形になってしまうと黒檀が瞬き、 困るように少し眉が寄せられた後、逸らされる。]
…意外だな。
[そう答えて。]
――…鏡くらいは一度見てみろ。 考えも変わるかもしれん。無駄だろうが。
[相変わらずな男に笑みが零れると、 天満月も話し辛いだろうかと一度話を切り上げた。
急げとは言えど仕度もある。 花達が戻ってくるのは、もう少し後になるだろう。]
(89) 2010/08/07(Sat) 06時頃
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そうか。じゃあ覚えておけばいい。 俺はお前をそれなりに買っている。 面の皮の厚さを含めて、な。
[ぱち。音が一つ響いて揺れた。 再度の言葉には、断るともう一つ付け足して 話はそこで終わり。 花たちが戻ってくるまであとどれぐらいかかるのだろう。 それを測るかのように、手元でほぼ同じ刻みで扇の骨が鳴る]
(90) 2010/08/07(Sat) 06時頃
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[少し驚いたように、黒檀が本郷を見た。 その瞳に浮かぶのは微かな憂いの色。 瞳を伏せ、本郷から眼を逸らし前を向けば 彼の言う面の皮の厚い顔ができあがるだろう。]
――…私も、 恐らくお前が思っている以上には、お前を認めている。
[このような場で話すことか、とは裡の自問で。 ぎこちない会話は途切れる。鳴る扇の音。]
(91) 2010/08/07(Sat) 06時半頃
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[屋敷の中、月よりも映える白鳥が時々姿を現すと。 使用人達の間でそのような噂が流れようか。
それはセンターから派遣された者にも伝わろう。 ―――…不吉だ、 まるで伝承のよう。そう口にしたのは、誰だったか。
その言葉が…散る命の剪定の言葉に繋がるとは、誰が。]
(92) 2010/08/07(Sat) 06時半頃
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[男は自分の感情に素直な分、 回りの感情には疎いのかもしれない。 そうかと一言返して男は少しだけ笑った。
ぱちん、と一つ音が鳴る]
…いつまでのんびり茶を入れているんだか。
[空腹は最高の調味料とはいえ、 待たされることはあまり好きではない。 食堂の方を見やり、嘆息一つ。
憐れな白鳥が飛び立とうとしていることを 男は未だ知らない**]
(93) 2010/08/07(Sat) 06時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 06時半頃
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[人狼の大きな手掛かりないまま満月は姿を隠し。
明ける朝、 ばらける候補の中から選ばれたのは鵠の名の花。
多くの票を向けられたわけでもない。 人狼病の疑いが強くあったわけでもないのに。
反論も許されず羽をもがれるその姿は 人狼病を駆逐する為には鬼の姿であることも厭わぬ センターの覚悟の表れを伺わせるのかも知れず。
散る鳥の姿は、見る者によってはその覚悟を見せんが為の ―――…"生贄"、のようにも映っただろう。]
(94) 2010/08/07(Sat) 07時頃
|
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[その時、二つ花の対の華月の姿は何処にあったか。 華月がどのような状態であっても、 その傍には二つ花の花主の姿があった筈で。**]
(95) 2010/08/07(Sat) 07時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 07時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 09時半頃
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― 鳥籠 ―
[腰を中心に全身に酷い倦怠感を纏いながら、 身を起こす。
日はもう中天近くまで登っており、 厚く簾の降りた室内にも光が届くか]
……ふふ。 [体中に残る、主より残された赤い花弁。 それを一つ一つ指でなぞっては、齎された熱情の記憶を辿って。 自然と唇から笑みがこぼれおちる]
(96) 2010/08/07(Sat) 09時半頃
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― 大広間 ―
[投票の時間が過ぎて、大広間に向かう。 すると、すでに管理センターのものがその集計を出していた。]
で、どうなったんだ。 投票というシステムはよ?
[聴けば同数投票が出て、どうすればいいかわからないという。]
ああ、そうだよな。 前からそうだ。この投票システムってやつはこうなる。
仕方ないだろう。いつものやり方だ。 票内容は隠蔽しろ。
[そして、打刀をさすりながら]
(97) 2010/08/07(Sat) 09時半頃
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― 食堂 ― あ、いや…少々驚いただけだ、気にするな
[夜光の距離をとる様子は思えていたのもあり まさか手を引かれるとは思っていなかったので 夜光が茶を用意してくれる間に屋敷の者が >>81を携え現れた。
厳重な封はセンターからの封書か?と思い 躊躇いの後、目を覆う布を微かずらし その内容に目をとうした。が。]
……今すぐロビンをくまなく探せ!! すまぬ、夜光。 俺は仕事がある。失礼。
[覆いを直しながら屋敷のものに指示をだし 食堂を後にする。 その慌しさの中、何があったのか]
(98) 2010/08/07(Sat) 09時半頃
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[そして、どうなさるんですか?という声に、打刀を抜き、投票箱の中、垂直に刺していく。]
誰が誰に入れたかわかねぇなら、 誰を殺そうと一緒だ。
運が悪い奴が死ぬ。
そういうものだ。
[そして刀を引き抜くと、一枚の投票用紙。]
少なくとも一人は、死んでいいって思ってる奴ってことだ。
[そして、それを開き、白鳥の名前を確認する。]
(99) 2010/08/07(Sat) 09時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 09時半頃
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[湯を浴びねばとも思うけれど、 この身に残る主の香りを消すのは忍びなくて。
それでも白露を纏ったままでは何処へも行けぬと、溜息を一つ]
なよたけの君、起きて……。 もう陽があんなに、高い。
[隣で眠る佳人へと声を掛け、 まだ眠っているようなら、血糊の乾いた手で揺さぶるか]
(100) 2010/08/07(Sat) 09時半頃
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― →応接室 ― [程なくして応接室の惨状が伝えられる] [俄か騒がしくなる屋敷。本来なら青年は 相棒と連携を取るべきなのだが 青年は何故かその行動を取らない。 他のセンター所属の者も怪訝な顔をしたが 疑わし気を罰するほうでも混乱があり 今は追求する時間もなく応接室へ]
………応接室を封鎖しろ…… 現場検証と死体の検証も……
[噎せ返る血の臭い。何度かいでもなれぬ臭い。 眉間に皺を寄せながらも青年は ロビンと法泉の状況を聞いて]
(101) 2010/08/07(Sat) 10時頃
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…ん………? [わずか掠れたかわいらしい声の呼びかけに、薄く目を開けて。]
あぁ、すまぬ…。 [いまだ三割くらいは夢の残滓のなかにいて、目が合えば淡く微笑む。]
湯浴みでもせねばなぁ。 [既に気を利かせたものが手筈を整えているのは、あれやこれやが外に筒抜けだったのか否かは、さておき。 雛鳥が立てぬようなら抱いて、浴室へ。]
(102) 2010/08/07(Sat) 10時頃
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― 白鳥が飛ぶ場所 ―
[そして、呼び出し白鳥はどんな表情で来たか。]
来たか。 はじめましてではないが、管理センターの者としてははじめましてだ。
で、今回の顛末知ってるな?
大変申し訳ないが、投票は絶対だ。 狼かどうかわからぬが、そう願って
[そう白鳥に告げながら、太刀を引き抜く。 彼は逃げただろうか。それとも静かに受け入れただろうか。
いずれにせよ、若い花を摘むのではなく、潰すことに、躊躇いを見せず…。]
何か言い残すことがあれば、伝えよう。
(103) 2010/08/07(Sat) 10時頃
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[そして、彼の胸に一太刀、あまり苦しまぬよう、それを突き立てる。]
[きっと思った以上に静かだった。]
[その身体が崩れ、そして、
白鳥はもう飛ばぬ。]
(104) 2010/08/07(Sat) 10時頃
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― 応接室 ― ロビンが……そうか……わかった。 すべての花と花主に ロビンが獣だったこと。 法泉殿がロビンに殺されたこと。 ロビンも一緒に死んでいたこと。を連絡してくれ。
それと、天満月と霞をこちらへ呼出して欲しい。
[相棒ではなく被疑者のを 呼び出すよう伝える青年に怪訝な顔をされたが ともかく急いでくれと
……手紙の内容は正しかったこともあり その内容を鵜呑みにした青年は 邦夜と旧友はお互いに、お互いの能力も踏まえ 知ったほうが言いと思いそう手配したのだが…]
(105) 2010/08/07(Sat) 10時頃
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[向けられる淡い笑みに、鳥もまた笑みを返して。 おはようございますと告げた後、 眸を閉じて口接けを強請る]
なよたけの君の香りを、消したくない……。
[眸を伏せ、長い睫毛を震わせてそう告げれば、 主はどんな顔をするだろうか。
それでも抱きかかえて貰えば、 嬉しそうにその首へと腕を回すだろう]
(106) 2010/08/07(Sat) 10時頃
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[そして、白鳥の処刑が終わったあと、あとの処理は頼み、仏間へと引っ込んでいく。
心神深いわけではない。 ただ、殺めたあとは、あえてそこに行き、
そして、ただ、座禅を組んで、
長く、居る。**]
(107) 2010/08/07(Sat) 10時頃
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[そうして湯を浴び閨の残滓を禊ぎ鳥籠へと戻ってくれば、 イアンからの知らせが届くだろうか]
ロビンが……ですか?
[信じられないと謂う様に、紅石榴を見開いて。 友人を喪った悲しみに、頬を伝う雨一筋]
あの。死水を取る事は……可能でしょうか? 彼が獣であったとしても、僕には彼は、 大切な共に代わりありません、から……。
[イアン様にどうかお伝え下さいと。 知らせに来たセンターの方に、伝言を頼んだ]
(108) 2010/08/07(Sat) 10時半頃
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― 応接室 ― [応接室検証を耳で管理しながら 人待ちしていた青年は 突然きょろきょろと周囲を見渡して]
……いま、誰か、白鳥を落とした…といったか?
[周囲の人間の唖然とした声を聞いて 青年本人も、空耳を聞く己に 自分自身を懸念した時 疑わし気を罰するほうから報告が入る] 鵠を……か。 …………わかった。それも花と花主に連絡しろ。
[空耳との符号。一体これは何だと言うのか。 指示を何とか出しながらも 額に手をあて青年は考え込んだ]
(109) 2010/08/07(Sat) 10時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 10時半頃
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[ねだられれば、そっとくちづけを。 いじらしいことを言う子が愛しくてならぬが、流石に甘やかせ過ぎるわけにもいかず。 困ったように苦笑い。]
それでは、みっともなくて食事を取りにも出れぬだろうに。 身支度はきちんと整えなければね。
[浴室は広く、二人でも悠々と入れるから、夜ならここで戯れるのも悪くはないけれど、流石にそんな時でもあるまい。 獣を滅ぼすために無実の人ごと間引くと言い出した輩が、既に動き出しているのだから。 こざっぱりと身なりを整えたあたりで、使いの者が部屋へと。]
…大事な話があるそうだ。流石にお前を伴っていくわけにはいくまい。 留守を、守ってくれるね? [頬へとそっとくちづけて、下駄をつっかけてイアンの元へ。]
(110) 2010/08/07(Sat) 10時半頃
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せめて線香くらいは上げさせてもらえぬかな… 共に学び舎で席を並べた者なら兄弟も同じ。
[悲しむ小鳥を気遣って、くしゃりとその金の髪を撫でた。]
(111) 2010/08/07(Sat) 10時半頃
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[額に齎される口付けに、鳥は微かに頬を染めて。 言いつけに、こくりと頷く]
行ってらっしゃいませ。 でも……早く戻ってきて下さいませ、ね?
[心細そうにそう一言付け加え、 からころと、下駄の音が聞こえなくなるまで背を見送った]
(112) 2010/08/07(Sat) 10時半頃
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― 応接室 ―
……迦陵が……? ――……まぁ、いいだろう。許可すると。 他の者がロビン、鵠や法泉にも同様に 別れを告げたがるかもしれん。それも許可しておく
[伝言を受け取れば、別れの件に関しては指示を出して]
ただ、霞と天満月と会うこと、 話す内容を他には知られたくない…… こちらの件がすんでから連絡してくれ
[とも、続けて]
(113) 2010/08/07(Sat) 10時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 10時半頃
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…イアン。 [その姿を見るたびに、胸が潰れそうになるほど苦しい。]
今のそなたは、修羅のよう。 それが、痛々しくてならぬ。
(114) 2010/08/07(Sat) 10時半頃
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― 応接室 ― [下駄の音が布越し、耳に届く、 次いで聞こえた懐かしい声]
霞殿、すまぬな、呼出したりして…書簡、拝見した …………お主も厳しい道を選んでその先主になったように 私も選んだだけよ。お主が気にすることでもあるまい ………ただ、お主が人であることは嬉しいよ
[書簡を信じた青年は朗らかに笑って 応接室は弔いに明け渡し表座敷へ誘う …邦夜も応接室へ着いたら表座敷に誘導してくれと残して]
(115) 2010/08/07(Sat) 10時半頃
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[連絡が来るまでは、鳥籠の中。 窓辺に座り、金の髪を陽の光に映し、 さやさやとそよぐ風の好きにさせながら]
ロビン……。 もうあの冬色の眸に、逢う事が出来ないなんて。
[最後に逢ったのはいつだったか。 なよたけの君に手折られた朝、窘められた事を思い出し、 唇を噛む]
(116) 2010/08/07(Sat) 10時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 10時半頃
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あの時は未だ。 君から馨る香りは、常のものだった。
僕が好きだった、君の香り。 でも……。
[眸を伏せ、取りやめになった宴に、 法師の花として現れた彼にそれを感ずる事はなかった、から]
あの時既に君は……ううん、君も。 変わってしまっていたの、だね。
(117) 2010/08/07(Sat) 11時頃
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えぇ。 知られてしまえば…喰らわれてしまうのではと、恐ろしく。
ロビンは…乾様がそのお命と引き換えに? [二人の訃報に表情を曇らせて…] 北の乾は、知られてしまったのですね…きっと。 して、刷衛様は如何なされた? あの方もそなたと共に人狼を退治しに来たと、下男たちから聞き及びましたが。
(118) 2010/08/07(Sat) 11時頃
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……その可能性は…… 公に告知し疑いから身を避ける手段にも成るとはいえ 諸刃の剣だな……
[旧友の言葉には頷いて]
……状況的には、そう見えるな。 ただ確信は出来ない、ので、私の口からはこれ以上は
[センターの者ゆえの発言力を考えれば 不確定の憶測はあまり口にしなかったが ただ…続いた言葉、ノイズが混じり 誰を言っているのか聞き取れず首を傾げる]
(119) 2010/08/07(Sat) 11時頃
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小僧 カルヴィンは、別れを告げる許可を貰えれば、鳥はふらりと立ちあがり、友が眠る部屋へと向かう
2010/08/07(Sat) 11時頃
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…イアン……? [不思議そうに布越しにその目のある場所を見つめて。]
イアン、そなた疲れているのか? 心労はたまに、耳に出るという… 目を塞ぎ、耳まで悪くしては、仕事に差し障るばかりか、背後から刺されても気づけぬぞ?
ただでさえ…、そなたの職務は恨みを買う。 疑いがあったとは言え、処分されたものに縁のあるものは、そなたを恨むことでしか気持ちに折り合いがつけられなくなるやも知れぬ。 そして、おそらく獣の目からも、そなたはきっと目障りだ。
どうか、無理はせずに… 仇討つために散るは、そなたの独りよがりにしかならぬ。 この状況では、一番物を知ってるそなたが頼りなのだから。
(120) 2010/08/07(Sat) 11時頃
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― 応接室 ―
[イアンたちの秘密の会合は済んだ後だろうか。 友へ別れを告げる許可を貰い、応接室へと向かう。
立ち込める血の香りに僅かに眉を寄せるも、 その足は止まることなく、眠る友の傍らへ]
ロビン……。
[指先を水で濡らし、儚く散った花の唇をそっと撫ぜる。 願わくばもう一度、あの冬色の眸に、 自分を映して欲しいとそう想いながら]
(121) 2010/08/07(Sat) 11時頃
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…………
[旧友の気遣いに青年は小さく俯くが すぐに首を横に振る]
……恨みも…わかってる…無実のモノを殺めてることも。 けど、恨む者が休んでいる俺を見たらどう思う? それこそ尚更向こう折り合いもつかぬ。 何より……殺めたものに申し訳が立たぬ ……お主はロビンは”みて”も 鵠は”みて”いない、のだろう……? 法泉どのも……既に二人、だ
それに、最近はよく寝ているのもあって、 ……うん、このようななりで驚かせたかもしれんが お前の思うよりも私は元気だ。
[そう、答える時は朗らかに笑って]
(122) 2010/08/07(Sat) 11時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 11時半頃
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―大広間―
[>>98大慌てで出てゆくイアンに驚きながら茶を淹れた。 指示の出し方はセンターの者らしく。手の動きは鈍った。 3人分の茶と、花巻と月餅と、一人運んで戻り]
お待たせを致しました。
[空腹抱えた御方や茶を所望された方の反応はどうだったか。 イアンは仕事だと、ロビンを探せと出て行ったことを伝え。 三人の花主から等しく離れた場所で控えていた]
(123) 2010/08/07(Sat) 11時半頃
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えぇ、しらとりは来ていない。
だからおそらく、あの子は無実。 痛ましいことだ。 [伏せる睫毛は憂いを帯びて。]
この中に、幾人潜んでおるのやら…。 盛りも過ぎたわたしはともかく、これからのものが散っていくのは、胸が痛むものだ。
引けぬのは、分かっているけれど… 旧知の仲なのだから、辛いことがあれば…いつでも。
(124) 2010/08/07(Sat) 11時半頃
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懐刀 朧は、記者 イアンに話の続きを促した。
2010/08/07(Sat) 11時半頃
門下生 一平太は、懐刀 朧に話の続きを促した。
2010/08/07(Sat) 11時半頃
ランタン職人 ヴェスパタインは、記者 イアンの、首に巻かれた白も気になったが、それに手を伸ばす事はせず。
2010/08/07(Sat) 11時半頃
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……そうか…見たらお主のことだから すぐ、知らせてくれると思い 連絡がないところから、そうではないのだろう…と 判断はついていたが……痛ましいな……
[布越し届く声の哀愁に青年もまた俯く]
……事前の調査では…1より多く5より少ない…とは 詳しくはわからぬ、のだよ……
……その言葉だけで、嬉しいよ霞…… ただ、今膝を折ったら立てぬ気はぼんやりとしている だから、むしろよろけそうなら叱ってくれ。 さんざん、叱られた昔のようにな
[齢が5は離れていた旧友にそう笑って]
(125) 2010/08/07(Sat) 11時半頃
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[別れの歌は歌いたくなかった。 だけど、唇の上を通り過ぎるのは、哀悼歌。
冬の孤高と秋の憂い。 あの晩書庫で。 彼を苦しめていた二つを想い、溜息が一つ漏れ落ちて]
君は……春へと逝けたかい?
僕が本当に迦陵頻伽だったならよかったのに。 ならば君に、この声を届けられたのに、ね……。
[紅石榴を伏せて、眠る友の秋色の髪をそっと撫ぜた]
(126) 2010/08/07(Sat) 11時半頃
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−大広間−
遅い。お前はまた迷子なのか。
[夜光が戻った時と同時に、ぱち、という音が響く。 用意された茶と共に八朔の蜜煮がはいった花巻と小さな月餅を食べ始める。 欠片一つ更には残らない美しさ]
…仕事?何があった。
[花巻の最後の一口を茶で飲みこんでから尋ねる。 ロビンという名に思い当るのは先日の提琴の音色]
(127) 2010/08/07(Sat) 11時半頃
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―大広間― [イアンが出て行き、3人になり。少々緊張していたが夜光が戻ってきたのにほっとして居たところへ、屋敷の者にイアンが呼んでいる、と伝えられ。]
ん。せっかく夜光にお茶、入れてもらったのに。 残念だな。表座敷、ね。分かった。……なんだろ。
[出てゆく時に本郷と高嶺の後ろを通り。気がつかれぬよう、素早く衿についていた髪を取ってポケットに突っ込み、広間を出る]
(128) 2010/08/07(Sat) 11時半頃
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詳しくは判らぬ…か。 それではいくつ獣を見たからとて、他が全て無実とは言い切れぬなぁ…。 [小さく、嘆きの声。]
彼岸には、乾の法師殿がついておられる。 非業の死を遂げたものも、あの方が極楽へ連れていってくれれば良い…な。
(129) 2010/08/07(Sat) 11時半頃
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[同じく眠る法泉へ紅石榴を移し]
……彼を。 意地っぱりだけれど、本当は温もりに飢えていた友を、 よろしくお願いします。
[彼を手折った花主へと礼をし、白鳥には手を合わせた後 応接室をそっと抜け出る。
血臭が未だ拭いきれぬ応接室に、 ゆらゆらと燻る焼香の煙を一つ残して]
(130) 2010/08/07(Sat) 11時半頃
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すまない…我らセンター側の手落ちだ。 あ、ただな、ただな…… 人と獣を生きてるうちから見分ける者がおるのだ! そのことを話そうと思って呼んだのであった
[嘆きの声には、元気付けるように 明るく話して 法泉に話が及べば、そのことには頷いた]
(131) 2010/08/07(Sat) 11時半頃
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本屋 ベネットは、背後に感じた微かな違和感に思うことはあれど口には出さぬ。
2010/08/07(Sat) 11時半頃
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―大広間―
そういつもは迷ってません…。
[言ってもそれ以上は言い訳にしかならず。 響く扇の音に少しばかり首縮こませた。 皿を完全な空とする優雅な食べ方に視線が奪われたりもして]
屋敷の方に指示を出しながら出て行ったので、センター絡みの何かがあったのではないかと。
[言っている間にも、邦夜を呼びに人が来た]
(132) 2010/08/07(Sat) 11時半頃
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―日明くる前・食堂―
[虎鉄と別れた後、食堂に向かい茶器を厨房の使用人へと返す。]
夜おそにすまんかって。 ほんま、おおきにな。
[軽い調子で言い、ほなさいならと去りかけた華月に、その使用人の惑うような表情が映る。 去りかけた脚を留めて、小首を傾げれば……。 朝か昼か、華月は弟弟子と食事を共にしたつもりであったが、使用人の目には、多量の食事を傍に置きながらまったく食していない華月のみが見えていたよう――その行動に何か意味があるのかと問われた。]
(133) 2010/08/07(Sat) 12時頃
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…生きている、うちから? それはまことか!?
それが出来るなら…全て調べれば病のものだけを…
[思わず、声も大きくなる。]
して、その彼は信用出来るのか? 情は人の心を狂わせる。…大切なものを庇って嘘をつくことも…。
(134) 2010/08/07(Sat) 12時頃
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……。
[天満月が背後を通る気配に、幾らか表情が訝しくなる、 けれど今は口に出さず、呼びに来たものと消えていくのを完全に見送って]
道一つ覚えられないようでは音曲一つも暗譜出来まいしな。 …まあいい。
[足音が遠くなったことを敏い耳で確認しながら、夜光に問いかける]
イアンが呼ばれた理由は何となく理解できるが…彼は? 彼もイアンと同じくセンターの人間か?
[大広間にはいなかったので、刷衛がセンターの人間だとは知らない。 ただ、イアンも独りで入り込んでいるようには思えなかったので それとなく尋ねてみる]
(135) 2010/08/07(Sat) 12時頃
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―表座敷― [道中、屋敷の者に白き鳥の花が処刑されたこと、ロビンが獣であったこと。乾がロビンに殺されたことを聞いてうつむき。] [表座敷へたどりつけばてっきりイアンだけなのだと思っていたのだけれど、先客が居たようで。話し声がする]
……イアン、呼んだって聞いたけど。何?
(136) 2010/08/07(Sat) 12時頃
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なに云うて、隣に人おったやろ?
[手妻を操る花は、このときばかりは逆にキツネに包まれたような表情を浮かべた。 けれど、その使用人が嘘を謂っている様子は見えない。 最近よくこういうことがあるのだと、追加で聴く。
例えば、珈琲を1つ多く頼まれる……などと。
聴いた言葉に対して、深く考え込む華月の耳には、何かを護るような笛の音は聴こえないままだったか。そして、食堂を離れたのは、その笛の主が茶を取りに来る前のこと。 投票用紙は、食堂を離れて直ぐのところで、センターの息の音かかった使用人かに回収され、騒動の何もしらぬまま、高嶺の部屋へと戻り、物思いに耽る。
鵠は、席を外していた。 もしかすれば、そのとき、もう……―――。]
(137) 2010/08/07(Sat) 12時頃
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…そなた、が? [部屋へと入ってきた姿を見て、緩くその目を瞬いた。*]
(138) 2010/08/07(Sat) 12時頃
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まことよ、まこと! まだ宴が閉じる前 俺とあの豚の正体がわかる前に言い当てたのだぞ?
[声が大きくなる様子に、こくこくと 嬉しそうに頷いて]]
その件も……ああ、丁度いい 邦夜殿、良く来てくれた。
……二人はそれぞれ人間であることは 私が保証するので、 それぞれ私に話してくれたことを、はなしても良いか?
[邦夜の声に嬉しそうに声をかけ]
(139) 2010/08/07(Sat) 12時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 12時頃
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……霞さん?
[人間であることは保証する。イアンが嬉しそうなのはいいが、どういうことだろうか。話してもいいか、と聞かれれば首を縦に振り]
(140) 2010/08/07(Sat) 12時頃
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―夜・大広間―
よろしければまた後でお淹れします。
[出てゆく邦夜へそう言って、一人分の茶器は盆へと下げた。 こちらから見えぬ側で何をしたのかは分からない]
音は道より覚えやすいものでございます。
私にも分かりません。 センターからいらしているのは、邦夜様でなく刷衛様だと聞きました。イアン殿も確かにそのように。 ただ。刷衛様の話になるとイアン殿には避けられているようで。
[そう伝えている間にロビンと法泉の顛末を伝える者も来ただろうか。驚愕は大きくて言葉を失う]
(141) 2010/08/07(Sat) 12時頃
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門下生 一平太は、記者 イアンに話の続きを促した。
2010/08/07(Sat) 12時頃
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−深夜大広間−
[空になった碗を夜光のほうへと少し押しやる。 茶を、と所望する無言の行動]
…楽器よりも馬繰るほうが楽な気もするが。 まあいい、それで……刷衛?ああ、研師か。
[何故こんな時間に呼ばれたのだろう。 時は既に未明に近い。 席を立とうとしたところで現れたメッセンジャーの言葉に、鉄の色を丸くした]
(142) 2010/08/07(Sat) 12時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 12時頃
小僧 カルヴィンは、本屋 ベネットの扇子の音を、応接間を出た窓の向こう。庭を見てなぜか思い出した。
2010/08/07(Sat) 12時頃
小僧 カルヴィンは、何時か自分も、”剪定”されるのではないかと。先程見た白鳥の青い顔を想い、身を震わせて。
2010/08/07(Sat) 12時頃
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[邦夜が縦に頷けば安堵したように 旧友は頷かなくても、駄目なら昔のように 後ろ頭叩いてでも止めてくるだろうと]
うむ…すでにロビンと法泉と鵠の件は知っておると思うが…… この書簡を私にくれてな ……屋敷のものも気付かぬうちからだ
[そう言って取り出すのは>>81 霞が阻止しなければそれを邦夜に見せる]
そして、霞殿。彼が 生きているものが人か獣か 一日一人判断できるものだ。
[霞が青年と琵琶を合わせた後 話してたことを思い出すだろうか? ……実際はその後 と、言葉の練習をする中 人道的な面と羞恥の面で思うところがあり 真面に退治することを選んだ青年だったがあ]
(143) 2010/08/07(Sat) 12時半頃
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門下生 一平太は、本屋 ベネットに二杯目を淹れる手もその時完全に止まってしまった。
2010/08/07(Sat) 12時半頃
本屋 ベネットは、門下生 一平太が明らかに茶を零しそうだったので手元だけちょっと手を伸ばして水平にしてやることにした。
2010/08/07(Sat) 12時半頃
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なるほど、天満月の。 それで合点が行きました。
[一度ここで改まって。]
わたくしも、古い言い伝え故半信半疑で居ましたが、 かつては、奴ら人狼に対抗すべく四つの家が在ったと。
獣祓いの北の乾、見極めの東、看取りの西。 そして南は…既に絶えて久しく。
看取りの西は、高嶺の。 当主が朧は…世間欺くわたくしの影。 同じ血を分けた兄弟ですが、彼には何も知らされておりませぬ。
見極めの東は、天満月家に伝わっていたのですね…。
(144) 2010/08/07(Sat) 12時半頃
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記者 イアンは、ランタン職人 ヴェスパタインの口上を聞き、屋敷のものに茶を頼んだ
2010/08/07(Sat) 12時半頃
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南の家の負う役目は、どんなものかは伝わっておりませぬ。 …それがあれば、獣達が蔓延ることはないだろう…とは。
(145) 2010/08/07(Sat) 12時半頃
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|
[廊下の窓から庭を見下ろしながら、 鳥が思うのは冬に凍える駒鳥を慕っていた若桜の事]
幸得……。 取り乱してなければよいけれど。
[同年の学友を想うと、いつしか自然に。 彼が刷衛の元に身を寄せている事を知らない雛鳥は、 花が住まう棟へと足を動かしていた]
(146) 2010/08/07(Sat) 12時半頃
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[イアンが差し出した紙を覗き込む。]
……死した人狼の影……?
[じ、と霞の月を見つめる。]
え?見極め……? ええと。俺難しいことはわからないですけど…… 俺以外に家族で発作起きる人、居ないんだけどな……
(147) 2010/08/07(Sat) 12時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 12時半頃
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…確か…ロビンが法泉殿が 「喰おうとするなら報いを」と言っていたと ……それが獣祓いの…か。
[霞の話に思い当たることがあり口にして]
……法泉殿こそ既にないが 見取りと、見極め。二家がこのように 揃ったことはきっと吉兆
……二人に改めて協力をお願いしたい
(148) 2010/08/07(Sat) 12時半頃
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記者 イアンは、さすらい人 ヤニクの現に「隔世遺伝のさらに間隔が広いこともあるのかもしれん」と
2010/08/07(Sat) 13時頃
さすらい人 ヤニクは、記者 イアンに ……そうなのかな、と頷いて
2010/08/07(Sat) 13時頃
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― A棟 幸得の元いた部屋 ―
[こつこつ、と。 怪我をしていないほうの手で、戸を叩く]
いない、のかな……?
[こつこつ、 こつこつ……]
[叩けど返答のない扉に、鳥は小さく息を吐いた]
(149) 2010/08/07(Sat) 13時頃
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記者 イアンは、さすらい人 ヤニクのそうなのかなと言う声に、そうなのだよ、きっと、と笑って
2010/08/07(Sat) 13時頃
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―日明けし朝・高嶺の部屋―
[それは夢か現の狭間。
りん――浅い眠りからその狭間へ誘う音は、鈴の。
振り返り見ると、そこに広がる世界は、空の青と海のあを。
りぃん――また、どこからか鈴の音が聴こえた。
青とあをの狭間を、白い鳥が翔けて逝く。]
鵠っ……――!!
[思わず彼の人の名を呼んだ。 伸ばした手は届かずに、空を掻いた。
――去来する感情の名は 哀しい 。]
(150) 2010/08/07(Sat) 13時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 13時頃
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―回想・広間―
[水平に戻される茶器が立てた小さな音でハッとなる]
申し訳ありません。
[手を戻して、跳ねさせた分は布巾で拭い。 茶器を戻してから視線を落としたのは腰にある友に借りた白鞘巻。獣が人を喰らっているならばこれは返さなければ。 明之進と邦夜と、一時に両方へ命を傾けることはできない]
(151) 2010/08/07(Sat) 13時頃
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― 仏間 ―
[そして、男はカッと目を開けて、立ち上がる。 託されたものは、あの鈴。
そう、運が悪いものが死ぬ、といいながら、 それでも、これは……。]
早く、済まさねば、犠牲が増えるのみ……。
[相棒からは何の連絡もない。 彼がどれくらいの経験者かは、まだ図れぬが…。 猪突猛進な部分、心配であった。
のとき、ロビンと法泉の報告を使い人がもってくる。]
ロビンは、狼だったか…。
(152) 2010/08/07(Sat) 13時頃
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…えぇ。微力ながら。 [イアンへと畏まって頭下げつつ。]
因果なものです、わたしには…生きたものの見分けはつきませぬ。 私の力を使うときには、あやまちであろうと…もはや手遅れ。
天満月さまのものだけが、役立てばよいのですけれど…
(153) 2010/08/07(Sat) 13時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 13時頃
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[眉を寄せる。 ロビンはセシルに種を植えただろうか。
もし、それでセシルが懐妊していたのなら…。 彼は、センターからは保護対象に入る。
もちろん、この閉鎖空間が解かれた時に生きていればの話だが…。
そして、その身はセンターの対象施設に隔離され、生まれる子どもへの関与が始まる。 そもそも無事に生まれる可能性は低い。元が病原による妊娠出産になるのだから。そして、無事に生まれたとしても、そこでセンターからの管理が施される。 それがその子にいいことか悪いことか、もうわからぬ。それが嫌ならば、ただ、孕み主はセンターから逃亡するしかない。]
(154) 2010/08/07(Sat) 13時頃
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……うん。
[イアンの協力してくれるかとの問いには頷いて。ちらり、霞月夜を見る。]
(155) 2010/08/07(Sat) 13時頃
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何処に行ったんだろう。幸得……。
[思案するように扉の前に立ちつくしていると、 見かねた家人に、部屋の主が刷衛の元にいると教えて貰って]
刷衛さまの元に……? なぜ……。 ああそうか。彼も、もう。一人じゃないのですね。
[ありがとうございます、と家人にお礼を述べて。 そろそろ主も戻るころかと、一度鳥籠へと戻る]
(156) 2010/08/07(Sat) 13時頃
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…それと、もういくつか気がかりが……
[声潜めて囁くは、いつかの夜に見たものたち。]
闇夜に…、庭や屋根に潜んでいた者たちが居りました。 草の陰には夜光が、月差す屋根には桜色の髪の猫が如き子が…
彼らから、目を離さぬよう。
(157) 2010/08/07(Sat) 13時頃
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[うまく世間にまぎれ、美しく人を殺戮する狼になるのか。
それとも、センターで人工の手をいれられたおとなしい化け物になるのか。]
(158) 2010/08/07(Sat) 13時頃
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−深夜大広間−
…構わん。何か気になることでもあるならそちらへ行くといい。 取り敢えず事が事だ、私は一度部屋へ引き上げる。 高嶺、お前はどうする?
[夜光の望むにまかせながら己は席を立ち、高嶺に尋ねる。 一緒に戻ったのであれば、途中幾らか話もしただろう*]
(159) 2010/08/07(Sat) 13時頃
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わたくしは、夜光の先代と浅からぬ因縁もございます。 …ともすれば、命を狙われるかも。
(160) 2010/08/07(Sat) 13時頃
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[霞と邦夜二人の返事を聞けば また一つ、嬉しそうに笑んで]
……今のところ…邦夜殿のお力で 夜光が人ということだそうです ……それと、これは… ここだけの話にして欲しいのですが… ロビンが月瀬と床を共にしたとの情報も… ロビンが獣でしたので…獣は人から孕み、孕ませる。 そこから、月瀬も獣ではないと…なります。
[霞に”このように情報があれば主の力も他を生かす” と、真剣な面持ちでつげて]
……華月、迦陵、高嶺殿、本郷殿、 情報をあわせますとここまで絞れました
(161) 2010/08/07(Sat) 13時頃
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―日明けし朝・高嶺の部屋―
っ……―――
[飛び起きる。 耳に残る、鈴の音の残響。けれど、鵠の姿は見えず。 ざわりとした虫の予感に、頭を掻いた。
その次の瞬間に、本来の部屋の主が姿を見せた。]
すません。ちと、うとうとしとっ……え?
[高嶺が部屋へと戻ってくれたのは、おそらく姿見えぬ双璧の花の片割れに、事実を伝えんが為。 事の次第を聴いた華月の苔色は、一瞬見開かれる。 けれど、次には瞼が常まで落ちる。]
(162) 2010/08/07(Sat) 13時頃
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[まま、彼の人の遺言だとは知らぬまま、同じを淡々と告げる感想。 背を凛と伸ばすは、主の前では花であろうとするからか。
と、虚勢を張り切れなくなったのか、上がる両手。 表情を隠すように顔を覆った。]
もし、叶うんやったら……。 朧様の最初の花は、双璧だと未だ云って貰えるんやったら 鵠さんの形見に、鈴を、わてに譲ってもらえませんやろか。
[願いを震える声で紡いだ後、落とした手の下にあるかんばせは、息を呑むほどの微笑。 さて、願いは叶ったか、否か*]
(163) 2010/08/07(Sat) 13時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 13時半頃
記者 イアンは、ランタン職人 ヴェスパタインの気がかりには、「その者達は大丈夫、かと」と
2010/08/07(Sat) 13時半頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 13時半頃
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― 仏間 ―
[そして、また考え込むが、 使用人を呼ぶと、白鳥の花主になろうとしていた高嶺、そして、その双花になろうとして華月に来るように頼んだ。]
白鳥の伝言があると伝えよ。
[そして、そのまま、仏間に座り、今後を考える。]
(狼は、あざとい…。 発症したばかりの狼なれば、まだ、わかりやすくもあるが…。 それと自覚して生き続けてきたものは、
あざとい)
(164) 2010/08/07(Sat) 13時半頃
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[イアンが云っていた邦夜さんは情報を出したろうかとも考える。 いや、その邦夜も本来ならば疑うべきかもしれないが、閉鎖する以前から言い出したのは、信じられる部分だった。]
閉鎖されてから以後、それまでとは違う行動をするものは怪しまねばならない。
[それは、セオリーでもあった。 管理センターと知れて、そこにもってくる情報は吟味せねばならない。イアンも当然わかっているだろうと思っている。]
(165) 2010/08/07(Sat) 13時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 13時半頃
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―A棟渡り廊下―
ありがとうございます。
[本郷に頭を下げ、高嶺も飲み終わったならまず茶器を片付けて。 友の姿を探していると刷衛の部屋に居るだろうとの話。 となると踏み込めはしなくて。本邸内は何かと慌しくて。
眠ることも出来ず。危険だと言われながら一人、本邸の見える廊下で時間を過ごした]
(166) 2010/08/07(Sat) 13時半頃
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― 鳥籠 ―
[南角の主の部屋へと戻り、鳥は窓辺へ身を寄せる。 窓から入る風はいつものように優しくて、 金色の柔らかい髪を撫でるままに]
僕も、ロビンも、幸得も……。 随分と皆、変わってしまった。
[友の死に水を取った指をぼんやりと見詰め、口接けを其処へ]
……もう、戻れない。 僕はあの方が傍にいてくれるのなら……。
[それが誰かの犠牲の上に在ったとしても構わない…と。 そう思ってしまうほどに、堕ちてしまったから]
(167) 2010/08/07(Sat) 13時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 13時半頃
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ねえ、幸得。 君も、同じだったのでしょう……?
[死んだ駒鳥が主と同じく獣なのだとすれば、 彼がその種を残すのは若桜しかいない。 そこまでを考え、その口元が苦く笑む]
いとしいとしといふこころ それが転じてこひといふ……
[口ずさむのは恋の歌。 恋と謂う字が本当は戀であると教えてくれた友はもういない。
あの頃には帰れぬと、少しばかりの郷愁を添えて。
鳥のさえずりは風に乗り、 旅立ったとものいる空へと登っていった]
(168) 2010/08/07(Sat) 13時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 14時頃
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……霞殿に縁がある人物が多く 霞殿は辛いかと思いますが…… 故に霞殿には身の回り、 何かわかることがあったら連絡いただければ
では、私は昨晩から徹夜ですので 一度仮眠をいただきとうございます。 何かありましたら、自室や 屋敷の者を使って捕まえて下さい。
[そう言って青年は頭を下げると その場から立ち上がって]
[学び舎と聖職者の花主、そして今と狭い世界で たかが18の青年はただ咲き誇ることしかしらず あまりに世間に疎く諸々を信じたまま その場を後にし*部屋へと戻った*]
(169) 2010/08/07(Sat) 14時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 14時頃
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獣同士のつがいでは、子は生まれぬ…と? それでは…五匹居るならそれを全て…となるけれど、ほんとうに?
天満月様も、人の子。 情に流されては居ないと信じたくはありますが…。
高嶺はわたしと同じ血を引きますゆえ、彼がそうならばわたくしもおそらくは…。 かりょうは私の手元におりますが…彼でなければ無いと思ってしまう以上、わたしも情に流されてしまっているの…か。
(170) 2010/08/07(Sat) 14時頃
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華月、迦陵、高嶺さん、本郷さん……
[イアンが言った名前を繰り返す。]
あ。
[ポケットから先ほどの髪の毛を取り出し]
(171) 2010/08/07(Sat) 14時頃
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天満月様。
そなたの目が曇っておらぬことを、わたくしは信じとうございます。 どうか、たぶらかされず孤高にいてくださいませ。
[それだけを告げ、その場を去る。]
(172) 2010/08/07(Sat) 14時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 14時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 14時頃
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―A棟渡り廊下―
[幼い頃に注ぎ込まれた恨み唄怨み唄。 他に縋るものなどなし、地に落ちた蛍は必ずしも優しかったばかりでない。このまま朽ちるよりと言ったその人が、身体を与え或いは貪らせることも教えたのだ]
「学院に居たという肩書きあれば同じように使えるよ」
[川辺の宿、主にそう言っていたのも聞こえてしまった。 それでも花になりたかった。誰かが望んでくれるものに]
けれど僕は。
[今となってもまだひとり。陽の下でも羽織離さず呟いた]
(173) 2010/08/07(Sat) 14時頃
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同じ血を……?
[似ているとは思った。そういうことだったんだ、と納得して。]
……たぶらかされるなんて。大丈夫だよ。
[去っていく背中につぶやいて。持ってきた髪をさらに短くして飲み込み。蓮の香りがした気がした]
ん……
[後で夜光を見つけたらお茶、入れてもらおうかな、などと考えつつ自分も其処を去る]
(174) 2010/08/07(Sat) 14時頃
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[からころと、下駄を鳴らして廊下を行く。]
刷衛さまは、どちらへ? [なにより気がかりは、同じようにセンターから来たと聞いていたのに、 イアンは…まるで刷衛が最初から居なかったかのように振舞っている。
いったいこれは、どういう事なのか。 人に声をかけ、彼を探した。]
(175) 2010/08/07(Sat) 14時半頃
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刷衛さま。 [仏間に姿を見つければそっと身を寄せて、問う。]
イアンに、私のことを話したのですが…それは貴方には伝わっていますか?
同じくセンターの者だと聞いているのに、 イアンは、貴方のことはまるで気づかず…まるで最初から居なかったかのように振舞うのです。 旧い仲ゆえ、どうにも違和感が…
彼が…あの方恋しさのあまりに気が狂れてしまっていたら、 権限を握らせたままでは、危険かもしれませぬ。 勝手に思い込みだけで、誰かを殺めてしまうやも。
どうか、彼から目を離さぬよう。
(176) 2010/08/07(Sat) 14時半頃
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[弾け飛ぶ珠は過ぎ去った日々の如く。
羽ばたく羽音は誰のもの。
冷たい鈴の音は哀しげに りんと啼き。
千切れた糸はもう 元には戻らない。]
(@12) 2010/08/07(Sat) 14時半頃
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― 朝・雛菊の間 ―
[虎鉄は、ハッと琥珀を開いた。 額には薄らと汗が滲んで、背中も湿り気を帯びていた。 気がつくと虎鉄はまた机に突っ伏して寝ていた様子。 いつ戻ったんだったかと朧げな頭で振り返って。]
それにしても…何か夢見悪いな…。
[先程まで見ていた夢を思って、ぽつと呟く。 起き抜けの感情は気だるいと言うより、何処か寂しく、哀しい。 それはこの屋敷で起こった事件のせいか、それとも―――]
………腹、減ったな。
[くう、と鳴った腹には溜息をつくように呟いて。 虎鉄は服を着替えると廊下へと出た。]
(@13) 2010/08/07(Sat) 14時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 14時半頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 14時半頃
ランタン職人 ヴェスパタインは、始末屋 ズリエルの居る部屋を出て、腰トントンしながらからころ廊下を…
2010/08/07(Sat) 15時頃
小僧 カルヴィンは、ランタン職人 ヴェスパタインの帰りが遅いなと、身を案じて。花のかんばせを曇らせる。
2010/08/07(Sat) 15時頃
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[冷泉、ロビン、重なってゆく死が背筋を冷やす。 僅か憧れもあった鵠の死はセンターへの恐怖も含めて特に。 けれど動かなくては始まらない。本郷の言葉を思い出して]
明之進には伝言を頼むとか。 邦夜様に伺って、お茶を届けたりとか。
[口に出すと方針が決まった。 人を探して本邸の中へ向かう]
(177) 2010/08/07(Sat) 15時頃
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門下生 一平太は、下駄の音には足止めて唇固く引き結ぶ。
2010/08/07(Sat) 15時頃
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[窓辺に寄せていた身を正すと、家人へと]
なよたけの君が何時お戻りになられても良い様に、 冷たい果汁か何かを用意してくださいませんか。 今日は空がとても高いから。 越しも良い林檎の様な淡白な味のものを、 お願いします。
[そうお願いすれば、また。鳥は窓辺へ]
(178) 2010/08/07(Sat) 15時頃
|
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― A棟渡り廊下→本邸・廊下 ―
[本邸へと向かう廊下。 何やら屋敷の中は慌しい。 人を捕まえて何かあったのかと聞いてみようとしたが、声をかけてみれど此方に反応する様子は無い。]
忙しくても一言位返してくれりゃいいのに…。
[少しだけムス、とした口調で呟いて。 廊下の先に羽織が見えれば、丁度いい所にと駆け寄った。]
おーい、夜光! …なあ、何か朝から皆バタバタしてっけど、何かあったのか?
[昨夜の封鎖時よりも淀んだ屋敷の雰囲気。 宵にあった出来事が未だ耳に届いていない虎鉄は、何か知らないかと問いかけるのだった。]
(@14) 2010/08/07(Sat) 15時頃
|
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―本邸・廊下―
[霞の月が立てる音には、暗い想いが引き起こされる。 あの琵琶の音には惹かれるが、だからこそ許せない。 そんな気を弾いてくれた声がある]
虎鉄殿。まだ知らせを聞いてない? 法泉様とロビン殿が一緒に死んでいたと。 それから…鵠殿が。疑いありと殺されて。
[心境変化に追いつかず、少し表情乏しい顔で虎鉄に答えた]
(179) 2010/08/07(Sat) 15時頃
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[歩みが多少重いのは、あとさき考えず無理をした報いなのだししょうがない。 ふと行き違うは、夜光と虎鉄。]
おや、お前たち…。 [しばし足を止め、二人を眺める。]
(180) 2010/08/07(Sat) 15時頃
|
|
[主の部屋の窓より、本邸を眺めて。 蛍と子虎の花二輪が顔を合わせる廊下を見詰め、 相手が気づくならそっと手を振るだろうか]
(181) 2010/08/07(Sat) 15時頃
|
|
…何か。
[霞月夜に向けたのも、一見は同じ顔。 ただ黒檀は少しばかり睨むよう。 その向こう、小鳥はその色彩からそうと知れて。 書いた名を思い出し、居心地悪そうに視線をそらせた]
(182) 2010/08/07(Sat) 15時半頃
|
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― 本邸・廊下 ―
知らせ?
[何も、と首を振り。 続いて紡がれた言葉には一つ瞬いて。]
は――――
[琥珀が大きな円になった。]
…マジかよ……
[呟くも、夜光の表情を見ればそれが事実であるだろう事は見て取れる。 そも、こんな状況下でそんな冗談を言うような奴とも思えないと、唸り。 淀んだ空気の正体を知れば、不思議と身体が重くなった気さえした。]
…お?アンタは…、…。
[やがて下駄の音が近づいて、声が掛かれば其処には先日手を弾いた相手。]
(@15) 2010/08/07(Sat) 15時半頃
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若者 テッドは、小鳥の姿に気がつくと、振られた手に軽く手を上げ返した。
2010/08/07(Sat) 15時半頃
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[視線を反らす蛍に緩く首を傾げて。
それでも手を上げる虎鉄と、陽の下で尚艶やかな主の姿に。 鳥は稚く微笑みを*浮かべた*]
(183) 2010/08/07(Sat) 15時半頃
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|
そうだ。 明之進と、邦夜様が何処にいるかご存知ですか。
[虎鉄と霞月夜、両方に問いかけた**]
(184) 2010/08/07(Sat) 15時半頃
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[虎鉄の姿を見て、数度瞬き、眉を寄せる。]
体調を崩したようだったけれど、もう良いの? ご自愛なさいな。
[淡く笑いかけ、夜光にも目をやる。] イアンが、お前は人狼の病に侵されていないと言っていましたね。 検査を受けてきたの?
(185) 2010/08/07(Sat) 15時半頃
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ランタン職人 ヴェスパタインは、小僧 カルヴィンが離れの自室でおとなしくしているのが見えると、いとおしげに目を細めた。
2010/08/07(Sat) 15時半頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 15時半頃
門下生 一平太は、ランタン職人 ヴェスパタインに首を傾げ、いいえと答えた。
2010/08/07(Sat) 15時半頃
|
あと…イアンは妙なことを言っていました。 獣と契れば獣ではない、と。
そんな話は…聞いたことがない。 寧ろ、獣と交わっているのは、獣の仲間か…仲間でなくとも病がうつってしまうのでは…。
(186) 2010/08/07(Sat) 15時半頃
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彼には、気をつけたほうが良いかも知れん。
それに…、いつだかイアンが言っていました。 天満月の御子息に取り入り誑かす方法を教えて欲しい…と。
(187) 2010/08/07(Sat) 15時半頃
|
|
…あー…、もう、平気。 腹も鳴る位にピンピンしてるぜ。
[言えば、くうと腹が自己主張した。]
あと…こないだは、手。 …弾いて悪かったな。
[相手が覚えてるか否かは別として。 淡く笑う霞に苦笑した。 夜光の口から”明之進”と聞くと、何故かぎくりと肩が揺れ。]
俺は…さっき起きたばっかだから二人とも見てねえな。すまん。
[少しだけ騒ぐ胸を鎮めつつ、答える。 霞が夜光にかける話には静かに耳を傾けた。]
(@16) 2010/08/07(Sat) 16時頃
|
|
[霞は、嘘は言っていない。事実の全てを伝えては居ないが。
話したことが、不信の種として芽吹くことはありやなしや?]
誰かがわたしを探していたら、部屋に居ると伝えておくれ。 昨夜は、かりょうが甘えるものでね。ついつい夜更かしを…
では、失礼? [からりと下駄の音涼やかに、雛鳥の待つねぐらへと帰る。*]
(188) 2010/08/07(Sat) 16時頃
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― 仏間 ― >>176
[待っていたのは、白鳥の主と花片方。 されど訪れたのは、霞月…。]
霞さんか、どうされた。
[座ったまま、ただ、視線を合わす。 すると、イアンに自分のことはきいたかという。]
いや、知らぬが…霞さんがどうかされたか?
[そして聴いただろう。 ロビンが狼だとわかったという話を…。]
――…そうか。 それはいつからの話だね?
[眉寄せつつもそんなことを問い返す。]
(189) 2010/08/07(Sat) 16時頃
|
若者 テッドは、ふと、鈴の音が微かに耳に届いた気がして。ちらと琥珀を彷徨わせた。
2010/08/07(Sat) 16時頃
|
[邦夜の場所を教えてくれたことにはきちんと感謝して]
そういうものなのですか?
[人狼病には詳しくない。 霞月夜の話を半信半疑で聞いていたが]
それは…!
[胸の奥が痛い。 そこからじわじわと何かが染み広がるよう]
(190) 2010/08/07(Sat) 16時頃
|
|
─ しばし前、仏間にて ─
[線香をあげさせてもらったあとで、背筋を正して刷衛の前に座る。]
宴を止める前までは…共に舞楽を合わせたときは、あんなふうではなかったのに。 仇を討ちたい一念で、功を焦っているのかも知れぬ。
…かれはいま、とてもあやうい。 [そんな懸念を、縋るように告げた。]
(191) 2010/08/07(Sat) 16時頃
|
|
ああ、違う。 イアンのことではない、あんたのことだ霞さん。
[そして、またその顔を見る。**]
(192) 2010/08/07(Sat) 16時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 16時頃
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わたくしの?
ええ、これは元より生まれついてのものだと、そう教わり育てられました。 喰われてしまうかと恐ろしく、それ故名乗りが遅れましたが。
ロビンが枕元に現れ、 言い伝えは本当だったとわかりましたから。 …それゆえ。
(193) 2010/08/07(Sat) 16時頃
|
|
邦夜様は護る。命懸けても。
[小さく呟いたのは霞月夜にも届いたか。 相手は何でもするといわれた人。悩み揺れる視線を去るまで向けた]
そう。いや、いいんだ。 もし明之進を見かけたら、探してたと伝えてくれる?
[虎鉄の反応は惑ったことで薄れてしまって。 だから深く考えずそうと頼んだ**]
(194) 2010/08/07(Sat) 16時半頃
|
|
[噂はひとときで千里を走る。 ロビンが人喰いの獣だと。 法師がそれを、命と引き換えに滅したと。
そのロビンと情を通じ交わった花が喰われず生きている。 群衆は、無知にして愚かしい。 誰がその行為が、畜生の如く人に子を孕ませる技などとは知らぬ事。
ならば、その…疑いの先は?]
(195) 2010/08/07(Sat) 16時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 16時半頃
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― 本邸・廊下 ―
―――…。
[人狼病の話を聞くと、頭がツキと痛む。 まるでそれ以上その話題に触れるなと言わんばかり。 そして聞こえた気がした鈴の音に視線を外していたが、夜光の声に感情が乗れば、其方へ琥珀を戻した。]
これじゃ、何をどう信じていいのかわかんねえな…。
[霞の話を聞き終えて、静かにそんな感想を漏らした。 去り際の言葉には、どういう顔をしていいものかわからず、思わず変な顔になる。 涼やかな音と共に去る背中を見送ると、夜光に向き直って。]
……大丈夫か?
[常と違う雰囲気を感じたか、虎鉄は一言声を掛けた。]
(@17) 2010/08/07(Sat) 16時半頃
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ん。わかった。
[明之進を見かけたらとの声にはそう言って。 ズボンのポケットに手を突っ込むと、じゃあなと歩き始めた。 ふと、すれ違い様に小さく虎鉄は呟く。]
―――大事ならば手放す無かれ。
[それは陽のような声ではなく、冷たく哀しい、虚ろな声。 今その表情にあるのは、無だけ。]
去りし日は戻らず。 消す事もまた、叶わず。
[声の途切れには、ざぁ、と風が吹いて庭の樹が大きくざわめいた。 樹の声が止む時には其処に虎鉄の姿は無く。 風に遊ばれた木の葉が一片、くるくると*舞い落つのみ。*]
(@18) 2010/08/07(Sat) 16時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 17時頃
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― 自室 ― [表座敷での去り際>>170霞の言葉には 人狼病の元の原因が不明な突発的なものだったことから 血の繋がりが確かに病を約束するものでもなく 病を約束しないものでもないことを口にして。
獣同士の契りについては「その可能性はあるが…」 と、口にしながらも、いまいちピンときていない様子で
>>171で髪を取りだす邦夜には、発作時間前には又 と、約束していたことを果たせるよう口にする]
[そして一人、今は自室で寝台に潜るが ……寝つけず、まんじりとただ横になっていた]
(196) 2010/08/07(Sat) 17時頃
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― 回想・深夜大広間より ― [去る天満月の一瞬の仕草には一度眼を留めて、 けれども何も言わずにその姿を見送り]
―――…あれは、何を拾っていた…?
[共に帰る本郷へと呟くのは先程の天満月の仕草。 何か拾っているようにも見えた。 けれどもそれが何かまではわからない、と。
管理センター達の者達からの伝達が届くのは 本郷と別れようと思った折にだった。
ロビン、あまりに己と似ていて傍に置けなかった花の名。 それから乾の名に驚いたように眼を大きくさせた高嶺は その後続く鵠の名に顔色を失くすと、 駆けるように足早に来た道を戻っていき]
(197) 2010/08/07(Sat) 17時頃
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さすらい人 ヤニクは、門下生 一平太に話の続きを促した。
2010/08/07(Sat) 17時頃
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― 回想・刷衛に呼ばれ仏間へ ―
―――っ 鵠…!
……くぐい…!!
[常に無い焦燥の声音で呼ぶ主の声に、 応える鳥の名の花の声は無く]
[りん、と]
[>>164華月は連れぬまま一人呼ばれる仏間に行けば、 渡されるのは鵠の残した最期の言葉と、
小さな鈴の音だけ。]
(198) 2010/08/07(Sat) 17時頃
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さすらい人 ヤニクは、記者 イアンに話の続きを促した。
2010/08/07(Sat) 17時頃
懐刀 朧は、己が花を討った刷衛を以前と同じ気軽さで見ることは、もうないだろう。
2010/08/07(Sat) 17時頃
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― 自室 ― [ただ、まんじりとしていた青年が飛び起きる]
………っ また……幻聴?
[辺りを見渡す。ここは自室。人の姿があるはずない。 覆った耳を覆いの上から掻き毟り。 覆いからはみ出た部分に爪が引っかかり血が滲む
青年は頭から掛布を被ると強く掛布を握って] [血塗れた己があの人に逢うことは出来ない。 それに、早くも無辜の者が二人死んだ今……]
(199) 2010/08/07(Sat) 17時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 17時頃
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― 高嶺の部屋 ― [>>162急いで部屋に戻ったから、起きたばかりの華月に 顔を見せた時には顔色まで取り繕うことができず]
―――…華月、
[呼ぶ、花の名は一つ。 もう一つは…]
……鵠が、
[平静を繕えきれぬ声で伝える事実に苔色は見開かれ、 しかしそれも一瞬のことだった。 常のままであろうとする姿はしかし何時もよりも少し、 姿勢がよすぎることには気付けていないのだろう。]
(200) 2010/08/07(Sat) 17時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 17時頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 17時半頃
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[かげつ、と。呼ぼうとした名前の、顔が隠れる。 見えなくなった花は今どのような貌になっているのか。 触れようと、伸ばされた手が届かず下ろされ 強く握られる―――…何時かの、 鵠の手のように白くなるほどに。]
――…私の花は…
鵠と、華月…二つの双花だ。 それは今も…、此の先も変わること無く。
[震える声に黒檀が白く握られた手へと落ちる。
ちり…
鈴がみどりに揺れ涼やかな音を鳴らすことはもうない。 華月からの願いに小さく頷き鈴を渡そうとするが、 上がる顔の―――…華の、笑みに。 憂いの黒檀はみるみると、苦しげなものへと変わり]
(201) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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― 仏間 ― >>193
ほお、ロビンが枕にか。 では、まんまる…ヨアヒムはどうだったか?
[問い返す。 いや、もちろん、ヨアヒムはまだ、死んではいないのだが、所在はセンターのもの以外はわからないだろう。]
(202) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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[鈴を置いた、華月の手を緩く握る。 二つの手の中で鈴はくぐもった音を鳴らし]
……他に…、望むものがあれば…
[与えれるものがあるならば与えようと。 そう、呟いた後に握る手に少し力が篭められ]
……だから……、
――…主の前でまで、隠そうとするな…
[そう告げる黒檀は、 憂いと哀を目の前の花にはもう隠さず。]
……私に隠すな……、華月…
(203) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 17時半頃
|
[そして、どのような答えが出たかはさておき。]
いや、疑うようなことを言ってすまない、霞さん。 今までの経験で、
そのようなことを伝えてくる者が実は狼だった事実もあるのだ。 人狼病同士は話が通づる。 彼らにしてみれば、誰が狼だったかなど、わかって当然だしな。
[そういって、また話は頼むと霞月夜を送り出す。]
(204) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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― 自室 ― [敷布を指が白くなるまで握り締めて。 何事かを呟き続ける。 耳を掻き毟る時覆いがずれて、覗く左の赤い赤い瞳]
…………っ ……心なぞなければ…
[最初から、壊れるぐらいなら、なければ] [けれど、痛い、苦しい…だからまだある] [荒い息を一つ吐いて、寝台に身体を沈める 瞳の奥、軽い音、丁度本郷の扇の音のようながするのを 青年はただ、ただ、なすすべもなく聞いていた。]
(205) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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― 仏間 ― >>198
[それから訪れたのは、高嶺。 華月が一緒でないことには眉を顰めたが…白鳥の遺言と鈴を託す。]
高嶺さん…
[できれば話をしようとしたが、彼は取り乱し、そして、気もそぞろに去っていく。
考えなくても、深刻なことだ。
話はまたと考え、その姿を見送った。*]
(206) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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記者 イアンは、その身体が寝台で大きく震えた
2010/08/07(Sat) 17時半頃
さすらい人 ヤニクは、庭の隅の木によりかかってぼーっと考え事をしている。
2010/08/07(Sat) 17時半頃
懐刀 朧は、始末屋 ズリエルからの話には、2、3言くらいならその時話せたのかもしれず。
2010/08/07(Sat) 18時頃
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― 食堂 ―
ったく、揃いも揃ってなんだっつーんだよ。 俺みたいな花はセルフサービスでどうぞってか。
[虎鉄はぶすっとした顔で食堂に居た。 机に置かれた饅頭をつまみながら、此方を見もしない屋敷の者に向けてぼやいている。 兄弟子と食事をした時もそうだったなと思い返して、ふと手を止めた。]
………、華月。
[兄弟子の耳にも恐らくもう届いているだろう。 三人の死者の事…その中の一人が、双花である鵠だという事。 虎鉄は少しばかり渋い顔をして、食んだままの饅頭をもぐと齧って残りも口の中へと押し込んだ。]
(@19) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 18時頃
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――大広間・舞台――
留まることを、願う……?
[彷徨う声を聞く、それは彼岸よりの声、 そして哀愁の音色、鍵盤の音。 黄泉花はふわり、その気配を引きずり。
見るべき者がおらずとも、 音もなく、壇上に立つ]
(@20) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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[神楽鈴がしゃん――と、鳴る。
春の色を身に纏い。 黄泉花は壇上に在る。
穢れた舞台は、此度の舞に相応しく]
[神楽鈴が しゃん――と鳴る。 万華の艶う春の花、鳥が囀り、胡蝶の舞う。 萌葱の緒紐の掠めれば、青々と緑は茂れる
しゃん――と鳴る。 余韻の消えれば――、
その静寂は嵐の前の静けさ。]
(@21) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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[山の風が吹き乱れる。
ひらり、指先がおちれば、鳥の翼は風に打たれ、 はらり、掌がかえれば、胡蝶の翅は風に破れる。 ゆれおちる、白き衣は万華の吹雪。
黄泉花は双眸が紅を濃くして微笑う。 宵の嵐に花も散れよ、と舞い狂う。
山風に 桜吹きまき 乱れなむ 花のまぎれに 君とまるべく
―――うたわぬうたは胸の裡]
(@22) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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…、……?
[その折、また何処かで微かに鈴の音が啼いた気がして。]
――――…鵠?
[鈴の音を纏っていた白鳥の名を呟いてみるも、その者は既に現世に居らず。 しかし辺りを見回せども、其処に啼くような鈴は見当たらず首を傾ぐばかり。]
やっぱ俺、どっか悪いのかな…。
[机に片手で頬杖をついて、唸るように琥珀を伏せた。]
(@23) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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[夜の蛍が舞ったように、 神事を招くが神楽であれば、
今宵の舞は黄泉神楽、常世の嵐を呼び招き。
花を散りまく嵐に惑う、魂は道を失い、 現世と常世、夢かうつつか、混ざり合う――
そして、ひとつ口を開いた]
鵠殿……?
[黒紅が眸は、狭間を映す]
(@24) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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[こえは聞こえる、音色も聴こえる。 狭間の者は何処に――]
……この、声は。
[噂も知らねど、気づいている。 響くは命亡き者の こえ。 冬色と、花愛でる法師――そして、贄の鳥もまた撃たれた]
……誰に?
[宙空に問うように、あるいはひとりごちるように]
(@25) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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―高嶺の部屋―
[手と手の間で、くぐもった鈴の音がする。 高嶺の手に力が込められれば、その音はくぐもりを強くして。]
主様やから、いえんのです。 わてが、華月(はな)である以上、胡蝶の望みは……。
[胡蝶――それは、両親がつけた青年の名。 苔色の眼の片親は、胡蝶の手妻が一等好きだった。 もう朧げな記憶の中。 それでも片親が1匹ずつ、蝶を操り番を演ずる様は鮮やかに。]
朧様も、この貌の意味、主様としていえへんのやろ?
[憂いと哀を見せる黒檀の下、頬に触れるは囚われていない片手。 相変わらず、青年の貌は、華月(はな)の笑みのまま。]
(207) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 18時半頃
落胤 明之進は、舞台を降りれば、その身はおぼろげに大広間を出る
2010/08/07(Sat) 18時半頃
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−現在・居室→A棟へ移動中−
[浅い眠りから醒め、気だるげに寝台から体を起こす。 朝方、鵠の方が届く前に高嶺に尋ねられたことに、 恐らくではあるけれどと、天満月が己の毛髪を回収していったのではないかと告げた。 正確には間違いないと思っているがここで確定することはしない。 そのまま消えていった背中に問いかけたいことはあったけれど]
…そう簡単に、死んでやるわけにはいかない。
[男は寝台の上で低く呟いた。 だが、あの男は自分に不利益しか与えない気もする]
(どうにかしなくては)
[身支度を済ませ、部屋を出る。 行きたいと考える場所は三ヶ所あったが、 取り敢えずはまず一か所を尋ねてみることにする。 そうして、男の足は一番情報を持っているだろう花の床へ向かうことにした]
(208) 2010/08/07(Sat) 18時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 18時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 18時半頃
記者 イアンは、ピクリ、と身体が震えた
2010/08/07(Sat) 18時半頃
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―本邸・廊下― [現世の声は、遠い。 しかし口さがない噂は聞こえてくる。
花の一人が人喰いの獣であったこと。 法師がそれを、命と引き換えに滅したと。
――そしてやはり聞こえるは、 秘め事なれば、密やかに人の興味を誘うか。 人喰い花と情を通じ交わった花がいる、ということ。
高嶺の花の散るは、――疑いを受けてのこと、も聞く。 留まらぬ噂に、一度それは振り向いた]
―――……、処するは。
(@26) 2010/08/07(Sat) 18時半頃
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本屋 ベネットは、記者 イアンの部屋の場所を、侍従を捕まえて確認したあと尋ねてその扉を叩いた。
2010/08/07(Sat) 18時半頃
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−A棟・イアンの部屋前−
[扉を叩く。 いなければ、先に別の場所へと向かうことにする]
…いるか。私だ。
[一度声をかけてみて、反応がなければ念のためにもう一度叩く]
(209) 2010/08/07(Sat) 18時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 18時半頃
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― 自室 ― [敷布を被り、ただ震えていた身体の震えがとまる 最初は呆然としたように。 ただ、続いてこみ上げるのは花らしい笑み。]
はい、チャールズ……仰せのままに
[そう、一人呟くと、袖が破れた着物では あの人に失礼だと 目を覆う布を包帯にかえてから 着替えを取り出して着替え始めた]
(210) 2010/08/07(Sat) 18時半頃
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― 自室 ―
……はい?本郷殿? 開いております。
[慌てて帯を締めて とりあえず新しい白い着物で着流し姿になりつつ ドアに向かって声をかけた。]
(211) 2010/08/07(Sat) 18時半頃
|
始末屋 ズリエルは、仏間から出る。通信は切って・・・・・・。
2010/08/07(Sat) 18時半頃
|
[結い手を失った高嶺の髪は昨晩から下りたままだ。 花主の部屋に涼やかな鈴の音は聞こえない。 手の中の鈴の花と、同じ言葉を言ったもう一つの花。 鏡合わせの双花、花は痛みを表に出そうとせず]
―――…胡蝶…?
[宴席で見た蝶の手妻を思わせる名。 花主には隠さずにいて欲しいと思うのに、 花の真の声が聞けぬのは、己が花主だからで。
頬に触れられれば、華の笑みに…憂いは深まった。 切望していた願いがある。それ以上に、渇望する本能が。 脳裏で点滅する赤と、白。果実から滴る水音は止まない。 望みは―――――…]
…望みを…言ってみろ…、…胡蝶。
[呼ぶ名が、変わる。 鈴と、胡蝶の手を包むように握って]
(212) 2010/08/07(Sat) 19時頃
|
|
― B棟自室へ ―
[そして、自室へ様子見に戻る。 途中、使用人に、セシルの部屋から、絵画の道具をそっくり持ってくるように命じた。]
――……約束だからな。
[そう、きっと彼にとって大事だったロビンの訃報。 気を紛らすものにならないかと。
いや、ただ、悲しみを増長させるだけかもしれないが。]
(213) 2010/08/07(Sat) 19時頃
|
|
邪魔する。
[新しい白い着物と包帯姿。 小さく息を吐き出して]
……事の次第を、聞きたい。 お前が一番詳しいのだろう?
[相手の反応を待つことなく、男は切りだす。 そのついでに、とばかり尋ねる]
まるで、白い着物だと死に装束のようだな。
[縁起でもない言葉を、男は平気で口にした]
(214) 2010/08/07(Sat) 19時頃
|
|
高嶺の花主には明かせぬのならば…。
高嶺の死を願う朧月であれば明かせるのならば…、
望みを…、言え…。―――…胡蝶。
(215) 2010/08/07(Sat) 19時頃
|
|
― 自室 ― [部屋に本郷を迎えれば相変わらず蓮の花の香り。 花の部屋は簡素で、一つの寝台、寝台脇のテーブル 椅子一つ、湯沸しと茶道具くらいなもの
一つしかない椅子を本郷に勧めて]
…ことの次第、ですか。かまいませんよ 何処から話しましょうか… 本日3名の死亡…は御存知ですよね?
[自分は寝台に座るのも失礼かと思い 寝台脇のテーブルの傍にたたずんだ]
……ああ、言われてみれば。 普段は袴を穿くので気にしておりませんでした。
[着替え中だったものでと、からからと笑って]
(216) 2010/08/07(Sat) 19時頃
|
|
[虎鉄の耳に届いたのは、鈴の音のみ。 死者の声は未だ遠く、現の喧騒に掻き消える。]
…ああもう、訳わかんねえ。
[空耳はもとより、人狼病の事も。 急に具合の悪くなる身体の事も。 冷たいと言われた事も。 全てが混ざり混ざって、虎鉄は眉間に皺を寄せた。]
でも、それより今は…
[琥珀を一度伏せ、開くと席を立つ。 わからない事が山積みで、どれを取っても答えには辿り着けない。 ならば、今自分が一番したい事をするまで。 虎鉄は食堂を後にすると、人を探して屋敷の中を歩いた。]
(@27) 2010/08/07(Sat) 19時頃
|
|
[――胡蝶の夢。
花だ蝶だと云いながらも、結局、根本は同じということ。
胡蝶と呼ばれ、胡蝶となっても、微笑を湛えるのは変わらない。 その微笑が微かに動いたのは、高嶺の死を願う――その言葉に。 少し苔色を驚きに見開いて、鈴と共に握られた手に力を添えた。]
朧月の貴方になら、謂ってもええわ わては……―――
(217) 2010/08/07(Sat) 19時頃
|
|
−イアン私室− [己の部屋へ来て驚いていた理由は、部屋に入ると何となくわかった。 とても、とは言わないが主の部屋に比べれば質素に見える。 椅子をすすめられたので座ったが、彼が据わる椅子がない]
…ああ、一応。 ロビンと乾、それから…鵠。
[余りいい選ばれ方ではなかったと聞く。 あれほどまでには花として巣立つことを 切望していた鳥を思い出せば溜息しか出なかった]
着替え中?何だ、出かける前だったのか。 邪魔をして悪かったな。なるべく手間は掛けないようにする。
(218) 2010/08/07(Sat) 19時頃
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胡蝶は 己が死を望んどります。
(219) 2010/08/07(Sat) 19時頃
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― 自室 ― [軽く寝台脇のテーブルに体重を預け 両の手を袖につ込む…花主相手に 大概な礼儀だが、本郷相手なので構わないと思った]
ええ、その三人で間違い有りません…… ……ロビンが獣だったと言うことは……?
[溜息が耳に入る…思うところもあるだろうと 追求はせず…ただ、続いた言葉には このような事態と話題に不謹慎だが…笑んだ]
ああ……舞を所望されまして。 時間の取り決めをしてはいませんので まぁ、焦らなくともとは、ですが
(220) 2010/08/07(Sat) 19時半頃
|
|
[花の礼儀を気にする男ではない。 そんな事よりも自分のまずすべきことは事の顛末を知ることである]
獣……?初めて聞く。 …では、随分と孤独な獣であったのだな。
[重い溜息は静かに落ちる。 先日己の部屋で呟いていた一言をぼんやりと思い出した。 今、彼は幸せなのだろうか。 望みを描いていたあの咲いたばかりの人食い花は]
舞の所望?こんな時に呑気な奴がいるものだな。 …幾ら私でも、流石にそんな流暢な事を言っている場合では ないということぐらい言えるというのに。
(221) 2010/08/07(Sat) 19時半頃
|
|
鵠殿……?
[廊下を歩む足を止める。 それは、狭間に呼びかけるように]
(@28) 2010/08/07(Sat) 19時半頃
|
|
[胡蝶と名乗る青年の本当の願いに。 苔色を見つめる黒檀は更に憂いを帯びて… けれども、微笑む。それは胡蝶に向けてではなく
鈴を包む手の力は緩められない。 それは青年の生を此処に留めようと願うようでもあるのに]
…望みは、…聞いた。
[そう呟いて、呼ぶのは蝶ではなく花の名前。]
……華月、
―――…人狼には、殺されるな。 ―――…赤い眼達にも、殺されるな。
[それは、二つの双花に言った言葉と同じ。]
(222) 2010/08/07(Sat) 19時半頃
|
|
―――…お前を殺すのは、主であるこの私だ。
[他の者には、摘まれるなと。 其処まで言うと、黒檀は伏せられ握る手の力を抜いた。
――…花主ではない、朧月に明かされた言葉。
しかし、花主は胡蝶ではなく、華月を。 鵠と対なる花の名が最後まで己の花であることを、望む。]
(223) 2010/08/07(Sat) 19時半頃
|
|
― 本邸・廊下 ―
さって、何処から探したもんか…―――
[食堂を出て程無くして、虎鉄の足が止まった。 視線の先、琥珀に映るは。 狭間を仰ぐ、黒椿の姿。]
(@29) 2010/08/07(Sat) 19時半頃
|
|
[獣のであることが伝わっていないと知ると あちゃー、と頭をかいて]
……伝わっておりませんでしたか。 では、応接室で法泉殿とロビン、 ……共に死なれていた、と言う話は
[孤独、云々は言及はしなかった。 青年にとって、獣は獣。憎むべき相手。]
……我が主のことを暢気などと言わないでください… や、そりゃ、私が言うのもなんですが、 ゆっくりした所があるお方ですが きっと、気晴らしか慰みにでもと… 言うことなのだと思います
[ただ、話がそちらに行けば 軽く膨れる様子で反論し]
(224) 2010/08/07(Sat) 19時半頃
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|
―本邸・廊下― [現世のものよりも、より響く存在。 とても近しいもの、知らないようで知ったそれ]
こてつ……? [琥珀へとゆるり振り向けば]
ああ、聴こえたでしょう。 あなたにも…… こえが
[未だ死者の声が届かずとは知らず、 ただ同じ存在なれば、きこえるであろう、 と、その理屈を不思議に思うことなく告げる]
(@30) 2010/08/07(Sat) 19時半頃
|
|
ああ、伝わってきていないな。 もしかしたら私が情報を聞きもらしただけかも知れん。 …それも、聞いたような、聞いていないような…。
……まるで、私一人情報が与えられず 意図的に縊り殺されるへの展望しか見えない状況だな。
[ぱちん。小さく音が一つ鳴る。 憂鬱だ、というような顔を男はしたのだが、 イアンの言葉に瞳を丸くする]
…主?どういうことだ。お前…。
[がたん、と椅子の響く音がした。 思わず、間近へと足を向けてその胸倉をつかむ]
どういうことだ。お前の主は、狼に殺されたのではなかったのか。 …お前、一体誰を主だと錯覚している!
[あれほどに己との契約を拒む彼が、そう簡単に他の主を選んだとは思えなかった]
(225) 2010/08/07(Sat) 19時半頃
|
始末屋 ズリエルは、自室に帰る途中に明と、虎鉄という少年を見かけた。
2010/08/07(Sat) 19時半頃
|
[変わらぬ微笑。
死を望むのは、鵠の件だけが引き金ではない。 背に負った業。 死を望まれながら、死ねなかったのは幾許。]
[沈黙を持って、朧月の ――否、それは高嶺(はなぬし)の笑みを見る。]
(226) 2010/08/07(Sat) 19時半頃
|
|
―――……御意。 いつか、摘んでくださるん謂うんなら。
[花綻ぶように微笑む。花として微笑んだ。 与えられた命は、心の裡にあった願いそのもの。]
例え、獣に襲われようとも、這いずってでも 最期は朧様に殺してもらいに参りますわ。
もし、票で選ばれたんなら、紅い眼の方々の前に殺してぇな。
[常のように冗談めいて謂う花の、 主から解き放たれた手の内で、鈴がりんと一つ啼いた。]
(227) 2010/08/07(Sat) 19時半頃
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|
……屋敷のものに花と花主 全員に伝えるようにとは指示したのですが ……申し訳ない…
[ただ、共通情報は今の件ですべてか? 確認するように頭をかいた手を口元に当てれば… 椅子の音がした。目 を覆う青年に避けることは出来ずされるがまま]
……そんなわけはございません!! 確かにチャールズは獣に殺されました、が! チャールズの声が聞こえたんです! 錯覚なぞ……!! [何故本郷がここまで声を荒げるのか? 死んだと口にしながらも、 そこを気にするでもなく 青年は抗弁する]
(228) 2010/08/07(Sat) 19時半頃
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[狭間のこえの響けば、 うつろな双眸は宙空を振り仰ぐ]
――……喰われ、 喰われ た……?
[過ぎるは紅の月、その存在は揺らぐ。 かくり、と膝の屑折れて、手を着けば]
こてつ、聞こえた? 聞こえたでしょう……?
[琥珀を仰ぐ。 現世の存在は遠く、主の気配には気づかず]
(@31) 2010/08/07(Sat) 20時頃
|
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あけ、の…しん…。
[名を呼び返せば、押し寄せてくる不安。 ずっと守ってきた何かが、壊れてしまうような恐れ。 しかし、縫い付けられたように足は動かない。]
―――…声?同じ…?
[ふと、投げかけられた言葉に琥珀を細める。]
お前、…前にも「私と同じ」って言ってたけど…どういう意味だ?
[さらりと告げる相手とは対照的に、訝しげに黒椿を見た。]
(@32) 2010/08/07(Sat) 20時頃
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門下生 一平太は、本屋 ベネットに話の続きを促した。
2010/08/07(Sat) 20時頃
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―本邸・廊下―
[明と虎鉄という少年の話をそのまま立ち止まり、聞いている。 不思議に冷たい空気が流れている。
凍てつきはじめたそれに我慢ならず、何か話しかけようとしたとき、口からは声が出ないこと、身体は動かないことに、やっと気づく。]
(229) 2010/08/07(Sat) 20時頃
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いや、構わん。 私も幾らか注意力が散漫しているのかもしれない。 刷衛がお前と同じセンターの人間だと知ったのもつい先達てだ。
[息を吐き出し首を横に振るが、襟首を掴んだ手は話さない]
じゃあ、何故だ。何故今死んだ人間の声が聞こえる。 それは本当にお前の主なのか。 …お前の知っている主は、困っている者や混乱の状況を放り出して 己の為に舞をと願うような、そんな人間なのか!
私はお前の主がどんな人間かは知らん。 だがな、少なくともお前が敵を獲るために死んでもいいと 願うほどには優れた人物なのだろう? …そんなに主の声が聞きたいのなら、聞かせてやる。
何もできないまま幻想と共に死んで、主に詫びの一つでも入れて来い!
[胸倉を掴んでいた手を先日己が絡めた首筋へと感情に任せるまま伸ばした]
(230) 2010/08/07(Sat) 20時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 20時頃
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[訝しげに問う琥珀色に、 黄泉花も言葉にして答えることは出来ない。 気の触れたように、呟き続ける]
聞こえたでしょう?いまの声…… 喰われた、と。喰われたのだ、と。 私は、私たちは――
[しん、と時の流れの止まるよう。 深い深い静寂、それは常世の空気、色濃く。 生ある者には、冷たすぎる風]
つよく、つよく。 繋ぎとめられている。
[己を現世に繋ぎとめたは、業の火。 まだ、それは――元の主は現世にて、深い妄執に囚われている]
(@33) 2010/08/07(Sat) 20時頃
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[近いところから声が聞こえるのに 微か、ノイズがかかって聞き取れないところがある 誰がセンターの人間だと?けれど、いまはそれより]
わかりません!!けれど、聞こえたのだ! 聞こえたのだ、聞こえたのだ!! チャールズにはチャールズの考えがあるんだ! 俺を含めた凡百にはわからぬような!!
[本郷が主を悪く言うのに、青年は口調も崩れ 強く言い返して。ただ、首に絡む指に 慌てる。こんなことで死ぬわけにはいかない、 舞わなくちゃいけないのに]
……っ!!このっ!!はなっ……!!
[着替えで置いた太刀は寝台 本郷の腕を止めるべく右手は渾身の力で 押しやろうとしながら身体をずらして 寝台にも連れ込み太刀を手に取ろうと]
(231) 2010/08/07(Sat) 20時頃
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>>@33 [明の呟きははっきりと頭に響く。 まるで、脳内から響いているかのようにも聞こえるほど]
(食われた?食われた だと?)
[それは、もう、この世には存在しないということなのか。]
(232) 2010/08/07(Sat) 20時頃
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[―――…生きろと。 そう目の前の花に言うことは出来ない。 それを望んでも居るのに、それにも勝る渇望が。
笑む華月に手を伸ばす。 頭に触れてあの時のように一度だけ撫ぜて。 引き寄せるように空いた手を背に回すと]
[りん、]
[鈴の音が鳴るのを聞きながらそっと抱きしめた。 表情が見えないのは、見られないのは、 今の高嶺には丁度よくて。]
――……鵠には…してやれなかった。
[遅かったと。小さく、小さく、そう呟き。]
(233) 2010/08/07(Sat) 20時頃
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…おい!
[地に縫われた足が動いたのは、黒椿が屑折れた折。 大丈夫かと駆け寄り、手を貸そうとしたが。]
…え…? だから、何言って…
[そういえば、微かに何か聞こえた気がしたが。 現世に色濃く囚われる虎鉄の耳には未だ遠く、緩く首を振る。 だがそれも、黄泉に影置く椿の言の葉を聴き、その手に触れたなら。
守る殻は脆く――――儚い音と共に崩れ落ちる。]
あ…ああ…、……ッ!!
[みるみるうちに琥珀は見開いて、掻き毟るように頭を抱いた。 何かを振り払うように、力の限りに首を横に振って。 後ずさるようによろけると、そのまま踵を返して廊下を*駆けた。*]
(@34) 2010/08/07(Sat) 20時頃
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……あまり、私に苦労を働かせるな。 血塗れで来られても突然とどめをさせるほど、 私の素手は剛健ではないぞ。
[冗談めかす花には、瞳細めて花主の顔で。
―――…華月、
離れ、名前を呼んで微笑む花を見る黒檀に憂いはなく]
……喉が、渇いた。
[主から離れることを許す、使い走りの用事。 それから。黒檀が仰ぐのは花主の寝台の方。]
――…後で、つきあえ。
[添い寝だと。 そう言うと高嶺は華月に背を向け窓の方へと向かった。]
(234) 2010/08/07(Sat) 20時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 20時半頃
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だから、それが偽りだと何故気付かない! お前…ッ
[そこで気がついた。 白い包帯に、何かが滲んでいる。 其の耳は、と尋ねる前に、油断が己の手元を緩め、 体はテーブルへと突き飛ばされる。 鈍い音と、体に走る重い衝撃に息が詰まった]
……ッ…お、前……その、包帯…
[鳩尾に沈む痛みに深く息を吸い込めないまま、問う]
(235) 2010/08/07(Sat) 20時半頃
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[首元にかかる指の感触が消えれば 何かがぶつかる音。どうやら本郷を突き飛ばせたようで 青年は寝台に転がりながら手探りで太刀を掴み
寝台の上で膝をつき左に太刀持ち右で柄に触れ構える]
………包帯……?
[問う意味もわからず、白布越し 赤い目は声のほうを睨む]
(236) 2010/08/07(Sat) 20時半頃
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[ゆるり、琥珀へ、 伸ばされた白い手が一度交わる。 黄泉招く、その手に触れた琥珀が――
割れる]
――――……、
[振り払い去ってゆく、その姿。 黄泉招く手がずるりと地に落ちる。
――場を支配する、常世の気配は薄まれば。 その冷気もまた消え去り、残るは葉月の空気。蝉が鳴く]
………こえが、
[くらり、揺らげば――倒れ伏す]
(@35) 2010/08/07(Sat) 20時半頃
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[は、と大きく息を吸い込んだ。 ぶつけ方が悪かったのだと解る鳩尾の絞られるような苦しさを堪えながら 鉄色は白布の下から覗く赤を見る。 白い包帯に滲んだ血の色。耳の下、掻き毟ったような傷]
…其の傷は、何なんだ。 左耳の、その、傷は。
[暴れている間にうつったのだろう。 白い着物にも包帯にも、僅かではあるけれど己の視界には映って見える]
(237) 2010/08/07(Sat) 20時半頃
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[虎鉄という少年が頭をかきむしり、全身拒絶を表しながら駆けていく。
残された明に何か異界のものとしか思えない気配が寄って、声を出そうと必死に力を入れた。
とたん、何かが割れたような錯覚。]
――……
[かえってくるのは、羽を震わす蝉の歌声と熱気。]
(238) 2010/08/07(Sat) 20時半頃
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始末屋 ズリエルは、蝉の鳴き声の中、崩れていく明に駆け寄った。
2010/08/07(Sat) 20時半頃
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[主の為に死ぬために生きるが、華月という花。 朧が己に生きるを望むを悟っていれど、譲れないのは胡蝶の我。
頭に触れる感覚。 昨夜、そこに触れた人とは違う感覚。
抱き寄せられる腰。 昨夜、抱き寄せる側だった。]
……今、一緒に抱かれ取りますやん。
[主の呟きに、笑って応えれば、また、りんと鈴が鳴る。]
(239) 2010/08/07(Sat) 20時半頃
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高嶺の死を願うんやったら いつか、いつか、双花の死が それの足掛かりになればええと思います。 少なくとも、わては、それが花としての僥倖や。
[鈴の持ち主の答えはどうであったか。 りん――聴こえぬ言葉の代わりに、鈴が啼く。]
刀でも用意しといてぇや。
[離された身体。 黒檀に憂いはなく、見遣る苔色もまた花を彩る緑にしか過ぎず。 素手で殺そうとする主に、笑むかわりに肩を振わせた。]
……ほな、茶、用意してきますわ。 それと、湯、使わせてもろうてきます。
[2つの命に是と答えた花は、背を向ける主に頭を下げ、りんと鈴の音を鳴らしながら部屋を離れた。]
(240) 2010/08/07(Sat) 20時半頃
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手妻師 華月斎は、懐刀 朧の部屋より、着替えを取りにA棟へ向かうため、一先ず本邸の方へ。
2010/08/07(Sat) 20時半頃
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[苦しげな息が聞こえる。 やりすぎたかと、ばつの悪い表情を浮かべたものの けれど殺されかけたこともあり警戒を緩められず 左手が太刀を持ち直すと鍔が鳴った]
………傷?
[言われて右手を包帯に一部覆われる耳に伸ばして ……確かに何箇所が裂傷が指に触れ、傷む]
――……わからん……
[気持ちが不安になる。手に持つ太刀を胸元に引き寄せ ……これは、誰から借り受けたのだろう? 祖先がいた亡国では幸運を意味し あの人の国では忌まわしい意味を持つ蛇が絡む鞘]
(241) 2010/08/07(Sat) 20時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 20時半頃
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[喰われた、と人喰らう花の声が甦る。 浮かぶは紅月けれどそれは 近すぎて、形を捉える事が適わない。
零れた言葉は、意図せぬものばかり。
―――誠に己は亡者であるのか、 それとも本当に気が触れたのか。
倒れ横たわったまま、手を見つめる、それが日差しに透けて見えるのも錯覚か。真実か。惑うていれば、影が射す、その先を見上げる虚ろな双眸は、けれど微笑む]
――…主様、
[透けるようなその指先は、主が目にはどのように映るのか]
(@36) 2010/08/07(Sat) 20時半頃
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解らない…? 傷を見せてみろ。ああ、今は、手出ししない。 隠し持っているものも、扇だけだ。
[懐に仕舞っていた扇をテーブルに置くと 両手を軽く上げて何も持っていないことを示してから近づく。 近づけば近づくほど、その傷は痛ましく見えた]
…引っ掻き傷か。自分でやったのか。 蚯蚓腫れになっているものは、まだ幾らかましだな。
[途中まで歩み寄ってから、男は一つ息を付く]
私に、殺せと言ったお前が 死をそんなに恐れる姿というのは
[溜息をつく]
…何故だろうな。何処か、寂しく思う。
(242) 2010/08/07(Sat) 20時半頃
|
|
>>@36
[そして近寄ればわかる。 その手が指が、透けている。
それは、ありえない。 生きている人間ではありえない。]
――……明?
[でも、名前を呼ぶ。一回じゃ足りなくて何度か呼んだ。答えるまで。]
お前……まさか……。
[その先、つむげず、止まる。]
(243) 2010/08/07(Sat) 20時半頃
|
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 21時頃
|
……はい。
[扇が置かれる音がする。 青年は己が今太刀を抱えているのもあり頷いてから 寝台の淵に座りなおす。]
………記憶に、ない……
[傷の様子を言われれば、先ほど触れた感触から そのような傷だろうと思いつつ 傷をおった経緯がわからず零して]
…………主が居るところに花はある… あの人が、いるなら例え生き穢くても、生きる…
……すまん
[零れ耳に届く嘆息に、 居た堪れなくて一つ謝罪を落とした]
(244) 2010/08/07(Sat) 21時頃
|
|
[袖に指先を仕舞い込む、 幾度も呼ばれる名に、目蓋を伏せる]
―――……、
[こちらから呼ぶ声に、 ゆらぐ気配は引き戻されて]
主様――…、 いえ、少しばかり暑気にあたりまして……
[伸ばした指先はもう、揺らぎはない。 けれど、先ほどのそれが幻ではないこと、主に確信は出来ただろう]
(@37) 2010/08/07(Sat) 21時頃
|
|
[りん、と。 聴こえた音は華月の言葉に同意を示すのか それとも――…]
…ここまで己は小さくはないと。 華月に文句を言いそうでもあるな。
[そう言って笑う。 頑固な花達だと。其処を好ましく思い選んだから。 譲らぬ華月に主は愚痴れど、叱ることはなく。]
(245) 2010/08/07(Sat) 21時頃
|
|
―――…、
[僥倖、その言葉には黒檀は大きく開かれて。 花主の顔で笑もうとして、上手くいかなかった。 困ったものを見るように、笑む花を見つめて]
お前が刀を持参するのが一番賢い。 腰にでも巻きつけて来るといい。
―――…行け。
[送り出す顔は何かを堪えるように伏せられる。 浮かぶのは哀しみだったのかもしれないし、 喜びだったのかもしれなかった。]
(246) 2010/08/07(Sat) 21時頃
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―庭―
[>>@16大丈夫かという虎鉄には無言で頷いた。 了を得てありがとうと横を抜けようとした所に届く虚の声]
虎鉄殿、何…?
[ざあと風が吹いてゆく。 その後には誰も居ない。最初から誰もいなかったのように。 振り向いても木の下で一葉が舞っていただけ。
虚ろの風にあてられたか。 記憶は途切れて今、視線の先には邦夜の姿。 笛を構え、昨夜と同じ曲を吹いた。息が途切れるまで一気に]
(247) 2010/08/07(Sat) 21時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 21時頃
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[黒い上着をもテーブルの上に置くと太刀を恐れることなく近づき、 腰かけたイアンにゆっくりと近づくと傷の見聞をする。 明らかに引っ掻き傷、蚯蚓腫れ。呆れたように溜息が出た]
…これだけ派手にやっておいて記憶にないとは、まったく。
[血の匂いに、眩暈がする。 昨日は喰らうことを選ばなかったので、酷く餓えていた。 緩く頭を横にふって堪えると薬箱のようなものはないのかと尋ねる]
それが、お前の答えか。
[傷口を見ていた指先をそっと自分のほうへと引き寄せる]
そう、か。 其れがお前の答えなら、……私は、花主を廃業することにする。
…迷惑をかけたな。すまなかった。
[そう告げて、男は花から一歩距離を置いた]
(248) 2010/08/07(Sat) 21時頃
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―B棟側渡り廊下― [服の代えを取りに戻る途中。 ふと、立ち止まる場所が在った。 窓から見詰める青。漂う鳥の色は今日も白。]
……死んで唯の胡蝶になったら、一緒に飛んでくれへん?
[生前鵠にかけた言葉。それによく似た言葉。 紡いだ場所は、初めて唇を合わせたその場所で。]
やけど、生きているうちは、わては花でもあるから。 鵠さんと一緒に、朧様の双花であろう思う。
[華月として、鵠が花であった証に。]
鵠……―――
[それでも2人になれば、胡蝶が強く。 情重ねた人の名を呼び、彼の人の代わりに鈴に唇を寄せた。 近くに人あらば、その様を見ることもあるかもしれない。]
(249) 2010/08/07(Sat) 21時頃
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懐刀 朧は、紙の蓮の花に触れ―――…鈴の音は、華月と共に消え聴こえない。
2010/08/07(Sat) 21時頃
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―庭―
[笛の音は舞台で鳴らすようには響かない。 ただ風と共に流れて。邦夜の周囲を回って。 昼の光の中では目立たない、光の欠片を残す]
…っ。
[眩暈と耳鳴り。笛を下ろして肩で大きく息をした]
(250) 2010/08/07(Sat) 21時頃
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[目覆う青年には何故衣擦れの音が?と思っても それが上着の置かれる音とはわからない]
……ないものは、ない、のだからしょうがあるまい
[耳に触れられるくすぐったさに、微か肩を震わせ ただ、問われたことには、返答に窮しつつ零す
薬箱は獣を狩る最中怪我することも考え 簡単な者が荷物の中にあると答えた]
……あの人が、ある、とわかった以上は
……花主、廃業………? 本郷?
[己の血の臭いがそのような効果を 本郷に与えるとは知らぬまま、 様子のおかしい本郷の言葉に、 声のするほうに首をかしげた]
(251) 2010/08/07(Sat) 21時頃
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懐刀 朧は、憂い色は何か思い耽るように、常と同じく窓縁に頬杖着いて外を仰ぐ。**
2010/08/07(Sat) 21時頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 21時半頃
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>>@37
明……そうか暑かったか。 じゃ、戻るぞ。
[そして、倒れ付した明を抱えようと手をかける。 それは、幻、そう思わないように、そう思わないように手を伸ばす。]
明…来い。
(252) 2010/08/07(Sat) 21時半頃
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手妻師 華月斎は、庭より聴こえ止んだ笛の音に、ふと気が付き様子をうかがう。
2010/08/07(Sat) 21時半頃
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……ん。
[いつの間にか転寝をしてしまっていたらしい。笛の音に目を覚ます。]
……夜光?
(253) 2010/08/07(Sat) 21時半頃
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まったく…都合が悪い事は忘れるなんて子供じみたことを。
[荷物の中、と聞けば断りを入れてから荷物を探る。 水でぬらした手拭いで軽く傷口を吹き、薬を塗り付け 其処に綿紗を当てて包帯で止めてテープで止める。 男が離れたのは、その一通りの作業を終えてからだった]
獅蓮を失って、五年経って。漸く欲しいと思えた。
でもそれがお前の答えなら私は───僕は、これ以上お前を望まない。 きっとこの先、今以上花として迎えたいと思う者もいないだろう。 だから。花主を辞める。
…だから、さよならだ。
[首を傾げるイアンの頭を一つ撫ぜて テーブルに置いたものを手にし、袖に腕を通せば今まで通り。 そして靴は扉へ向かおうと踵を返した]
(254) 2010/08/07(Sat) 21時半頃
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[伸ばされた手に、手を重ねるを躊躇う。 存在が揺らがぬようにと、願う。 この身を縛るが妄執であったとしても、 ――いま少しだけ、と]
……はい、お傍に。
[その手に引き寄せられて、現世に立つ。 うたがきこえる、狭間の歌を、振り切って]
すみません、大丈夫ですから。 主様こそ、お疲れでしょう? 暇なきことはわかりますが、少し休まれては――……
[笑みかけて、耳を掠めるそれに止まる。 鈴の音――眉根を寄せて曇る表情]
(@38) 2010/08/07(Sat) 21時半頃
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[大人しく治療を受け、また新たな包帯が増える。 傷口に消毒液がしみた。]
……花は一人の主の元でしか咲かない
[それは例えほつれた心が惑わす幻聴でも。 青年があると思えばあるから。
優しく撫ぜる手に包帯の奥、紅を細めて]
そこまで、欲してくれたのは、嬉しかったよ ……今から、舞うところだった 結局本郷にはきちんと舞い姿を見せていなかった ………礼も兼ねて、最後に見ていってはくれぬか?
[離れる感触に青年も寝台から立ち上がって 靴の音にそう声をかけた]
(255) 2010/08/07(Sat) 21時半頃
|
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>>@38
ああ、そうだな。 休めればよいが……。
[手をとれて安心する。 そう、でも、わかってしまう。
この少年は、きっともう………。]
いや、休まぬ。 狼を探さねばならない。 でないとお前やセシルを危険な目にあわせてしまう。
明…お前は俺の傍にいろ。 頼りにしてるぞ。
[逝かぬように、 そう、今は一時でも逝かぬように、と思った。]
(256) 2010/08/07(Sat) 21時半頃
|
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―本邸・廊下―
[笛の音に、少し庭を伺うように見るも、そちらに向かうことはなく。 華月の脚は、本邸の廊下に差し掛かる。
と、視界に入るのは2つの影。]
[主の言葉を思い出す、刀を腰にでも巻き付けておけと。 刀を借りるとすれば、2つの影のうちの1人にだろう。
―――鵠を屠ったその人に。]
すまへん。 お取り込み中みたいやけど、ちいと宜しいやろか?
[間を計りながら話しかける。 ふと、明之進の影が薄い気がして、首を傾げた。]
(257) 2010/08/07(Sat) 21時半頃
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始末屋 ズリエルは、手妻師 華月斎に顔をあげた。
2010/08/07(Sat) 22時頃
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―庭―
邦夜、様。 いただいたものは、同じだけを持ってお返し致します。
[執着するのは、今を逃せば次はないと感じるから。 きっと今感じ取ることが出来なかったら、自分は生きても花になれない。どころか虚ろに呑まれてしまう。 迷惑かもしれなくても止まれない]
ですから、今少しの間だけ。近くに。
[息の上がったまま、掠れ声でそこまで言って]
…いつから暑い中でお休みだったのですか。 お茶をお淹れしますから、中に入りませんか。
[深く息を吸って声を取り戻すとそう言った]
(258) 2010/08/07(Sat) 22時頃
|
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…花(お前)がそうだと思うなら、それでいい。
[手を引きもどし、ただそう伝えた。 舞をと、引きとめる言葉に一度足が止まる。 けれど、背を向けたまま男は伝えた]
いや、折角だが止めておく。 変な未練を覚えてしまえば、この部屋から出られなくなるし それに、花が主のものであるのなら、その舞は主の為だけに捧げるがよかろう
私が次にお前に会うときは───きっとお前が、真理を得た時だけだ。
[では、と告げて足音は遠ざかり、扉を開いた。 扇の音は一度も鳴らない。
ただ、扉が閉まる音だけがきっと、そこにあった]
(259) 2010/08/07(Sat) 22時頃
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門下生 一平太は、手妻師 華月斎には片手に笛持った背中なりが見えたかどうか。
2010/08/07(Sat) 22時頃
懐刀 朧は、記者 イアン達センターの者が己が花に眼をつけることがなければいいと、そう思った。
2010/08/07(Sat) 22時頃
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―本邸・廊下―
[刷衛の視線があがったのを合図に、間を詰める。 歩く動作に、りぃん――と、鈴が鳴った。
狭間の鈴の音もあるのだろうか、ないのだろうか。 あるならば、夢と現の音が重なり聴こえる者もいるのかもしれない。]
刷衛様も明之進、調子わるいんでっか?
[漏れ聴いた言葉に、二人を心配する言葉をかける。 刷衛を見る眼も、主が彼を見た時と違い、常の色。
恨みをもっていないのか、それとも努めてか……―――。]
刷衛様に願いごとあったんやけど、 後にしたほうが宜しいやろか。
[向ける笑みは、穏やかに。]
(260) 2010/08/07(Sat) 22時頃
|
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……そうか………そうだな。 引き止めて、悪かった。 ……ありがとう………さようなら。
[本郷の言葉に、なればと。 既に心は彼岸にある者の笑顔で見送って
告げられた言葉の真意はわからなかった。 ただ、いつか触れるといったことを 守れなかったな…と、ぼんやり思う…が 主ある花としておいそれとは人に手を伸ばさない] [静かに閉じる戸の音を青年はただ静かに聴いた]
(261) 2010/08/07(Sat) 22時頃
|
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[聞こえる、黄泉のこえ、 重ねた手に感じる血の気配]
……私は、危険な目になど。
[俯くそれは、言葉端を飲み込む。 伏せた眼差しに昏い気配は一度過ぎる。 黄泉よりの声は言う、其は生きては非ず、と ――ひとつ続いた名は生きてる]
―――……、
[見上げた眸は一度歪んで、――りん、と鳴る鈴の音。 それが現世のものだと気づけば遅れてそちらを振り返る]
(@39) 2010/08/07(Sat) 22時頃
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|
……大丈夫か?息が上がってるが……
[お返しします、の言葉にはゆるく首を傾げて。]
……前にも言ったように、………俺の側は危ないよ? ……それでも……側に居たい?
[じっと黒檀の瞳を見つめ。]
……そうだね。暑い。お茶、淹れてくれる?
(262) 2010/08/07(Sat) 22時頃
|
|
― →大広間 ― [暫くし白の着物に紺の袴、黒塗りの鞘 首と目と耳、3箇所の包帯の姿で 自分の部屋を後にする
もう、白布の裏にチャールズの幻影は描かない。 彼にとってチャールズは存在するものであり 描く幻影などではなく、それが現実だから。]
……久方ぶりに御見せする舞は 何に致しましょうか?
[既に此岸にない心はチャールズに笑いかけて それは、それは幸せそうに笑って。 大広間へと舞うために向かった]
(263) 2010/08/07(Sat) 22時頃
|
|
−A棟廊下→B棟・朧の部屋前−
……。
[扉の閉まる音が背中にある。 しばしその場所に立ちつくすと緩く頭を横に振ってから歩きだす。 今はあの美しい色切子の廊下を通る気分にはなれなかったので 本邸の中を軽く迂回してから己たちの居住のある棟へと向かう。 侍従に位置を聞いてから、その扉を軽く叩いた]
居るか。
[それは問いかけというには簡素で、名も名乗らない短い声]
(264) 2010/08/07(Sat) 22時頃
|
|
[常に似たその様子に何を思うか、と。 変わらぬ笑みを、少しだけ怖くも感じる。 ―――それは己の身に、ではなくて]
華月殿……
いえ、私は大丈夫ですから。 ご用件がおありでしたら、どうぞお構いなく。
[小さく頭を下げて、一歩控える。 背後に隠れて、主が衣が裾をそっと握って]
(@40) 2010/08/07(Sat) 22時頃
|
|
ああ、構わぬ。
[鈴の音が鳴った気がした。 そして、目の前にいるのは、散らせた双花の片割れ。]
構わぬよ。
[息を飲み込み、そう、華月に答えた。]
(265) 2010/08/07(Sat) 22時半頃
|
|
―庭―
曲が。呼気全てを必要とするものなので。
[見つめられ、まっすぐに見つめ返す]
はい。どんなに危なくても。 たとえこの身がどうなろうとも。それでも。
[赦されるならと]
承りました。 どちらに運びましょう。
(266) 2010/08/07(Sat) 22時半頃
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― 高嶺の部屋 ― [窓の外を眺めはしていたが、 何を見ているわけでもなかった。
鳴る、ノックの音に出て行った花が戻ってきたのかと。 少しばかり早い気もして緩く首を傾ぐ。 聴こえた声に、花ではないことを知ると]
居るが。
[訪ね主に返すこたえも、それに似た簡素なもの。 それ以上促す言葉も掛けなかったのは、 放っておいたら入ってくるだろうと知っているから。]
(267) 2010/08/07(Sat) 22時半頃
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そうでっか?ほなら遠慮のう……。 そういえば、明之進の花主は刷衛様やったんね。 最初の雰囲気やと、ちがうんかおもた。
[明之進が一歩下がり、刷衛の袖を握る様に、 微笑ましいといった声音で思い出したように告げる。 その後、苔色は刷衛の強面に向き直った。]
刀を一振り貸して欲しいんですわ。
[相手が息を呑む理由を悟りながらも、 しれっと願いごとを口に出す。]
(268) 2010/08/07(Sat) 22時半頃
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― 大広間 ― [大広間には人の姿はあったか、なかったか けれど、青年は気にする風でもなく 舞台に上がりチャールズに笑いかける]
……もう、逢えない、と思っておりました。 貴方の声が聞こえた時、どれほど嬉しかったか…… ……もう少し、早くお声をかけて下さればよかったのに なんて。 もう一度、こうしてお会いできただけで、充分です。
[ふわりと、彼岸に笑いかければ舞台に進み出る。 そうして、舞い始めるは抜頭 猛獣に殺された父の敵を打った喜びの踊りとして 青年は此岸に心がないものの 浮世離れした空気を纏い*舞い続けた*]
(269) 2010/08/07(Sat) 22時半頃
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[真っ直ぐに見つめ返してくる瞳に、目を閉じて小さくため息をついて。]
……負けた。分かったよ。 でも、「この身がどうなろうとも」は駄目だ。 もし危なくなったら逃げること。 [言い終わればにこり、笑って]
そうだね、……大広間じゃ広すぎるな。 表座敷へ行こうか。
(270) 2010/08/07(Sat) 22時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 22時半頃
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−高嶺の居室−
…邪魔する。
[扉を開けると同時に告げた声は、普段よりいくらかは大人しく。 少し中を見まわしてから、首を傾げた]
華月は、使いか?
[尋ねたからには、彼に用事があるのだと理解できるだろう。 朝から続いて、この部屋の関係者たちに何があったのか想像するのは難しくない。 其処に関しては、口にする事はなかった。
もしも鉄色の視界に紙の蓮が入ることがあれば、 男は不思議そうに首を傾げたに違いない]
(271) 2010/08/07(Sat) 22時半頃
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記者 イアンは、本屋 ベネットが彼が此岸であった最後の人か。
2010/08/07(Sat) 22時半頃
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>>268
刀? 何に使う?
[すかさず聞き返す。
同時に、刀を欲しがる様子は、狼には見えなくも思ったが、だが、あえての策略かもしれぬ、 安易な推測は却下した。]
(272) 2010/08/07(Sat) 22時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 22時半頃
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―本邸・廊下―
花を蝶に変えるのに必要なんやわ。
[すかさず返る問いに、用意していた答えを返す。 それは、華月の芸を知っていれば、普通は手妻に使うものだと思うだろう。もしかすれば、舞の為に刀を求めたイアンと、同じ印象を与えるやもしれない。
その裏、真実は華月(花)を胡蝶(蝶)に変えるのに、必要という意味なのだが。それを知るは、高嶺のみ。]
こんな状況やし、あかんやろか?
[裡を隠し、伺いをたてる青年の頭は、微かに傾いだ。]
(273) 2010/08/07(Sat) 22時半頃
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[華月の微笑ましげな声音には、小さく笑んで頷いて。 主が背に付き従いながら、そっと耳を傾ける。
現世の声と、狭間の声に――**]
(@41) 2010/08/07(Sat) 22時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 22時半頃
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―庭―
ありがとうございます。
[ため息混じりの邦夜の赦しに、幼くも見える笑顔を浮かべた]
…分かりました。 でも、邦夜様を守ることは諦められません。 そこは見逃してください。
[あの笛は命を多少なりと削るもの。 もっと上手に嘘でもつけたらいいのだが、そこまで器用でない。 それ以外でなら約束するからとそう願って]
はい。表座敷まで。
[邦夜の後について本邸内へと入る]
(274) 2010/08/07(Sat) 22時半頃
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つまり、芸のためにか?
[そのするりと出てきた説明に、多少不審な顔をするものの…。]
どうしてもというのなら、一緒に来い。
[今腰にある刀をチラリとみるが、さすがに白鳥を落としたものを華月に差し出す気にはなれず…。
ただ、それでよいと云われれば渡すだろうが。]
(275) 2010/08/07(Sat) 23時頃
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― 高嶺の部屋 ―
…珍しいな。
[入ってくる本郷の姿に少しばかり首を傾げたのは、 よほどがあってもなかなか来訪しない主だろうと 考えていたこともあるけれどもその常と違う声音に。]
…ああ。 茶を淹れに行かせている。
……用事は、華月にか。
[目の前の男と双花の一輪にはどのような関係があったか。 思い出すのは本郷が出した謎掛けで。
不思議そうに紙の蓮を見る姿があれば、 華月が見せる不思議の術だ、とでも言っただろうか。 余計にわからなくさせただけかもしれないが。]
(276) 2010/08/07(Sat) 23時頃
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―――…本郷、
[呼ぶ名。 黒檀はしばし本郷の鉄色の瞳を見つめて]
(277) 2010/08/07(Sat) 23時頃
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[ゆっくりと、逸らされる。]
……なんでもない。 ――…暫く待てば、戻るはずだ。
[そう言い、黒檀は再び窓の外を仰いだ。]
(278) 2010/08/07(Sat) 23時頃
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―B棟、刷衛の部屋―
[小さな小鳥が探すを知らぬ ...は布団の中で眠れぬ時を過ごした 夜が明けたなら 絵画彩るカンバスと筆 絵具と共に運ばれようか]
アイツなら、泣いてるんだろうな。 ちゃんと看取ってくれたかな。 優しいもんな、アイツ。
[錯乱もせず 否、ある意味で錯乱しているのだろうか 悲しげな眼は けれど泣くには叶わず 探されるを知らぬまま 学友の鳥の唄を念う]
(279) 2010/08/07(Sat) 23時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 23時頃
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ああ、珍しいな。
[男はただ小さく肩を竦め、華月が茶を、と聞けば そういえばあの課題は解けたのだろうかとも思いはすれど、 紙の蓮のに何かを納得したらしかった]
それもある。 でもお前にも要件があった。
[視線が幾らか彷徨ってから開いた掌が緩く握られる。 堪えていたものをどうにかしたくて]
華月が戻ってくるまでの少しでいい。 何も言わずに置いてくれ。
こういう時に、他に誰を頼っていいのか───解らん。
[どうにか持ち上げたその顔は酷く歪んでいた]
(280) 2010/08/07(Sat) 23時頃
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…ん?
[丁度、呼ばれた名前は男が顔をあげたそのあとと被るだろう。 ゆっくりと逸らされた視線に、ただ何を尋ねるわけでもなく]
(281) 2010/08/07(Sat) 23時頃
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―本邸・廊下―
[芸の為という言葉には、唯笑みを返す。 それは肯定ととられたか、否か。]
もしよろしければ、やけど。 ちぃと、わて急いでますんで、お腰のん貸してもらえますやろか?
[一緒に来いという言葉の後に、 刷衛が腰を見遣ったのを苔色は目敏く見つける。 それが、鵠を屠ったものだとは、おそらく本能で知る。
―――どうせ散るなら、双花に相応しく同じ刀で。
そう想うのは、感傷でしかないのだけれど。]
(282) 2010/08/07(Sat) 23時頃
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“あかい”月 “あかい”まんまる “しろい”鳥 “あわい”椿 描かなきゃ。 刷衛との約束だ。
[寝台を降りイーゼルを立て 大きなカンバスを掛けて向かう 見えぬものを描き記す けれどもそこに冬はない 冬は既に描かれている]
………ロビン。
[それは傷んだ桜の髪に それは違和産む下腹部に 躯に散った花弁の“あか” 己の指先でなぞり 短く甘い息を吐く]
(283) 2010/08/07(Sat) 23時頃
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―――……
[常とは異なる本郷の様子に 窓の外を仰いでいた瞳は室内へと戻り、 そういえば、扇の音が聴こえないと
代わりに聴こえるのは抑えられた声音と 酷く――…歪んだ、]
―――…如何した、
[黒檀は驚いたような顔をしていただろう。 その後、緩く眉を寄せて。滲むのは憂い。 何も言わずに、とは言われたけれどそう口にして。 追い返すようなことはしない、好きに居ればいいと 窓縁から頬杖を外して本郷の姿を見た。]
(284) 2010/08/07(Sat) 23時頃
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門下生 一平太は、さすらい人 ヤニクと途中で離れ食堂へと茶を取りに行く。
2010/08/07(Sat) 23時頃
懐刀 朧は、手妻師 華月斎の傍らで今も鈴の音は響いているのだろうか。
2010/08/07(Sat) 23時頃
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>>282
急ぐのか。 これでいいのか?
でもこれは…。
[言い澱むが、せかされれば腰のそれを引き抜きはする。 そのあとはあっさり奪われるだろう。]
――……。
(285) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 23時半頃
|
[その声は白い桜花にのみ、届く。
「――此処に居るよ」
冬を呼ぶ声聞こえれば、 冷たくも、何処か柔らかな囁き声はセシルの傍で囁く。
「何時でも、キミの傍(なか)に。」 と**]
(@42) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
|
|
[扇は懐のままであった。 両の手には何もない。 どうしたと聞かれて、ただ一言だけ]
苦しい。
[自分の胸のあたりを掴んでその言葉だけを吐き出した]
苦しいんだ。
[声が、震えていた]
(286) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
|
門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 23時半頃
|
[絵はいくらか書き込んだ けれどそれ以上は描くもならず なぜなら 見えぬものは今 視えず、在る 先を読む力などない 昔の師はこの力をなんと喚んだろう]
看取りの、西。
[唯一大切な者の失せるを 看取りも、泣きも出来ぬ己に まるで酷い冗談だと カンバスに嗤う]
(287) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
|
手妻師 華月斎は、始末屋 ズリエルの、問いかけに、今度ははっきりと是と答える。
2010/08/07(Sat) 23時半頃
|
―本邸・廊下― それがええんですわ。 朧様をお待たせしとるんで。
[謂い淀む相手に、確信を深める。 引き抜かれる刀に伸びる手。鈴は手首にあれば、りんと鳴る。]
無理謂うて、すいまへん。 お礼は、また、何か考えますさかい。
ほな、失礼します。
[あっさりと奪えてしまったそれを抱えて、 引き止められる前に、双花の片割れは踵を返し、 花達の棟へと消えて行った。]
(288) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
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―庭→表座敷― [表座敷へと入り畳へ腰を下ろし。夜光が来たならばぽんぽん、と自分の隣に来いと畳を叩いて]
……なあ、夜光。考えてたんだけど…… もし無事に帰ることができたら―― ……いや、無事に帰ることができたら、は余計か。
[小声で囁く]
俺、花主としてまだまだだと思う。 もしかしたら次の花祭りに参加したほうがお前にはいいかもしれない。それでも……俺の花にって言ったら。どうする?
(289) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
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―――…、 ほんご…
[苦しいと、偽らぬ声で紡ぐ姿に 立ち上がると、胸元掴むその姿に近づいて
緩く握った手、先程まで二つの花を包んだ手を 触れるか否か躊躇うような覚束無い手突きで 短い髪に伸ばし]
……苦しい…、…?
[反芻する。目の前の青年は何に苦しんでいるのか。 そっと、その頭を一度だけ撫ぜて 離す。]
…休んで…いくといい…。
(290) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 23時半頃
|
[やがて届くは冬の風 優しげな声は幻か 傍(なか)に在ると甘い台詞 つい、と腹の上をなぞる]
なぁ、誰か。 ちょっと鋏、持ってきて。
あと。 刷衛と明にはチクらないで。
[鋏をこの手に運ばせる 使用人達が不思議がるのは “明”と喚ぶ姿見えぬ者の名でもあり]
ロビン、いこっか。 屋根の上。 いつもみたいに付き合ってよ。
[姿見えぬ者へと虚に喚びかける姿にか]
(291) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
|
|
このまま…花主でいるのが、辛い。
[其れが苦しみの理由だと声にする。 けれどそれは本質としてあるべき答えではなく その苦しさの理由はもっともっと根深いところにあるとは誰にも言えない]
ッ
[指先が触れた。俯いていた事もあり、少し驚きで肩が震えた。 頭を素直に撫でられるなんていつぶりだろう]
…すまん。世話をかける。
(292) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
|
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[あっさりともっていかれた。
想像以上にあっさりでしばし茫然とするが、 そして、あまりいい感じもしなかったが…
そのまま、どうしようもなく、 またB棟のほうへ足を向ける。]
(293) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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始末屋 ズリエルは、自室に戻っているが、そこにセシルがいるかどうか?
2010/08/08(Sun) 00時頃
|
[チクるなと口止めされても噂は走る 尾をつけ鰭をつけ どこかへ辿りつく頃には “桜の花が命断つつもりだ” などとおかしな事になっているだろう “見えぬ者と会話していた” とも]
今日もいい天気。 何があっても空は変わんねぇ。
[本当に見えぬ者が傍に在るかは知れず 桜は鋏を片手に 己にしか見えぬ冬の幻影を引き連れて]
―→本邸、屋根上―
(294) 2010/08/08(Sun) 00時頃
|
奏者 セシルは、入れ違いの刷衛には使用人の噂話が届くかも知れない
2010/08/08(Sun) 00時頃
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[――冬の声は桜花が元で囁いて]
「ボクは煙じゃないし馬鹿でもないけど 付き合うよ。」
[セシルの傍で微かな苦笑い それから、仕方ないなと溜息。 触るなと釘刺す言葉は無く、 彼の内に宿るは、獣の血 彼の内に宿るは、冬の魂]
「もし、出来るなら ……屋根をつたって、逃げられたら良いのに
孕んだなど、人間に知れたら どうなるか」
(@43) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 00時頃
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― 自室 ―
[自室に戻る。すると、寝ていたはずの姿はなかった。 代わりにそこにはキャンバスに描かれた絵…。
それを見て、しばし沈黙した。
何かを意味しているようで……。]
紅い月、白い、まるい…。 白いとり…。
[……ふと、使用人に使い走りに行かせる。ヨアヒムの様子をみてこいと。
そして、使用人が戻った時、ヨアヒムは事切れていたこと、報告された。]
この絵は、 ……………死者をあらわしている?
(295) 2010/08/08(Sun) 00時頃
|
|
―――…、
[鉄色を見た黒檀は本郷の言葉に 憂いを帯びて、伏せられる。 ――…そうか。 そうとだけ、返事が返せた。 高嶺としての言葉が上手く、返せない。 花を喪ったばかりということもあったからか、 裡の願いを口にしてしまったということもあるからか。]
…無理に、花主である必要も無い…
[己にも本郷にも背負う名がある。 その言葉のまま生きることは容易なことではなく]
――…そう、容易に生きられれば楽なのにな。 …お前も、…私も。
[世話、と愁傷なことを口にする本郷に眼を細めた。 ―――…水音は、渇望は 止まない。]
(296) 2010/08/08(Sun) 00時頃
|
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 00時頃
始末屋 ズリエルは、そう、解読したとき、背中につめたいものが走った。
2010/08/08(Sun) 00時頃
|
―表座敷― [中に入ると横の畳を叩かれて。 茶器は台の上に置いて邦夜の隣へ座る]
はい?
[小声だったので少し顔を近づけて。 囁かれる声に、黒檀が大きく見張られた]
今に近くにいるのを赦すだけでなく。 花としても、求めて下さるのですか。 他より見劣りする花でも。
[透明なものが浮かんでくる。 生理的に滲むもの以外、いつにもそんな経験は無かったのに]
望んでくださるのなら喜んで。 いえ。どうぞ望んでください。
[赦されるならその手を取り、額に押し頂こうと]
(297) 2010/08/08(Sun) 00時頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 00時頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 00時頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 00時頃
|
ちと、急がんとあかんか……。
[部屋につくと独り語ちる。湯殿に行くことは諦めた。 部屋に備え付けのあれこれで、身を清め、 新しい着物を身につける。 ちりり――手首で鳴る鈴。その手で最後に刀を掴み、腰に下げた。
次に、花としての品位を下げぬ程度の足早に本邸の食堂に向かう。白の茶器と、湯と、そして主が好む茶葉を抱えて去ろうとし]
蓮茶も、持っていこか。
[りん――鳴る音に、虫の知らせのように思い出す会話。 本郷の謎かけの場に在った、主に尋ねるのも会話の種と。
また歩み始める足。 歩む間に間に聴こえる噂話で、知らぬ情報を埋めて行く。]
― →高嶺の部屋へ ―
(298) 2010/08/08(Sun) 00時頃
|
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 00時頃
|
――刷衛の部屋― [主についた黄泉花は、 同じくその絵画を主の背後より見た。 死者をあらわす――その言葉に目を留めた一箇所。
――“あわい”椿。
指先がその花に触れかけて、危うくひっこめた。 主を一度見上げる、その動きには気づかれただろうか]
………月瀬殿は、何処に?
[自ずと我が耳も捉える、 現世の声――使用人たちの囁き]
(@44) 2010/08/08(Sun) 00時頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 00時頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 00時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 00時頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 00時頃
|
―本邸、屋根上―
うん、馬鹿も煙りも俺だけで十分。
[耳に届く声には微笑んで 常備の煙管に煙草を詰めた 吸い上げ吐き出す紫煙はたゆたい 空へ空へと消えていく 母胎(?)には悪影響を及ぼすだろうか]
きれーな空。 ロビンの眼と一緒だ。
[怒られたりしない腹を 裡に秘めた冬の獣を そろりそろりと撫でていく]
逃げる、か… それこそ捕まれば何されるか。
(299) 2010/08/08(Sun) 00時半頃
|
懐刀 朧は、そろそろ華月も戻ってくる頃だろうか。どれだけ勘がいいのか蓮茶を持ってきたことには驚いたろうが。
2010/08/08(Sun) 00時半頃
|
ん?花に同じ花など居ないだろ?見劣りも何もないよ。 危ないって言ってるのに来るし。どうして俺についてくるのかわからないけど。
[取られたのと反対の手で自分の方へ抱き寄せる]
……側に居ようとしてくれるのは凄く嬉しかったんだよ? ――夜光になら話せるかな。
……俺は……人狼病を持っている者の一部を取り込んでしまうとね、発作を起こしてしまう。 そのおかげでそんなもの、とうになくなった病気だって訴えても家から出してもらえなかった。 ……俺のところに態々来る者なんて。……居なかった。居ても父上が追い返してしまったからね……殆ど人には会えなかった。 やっと出してもらえたとおもったらこの騒ぎ、なんだけどね。
(300) 2010/08/08(Sun) 00時半頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 00時半頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 00時半頃
|
どこにいった。
[そして、セシルの姿がないこと、さすがに深いため息をついた。 いろいろ事情がわかっているからこそ。 放ってはおけない。
それはセンターのしての意思ではなく、個人的な……。]
――……
(301) 2010/08/08(Sun) 00時半頃
|
|
―高嶺の部屋前―
[戻ってきた場所。 中から声が聴こえれば、入っても佳いか判断に迷う。 流石に、喘ぎ声など聴こえれば別だが。
コンコンコン――と、ノックを小さく3回。 それに合わせて鈴も鳴る。]
華月ですわ。茶持って帰ったんやけれど。
[入室の可否を尋ねるを付け足した。]
(302) 2010/08/08(Sun) 00時半頃
|
始末屋 ズリエルは、奏者 セシルがロビンと連れ立っていってしまったのを思い出した。
2010/08/08(Sun) 00時半頃
|
[不在の間に雛鳥が気を回してくれていたことがありがたく。 つめたく冷やされた淡い果汁は、乾いた喉に心地が良かった。]
おや…… かりょう。わたしの手鏡を知りませんか? このくらいの大きさで黒檀縁の…
何処で落としてきてしまったやら。 宴席か、それとも庭ででしょうか…
[本当は、そんな鏡など元より持ってなど居ない。 ただ、今一時は傍から離す必要が。]
(303) 2010/08/08(Sun) 00時半頃
|
落胤 明之進は、室内から ふわり、と庭へ出る
2010/08/08(Sun) 00時半頃
|
[そして、また深くため息をつく。 ちなみに、あれから、相棒からの通信もない。
酷く混乱していたので、落ち着けばと舞でも、と薦めたら、少し明るくなったのだけど、 もうそれきりだ。]
――……はぁ
[頭を抱える。あまり人には見せない仕草。]
――……明、俺は、何やってるんだろうな。
(304) 2010/08/08(Sun) 01時頃
|
|
[扉から鈴の音が聞こえる。 ――…戻ってきたのだろう。 黒檀は本郷から扉の向こうの華月へ]
――…入れ。
[そう促して。 華月が入ってきたのなら常より多い茶葉と その手に持つ刀を見つめ…瞳を細めた。]
…まさか、
[本当に調達してくるとは。 憂う黒檀は、それでも笑みの形を描き]
(305) 2010/08/08(Sun) 01時頃
|
|
― 大広間 ― [一刺し舞終えれば、大広間舞台袖に腰掛ける。 それは、それは嬉しそうに、 中空に笑いかける姿が屋敷のものに どう映ったかはわからない。]
……この人、ですかね、チャールズ 俺、この人よく知らない、し
[朗らかに笑いながらしたためる]
もっと、もっと、沢山獣を殺めたますね。 俺、頑張ります。ほら、太刀もありますし
(306) 2010/08/08(Sun) 01時頃
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|
[しかし、そのときは明は近くにはおらず、 部屋を出ると、使用人が噂話をしているのを訊いて、さすがに取り乱したか。]
屋上か……ああでもどこの。
[まずはB棟の屋上を上る。]
(307) 2010/08/08(Sun) 01時頃
|
落胤 明之進は、一度振り返り、戻れば主が傍らに。
2010/08/08(Sun) 01時頃
落胤 明之進は、小さくその袖を引く。
2010/08/08(Sun) 01時頃
|
それとね、誰に聞いたんだったかなー ひどいんですよ、センターでは 獣を隠し飼いしてるんだって! ロミオも、ザックも、ギリアンも獣なんだって!
……チャールズを殺したのに、 獣がのうのうと生きてるだなんて…… この件が終わったら、俺が、ちゃんと殺すんです。
[にこにこと、笑ってそう、報告して。 したためた名前もセンターから派遣された 相棒の名前だったなんて]
(308) 2010/08/08(Sun) 01時頃
|
|
―表座敷―
だって僕は売れ残りで。普段も器用ではなく。
[手を握ったまま引き寄せられ、邦夜の体温を感じる。 最初は落花にしたのと同じものを求めたつもりだった。後で傷付くことになってもいいから今一時の温もりをと。優しくしてくれた人に。 けれどこの花主は、そうでない手を差し出してくれた。 その鼓動を感じながら話を聞く]
発作? それはご家族の方も邦夜様を心配なされたのでしょうけれど。 …寂しいです。
[同じ年頃の子供達の声を外に聞いていた時間や、表の嬌声が消えるまで土間で蹲っていた時間に似たものを想像する]
今回は出してもらえたというのは。 まさかそのために? だとしたら、何て危険な。
[危ないとはそれのことかと、顔を見上げる]
(309) 2010/08/08(Sun) 01時頃
|
|
…探してきて、貰えないか? [頼み込んで送り出せば、暫くは戻ってこないはず。
そのうちに着替えるは武家風の地味な羽織。 化粧っけの無い顔に、長い髪をキリと結い上げれば、 余程親しい物以外は、同じ顔の片割れと区別は付くまい。]
(310) 2010/08/08(Sun) 01時頃
|
|
―刷衛の部屋、前庭― [一度庭に下りた黄泉花は、見上げて。 再び室内へと戻ったのだけれど、小さく呟く]
空を……
[白い桜花の傍らの冬もまた、見上げていた。 浄土への道しるべのように、登る煙を。 穏やかに、哀愁帯びて伸びていく。
もの言わぬその気配は、彼の傍にあるだけ。 無邪気に話すはセシルに任せ、空を見ていた あの頃のように]
(@45) 2010/08/08(Sun) 01時頃
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― B棟屋上 ―
[屋上につくが、誰もいない。 はあっと息をついて、どうしたものかとまた階段を下りる、 その途中、袖を引っ張られて向く。]
明……
(311) 2010/08/08(Sun) 01時頃
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……本郷、…すまないが…
[苦しむ本郷をここで追い返していいのか。 ここで留まらせれば、華月の持つ刀が為すことも 先送りとなるだろう。黒檀は迷うように憂い、]
…暫し華月と二人にさせてくれるか?
[対を喪ったばかりの花と、花を喪ったばかりの主。 それだけで、本郷には通じるだろう。 刀のことを問われれば、手向けの演目の為とそう答えて。]
[もしかしたら本郷は気付くかもしれないが、 それに対して高嶺が何かを明かすことはなく。]
(312) 2010/08/08(Sun) 01時頃
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――…また、後で…話せたら。
[それが叶うのかは、わからないけれど。 そう言ってから華月の方を見た。]
(313) 2010/08/08(Sun) 01時頃
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記者 イアンは、懐刀 朧は霞の血縁なんですよ、とチャールズに一人々説明している。
2010/08/08(Sun) 01時頃
記者 イアンは、懐刀 朧に話の続きを促した。
2010/08/08(Sun) 01時頃
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―B棟・階段―
……たなびく煙が見えました、 本邸の屋上の方に。
それと、あまり……根をおつめになりませぬよう。
[頭を抱えたようなその、仕草に。 普段はいくら背伸びしても、届かないから。
階段の段差、一段後ろから そっと肩に手をまわし、小さく抱いて離した。 それはやはり、冷たいのだろうけれど]
(@46) 2010/08/08(Sun) 01時頃
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―高嶺の部屋前―
ほな、失礼しますわ。
[主の声に促され、身を室内へと滑らす。 黒檀の視線が、腰に佩いた刀に向かうのを感じる。]
[まさか、その言葉に返すのは、淡い笑み。 それは笑みに笑みを返す形になる。]
本郷様が来られとったんですか。 嗚呼、そうや、謎かけの答えの茶淹れても……―――
[本郷の姿を見止めて、紡いだ言葉は途中で途切れる。 一度、はたりと瞬く苔色。 眼差しは、本郷の退室を願う真意を問うように、主に注がれた。]
(314) 2010/08/08(Sun) 01時頃
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落胤 明之進は、もしかしたら、2段3段くらいは、後ろだったかもしれない。
2010/08/08(Sun) 01時頃
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霞は俺が昔から話してる旧友です とっても琵琶がうまいんです。 それで、迦陵は霞の花で…とっても仲がいいんですよ 華月は高嶺の花なんです 死んじゃったけど鵠も。 おめでとう、ぐらい、言いたかったなー 華月に二人分言えばいいでしょうか?
[丁寧に、指折り説明をして]
(315) 2010/08/08(Sun) 01時頃
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……もしかしたら、そうだったかもしれない。 今、「獣」探しに協力してるんだ。 そう、だから俺の側は危ないと言った。
……危ないけど、さ。 ……全員探し出すから。一緒に帰ろうな。 [頭を撫で。獣を探し出す理由が増えてしまったな、と思う]
(316) 2010/08/08(Sun) 01時頃
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本郷は凄く、俺を欲してくれました。 蓮の花のいい香りがするんです あ、でも大丈夫ですよ、俺はチャールズの花!
邦夜は人と獣を生きてるうちに判断できるんです! 凄いですよね! 夜光は……これから伸びる笛を吹くから 先が楽しみな花です …俺、この仕事で怯えられちゃってますけど
芸といえば月瀬の芸は絵を描くことなんです 珍しいですよね、凄いなー でも、獣のお手つきだから 人でも殺したほうがいいかもしれないですね
(317) 2010/08/08(Sun) 01時頃
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[先程使用人に託した書状は、そろそろ夜光の名を継ぐ若き花の元へと届くか。 名前を伏せたそれは、イアンの件で折り入って話が、と。
閑話休題。 この時代、指紋や遺伝子解析などの鑑識の高度な技術は既に絶えて久しい。 そうでなければ、皆の勘に任せて投票で処刑するものを決めるなど、そんな馬鹿げた手段をこのような重大な事件の中で取りうるはずがないのだから。]
(318) 2010/08/08(Sun) 01時頃
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記者 イアンは、これで、生きてる人は全部、かな。といって笑う
2010/08/08(Sun) 01時頃
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[しかし、また明はきえてしまったか。 そう、いなくなる。
ひとり。]
さて、でも、俺は、 しっかりしなきゃな。
(319) 2010/08/08(Sun) 01時頃
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[ひとりで来るよう指定したのは、人のあまり通らぬ裏庭の納屋。]
(320) 2010/08/08(Sun) 01時頃
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― 回想・少し前の事。南角の離れの鳥籠にて ―
[主が部屋へ戻ってくれば、家人に用意していただいた果汁を差し出して。 その事を褒めて貰えば、少しだけ恥ずかしげにはにかんだ]
僕にはこの位の事しか出来ませんから……。 えと……鏡、ですか。いえ、見ておりません。
[ふるり首を振って]
よほど大事な手鏡なのですね。 はい。探してきます。
[主から命を貰えるのが嬉しくて、 鳥は長い袖を翻しながら部屋の外へ――]
(321) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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― 高嶺の部屋 ― [本郷からの謎掛けの答えは出たのだろうか。 少し興味を示すように本郷と華月を見たが、 結局は本郷には出て行ってもらうことになった。]
―――…見られる方が、好きか?
[真意を問うような苔色の瞳には微苦笑を浮かべる。 黒檀が映すのは憂い、寝台へと向かい]
…湯浴みを済ませたにしては少し早いな。 ―――…構わぬが。…来い、華月。
[指す先に続くのは部屋を出る前に告げた添い寝の話だ。]
(322) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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[ふわり、棚引く煙を追う。 月瀬から、わずかに香った気がする煙管の煙]
眼差しは一度、何処を彷徨った。 聞こえる こえ が増えているような、気がする。
現世の躯持ったまま、 心だけが“こちら”に引き寄せられている。
そんな存在があることを知らず、 現世よりもはっきりと、狭間よりも小さく響く やけに明るいような こえ]
(@47) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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>>@46
ん?
[でもそう感じた時にまた気配。 もう、わかっている、明がどんな存在なのかと。]
ああ、そうか。 わかった。すまん、助かる。
[その舞わされた腕に一度目を閉じてから、 また階段を下りて、今度は本邸のほうへ。]
(323) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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落胤 明之進は、ついでに、主様にこめかみの一つもぐりぐりしといたかもしれない。
2010/08/08(Sun) 01時半頃
始末屋 ズリエルは、目のツボに入って、ちょっと気持ちいい。
2010/08/08(Sun) 01時半頃
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― 本邸前の庭 ―
[主に命ぜられるまま、庭へと向かう。 黒檀の手鏡、と在るはずのない鏡を探して、 茂みの中や木々の枝葉を一つ一つ、丹念に調べて行く]
……ふう。 ここにも、ない。
[額に滲む汗を拭いながら、空を見れば。 屋根の上に薄桃色の桜が見えた様な気がして]
あれは……幸得? どうしてあんな所に……っ。
[呟き、水干の袖を翻すと駆け出した]
(324) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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―高嶺の部屋前―
[本郷に伝えることが出来たなら。 謎かけの答えに用意したのは――蓮茶であると告げた。 果たしてそれは正解だったか、否か。]
……見られても、構やしませんけど。
[本郷が去った後、向けた眼差しに返る言葉に、 微かに苦笑いを浮かべた。 好きか嫌いかではなく、構わないと答える。 大概の事は、厭うことはない。]
湯浴みは、すまへん。 おそなったらあかんかと思って……。 綺麗にはしてきたんやけど。
[そもそも湯殿には、人目を避けて行くことが多いのだと、 暗に背が原因だと零しながら、誘われれば素直に、 添い寝をしに主の傍へと寄る。]
(325) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 01時半頃
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あ、じゃああの時に僕も。
[大広間でのことを思い出して、また納得した。 頭をなでられながら、はい、と穏やかに答えて]
生き延びて邦夜様の傍へと来られた事に感謝します。 僕は実は娼妓に拾われた、親知らずの子です。 でもおかげでこの笛であの曲を吹けるようになった。
あれは実は、呪いの曲なんですよ。 邦夜様から借りたこれの代わりになると思います。
[他愛ないおまじないと同じような気軽さで言った。 それからお茶がすっかり冷めてしまったと]
淹れ替えてきますね。
[席を立ち、外に出たところで手紙を渡された]
(326) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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小僧 カルヴィンは、本邸に向かう刷衛の横を駆け抜ける。その表情は、常とは違う必死のそれ。
2010/08/08(Sun) 01時半頃
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[話をするなら今だけ。一人で。 イアンが危ないかもしれないという話を思い出す。センターに協力していて、そちらからまで危険にさらされたら困る。 少し遅くなりますとの伝言を頼んで、裏の納屋へと急いだ]
(327) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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始末屋 ズリエルは、小僧 カルヴィンに吃驚した。は、はやい・・・。
2010/08/08(Sun) 01時半頃
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[返された言葉にむくれるふりをして一言]
心が篭ってません。
[ふりをして、告げたけれど、 月瀬の件も気になるが、胸の騒ぐは――明るいような声。 あれに似た声を壇上より聞いた。 主が勤めを同じくする者ではなかったか]
あの、そういえばお仕事……、 イアン殿とは、 姿を共になさっているところ見られませんけれど。
――あの方は、ご無事でしょうか。
[本邸へと急ぐその間、ぽつり零した]
(@48) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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落胤 明之進は、小鳥のかけていくさまに、瞬く。
2010/08/08(Sun) 01時半頃
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[納屋の中は、たとえ昼であろうと薄暗い。 灯火ひとつが目を引くように少し奥の行李の上に置かれ、己は影に身を潜めて待つ。]
(328) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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― 高嶺の部屋 ― [華月の出した答えに、本郷はどう答えたか。]
―――…私があまり好かん。
[苦笑いには、そう言って返す。 厭わぬ言葉、それは主を選んだ時も変わらず。 胸中宿る思いはあるけれども、 拒まれぬのは今は丁度――…都合がいい。]
……構わない。 …お前は楽しめんかもしれんが…、――…許せ。
[告げる黒檀には微かな艶が宿るだろうか。 羽織ってきた着物を乱すことなく寝台へとそっと押し倒し 華月に―――…己の花に、触れる。]
(329) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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[駆け抜けた所で、一旦止まって。 刷衛の姿を確認すると戻ってきて]
刷衛……さまっ。
あ、あの……っ。 屋根に、幸得が……っ。
[指を上へ向けたりしながら、乱れた呼吸で。 幸得を見かけた事を言葉足らずに伝えて]
(330) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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[腰には友から借りたままの白鞘巻。黄泉銀花。 だが剣舞の形なら見知っているという程度で扱えるかといえば。 想像の通りだ]
失礼します。
[内密というのだから、小さく顰めた声を掛ける。 扉を開けば奥の行李に目立つ灯火が置かれていて。 一歩二歩とそちらへ歩く]
(331) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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― 本邸階段途中 ―
[さすがにさっきものぼり、また登る階段。 疲れていたか、ペースはままならず、
するとすぐ横を、歌ううたいの小鳥が駆け上っていく。]
――……ッ
[驚いたが、その様子に、上には誰かがいること、確信できた。]
(332) 2010/08/08(Sun) 01時半頃
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>>@48
[またいつのまにか現れた明の愚痴をきいて、頭をかきつつ。イアンのことを訊かれれば、複雑な表情しかできない。]
イアンか…。ちょっと話しかけてみるか。
[そのとき、小鳥も舞い戻ってセシルがいること、報告してくれる。>>330]
(333) 2010/08/08(Sun) 02時頃
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[触れる手は背中の瑕の悦を思わせるような動きはなく、 月を宿す花の名の花弁をも傷つけてしまわぬようと、 優しく――、ただ優しく 時間を掛けて慈しんで]
(334) 2010/08/08(Sun) 02時頃
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[奥の灯火へと進んでいく夜光。 身を潜めたその前を通り過ぎたのを見計らい…
ガタリと倒される古い戸板は、袋の鼠の退路を断つか。]
(335) 2010/08/08(Sun) 02時頃
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―高嶺の部屋前―
そなら、お聴きにならんかったらええのに。
[問いかけの返しの返しに、笑いを堪えるように肩を揺らす。]
わてのことは気にせぇへんでも。 花として主様に、悦んで貰えるんなら……―――
[黒檀に宿る艶を移すように、苔色にも艶を乗せる。 刀は邪魔にならぬよう、腰から外し脇へと置いて。 押し倒されるがまま、己が身を寝台に沈め、 放った言葉を真実と示すよう、乱れぬ着物の背に手を回す。
りぃん――華月の右手首で、鈴が震えた。]
(336) 2010/08/08(Sun) 02時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 02時頃
門下生 一平太は、背後の音に慌てて振り返る。はっと腰に手を伸ばすが。
2010/08/08(Sun) 02時頃
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[乱れた呼吸を整えながら]
屋根の上に桃色の髪の影が見えて。 この屋敷にあんな髪の色は幸得しかいないから――っ。
ロビンの事でまさか……。
[最悪の事態を想像して、幼いかんばせを曇らせる。 目の端には涙の粒が浮かび、 友を助けて…と。小さな声で願った]
(337) 2010/08/08(Sun) 02時頃
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始末屋 ズリエルは、門下生 一平太に話の続きを促した。
2010/08/08(Sun) 02時頃
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―本邸屋根上―
きれーなそら。 ロビンの眼と一緒。
[ふふ くすくす 腹に手を添えたまま 煙管の煙はふわりと上る 調度煙が終わる頃 人の気配があっただろうか けれど...は気付きはしない 見えぬ筈の冬に 酔いしれている故に]
………ロビン。 “桜は要らない” よね?
[煙管を手放し鋏を手に 小鳥は、研師はたどり着くだろうか]
(338) 2010/08/08(Sun) 02時頃
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[傷むを好む筈の身体は、 優しく触れられているのにも関わらず、淡く泡立つ。
それは、何が原因であったか……―――。
思い至るは幾つか。 時間をかけて慈しまれれば、 ホロリ――苔色から雫が一筋零れた。]
(339) 2010/08/08(Sun) 02時頃
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>>337
[悲鳴のような声をあげてセシルを心配する小鳥に、大丈夫だと返しつつ、行くぞ、と声をかけた。
屋上につけば、そこには、セシルの姿があっただろう。]
セシル?大丈夫か?
(340) 2010/08/08(Sun) 02時頃
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[「呪いの曲」におどろきつつも出て行くのを頷いて見送って]
……とっとと、見つけないと。な。
[誰に言うでもなく。自分自身へ言い聞かせるようにぼやく]
(341) 2010/08/08(Sun) 02時頃
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奏者 セシルは、記者 イアンの紅い眼の色を念い出す
2010/08/08(Sun) 02時頃
|
[泣き濡れるような小鳥には]
“セシル”殿は生きるといいました。
[昨夜、交わした言葉。 だから、彼が何をしたいのか――少なくとも、 刃物は命を絶つ為のものではないだろう、と
そう感じていて―― ゆえに思案するは、あの明るい声]
(@49) 2010/08/08(Sun) 02時頃
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|
…わざわざここまで呼びつけてしまって、すまなかったね。
[ゆるりと物陰より姿を現す。 同じ顔の片割れのごとき装いではあるが、その艷めいた笑みは別な姿で見覚えのあるものだろう。]
我らにも色々と事情があってね。…恨むなとも、許せとも言いません。 ただここで、我らが糧になってもらうまで。
(342) 2010/08/08(Sun) 02時頃
|
|
[刷衛の声に、涙を拭って。こくりと小さく頷く。 大きな身体の後ろを着いて、屋上へ向かえば。
鋏を手に笑う友の姿見えて]
……幸得っ。
[泣きそうな声で、その名を呼んだ]
(343) 2010/08/08(Sun) 02時頃
|
|
誰っ!?
[勢いがつきすぎたか、緩んでいた結髪が解けた]
約束通り一人で来たんだ。 話を聞かせて!
(344) 2010/08/08(Sun) 02時頃
|
奏者 セシルは、始末屋 ズリエルの声に鋏がきらめく
2010/08/08(Sun) 02時頃
|
[屋上で一人、たたずむセシルに近づいていく。]
セシル、どうした。 こんなところにくると危ないぞ?
[その手に何かもっている、なんだろうと目を細めた。]
(345) 2010/08/08(Sun) 02時頃
|
|
セシルって……どうしてあなたがその名前を?
[冬に凍える駒鳥にしか許さなかった名前。 それを目の前の黄泉花が口にすれば、 ちり…っと胸の裡が痛む]
生きるって、謂ったんですね? なら、あの鋏は……。
[黄泉花と友と。 紅石榴は交互する]
(346) 2010/08/08(Sun) 02時頃
|
|
[桜の傍らに、ざわめく気配。 冬の色は彼の内]
――
[櫻は 要らぬかどうか答えは無く。 ただ、現世で告げた言葉 彼に届いていなかったのかと、愁い混じる。
そして
駒鳥と、センターの人間がやってくれば 彼の傍にあった気配はなりを潜め息を殺した]
(@50) 2010/08/08(Sun) 02時頃
|
|
― 雛菊の間 ―
う…、…っく……
[押し殺しても、押し殺しても。 嗚咽が、部屋にこだまする。
物が乱雑に置かれた部屋。 心の殻が砕けた今。 自室だと思っていた部屋は、ただの物置だったと現は伝える。
その物置の古びた机の前、崩れ落ちたままの虎鉄は己の身を抱いて涙を流し続ける。]
(@51) 2010/08/08(Sun) 02時頃
|
奏者 セシルは、手妻師 華月斎の蝶が揺らめくように、桜の髪が揺れる
2010/08/08(Sun) 02時頃
|
…天満月殿は、獣を探すことが出来る。 イアンはそれを手先として利用しようとしている。
そしてそれは、我らに取っては…とても都合がよろしくないもので。 [ざわり、室内の空気がざわめき、灯火が揺れる。 一歩一歩と、彼のところへと歩み、その白い手を首元へと伸ばす。]
(347) 2010/08/08(Sun) 02時頃
|
|
[涼やかな鈴の音が鳴る、 鳥の声を思わせるかのような。]
…私の手の中で…咲け…
―――…華月…、
[―――…鵠…、 鳴る鳥の声、もう一つの名は口に出さず呼んで。
苔色から零れる雫に口付けて。 美しい、と囁くは自然と零れた言葉。 りぃん、布擦れの音と共にまた鈴がなく。
花が疲れて寝てしまうその時まで。 華月の花へと性急に強いることは最後までなく――]
(348) 2010/08/08(Sun) 02時頃
|
始末屋 ズリエルは、ゆっくりとセシルに近づいていく。あと少し
2010/08/08(Sun) 02時頃
|
俺は…俺は…
[かち、かち、とピースが嵌っていく。 冷たい身体も。 主を想う胸の痛みも。 ゆっくりと、答えが導き出される。]
…そう…、……王璃さまに…
[伏せた瞼の裏に映るは、散る椿の花弁。 それは事切れる前に見た、赤い、花。]
(@52) 2010/08/08(Sun) 02時頃
|
小僧 カルヴィンは、始末屋 ズリエルが友へ近づいて行くのを、じっと見守っている。
2010/08/08(Sun) 02時頃
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『虎、すまない。 私はお前とはもう…居られない。』
[鮮明に思い出す、あの時の主の言葉を。]
『理由も話さないまま突き放す私を、赦して欲しいとは言わない。 だが、お前がどうか新しい花主の下で。 幸せな日々を送れるよう、祈る事だけはどうか…赦してくれ。』
[いつかの、満月に近い夜。 旅先の小さな街の宿で告げられた言葉。 泣いて、縋って、けれど王璃は虎鉄を置いてその街を発った。 それから数日後、共に伺うはずだった屋敷へと、虎鉄は単身向かう。 彷徨い、辿り着いたのは寒い満月の夜。 苦難の末に乗り込んで、探した末に見つけた求めた姿は。]
(@53) 2010/08/08(Sun) 02時頃
|
|
高嶺様、じゃなくて。
[その艶をよく浮かべていたのは]
霞の月の…!
[昔語りに落花が使った呼び方。 邦夜の名前にハッとなり、急いで黄泉銀花を構える]
獣はあなたか。 邦夜様に、手を出すな!
[伸びてくる白い手。死にたくない。 舞の時のように、振りかぶる]
(349) 2010/08/08(Sun) 02時頃
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|
[小鳥がそれを呼ばぬを知らず。 彼の姿が見える前では、 セシル――その呼び名は裡にしまわれて]
ええ、月瀬殿はそのように。 ――それとも、彼は嘘をつかれる方ですか?
[交互に見やるその眼差しを、 桜花へ誘うようにむける]
(@54) 2010/08/08(Sun) 02時頃
|
|
[幸得と セシルと 喚ぶ声が聞こえて 冬の気配は消えてしまう 煌めいた鋏は ざくりと]
――――……。
………ん、剪定。
[染めた桜の髪が はらりと風に散る]
(350) 2010/08/08(Sun) 02時頃
|
|
『…虎、どうして……。』
[あかいろを纏う、王璃。 手にするは、なまなましい肉の塊。
それからは何を話したかは覚えていない。 ただ、頭が真っ白で、もしかしたら会話等無かったのかもしれない。 唯一覚えているのは、主の酷く哀しそうな顔。 虎鉄は伸びてくる手に抗う事も出来ず。
その夜、ひとつの花が無残に散った。]
(@55) 2010/08/08(Sun) 02時頃
|
|
[華月が寝たのを確認したのなら、 珍しいその毛色の髪を撫ぜて―――… 名残惜しむように、撫ぜて。
着物の乱れを直すと寝台から降りる。 ……目的を、果たす為に。]
[先程まで花を慈しんでいた手が持つのは、 白鳥の名の花を討った、その太刀。]
(351) 2010/08/08(Sun) 02時頃
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|
俺は…後、何度この心を砕けば…。 貴方は赦して下さいますか…。
[一度目は、あの満月の夜に。 二度目は、自害する主の姿を目にして。 そして三度目は、閉じ込めた記憶を取り戻して。]
どうして、未だ現世に等…貴方はもう、居ないのに 何故―――ッ
[未だ留まる魂の意味がわからず、蹲ったまま床を拳で叩いた。 流れ続ける雫は、雨のように。 しとしとと、哀しさを纏って、床へと落ちた。]
(@56) 2010/08/08(Sun) 02時頃
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門下生 一平太は、ランタン職人 ヴェスパタインがわらうのを睨みつける。
2010/08/08(Sun) 02時頃
|
"それ"が、そこにあるはずはない。 "それ"をお前に貸してくれるものなど、居るはずもない。
何故なら、"それ"の持ち主は、去年の夏の祭りの夜に…
[握ろうとした白鞘巻は、霞のごとく夢のように消える。]
ここで、みなの糧に饗されましたから。
(352) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
|
|
[桜花の散るを見れば、 黄泉花はつかつかと歩み寄った]
――あなた、大げさなのです。 昨日も言ったじゃないですか。
あなたの言葉、聞いてた私とて ……少しだけ誤解もします。 決して案じているわけではありませんけれど。
[むくれた顔を見せる、 花の一枝でも手にあったなら、それでぺしりと手が出たであろう]
(@57) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
|
|
>>350
剪定?
[そして、目の前にたどり着く。 桜色の髪は、風に流れて………。]
どうして切るんだ? いや、切ってもいいが……。
とにかく、ここは、危ない。 みんな、心配する。
[その手を差し伸べる。]
(353) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
|
|
[振られた刀は、避けもせぬ。 なぜならもとより最初から、刀はそこには無かったのだから。 祭の夜の夢の名残が、己が散ったことを受け入れられなかっただけ。]
(354) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
|
|
嘘は……つかない。 じゃなきゃ、ロビンが心を許したりしない。
[紅石榴は正面の友を見詰めて]
彼は、何処までもまっすぐで不器用だか、ら――…っ!
[剪定され行く桜の花弁に、息を飲んだ]
(355) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
|
始末屋 ズリエルは、明も真横にきていて、ぱちくりした。
2010/08/08(Sun) 02時半頃
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[戻るのだ。迎えてくれた邦夜の元へ。 倒すのだ。獣を。危険なものを。 恨み歌に繋がる月の君を。 そのために振り下ろして]
…えっ…
[掻き消えてゆく存在。 知らされた過去。 何より友の身に降りかかったというのが、思考に停滞をきたす。 その場に硬直して霞月夜を見る]
(356) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
|
|
――…彼の人の為に、 染めたのでしょうに。
[それがぽつり、と零れたは自身の言葉か。 あるいは桜が裡にあるそれが、黄泉花の口を借りたものか。 狭間を聴く者にしか、わからない]
(@58) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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朧さ…ま……―――
[眦に接吻けるは、鵠にしたものと重なる。 咲けと云われて、相手の頭をかき抱くように寄せる仕草は、 鵠が見せたものでもあった。
―――美しい
囁かれた言葉が、真実ならば。 高嶺が抱いているのは 贖罪に傷む交わりを望む華月ではないからだ。
華月であり、胡蝶であり……―――鳴る音の。]
あっ…ぁあっ………
[やがて優しい交わりに慣れぬ身体が、小鳥のように震えて。 鳴る音は2つ、声と鈴と。
――弛緩する身体。そして、ゆるりと苔色は鎖された*]
(357) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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恨むならお恨みなさい。 憎むなら呪い殺すほど憎んでかまわぬ。
…先の夜光から、聞いているでしょう。 あの男は、己が為ならどんなことでもする、と。
[がしりとその手は夜光の肩へ。 凄惨にして獰猛な、獣の笑みが灯火に映える。]
(358) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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アイツらチクるなって謂ったのに…。 っいて!
[一枝あったかぺしりと走る小さな痛み むくれた顔に笑うしか出来ぬ]
心配、してるんじゃん。 死ぬと念ったの?
悪い…謂ったら、駄目って謂われると念って。 でも、どうしても、さ。
話もしてたかったから。
[...の裡に宿る冬に 冬の空に]
(359) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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|
そなたも逝くが良い。 …共に学んだ友の元へ。
[白い頬へ、鮮やかな返り血が飛んだ。]
(360) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 02時半頃
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― 大広間 ― [中空から声が聞こえた声は返事なく 青年は不思議そうに空を白布越しに見る。]
……?
[そこには散る花として咲き誇った面影はなく。 心を彼岸に置いた花は、 既に萎れた花か、狂い散る花か]
(361) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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>>359
[全然大丈夫そうなセシルに脱力したのは事実で…。]
そ。そうか。ならばよかった。
[心底ほーっとした顔をした。]
(362) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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手妻師 華月斎は、懐刀 朧が何をなしても……――夢現の世界で*想いを託す*
2010/08/08(Sun) 02時半頃
|
恨んでいた。憎んでいた。 そんな人では、そんな琵琶を鳴らす人ではなかったのにと!
[気づいた時は肩を確りと押さえられ。 振り払おうと身を捩る。灯火に照らされた獣の笑みが近づいてくる]
や…明…。 邦夜――…!
[戻るのだと、その名を呼ぶ。 その声も途切れて。緋色が散った**]
(363) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
|
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[友の言い分に、つかつかと。その前へ。 笑う顔へと平手を振り上げる]
心配するに決まってるじゃないか。 ロビンがあんな事になって、君までって……。
僕は友を二人も、亡くしたくはないよ……。
[俯き、長い睫毛が震える双眸から雨が降る]
(364) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
|
|
………。 いつも刷衛は助けにくるね。 髪でなく、首を挟んでも アンタは助けに来てくれた?
[ふふ くすくす 冗談だよと、しかし嗤う]
危ない、か。 なら、運んでよ。
転けてお腹でも打ったら、大変。
[そう謂えば判るだろうと 無邪気に腕を伸ばして見せた]
(365) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
|
|
[いて、との叫びに驚いた顔して、 慌ててその手を引っ込めた]
してません。 死ぬとも思ってません。 でももしかしたらとも思うじゃないですか。
折角……
[生きているのに、その言葉は続かず。 桜花の小さな望みを聴けば]
……花のまぎれに 君とまるべく
[呟くは、春の嵐のうた。 少しだけ眼差しを和らげれば、 小鳥に場所を空けるように退いて]
(@59) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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[不意に揺らいだ。 己の一部が、かき消える感覚]
あ……
[つとめて、その揺らぎを 表に出さぬように堪えるのだけれど]
(@60) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
|
|
[光る白刃はよく研がれたもの。 その切っ先は胸元、鵠の瑕と同じ場所に宛てられる。
その切っ先が、迷うように揺れたのは一寸。
死を望みながらも、欲した二つの花。 この二つなら、何時かは高嶺を殺すのではないか。 そんな期待を込めて。 この二つとなら…高嶺であることも楽しいかもしれぬ。 そんな希望を…抱いて。 成った――…大事な、大事な…大事な、]
―――…蝶の姿に戻っても… ……花であった姿を偶には…思い出せ……。
(366) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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|
[…朝には、白鳥の血を。そして今、胡蝶の血を。
柄を握る手に力が篭められ――… 憂う黒檀に映るのは、高嶺に美しく咲く 紅の華。]
(367) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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さすらい人 ヤニクは、誰かに呼ばれた気がして辺りを見回し
2010/08/08(Sun) 02時半頃
|
[高嶺の部屋に華が咲いた暫し後、 部屋から出でる太刀持つ血濡れの花主の姿に 屋敷の使用人が、劈く悲鳴をあげた。]
[高嶺の花主は紅の色を床へと落とし、 向かうのは己がもう一つの花の眠る場所へ。]
(368) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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|
“桜は要らない”。
ロビンは俺を三度も置いた。 或いは庭でまどろむ中 或いは閨にて手折り肌重ねた後 或いはこの現の世に
―――いっそ、要らないんだと念わなければ
[生きていけないんだと 呟いた声は誰に向けたものか 不揃いの桜が 揺れる]
(369) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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>>365 何言ってる。助けるのは当然だ。
もう俺は明とお前は買うつもりだからな。 ああ、どんなに文句言おうと、そう決めている。
[セシルの言葉にそう答える。 また怒られるようなことを言っているのかもしれないが、正直な気持ちだった。]
と、腹…か。そうか。
[その意味は、もう知れた。微かに視線を落としてから。]
ならたくさん、飯も食わないとな。
[そして、セシルの身体を抱えあげる。背負うのではなく、両手で抱き上げる。]
行くぞ。
[明と小鳥に声をかけた。]
(370) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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|
[食い荒らされて尽くして暫く後、誰かにそれが見つかる頃、 無惨になった亡骸はくしゃくしゃになった書状を握っておりました。
そこには、誰が書いたともつかない平凡な字で、
「イアン」 「折り入って話が」]
(371) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
|
門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 02時半頃
始末屋 ズリエルは、おっこちないように階段はとっても気をつけておりています。**
2010/08/08(Sun) 03時頃
|
[――その時、消えたのは白鞘巻であったか。 己が身を抱いて、それを預けた者のことを思う。
月瀬が言葉は聞こえていた。 孕んだのだ、と示す言葉。 そして己を買うなどと、 出来ぬであろうことを知っていて言う主、
――そう出来ぬ、現実が 近い]
夜光……?
[呟くそれは、一度主を振り返る、 仰ぎ見やれば駆け出した]
(@61) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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……なんだろ。嫌な予感がする……
[ずいぶん遅い夜光を探しに行こうと立ち上がり――突然、息ぐるしさを覚えて]
……っ……!何で、今、っ。
[薬を取り出して飲み込み。冷や汗をかきながらふらりふらりと表座敷を出る]
(372) 2010/08/08(Sun) 03時頃
|
|
いっ…て。
[また頬に痛みがあるか 次は唄を囀る小鳥の小さな手]
……―――カルヴィン。
[喚ぶのは...が勝手につけた名 西洋の中に一人和名ではと 三日三晩、足らぬ頭を動かしてつけた名 “ロビン・セシル・カルヴィン” 喚び合って戯れた日が 念い出されるほどの遠くに感じる]
泣き虫。 でも、いいな。 そんなきれいに、泣けるの、羨ましい。
[...は未だ泣けず、在る]
(373) 2010/08/08(Sun) 03時頃
|
懐刀 朧は、血塗れた花主が己の花を屠ったことは、直ぐに屋敷中に知れ渡るだろう。
2010/08/08(Sun) 03時頃
|
[友が、主が、それに気づいて辿り付く頃には、
もうそこには、獣の姿は、無い。]
(374) 2010/08/08(Sun) 03時頃
|
|
[無理をして進もうとするもすぐにどさりと廊下へ崩れ落ちる。]
……う……
[それでも前へ進もうともがいて。発作が収まってから探せば良いものを、無理をしたおかげで収まったときには既に動けず。目の前は真っ白になった**]
(375) 2010/08/08(Sun) 03時頃
|
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[血塗られた花主が己の花を屠ったことが広まる頃、 その花主の姿に似せた男は、僅かに血の香を匂わせて、そっと南端の自室へと戻る。
扉を閉め、一人であることを確認して、満足そうに己の腹を撫でた。 雛鳥が巣へと戻る前に、湯を浴び痕跡は全て隠した。
いまだ、見つかるわけには行かぬ故。 果たせていない約束がある。]
(376) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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|
……善くない。 ロビンは泣き虫は嫌いだったもの。
[カルヴィンと、彼が口にすれば。 ぐしっと、袖で涙を拭いて]
その名前……久し振りに、聞いた。 君と、ロビンと。二人だけの名前……。
[思い出すのは、学び舎での戯れの日々。 それを遠くに感じるほどに、 自分たちは変わりすぎてしまって。
また一つ。鳥は雨を降らせた]
(377) 2010/08/08(Sun) 03時頃
|
|
…なぁ。 そーゆーの、心配してるって謂うんだぞ?
[僅か 明の言動は心を軽くさせた だからこそか まだ己の前では喚ばれぬ名に 少し、念う]
…………明?
[揺らいだ椿 どうしたかと念えば 駆け出していく]
明っ、明っ!
[声を張って離れる背に喚びかけたなら ズキリと腹に響いたか]
(378) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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|
[誰も居ないはずの部屋に届く。 それは夢と現の狭間の声。]
―――…これが、声……か…。
[先刻、廊下で明之進が言っていた事を漸く理解した。 そして「同じ」という言葉の意味も。]
確かに…、冷てえな…。
[触れた手の冷たさを思い出して、ぽつと呟いた。 空っぽになった琥珀は、ゆらり、揺れて。 とん、と靴が床を蹴れば、虎鉄はふわと微かな風を残して部屋から姿を消した。]
(@62) 2010/08/08(Sun) 03時頃
|
|
[赤を零し辿り着いたもう一つの花の眠る場所。 その胸元に飾られるのは、 蝶の血を吸い紅に染まった紙の蓮。]
―――…誰か、鵠を高嶺の部屋へ。
[その声に、応える者はいただろうか。]
――……それがかなわぬなら、華月を此処へ。
[何故そのような、と誰かが訊いたのならば 高嶺は紅滴らせ 花にも劣らぬ美しい笑みで言った。]
(379) 2010/08/08(Sun) 03時頃
|
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[…私の双花は…並んだ姿が一番美しい…と。**]
(380) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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|
― 大広間 ― [大広間で高嶺が己が花を散らしたと 夜光の死体が見つかったと報告を受けても 青年の笑みに陰りはない。 「そう」と、呟いた後は 全体への連絡と処理を命じて
ただ、邦夜が倒れたと言う話を聴けば… ああ、彼は獣を見つけたのだと ……果たして、それは誰なのだろう?と そう考えて……嬉しそうに嗤った]
(381) 2010/08/08(Sun) 03時頃
|
懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 03時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 03時頃
|
[背にかかる桜花の声にも振り向いて、 哀しげに首を振るそれが一度物陰に消えれば―― その存在はもう見失われてしまう]
――……夜光、どこ?
[まだこえは聞こえない、けれど]
夜光……
[消えた白鞘巻、目を落とす、 左手だけがやけに希薄に透き通る。 欠けた我が身を辿っていけば、そこに行き着くのだろう]
(@63) 2010/08/08(Sun) 03時頃
|
|
買 う ?
[返す言葉も思いつかぬ程 真白になった頭で 腹の疼きに堪えながら 気付けば抱き上げられていたか]
あ、んた 馬鹿じゃねぇの!? こんな心配かけるやつ 謂う事も聞きゃしねぇ 夜の事だって初心じゃねぇ おまけに腹に他の子が…っ
飯とか、そーじゃ…なくて…!
[巻くし立てたが 聞く耳もってくれていようか]
(382) 2010/08/08(Sun) 03時頃
|
|
腹の子……?
[刷衛に抱き上げられた友の言葉に、 紅石榴を向ける]
……ろびん、の?
[震える声で呟いて。 まじまじとその腹部を見詰める。
心の裡では、いつかあの人に…と。 遠い夢に恍惚しながら]
(383) 2010/08/08(Sun) 03時半頃
|
|
でも、ロビンはお前のこと好きだった。 俺とお前、傍に在ったのはいつも俺達。
[催涙雨 七月の頃の雨のように 美しく降る涙が 本当に羨ましかった]
カルヴィン。 お前は喚んでくれねーの? 俺の名前。 幸せを得る、俺の名前。
[遠い念い出を辿るように 小鳥へ紡いだのが 刷衛に抱え上げられる 僅か前]
(384) 2010/08/08(Sun) 03時半頃
|
|
ずっと呼びたかった。せしる、って。 月の瀬に、幸せを識る―――
呼んでいいの……?
[そう尋ねたのは、 刷衛に若桜が抱えあげられる前のこと]
(385) 2010/08/08(Sun) 03時半頃
|
|
[やがて見た友の変わり果てた姿に、 まざまざと甦るのは、己が身にも起こった出来事。
かたり震える躯 紅い月の過ぎる。
名を呼ぶことも出来ず立ち尽くし、
書状がいまだそこにあるをみれば、 主を呼びに部屋へと戻る。 使用人には己の声は届かない。
――主にそれを告げる黄泉花は、 己の死に様を知りえた為か、その存在は酷く希薄**]
(@64) 2010/08/08(Sun) 03時半頃
|
|
――――優しく、すんなよ…っ!!
[抱き上げられれば温もりが 嫌でも躯に伝わろう 椿の憂色も 小鳥の落とす涙も 研師の温もりも 全てが優しくて それ故に]
要らない、って 捨て置いて…よ… …っ
[故に苦しい 口が綴るのは素直で 素直すぎる真逆の言 現に指先は縋るように 刷衛の服を掴んで 離せない]
(386) 2010/08/08(Sun) 03時半頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 03時半頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 03時半頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 03時半頃
|
[刷衛に抱きあげられる若桜の姿に、主の温もりが恋しくなる。
きゅっと、自分の身体を抱く様に腕を回して]
……僕、そろそろ帰る。 きっとなよたけの君が待っていらっしゃるから。
あまり刷衛さまを困らせちゃだめだよ。
[なんだかんだと言いつつも、彼の指先が。 刷衛の服を掴んで離さないのを、鳥は判っていたから。
最後に、せしる…と。名を呼んで。 鳥は鳥籠へと戻っていく]
(387) 2010/08/08(Sun) 03時半頃
|
|
[本当は 生きる為、呼吸することさえ辛い 大切な者を失って けれど現に縛るのは 冬の空が生きろと謂う呪文]
[芽吹くかもしれぬ芽を認めれば 可憐な椿が落ちるやも知れず 冬を愛しとした刻を なくしてしまうやも知れず けれど優しさは辺りに在って 絶えずして己に触れてくる 鳥の囀りのように]
[いっそ捨て置いてくれたなら 要らぬと吐き捨ててくれたなら 辛い現を全て捨てて 冬の為だけの桜として 華々しく散れると謂うに]
(388) 2010/08/08(Sun) 03時半頃
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|
[知れたろう、冬の子宿ると謂うことが 運ばれていく腕の中 小さく、けれど紡がれた名を 聢と聴く]
カルヴィン。 カルヴィン。
お前がいいと謂うならば 廻りに、俺と友であると 知られても構わぬと謂うのなら
次からは喚んで、その名で。
[その優しさが、己を現に繋ぎ止める楔 初めに“他人を装え”とした言葉とは真逆の 願いと、念い]
(389) 2010/08/08(Sun) 04時頃
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ランタン職人 ヴェスパタインは、小僧 カルヴィンを待ちくたびれたか腹が満たされたせいか、寝台に突っ伏して眠っていた。*
2010/08/08(Sun) 04時頃
|
[鳥は知らない。 否、知っていて、知らない振りをする。
桜が本当は散るを望んでいる事を。 だけど先に逝った友の望みが、宿る種が。 彼を辛い現に置き留めている事も]
(――……だけど、ね。 僕はそれでも君に生きていて欲しいんだ。
君の生は、ロビンの生きた証。 三人在るのが、僕たちの常だったから……)
僕は一度だって。 君が友である事を、知られたくないと思った事など、ないよ。 セシル……。
(390) 2010/08/08(Sun) 04時頃
|
|
[紅石榴を濡らした侭、鳥は笑って。
残酷に知らない振りをしたまま、 主の元へと翔けて行った]
(391) 2010/08/08(Sun) 04時頃
|
|
― 鳥籠 ―
[主の元へと帰れば、寝台に伏せた姿が眸に移る。 掛け布を掛ければ、その中に潜り込んで。 身体を小さく折り、主の腹部へと顔を寄せた]
……ここに。 セシルと同じように、いつか僕の子が……。
[ともの種を孕んだセシルを思い出して、 夢見る様に呟き、そっと撫でる。
夢が現になる時を、思い描きながら――――…]
(392) 2010/08/08(Sun) 04時頃
|
小僧 カルヴィンは、静かに双眸を*閉じた*
2010/08/08(Sun) 04時頃
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…―――馬鹿ルヴィン。
[素直に有難うなんて口には出来ず けれど口にされる言葉ひとつひとつ 全て嬉しく、そして]
[優しくいて、残酷]
[楔となる声は じわりじわりと けれども確かに この身を現に縛り付ける 皮膚を裂き 肉を打ち付けるような痛みを伴って]
(393) 2010/08/08(Sun) 04時半頃
|
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 05時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 05時半頃
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−本邸廊下−
[華月が戻ってくれば、言われなくとも解っていた。 紙で蓮が作れるならば、今度鷺草を作れないかと頼んで部屋を出る。
部屋に戻る気にもなれず、何処か行くあてがあるわけでもなく。 ただ男はあの色硝子の廊下で、何かを待つようにしながら
夜が朝になるのを待つばかり]
(394) 2010/08/08(Sun) 05時半頃
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