153 unblest blood
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シーシャは鳥使い フィリップに投票した。
サイラスはお針子 ジリヤに投票した。
フィリップは手伝い クラリッサに投票した。
マドカは鳥使い フィリップに投票した。
クラリッサは鳥使い フィリップに投票した。
サミュエルは鳥使い フィリップに投票した。
ジリヤは鷹の爪団 マドカに投票した。
フィリップは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
マドカが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、シーシャ、サイラス、クラリッサ、サミュエル、ジリヤの5名。
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―リビング―
[クラリッサ>>2:195からのひとことには、何も返さなかった。 事実としても、己の気持ちとしても、どちらにあっても否定はできなかったから。 ――けれど。]
…………………悪い。
[ジリヤ>>2:198からグロリアの名前を出された時には、幾分かの間の後、低く零した。]
(0) 2013/12/07(Sat) 00時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/12/07(Sat) 00時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/12/07(Sat) 00時頃
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―グロリアの部屋―
[リビングから廊下に出てまっすぐグロリアの部屋に向かい その足で扉を潜る。]
此処も取り込み中? ちっと失礼するよ。
[軽く首を傾げ、多少周りを気にしつつも寝台の傍まで歩み寄り 上着のポケットにさした花を枕元に捧げた。]
(1) 2013/12/07(Sat) 00時頃
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[「巻き込まれた」>>2:201というフィリップの主張は全くその通りだった。 言葉から動揺のみえる彼の姿に、けれどこの男は眉ひとつ動かさなかった。
先程の嫌味な返答>>2:199に対し、少年じみた男はどんな反応を示したか。 結局それを聞いてもなお、この「悪趣味」な吸血鬼はしれっとした顔を保っていたのだが]
……………
[口の中の苦み――クラリッサへのキスから得たそれが薄れて、消えていく。 代りに、じわり、滲み始めた味は――]
(2) 2013/12/07(Sat) 00時半頃
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[時計の針が如く、進み続ける闇。]
[巡り一つの終わりに向かって、ただ進み続ける闇。]
[未だ終わりを迎えぬ者の、焦がれる程の熱き甘い味!]
(3) 2013/12/07(Sat) 00時半頃
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―グロリアの部屋―
…………私は別に責めてませんけど。 ただ、男はやっぱり馬鹿ですね、と思っただけです。
[彼女が見ていたとしたらどんな感想を抱くだろうか。 ワインボトルを握る手に少し力が入ったところで新たな来訪者が現れたことに気付く。]
……取り込み中…でしたっけ…?
[ここで少年のような彼を殺せば全て解決する。 そうは思っていても動けないのは。
やはり――――死に対する願いが強いからか。]
(4) 2013/12/07(Sat) 00時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/12/07(Sat) 00時半頃
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―グロリアの部屋―
[サミュエルの中で起きている何かについては気付かず。 >>1シーシャが入って来れば女は其方に意識を移し。]
…うん、取り込み中ではないよ。
[彼が花を手向けるのを見れば、女は瞑目して祈りを捧げる。]
(5) 2013/12/07(Sat) 00時半頃
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ここまで回りくどく疑えば殺してくれるかしら…って思ったけど。 よくよく考えたら、坊やは私を殺しても悦楽を得ることはできないから無駄だったわよね、そうよね。
[自分の推論に納得したかのように呟く。 寝台の傍にいた女の声は同様に献花する男には聞こえたかもしれなかった。]
…………。
[彼が吸血鬼である可能性もある。 そもそも、女は化け物とはいえこのボトルだけで殺害できるような技術はない。 せいぜい油断させて、メッタ刺すぐらいのものか。]
(6) 2013/12/07(Sat) 00時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/12/07(Sat) 00時半頃
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[祈るように目を伏せる。 神に祈るような事はしないけれど グロリアの為にのみ手向ける思いの、間。 そ、と顔を上げて]
――取り込んでないならいい。
[ジリヤの声>>4にゆると返す。 グロリアの寝台から視線はずし ジリヤ、サミュエル、クラリッサ、フィリップと 順に柘榴石のような眸を向けた。 クラリッサの応え>>5には再びそちらに顔を向け]
そ、か。 ――ああ、弔いに、感謝する。
[思い出したように彼女に礼の言葉を送る。]
(7) 2013/12/07(Sat) 00時半頃
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ああ、……そうだった、か。
[思わず零してしまったのは暗い笑い。 シーシャ>>1が部屋に来たのは凡そその頃で。 けれどクラリッサのように、花を手向ける彼に意識を向けることは未だ無く。
その場に居たフィリップへと、再び距離を詰め――その腕を掴みに掛かっていた。 >>2:201腕力の差に加え、動揺もあった所為か。 少年のような彼を捕えるのは、思うよりも易く感じられた。]
(8) 2013/12/07(Sat) 00時半頃
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……グロリアさん。 あんたの仇は、こいつだったんだな。
[彼女に対する瞑目も弔いも、未だ出来ていないまま。 それでもここで散った彼女に向けるように。 そしてその場に集まっている者たちに宣告するように、呟いた。]
(9) 2013/12/07(Sat) 00時半頃
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[フィリップの声は聞こえただろうか。
変事に気付き、女が目を開いた時には、既にサミュエルはフィリップを捕らえていて。]
―…サミー、一体どうしたんだい。
[その様子に褐色を丸くした後、努めて冷静な声色で尋ねる。]
(10) 2013/12/07(Sat) 00時半頃
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[サミュエルが悪趣味と称した行為はもちろん見てはいない。 気付けばフィリップに詰め寄り掴みかかるサミュエルの姿>>8に 微かに驚いたように目を瞠った。]
なんだ。 サミーも、か。
[ふと漏れるのはそんな言葉で]
俺も、さ、考えてみたんだけど。 やっぱフィリップ、お前さんが怪しいと思うんだわ。
[柘榴石をフィリップへと戻しぽつと告げる。]
(11) 2013/12/07(Sat) 00時半頃
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……………。
[先ほどの出来事があった後で。 接吻を迫った側が、また迫っている様子(>>8)を若干引き気味に見ていたが。]
………突然……ですね…また。
[この短い時間に何があったのか。 けれど、その宣告(>>9)を簡単に鵜呑みするわけにもいかず。 ボトルを握る手に力が少し篭った。]
(12) 2013/12/07(Sat) 00時半頃
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――…。
それは、本当なのかい?
[女は>>9サミュエルの宣告を聞けば、瞬時にダンピールへの憎悪が胸に沸き上がり。 女は一歩踏み出してサミュエルを見つめる。
彼の告げる事が真実かどうか分からないが――殺せば、自分には分かる。 もし違っていたなら、彼を殺して見てみればいいだけだ。
吸血鬼同士の勘違いの可能性もあるが、どちらかがダンピールである可能性は高い。]
(13) 2013/12/07(Sat) 01時頃
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ふふ、面白そうだから私は坊や側にでもついてみましょうか…。 マミーさんのこと鵜呑みにするわけにはいかないですし。 って、言いたいところですけど。
彼、お祭りを満喫したでしょうし。 殺してないとしても、後のこと想像して待ち望んでいたのは確実でしょうし。 そんな趣味の悪い子にはおしおきは必要でしょう?
[他に理由はあったのかもしれないが。 あの時座り込んでいた彼は、後の祭りを楽しみにあそこで待ち構えていたのだろうと。]
(14) 2013/12/07(Sat) 01時頃
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[響いた宣告>>9に細くなる双眸。]
怪しい、とかじゃなく、言い切るのか。
[仇討ちを言っていたクラリッサが動いていなかったということは 彼女にそれを知るだけの何かは齎されていなかったのだろうと思う。 フィリップが確証えられるような言葉を言ったとは考え難い。]
(15) 2013/12/07(Sat) 01時頃
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[ジリヤとシーシャの反応を目にし、それも当然かと思う。 女には一つの情報があったから、サミュエルの告げた結果をやや真実めに見ていた。
少なくともフィリップを殺すのに異論を唱える者はこの場にはいなさそうだ。――それは女も含めて。]
…ねぇ、 貴方は分かる人、なのかな?
[サミュエルと距離を詰めてそっと耳元に囁く。]
(16) 2013/12/07(Sat) 01時頃
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…………。
[ジリヤ>>14をじっと見詰める。]
男に“mommy”はどうかと思うぞ。
[母親を意味する幼児語と思い首を傾いだ。 クラリッサがサミュエルに近づくは知れるが 何を囁いたかまではこちらには届かない。]
(17) 2013/12/07(Sat) 01時頃
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[「見つけて」しまった勢いで、確信をこの場で告げていた。 シーシャ>>11からも、怪しい、という言葉は聞けたものの。 そういった単なる疑いを通り越していた、ということに、 ジリヤ>>12やクラリッサ>>13、シーシャ>>15の反応から気づく。]
ああ――。 いきなりこんなこと言い出して、信じろって言う方が、 無茶かもしれないけど、さ。
(18) 2013/12/07(Sat) 01時頃
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おしおき…ねぇ? ジリヤ、貴女はどんなおしおきを考えているのかな?
[おしおきと口にし、酒瓶を握っている彼女に女は褐色を細める。
今の女は一撃で仕留める武器は持ち合わせていない。 しかし、酒瓶では少し手間がかかりそうだなと、考えながら。]
(19) 2013/12/07(Sat) 01時頃
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…………? あら?そういう名前って記憶がありますけど?
[覚えていたのだからむしろ素晴らしいほうなのだが。 男からの言葉(>>17)に浮かべるのは疑問であった。 ワンピースの女が何事か囁く様子は見えたが、それに興味はなかったのか渦中の少年へと視線を向ける。]
(20) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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[マミーだなんて誰のことかと一瞬思ったが>>14、程無く直ぐに、己のことだと察せられた。 この時は言葉を飲み込んで、その話を黙って聞いていた。
彼女からの信用は得られぬと思っていたところで、 続く言葉に僅か瞠目し、けれど確かに少しだけ安堵は抱かれた。]
(21) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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おしりペンペンでしょうか、悪い子にはやっぱり。
[ワンピースの女に笑みを向ける。 腕を抑えている間に逃げはしないだろうが、呪詛のこともある。
女は傍の壁にワインボトルを叩きつける。 部屋に響き渡る大きな音に女は表情を無に変えた。 底の割れたボトルは尖ったガラス片に成り果てる。]
(22) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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確証あるなら、サミー、お前さんがやるか? 得物が必要なら貸す。
[腰に帯びた対の一つ。 ダガーの鞘を手にし柄の方をサミュエルに向ける。]
やる気がねぇなら、俺がやるけど? グロリア嬢の仇、なんだろ。
[仇討ちに固執はしない。 けれど手を貸す意志をクラリッサに告げた事もあり 仇という言葉を前よりも意識する。]
(23) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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[クラリッサと視線が交わったその時に、この場ではっきり打ち明けるべきかと思いもしたのだが――。 距離を詰められて、耳元で囁かれた>>16時に瞬き、そして思い至った。 まだ大っぴらにすべきでない、ということではないかと。 それ故に、彼女に向けて同じような小声で返した。]
そう、ダンピールが「判る」性質なんだわ、おれ。
クラリッサさんのことも、見させて貰ってた。 悪い。今まで黙ってて。
[ここまでいえば、その手段が「キス」であったことも察せられるかもしれない。]
(24) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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[硝子の割れる音が室内に響く。]
――…は。
[ジリヤの手元に凶器と化したボトルだったものを見て]
あるなら、これは必要ないか。
[小声で話すクラリッサとサミュエルに視線戻した。]
早いとこケリつけようぜ。 死刑宣告しといて勿体ぶるのは悪趣味だ。
(25) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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[>>22彼女の答えに女は喉を鳴らして笑う。 それはこの場には不釣り合いであったかもしれないが。]
成程…。 ママみたいだね?
[瓶を壁に叩きつけるのを見れば、室内に響いた派手な音に僅かに肩を竦めたか。]
(26) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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彼がダンピールだと確信があるわけではありません。 坊やの言い分もあるでしょう。 なので殺す、っていうならお任せします。
坊や、グロリアさんが死んでるの知っててあそこで座り込んでいたんでしょう? 一番近くでお祭り鑑賞するために。 殺してないかもしれませんから、私がやるのはおしおきです。
この程度では私たちは死ねないのですから。
[背中から少年のような男に近づいてわき腹の辺りに割れたボトルを力いっぱい押し付ける。 刺さったままの状態のそれを、2、3度左右に捻った後、手を離す。]
(27) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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人の繋がりを馬鹿にするような趣味があることは理解しますが、私は嫌いですので。 死にたいと願う私に殺されるなんて申し訳ないですから、後はお任せ致します。
[一思いに殺すつもりは全くない、といった態。 少年のような男が何か告げていたとしても耳には届いていないようだった。]
ふふ、心臓でも首でも好きなところ、皆さんでどうぞ。 私も悪趣味ですね……全く。
[溜め息をついて壁へと凭れた。]
(28) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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………ママ、ね……。
[ワンピースの女が告げた言葉。 それが、耳に届けばほんの少し顔色が曇ったか。]
(29) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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[おしおきと称された行為>>27に片眉をあげる。 その間にも、呪詛が向けられるかもしれないのに。 そう考えて、海に還る話が過ぎり――]
…………。
[あれは冗談などではなかったのかもしれない、と そんな事を考えていた。 そうして聞こえた、続く声>>28]
死にたがりめ。
[ぼそりとジリヤに言葉を向けて唇を結ぶ。]
(30) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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しかし、「おしおき」、ってなぁ。
………女って怖いんだな。
[硝子の割れる音を聞きながら、幾らか気の抜けた声で呟いた。 それでもフィリップを捕える腕の力を弱めることはなかった。
――自分の許には今得物が無い故に、こうしてフィリップを逃がさないことに終始する心算でいたのだが。 シーシャ>>23から向けられた言葉とダガーに瞬き、幾らかの間の後、頷いた。]
ああ。 こいつの首は、俺が掻く。
[片手でダガーの柄を握りしめて。]
(31) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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[>>24女が見た中ではサミュエルが視たのは自分とフィリップだけ。 ダンピールがフィリップだけならいいが、シーシャとジリヤ…他の面々の事はまだ分からない。
用心の為に小声で確認した女の意図は相手に伝わったらしい。]
…そう。 いいよ、別に。
[手段には思い当たったが、ここで蒸し返すつもりはない。]
後で確認しても構わないかな?
[彼にその言葉の意味は伝わるだろうか。 そこまで囁くと女はするりとサミュエルから離れる。]
(32) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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――そうだね。
待たせるのは可哀相だ。
[誰を、とは言わない。 女はシーシャの言葉に笑顔で頷いた。]
(33) 2013/12/07(Sat) 02時頃
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[ダガーの柄を取ったサミュエルの言葉>>31にしかと頷く。]
ああ。 では任せるよ。
[サミュエルの手はフィリップを捉えたまま。 獲物を横取りするような野暮は好まぬから 口をはさむにとどめていたが 子供を大人が囲むような状況に些か居心地の悪さを覚えるのは 視覚的なものがあるからだろう。]
(34) 2013/12/07(Sat) 02時頃
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[ジリヤの顔が曇るのには気付いたが、それだけでは彼女の事情には至れない。
女は彼女の「おしおき」を顔色も変えずに見守っていた。 呪租が誰かを襲わない事を祈りながら。]
(35) 2013/12/07(Sat) 02時頃
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[サミュエルがシーシャからダガーを受け取るのを女は黙って見ていた。]
――ボクが押さえておこうか?
[多勢に無勢なこの状況で取り逃がすとは思えないが、彼がダガーを振るう際に誰かが押さえておいた方がいいのでは、と。]
(36) 2013/12/07(Sat) 02時頃
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[クラリッサの言>>33からは浮かぶ待たせるのが可哀想な相手は 何故かグロリア一人しか浮かばなかったけれど。 ゆると頷き同意を示し]
呪詛が再びなされる前に。
[ぽつと言いながらフィリップを見詰める。 酒が飲めぬ事でふてくされたいた景色がふと過ぎったが 柘榴は揺らぎ一つ見せぬままその景色を焼き付ける。**]
(37) 2013/12/07(Sat) 02時頃
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ああ、 …………?
[「確認」>>32の語にはたと瞬きながらも、それでも一先ず是を返し、クラリッサが離れていくのを見遣った。 この時はまだ、自分のものとは異なる力を持つ同類が、まさかこの中に居るなどとは思いもしていなかった。
それから、受け取ったダガーを、既にボトルを喰らっていたフィリップの喉元に突きつける。 シーシャ>>25の言葉は十分に頷けるもので、ダンピールの呪詛を使わせてしまわない為にも、早い所止めを刺さねばと、思っていた。]
(38) 2013/12/07(Sat) 02時頃
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[クラリッサが申し出たことに>>36は、小さく瞬いて]
なら、頼むが――。
このまま、俺が止めを刺しちまっていいのかい。
[ふっと、彼女の手でこの「グロリアの仇」を、ということが過ったからだったが。 返答が如何であれ、その後の行動は変わらなかった。]
(39) 2013/12/07(Sat) 02時頃
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[胸元を押さえるように右手を持ち上げる。 ダガーを持ち合わせていた男に口元を持ち上げる。]
ふふ、死にたがりなんてステキな言葉。 坊やがダンピールじゃなきゃ、 私たち騙されてるってことでしょうし……。 それはそれで……私の死に場所はまだ残っているってことですから……問題ないでしょうしねー…?
[淡々と目の前の様子を眺める。 視線をそらすことなく女は呟く。]
………。 どうして…ダンピールは親を殺すような力を持たされてるのかしらね…。 ホント……神様がいるなら…クソだわ…。
[目の前の彼がダンピールであるならどちらか――片親を殺したのだろうか。]
(40) 2013/12/07(Sat) 02時頃
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[クラリッサにフィリップを押えて貰ってから。 そのフィリップの喉元に、ダガーを突きつけ、押し付けるようにして刺し貫く。 そして、その刃を真っ直ぐ横に引き、喉元を引き裂いた。
目の前に飛ぶ血飛沫。 己と似ていて非なる、けれど同じく人ならぬものの血の香りは、ひどく甘く感じられた。]
(41) 2013/12/07(Sat) 02時頃
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[もしそうであるなら――――――。]
……還る海で…待っているのかもしれないわね。
[待っているのは子に殺された怒りの感情ではなく。 苦しい思いをさせた子への愛情で、だろうが。
きっと――――自分ならそう。 自分より年老いてしまった娘を待つことができるなら。]
…………。
[胸元の指輪にそっと触れながら飛ぶ血飛沫を見た。]
(42) 2013/12/07(Sat) 02時半頃
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ジリヤは、サミュエルの手にあるダガーから静かに視線を逸らした。**
2013/12/07(Sat) 02時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/12/07(Sat) 02時半頃
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[>>38瞬く様子から、サミュエルは他の異能についての情報を知らないようだ、と考えつつ離れていき。 彼の事を信用したいとは思っているが、自分の力で確認してから、という思いもあった。]
だって、サミーが見つけたんだろう。 それにダンピールを速やかに排除するのを優先すべきさ。
[>>39いいのか、という言葉には薄く笑んでそれだけ告げ。 女はダンピールと告げられたフィリップの身体を押さえる側に回る。]
(43) 2013/12/07(Sat) 02時半頃
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[クラリッサ>>43からの答えに、軽く瞬きながらも――。 それでも、もう逡巡せずに、ただ小さく頷きを返した。
こうして、その後>>41の止めはこの男の手で為された。 少年らしい首の、上下を繋ぐ最後の一皮を断ち切れば、程無くその身体は灰に帰していく。 その返り血も、一滴残らず、さらり、さらりと顔から崩れ落ちていった。]
………………
[落ちていく灰を見ながら、ほんの少しの間、目を閉じた。 それはグロリアに対する瞑目であり。 けれどその中に、別の思考も混ざっていた。 ――ダンピールたるフィリップの、けれど嘲笑とは異なる、「上手く返せない」感情の存在。]
(44) 2013/12/07(Sat) 02時半頃
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……………アイツの心も、わっかんないままだったな。
[ぽつり零すは独り言。 そんな、暫しの瞑目の後、再び目を開いて、フィリップだった灰の方を見下ろす。**]
(45) 2013/12/07(Sat) 02時半頃
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[>>41サミュエルによってフィリップの首から血潮が吹き出すのを女はじっと見つめていた。
匂い立つようなその芳香に、女もうっとりと目を細め。
深紅を見て思い出したのは、敵の血に塗れた古びた部屋。 達成感の後に残された膨大な時間。**]
(46) 2013/12/07(Sat) 02時半頃
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|
―リビング―
[男の零した言葉は>>196、零れおちたまま。 マドカの応えは無かった。
耳に届かなかったか、 まだそれを話すに足る人物となれていなかったか、 永遠に胸に抱えたまま、語るつもりが無かったのか、
或いは、そのどれでもなかったのかもしれないけれど。
手を伸ばした先――、 まだ幼さを残したその顔を見つめたまま立ち上がり、 肩を掴んで引き寄せる。]
(47) 2013/12/07(Sat) 03時頃
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|
渇いて渇いて、仕方がねぇんだ。 マドカもわかるだろ?
同じ渇きを感じたことがあるはずだ……。
見過ごせばいいのによぉ…… コレ、俺が何してたか分かっててわざと訊いたんだろ?
[顎で噛み痕がついた方の腕を示した後、 首筋に顔を近付ける。
逃れようと抵抗を受ければ、より強く引き寄せて。 動けないほど強く、抱擁するように――。]
(48) 2013/12/07(Sat) 03時頃
|
|
[疵痕のある場所に、縋るように顔を埋める。 チロリと舌を出して、消毒でもするかのように疵痕をなぞった。
それから顔を少し傾け]
マドカの血が、――欲しい。
[耳元で囁く。
無理矢理抱き寄せるのに必死で、更に掠れた声。 それが、熱を含んだ。
胸の辺りからせり上がってくる、あの熱とは別物であったけれど。
再び舌で疵痕を撫ぜ、首筋に歯を立てた――。]
(49) 2013/12/07(Sat) 03時頃
|
|
―過去―
父さん、母さんは死んだんだよ。
崖から足を滑らせて、 頭はぐちゃ……顔はもう、母さんとはわからなかったけど。
[本当は、殺すつもりだった。 初めての衝動は、母に向いたのだ。
胃液がせり上がってくるように胸が熱くなり、 少年だった男は半ば自我を失いながら、 母を追って森の中を駆け抜けていた。
気狂いしたような笑い声をあげるでもなく、 暴言を吐くでもなく。
まるで追いかけっこを愉しむように、頬を上気させながら、 微笑みを湛えて……。]
(50) 2013/12/07(Sat) 03時頃
|
|
(母さんは父さんに知られないまま、 人間として死にたかったんだろう? ――本当はもう死んでいた癖に。)
(なんて、狡い。 だからいつまでも父さんは、 母さんの思い出に取り憑かれたまま。)
(可哀想だから、同じところに送ってあげただけさ。 それに、
ちょうど、喉が渇いていたから――。)
.
(51) 2013/12/07(Sat) 03時頃
|
|
[まだ少年の時分に両親を喪い、 男は父の知人の元に住み込み、働きながら手に職を得た。
この渇きを癒す行為が異常なものというのは理解していたから、 その間も夜な夜な徘徊しては、闇に紛れて「人」の血を吸った。
自身が起こした変死事件はすべて、吸血鬼の仕業と噂され、
幸か不幸か、男が青年となるまで吸血鬼と遭遇することはなく、 ダンピールとしての本能が暴れ出すこともなかった。]
(52) 2013/12/07(Sat) 03時頃
|
|
[彼にとって「人」は渇きを癒す存在であり、
どんなに美しい美女であっても、 その身体に流れる血にしか関心は持てないまま。
身体の加齢が遅く、「人」の時間とは異なる時間を生きる男に、 時計は時の流れを意識させるのに必需品となった。
今も時計を持ち歩いているのは、その頃の名残。]
(53) 2013/12/07(Sat) 03時頃
|
|
[独り立ちをした後も、 時計の存在に拠って「人」の世界に馴染み、 孤独を紛らわせた。
男としては穏やかな日々を送っていた中――
いつものように森で渇きを癒そうと思っていたところ、 それに出会った。
――女吸血鬼だ。
彼女を一目見て、恋に落ちたのだった。
「人」の首筋に歯を立て、艶やかな表情で吸血する様に、 男の、吸血衝動でも、……狩りの衝動でもない熱が下腹部を襲った。]
(54) 2013/12/07(Sat) 03時頃
|
|
[ダンピール全てがそういう傾向があるかはわからない。
二十年後のこの島で出会うまで、 同じダンピールに遭遇したことはなかったので。
「オナカマ」がそういった熱を持たないならば、 男の個人的な性癖というヤツなのだろう。
実年齢としては青年だった男は、 吸血鬼の振りをして女吸血鬼に近付いた。
親しい仲となり、恋仲となり、……身体を重ねた。
けれど、狩りの衝動はやがて抑えきれぬものとなり、 男は女吸血鬼へと呪詛をかけた。]
(55) 2013/12/07(Sat) 03時頃
|
|
[女吸血鬼は灰化し、
男は微笑み、……そして涙を流した。]
(56) 2013/12/07(Sat) 03時頃
|
|
[喪失感を憶えても、男は同じ過ちを重ねた。
男の吸血鬼に性的衝動を持つことはなかったが、 興味を惹き、
特別友人として行為を寄せるのもまた、吸血鬼であった。
同じ吸血衝動を持つが、 彼らと違って男は、ゆっくりではあるが加齢する。
知られれば恐れられ距離を置かれ、或いは詰られ……、 遅かれ早かれ、終にはダンピール特有の衝動が首をもたげた。]
(57) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
|
|
[ダンピールの存在は稀少で、
少なくとも男にダンピールの知人はおらず、 「人」からも「吸血鬼」からも隔絶された存在と感じるようになる。
けれど、惹かれてしまうのだ。]
(屍人の血が、屍人に惹かれちまうのか。)
[いつしか、男はそんな風に考えるようになっていた。 それを憎んではみても、抗えはできないままに。]
(58) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
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[ある女吸血鬼は、子を持ちたがっていた。 けれど、屍人である女と、半屍人である男には子は出来なかった。]
こどもなんかいらねぇ。不幸になるだけだ。
[思い悩む女に、男は真実を告げた。 その折に、母の最期も語って聞かせたなら、]
「お母さんは、貴方に親殺しをさせたくなかったのね……。」
[「分かる気がするわ」と、
女は男の目の前で、 二階から飛び降り、鉄柵に心臓を貫かれて絶命した。]
(59) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
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―現在/リビング―
マドカ、俺が……楽にしてやるからな。
[何人もの「人」を失血死させた。 何人もの吸血鬼を灰へと返した。
そんなことの繰り返しの毎日が、 永遠の時間の中、通り過ぎる人々の死を見続けることが
二度目の生が、悦びに満ちているとは思えなかった。]
そんなのぁ、……生き地獄だろ。それこそ終わらねぇ、永遠の。
.
(60) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
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[戦うのであれば一対一。 そう考えていたから押さえておくなど考えもしなかった。 クラリッサがフィリップを押さえ サミュエルがだがー振るうのをただ黙って見ていた。
空を切る音に肉を裂く音が混じる。 一文字に振るわれた刃がフィリップの喉を裂いていた。
赤い飛沫が舞い、甘美なる血の香が漂う。 男はそれに微か眉を寄せて欲を押し殺した。
止めに断たれた部位が床に落ちる音はなく 灰となってゆくさめを見詰める。]
(61) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
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[フィリップが死しても真実がどうかは知れない。 確認の術ないままに彼の最期を見届けた。 サミュエルと視線向けて]
お疲れさま。
[労いの言葉と共に今は彼の手元にあるダガーを示し]
それ、暫く預けたままの方が良いか?
[リビングにあるケースに武器があるを知らぬまま 必要か否かを問う。]
(62) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
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[ジリヤの反応>>40は受けとってはいたものの 直ぐに言葉は返さず、何処か困ったような笑みを一瞬浮かべた。
一人分の気配が消えて。 それから漸く彼女に応えを向ける。]
――海に、還るか?
[玄関近くで望むかと尋ねたと同じように訊ねた。]
(63) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
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シーシャは、サイラスとマドカはどうしているだろう、とふと思う。**
2013/12/07(Sat) 03時半頃
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[床に押し倒し、マドカの上に乗って見下ろした。
その表情は恐怖に歪んだだろうか。 泣いていただろうか。 怒りに震えていただろうか。
最早、マドカの声は、……心は男には届かない。
「嫌だ」「生きたい」「死にたくない」
それらの言葉は、死に対する恐怖。 それすら、男の頭の中では助けを乞う声に変換された。
歪みきった男の正義が、吸血鬼を灰と返す時が来た。 穏やかな笑みを向けながら、男は強く願う。]
(64) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
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これで終わりだ。
(65) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
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[口を吸った後、何事か唱えた瞬間――。
マドカの顔が、崩れ始めた。
さらさらと灰に戻っていく様を、 ――旅立ちを、微笑みながら見送る。
そうして全てが返ってしまったなら、 マドカの頬があったであろう場所、
そこに積もった灰に、ポタリと雫が落ち――、
灰の色を変えながら染み込んだ。**]
(66) 2013/12/07(Sat) 03時半頃
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[雫が落ちた辺り、 積もった灰が崩れ切らない程度に撫でていると、
もう聞くことのない、あの騒々しい声が聴こえた気がした。]
……スコーン、 アレももう食えねぇのな……。
[当たり前のことを呟いた直後、
今まで、距離はあれど微かに感じていた「オナカマ」の気配が、 完全に消えていることに気付いた。]
もっと、話しときゃよかったな……。
[この世に生まれ落ちて49年。 初めて出会った仲間、であったのに――。]
(67) 2013/12/07(Sat) 04時頃
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サイラスは、その場を動けずに、ぼんやりと、灰となったマドカを眺めている。**
2013/12/07(Sat) 04時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/12/07(Sat) 04時半頃
|
[その身は灰と成り果てる。 これは吸血鬼に与えられた罰なのだろうか。]
…………これで終わり、ですか。
[足元に散ったガラス片に視線を落としながら呟く。 そんなとき耳に届いたのは何度もぼやいた願い。]
そう、ね……。 そうあるべきでしょうね。
[自分の過去に、目の前の光景。 生きたいという欲望が誰かに傷をつけた事実。 それから目を背けるかのよう、静かに瞼を伏せた。**]
(68) 2013/12/07(Sat) 12時頃
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―グロリアの部屋―
[灰となってしまったフィリップ。 殺意を向けた相手を弔えるほど厚顔でも偽善的でもない。 ただ一瞬、己の手で屠った女と産声をあげる事さえ許さなかった子の存在を重ねる。 死の淵から蘇り人の理を外れた罪深き吸血鬼がうみだしたダンピールという存在。 子も親を選べずうまれおちたその時から親の業を担うか。 天敵として屠るべき存在として認識しながらも割り切れぬ感情は確かに男の中にも在った。]
――フィリップ。 見舞ったグロリアには会えたか? 会えたなら、お前さんは何を話し何を思ったんだろうな。
[グロリアの見舞いに席を立ったのは二人。 その一人であるサミュエルは戻り彼女の状態を話した。 もう一人であるフィリップからそれは聞けなかった。 それが疑いを向けた要因となったもう一つでもあったのだが手探りで感覚の部分が強い事は無論自覚していた。]
(69) 2013/12/07(Sat) 14時半頃
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[室内の明かりを受けて散らばるガラス片が煌めく。 床に落ちるガラス片と灰を一瞥するも触れる事はない。 ジリヤの声>>68に顔を上げ]
終わりであって欲しいもんだ。
[そうでなければ面倒な事だと思う。 面倒だから退屈しない。 フィリップにそう言いはしたが 己の存在を掛けた遣り取りを楽しめる面倒事とは思っておらず]
――ジリヤ。 そうあるべき、と思う、根拠は。
[たずねるような囁きを瞼伏せた彼女に向けて 男はグロリアの部屋から退出した。]
(70) 2013/12/07(Sat) 15時頃
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―リビング―
[出た時は二つあった人影が 戻る頃には一つしか見当たらない。 入り口付近に置いたままの自らの荷を一瞥した後 男は残る一つの人影――サイラスへと歩み寄る。]
サイラス、マドカは何処に――…
[見当たらぬマドカの行方をたずねようと サイラスに問いかけた声が途中で止まった。 床に落ちる灰には見覚えがある。 グロリアの寝台にあった、あの色と同じ――。]
……なんで。
[疑問の言葉が戸惑うように開かれた口から漏れた。**]
(71) 2013/12/07(Sat) 15時頃
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―グロリアの部屋―
[ダガーを染めた血が灰となって零れ落ちれば、その繊細な装飾にも漸く目を向ける余裕ができた。 些か自分には似合わなく思えたそれの持ち主のことを思った時、そのシーシャ>>62から労りの言葉、そして問いが掛かり、瞬いた。]
……随分と親切なもんだな、さっきから。
[シーシャがフィリップを疑っていたのを見ていても、未だ信じ切れるものがある訳では無かった。 そしてそれは相手もまた同じでは?と思ったが故に、こんな言葉が洩れてしまったが]
でも、だったら、有難く借りさせて貰うわ。 ……後で返す。
[今はリビングに戻るより、まだ少しだけこの場に留まらねば、という思いがあった。 それ故にこの時はシーシャに頷き、ダガーを手にし続けた。**]
(72) 2013/12/07(Sat) 18時半頃
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サミュエルは、シーシャに話の続きを促した。
2013/12/07(Sat) 18時半頃
|
[>>44首が切断されれば、フィリップの身体は灰となって崩れる。女の方にも飛んできた血も留まる事なく床に落ちて。
グロリアのものとは少し色味が違うそれは、女が過去に見た事のあるもの。 しかし色だけで判断する事は出来ない、と思っていた。色で判別できるのなら、とっくにその判別方法は知れている筈で。 女は瞑目するサミュエルの顔をじっと見ていた。
>>45彼の独り言は耳に入ってきたが、聞こえなかったふりをする。]
(73) 2013/12/07(Sat) 19時半頃
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[女がフィリップの殺害に手を貸したのは、サミュエルが仕損じる可能性を考えていたわけではない。
――サミュエルが偽物で、フィリップが陥れられた哀れな羊であった場合を想定に入れていた。 もしそうであれば、グロリアを殺したのはフィリップ以外という事になる。そして、その場合にはサミュエルがダンピールの可能性が高いとも。
人を一人殺すには労力が必要で、女の膂力は男のものよりも劣る。それは吸血鬼の身でも同じ事で。 だから女は体力を温存する為に手助けする側に回った。 もしフィリップがグロリアを殺したと確信が持てていれば、獲物を奪い取ってでもフィリップを殺そうと試みただろう。
自分を見た、という言葉を、グロリアの弔いをしようと動いていた姿を信じたいと思う。 けれど、そう思うからこそ。 女は自身の目でフィリップを見定めなければと考えていた。]
(74) 2013/12/07(Sat) 19時半頃
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[>>69シーシャのフィリップに掛けた言葉への答えは女も知りたかったが、フィリップは既に死んでしまって聞く事は出来ない。 やがて>>62労わりの言葉と共に、シーシャが貸したダガーを持っているかどうかをサミュエルに尋ねる。
>>72サミュエルはダガーを持つ事を選択し。 後で返す、という言葉を女は黙って聞いていた。
――どうかそれが叶えばいい。 サミュエルもシーシャも自分と同じ吸血鬼であるならば、生き残って欲しい。 彼らの事は嫌いではないから。]
(75) 2013/12/07(Sat) 19時半頃
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[>>40ジリヤの言葉を女は黙って聞いていた。 ママと聞いて彼女の表情が変わった>>29のを思い出す。
――本当、皮肉だよね。 愛する存在を殺す運命なんてさ。 でもボクは吸血鬼になったおかげで復讐を果たせたから、そう捨てたものではないと思うよ。
そう、心の中のみで相槌を打ち。]
――…?
[>>63海に還るか、というシーシャの問い掛けが彼女に向けば、その真意が分からずに僅かに目を瞬かせた。*]
(76) 2013/12/07(Sat) 19時半頃
|
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[>>70ジリヤに問いかけを向けて、やがてシーシャはその場から立ち去ったか。 女はダンピールが一人であればいいとは思うが、フィリップがダンピールであっても、もう一人仲間がいる可能性を捨てていなかった。
単身で吸血鬼の集まりへ踏み込む事は、自分ならしない。 嵐で閉ざされた孤島は逃げ場がない。 自分のような存在が居れば、四人に囲まれたフィリップのように窮地に立たされる危険があるわけで。 しかし、もしもその中に復讐したい相手がいるのならば女はそれでも身を投じるかもしれないが。]
(77) 2013/12/07(Sat) 19時半頃
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[グロリアの部屋にジリヤは残っていただろうか。 女は自分のワンピースに掛かった砂を手で払いながらサミュエルに声を掛ける。]
――君が告発したフィリップを見定めさせて貰うよ。
[能力を使って、とは言わない。 彼が本物でも、偽物でも。わざわざ名乗らせなかったのにこの場で口にする事はしない。
此処に来るまでに行ったフィリップとのやり取りは楽しかった。けれどその中でも彼が答えなかった部分もあり。 それは彼がダンピールだったからだったのだろうか、とも思えるが。
女は無造作に自分の長いスカートの裾をめくる。 一応はサミュエルからは見えぬように角度は変えたが、それでも膝下くらいは見えただろう。]
(78) 2013/12/07(Sat) 20時頃
|
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[両の太腿に巻いた革製のベルト。 ホルダー部分には簡素な鞘に入った小ぶりのナイフが固定されていた。
投げて使用するか、相手の意表をつけば首筋を掻き切る事の出来る程度のもしもの時の為の武器。 しかしこれでは一撃でダンピールを仕留める事は出来ない。 女はその一方を手に取る。 今の目的では、これで十分。]
―少し離れていて。
[そう言い置くと、女はそのナイフで自分の左手の甲を傷つけた。 そして、フィリップの灰の上に手の甲に滲んだ真紅を落とす。]
(79) 2013/12/07(Sat) 20時頃
|
|
[やがて灰の上から現れたのは、紅い猫の姿をしたモノ。 聲持たぬそれが真っ直ぐに飛び掛かってくれば、女は躊躇なくナイフで切り裂く。 猫もどきはすぐに形が崩れ、紅い砂となって床に落ちた。]
――ふぅ。
[女は安堵の籠った息をつく。 サミュエルは本物の異能の持ち主で、フィリップが紛れもないダンピール。 信じたかった事が自分の手で導き出せて。]
うん、フィリップは間違いなくダンピールだね。
[それを見た者はどんな反応を見せただろうか。 必要ならば、簡単に説明をした後にこう付け加える。
信じる信じないは任せるよ。 もし疑うのなら、自分の血を落としてごらん。 多分、何も起きないから、と。]
(80) 2013/12/07(Sat) 20時頃
|
|
―回想/グロリアの部屋―
[瞬くサミュエルが返した声>>72に男は軽く肩を竦める。]
親切? 体力温存の助けをしてもらったんだ。 労いの言葉くらい掛けるのが礼儀だろ?
[身につけている得物はもう一本ある。 対の一つを手にしたままのサミュエルに]
――分かった。 それ、お気に入りだから無くしてくれるなよ。
[くつりと笑い、繊細な装飾の施された鞘を手渡し預けた。]
(81) 2013/12/07(Sat) 20時半頃
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サミュエルは、クラリッサに話の続きを促した。
2013/12/07(Sat) 20時半頃
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―リビング―
[グロリアが判じたこと>>80を男は知らない。 フィリップの正体確かめようもないままに 再び呪詛を受けたと思しき、灰を目にしている。 グロリアの時と同様に マドカが身につけていた衣服が残るを見れば 灰となった者が誰であるかは知れよう。]
――――。
[フィリップがダンピールであったとしても 態々マドカに呪詛を齎すとは思えなかった。 グロリアの部屋に居たものを狙うのが自然に思えて]
……っ。
[これで終わりかと紡いだジリヤの声>>68が過る。 終わりであって欲しいと望んだ男は 終わっていないであろう事を、悟った。]
(82) 2013/12/07(Sat) 20時半頃
|
クラリッサは、サミュエルに話の続きを促した。
2013/12/07(Sat) 20時半頃
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―グロリアの部屋―
[相手が大男では無かったとはいえ首一つ落とした後では、ダガーを振るった腕に掛かる疲労は決して小さくない。 それでもシーシャ>>81の返答を聞くまでは、自分が利用されたなどと思うことは無かった。 ある意味ではクラリッサにもまた利用されたのかもしれないが、彼女の思惑>>74までは知らぬまま――。 故にその時は、そういうことかとシーシャに納得しながらも、けれど少しだけ眉を寄せてしまってもいた。
今、その腕からはダガーは離れ、鞘に納められた状態でジーンズのポケットにねじ込まれていた。]
(無くすもんか。――借りは返す、って言うだろ)
[シーシャの去り際、彼に向けた言葉を、心の内で繰り返して]
(83) 2013/12/07(Sat) 22時頃
|
|
[稀なるダンピールが複数いる可能性をサミュエルに改めて意識させたのは、あの時「力」の存在を伏せさせたクラリッサだった。 故に、まだ終わらないかもしれない、と。 ジリヤ>>68とシーシャ>>70の言葉を聞いて居ながらも、口に出さずとも思っていた。
そんなジリヤの口から、死にたがっているような言葉が幾つも聞かれたこと。 そのことも少し気に掛かっていたのだけれど――。]
(84) 2013/12/07(Sat) 22時頃
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[クラリッサ>>78から掛けられた言葉に、「確認」と先程告げられたことを思い返す。]
フィリップを ……って、それって、
[知識の中にある「力」の存在を口走りかけ、はっと口を噤んだ。 シーシャは部屋を出ていたが、ジリヤはこの時如何だったか。 それに別の誰かが部屋を訪れてきている、ということも考えられたから。
その場に居なかったマドカ、そしてサイラスとの間に 何が起こったのか、この時まだ知らなかった。]
(85) 2013/12/07(Sat) 22時頃
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[クラリッサが少しだけ角度を変えてからスカートを捲り上げるのを見る。 膝下より上が見えないことに、ほんの少しだけ悔やむ色は胸裏に過ったが、その心は直ぐに押し殺した。 彼女の言い置き>>79に素直に従う形で、一歩、二歩と後ずさる。 そうして、少し離れた場所から見た光景は――。]
マジ、か。
[灰の上に落ちる血雫――赤い猫。崩れ落ちる紅い砂。 初めて目の当たりにしたものに、流石に目を丸くしつつも。 知識上の存在――死した者を見定める術、を思い起こすに難くなかった。
そして彼女が下したものは、自分と同じように、フィリップをダンピールだと断定する言葉だった。]
……はは。まさか本当に、居た、なんてな。 あんたが噂の、ってやつか。
[驚きは示しながらも、それでも、疑う素振りも無かった。]
(86) 2013/12/07(Sat) 22時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/12/07(Sat) 22時頃
|
ーグロリアの部屋/少し前ー
根拠………。 そんなもの………単純明快な答ですよ。
[去りゆく背中。 それに向けて小さく呟く。]
…………化け物だから。
[その声が、疑問を呈した男に届いたかはわからない。 しばらく目を伏せたままであった女は徐に瞳を開く。]
……………花、足りないですね。 私、ちょっと外します。
[部屋に残った2人の横を通り部屋を後にした。**]
(87) 2013/12/07(Sat) 22時頃
|
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/12/07(Sat) 22時頃
|
[>>86自分の挙動にサミュエルが何を思ったのかは知らず。 もし気付いていれば、ここから先は安くないよ、などと薄ら笑みを浮かべて冗談交じりに告げただろうが。]
マジ、だよ。
[サミュエルの言葉には薄く笑う。 この非常時に、他人の前で能力を晒す事は恐ろしいとは思わない。 女は自分の身が可愛いと思った事はなかったから。 望んだ結果を得られて安堵していた。 もしこれでフィリップが罪なき羊であれば、軽装備でダガーを持ったサミュエルと対峙せねばならなかったのだから。
フィリップがグロリアを殺したのなら―呪詛がどの程度の範囲で使用出来るものかは女は知らない。しかし現状ではその可能性の方が高い。―復讐の機会を失った事になるのだが、今は確実に信用していい相手が出来た事による安堵の方が勝っており。]
―うん、そうだよ。 無駄に見させてごめんね?
[疑う素振りを見せないサミュエルに女は緩く首を傾げてみせた。 女もまた、マドカとサイラスの事はまだ知らない。]
(88) 2013/12/07(Sat) 22時頃
|
|
[――一度目の死を遂げる前、 人間であった頃は人が良すぎるとも親切とも言われた。 今思えば、ある意味グロリアに近い何かがあった。 その性格が、行動が、仇となり 人間であったシーシャの身に受け入れられぬ死を齎した。
親切、と、サミュエルの言を擽ったく思った。 だからそうでない、と、彼を利用した風を装った。
情緒ある豊かな演奏と歌声を披露したサミュエル。 そんな彼が下手に自分に絆されてしまうのは偲びない。 思いは微塵も顔に出さぬまま相変わらずの様子で今に至る。]
(89) 2013/12/07(Sat) 22時半頃
|
|
―少し前―
[>>87ジリヤの零した答えに、女は目を瞬かせる。 聞き間違いでなければ、化け物、と彼女は言ったか。]
―…っ。
[それは、吸血鬼だからという事か。 ――それとも。 女の脳裏にダンピールの影がちらつく。
もしフィリップがダンピールでなかったら? 死に瀕したフィリップが”敢えて”仲間に自分の事を傷付けさせたとしたら?]
……あぁ。 お願いしてもいいかな。
[花が足りないと言って退室するジリヤに応じる声は少し緊張の走ったもの。 女はまだフィリップの事を自身の手で判じられていない。 そして生きているジリヤを判断する事は女には出来ない。*]
(90) 2013/12/07(Sat) 22時半頃
|
|
―回想/グロリアの部屋―
[背に聞こえるのはジリヤの小さな呟き>>87。 一度足が止まり、ちらと彼女に視線を向ける。]
本当に明快だな。
[喉を鳴らして、軽く笑い]
化け物は俺も同じだ。
[海に還りたいという望みは無いが 還ることが出来るなら人間であった頃にと思う。 ジリヤの奥底にある深い理由は知れぬまま 再び前を向き、その場を立ち去った。*]
(91) 2013/12/07(Sat) 22時半頃
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シーシャは、クラリッサに話の続きを促した。
2013/12/07(Sat) 22時半頃
|
―リビング―
[新たに消えた気配二つ。
グロリアの消失よりも、 それは男の胸に重かった。
フィリップとマドカの旅路は、 再び交わることはあるのだろうか。
考えてみるのは、自身の死後のこと。]
(92) 2013/12/07(Sat) 22時半頃
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|
[女は一歩近付くと、サミュエルの方に手を伸ばす。 もし彼が避けなければ、とん、と彼の心臓の辺りを握った手の裏、甲の部分で軽く叩き。]
ねぇ、サミー。 これで終わりだと良いとは思っているけど。
――用心しておいてね。
[サミュエルの力は生きている者を見る事が出来る。 その力は誰でも持っているわけではない。 死者を見る力よりも意義があるものだと思っている。
まだダンピールが潜んでいるとしたら、その力を失うわけにはいかない。]
(93) 2013/12/07(Sat) 22時半頃
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クラリッサは、シーシャに話の続きを促した。
2013/12/07(Sat) 22時半頃
|
[そして中断する形となっていたグロリアの弔いに戻ったか。]
…さて、フィリップは…どうしようねぇ。
[紅い砂混じるダンピールの灰を見て、思案顔で腕を組む。
――グロリアを殺したかもしれないダンピール。 丁重に弔ってやるつもりは女にもないが、グロリアの部屋に残すのもはばかられて。]
(94) 2013/12/07(Sat) 22時半頃
|
|
[フィリップとマドカのそれが交わるなら、 自身も――
いや、交わらない方がいいだろう。 合わせる顔など、無いのだから。
「救い」と強引な言い訳をつけているだけで、 結局は本能に抗えない化物。
もっと言えば歪んだ振りをし、本能に負ける理由付けをし、 抗えないことに傷付いた振りをし……。
男の本質は、母を追い詰めていた時の化物そのもの。 人格など飾り。
勢いづく化物の狩り衝動は、 まだ同じ邸内にある、複数の獲物の匂いに敏感に捉え続けている。]
(95) 2013/12/07(Sat) 22時半頃
|
|
[扉が開き、 シーシャが入ってくるのが見えた>>71。
惚けて宙に浮いていた意識を引き寄せると、 服の袖でぐい、と顔を拭う。
シーシャにマドカのことを訊ねられたなら、]
――殺された。 マドカは、殺されちまったんだ。
[呪詛を施したのは自身だというのに、 それを「突然の悲劇だ」とでも訴えるかのように。]
(96) 2013/12/07(Sat) 23時頃
|
|
[スカートの中身を見せるのとは別の意味で、力を披露することには危険がある。 そう思うからこそ、保身に走ろうとするこの男は力を隠してきていた。 そしてこの時のクラリッサの行動にも危ういものが有った、とふと気づいた。]
いや――無駄じゃなかった。 これで、あんたが俺を信じてくれそうだって判ったからさ。
[首を傾げたクラリッサ>>88には、取りあえずは、そう答えて小さく笑ってみせた。]
(97) 2013/12/07(Sat) 23時頃
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|
[ジリヤ>>87が場を辞した時は、一度振り向いて見送った。 その前に呟かれた声も微かに聞きとってはいた。 化け物だから、という言葉の意味は、その前の問答の意味を察しかねていた故に、はっきりとは判らぬままだったけれど――。
花を取ってくると彼女は言っていた。 ちらと視線を移せば、手向けられた花の色>>2:126>>3:1が灰の中に映っている。 未だ自分からは一輪の花も捧げられていないこと。涙一つも零していないこと。 ――ふっと湧いた胸の痛みをごまかすように、軽く首を横に振った。]
(98) 2013/12/07(Sat) 23時頃
|
|
[クラリッサ>>93に胸元を叩かれたのはそんな時だった。 とくりと心臓が鳴ったのは、おそらくその辺りに触れられたから。 用心して、の言葉には静かに一つ頷きを返してから]
――…あんたもな。
さっきも見てて思ったんだが、随分大胆なもんだな、って。 俺が本気でダンピールだったら、殺してたかもしれないってのに。
[それだけ零してから、視線は部屋の中、棚の上の化粧箱へと。 そちらに歩み寄り、箱を手に取った。]
(99) 2013/12/07(Sat) 23時頃
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|
―リビング―
[サイラスの応え>>96に柘榴の双眸が細まる。]
殺された、って。 一体、誰に?
[首を傾げ、悲劇を訴えるかのような彼を見詰めた。]
二度も、第一発見者になっちまったなら不幸だが ミステリのセオリーでは疑うべき、だっけか。
[そんな事を言いながらも フィリップがダンピールでなく、 あの部屋に居た誰かに陥れられた可能性も考えていた。]
(100) 2013/12/07(Sat) 23時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/12/07(Sat) 23時頃
|
―1F玄関―
………化け物…。 欲望のまま夫も殺して…、娘も不幸にして…。
[生きたいと願った。
最愛の夫のため―― 最愛の娘のため――
共に人生を歩こうと、自分のため――]
そのクセ…自分では死のうとせず…。 誰かに殺してもらうことで許されようとして…。 ……………私からの花なんて…いらないかしら、ね…。
[花瓶からさらに1輪。 この邸宅の主はこんな風に使われるなんて予想もしていなかっただろうと、彼女の顔を思い出す。]
(101) 2013/12/07(Sat) 23時頃
|
|
[フィリップのことをクラリッサ>>94が口にしたのには、ほんの少しだけ、黒い瞳に嫌悪を滲ませた。]
放っとけ。 あんなガキの為に、何もしてやること……。
[とはいえこの部屋に残したままなのも、とはやはり思えど。 グロリアを殺めた――とは限らないが、それでもやはり仇だと思ってしまう気持ちと。 それとは別にフィリップに向けて抱く暗いものの所為で、手を差し伸べることが出来ずにいた。
「俺の在りたいように此処にいる」>>2:184。 その時サミュエルは何も言わなかったが、結局は確かに「そう」なのだと、内心で認めてしまっていたことを改めて思う。 思い返すのは自分自身のいつかの昔。 呪われた化け物になってしまったと悟っても、それでも今よりずっと、幸せだと思っていた日々。]
――――――…は。
[その時傍に居てくれて、支えてくれた者も――。 追憶から逃れようと、またふるりと首を横に振った。]
(102) 2013/12/07(Sat) 23時頃
|
|
[>>97自分の行いの危うさには目を瞑る。 もしその行いが原因で殺されたなら、自分はそこまでの存在だったのだ、と最後には納得するだろうと思う。]
ボクは自分の力を信じているからね。
だからサミーは真実ボクと同じ吸血鬼だと、信じるよ。
[小さく笑みを浮かべたサミュエルに向かって、幾らか温かみのある笑顔を向けた。]
(103) 2013/12/07(Sat) 23時頃
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誰に、 ……そんなの、わからねぇよ。 ダンピールに、としか……。
[こちらに向く柘榴>>100。 気が立っている素振りでそれを半ば睨みながら、 けれど声は低く、途切れ途切れに返した。
シーシャの口から「セオリーでは疑うべきか」と聞けば、]
そうだな。 ――それが「人」による殺人、であるなら。
[人が人を殺すことが前提のミステリーとは違う。 ダンピールは離れていても、 相手に呪詛を施すことができるのだから。
そう言外に主張した。]
(104) 2013/12/07(Sat) 23時頃
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[>>99サミュエルの胸の音は女の手に感じられたかどうか。 俺がダンピールだったら、という言葉には僅かに笑みを浮かべて。]
まぁ、サミーが本物である可能性が高いと踏んでやった事だから。 あの時点でいきなり仲間を売ったりしないでしょう。 一緒に生き残る方が得だからね。
殺されそうになったら――出来る限りの抵抗をしていたよ? 只殺されるのは気に食わないからね。 ふふ、女は怖いんだから。
[ジリヤを見て彼の漏らした言葉>>31を引用しつつ、物騒な宣言をして褐色の瞳を細める。 彼が棚から化粧箱を取って来れば、グロリアの灰を集めて、中に収めようと。]
(105) 2013/12/07(Sat) 23時半頃
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………。 彼女を中心に人が集まるのが分かる気がするわ…。
[ただひたすらに、死を求めて生きた己。 人間も、吸血鬼も――――、他人を愛することをやめるためには、嫌われるという手段をとった。 口悪く、態度も冷たくすれば好かれることなどない。 その反対を生きた彼女の笑顔が思い出される。]
………戻りますか。
[2輪の花を手に持ってグロリアの部屋へと戻っていく。]
(106) 2013/12/07(Sat) 23時半頃
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ダンピールに、なんて分かりきってる。 せめて疑わしい者の名でも言ってくれれば……
[睨むようなサイラスの双眸が柘榴に映り込む。 悲しみにくれるなら情を寄せたであろう。 けれど彼がみせた感情はそれではなく]
――まあ、な。
[呪詛が離れていても発動可能な事は無論知っている。]
じゃ、犯人が現場に戻る心理なんてのは?
[別段探偵を気取るつもりはないが サイラスの反応を見るのが主な目的だった。]
(107) 2013/12/07(Sat) 23時半頃
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[>>102僅かに嫌悪を滲ませるサミュエルの瞳を見て、女は目を瞬かせる。 彼は無表情を貫こうとしていたように見えたから。]
…でもさ、グロリアさんの側にダンピールを置いておきたくないんだよ。
…ん…でも、そうだね。 全てが終わってからでも良い、かな。
[放っておいていいものなら放っておくが。 せめて別室で殺せば良かったか、と考えてしまう辺り、女は薄情なのかもしれないと内心で苦笑し。]
――…大丈夫かい。
[何かから逃れようとするように首を振るうサミュエルに、幾ばくかの心配を滲ませた言葉を掛ける。]
(108) 2013/12/07(Sat) 23時半頃
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人ならざる者なれど 一方は元は人で。 もう一方は半分は人の血が流れてる。
[ぽつ、と呟き、 男はサミュエルに預けた対小剣の残りを鞘から引き抜いた。]
――俺は、今、お前を疑ってるよ、サイラス。
[鞄の中では土産の時計が今も時を遡らせているだろう。 時計屋を見据える柘榴に静かに殺意が灯る。]
(109) 2013/12/07(Sat) 23時半頃
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――…?
[やがて女は作業に戻りながら同族の気配を確認する。 残っている気配は5つ。 ――1つ足りない。]
……まさ、か。
[瞬時に至った最悪の発想に、女は唇をわななかせる。 グロリアとフィリップが死んだのはこの目で確認し、ジリヤとシーシャは先刻まで一緒にいたばかりだ。
女はここ暫く、サイラスとマドカに会っていない事を思い出す。 フィリップと対峙している間にどちらかの命が失われたのか? ―― 一体、誰が。]
ねぇ、サミー。 気配が一つ足りない。 ――気付いているかい?
[緊張を含んだ声色で彼の反応を伺う。]
(110) 2013/12/07(Sat) 23時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/12/07(Sat) 23時半頃
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―1F廊下―
…………?
[2輪の花を持ったまま歩く廊下。 そういえば、うさぎの彼女や当主(仮)を少しの間見ていないことに気付いた。 特にうさぎの彼女は犯人探しに熱心であったので、ああして答えを濁しておけばもっと食い下がってくるかと思っていたのだが。]
……あの子に殺されても良かったのだけどね…。 どこかで犯人の証拠でも見つけたのかしら…?
[手にかけた少年が犯人だという確証は女にはない。 他にいる可能性だって十分に考えられるだろう。]
(111) 2013/12/07(Sat) 23時半頃
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[先ほど通った道とは別の道。 これはリビングの近くを通る道であった。]
……話し声…? 誰か……いるかしら。
[離れたところから声の様子を窺がうことにした。 といっても、この距離では会話の内容まではっきりと聞き取ることはできない。 こちらの気配も注意深くしなければ悟られないだろうか。 手元で花を弄りながら廊下に漏れる光の方を見た。]
(112) 2013/12/07(Sat) 23時半頃
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[彼女自身の力を、そして自分のことを信じると告げるクラリッサ>>103の笑みからみえる温かさに、面には出さなかったものの、少しだけ心は緩んだ。 そんな思いもあって、胸の奥には穏やかな鼓動。 その響きはクラリッサ>>105の手にも伝わることだろう。]
一緒の方が――ああ、それもそうだな。 ってことはシーシャさんとジリヤさんも外れ――るとは限らない、か。
[打消しの言葉は結局、「見定めて」いないが故の言葉。 とはいえ強く疑っている訳でも今は無かったのだが――。
その後クラリッサが続けた言葉、そして細められた褐色のいろに、無表情のまま、けれど確かに軽く緊張を走らせた。]
…………本当、怖いわ。
[あの時「怖い」なんてごちていたことが聞かれていたことも含めて、だ。]
(113) 2013/12/07(Sat) 23時半頃
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[クラリッサ>>108に瞬かれたとは覚っていたが、それでも直ぐにポーカーフェイスに戻すことはできなかった。]
………その気持ちは俺も、なんだが。
それでも、な。
[置いておきたくない、という彼女の意思には同意を示しながらも。 全てが終わってから、という言葉にもまた頷いた。 その後掛けられた心配の言葉にははっとして、幾らかは取り繕った顔で向き直り]
ちと、昔のこと、思い出しちまっただけ。
[それだけ答え、一度言葉を切った。]
(114) 2013/12/07(Sat) 23時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/12/08(Sun) 00時頃
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疑わしい者……? 俺とマドカ以外はここにいなかった。俺にはそれしかわからねぇ。
マドカが狙われた理由だって、とんと見当がつかねぇ。 グロリアの件に関して誰かと言い合ったりしたなら、別だがよ。
[「疑わしい者」なんて自身以外思いつくものか。
グロリアの部屋で、どのような経緯でフィリップが殺されたのかも、 その経緯の中で、誰かと誰かが疑いあったかも知らないのだから。]
犯人が現場に戻、る……? シーシャ、……まさか、お前が?
[俯いてシーシャの言葉をなぞり>>107、考え込んで。 少し間を開けてから、ガバッと顔を上げた。]
(115) 2013/12/08(Sun) 00時頃
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……私は同属も嫌い……なはずだったんだけどね…。
[困ったように腕を組む。 終わったのかと思っていたが、肌に纏う空気がまだ終わりでないと告げているようであり。
何より――――]
雨……やまないわね…。
[窓の外の闇が晴れる様子もまだない。]
(116) 2013/12/08(Sun) 00時頃
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[化粧箱には粗方の灰が収まった頃。 クラリッサ>>110からの問いに、少しの間意識を研ぎ澄ませた。 この場で様々なことが有り過ぎた所為で、今までサミュエルは変事に気付かないままでいたのだが]
………ああ。
そういや、マドカさんと、サイラスさん。 あれからずっと、見てないな。
[マドカとは部屋前で一度別れたっきり。 サイラスに至っては、グロリアの凶報の後、此処まで来ている姿を見てさえいない。]
何かあったのは、間違いないみたいだ。
(117) 2013/12/08(Sun) 00時頃
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[何事か紡いだ後、シーシャははっきりと言った>>109。 「お前を疑っている」と。]
そうか、……俺を、殺すか。
[顕になった刃物。
それを目の当たりにした男の口元は引き上げられ、]
わかったよ。
[低く、呟いた。]
(118) 2013/12/08(Sun) 00時頃
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それでも――… ダンピールを探し屠らなければ己を守れない。 探さずむざむざ殺されるのを待つなんて、おかしな話だろ?
[己も手探りで探している。 殺される事をよしとはしないからで 海に還りたいと願うような例外もあることは知っているが サイラスにその傾向はそれまでに見られていないから 其処がどうにも疑念となるのだ。]
――――。 面白い発想だな。 俺が犯人ならそんな莫迦は言わんだろ。
[顔を上げたサイラスを見下ろしながら 男は使い慣れたダガーを構えた。]
(119) 2013/12/08(Sun) 00時頃
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[>>113手の甲から伝わった穏やかな鼓動は、彼が生きている証。 この決して安心出来るわけでない状況で、女の緊張を少し解けさせる要素にはなった。]
…色々な可能性を考えておいて損はないよ。 ―君はもう一度誰かを見定められるかい。
[顔色は変わらなかったが、怖い、と言う言葉には女は喉を鳴らして笑う。 僅かな緊張は薄らと感じられ。]
ふふ、痛い思いをしたくなければ、不用意に女性を怒らせないように気をつけてくれたまえ。
[冗談めいた声色で、そう忠告をする。]
(120) 2013/12/08(Sun) 00時頃
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――問われて答えるなら、 問うた相手が納得できそうな相手の名を言え。
商人なら、な。 相手が求める者を差し出すのが常、だろ?
[同じ商売をする者としてサイラスに言葉を向ける。]
ああ。 ――…俺に殺されてくれ。
[低い呟きに、感情の薄い声が落ちた。]
(121) 2013/12/08(Sun) 00時頃
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[>>114サミュエルは直ぐには無表情には戻らなかった。 その気持ちは俺も、という言葉には、彼が同じ考えを持っている事に安堵して。]
分かった。 取り敢えず、今の話はこれでおしまい。
[全てが終わってから、という言葉に頷かれればそう言ってグロリアの灰を掬う。 ―軽い。 吸血鬼のなれの果て、少し前までグロリアだったそれはあまりに軽かった。 その事に女は目を伏せて、目の周辺が熱くなるのを必死で堪えた。
自分の言葉にはっとしたような顔。 それが少し取り繕われて紡がれた言葉には、少し踏む込み過ぎたかと思う。]
――そっか。
[簡単に触れられたくない事を、きっと彼も抱えているのだ、と。]
(122) 2013/12/08(Sun) 00時頃
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[「面白い発想」と言われれば>>119]
第一発見者が犯人ってーのと同じさ。 犯人はそんなバカなこたぁ言わねぇ……、 誰もが思う。
そういうこと。
[にやと笑ったのは、「疑っている」とはっきり言われる前のこと。]
(123) 2013/12/08(Sun) 00時頃
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