162 絶望と後悔と懺悔と
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
8日目
9日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
パルックが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、サミュエル、ミナカタ、アヤワスカ、リッキィ、トルドヴィン、マユミ、マドカ、キャロライナ、ジャニス、ホリー、リー、明之進、トレイル、クシャミ、イアン、直円の16名。
|
やぁ隊長殿。待っていたよ。この日を。
[程なく彼らは到着しただろう。 覚えのある顔は皺が増えていた。 向けられた薙刀の刃に映るのは凄惨な笑み]
この国ではこう言うのだろう? 三度目の正直?
[変わらぬ笑みと共にサーベルと薙刀が交わった]
(0) 2014/02/10(Mon) 00時頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2014/02/10(Mon) 00時頃
|
―波羅宿―
みんな無事のようだな。
[北側組も誰一人欠けていないことを確認し サミュエルと視線を交わして、幾度目かの勝利に頷きあう]
絢矢、助かったぜ。 [礼を言いながら手渡したくないを納刀した絢矢の細い指が、 周の頬を汚す、赤い汚れを拭った。>>458
瞬いて、彼女の白い貌に視線を落とすと、伏せられた睫毛が微かに震えていた。 幾ら軍人としての訓練を受け強くなったとしても、まだほんの少女にでしかない絢矢に戦は過酷なもの]
――よく、頑張ったな。 [労うように、少女の髪を撫でてやる]
(1) 2014/02/10(Mon) 00時頃
|
|
―陸軍駐屯地― [その装いは、童話の中の雪の精。 柔らかな毛皮に縁取られた白いマントの下に、 きらと覗くのは、透かし細工の銀の輝き。
――冷たい、氷の色。
深くフードを被ったその顔は見えない。 けれどしかと目的を見据え、戦場を駆けていく。
時折散る血しぶきは、 まだらに白を緋色に染める。]
(2) 2014/02/10(Mon) 00時頃
|
|
[わが身を構わず駆け出した、 切り裂かれたとて、どうせ回復するのだから。]
……あなた、えらい人?
[少女の声が問いかける、 その軍人の軍服についた勲章が煌めけば、 銀爪はその喉笛を、切り裂いた*]
(3) 2014/02/10(Mon) 00時頃
|
|
[>>1成長した周の大きな手が、 短く切り揃えられた絢矢の黒髪を撫でる。
絢矢は菫色を地に落とし、小さく首を振った。
周やサミュエルはとうに気付いているだろう。 絢矢は──与えられる情愛を どこか拒んでいる節があった。]
(4) 2014/02/10(Mon) 00時頃
|
|
―陸軍駐屯地―
[その少年は、目深に学帽を被る学生であった。 こんな場所に立ち入るなと制す軍人の、伸ばした腕が半ばから消える。 落とした視線は地面に落ちた両腕を捉える。]
(5) 2014/02/10(Mon) 00時頃
|
|
[陸軍駐屯地。 降り立った場所を見回して、やや驚いた。 こんな所があったのだろうか。5年の間にどうなったのやら。 マンダリンカラーの衣服。裾が風になびく。隣に立つマユミとは対照的な赤い色だ 始祖の命には逆らえない。いや、今は自分から「家畜」を殺す]
お互い、死なないようにいこうかね。
[マユミの顔を一度見たあと、一足先に足元の地を蹴った。 目下にたむろする「家畜」の首をはねるために]
(6) 2014/02/10(Mon) 00時頃
|
|
―波羅宿―
…よし、無事で何より。 お疲れさん。 帰ろうか。
[子ども達――否、もうそう呼べる歳ではないけれど――が戻ってきたならそう言って出迎えて、いつも通りに、にっと笑ってみせよう。
作戦中、刀を握れば能面が如く変わる表情も、片が付けばそれも終わりと。 全てが済めば――部隊の皆が何かと険しい顔をしているからこそ、自分だけでも普段は笑顔でいようと、 それはもう、何年も前から変わらぬことであるけれど。]
「…急報!急報です…!」
[帰還の途につかんとしていれば、駆けてくるのは傷付いた伝令兵。]
おい!怪我してるじゃないか! どうした?何があったんだ…?
[聞けば吸血鬼の大群が、陸軍の駐屯地を襲撃しているとのことで。 そしてそこに現れたのは、金髪の吸血鬼であると――]
(7) 2014/02/10(Mon) 00時半頃
|
|
[庇護されてはいけない。 寄り掛かってはいけない。
────この手は未だ、贖いを終えてはいない。*]
(8) 2014/02/10(Mon) 00時半頃
|
|
へぇ……
[真弓の戦いぶりを天から見やり。 その戦いぶりには感嘆の声を漏らす。
命がいらないとでも言う様な突撃は十分な見ごたえがあったから。他の雛たちもどのような戦いをしているのか。 零瑠が軍人と交戦に入ったのを見ればそれもソラから眺めている。何かあれば駆け出せるようにはしているが、これなら特に問題は無いだろうと。]
(9) 2014/02/10(Mon) 00時半頃
|
|
[安吾たちの舞台が波羅宿で鬼を狩っていた頃、 別の部隊で待機していた]
――現れたか。
[あれから怪我を治し必死でリハビリを重ね あの時以上に動けるようにと身体に無理を強いた。 その分得たものは、今まで以上の体力やしなやかさ]
あの金色にある意味感謝してやってもいいな。 冗談だ、行くぞ。
[隊員たちに声をかけ真白なコートを翻した]
(10) 2014/02/10(Mon) 00時半頃
|
|
-現在-
これはもしかして……。
(11) 2014/02/10(Mon) 00時半頃
|
|
―初陣・陸軍駐屯地―
すぅ――――……
[空を見上げる。目を閉じて息を吸う、]
はあ。
[吐く。外に出る度の儀式のようなもの。
伏し目がちに開く瞳は、血よりも僅かばかり、暗い。 背は、すらりとした雰囲気を保ったまま、少し伸びた。 容顔も大人びたものの、静かな空気は変わらない。
先陣を切った格下の吸血鬼達が奮起する中、 悠々と、そして大人しく、零瑠の傍に控えている>>5]
[主は既に物見の態勢に入っていた。>>9 ならば、己は己を成し遂げるだけ。]
(12) 2014/02/10(Mon) 00時半頃
|
|
[上げさせた悲鳴は陽動。 此処は駐屯地の端。人――家畜――を多く集めればそれだけ中央が、他が手透きになる。
舞う銀刃は小太刀。
マントを翻し、零瑠は微笑みと共に血を散らせた。*]
(13) 2014/02/10(Mon) 00時半頃
|
|
―波羅宿―
……あぁ、すまねえ。 お前も、いつまでも子供扱いされたくないよな。
[振り払われこそしないものの、拒むように小さく振られる絢矢の頭からそっと手を離す。>>4 軍人になることを決め手から彼女は、他者の庇護をやんわりと拒むようになっていた。
小娘から少女に、やがて大人になるのだろう。 少しの寂しさを覚えていた*]
(14) 2014/02/10(Mon) 00時半頃
|
|
-現在- 軍功たて放題ですかあぁぁぁぁぁぁあ? それ贔屓になりません?
[あぁ、性格も変わってしまったらしい。]
僕は最前線の尖兵ですかあ?それとも軍師ですかあ? どちらにしろ、軍師独り占めキタァァァ!!
[彼は「あきらめた」ようだ。]
(15) 2014/02/10(Mon) 00時半頃
|
|
[悲鳴が上がる。>>13
仲間が腕を落とされた事に気付いた人間が、 気の抜けた呆然からすぐに混乱と怒りを見せる。
帽子の学生に向けて軍人が武器を振り上げようとした瞬間、 その胸には深々と、優美な短剣が突き刺さっている。
あえかに開いた唇が、優しく囁く声は]
……身の程を知れ。
[しかし、誰よりも苛烈に。]
(16) 2014/02/10(Mon) 00時半頃
|
|
金髪?それは確かか?! 始祖…ついに動き始めたんだな。
しかし…くっそ、よりによってあそこか。 陸軍駐屯地…何か勘付かれたか…?
[渋い顔をするも――そうだ、今日はたしか、]
あぁ、でも、 今日はあそこに、檜江隊長が出向いてるんだっけ。 …ならそう簡単には落ちないはずだ。
全員、大きな怪我はないよな? 俺達も現場へ直行する。
心してかかれ。 ――ついにやってきたぞ。この日が。
[部隊の面々、一人ずつしっかりと見据えて。 一つ頷き、移動を開始した。]*
(17) 2014/02/10(Mon) 00時半頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/10(Mon) 00時半頃
|
─ 波羅宿 ─
[>>7帰ろうか──の声に、伏し目がちに頷く。
安吾の朗らかな笑みから目を逸らし、 瞳はただ、進む先を見据えた。
周の手も、安吾の笑顔も。 いくら目を逸らそうと、 絢矢の支えとなっていることに変わりはない。
しかし十六の少女に、 まだそこまで己の弱さを認める強さは備わっていない。]
(18) 2014/02/10(Mon) 00時半頃
|
|
[わかるのは──。 >>14離れて行った手の後に 触れられていた髪よりも、胸の奥が冷えてゆくことだけ。
──それでも。 絢矢はそれを己の裡へと封じ込め、 いつか来る未来で目的を達する為に、 何者にも依存しない強さを理想とし、己の足で立ち続ける。]
(19) 2014/02/10(Mon) 00時半頃
|
|
はぁい!わかりましたホリー閣下!
[へへ、と口元を拭う仕草。]
いいんですね?僕も軍功たて放題やりますよ? いきますよぉ!!
[にまっと笑った。これはオープンな情報。 今まさに、直円も前線に向かう!]
(20) 2014/02/10(Mon) 00時半頃
|
|
―波羅宿―
[二体の鬼の討伐を完了し、帰還しようとする小隊の元に急を知らせる伝令兵が訪れた。告げられる凶報>>7に心がざわめいた。 このまま現場へ直行するという、安吾の指示に頷く]
――そうかい。 ようやくあの金色野郎をブチ殺せるってわけだ。 [始祖の恐ろしさは骨身に染みて知っているはずなのに。 まだ自分には力が足りないことも知って居るはずなのに。
何故だろう、唇が自然と笑みの形になる。 それは、まるで凶暴な獣のような――]
(21) 2014/02/10(Mon) 00時半頃
|
|
[報せを受けた絢矢の貌には、 もう僅かな緩みも残ってはいない。
張り詰めた弦のように 再び真っ直ぐに顔を上げると、 怪我はないか──との安吾の問い>>17に頷いた。]
(22) 2014/02/10(Mon) 01時頃
|
|
始祖──。
[絢矢は──まだ始祖を直接みたことがない。
ジャニスの脚を容易く砕き、 たった一人で一部隊を壊滅せしめる力を持つ 恐るべき化け物である──と、隊員から聞くのみ。
周とサミュエルは始祖を見、対峙した数少ない隊員。 その際何があったかは教えてもらえなかったけれど、 周の口調から、某かの因縁を感じ取り、 僅かに思案げに菫色を後方へ流した。]
(23) 2014/02/10(Mon) 01時頃
|
|
[刀を研ぐ暇がない。
聖水銀の力で顕現した得物ではあるが、 実戦を終えた絢矢はいつも刃を丹念に研ぐ。
夜の庭園を流れる川の如き 漆黒の刃紋が砥石と触れる涼やかな音を聞いていると 波立たぬ表情の下で漣だった心が 穏やかに凪がれてゆくのを感じられるからだった。
厭な予感──予兆とも言うべきものを感じ、 絢矢の表情はいつになく翳りを帯びた。]
(24) 2014/02/10(Mon) 01時頃
|
|
惜しいな。せめて貴様が後10人位いれば。 もう少し楽しめただろうに。
[初代の守護部隊と呼べる戦士達の多くの犠牲の結果。 奪えたのは左腕一本。 戦士と呼べる者は対している1人だけ。 孤児院の時とは違い、その1人に本気を見せる。
隊員達が駆け付けた時には、 真紅の海に沈んだ薙刀と首の無い躯を見付けるだろう]
(25) 2014/02/10(Mon) 01時頃
|
|
―駐屯地へと向かいながら―
[この子達は変わった――もう、あの孤児院にいた頃とは違う。
それぞれが自分の道をしっかり見据え、それを踏み外すことなくここまで歩んできた。
早く、そして強くと、焦る気持ちはあっただろう。 聖水銀を一度にたくさん摂取しようとしたり、 感情に任せて限界以上の修練を積もうとしたり、
それでも、5年間という、ともすれば長くも感じられるであろう時間を、ぐっと耐えてきた。
この日のために。 奴らを――事の元凶たる始祖らを、倒す日のために。]
(26) 2014/02/10(Mon) 01時頃
|
|
―陸軍駐屯地―
[精兵集う駐屯地は、既に殺戮の巷。 屍血山河の地上の地獄と変わり果てていた]
――随分、好き放題やってくれるじゃねえか、金色野郎。 [血の臭いと渦巻く叫び声が、 否応なく五年前の夜の記憶を呼び起こす。 封じ込めてきた怒りを、解き放つときが来た。 いざ、金色の始祖に報いの鉄槌を食らわさん]
帝都守護隊、南方 周 ――推して参る!
[作戦指示がなければ、常の如く名乗りをあげ 颶風の如く、戦場に駆け込んでいく]
(27) 2014/02/10(Mon) 01時頃
|
|
[そこらの吸血鬼相手なら、1対1でも全く引けを取らない。 まだ未熟なところも残るが、実践を一つ経る毎にどんどん強くなる伸び代も持っている。
…駐屯地へ向かうということ。 それは彼らの長年の願いを叶えることに繋がりはするけれども。 同時に、死地への赴きを早めることにもなりかねず。
――死なせはしない。護ってみせる。必ず。 この子達は、俺の家族だ。 もう、あの日のように失いたくはない。
俺達の、人類の未来を担う者、この『希望』を繋ぐこと。 …それが今の、俺の使命だ。]**
(28) 2014/02/10(Mon) 01時頃
|
ミナカタは、待ち受ける残酷な運命を未だ知らない**
2014/02/10(Mon) 01時頃
|
これが貴様達が頼りにしていた戦士達の最期だ。家畜共。
[隊長の首を落したのは自らの手。 斬り落すのでは無く、引き抜く様に千切った。 サーベルを交わしたのは最初の一撃のみ。 後は生身で戦ったのは屈辱はあれど、 戦士と呼べる者に対しての敬意から]
さて。 家畜にもなれぬ雑魚も掃除しておくか。
[地に突き立てたサーベルを引き抜いて、凍り付いた 陸軍の連中を一瞥する。 遊び以外で生身で相手をする気は無かった。 発砲を許す前に、視界にあった兵達は全て斬り捨てた後は、 見張り台も兼ねた尖塔の上で高見の見物と**]
(29) 2014/02/10(Mon) 01時頃
|
|
-戦術家はにやりと笑い-
ホリーかっ……いやぁ、ホリー様ぁ!
[渋々付き従う吸血鬼たちに向かう。 彼らに向かい、にかっと笑う。]
大丈夫だよぉ?僕についてくれば、「ムカつく」やつよりは 軍功…たて放題だよぉ?僕がムカつくならぁ。 僕と軍功たてる競争だぁ!!
キーワードは、「迂回」。 僕についてきてぇ!!
[直円、吸血鬼の勢とともに暗躍す。]
(30) 2014/02/10(Mon) 01時頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2014/02/10(Mon) 01時頃
|
[直円の隊は移動す。直接的な前線となり得る場所を迂回し、 かの敵へと「奇襲」となるべく、地図上手薄そうな ところを狙い
かさ かさ
と。ゴキブリのように移動す。移動す。 戦の最前線となるべくところを迂回し、迂回し。]
(31) 2014/02/10(Mon) 01時半頃
|
和算家 直円は、メモを貼った。
2014/02/10(Mon) 01時半頃
|
― 帝都・陸軍駐屯地 ―
――っ!
[僕は脇差の一閃を受けて倒れた相手の腕を踏みつける。 小枝が折れるみたいな音がするだけ。悲鳴は聞こえない。
これは。 これは――生きる糧を得るための人殺しじゃない。 敵を排除するための、戦い。
敵とはすなわち、僕らに刃向う者。 僕らとはすなわち、吸血鬼]
(32) 2014/02/10(Mon) 01時半頃
|
|
―駐屯地―
[零瑠は知っていた。 彼が誘いを拒まないことを。 何を優先させようとするのかも。
知った上で、視線の届く位置に在れと願った。 互いに互いの為にと動けばこそ、実戦も恐ろしくはない。
殺気。だが、零瑠は動かなかった。>>16 視線を周囲に巡らせ、短剣の飛んできた方向に気付いた者へと小太刀を振るう。]
―――…!
[昔、街中でぶつかった軍人と、同じ年の男だった。>>1:223 彼の思った『輝かしい未来』は消えてしまったのだろう。
似たようなマントをと願ったのは。 彼が語ってくれた未来話と現実の解離に、 懺悔したかったからかも知れない。]
(33) 2014/02/10(Mon) 01時半頃
|
直円は、駐屯地の後方にsgtbる
2014/02/10(Mon) 01時半頃
直円は、直円は、駐屯地の後方に位置する場所へとりあえずは陣どらんとめざす。
2014/02/10(Mon) 01時半頃
|
…じゃあね。
[すぐに敷き倒した敵の首根っこに脇差を突き刺して息の根を止める。地面に新しい赤が広がった。
敵は相手をしたのが僕でちょっぴり驚いてた。 無理ないよね。10歳くらいの子供が戦場にいるんだから。
吸血鬼もゆっくりと成長はするらしいけど、僕は身体の成長を実感できていない。
せめて背、ちょっとは伸びてるといいけど**]
(34) 2014/02/10(Mon) 01時半頃
|
|
[絢矢の手が、 鞘の下緒に絡む若草色の菊結びを握る。
あの日、孤児院から持ちだした寄木細工の箱の中には この飾り結びが入っていた。
養母に教わって、 何度も失敗しながら一生懸命作った飾り紐。 当時は無意識だった選択が、 記憶の中の母が手遊びに作っていたものだったと 知ったのは試練の夜の明けてから。
五年の歳月を経て、 血塗れたTシャツは流石に処分したが、 これだけはずっと捨てられず、 御守のように身に付けていた。]
(35) 2014/02/10(Mon) 01時半頃
|
|
[躊躇いはそのまま切っ先を鈍らせる。 柄尻に掌を当ててぐいと刀身を押し込み、腹を蹴飛ばした。
流れる血潮は細い川を、池を作り。 悲鳴の合唱は何処まで届くか。
零瑠は笑むのを止めない。
明之進へと走らせ、頷き返した視線。 ふと。それを上空へと転じさせると、まず金糸の紅>>29と目線が合った――気がした。方向を変えると黒糸の紅。
学帽を目深に被り直し、弧を描く口許だけを晒した。**]
(36) 2014/02/10(Mon) 02時頃
|
|
[変わるものがあり、変えられぬものもある。
成長し、世が世なら 思春期と呼ばれる年齢に達した絢矢の貌は 母──芙蓉の面影を宿し、 唇は紅引かずとも薄紅に濡れるようであった。
日々の鍛錬で筋肉のついた躰。 けれど、人よりも華奢なところ相変わらず。 背だけは間もなく五尺になろうかという処。
──陸軍駐屯地の惨状を目にした菫色は、 秒に満たぬ時間、震えて瞑目した。]
(37) 2014/02/10(Mon) 02時頃
|
|
[出立の前に言われた通り、零瑠の背に近付く者の急所を 悉く突き刺し、確実に絶命させていく。
駆けつける人間が増えた。だが止まらない。>>36 視線を交わして零瑠は悲鳴を、己は死体を積み上げる。
人間との実戦など、とうに怖くなくなっている。 他の孤児だった者達よりも一足早く外に出た明之進は、 己の刃が容易く人間を殺せるのを知っているからだ。]
(38) 2014/02/10(Mon) 02時頃
|
|
[陸軍駐屯地襲撃の知らせ、そこに現れたのは金色の吸血鬼>>7。 怪我は無いかと聞かれれば大きく頷き長槍を力いっぱい握りしめる。 安吾と顔が合えば確りと頷き返した。
実際に始祖なんて見たことは無い。 けれど、あの日現れた始祖は金色の髪をしていたと涼平は聞いていた。 人間一人でかなう相手では無い事。それでも打ちのめすために聖水銀を飲んだ。全く使えなかった槍の扱いを覚え振るうようになった。
全ては、この時のために。刺し違えてでも、倒すために。*]
(39) 2014/02/10(Mon) 02時頃
|
|
―駐屯地― [むせ返る程の鉄の臭い、断末魔。 奥歯をぎり、と噛み締めながら絶望に満ちた音を辿るように駆け出そうとした。 その姿は死に急ぐように見えたかもしれない。 あちこちに散らばるのは無残な屍。少し前の自分なら喚き騒ぎ暴れるような光景に息を無理やり飲み込む事はあっても]
っ、!!!
[足を止めようとは、しなかった。 作戦の指示があったとしても止まらない所は、幼いまま。]
(40) 2014/02/10(Mon) 02時頃
|
|
─ 陸軍駐屯地 ─
[安吾の部隊が駆けつけた時、 既に隊長──檜江春樹は血の海に沈んでいた。
報せは周が敵と切り結びはじめてから届き、 そのまま中央突破を試みそうな勢いの周へ 絢矢は静かな声を掛けた。]
周ちゃん、駄目。 多分──ここは落ちる。
[敵の士気が高すぎる上に、 自軍は隊長の死によって連絡系統が乱れ始めている。]
(41) 2014/02/10(Mon) 02時半頃
|
|
[横からの敵を警戒し八方に視線を走らせながら 周と背中合わせに小太刀を構え]
ボク達は退路の確保に──
[後方を守るよう伝えようとした矢先、 涼平が先へと駆け出した。]
──!
涼ちゃん──…
[絢矢はその行動に僅かに目を瞠り、 刹那の逡巡の後、 その背を狙う鬼を牽制しながら後を追った。]
(42) 2014/02/10(Mon) 02時半頃
|
|
退路は―……ありませんよ?
[直円の隊はちょうど、相手方の退路に差し掛かるように 布陣していた。いつでも臨戦態勢になれるよう。]
(43) 2014/02/10(Mon) 02時半頃
|
|
[安吾が率いる周、サミュエル絢矢達の小部隊が波羅宿で鬼を狩っていた頃、円は機動隊駐屯舎で吸血鬼による陸軍駐屯地の知らせを聞いていた。
訓練を受けるとうなずいてから5年。 髪はあのころより少し伸びて頭の高い位置でひとつに結んで白いハンカチのリボンでとめている 顔はもともと童顔のつくりで笑えば昔の表情が浮かぶのだろうが。 眉を剃り、いつも苦虫を噛んだような顔をつくる]
何 でばんですか?
[がりっ、口の中でひとつ錠剤を齧るとにっと笑った]
(44) 2014/02/10(Mon) 03時頃
|
|
『退路を塞がれた!!』
[後方から、別部隊の隊員の声が上がると、 涼平を追っていた絢矢の足は止まる。]
…────、
[一瞬迷う素振りを見せた後、 周に涼平を追うよう視線で合図を送り、 自分は後方の退路確保の為、周達とは逆方向へ走った。]
(45) 2014/02/10(Mon) 03時頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/10(Mon) 03時頃
|
[真っ白なさらしを巻いた体に、帝都守護隊と刺繍された白い軍服を羽織る 翻る裏地には真っ赤な花が刺繍されてる。 その花は吸血鬼をひとり倒すたびにひとつ増やされているのだと噂がある
いわゆる特攻服に身を包んだ少女は、背中に双刀を担ぐと、機動隊の大型バイクに跨った]
(46) 2014/02/10(Mon) 03時頃
|
|
[退路を囲むように布陣された鬼の数は想定以上。]
──、
[踵が砂を噛む音に自身の緊張を知り、 一歩下がりながら群れの統率者を眼で探す。]
(47) 2014/02/10(Mon) 03時頃
|
|
―退路方面から―
[敢えて直円が退路方面に陣取ったのには理由がある。 それは、そこがちょうど上り坂の地形だったからだ。]
みなさぁん、せいぜい無駄な体力使わせましょうよぉ。 坂の上から、押しつぶしていきましょうよぉ。
[じりじり、じりじりと潰すように進んでいった。 坂の戦いは、上をとった方が有利を知っていた故。]
(48) 2014/02/10(Mon) 03時頃
|
|
安吾さん、応援を。
上を取られてる。 この人数じゃ──…
[不利──。
人数差、地形の不利さを鑑み 呼んだ安吾に絢矢は告げた。**]
(49) 2014/02/10(Mon) 03時半頃
|
|
―駐屯地―
[大きなエンジン音をさせながら陸軍駐屯地へと向かった]
くそっ 出遅れた? のんびりしてる隊長が悪い!
[機動隊の隊長へ悪態をつく]
いた!やつらだ!
[大挙している吸血鬼達の姿が見える>>47>>48。]
(50) 2014/02/10(Mon) 03時半頃
|
|
みなさぁぁぁん!!軍功!たて!放題ですよぉお!! 押しつぶしていきましょうよぉ!!
[とりあえずは地の利はこちらが上か。 迂回した、迂回して迂回して迂回しまくった価値は あっただろうか。直円は轟き叫ぶ。軍功立て放題だと]
(51) 2014/02/10(Mon) 03時半頃
|
|
えっ……想定外なんですけど…。
[押しつぶして押しつぶそうと勢を進めていたら、 なんかさらに後方から新手の軍勢。]
なんで僕の策を邪魔するかなぁぁぁぁ!!!
[ちょうど直円が後方の軍勢に突出する様子で。]
(52) 2014/02/10(Mon) 03時半頃
|
直円は、ゴキブリのように身を屈めた。
2014/02/10(Mon) 03時半頃
|
[坂の上で勝鬨をあげる吸血鬼の一陣>>51へ向け 後方からバイク部隊が一斉にライトを照らす
ブォブォ ブォォオオオオオオン
バイクのエンジン音を鳴らす]
(53) 2014/02/10(Mon) 03時半頃
|
|
くっ……ここで僕の策が邪魔されるとは。 貴様ら!なんの!!「「陰謀」」なのだ!!
[身を屈めながら、叫んだ。だが、直円はにやりと笑った。]
逆に考えましょう。この舞台を僕たちが! 僕を仕留めれば……軍功立て放題ですね!!
キタァァァァァァァ!!!
[形としてはこの隊の指揮をとるのが直円だ。 その彼が、後方のバイク部隊を見て。 かえって軍功への功名心をかきたてられたように。
「ゴキブリ」が、尖兵的に駆ける!]
(54) 2014/02/10(Mon) 04時頃
|
|
[勝ちを予感していた吸血鬼たちに後方からの照明はすくなからず動揺を与えただろうか。 少なくとも一瞬の躊躇がうまれれば…]
ぶっ殺す!
[背中から双刀の一つを抜くとエンジン音を立てながら 吸血鬼を蹴散らしながら群れの中へとバイクを走らす
―― 一瞬懐かしい顔がみえた気がした**]
(55) 2014/02/10(Mon) 04時頃
|
直円は、ゴキブリの如く―単騎駆け**
2014/02/10(Mon) 04時頃
|
[尖塔の上で見下ろす世界は家畜には地獄。 吸血鬼には天国の様に広がっていた。
紅と断末魔に満ちる世界で舞い踊る眷属達の武勲を 1人1人見つめ、成長を確認する]
……。
[紅海の中から視線>>36を感じ、見下ろすと、 満足げに、それこそ微笑よりも僅かにだが笑み返した]
(56) 2014/02/10(Mon) 07時半頃
|
|
来たか。
[だが笑みは直ぐに捕食のそれに変わる。 配下の吸血鬼から守護部隊の到着の報告が届く前に、 既に視線は守護部隊が侵入して来た方向に向けられていた]
わざわざ指揮官の死体の仲間入りをする為に訪れたか。
[三日月の唇は不穏な言葉を紡ぐが、今は動く様子を見せなかった**]
(57) 2014/02/10(Mon) 08時頃
|
|
>>17
駐屯基地……了解。
[イアンの言葉に頷きながら、所属としての第二諜報部の指示も仰ぐ。チームとしては、周や絢矢と共に動くが、指示によっては単独行動も許可される。 チームでは、周との連携援護。 一番乗りはいつも周に譲っている。
武勲や戦火に無欲?それは周もだ。
では、なぜ、前にでないのか。 それは、自分が活躍が目立ったほうが士気があがる。それは今までの経験でもあきらかだ。
でも、それだけじゃない。 周にも話していない部分。 それは微かな希望。
ホリー・ニルヴァーナを捜し、そして…]
(58) 2014/02/10(Mon) 08時半頃
|
|
安吾さん、 おでは、一度帰還命令が出たんで、 戻ります。
すぐ追います。
[安吾にはそう告げて、 周や絢矢を一度見てから、移動を開始する。
速さはあの頃とは比べ物にならない。 そして、移動中は、九節鞭は懐に仕舞われる。
移動に適し、そして殺傷能力が高く、飛び道具としても使えるもの。 だが、もちろん、その習得は並の努力ではない*]
(59) 2014/02/10(Mon) 08時半頃
|
|
[乾坤圏が飛ばした首の数はハナから数えていない。 あがる悲鳴と裏腹にマユ一つ動かさない表情は気味が悪い程。
「命」に従って時々ホリーの気配を伺いまた一つ首をはねる。 顔に飛び散った血をぬぐい落とすと、その下に消えない細い傷があった。 あの時きんいろに付けられた細い爪傷]
……。
[遠くで荒ぶった声>>27が聞こえる。 面白い。相手をしてやろうと意識を向ける。 その声にどこか懐かしさを感じたのはきっと気のせいだ。 大事な約束をした相手すら忘れた自分なのだから**]
(60) 2014/02/10(Mon) 09時頃
|
|
[聞き慣れたエンジンの重低音。 音のする方へ顔を向ければ、巨大な単車を乗り回す 白い軍服の少女が群れの向こう側に見えた。]
ッ───
[息を吸ったのは驚きが為ではない。
鬼達の視線が逸れ浮き足立った一瞬に、 距離を詰めて最後尾の一匹を仕留める。
無防備な背を、肋骨の下から黒刀で貫き、 柄頭に両手を掛けて更に踏み込み、 心臓まで刃を通す。
一瞬で絶命した鬼から刃を引き抜き 紅の軌跡を撒き散らしながら 気付いた別な一匹と切り結ぶ。]
(61) 2014/02/10(Mon) 09時半頃
|
|
― 陸軍駐屯地 ―
[漆黒の軍服。ボタンも金具も、光ものもすべて黒に塗りつぶされている。 金色で隠せないのはその髪だけだ。 だから、黒い頭巾も被る。]
――……始祖……。 そごが源だべが……。
[駐屯地出入り口から、外に溢れてくる下級の吸血鬼を影で凪いでいく。 あとは、影に潜み、上空、飛べるほどの吸血鬼の在り処を探し、その情報を送る**]
(62) 2014/02/10(Mon) 09時半頃
|
サミュエルは、アヤワスカと、周の要するももちろん気にはしているのだが。
2014/02/10(Mon) 10時頃
|
新手か……行きなさい、貴方達。
[直円に貸さなかった配下の部隊を差し向ける。 その一方で、自分も向かうべくそちらの方を注視していた。
そう、予感がしたのだ。 愉しめそうな相手がやってくる予感が。]
(63) 2014/02/10(Mon) 12時半頃
|
|
[――あの夜から時は流れ、流れて――]
―回想・3ヶ月前・二度目の城外について―
[恭しく震えて頭を下げる人間によって、重い門が開かれた。 そこから数歩進んで薄曇りの空を見上げた。]
すぅ――――……
[目を閉じて息を吸う、]
はあ。
[吐く。 『生きている』――息を、している。]
(64) 2014/02/10(Mon) 12時半頃
|
|
[歩き出して幾許もなく、罵声と石が投げられた。 飛礫は狙いも力も弱く、まずは地面に落ちていく。 少年は辺りを見回した。]
……やめて、ください。
[願いも空しく、顔に当たる軌道で飛んだ一石を、 ぱしんと掴み取った。 静かな視線が憂うように曇り、投げた者を見る。]
(65) 2014/02/10(Mon) 12時半頃
|
|
[投げ返した石がその者の額を穿った。]
――やめてください。
[加減はした。派手に血が出ているが骨は砕いていない。 叫び平伏す人間達の間で、同行する吸血鬼へ振り向く]
行きましょう。
[瞳に明晰な意思を宿して。]
(66) 2014/02/10(Mon) 13時頃
|
|
―回想・3ヶ月前・とある町―
[人間と吸血鬼の勢力が拮抗するくらいの地域だった。 昔は田舎の農村だったが、下町の方の災害や何やで 若い人口が流入していると聞いている。
支配下にある区画を巡って、人間の選別が行われていた。 そして、特に年若く、人間の側としても差し出すのに 心を痛めにくい者が暮らす施設を、同行者は知っている。
もちろん明之進も、良く――知っていた。
孤児院だ]
……、……
[伏した瞳は、突然の捕食者の闖入に怯える職員を無視して、 そこに暮らす人々を観察している。]
(67) 2014/02/10(Mon) 13時頃
|
|
[同行者と少し言葉を交わせば、振り向きもせず出て行く。 残る吸血鬼が孤児院の養母に向けて、 見目の良い年頃の少女を何人か指差して召し上げた。
外に立っていると、不意に声が掛かる。警官だ。 生憎、同行の吸血鬼はまだ後ろの建物内にいる。
見慣れぬ少年が質問に答えあぐねたと見るや、 その警官は署まで不審な少年を連れて行こうとした。]
(68) 2014/02/10(Mon) 13時頃
|
|
……やめて、ください。
[後ろめたい事でもあるのかと、刺々しい反応があった。 最近、帝都の各地で行方不明が出ているそうだ。]
――やめてください。
[近道だったのだろう。狭まった裏通りに入ったところで、 少年の手に、優美な西洋装飾の短剣が光った**]
(69) 2014/02/10(Mon) 13時頃
|
|
― 修行の日々 ― [サミュエルの頬に貼られた絆創膏>>1:328に自分がつけてしまったものかと、謝罪して。 傍にいていてくれたことと人参ジュースに礼を言った。
試練で噛み付いてしまった場所は見せられることはなかった為>>1:329、知ることもなく。
出された人参ジュースの甘みに、不意に涙が出た。 その涙が意味することは何だろう。 試練を乗り越えたことの安堵か、サミュエルへの感謝か。 それとも、戦えるスタートラインに立てたことに対する喜びか。
おそらくそれら全てが混ざった涙を拳で、ぐい、と拭う。]
(70) 2014/02/10(Mon) 13時半頃
|
|
[周に初めて組み手の稽古を願った時>>1:344は、まさに胸を貸してもらう、と言っても良かったかもしれない。 剣を向け合い、全力でぶつかるように打ち込む。
サミュエルに指摘されたように、背も低く体もできていない。 肉体差ははっきりしている。 だからと全力でぶつかったが、結局は直ぐに体力がなくなっただけだった。
それから何度も周に稽古を頼んだ。
苦しくても辛くても、全て言葉は飲み込んだ。]
(71) 2014/02/10(Mon) 13時半頃
|
|
[そんな日々の中。 精神的に落ち着かなくなっていた円のこと>>1:396、変わらず、否、以前にも増して気に掛けていた。
隣の温もりで目を覚まし、それが円だと気付いた時は。 心臓の音で円が起きてしまうのかと思うくらい、驚いた。 驚きに咄嗟に声を上げられなかったのは、幸いだった。 何が起きたのか分からず、そのままの格好で固まっていたが。
昔を思い出して、ポンポンと頭を撫でた。 懐かしさとそれが戻れない過去だと改めて思い出して、涙が零れそうになり、唇を噛み締める。 それを、気付かれないように、円かサミュエルが起き出すまで、動けずにいた。]
(72) 2014/02/10(Mon) 13時半頃
|
|
― 波羅宿 ― [自分の背と変わらない大きさの長巻を携えて其処に居た。 人参色の髪を一つに結んで其処に居た。
髪を纏めるのは色あせた緑のスカーフ。 懐には渡せなかった贈り物と鶯笛を入れていた。
実戦に出るようになってから、命令がない限りはついて行っていた。 絢矢のように智もない。 できることは、全身で長巻を振るうことだけだ。]
(73) 2014/02/10(Mon) 13時半頃
|
|
[筋力は鍛えてはいたが、周たちには叶わず。 背はこの5年で伸びたが、同年代よりは低いまま。
「聖水銀」によって顕現する武器。 武器に大太刀をと思ったが、長時間振り回せる体力と腕力がなかった。 背の低さを槍や薙刀のような長物でカバーしようとも思ったが、上手く扱えなかった。
代わりにと選んだのが、長巻。
太刀にも薙刀にもなれない、中途半端な武器だとそう思ったこともある。 それでもそんなところが、まるで自分のようだと思って、気に入っていた。]
(74) 2014/02/10(Mon) 13時半頃
|
|
─ 陸軍駐屯地 ─ [皆と戻り。
其処で見たのは、今日出る時に見た物とは違う風景。 その瞬間、意識が昔へと戻った。
血の匂い、揺れる炎、叫び声、焦げる匂い。
それは、目の前のものなのか。 それとも5年前のものなのか。
唇を噛み締め、手にした武器を握り締めた。**]
(75) 2014/02/10(Mon) 13時半頃
|
|
[もうちょっとわかりやすく説明しようかな。 僕は身体の成長を、普通のやり方で実感できていない。 与えられた力を使いこなし、与えられた命令をただこなし、 たくさん殺して、殺して、殺して―――ようやくそれを手にすることができる。
もう僕と背比べをする相手はいない。その様子を笑って見てくれる者達も。
そして僕の身体はもう、普通のやり方では成長しない。 ちゃんと食べとくんだったって後悔しても、もう遅い]
―――。
[僕は敵の振り下ろした長剣をかわしてそいつの背後を取り、振り向きざまに斬り捨てる。
これで僕が増やした屍がもうひとつ。またひとつ――近付いたんだ]
(76) 2014/02/10(Mon) 14時頃
|
|
[怯えた顔や果ては逃げようとする敵の数が増えてきた。 たぶんどこか大事な、中核とも言えるところが、落ちたんだ]
……退路を、
[逃げ道を塞いで敵を追いつめろ。軍略の本にも書いてあったこと。 だけど僕には土地勘はないし、逃げ道を探すなんて小賢しいことをやってる暇があるくらいなら、 逃げる敵をよりたくさん、たくさん、たくさん、―――葬ることを選ぶ。
武器に目を落とす僕の顔には楽しくもないのに笑みが浮かぶ。 でも今だけは引っ込めてないと**]
(77) 2014/02/10(Mon) 14時頃
|
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/02/10(Mon) 15時半頃
|
>>63
[どうやら相手側もこちらの存在、早々に嗅ぎつけたらしい。 あきらかに、標的としてこちらを狙ってくる動き。 もちろん、予測はしている。単独行動の利点は、自分一人だけ気にすればいいだけである。
一人ならば、速度に加減を入れる必要はない。 サミュエルの想定は、ホリーの速度だ。 あの日、刻みつけられた動き、速度。(今はそれを超えるものかもしれないが) ホリーに劣るスピードに負ける気持ちはない]
(南西部、貨物庫上空部に、動きあり) (――基地中央部、電波塔先端に、金色の瞬きあり) (北部、時計塔中部に暗雲あり)
[敵をできる限り、避け、手に入れる上級吸血鬼である情報。 それは、本部を介し、ジャニスや安吾達はもちろん、各自隊員に伝わるだろう]
(78) 2014/02/10(Mon) 16時半頃
|
|
へえ……仕留め切れないなんて。
貴方達の怠慢と言うよりは、相手側を褒めるべきかしら。
[配下の吸血鬼の動きはこちらに伝わってくる。 それならば自分が相手するかとばかりに。
戦場の中へまた舞い降りていく。 抜き身の日本刀を持った漆黒の少女。 ただし、その気配は守護部隊ならば明らかに分かるであろう。 力をもった吸血鬼の一人だと。]
(79) 2014/02/10(Mon) 16時半頃
|
|
>>79 [その黒頭巾は、吸血鬼を抜けて、移動していく。 だが、ふと、止まった。
感じるのは、 高速に移動してくる空気。
そして、それは記憶に刻みつけられた速度]
――……5年ぶりだべな。
[ぶわり、沸き立つ血潮。 影に隠れ、視るのは漆黒の気配。
そう、サミュエルは本来は、周のように名乗って殴り込んだりはしない。 けれど、それが…・・・ 己の標的だと確信したとき、 その姿を見せ、黒頭巾を剥ぐ]
(80) 2014/02/10(Mon) 17時頃
|
|
[闇の中、照らされる金色の頭。 一斉にそれで吸血鬼がこちらを襲うなら、もちろん、繰り出されるのは、漆黒の暗器。 高速回転のそれは、四方八方から襲ってきた吸血鬼を瞬時に殴り、撃破していく]
――・・・・・・
[それらの勢いが止まったとき、見つめる先は黒羽の少女]
(81) 2014/02/10(Mon) 17時頃
|
|
……へえ。
[金色の姿が見えるなり、周囲の吸血鬼が彼に殺到して行く。
それを次々と葬っていく武器には目を細めた。 なんとか視認出来なくも無いが、得物が何を扱っているのかまでは此方からは確認できない。]
お久しぶり、随分と腕をあげたようね。
[その口調は鬼ごっこでわざと道を譲ったあの時と変わらない。 サミュエルの戦闘能力の向上には感心していたが。
それでもまだ、余裕を見せていた。]
(82) 2014/02/10(Mon) 17時頃
|
|
[ぴりり、とこめかみに痛みが走る。 始祖の支配する血が命を果たせというように。 乾坤圏の血を振るい、その先を見る。 受けたかすり傷が顔や手を赤くしている。
ホリーを守ること、彼女に害を加えるものを殺すのが自分の役目であり呪いだ]
誰だ。邪魔、すんの。
(83) 2014/02/10(Mon) 17時頃
|
|
その様子だと、守護部隊に入ったのかしら。 せっかく見逃してあげたのにねえ。
[くすくすと笑ってから、こちらに向かってきた守護部隊の兵士を数名日本刀で切り捨てる。
5年前なら見えなかったであろうその剣閃は……果たして今の彼には見切れただろうか。]
あの時のお父様の約束はもう時効だわ。 だから……今日は見逃してあげないわよ?
(84) 2014/02/10(Mon) 17時頃
|
サミュエルは、余裕のあるホリーの声に眉を寄せた。
2014/02/10(Mon) 17時半頃
|
>>84
――……ホリー・ニルヴァーナ おではおまーを探してだんだ……。
[余裕のある声、その話しぶりは耳に入っている。 けれど、その内容には返事をせず、
ただ、彼女が振るう日本刀。 その動きを見ていた]
おまーにききたいごどがある……。
(85) 2014/02/10(Mon) 17時半頃
|
|
――……マユミはどごだ……。
[5年前、連れていかれたその名を問うた]
(86) 2014/02/10(Mon) 17時半頃
|
|
──承知した。
[紅い気配に返すのは現実の声 周に向かって駆けていた足を止め、 人足り得ないほどの速さで向かうのはホリーの元。
そして、ホリーと対峙しているその人影に向け 乾坤圏を一振り振り投げた]
(87) 2014/02/10(Mon) 17時半頃
|
|
ああ、あの子ね。 すぐに会わせてあげてもいいけれどせっかくだし。
[その言葉を交わすあたりで、乾坤圏が一振り飛んで来た。 彼はそれを当然避けるだろうけれど。]
紹介するわ、お父様の新しい眷族。 彼を倒せたら、あの子に会わせてあげるわ。
[尤も、その相手もまた吸血鬼。 運命の皮肉に笑みを浮かべながら、サミュエルに語りかける。]
(88) 2014/02/10(Mon) 17時半頃
|
|
>>87>>88
[風がまた変わる。 耳は、その空気を裂いてこちらに向かう刃の存在にもう身体は動いていた。 頭上すぎていく回転にその武器の凶悪さも知る]
――……やっばりおまーは遊び好きなんだな。
[ホリーの言い分に、もう戦闘の構えをとりながら、 こちらに向かってくる眷属を迎え討つ体制]
(89) 2014/02/10(Mon) 17時半頃
|
|
[戻ってきた圏を受け止めて、ホリーをかばうように前に立つ。 その者の顔を見る前に今度は二つの圏を投げつけた。 不規則に圏は動き、かなりの速度だが、目の前の者はきっとよけるだろう。 なぜかそう思った。思わず口端が上がる]
良さそうな「家畜」だね
(90) 2014/02/10(Mon) 17時半頃
|
|
まあ、そうね。
あたしの遊び好きはきっとお父様譲りだわね。
[そう言いながら、一騎打ちになるのなら無粋な邪魔は入らないようにと。周囲には露骨なまでの殺気を振りまいていた。
無論、隙を突いてこちらに何か仕掛けてこないようには気をつけていたが。]
(91) 2014/02/10(Mon) 17時半頃
|
|
>>90>>91
ともがぐ、 マユミは生きてるんだな……。
いや、マユミだけじゃねぇ。 おまーらが連れてっだやつ、
みんな返しやがれ
[その赤い衣を纏った眷属が、ホリーをかばうようにたつと、 目を細めて…もちろん、投げられた刃に当たることはない]
――……
[だが、その雰囲気に、つぎにはまた眉を潜め…]
(92) 2014/02/10(Mon) 18時頃
|
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/02/10(Mon) 18時頃
|
――……リー
[つぎにその眷属がこちらを向いた時、 ざあっと風が吹いて、
金色の髪は靡き、その眸はその眷属の顔をしっかり見て……
戦慄する……]
(93) 2014/02/10(Mon) 18時半頃
|
|
そう、理依君は今やお父様の眷属。
そしてあたしを護衛してくれるってわけ。 ま、あたしの方が強いんだけどね。
[こんな時にまで冗談めいた事を口にしながら。 サミュエルの表情を愉しむ様に。]
ほら、どうしたの? 理依君を倒して、真弓さんに逢いたいのでしょう?
(94) 2014/02/10(Mon) 18時半頃
|
|
え。
[風にあおられて圏が進路をゆがめる。 手に戻ってきたとき、僅か刃に触れた]
……サミィ。なんで……。
[手から零れた赤は刃で掌が切れたからか それともありえない再会に握り締めたせいか]
ホリー。これは…どういう……
(95) 2014/02/10(Mon) 18時半頃
|
|
どうって、サミュエル君は帝都守護部隊に入ったんでしょう?
それで、勇敢な帝都守護部隊の彼は。 かよわいあたしを殺そうとしているって訳。
[冗談めかした言葉、それで現状を伝える。 そして、後半はサミュエルには聞こえないように。]
(96) 2014/02/10(Mon) 18時半頃
|
|
ふざげんなッ!!リーは家族だ!! 家族を倒せるがッ!!
[みるみる顕になる怒りの表情。 白い肌、怒りで鼻頭が赤くなる]
――……リー!! なにやっでるだ!!おまー、なんでそんなヤツの護衛しでるだよ!
[怒鳴る声は、あの頃よりは声変わりのせいで低い。 そう、確かにサミュエルの時間は流れていたのに…]
(97) 2014/02/10(Mon) 19時頃
|
|
…お前、誰だ。サミィと同じ顔して…。 ニセモン、かよ。
[「家族」という言葉が空しく響く。 記憶の中のサミィはひょろっこくてすばしこいだけで。 野菜を作っては食わせてきたおせっかいだ。
こんな風に自分の前に立つわけがない
いや、知っている。あれは彼だ。 「また」会えた。消えかけていた記憶が 鮮やかに脳裏に浮かぶ。手がガタガタと震えている]
死にたくないなら、どっかいけよ 見逃してやるからさ
(98) 2014/02/10(Mon) 19時頃
|
サミュエルは、リーの偽物という言葉に、はぁ?と眉尻をあげた。
2014/02/10(Mon) 19時頃
ホリーは、サミュエルに日本刀の先を向けながら。
2014/02/10(Mon) 19時頃
|
逢いたいんでしょう? 他の皆にも、だったら理依君を倒さないとねえ。
[そう言って笑う。 理依とサミュエル、どちらが生き残っても構わないと言うような態度にも見える事だろう。]
理依君、君も見逃しなんて甘い事言わないの。
いずれはあたしだけでなく、お父様にも刃を向けるかもしれない相手だわ。 そんな相手を見逃せるわけないでしょ?
(99) 2014/02/10(Mon) 19時頃
|
|
バカか!!おまー、このスットコドッコイ!! 周も相当タコだが、おまーも負けずにオタンコナスだな!
ふざけんな!何が偽物だや。 いーか、おまーが実は…… (と、なんかとっても個人情報を言いつつ、例えばエロ本を隠してるとか、パンツが派手だとか、そんな他愛ないこと
――……じゃなぐで、 おではなんでおまーがそんなになっでるが訊いてるんだ!!
[彼の手がガタガタ震え始めたので、 息を飲んで……]
(100) 2014/02/10(Mon) 19時頃
|
|
ホリー・ニルヴァーナ……。 おまーが、相当、悪趣味な女っでごどはわがっだだ……。
[向けられた日本刀……。 その刃先に注意を向ける。
そう、リーだけならまだしも、 ホリーも参戦するのならば……
勝目はまず、ない、だろう。
ゴクリ、喉が鳴った]
(101) 2014/02/10(Mon) 19時頃
|
|
─ 陸軍駐屯地・東端の傾斜下─
[頸を狙って上段から振り下ろされた爪を 交差させた二刀で受け止めつ、引く刃で手首の先を奪う。
咄嗟に急所を庇う動きを見せた鬼の前で 絢矢は深く膝を折った。
華奢な体躯が鬼の視界から消え──]
───邪魔。
[──背後から肋骨の隙間を縫うように、 漆黒の刃が鬼の胸から生えた。
狙いは部隊長格。 背後を取られて焦る鬼達に指示を出すのは──?
──ほら。]
(102) 2014/02/10(Mon) 19時頃
|
|
いた──。
[>>52隊の最後方で叫ぶ声がする。 おそらくは──あれを倒せば後は烏合の衆。
鬼の群れを迂回する形で扇状に掛け出した絢矢の足は しかし、次の叫びを聞くと僅か鈍った。]
(103) 2014/02/10(Mon) 19時頃
|
|
悪趣味だけど、約束は守るわ。
あの時、君の事は殺さなかったようにね。
[くすくすと、まるであの時を思い出させるように。 サミュエルの表情を愉しげに見やる。]
まあ、感動の再会なのだろうけれど。 そろそろ始めたらどうかしら。
ねえ、理依君?
(104) 2014/02/10(Mon) 19時半頃
|
|
これはな……
[昔と変わらない物言いに本当なら苦笑だってもれたはずだ。 けれどもうそれに反応することだってできない。
本来なら返事を返すだろうタイミングで地面をけり 本来なら笑うだろうタイミングで…彼の間近で乾坤圏を振り上げた]
お前の…せいだよ!
[搾り出すような声は血を吐く思いだった 彼のせいなわけがない。 けれど抗えないものに精神がもう限界だった]
(105) 2014/02/10(Mon) 19時半頃
|
|
[今──]
───、
[確かに、『陰謀』──と]
…──集中。
[──気のせいだ。 誰でも言う言葉。
声も喋り方も似ているけれど── きっと特徴的だから錯覚しているだけだ。]
(106) 2014/02/10(Mon) 19時半頃
|
|
――……くっ
[その踏み込みに反応が遅れたのは、 それがリーだったからだ。
家族、じゃなければ、そこまでも踏み込ませないし、 そして、振り上げた刃、をどうにかする前に、柄空きの胸に九節鞭の尖端を飲み込ませることもできた。
だが、できるわけなかった]
――……リー!!
[尖端ではなく、鎖の部分で乾坤圏をガードする。 同時その足を蹴った]
(107) 2014/02/10(Mon) 19時半頃
|
|
ふふ、それでいいわ。
[乾坤圏と九節鞭と、少し変わった武器の使い手同士の戦い。 それを特等席で見物する事にしたのだった。
もちろん、手は出さない。 自分が手を出して2対1で勝っても仕方ないのだから。]
(108) 2014/02/10(Mon) 19時半頃
|
|
わかるよ。お前、強くなったって。 真弓の為だろう?俺のことなんてずっと忘れてた。 違うかよ?
[金属同士がギリギリと音を立てた。 額がつきそうなくらいの距離で競り合いをしながら低い声で問うた]
わるかったな。「また会っちまって」よ。 お前が知ってる俺はとっくに死んじまった
[特別は作らない。おいていくのも、おいていかれるのも嫌だから。 小さな手、双子の弟、血だまりに映る自分の顔]
[足を払われ体制を崩す。背が地面についた瞬間に脚を蹴り上げ体を回転させて距離を取る 先程から頭に響く「命令」の響きに気がふれそうで、表情は鬼どもとそう変わらない]
(109) 2014/02/10(Mon) 19時半頃
|
|
[心の琴線に触れようとするものを無理やり押し込め 機動隊と鬼との衝突とは並行に駆ける。
敵の指揮官は──]
──…え、
[誰にも先駆けて、敵陣へと向かって行く。
離れてゆく背中を、 困惑した絢矢の視線が見送った。
ここからでは顔も見えないが、 あの様子なら間も無く機動隊に仕留められるだろう。]
───…。
[絢矢は──少し離れて足を止めた。]
(110) 2014/02/10(Mon) 19時半頃
|
|
―駐屯地にて― [いかな軍人とは言え、 “武器”を持たぬものは脅威ではない。 さる書物によれば吸血鬼の身体能力は、人間の7倍。
一裂きで殺していくのは、 現場の部隊長、下士官、とかく指揮を取る者たち]
――……、
[>>57 一度、空を仰ぐ。黄金は視界の階に。 殺戮者が手を止めた瞬間に討ちかかる者は、 銀の長爪で心の臓に穴を開けることとなった*]
(111) 2014/02/10(Mon) 19時半頃
|
|
[>>6 駆ける前、 理衣の言葉にひとつ頷いた。 そのくせ、結果は単機突入であったけれど]
……死ぬ前に、喚んで。
[深くフードを被って俯いたまま、 口唇だけが動いて小さなささやきを零した]
(112) 2014/02/10(Mon) 19時半頃
|
|
>>109
は? 何いってやがる。マユミだけじゃねぇだ。
[リーの表情を間近で見た。 それは、サミュエルには泣いているようにも見え…]
おまーのごど、なんで忘れるだよッ! おでは、おまーもあの時消えた連中も!
[だが、次の言葉に頬をヒクつかせた]
なん……だど? おまー……本当は、おでと会いだぐながっだのが?
[孤児院で会えて、嬉しかったと思った。それはリーも同じく思ってくれてると、思っていたのに]
(113) 2014/02/10(Mon) 19時半頃
|
サミュエルは、距離をとったあとでも、自身からは切り込めない。
2014/02/10(Mon) 20時頃
|
好きにいってろよ。
[特別は作らない。作れない。 だから、特別を持っている人へ向けた無意識の羨望]
会いたいわけねぇだろ… こんなんなってまで、さ。 世の中悲観しすぎて人間やめちまったよ、俺は。
[開いた距離。自嘲の笑いが漏れる。 けれど全部自分から望んだ結果だ。 ただ一つ、「生きて帰る」と、流砂の記憶の中に残ったもの]
もうさ。お前を殺す吸血鬼な訳でさ。 殺すか…殺されるか、しかなくってね。
(114) 2014/02/10(Mon) 20時頃
|
マユミは、理衣たちの戦いの音は、届かぬ場所にある*
2014/02/10(Mon) 20時頃
|
―ゆめ―
[胡桃色の髪は夏の日差しに熱をもつ。]
おとうさま! おかあさま!
[仲睦まじく庭を歩く二人を見かけ、男児は履き物を無視して庭に降りて駆け寄った。驚いた顔をして、けれど微笑みを絶やさずに母が抱き止めてくれる。胴を掴んで父が抱え上げてくれる。高くなる視線に男児は喜び。
履き物がなければ怪我をすると叱咤の声に肩を竦ませ。それでも足裏を払う手が優しくて。次は気を付けますと約束をする。
両親の愛情を一身に受けて、男児は育つ。 その『記憶』があるからこそ、孤児院で親からの愛を乞う子供達の痛みに共感し、時には父のように、母のように―――微笑み手を差し伸べた。**]
(115) 2014/02/10(Mon) 20時頃
|
|
―げんじつ―
………おとうさまは?
[『お仕事で出掛けております。』 閉じた障子の前で、使用人の一人を掴まえて問う。答えた人の、その顔に見覚えがなくて。男児は、また人が替わったのだと受け止めた。
夏の日差し。蝉時雨。 裸足のまま庭に出て、下芝の痛みに慌てて草履を履きに戻る。 知らぬ顔の庭師が鋏を動かしていた。伸びた芽をぱちりぱちりと切り落としていく。男児は、また人が替わったのだと受け止めた。 仕事の邪魔をしないように、遠くから眺めることにする。]
……おかあ、さま。 今日、お庭にでたら、上から毛虫が。
[閉じた障子の前で。もぞもぞと動く黒の毛虫を置く。]
(116) 2014/02/10(Mon) 20時頃
|
|
さなぎになったら、ちょうちょになるんですって。 これはきあげは? もんしろちょう? それともあげはちょうになるのかな?
……………。
[応える声は、なかった。
夏の日差し。蝉時雨。**]
(117) 2014/02/10(Mon) 20時頃
|
|
>>114
――……おまー
[そして、言いかけてしばし、絶句する。 人間をやめた。会いたくない。 その言葉に傷つかないわけじゃない だって、そのために、辛い訓練をしてきたんだ………]
おい………
おではおまーに会いたがっだんだど?
[なんでリーはそんなことをいうんだろう? あの時、リーに助けられなかったら、きっとサミュエルはひどい目だけあって、もう生きてなかったかもしれない。 孤児院に入ったあとも、リーの存在は大きくて、 そりゃ、おいてけぼりにされたのは悲しかったけれど、仕方のないことだ。 だって………]
おでは、おまーを一番の友達だどおもっで……
(118) 2014/02/10(Mon) 20時半頃
|
|
[その時、目が熱くなった。 恥だ……。
だけど……]
おでは、おまー、ころさねーがらなッ!!!
[そう言い放つと、また大きく退く。 地に落ちていた九節鞭が息を吹き返したように、その周りで回り始める。 その奥から睨む眼光は、リーを刺すように睨む]
(119) 2014/02/10(Mon) 20時半頃
|
|
今の…ってまさか直円…?
[その男を見たのは一瞬であった。 別れた時から5年もたっている ―でも、そう直感した。
身を屈めるように視界から消えた男を探す。
その時、隙をついてバイクから引きずりおろそうと敵の吸血鬼が腕を伸ばしてきた。]
(120) 2014/02/10(Mon) 20時半頃
|
|
―ゆめ―
[買い物籠の豚肉が手に重い。掌は僅かに赤く。 買い忘れがないかとメモを見る。一番最後には『生姜←サミュエルから貰う』とあった。]
ただいま!
[わざとらしい程に大きな音を立てて扉を開ける。ばたばたと何かを隠すような気配。それでも零瑠は気付かない振りをする。]
ただいま、絢矢。無事に帰ってきたよ。
[目線を合わせて絢矢の頭を撫でる。殴られた形跡などない顔を見て、漸く安堵してくれたようだ。]
(121) 2014/02/10(Mon) 20時半頃
|
|
[食事は豚肉のしょうが焼き。 最近流行りの料理があると教えてくれたのは直円だったか。 薄く薄く切った肉は醤油とみりんで艶を増し、生姜の爽やかな風味が舌を喜ばせた。 同時に食卓に並んだのは、金平糖、クリームシュークリーム、そして大きなマシュマロ。などなど。 火鉢を持ってきてマシュマロを焼くと、熔けていく様に歓声が上がった。
橙色の蒸しパンを美味しそうに頬張る幼子達を見て、キャロライナと目を合わせて笑う。人参好きな彼と相談しあった成果だ。]
(122) 2014/02/10(Mon) 20時半頃
|
|
[ささやかな晩餐の後、零瑠は背をぐいぐいと押された。そうして一脚の椅子に座らされる。
はじまりはじまり。>>1:347]
すごいよ、凄い……。嬉しいよ。 みんな、俺の為に―――あり、がと
[泣かないと決めたのに。感動の涙が溢れる。何処か痛いの? と心配げに顔を覗きこんだ少年の、体を抱き締めて首を振った。]
俺はね。いま、嬉しすぎて―――…泣いてるの。痛くない。どこも痛くない。
……大丈夫。
[顔を上げて、皆の顔を見回す。 くしゃくしゃに顔を歪ませて、零瑠は笑う。]
(123) 2014/02/10(Mon) 20時半頃
|
|
みんなのこと、だぁい好きだよっ。
[こうして、都零瑠は14歳の誕生日を迎えた。 13の祝い、12の祝い。
混ざっている事にも気付けず、夢は終わる。**]
(124) 2014/02/10(Mon) 20時半頃
|
|
[手首をつかまれた―鋭い爪が肌に食い込んでくる]
バカッ 人探し中なんだ 邪魔なんだよ!
[吸血鬼のニの腕から切り落とし。 アーミーブーツで思いっきり胸を蹴る]
死んじまいな!
[鋭い刃で撫でるように切りつけるだけで シュウゥゥという息を吐いて鬼は倒れた]
(125) 2014/02/10(Mon) 20時半頃
|
|
うん。俺にもお前は一番の友達だよ。
[その一瞬は昔と同じ笑顔を浮かべた。 生きてまた会うために屈辱の選択をしたんだ]
サミィ。お前が誰かに殺されるくらいなら 俺が殺してやるよ。
[その九節鞭を見て間合いを測り また乾坤圏を構えた]
俺はお前を殺せるよ。 …逃げてくれないなら殺さないといけないからさ。
(126) 2014/02/10(Mon) 20時半頃
|
|
このくらいでやられるなんて雑魚だね これだけの大人だ、きっと指揮してる鬼がいるはず
[辺りをぐるりと見渡す。人間と吸血鬼が血を流しながら入り混じり戦っているその向こう側]
直円にぃ
[間違えようのない顔がいた]
(127) 2014/02/10(Mon) 20時半頃
|
|
うっせえ……。
[そのにやにやわらいは一瞬過去のものと被ったが……]
おでは、お前に殺されでもやんねぇ……。 殺されでたまっがよ!!
[もちろん、その後も自らから、出る真似はしない。 リーが攻撃すればその武器を叩き落とすつもりである。
そののち、ホリーを一瞥すれば、 全力で逃走を図る**]
(128) 2014/02/10(Mon) 21時頃
|
|
―現在・駐屯地端にて―
[彼方此方で闘いの音が聞こえる。 気のせいだと、思い込みだと思おうとしたのに……。
確かな笑みは、零瑠に向けられたもの。零瑠だけに――>>56]
(129) 2014/02/10(Mon) 21時頃
|
|
直円にいちゃーん!
[行方不明といっても、 あの事件で殺されてしまったと思われていた 連れて行かれたとしても餌にされるしかないと聞いていた。 でも生きているかもしれない。直円なら…。 私と違って頭のいい兄ならばきっと逃げて生きているんじゃないか、どこかでそう信じたいと思っていた]
まどかだよ! ねぇ にいちゃん まどかだよ!
[喧騒の向こう側へむかって大きな声で叫ぶ]
(130) 2014/02/10(Mon) 21時頃
|
|
あらあら、逃げるだなんて。
[くすくすと笑いながら見送るが、追撃する気もあまり無かった。 理依を労うように声をかけた。]
お疲れ様、昔の仲間相手に毅然と攻撃する態度。 立派だったわ。
それじゃ、あたしの護衛はもういいわ。 また適当に獲物を探しなさい。
そうね、守護部隊の首でもいくつか取っていらっしゃいよ。
(131) 2014/02/10(Mon) 21時頃
|
|
行くぞ、柊。
[場を変えようと明之進を促す。 もっともっと――…戦わねば。
駆けながら悲鳴を増やす。死体を増やす。助力をと辿り着いた先には――]
(132) 2014/02/10(Mon) 21時頃
|
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/02/10(Mon) 21時頃
|
さすが、直円にぃ しっかり逃げてたんだね。
他の子は? まゆちゃんはリッキィは? 明お兄ちゃんも一緒だよね 零露にいちゃんは?理衣君はどこにいるの?
[バイクを置くとするすると戦いの合間を縫い 直円のそばへと駆け寄っていく ――もし、行く手を遮る鬼があれば 容赦なく刀で切り裂き血を浴びながら]
(133) 2014/02/10(Mon) 21時頃
|
|
[その場から走り去ったサミィの後姿を追うこと はない。命じられたのはホリーの護衛であって、追撃じゃない]
…生きててくれた…生きてて……
[ただただそれが嬉しくて 同時に大きすぎる隔たり…人と鬼という関係に涙が滲む。 彼を見て、亡くしたと思っていた感覚がまた戻ってきたようだ。
ホリー>>131を一度睨みつけると、 何もいわずにその場を後にした*]
(134) 2014/02/10(Mon) 21時頃
|
|
[退路確保の目処は立った。 機動力で上回る機動隊が地理でも有利を奪ったのだ。 退路の制圧は時間の問題だろう。
絢矢は東端の戦陣を離れ、 周達の元へ戻るべく踵を返す。
そこへ──>>130]
…────っ
[勢い良く、絢矢は振り返った。]
(135) 2014/02/10(Mon) 21時頃
|
|
―陸軍駐屯地・指令所付近―
――分かった。後ろは頼む。
[>>45絢矢の目配せに頷き、涼平を追い、 一番の激戦地となっている駐屯地指令所の方へと駆け出す]
邪魔だ、邪魔だ! どきゃあがれっ!!
[長ドスから鞭剣へ変幻自在に姿を変える『夜刀』と練り上げた歩法を駆使して、群がる鬼の群れをいなす]
涼平!! 突っ込みすぎだ! 戻れ!
[戦場で張り上げる叫びは、涼平の耳にとどくだろうか]
(136) 2014/02/10(Mon) 21時頃
|
|
円、駄目──!!
[円の見立ての正誤は知らねど もし、正しければ──
────否、正しいのだろう。
絢矢は、その声、その顔、その喋り方。 ひとつとして忘れたことなどないのだから。
予兆を振り払うように足を止めたのは その先に待ち構える哀しい運命を 絢矢は既に“識って”いるから──。]
(137) 2014/02/10(Mon) 21時頃
|
|
[取り戻した記憶の中の──、
──父を追って屋敷から消えた母の。 戻って来たその腕に抱かれた 父の頭部を愛おしげに撫でる母の。
長い睫毛に縁取られた瞳の真紅を───。]
(138) 2014/02/10(Mon) 21時半頃
|
|
ふーん。 思ったより善戦してるじゃない。
それとも、弛んでたのかしらね。
[また、配下の吸血鬼が何体も倒されていく>>136のを感知していた。家畜に倒された事に嘆息しつつも。 実際にはそこまで痛手では無い。
何故なら――彼女が育てた雛はそこかしこで開花している。 これならば、次の世代も攫って育てた方がよほど良いではないかと。]
(139) 2014/02/10(Mon) 21時半頃
|
|
[成長し、翼も爪も狩りも覚えた彼らは もう雛とは呼べぬ動きを見せていた。
次々と広がる血潮と悲鳴が心に染みて好い]
そうそう。 少しは小賢しいところを見せてくれなければな。
[優秀なブレインがいるのだろう。 劣勢の全体から一部の有利を生もうとする動きが 使い魔から届く。 わざわざ目立つ地に足を置いているのは、余す所無く 愉しむ為だ。 例え情報が伝わるとしても>>78、隠れもしてないのだ。 彼がもっと近くに寄っていれば、 視線を合わせる位はしてやったのだが]
いよいよ愉しくなってきたようだな。
[ホリーが動く気配に牙が光った]
(140) 2014/02/10(Mon) 21時半頃
|
|
[>>137制止する声
直円へ近づく足を一歩とめて なぜというふうに 首を傾げて、絢矢の方を振り返る]
(141) 2014/02/10(Mon) 21時半頃
|
|
[払っても落ちこれない刀身の血糊を、倒れた男の服で拭う。 『涼平』と―――>>136 呼ぶ声が近い。
まだ息のある、その軍人の。耳を削ぎ落とした。]
(142) 2014/02/10(Mon) 21時半頃
|
|
[基地の中枢とも言える指令所は既に陥落していた。>>77 逃げ惑う兵士達に押され、涼平を追うどころか前進すら儘ならない]
……ちっ。仕方ねェ。ここで防御線作るぞ。
[付近にいた仲間達に呼びかけ、兵士達の撤退支援と 涼平や先行した隊員たちの為の橋頭堡作りの為、指令所前の広場で足を止める]
死にてえヤツから、かかって来い!
[雄叫びに呼応すかの如く、 鋼糸で繋がれた双児の鬼と、大兵肥満の鬼がゆらり近づく]
(143) 2014/02/10(Mon) 21時半頃
|
|
[あっさりと機動力の優を手放し 無防備に近付いてゆく円と鬼の──、
──直円の前に、絢矢は無理やり躍り出た。
円を庇うように漆黒を閃かせ、 近付く直円を牽制する。]
…──駄目。
[視線に、答えることが出来ない。
直視したくないものがそこにある。 識って欲しくない現実がそこにある。]
(144) 2014/02/10(Mon) 21時半頃
|
|
………おや、優雅だな。
[溢れる異形の気配に、動物どころか虫すら沈黙するのが 当然の戦場で。 ひらりひらりと時と場所を忘れた様に、白い蝶が飛ぶ。 渡りにはぐれた様に、生きる時を間違えた様に。 それでも懸命に飛ぶ白は。 眼下で戦う家畜達のシンボルカラーの様だった]
だが哀れな。
[ふらりふらりと通り過ぎようとした白い身体は。 右手の中、砕けて消える]
まさに貴様達の様では無いか?
[砕かれた白は風と共に、予言の様に戦場に降った]
(145) 2014/02/10(Mon) 21時半頃
|
|
これが貴様達の運命だ。
[砕いた白と共に、堪え切れぬよ様に嗤いが響く。 その声を聞ける者は果たしていただろうか]
(146) 2014/02/10(Mon) 21時半頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/10(Mon) 21時半頃
|
[見たくない。 知りたくない。
けれど識っている。 出てはいけない囲いの外へ出たものの末路は、 家畜となるか鬼となるか──。
──その、どちらかしかないということを。]
(147) 2014/02/10(Mon) 21時半頃
|
|
直お兄ちゃん──
[絢矢と直円の関係は、五年前で止まったまま。
守護部隊に保護された仲間の呼称を 戦場で呼びやすく短く変えても、 絢矢にとって、直円は今もお兄ちゃんのまま──。]
──どうして、ここにいるの?
[絢矢は感情を抑え込んだ人形のような眼で ただ真っ直ぐに、直円を視た。
見たくなかった、その瞳の色を確かめるために──。]
(148) 2014/02/10(Mon) 22時頃
|
|
―陸軍駐屯地 端地→―
[眉を顰めている間に、声が掛かる。>>132 応じることは視線と歩みで表した。 流水のあとを流れる葉のように、動きは精練されている]
敵は撤退を始めるみたいだ……
[退路なら、戦火の薄い所を選ぶだろう。 後詰が到着した報もある。 連綿と血の道が、振り返らぬ背後に敷かれた]
(149) 2014/02/10(Mon) 22時頃
|
|
[ぎゃらり――金属音を響かせ、唸りを上げる鞭剣を 双児が鋼糸で捌き、その隙を突いて肥満の鬼が鉄拳を振るう]
けっ、しゃらくせえ。……鬼のくせにやるじゃねえか。
だが、な――
[姿勢を思い切り下げた状態から踏み込み、鉄拳を掻い潜って、するり巨体の裡を取ると、匕首を心の臓へと叩き込んだ]
――まずは一つ。
[次の獲物に視線を向ける。
>>142すぐ近く、残酷な運命が迫り来ることを知らぬ周の口元に再び、獣の笑みが浮かぶ]
(150) 2014/02/10(Mon) 22時頃
|
|
―駐屯地・司令所の近く―
[悲鳴は軍靴に混じる。 此方を見た軍人は、子供がと眉を顰め。
次いで学帽の奥の紅と、刀に武器を構え直す。 視界の端に同族を捉え>>143、 加勢にと足を向けた。
声に。そわりとしたというのもある。]
(151) 2014/02/10(Mon) 22時頃
|
|
―司令所付近―
[新手が視界に入る。銃だった。 かわしきれない武器だとは、訓練で身に染みている。
だが、放たれた鉛弾がいくら速過ぎると言えど、 取り出してから撃たれるまでの時間さえあれば、 どうとでも出来るつもりだった。
今は間が悪い。 もっと近い位置の人間を相手にしているし、 ここを動くと零瑠に射線が通ってしまう。
火薬の炸裂とほぼ同時、右腕に激痛が刺さる。]
――ッう!
[剣を取り落とすまではないが、構えには堪えない。]
(152) 2014/02/10(Mon) 22時頃
|
|
[衝撃に顔を歪めた吸血鬼へ攻勢に転じようと、 手近の人間が一歩踏み込んで来て――
やはり、他と同じように胸を一突きにされた。 柔い嘆息]
……こっちを抜かせると、痛いよ。
[右手に錐のようなスティレット、 新たに抜いた左手には波刃のクリスナイフ。 こちらも西洋装飾だから、 フランベルジュを短剣にしたものとも表せるか。
言葉にすれば剣の二刀でも、リカルダが携える 脇差とマインゴーシュの組とは趣も意味合いも異なる。 ――左手は、傷口を裂き潰すもの]
(153) 2014/02/10(Mon) 22時頃
|
|
[力任せに刃を押し下げる。 この初陣で初めて絶叫を上げさせた。 それも、頭側部に短剣を握ったままの左手を 叩き付けて折るまでの話]
(154) 2014/02/10(Mon) 22時頃
|
|
[巨体の倒れる音が響き、土煙が舞う。 動かなくなった躯は邪魔なだけだ。
足場に変えようとして。 隙が生まれた。後方で炸裂音。>>152]
柊。
[ただ名を呼ぶに留めて、零瑠は地を蹴った。 心配は要らない。
後方は彼に任せたのだから。]
(155) 2014/02/10(Mon) 22時半頃
|
|
絢矢ぁ?
[突然目の前に現れた人影]
ほらぁ、直円おにいちゃんだよ どうしてここに…――ってそんなこと
直円にぃがここにいるんだよ 目の前にいるんだよ?
[何故そんなことをと少し絢矢をなじるような声をあげる]
ねぇ 直円にぃ、待ってたよ 一緒に帰ろう
[この時ばかりは昔みたいににっこりとほほ笑んだ**]
(156) 2014/02/10(Mon) 22時半頃
|
|
[倒れ込む人間の体を、胴に刃を残して抱き止める。 空いた左手で死体の腰から制式の洋刀を抜き取った。 鞘走りの音が、あまり綺麗ではないと思う。]
[投擲。
回転をかけて放つ刀身が、銃を向けた兵士を刎ねた]
……ふう――
[およそ3ヶ月。鳥籠の外を許されてからというもの、 何人かの孤児だった者達と違い、 明之進はその顔を隠したりはしない。]
(157) 2014/02/10(Mon) 22時半頃
|
|
[絶叫を背に、巨躯を踏みつけ戦場を見下ろす。>>154 刀身を手に、口を開いた。]
死に急ぐ輩は此処か。 我等相手に抵抗など、無駄と知れ――…
(158) 2014/02/10(Mon) 22時半頃
|
|
げ…………?
[自分の前に躍り出てくる姿。名前を呼ばれる。 功名心に猛る顔が…………露骨に曇る。]
………………。
[ホリーから借りた鬼たちの方を振り替える。 直円に従っているのではない、ホリーに従う鬼たちを。 動揺は隠せない。状況を……察した。]
(159) 2014/02/10(Mon) 22時半頃
|
|
初めまして、どこかでお会いしましたか?
[瞳が赤く煌めいた。]
(160) 2014/02/10(Mon) 22時半頃
|
|
[肥満大兵の鬼を斃し、双児へと意識を向けた瞬間。 ぞわり――首筋が総毛立つ。
反射的に身を翻し、死した巨漢へと視線を向ければ。 骸の上に立ち此方を睥睨する、詰襟姿の若い男の姿>>158]
新手か――。
[学生帽の影から覗く面差しは、旧知の友に似て。 不意に胸がざわめいた]
(161) 2014/02/10(Mon) 22時半頃
|
|
[>>156振り返らず、首を振る。
そうだ──とも言えない。 違うとも言えない。
直円であって、直円でない──]
───…円、
[静かな──けれど何か堪えるような、 掠れた声が漏れた。]
(162) 2014/02/10(Mon) 22時半頃
|
|
降伏を。さもなければ、死を。
[長さは違えども、同じ刀同士。>>161
ほぅと一声漏らして口許に笑みを浮かべる。
鍔を鳴らし、繋がれた双子に合図を送ると同時に、高く跳んだ。 勢いを刃に乗せて、振り下ろす。]
(163) 2014/02/10(Mon) 22時半頃
|
|
[>>159息を呑む気配。 俄に曇った表情は言葉以上に雄弁だ。
なのに直円は──>>160]
直、 お兄ちゃ、
…────、 そう。
[紅玉を思わず紅の虹彩を見据え、 絢矢は──ゆるやかに膝を曲げ、腰を落とした。]
(164) 2014/02/10(Mon) 23時頃
|
|
……大事ありません。
[短く呼ばれただけの名前に返す声は、一拍遅れ。>>155 だが、人の身ならぬ耳には届くだろう。]
……弾が残りました。
[後ろに抜けないように残したとも言えるが、 失態を恥じるように独りごちる。
左の指で傷口をくじる。すぐ塞がってしまうから、 弾が抜けないと後で面倒な事になるのだ。 血塗れの指が鉛玉をピンと捨てた。
次はやはり、撃たれる前に止めよう]
(165) 2014/02/10(Mon) 23時頃
|
和算家 直円は、メモを貼った。
2014/02/10(Mon) 23時頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/10(Mon) 23時頃
|
[絢矢と円が直円と対峙している場へ舞い降りるようにやってきたのは黒い影だった。]
なんだ、挟まれてるって言うから来てみたけど。 大した事は無いじゃない。
[尤も、ホリーからはそう見えるだけで。直円や他の吸血鬼にはピンチなのかもしれないが。]
この子達も、貴方の昔のお友達?
(166) 2014/02/10(Mon) 23時頃
|
|
― 陸軍駐屯地 ―
[彼らの追撃の意思が薄かったのは、きっと幸運なことだった。 それほど、実は取り乱している。 黒頭巾はそのまま捨ててしまったため、その金色の頭は、きっと遠目でもよく見えてしまう。
だから、サミュエルは、堪るものがあれど、必死に走った。
そして、とある建物内、潜伏を図る]
――……リー……
[乱れた息の元、 その名前を呼ぶと、やっぱりふと一雫溢れた]
(167) 2014/02/10(Mon) 23時頃
|
|
………………ホリー様。
……………………。
いえ、お初にお目にかかりましたよぉ。
[しばしの沈黙の後、言い切った。]
(168) 2014/02/10(Mon) 23時頃
|
|
―駐屯地・通信施設― [指揮官を狙いながら、辿り着いた場所。
通信兵たちは、戦況を伝えている。 指揮系統を乱し、通信を破壊する。それは合理的だと考えた。 無線の耳障りな音、監視カメラもあるかもしれない。
銃弾に焦げた穴の開き、切り裂かれた赤いフードが、 通信兵に忍び寄る、見張りは既に事切れている。 ――悲鳴を上げさせぬように、喉笛を裂く。
血泡と空気の漏れる音を最後に、 通信部隊の無線は途切れる。
そして、兵士の銃剣を拾い上げ、 通信機器に突き立てた]
(169) 2014/02/10(Mon) 23時半頃
|
|
[リーの言葉、言っていたことを思い出す。 忘れていたんだろう?そんなわけはない。 同時にマユミのことを言われて、面食らったのも事実だ。
うなだれると、右腕、袖のポケットから、マユミのスカーフを取り出した]
――……だっで、 あいづ、きっど、……おでのせいで、 あいづ……
[またそこでも溢れた。 マユミがホリーとした会話、それはいつまでも消えない悪夢だ]
(170) 2014/02/10(Mon) 23時半頃
|
|
[そうだ。 敵を葬りながら前進を続ければおのずと退路に追い込めるんじゃないかな。 難しい話じゃない。基本的にやることは変わらないし]
……。
[敵がひとり物陰から飛び出してくる。 いくらこの辺が戦場の外端(それも縮まりつつある、と思う)に近い場所とはいえ、 一人見かけたら三十人はいると思え……だっけ。その言葉の示す通りになるかもしれなくて僕は身構えた。 抜いたのは脇差だけ。
息を飲む音が聞こえる。 敵は僕を目の前にして、撃つのをためらったんだ]
(171) 2014/02/10(Mon) 23時半頃
|
|
[―――またか。 ここにいるのは守られるべき存在でもなければ助けられるべき存在でもないって示すために、 僕は帽子のつばに手を当てた。目が見えやすいようにちょっぴり引き上げる。
目の前で相手をしているのが何者か目に焼き付けてから死ねばいい]
――っ!
[そして僕は敵に飛び掛かったんだけど、飛んできたナイフに邪魔された。新手だ。 二人の位置は微妙に離れていて二人一緒に間合いに入れられなさそう。
ってか、ほんとに30人出てきたらどうしよう]
(172) 2014/02/10(Mon) 23時半頃
|
|
そう、知らない子達ね。 なら何のためらいも無く殺せるわね。
[そう言って笑いながら、右手には先ほどの戦闘から抜き身のまま持っている日本刀があった。]
(173) 2014/02/10(Mon) 23時半頃
|
|
[だが、次には頭を振る。 そう、それどころではない。
このことを、きちんと報告せねばならない。 あの孤児院での連れ去られた面々が、吸血鬼化している可能性…。
そして、通信器を弄り、連絡をとろうとする。
>>169癖のある声は駐屯地通信施設に向けて…]
――……通信しまず こちら、第二諜報部・サミュエル団……。
[その声はどこに通じたか]
(174) 2014/02/10(Mon) 23時半頃
|
サミュエルは、通信の返事がない?
2014/02/10(Mon) 23時半頃
|
──ごめん。
[短い宣言は、背後の円へと向けたもの。 しかし直円へ言ったようにも取れるかもしれない。
機動隊と鬼の衝突は未だ続いているけれど、 地の利も機動力も勝る機動隊に 鬼達は徐々に数を減らしている。
その中心で、絢矢は母に似て来た目許を伏せ、 次に視線を上げた時──]
鬼は──、殺す。
[機械か人形を思わす、 感情乏しい眼差しで直円を見た。]
(175) 2014/02/10(Mon) 23時半頃
|
|
ええ、この人たちなんて知りませんよぉ。 僕の知人では……断じてぇ!ありませぇん。
[ジャキッ、ジャキッ。 両腕に鈎爪を装備した。悪意に満ちた形状の。 そして、ゆっくりと身を屈める。害虫のような姿勢だ。]
僕の軍功になる予定のぉ!葱を背負ったぁ!
カモだぁ……。
[瞳は狂ったような赤。狂っているのか。 狂うようにすることで、何かを振り切っているのか。]
(176) 2014/02/10(Mon) 23時半頃
|
|
――ほざいてろっ!!
[>>163詰襟姿の鬼が飛翔すると同時に、双児の鋼糸が繰り出される。 天と地から、同時に遅い来る襲撃に]
うおおおぉぉっ!!
[右手の鞭剣で鋼糸を薙ぎ払い、 続けざまに左手に構えた匕首を逆手に持ち替え、遅い来る剣閃を雄叫びと共に受け止める]
(177) 2014/02/10(Mon) 23時半頃
|
|
[左足を軽く引き、 直円との距離を詰めようと爪先に力を籠めた時、 上空から舞い降りた漆黒の影に、絢矢の肌は粟立った。]
──ッ、
[咄嗟に円の腕を掴み、後方へ飛び退る。
菫色が周囲の状況を素早く見渡し、 東端の陣地を巡る戦況を確認すると]
全員散って──逃げて!!
[滅多に上げぬ張り詰めた声で 機動隊の面々へと呼び掛けた。]
(178) 2014/02/10(Mon) 23時半頃
|
|
―駐屯地・通信施設― [銃剣を突きたてトリガーを引いた瞬間、 血だまりの中の無線機が、音を発した。>>174 ふと手を止める、ざあざあとノイズ混じりの声、
銃声に紛れて、声ははっきりとは聞こえなかった。 こちらから届くのは、血だまりを踏んだ小さな足音と]
……まだ逃げないの?
[ゆらがぬ水面の静けさをたたえた少女の声。 問いかけだけを残して、無線機に銃剣を突き立てる]
(179) 2014/02/10(Mon) 23時半頃
|
|
―駐屯地・指令所付近―
[群がる吸血鬼達を文字通り薙ぎ倒しながら進む。 時には小柄な、時には大型な敵が襲ってきても無我夢中で切り伏せた。 腕が、飛沫が舞っても気にせずに。ただ走ってはしって指令所の方へと。 それでも叫び声が耳に入れば>>136]
っ、けど!!
[同じぐらい声を張り上げて返事をしながら速度を緩める。突っ込みすぎなのを自覚していたからか。 逃げ惑う兵士たちの波も手伝い前へと進めない事にイライラしながらも、それをぶつけるように]
っち、邪魔するな鬼!!
[吸血鬼の首を落とし心臓を貫いてゆく。]
(180) 2014/02/10(Mon) 23時半頃
|
|
─ 陸軍駐屯地 ─ [長巻を構えたまま、走る。 速度はサミュエルには叶わない。 それでも走り、走る勢いと共に向かってくる敵を切り上げる。
足りない腕力は、走る勢いと遠心力で補う戦い方だ。]
(181) 2014/02/10(Mon) 23時半頃
|
|
逃げられると思ってるのかしら?
[機動隊の中に切り込んでいく。 速度を最大の武器にしているだけあり、次から次へと切り裂いていく。
無論、いくら速度特化と言っても吸血鬼の筋力があっての事なのだけれど。 声を張り上げた少女にはまだ手出しをしようとはしない。 直円が手を下せばよいとばかりに見守る体制だった。]
(182) 2014/02/10(Mon) 23時半頃
|
|
>>179 [通信した先、 少女の声が聞こえたが、そのあとはノイズとなった。
それだけで、理解する。通信施設は落ちた。 あそこももう、吸血鬼の巣窟となったのだろう。
きっと生存者はいない]
だども……。 それはヤバイだ。
[通信は生命線である。 おそらく、メインはやられても、サブの何かしらがあるかもしれない。 そう考えれば、通信施設の現状は気にするべきところだった]
(183) 2014/02/10(Mon) 23時半頃
|
|
あぁ!僕の功績が!!逃がしませんよぉ……。 みなさぁん、僕のことは嫌いで!いいですからぁ! ただ、「できる」ってことは知っててくださぁい!!
[借りた鬼たちにそう呼び掛ける。 直円は左右にブレながら機動隊へ向かう。 さながら蜥蜴か、蟷螂か。ちょろちょろと動く。]
兵器はぁ……便利ですがぁ。瞬発力なら生身ですよぉ。 簡単なことですよぉ
先に動いた方が……強いのですよ!!
[逃げろ、その声に瞬時に反応し直ぐ様行動に移せる者。 どれくらいいるだろうか。直円は虫が如く動きつつ 「起動する前に」接敵し、「動く前に」爪で引っ掻く。 肉を裂き、限りなく「痛くする」形状の鈎爪。 直円が、動いている。]
(184) 2014/02/10(Mon) 23時半頃
|
直円は、ホリーとは違う形だが、こちらも瞬発、敏捷なら長けている。
2014/02/11(Tue) 00時頃
|
[左手にクリスを戻して兵士の死体を捨てる。
敵兵の中に、白い外套がちらほら交じり始めた。 吸血鬼の中にも切り捨てられる者が出て来ている。
後詰は、帝都守護隊――鬼狩りの白!
手強い相手だが、だからこそ、預かるのは背のみ。 低く強く吼える男の声に耳を傾ける暇は、]
[――――声は?]
(185) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
|
― 駐屯地・通信施設 ―
[兵士にとってみれば、ここはホームグラウンドだ。 ましてや、サミュエルは、通い慣れているべき場所。
その入口付近、吸血鬼がいないかどうか探る。 少数の雑魚ならば、問題ない。 ただ、上級ともなれば、心してかからねばならない]
――……見張りが、声も出さずにやられでる……。
[上級の可能性が高まれば、眼光きつくなる]
(186) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
|
[―――夜に似た黒の、散るは桜花。
鋼糸如きで身を封じられても詰まらない。 刃に乗る重みは人以上の筋力がもたらすもの。受け止められた刀は上から下へと位置を角度を変えて鍔迫り合う。>>177
身長は伸びたが、周と並ぶ程ではない。下からぐぐと押し、上げた視線が捉えたのは―――軍服から覗いた、夜桜。
現実であれと願うことを止めたのに。
抉じ開けられる、記憶。 間近で降る声に緩慢な動きで顔を上げた。]
(187) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
|
[あの日から5年が経った。互いに20も近いはずなのに、一方の零瑠の顔立ちは幼さを残し、時の流れの異なるを現していた。 日焼ける事の無くなった肌は白くなっただろうが、何よりも革色が何処にも無い。
動揺を隠せず、かたかたと鍔が鳴る。]
あま……、ね
[喉の奥から絞り出すような、掠れた声が、出た。
信じられない。でも、この顔は見返しても周のもので。 眉をぎゅと寄せて見詰める。今にも泣きそうな程眉尻を下げて。]
(188) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
|
あまね……良かった
生きて―――た。
(189) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
|
[声に反応した者もしない者も、 現れた少女の刀の前に瞬く間に切り裂かれてゆく。
ホリー=ニルヴァーナ。 始祖と並ぶ吸血鬼側の司令塔。
眼にした瞬間わかる、特徴的な外見と 肌に感じる圧倒的な威圧感。 養成所で知識としては聞いていたものの 実際に対峙して初めてわかる実力差に 絢矢のこめかみから、一筋の冷たい汗が落ちた。]
円、
[僅かに逡巡を滲ませて円の名を呼ぶ。]
直お兄ちゃんを任せた。
ボクはホリーを止める。 ──このままじゃ、機動隊が全滅する。
(190) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
|
そうだ。逃がすな、踏み潰せ。 家畜にどれだけ自分達が思いあがっているのか教えてやれ。
[不利な陣形も、吸血鬼1人舞い降りるだけで崩れ去る。 それを冷ややかに、 だが見つめる紅の奥は業火の様に滾っていた]
ああ、そうだ。 1つ褒美を考えてやらないとな。
[もっと狂う様に、嘆く様に、紅い声が誘う]
(191) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
|
[静止して、目の前以外の場所を見た。
釘付けになる。
――だってそれは、
あの血と炎と煙の中で姿を消した >>180]
(192) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
|
ずっと、気にかかって、た。
で、も…しんじて、た。 周も、サミュエルも、生きてる、って……
[腕から力が抜けていく。周の七首を受け流し。 柄から離した左手を持ち上げ、彼の頬に触れようとした。
確かめるために。生きている温もりを、知るために。*]
(193) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
|
へえ……?
[切り捨てる合間に聞こえた声、《直お兄ちゃん》の部分は今は聞こえない振りをしていた。
それよりも、ホリーを止めると言う言葉に機動隊を追うのを止めてそちらを見る。]
あたしを知ってるんだ。熱心な隊員さんね……
[そう、サミュエルに名乗ったように。彼女の名を直接聞いた者も多い。
だが……]
知ってて「止める」か。大した自信ね。
(194) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
|
[>>187 鬼の鋭い斬撃を受け止めるも早く、追撃の切り上げが遅いかかる。 咄嗟の判断で長ドスを捨て、匕首の背に左手を添えて、恐るべき膂力で押し込まれる刃を受け止めた。
学生帽の下から注がれる鬼の双眸。 ふ、と上げられた顔に思わず息を呑む]
――――……嘘だろ。
[学生帽の下、見下ろす鬼の貌は――零瑠の貌をしていた]
(195) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
サミュエルは、そして、注意しながら、通信施設内に潜入していく。**
2014/02/11(Tue) 00時頃
|
[次々に斃れてゆく機動隊の只中に、 絢矢は単身飛び込んだ。
円に直円を任せることは 円にとって酷だとわかっているけれど、 今取れる最善は、それしかない。
絢矢の姿が一瞬、鬼達の視界から掻き消え、 機動隊の一人の首筋へと揮われた刃の前に現れる。]
────ッ!!
[漆黒を重ねてホリーの力を受け止める。
あまりの衝撃に編み上げた革靴の底が砂を抉った。]
(196) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
|
[すう、と息を吸い込んでから タブレットを一つ噛み砕いて三日月斧を振るう。 沢山居るだけの吸血鬼は簡単に首と胴が分かれてゆく。 その中に幾つか、良い動きが見える。
よくある話だ、人間が攫われて吸血鬼にさせられる。 そうすることで数を増やして、人間を減らす。 放置すれば餌不足で消えるだろうと思うけれど その条件は人間が全滅すること。 まずありえない事だ]
(始祖を叩かないと虫よりも早く殖える)
[サミュエルからの通信>>78で目的の居場所は解っている。 しかし単騎で突っ込んでも意味が無い事も理解している]
もう少し、減らしてからかな。
[またいくつかの叫び声が、耳を擽った]
(197) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
|
[認めた瞬間、体は走っていた。
明之進が抜けた穴を一時、他の吸血鬼が埋める。
普通なら絶対に通らない、切り結ぶ兵と兵の隙間を 容易く掻い潜って駆け抜ける、飛ぶように。
吸血鬼を突き刺す長槍の間合いの大外の外から、懐への最接近。 寸前で両の短剣を手放して腕を伸ばし、 全ての速度を乗せて押し倒す勢いで突撃した]
(198) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
|
[ジャニスから歩法を授けられたのは周だけではない。
周の機動力の目覚ましい向上に気づいた絢矢も、 後を追うようにジャニスに指導を求め、 周に及ばずともそれに近い瞬発力を身に付けた。]
させな──い、
[当然、ホリーの眼に 絢矢の動きは捉えられていただろう。
実力差は刃を交わさずともわかる。
それでも絢矢は退けない。 機動隊は必要な戦力だ。 ここで失うわけにはいかない。]
(199) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
|
へえ、小太刀で受け止めるなんてやるじゃない。
[受け止められた事で、むしろ面白がるように。連続で日本刀を振るう、上段から斬りつけたかと思えば下段から斬りつける。
無論、これで斬り殺す気はないが手傷を負わせることに躊躇は無い。]
(200) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
|
だぁれをぉ?任せるってぇ?
[ホリーの力を受けとめた絢矢の背後に回り込んだ。 ホリーと同等とは言わないが、直円もまた速い。 瞬発力と敏捷性はこの直円も長けている。]
都合よく僕たちが分散するとでもぉ?
はい……獲りましたよぉ!!
[躊躇うことなく、絢矢の背後から首筋を狙って 鉤爪を振るう。努めて「狂って」見せている。]
(201) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 00時頃
|
[白色が舞う。この防衛線は崩させないと銀色が煌めく。 周りに散らばるのは物言わぬ屍、襲いかかってくる様々な鬼。
心臓を貫けば崩れ落ちる前に踏み台にしながら長槍を引き抜き、飛び上がった勢いを乗せて肩へと。 動かない障害物を蹴り散らしながら少し遠目に周の様子を伺った。 丁度刀と刀が押しあっている所で違和感と変な胸騒ぎを感じる。 どうも周と鬼の様子が可笑しい。>>188>>195
鬼が周に手を伸ばした所で]
何やってんだよ周っ……
[悪態をつきながら駆け出そうとした瞬間、衝撃>>198。 油断していたせいか受身もまともに取れずに転がった。]
(202) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
|
[>>194自信なんてない。
そうするべきと判断したからそうしているまで。 無謀の代償は心得ている。]
キミは有名人──だから。
[視線だけは一歩も引かない。
押し切られる前に小太刀を弾き、 押し返そうとするのでなく、 己の躰を後方へ押し出すように距離を取った。]
(203) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
|
[あま……、ね。
今にも泣きそうな程、秀麗な顔を歪ませ、 擦れた声で名を呼ぶ鬼は>>188 間違いなく零瑠だった]
お前、本当に――零瑠なんだな。 何だよ、泣くんじゃねえよ。
お前、本当に……
[周もまた、言葉に詰まり 戦場だというのに得物を構える手から力が抜けてしまう]
(204) 2014/02/11(Tue) 00時頃
|
|
[諸共に倒れ込み、相手の両肩を地へと掴み留める。>>202
上から勢い込んで、その顔を覗き見た。
静止、瞬き。
暗赤色の双眸が見開いて、明瞭に驚きを示していた。 微かに開いた口が、す、と息をする]
(205) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
|
|
当たり前だ、……俺が死ぬわけねえだろう。 サミュエルも絢矢も、皆、元気だよ。
[頬に触れようと伸ばされる手。
不自然なまでに白い膚の色は、零瑠が既に人ではなくなってしまったことの証だ。
けれど――鬼の手を拒むことはしない。 その手は、変わり果ててしまっても、五年の間、無事であれかしと願っていた仲間の手だったから]
(206) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
|
|
――涼平君…………!!
[満面の笑みが、灯った。]
(207) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
|
|
[首筋に殺気。
しかし接近は察知している。 察知する──というより、 直円自身が喋りながら近付いて来るので その行動は予測出来る。
首を狙って揮われた鉤爪>>201は 片手を地に突き、 その手を軸に直円の手首を蹴り上げることで逸らした。]
(208) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
|
|
っが……っ!!て、め…………
[勢い良く転がったせいか己の武器は手から離れてしまっていた。 抵抗しようともがいても自身の体は地面へと縫いつけられたまま。 それでも何とかしようと足を動かそうとした、そう、確かに。それが止まった原因は。]
う、そだ…………何で、なんで
[暗赤色の瞳、さらりと揺れる短く切りそろえられた髪。 あの日、目の前で失ったはずの人の声。 よく知っている。大切な、大切な人と同じ顔が笑顔へと変わる。 明之進、そう確りとしかし小さく発した音は、自分でも分かるくらいに震えていた。]
(209) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
|
|
[白い軍服に敵の血が飛び、染みを作る。
白い色。 包み紙で真弓と>>1:430折り紙遊びをしていた子らが、百合の花の折り方をおしえてくれと言ってきた。 マユミに聞けば良いのにと思ったが、その真弓にあげたいからだったらしい。 皆で作って驚かせたいから、と。
幼い子らと作った百合の花の花束。 一緒に作ったあの折り紙の白を、ふと思い出したのは何故だろう。]
(210) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
|
|
[涼平に名を呼ばれても>>202、その声は耳を擦り抜けてしまう。
元気だったか、などと言えるはずがない。 零瑠が金色の鬼の元でどれだけ非道な仕打ちを受けたのか、想像すら出来ないのだから]
他の連中は、理依やリッキィ、 ……真弓に明之進に直円。
みんな、そっちにいるのか? [零瑠の鬼の眸に視線を向け、尋ねた]
(211) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
|
|
[嘘ではないと首を振る。>>195]
れいる、だよ……。 本当に本当だ、よ。
怒りん坊の周。だいすきな家族の、あまね…
泣くなって、だって、こんなにも嬉しいこと、なんて……
[淡い期待を抱いては居たが、サミュエルも、絢矢も生きてるとの報せに瞬き何度も頷いた。>>206 幼子が目の前で死んだから、『皆』といっても限られているのだろうが。
ぺたり。周の頬に手が乗る。米神に到るまでを撫で、何度も周だと繰り返す。]
(212) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
|
|
げっ……!?
[手首を蹴りあげられ、くるりと宙返り。 膝をつき、這い寄るような姿勢に戻る。]
あまり抵抗されると、少々面倒なんですよねぇ。 いろんな意味で。そーぅ、いろんな意味で。
[敢えて「狂気」を宿した赤い瞳。 それが一瞬、揺らぐように悲しみを湛えた。そう一瞬だけ。]
(213) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
|
|
やるじゃない。
正直こちら側に欲しいぐらいだわ。
[こちらの剣閃を凌ぎ、直円の攻撃を回避するどころかカウンターまで繰り出した彼女の動きを感心した目で見ながら。]
こちらも頑張らないと、ねえ。 “直お兄ちゃん”?
[あえて、彼女達が呼んでいたその呼び方を使って見せて。]
(214) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
|
|
「援軍を要請する、繰り返す、援軍を――、……っ!?」 「どうした!?」 「通信が……」 「――――、まさか指令所が」
[どうやら今はまだ二人しかいないみたいだけど、じきに増えそう。 最初の「援軍を要請する」って声、どこかに届いててもおかしくないし。
なら援軍が来る前に片付けよう。
僕はナイフを投げた方に狙いを絞る。さっきかすった分のお返し。 飛び掛かり今度こそ刃が血を浴びるかと思った刹那、今度は地を這うような低さで僕の足を狙って刃が伸びる。 まさか、最初に出てきた方が]
……ぅ。
[僕は切り裂かれた足の傷もそのままに、敵二人の間を難なくすり抜け走り去る。 一人を狙ってももう一人に阻まれる。こんなやり方僕は知ってたっけ。 だとしてもあんなに怖くなかったのに、今はとにかく、怖い]
(215) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
|
|
[ホリーと直円の 二人共を視界に収められる距離を取り、 また、低く腰を落とす。
一瞬の攻防の間にも 絢矢の目線は周囲へ間断なく巡らされていた。
逃げに徹した機動隊の動きは早い。
東端の広い傾斜地から、 一台を残し駆動音は遠ざかる。
次に彼らが何処へ向かうかまではわからなかったが ここでの全滅は免れ得たと思っていいだろう。]
(216) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
|
|
[焼けた孤児院から見つけることができた、蒼い色ガラスの欠片>1:339。 元は綺麗だったステンドグラス。 壊れてしまった絵は、過去の思い出のようで。
怪我をしてしまった時に、天使様の衣なら、きっと綺麗だろうなと笑った。 真弓なら、そんな衣が似合うだろうと続けたんだった。
神様の家らしい教会を飾っていたガラスなら、きっと神様が傍にいてくれるだろう。 そんな思いと共に、お礼として作ったのは髪飾り。 真弓の黒い髪にきっと似合うだろう。
いつか渡せたら良いと思っていて。 だからあの試練も乗り越えた。 皆とまた、一緒に。暮らす為に。]
(217) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
|
|
戯れはやめてください、ホリー様!
[一瞬だけ、これも本当に一瞬だけだ。 その揺らぎは、動揺?憤怒?何だろうか。 よくわからぬ赤き揺らぎとなっていた。]
僕はぁ、何も迷っていませんから。 本当にぃ!何の……迷いもありませんから。 僕はぁ、貴女様のぉ「犬」…いや、「虫」ですから。 素晴らしき貴女様のぉ、「虫」ですから。
[土下座を思わせる這うような姿勢。爪を舐めた。]
(218) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
|
|
―駐屯地・通信施設付近― [通信機器を壊してしまえば用は無い。 ここに来た目的は、単純なる破壊だけ。
赤く染まった白いフードは、既に施設の外にある、 小さな足跡は、そのまま多数の軍靴の跡に紛れて行く。
カメラには残っているだろう、 ――緋色のフードの小柄な影]
(219) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
|
|
うん。
[小さく呼ぶ声に確と頷いた。>>209 霧のように感情を表せないでいた面は明晰さを備え、 しかし、静けさはそのまま――]
[なのに、かつて黒檀だった双眸は色を染め変えられ、 上質の衣を惜しげもなく自他の血で濡らし、
そして笑う。]
涼平君、背が、伸びたね。……大人になった。
[だから、涼平が動きを止めたとしても。
――他の隊員は、ちゃんと解っている]
[無防備な鬼の背に、刃を突き立てれば良いという事を。]
(220) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
|
|
[周の名を呼ぶ声は零瑠だけではなかったが、 紅の眸はただ周だけを映す。
指先は耳の後ろに、そして首の後ろへと回される。]
ひ……明は、近くに居るよ。 でも………
[明之進以外の『皆』には言葉を詰まらせた。]
(221) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
|
|
戯れでは無いわ。
貴方は力を手に入れた、その力で功績を上げてより高みへと行きたいのでしょう?
[そう言って、信頼していると言うように。 肩に手を置いた。]
なら、狂気に身を委ねる事があってもいいけど。 それだけではいけないわ、過去と向き直って。 正気のまま殺しなさい。
貴方ならきっと出来るわ。
[そう告げると、肩に置いた手を離してから微笑んだ。]
(222) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
|
|
[直円が意味深な言葉を発しても その意味を問う声は返らない。
機械人形のような瞳がただ真っ直ぐに二人を見ている。
正直、言葉を発している余裕もないのだ。 瞬時に情報を分析し 最も無駄なく一部の過失もない動きに変えるには 極度の集中を必要とする。
その証拠に、たったこれだけの対峙で 絢矢の息は軽く上擦っていた。
ホリーはそれほどに“規格外”なのだ。]
(223) 2014/02/11(Tue) 01時頃
|
|
[直円を前にしたせいか、 円はまだ動き出していない。
無理なら逃げろと口を開きかけた矢先 無表情に近い絢矢の眉が一瞬不快げに跳ねた。]
…──キミが、直お兄ちゃんをその名前で呼ばないで。
(224) 2014/02/11(Tue) 01時頃
|
|
[零瑠の手から完全に小太刀が落ちた。 自由になった手で、襟の桜花に触れる。]
……さくら、好きだったっけ? あまね。
[小さく笑い、引っ張る。]
元気だった? ちゃんと人参食べてる?
(225) 2014/02/11(Tue) 01時頃
|
|
逃げたか。追っても良いが手は出すな。 私達を案内してくれる大事な道標だ。
[撤退して行く機動隊>>216の報告を受けても 笑みは薄く貼ったまま]
逃げ込んだ先はここの次に手堅い所なのだろう?
[双六の様に、進み潰すコマを教えてくれるのだから 今はまだ手を出すなと]
罠を仕掛けて来るならそれこそ面白いではないか? 罠毎引き千切ってあげよう。
[そうして無力を噛み締めると良い]
(226) 2014/02/11(Tue) 01時頃
|
|
やめて───
[言葉通りの『虫』のように、 直円は地を這いホリーの爪先に躙り寄る。
その唇がホリーの靴に口付ける瞬間、 絢矢の声はハッキリと低く震えた。]
(227) 2014/02/11(Tue) 01時頃
|
|
[頬に触れ、やがて抱擁するように 首の後ろへと回される零瑠の手の冷たさに、 不意に涙が零れそうになる。
あの始まりの夜は、仲間達の運命を残酷に歪めてしまった。 ただ、零瑠が生きていることだけを喜べれば、どんなに良かったことか]
明之進もか。 あぁ、――あいつにも、会いたいなぁ。
[零瑠の口から零れた名に、嘆息する>>221]
(228) 2014/02/11(Tue) 01時頃
|
|
―駐屯地・通信施設付近― [濡れてべたりと張り付くような、 血濡れの白い毛束、銃剣は捨ててきた。 ――まだ戦闘は続いているから、 狩りの獲物を探さなければいけない。
ゆらりと、歩く先。 喉笛ばかりを裂いたせいで、 赤く染まって血塗れた幽鬼のよう。
それは、敵を 見出した。
陸軍部隊とは違う白い軍服、>>210 白い軍服――ああ、“武器”を持ったものだ]
(229) 2014/02/11(Tue) 01時頃
|
|
…、あっ、
[敵は僕の血の跡を追ってくるかもしれない。怪我は再生して治っても流れ落ちた赤はそのまま。
それとも……これだけどこも血だらけなら大丈夫かな!?
僕は止まらない。 血の臭いが濃くなり、新たな敵が向かってきても。 視界に入る敵を斬り捨て刺し貫き、時に左手でも剣を握り敵の斬撃を受け流しながら進む。
ほらまた向こうから敵が――違う、敵じゃない]
(230) 2014/02/11(Tue) 01時頃
|
|
真弓ねーさん、無事で……。
[僕に比べてずっとたくさんの血を浴びてる。だからつい無事でよかった、なんて言いそうになった。
だけど言えなかった理由は別にある。 真弓ねーさんのさらに向こうからやってくる人影、>>210 あれは間違いなく敵―――だけど]
(231) 2014/02/11(Tue) 01時頃
|
|
ああ、ホリー様はぁ…… ホリー様は清々しいくらいに、残酷ですね。 快いくらいに。
[肩の手が離れると同時に、ホリーの足元から顔を上げた。 「狂った」ふりを瞳から離して、絢矢を見た。 狂喜の笑みは、完全に抜けている。]
ホリー様の命ですから、君たちと向きあわねばいけないのですね。
絢矢くん、円くん。
正直狂うたが如きで、狂気の波に飲まれて知らずのうちに 喰らう方が、僕にはずいぶん楽だったのに。
(232) 2014/02/11(Tue) 01時頃
|
|
醜き「虫」だと、謗らば謗るといい。 もう、僕は君たちとは肩を並べて歩けない。
[ジャキッ、ジャキッ。鉤爪を構えた。 這うような姿勢は土下座を思わせる。 赤き瞳は、ある種の諦観を思わせる。]
御免ね絢矢くん、円くん。 君たちの身内に「虫」はいないだろう。 僕はもう「抗う」のをやめたんだよ、すまないね。
[鉤爪が震えている。]
(233) 2014/02/11(Tue) 01時頃
|
|
桜だけじゃねえよ。 百合に鉄線、天竺牡丹――いろんな柄のシャツを持ってるんだぜ。 ……さすがに人参柄はねえけどな。
[派手な服装は伊達好みだからではなく 戦場で誰よりも目立ち、敵の注目を集め、味方を活かすためのもの。 けれど、零瑠には言えない]
(234) 2014/02/11(Tue) 01時頃
|
|
[ただ、呆然とするしかなかった。 先程まで抵抗しようと入れていた力は自然に抜けていき、足も手もだらりと地へ落ちる。
あまり変わっていない姿、声、笑顔。 変わっているとしたら瞳の色に衣についた紅の色。 自分の見ている彼の姿は、夢だとしか思えなかった。それでも良くて。]
何年前の話、してんだよ。……背も伸びたし、声だって低くなった。 お前はあんまり変わらない、な。瞳の色、こんな色だっけ? なぁ、明………明之進…
[声が震えて上手くいつも通りの声が出せない。 目元が熱くなって視界がぼやける。それでも雫をこぼさずにいられた自分を内心少しだけ褒めながら、ずっと言いたかった言葉を伝えようと息を吸い込む。]
(235) 2014/02/11(Tue) 01時頃
|
|
ごめんな、明。あの時、助けられなくて。 もう一回、会えてよかった……ッ
[笑顔の彼とは正反対に泣き出しそうに顔を歪めた。 例え瞳の色が記憶の中の明とは違っていても、血に濡れていても。 ………刃を突きてないといけないはずの相手でも。]
(236) 2014/02/11(Tue) 01時頃
|
|
[もう一人、小さな姿。 探しものを見つけたように、駆け寄った。 >>231 かけられた言葉は途切れたけれど、 覗く口唇だけがわずかに歪むような動きを見せる。
そして、緋色にそまった人影は、白い軍服に向き直った。
昔あの白い軍服を纏っていた人は、 なんと言っていただろう。>>1:302]
……リカ、
[小柄な影を庇うように]
(237) 2014/02/11(Tue) 01時頃
|
|
[戦場で僅かでも戦いを忘れた自分は戦士として失格なのだと思う。 理性は零瑠の脅威を。 彼が斃すべき鬼であることを冷ややかに告げている]
……もう一度、みんなで飯を食いたいなぁ。
サミュエルに野菜を食えって、小言言われて チビ共がすげえ顔して、人参を食うんだ。 [殺戮の嵐は止まない。 けれど、――口から零れるのは愚にもつかない夢]
(238) 2014/02/11(Tue) 01時頃
|
|
[また一人、敵を倒す。 倒すのは、敵、なのだ。 刃を向けるのは敵。
人参色の髪を揺らして走り。 前方に見えた影>>229に足を緩める。 その赤い影は、今まで倒した敵と違う雰囲気を感じていた。
武器を握り直し、その顔を見る。]
(239) 2014/02/11(Tue) 01時頃
|
|
なぁ、――零瑠。退くことは出来ないか。 俺は、お前とは……明之進とだって、戦いたくねえよ。
そうだ、お前達がしばらく姿を晦ましてくれりゃあ、 その間に、あの金色野郎を俺たちで何とかしてやれる。
そうすりゃあ、お前だって――
[重ねる言葉は、なんと愚かしいものか*]
(240) 2014/02/11(Tue) 01時半頃
|
|
[ぎゅうと。叶うなら1度強く、強く抱き締める。]
……会わせて、あげよう、か?
[声がくすぐったい。 人参柄がないことにも、笑う。>>234]
俺は、運が良いのかも知れない。 桜の時に逢えたから。
俺の、好きな、花。
(241) 2014/02/11(Tue) 01時半頃
|
|
[その影の向こうに、もう一つ>>231。 此方は一人。対する影は二つ。
一人で対峙して大丈夫だろうか。 少し迷い、しかし背を向けることはしない。]
は、大丈夫、だ。 俺は、あの頃よりも、強くなったんだ、から。
[息を吐き、自分に言い聞かせるように呟いた。]
(242) 2014/02/11(Tue) 01時半頃
|
|
[だから──その瞳>>232から狂気の翳りが消えた時 絢矢はまた、僅かに目を瞠った。]
お兄ちゃん──…、 …───わかってる。
[そして静かに、答えた。]
お兄ちゃんは虫じゃない。
[諦観を、静謐で見据え]
直お兄ちゃんはボクの──… わたし、の
今も昔も大切な『家族』だよ。
(243) 2014/02/11(Tue) 01時半頃
|
|
だから、謝らないで。
お兄ちゃんは、ボクがちゃあんと──…
殺してあげるから───ね?
(244) 2014/02/11(Tue) 01時半頃
|
|
豚の生姜焼き、また……作るよ。
[皆で囲む食卓など、もう無いのだと寂しげに目を伏せる。]
…………
(245) 2014/02/11(Tue) 01時半頃
|
|
[涙ぐんで、会えてよかったと言ってくれる、>>236 全ての苦痛が吹き飛んだように再会を喜べる。 涼平の謝罪の声に首を横に振った]
……そんなこ
[ざくり。]
――――と、ぁ
[白いコートを纏う女が、吸血鬼の肩から背にかけて 手にした刃物で深く切り裂いた。
そして涼平を叱咤する。
覆い被さる体が、がく、と片肘をつく]
(246) 2014/02/11(Tue) 01時半頃
|
|
お前だって――――… なに?
[『金色野郎』。 体に染みた鬱金が、命じるままに。]
あま、ね……
[周から見えぬ指先が、爪が。 叶わぬ頼みだと知らしめる為に、首から肩を、背中を、抉るように振るわれた。*]
(247) 2014/02/11(Tue) 01時半頃
|
|
[>>242 フードの下からその白軍服の観察を、 武器は長物、一息に懐に入らねば厄介だ。 リカルダを一度振り返る。
たん、と、軽い音、 地を蹴る勢いを殺さない]
――……、
[左の手に尖った長い銀の爪、 除くのは武器ではなくて優美な細工物の指甲套だ。 血塗れた輝きは、喉首だけを狙う。
フードの下から覗く唇が、歪んだ]
(248) 2014/02/11(Tue) 01時半頃
|
|
……。
[やな予感がする。 僕はいつのまにか真弓ねーさんのマントの裾をぎゅっと握ってた。>>237
懐かしい髪の色をしてる――敵が。 僕は前にあんな髪の色をした人にこういったことがあるんだ。
「僕、人参は嫌いだけど、色は……嫌いじゃないから」
人参は嫌いでも人参色の髪の人が嫌いじゃないって言いたかったんだ。気にしてるかもしれないし。 その人は覚えてるのかな、その人は―――変わってない、のかな]
(249) 2014/02/11(Tue) 01時半頃
|
|
そちらが「殺る気」に満ちているならば、 僕だってやりやすい。僕だって死にたくは、ないからね。
[ふ、と優しく笑った。鉤爪が光る。 そして、厳しく眼鏡の奥の赤が光った。]
「御器被」の直円、参るよ。 ホリー様ほどではないが、僕も迅いよ。 児戯の的ではない―……甘く見ないでくれたまえよ。
[這うような姿勢でゆらあ、ゆらあと揺れる。 「殺す気」なら「殺されまいとする」。 「家族」に手を出すその「矛盾」を拭う根拠。]
(250) 2014/02/11(Tue) 01時半頃
|
|
……うん、
[僕は素直に手を離す。赤い眼どうしが視線を交わし合って、離れてく。>>248
真弓ねーさんが負けるわけないよね。 じゃあ、やな予感の正体って、何なんだろう]
(251) 2014/02/11(Tue) 01時半頃
|
|
[>>247首筋から背にかけて灼熱が奔り、 僅かに遅れて激痛に襲われる。 きっと、こうなることは分かっていたはずなのに、 それなのに――零瑠を殺せなかった]
おまえ、だって……じ、ゆう に [目の前が昏くなり、膝から崩れ落ちた*]
(252) 2014/02/11(Tue) 02時頃
|
|
[双眸の赤が揺れる。 唇を振るわせ、言葉を紡ごうとするも叶わない。
――…止めて。 周を傷付けたくはないのに。
抗えない。 服と皮膚を、肉を抉る感覚が伝わってくる。じくりと滲んだ血が、周の背の白を真っ赤に染めた。]
(253) 2014/02/11(Tue) 02時頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 02時頃
|
[自由になれるのだろうか。
もし。もしも自由になれたとして。 どう生きていけば良いのか。
人には戻れない。 永遠に鬼のまま。
血を求める鬼のまま。
魂と体を囚われてしまった。]
あまね、あまね……ぐす、あまね……
[崩れ落ちる身を抱き止める。 双鬼はいつの間にか姿を消していた。]
(254) 2014/02/11(Tue) 02時頃
|
|
[一つの影が、もう一つのそれを庇うような動き>>237に。 庇う、という動き、に。 僅か動揺した。 それが隙になったかもしれない。
敵と対峙している時に隙を見せるなど、あるまじき行為。 それでも動揺してしまったのは、5年前のことを思い出したからだ。 守ろうとして、守れなかったこと。
だから、一人が地面を蹴ったこと>>246に反応が遅れた。]
(255) 2014/02/11(Tue) 02時頃
|
|
くっ、
[一歩、後ろに飛んだが距離を取るまでは間に合わず。 致命傷は避けた。 が、相手の左手の爪が首を掠る。
見えたフードの下。口元の笑みに、相手を敵と認識して武器を握る。]
(256) 2014/02/11(Tue) 02時頃
|
|
[揺れる髪は、5年前より伸びた。 背も少し伸びた。 顔つきも、年相応に見えるようになって。
しかし、髪の色は変わらない。 リカルダが、「嫌いじゃない」と言ってくれた髪の色は、変わらないまま。
成長して変わった自分を見てもらいたいと思いながらも、久し振りに会うなら気付かないかもしれない。 遠くからでも見つけられるように、と。 願掛けを兼ねて。切らずに伸ばしている髪。
(257) 2014/02/11(Tue) 02時頃
|
|
『贖いをなさい──菖蒲』
[耳の奥で聲がする。
己の罪を贖えと、玉を転がすような聲で言う。]
(258) 2014/02/11(Tue) 02時頃
|
|
[優しく笑う直円に やはり絢矢は笑顔を返せぬまま]
うん、識ってる。 こんな痩せっぽちのボクより、 直お兄ちゃんは、きっと強い。
だけどボクは──敗けない。 ボクはこの日の為に、訓練を続けて来たんだからね。
[会話が始まると手を出さなくなったホリーを横目で見て その参戦意志のないことを確かめると、 絢矢は編み上げブーツの下の地面をジャリと踏んだ。]
(259) 2014/02/11(Tue) 02時頃
|
|
周ちゃんやお兄ちゃんを見習って ボクも偶には口上を述べるべきかな?
──行くよ。
(260) 2014/02/11(Tue) 02時頃
|
|
[周囲では未だ、戦いが続いている。零瑠に向けられる怒声をぎりと睨み付け、唇に笑みを乗せて見せた。]
……
[そうして、無防備な周の首筋に牙を立てて短く吸う。
『家族』の血は、口内にほろ苦さを残すものの、くらり鬼としての歓喜を引き起こした。]
――此処を、崩す。
[宣言と共に周の体を肩に担ぐ。 屈み、落とした小太刀を、手離しているのなら周のものと共に拾う。
悲鳴だけではなく命を奪う為に刃を煌めかせた。]
(261) 2014/02/11(Tue) 02時頃
|
|
右の漆黒は『菖蒲』 ──母を弑した罪なる名。
[左足を軽く後ろに引き、自然に腰を落とす。]
左の漆黒は『常磐』 ──父を黄泉路へ誘いし姿なき兄の名。
[右手をやや前方へ伸ばし、 左の剣先は急所を守るように心臓の前へ。]
(262) 2014/02/11(Tue) 02時頃
|
|
『妹』と『兄』
対の罪名(つみな)を以って贖いの刃と成す──。
(263) 2014/02/11(Tue) 02時頃
|
|
桜庭絢矢──、参る。
(264) 2014/02/11(Tue) 02時半頃
|
アヤワスカは、直円へと、一直線に駆け出した。**
2014/02/11(Tue) 02時半頃
直円は、アヤワスカへとブレながら向かっていく。「虫」のように**
2014/02/11(Tue) 02時半頃
|
柊! 一気に攻めるぞ!
[真白な雪の中でも目立つ赤の実を、探す。
守備隊員は周に構わず武器を振るうことだろう。けれど、自分の手以外では傷を着けたくなくて、零瑠は庇うのだ。**]
(265) 2014/02/11(Tue) 02時半頃
|
|
[見ているようで見てない、 個を個として認識していない。 ――白を纏う者は、吸血鬼を殺す。
だから、殺される前に殺さねば。
抉った爪が翻る、浅い。 一撃でしとめ損ねたのは、やはり白軍服だからか。 握られた武器に、踏み込みは阻まれるか。
ならば、沈んでその足を狙い蹴る。 瞬間だけ、ふわりと緋いフードが浮いた]
(266) 2014/02/11(Tue) 02時半頃
|
|
[零瑠が周の名を呼ぶ声は涙に濡れていた。 首筋に立てられる牙。 流れ出す血と共に、生命そのものを奪われる感触は、 おぞましいものの筈なのに、どこか甘美なものを内に秘めて]
これ、が おまえの いたみ、……なんだ、な。 [言葉を紡ごうとしても。僅かに唇の端が引き攣るように歪むだけ。体が担ぎ上げられる感覚>>261 やがて、意識は暗闇に*溶けていった*]
(267) 2014/02/11(Tue) 02時半頃
|
|
[初めまして―直円の顔をした男が赤い瞳でそうつぶやいた>>168>>173]
なに言ってるの? にいにその子だれ? ほら、まどかだよ
[ホリー様と呼ばれる少女と直円を交互に見つめた。>>173 明らかに二人はこちらの敵意をみせているのだけど体は底から冷えついたように動けないでいた]
(268) 2014/02/11(Tue) 02時半頃
|
|
[リカルダは何を怯えていたのだろう。 触れた小さな手に、囁いた言葉は――]
……だいじょうぶ、 敵は殺してあげるから。
[歪んだ唇は――微笑まない。 ただそんな言葉を紡いでた。
鮮やかな色が間近にある、 何の色だろう、覚えのある色だ。 夕暮れ時の色ガラス、シチューの中の彩り、 ―――あの日の家]
(269) 2014/02/11(Tue) 02時半頃
|
|
[両腕に装着した禍々しい鈎爪 赤くらんらんと光る瞳はまさしく鬼のものだ]
にぃに…なにいってんだよ。 ずっと待ってたんだよ
[きゅっと傷ついたように唇をかんだ>>176]
(270) 2014/02/11(Tue) 02時半頃
|
|
[目の前の敵。 爪先が掠った傷口から、血が滲む。 これだけで済んだのは日頃の鍛錬のおかげだろう。 周との稽古のおかげ、と。息を吐いて。
気を抜いていた心算はない。 ただ、今までの敵よりも早い動きに少し反応が遅れた。
足を狙い沈んだ敵の顔>>266が、ちらりと見えて。]
……え?
[零れる、間の抜けた声。]
(271) 2014/02/11(Tue) 03時頃
|
|
[5年前のあの日から、探していた一人。 大事な家族の、一人。]
まゆ、み……?
[想像していた、彼女の姿よりも僅か幼い顔ではあったが。 しかし見間違うはずもない。
やっと会えたと思う心がここにあった。 まさか、と思う心がそこにあった。
武器を向けていた手が、緩む。 それは、油断とは違う、戸惑いと混乱の証拠。]
(272) 2014/02/11(Tue) 03時頃
|
|
[全員散れ――絢矢の声が戦場に響く>>178
しびれたように動かなかった四肢が その声に反応して一歩後方に飛跳ねると臨戦態勢を取った。その一瞬の間に何人もの機動隊が傷ついていくのが横目に見えた。]
あいつ、くっそつよい女だな
[軽やかに刀を振るうホリーをきっと見上げる。 気づかないうちにしっとりと汗に濡れた両手で もう一度双刀をしっかと掴み直すと。祈祷台の仲間を助けるために戦いの中へ飛び込もうとした瞬間。
絢矢の言葉にひゅっと息を止めた>>190]
…絢矢
(273) 2014/02/11(Tue) 03時頃
|
|
[>>271 緊張の緩んだ声、――隙だらけだ。
潜り抜けるように身を寄せた、 容赦なく銀の爪撃を重ねて、
引き結ばれたままの唇が動く。首がゆるりと傾く。 なにか聞こえた、なんだったのか]
……ああ、
[>>272 場違いにも自分の名前だった、それを理解した。この場に自分の名を呼ぶ者があるのをおかしいと考える、けれど]
(274) 2014/02/11(Tue) 03時頃
|
|
[おかしいけれど、 今、目の前にいるのは――]
でも、あなた、吸血鬼を殺すのよね。
[感情の剥離した声で、 その尖った先端を、突きつける]
(275) 2014/02/11(Tue) 03時半頃
|
|
………、てき……。
[真弓ねーさんがこんな顔してるってことは。間違いなく敵がそこにいるんだ。>>269
敵とはすなわち、“僕ら”に刃向う者。 “僕ら”とはすなわち――5年前、鳥籠のような世界に放り込まれて、吸血鬼になった“家族”のこと。
だから、だから―――]
(276) 2014/02/11(Tue) 03時半頃
|
|
え……?
[敵の動きが、鈍る。>>272 気付いたんだ。さっき戸惑いながら真弓ねーさんの名前を呼んでたし]
覚えてて、くれたんだ、 …キャロライナにーさん。
[忘れられてた方がどれほどよかったんだろうね。 違う、僕は心のどこかで、忘れられててほしいって願ってたんだ。 その方が傷つかないで済むんだから。 “始祖様”や“お姉様”に服従しながら、今の“家族”のことしか信じなくなってる僕のことを。
姿かたちは変わらない。 たった一つ変わった部分を隠すように選んだ帽子の色は、 塗り替えられる前の眼の色と同じ、朽葉色]
(277) 2014/02/11(Tue) 03時半頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 03時半頃
|
[直円を任せる そう先に口にすると、絢矢はその名の如く まっすぐに混戦の中へと飛び出していく]
いっつもみんな、 そうやって
[憎々しげにちっと舌打つ そして一瞬のすきに見失った直円の姿を捜した]
(278) 2014/02/11(Tue) 03時半頃
|
|
あっ!
[ホリーと直円の二人に囲まれる絢矢 いつも ――わたしは遅い このままでは誰も助けられはしない 躊躇いを振り切るように首を振るよ 絢矢の死角を守るように傍につく]
(279) 2014/02/11(Tue) 03時半頃
|
|
[崩れ落ちる身体を咄嗟に抱き抱える。 思わず名前を呼んでしまいそうになるのを必死に我慢して、少しだけ乱暴に明の身体を地面へと。]
…………余計な手出しすんな、お前は周の援護に。 こいつは、俺がやる。
[そう睨み付ければ女は狼狽えながらも他の仲間も連れ去っていった。]
……明、大人しくしててくれない? 悪いようには、しねぇから。
[吸血鬼を見下ろす白。 周りにはきっととどめを刺す寸前に見えただろう。 けれど、涼平には見逃してやることも、傷つけることも出来ずに下手くそな笑みを浮かべるので精一杯だった。*]
(280) 2014/02/11(Tue) 03時半頃
|
|
[武器を向ける相手は、「敵」だ。 でも、真弓は家族だ。「敵」ではない。
敵ではないのに。 なのに、どうして彼女>>274は攻撃してくるのだろう?]
……なん、で、だよ。お前、は。まゆみ、だろ?
[甘い、と言われたことがある。 言われてから、甘さを捨てようと思ったけれど、できなくて。
それが、こんなところで出てしまうなんて。]
(281) 2014/02/11(Tue) 03時半頃
|
|
[容赦なく繰り出される銀の爪。 一撃、辛うじて避ける。早い。気を抜いたら致命傷を負うだろう。]
俺は!家族は殺さない! 家族は、
[叫ぶように、感情のない声>>275に答える。 それは、自ら弱点を晒すようなもの。
本人ではないかもしれない。 ただ偶然、似ているだけの「敵」なのかもしれない。
しかし、それでも攻撃できずにいる。 武器を取り落とさないだけましだ。]
(282) 2014/02/11(Tue) 03時半頃
|
|
[>>281 問いかけに肯定の言葉は無い。 >>282 言葉が矛盾であると考えるのは、 家族であることを肯定してるか、でもそう。 ならば、その武器は何のためにあるのか]
あなたの武器は、 吸血鬼を殺すものでしょう?
わたしや、――リカルダを。
[そして一度リカルダを振り返ったのは、 >>277 声が聞こえたからだった]
(283) 2014/02/11(Tue) 04時頃
|
|
[――もっとも、振り返っただけで、 再び前に“敵”があるのであれば、刃を向けるだけ]
――……
[>>210 もらった白い折り紙の百合の花束、 嬉しくてみんなにも見えるように飾っていたら、 きれいだと触ろうとして、絵の具のついた手でぐしゃりと潰してしまって泣いたのは、ネルだった。
つぶれた百合は一緒に折りなおしたけれど、 赤く汚れた花びらは、塗りなおしても違う色。 ――元の綺麗な白に戻すことなんて出来なかった*]
(284) 2014/02/11(Tue) 04時頃
|
|
[たまたま、「敵」が真弓と似ている顔だった。 そう思おうとしたのに、見てしまった。 後ろにいる、もう一つの影。
何故確認してしまったのだろう。 しなければ、気付かないで済んだ。
気付かなければ、良かった。 気付いてしまった。]
リッキィ……。
[懐かしい姿>>277。 あの時追いかけられなかった、彼女の姿。]
(285) 2014/02/11(Tue) 04時半頃
|
|
[たまたま。 たまたま、真弓やリカルダと似た敵がいるのだと。 そう思いこもうとした。 偶然だと。
――そんな偶然など、ありえないと分かっているのに。
彼女が告げた名前>>283に、言葉はなくとも肯定の意味だと知る。]
(286) 2014/02/11(Tue) 04時半頃
|
|
直円にぃ…
[ホリーという少女の前に這いつくばり、媚びへつらう兄の姿 見たくない目をそらしたい
――だけど
直円のすることだから何か意味があるだと 犬だ 虫だと自分を貶める言葉を連ねる兄の姿をじっと見つめて
―哀しくなる]
(287) 2014/02/11(Tue) 04時半頃
|
|
しゃばっ つまんねぇ女王様ごっこかよ
[綽綽然とほほ笑む姿>>222 行き所のない怒りに ペッと地に唾を吐いた]
(288) 2014/02/11(Tue) 05時頃
|
|
難しい本ばっかりよんでたから そんな変な趣味に引っかかるんだよ
だけどね、私も―しっているよ。 わたしも あの時床をなめるほど這いつくばってた 大きな恐怖の前に力をなくし震えていたよ。 だけどね…あれからがんばって力を付けたんだ
兄ちゃんたちの仇打ちする為に
(289) 2014/02/11(Tue) 05時頃
|
|
なんでだよ。なんでだよぉぉぉぉ!!!!!
[叫ぶ声は悲鳴だ。
吸血鬼を殺す。
そう。 殺すことを使命としてこの白い軍服を着ている。 でもそれは、家族を取り戻す為に、だ。
吸血鬼は殺すべき対象。 家族は守るべき、取り戻すべき対象。
家族を取り戻す為に、辛い訓練をした。 あの試練を乗り越えた。]
(290) 2014/02/11(Tue) 05時頃
|
|
[では家族が吸血鬼になっていたら?
考えたくなくて、考えたこともなかった。 だから甘いと言われるのだろうけれど。]
皆、探してたんだ、よ。 サミュエルも、周も、円も……皆、皆、探してた。
[呟く声には力はない。]
(291) 2014/02/11(Tue) 05時頃
|
|
俺、は。 家族を殺さない、って、言った、だろ。
……俺、は。 お前らと、家族だって、
[思っているのに。 何故、そんなことを言うのだろう。]
(292) 2014/02/11(Tue) 05時頃
|
|
死んじゃってたと思ってた だけどこうやって会えたから
[一瞬の赤の揺らぎ 静まる狂気 震える鈎爪
――ほら、やっぱり兄は変わらない]
帰ろう、またみんな一緒に!
殺るのならこいつだろ!
[相対する直円と絢矢に声をかけて、 二つの刀をクロスに持ち体を回転させながら ホリーへ向かい飛び掛かっていった**]
(293) 2014/02/11(Tue) 05時頃
|
|
[ずっと探していた。 会えれば、また一緒に暮らせると思っていた。 なのにどうしてなんだろう。
見た目は変わっても、そんなことは関係ないと思っていた。 なのにどうしてなんだろう。
渡せなかった贈り物。 手当てのお礼の髪飾り。 渡せると思っていたのに。 なのにどうしてなんだろう。
また今年も人参が入った蒸しパンを作ろうって相談していた。 色は好きだと言っていたリカルダも、きっと食べてくれると思っていた。 なのに。
その場から離れることもできず、武器も構えることもできないまま、そこに立ち尽くしていた。**]
(294) 2014/02/11(Tue) 05時半頃
|
|
っぐ、あ……ぁ
[歯を噛み締めて、呻く。 こんな焼かれるように熱を持って痛む傷はもう、 何年も味わった事がないものだった。 ――守護隊の武器は、吸血鬼への毒を持つ。
抱き止められた手の頼もしさは一瞬で、すぐに地面へ。 ――そこで、信じられない声を、聞いた>>280]
(295) 2014/02/11(Tue) 09時頃
|
|
それで良いわ、ならそちらは任せようかしら。
[相変わらず、奇妙な体勢>>233だがこれはこれで面白い。 そして、狂気に囚われた振りを止めた彼に笑みを見せた。
そして、絢矢の言葉>>244にもこの場にはそぐわないような声をかけていた。]
敵ながら良い覚悟ね、その年で見事だわ。
[サミュエルと違って、5年前を知っているわけでは無い。 だが、かつての兄にここまでの覚悟を持って相対する精神力は正直に賞賛した。]
(296) 2014/02/11(Tue) 09時半頃
|
|
子供のごっこ遊びとは違うのだけれどね。
[円の言葉に苦笑して返す。
まあ、この光景は戦場で何をやってるのかと言われそうだけど。 とは言え、実戦の中で教育する機会があったのだからやはり余裕のなせる事なのだろうと。]
(297) 2014/02/11(Tue) 09時半頃
|
|
[約束の一つを果たした今、心の中にぽっかりと穴が開いてしまった。 もう一つ望むことは願う形で叶うことはないだろう。 振りかざす乾坤圏は容赦なく紅を散らせる。
サミィを殺せるわけがない。 殺したいわけがない。 どんなに隔たりがあっても、彼は家族で仲間だ。 けれど、もう元には戻れない。同じ形には。
赤い目はきっと、吸血鬼本来の色だけではなかった]
手ごたえねぇな…もっとマシなの、いねぇのかよ
(298) 2014/02/11(Tue) 09時半頃
|
|
[見上げた涼平は、白いコートを着ていた。帝都守護隊。 だが、彼は自分に向けて武器をかざす様子がない。 ――聞き間違えだったのだろうか?
そこに、常人の数段鋭敏になった耳が、 遠い声を遠景ではないものとして捉えた>>265]
…………っ、ふ
[ずるり、立ち上がる。ぼたりと血が落ちた。 放り出した双振りの短剣を拾う。
先程の女は声のある方向へ行った。 それに、自分と涼平に剣を向けた。 捨て置いてはいけない]
(299) 2014/02/11(Tue) 09時半頃
|
|
あたしを殺る、ね。
面白い、恐怖を思い出させてあげましょうか。
[回転しながら向かってくる彼女。 その剣を数回日本刀で受け止めてから。]
なるほど、剣舞のようなものなのかしらね。
[速度、腕力と共に一般的な家畜を上回っているようではある。 あくまで、家畜を基準とした話ではあるが。]
(300) 2014/02/11(Tue) 09時半頃
|
|
それでも、まだ甘いわ。
[こちらの剣で相手の双刀を弾き、懐に入ると膝蹴りを円の腹部に叩き込んだ。
対して助走はつかないが、彼女の速度を乗せた一撃だ。 これで殺せるとは思っていないがそれなりの威力はある。]
(301) 2014/02/11(Tue) 09時半頃
|
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 09時半頃
|
[熱い。――熱くない。 痛い。――痛くない]
すぅ――――……
[ゆっくりと吸い、]
はあ。
[吐く。 大丈夫だ。ちゃんと動ける。 とどめが刺される筈だった吸血鬼が再起した事で、 涼平が払った筈の戦場の空気が戻って来る]
……涼平君、少しだけ待っていて。これが終わったら
[波刃の短剣を掌にくるりと遊べば、 立ち去る女の遠い背中に投げて突き刺した。]
一緒に帰ろう。
[剣を向けるだけ向けて、殺さずに背を見せた暗愚に。]
(302) 2014/02/11(Tue) 10時頃
|
|
― 陸軍駐屯地・通信施設 ―
[そこには既に誰もいなかった。 それは正しい意味で誰もいなかった。
兵士は尽く事切れ、かつて、その時代の最新鋭を誇っていた通信部は、破壊され、血の海になっていた]
――……ラッシード部隊長殿……。
[銃剣で壊されただろう通信部中枢機器で喉を裂かれ断命しただろう通信部隊長の指は、最後通信オンを押していた。 きっとこの惨状は駐屯地外部にも伝わっただろう。]
――……きっどごごは、隔離になるだな。 生きて帰れは、しねぇだな……。
[この事態にまた安易な少数部隊を投入するほど、軍も阿呆ではないだろう。 つまり、この駐屯地に今ある者だけで、立ち向かう覚悟をする必要があることを予測した]
(303) 2014/02/11(Tue) 10時頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 10時頃
|
[ただ、もちろん、今のままでは、数は吸血鬼が格段に上だ。しかも……]
――……リー……
[リーとのことを思い出して、 それから予測できることを考える。
いや、熟考する必要などない。 既にわかりきっていることだ]
――……あいづは、おでを殺す。 きっど、マユミも、そうだな………。あいづも、生きでるなら。
[二人のことを考えて、また目頭が熱くなるけれど、 これがきっと、未だに訓練しても越えられない壁だ]
――……吸血鬼は殺すだ。
[それから、ラッシード部隊長だった遺体の首から、鍵束を外すと、別室に向かい、ステンレスの引き出しを次々開けていく。 そこから使えるトランシーバーをありったけ取り出すと、周波数を合わせ、電池を確かめ、そこにあった雑嚢に詰めていく*]
(304) 2014/02/11(Tue) 10時頃
|
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 10時頃
|
[人を殺しながら、ふと思った。 サミィに真弓が生きていることを教えてやればよかった。 あの時そこまで思考が及ばなかったのは嫉妬もあったからだ。
構ってくれた安吾が誰かと遊んでると拗ねたし、 周といつも殴りあいして負ければ悔しかったけれど そこに嫉妬というものはなかった。
俺も変わったのかな。そんなことをぼんやり思っていると背後から切りつけられた。勿論、痛い。 迷わずその下手人の首をはねた]
……。終わらない、かぁ…
[赤い衣裳をもっと深い赤い血が汚す。 終わらせるならどうすればいい?簡単だ。 圏を握りまた奔る。リーダー格を討ち取りに*]
(305) 2014/02/11(Tue) 10時頃
|
|
― 陸軍駐屯地・中央司令部へ ―
[通信施設の現状、そして、兵士の動きも統一性はみとめられない。 つまり、敵は的確に指示を出す人間から討ち落としていることがみえる。 そこが激戦区になっている現状も読み取れるものだ]
――……わすれでだわけじぇねけど、 周、間違っても死んでねえだべな?
[きっと、絶対先頭突入とかしてるに決まってる。 それでヘマやらかすとは思えないけれど、
可能性がないとはいえない。
なぜなら……]
――……あいづ、自分が優しいっで気づいてないがんな。 タコだがら。
[きっと大丈夫と思いながら、移動し…]
(306) 2014/02/11(Tue) 10時半頃
|
|
― 陸軍駐屯地・中央司令部付近 ― >>264>>265 [そこは激戦区だった。 白い軍服の兵士が吸血鬼を目指して突進している。 そう、ここは陥落されてはいけない場所。
その様子を黒い軍服は、眺め、戦況をまず観察する]
――……あでは?
[誰かを背負って、誰かが戦っている。 その白い軍服、見間違えるはずがなかった]
――……周?
[視認したと同時に九節鞭をを唸らせて、走り始める*]
(307) 2014/02/11(Tue) 11時頃
|
|
無理。
[>>293皆で帰ろうと言う円に 残酷なほど穏やかに、きっぱりと告げる。]
一度鬼になった人間は、二度と人には戻れない。 養成所で、習ったよね。
[だから殺すしかない。 殺すしか──。
──嫋やかな手に導かれ、母の頚を断ったあの日のように。]
(308) 2014/02/11(Tue) 13時頃
|
|
[円のホリーへの攻撃はあっさり防がれ、 逆に腹部を狙った膝蹴りが放たれる。
しかしやはり、殺気は感じない。
愉しんで──いるのだろう。 家族が殺しあう様を。
純血の吸血鬼に多く見られる残忍さ。 長大な寿命がそうさせるのか、あるいは種の性質か。
いずれ直円もこうなってしまうのだろうか。
やはり──。]
ここで殺してあげなきゃ───…
[呟くなり、絢矢は走った。]
(309) 2014/02/11(Tue) 13時半頃
|
|
―駐屯所・通信施設付近― [>>290 聞こえた悲鳴に眉根を寄せる、 フードの下、久々に浮かべたその表情らしき表情は伺えない。
吸血鬼を殺す武器を持つ手は動かない。 その手はもともと壊す手ではないことを知っている、 造る手だ、ものを造り生み出す手。
そんな手をもうひとつ知っている。
どちらを“みんな”を笑顔にさせた。 過ぎった記憶は、けれど現在ではない。 ――悲鳴のような叫び声が聞こえる]
(310) 2014/02/11(Tue) 13時半頃
|
|
殺して「あげる」かね、絢矢くん。
[この直円の独特の構え。虫のように前傾姿勢。 限りなく這うに近い。そして、左右にブレる動き。 見るからにバランスが悪そうで、その実バランスは良いのだ。]
………。
[斬る/斬られるには、双方の呼吸が合う必要がある。 そこで、この構えは相手が「合わせに」くると、 バランスを崩してしまう、そんな狙いの構えだ。 こちらの呼吸も合わないが…だから、「この」得物なのだ。]
………。
[ブレてブレる。鈎爪をふるう。]
(311) 2014/02/11(Tue) 13時半頃
|
|
[>>291 その口から聞こえた名前、 返すのは無音、引きつるように口を開いただけ。 それが苦しげな様子だとわかるのは、リカルダだけだろう]
――……やめ て、
[伸びたのは爪の無い右の腕、 血塗れていることには変わらない、 悲鳴を止めたくてその喉首に手を伸ばす。
もうキャロラインはその叫びを発してはいないのに]
(312) 2014/02/11(Tue) 13時半頃
|
|
[数少ない、己より視点の低い相手。 左右に揺れるような動き。
戦いにくい──けれど。
下方から繰り出される鉤爪を左の『常磐』でいなし、 地面すれすれを這うように奔らせた『菖蒲』の剣先で 直円の右鎖骨を狙って切り上げる。
刃が当たろうと当たるまいと、 そのまま直円の後方へと駆け抜け、 振り向きざま懐から抜き出したくないを二本、 直円の下半身を狙って投擲した。
ただの鉄の塊であるくないは 当たろうとも傷はすぐに塞がってしまうだろう。
絢矢の目的は、 一瞬でも直円の機動力を削ぐことにある。]
(313) 2014/02/11(Tue) 13時半頃
|
|
おっ……!?
[直円の瞬発力を以てしても、切り上げはかわしきれない。 もとより「かすり傷は覚悟の上」というつもりだったが。]
………なるほど、実に「陰謀」を含んだ得物だ。
[右鎖骨をかすった傷が、焼けるように腫れている。 彼は露骨に顔をしかめた。そうであってもくないは。 くないは避けようと思えばよけられたはずだ。
しかし、敢えて 下半身にくないを受け入れた。]
………ッ!?
(314) 2014/02/11(Tue) 14時頃
|
|
[剣先が皮膚を裂き骨を削る感触。 しかし断つまでには至らない。
疾駆の勢いをくない投じると共に外側へ逃がし 直円の呼吸の乱れに乗じて地を蹴り その脇腹を再び下からの斬撃で狙う。]
(315) 2014/02/11(Tue) 14時頃
|
|
絢矢……助け………ッ!
[一瞬か細い声で呟いた。この低い姿勢。 機動力を活かした戦い方。それは「前フリ」。
ダンッ!
ギリギリまで引き付けて土下座するように両腕を地面につく。 直円が一瞬、絢矢の視界から「消えた」。]
(316) 2014/02/11(Tue) 14時頃
|
|
[仕掛けは単純だ。御器被が飛ぶように。 直円も両腕に力を込めて、跳び上がったのだ。 直円は「地」を這い、「足」で動く…… この考えを逆手にとって、狙っていたのだ。]
………。
[人にとって、真上は死角。真上から脳天を狙……わない。 正確には脳天を狙うつもりだった。が、]
………。
[「絢矢の顔を傷つけるのを嫌った」ように、 狙いを変えたのだ。鈎爪を開いて、両の肩口へ軌道を変えた。]
(317) 2014/02/11(Tue) 14時頃
|
ホリーは、アヤワスカ絢矢の動きを横目で見ていた。
2014/02/11(Tue) 14時半頃
ホリーは、アヤワスカだけでなく直円の動きも見やりながら。
2014/02/11(Tue) 14時半頃
|
へぇ……
[実に面白い戦い方をする。 這い蹲るような体勢だけでなく、相手の感情に訴えたかと思えば飛び掛るその戦い方。
自分が対峙すればどう戦うかを考えさせるような。 そんな見事な動きであった。]
……。
[それでも、情に訴えるような事をしてもなお。 彼の動きにはかつての家族と戦う事を心の底では嫌がっているようにも見えてしまうのだけれど。]
(318) 2014/02/11(Tue) 14時半頃
|
|
[先手 それが武器だと思った。 ―が、それを楽々と日本刀で受けられて 避けることもできずに腹部に膝がめり込んでくる>>301]
ぐっ
[よろりと地に膝をついた]
(319) 2014/02/11(Tue) 14時半頃
|
|
“なんで”? ―――……“なんで”かって? にーさんが一番分かってるでしょ? それくらい。
[あの時、キャロライナにーさんは僕を止めようとしてくれたよね。 さっきみたいに僕のことを呼んで。>>285
僕はどちらの武器の刃も向けないで言葉の刃をにーさんに向ける。>>290 けれど、それは同時に僕の心にも引っかき傷をつけてるんだ。
あの時にーさんの言う通りにしてたら、って。 考えたことならある。答えは出し切れなかった。
僕はいったいどうすればよかったの?]
(320) 2014/02/11(Tue) 14時半頃
|
|
――、…………い、やっ。
[僕は対峙する真弓ねーさんとキャロライナねーさんの姿がぶれるくらいに首を左右に振る。
やめて。家族の名前を出さないで。>>291 「探してる」なんて言われたら、―――会いたくなるに決まってる。
ほんとに、みんななのかな。 絶対に離さないって決めたのに離された小さな手は、今も伸ばす先を探し求めてるのかな]
(321) 2014/02/11(Tue) 14時半頃
|
|
どうしたの?
あたしを殺してにいにと皆で一緒に帰るんでしょう。
[そう言うと、膝をついた円の頬を日本刀の峰で張った。 倒れなければ反対側からも殴打して。
殺そうとはしない、これはまだホリーにとっては遊びだったから。]
これなら、サミュエル君の方がまだ強そうだったわね。
(322) 2014/02/11(Tue) 14時半頃
|
|
[直円は気付いているのだろうか。 再会してから、 目の前の少女が一度も表情を変えていないことに。
一部の隊員から戦う機械と揶揄されるほど 無駄を排し正確さを追求した動きと、 それを可能にする集中力。
感情を殺すことで、僅かなぶれさえなくなった。
反面──一旦集中が途切れると脆い。]
(323) 2014/02/11(Tue) 14時半頃
|
|
[『戦う機械』になりきったつもりだった。
罪を受け入れ、泣くことも笑うことも己に禁じ、 結果、無感情に家族さえ殺せる心を獲たはずだった。
なのに──]
───、
[眼前の敵──直円の発したか細い呟きを聞くと 無感情な絢矢の瞳に、一瞬動揺が過った。]
(324) 2014/02/11(Tue) 14時半頃
|
|
[その──一瞬。 絢矢は直円の動きを追い損ねた。
視界から消えた御器被を探し、 咄嗟に背後を振り返った絢矢の上空から 鋭い爪が降下する。]
──ッ、
[避けるのは間に合わない。
絢矢は何とか腰を捻り、 利き腕に繋がる右肩僅か下に逸らせ その代わりに晒された左肩を庇うように 『菖蒲』の切っ先を突き出した。]
(325) 2014/02/11(Tue) 14時半頃
|
|
「悪いことをする子は、鬼に攫われてしまうよ」
(326) 2014/02/11(Tue) 15時頃
|
|
[強い―この吸血鬼は格が違う。 一度の手合わせだけでそれは知れた ひとりで向かうのは無謀すぎる。 それでも心が折れたら―だめだ。
――ここは根性だろ]
はっ 大したばか力っ
[去勢を張りながら立ち上がる]
(327) 2014/02/11(Tue) 15時頃
|
|
[幼い頃に聞かされた言葉。 信じることのなかった"おとぎばなし"。
けれど、"おとぎばなし"は本当だった――]
(328) 2014/02/11(Tue) 15時頃
|
|
………。
[突き出された切っ先。左の鈎爪の間に捉えた。 少し息が切れている。右鎖骨をかすった傷が熱を帯びて。]
………。
[片方の切っ先を捉えたまま、右の爪でインファイトも辞さない。 本来的にはあまり得意ではない間合いだが。 右の鈎爪を繰り出し、繰り出し。 急所も迷わず狙っていく……が、決して。そう、決して。 決して絢矢の「顔だけ」は狙わない。]
(329) 2014/02/11(Tue) 15時頃
|
|
[傷だらけの手を取って、ずっと傍にいると言ってくれた少女も、 母親の温かさを伝えようとした、不器用な少年も、 大切なひとたちは、いなくなってしまった。
鬼に攫われてしまった。
悪いことなんかしていない、あの子たちは どうして、鬼に連れて行かれてしまったのだろう?
それはきっと、悪い子に――周に優しかったからだ]
(330) 2014/02/11(Tue) 15時頃
|
|
[ゆらゆら、ゆらゆら、と――体が揺れている。
自分を攫っていく誰かの冷たい身体。 どこへ連れていかれるのだろうと、ぼんやり考える。
――ああ、そうか。 鬼はようやく、悪い子を見つけたのだ。 あの夜、本当に攫われるべきであった悪い子供を。
こんなことを言ったら、世話焼きのあいつは怒るだろうけれど。 きっと、これで良かったのだ。
これでもう一度、皆に逢える。 そうしたら、今度こそ最期まで、一緒に――]
(331) 2014/02/11(Tue) 15時頃
|
|
…… さむ、い。
[失くしてしまったぬくもりを求め、微かに指先が動いた*]
(332) 2014/02/11(Tue) 15時頃
|
|
[小袖の肩を容易く切り裂き、鈎爪が深く肉を抉る。]
──ッぐ、
[焼け付く痛みを訴える肩と引き換えに、 菖蒲は直円の片腕に傷を付けられただろうか。
彎曲したその形状故に、 腱を断ち切られることこそなかったが、 余りの痛みと衝撃にたたらを踏む。]
(333) 2014/02/11(Tue) 15時頃
|
|
[>>308絢矢の声が聞こえる]
習った、覚えてるけど
だ け ど やっぱり 直円にいちゃんなんだっ
[>>316助けを乞う兄の声にびくりと反応した]
(334) 2014/02/11(Tue) 15時頃
|
|
[バランスを崩した絢矢に鈎爪は尚も迫る。
ギリと奥歯を噛み痛みを噛み殺し、 右手一本で繰り出される爪を捌く。
まだだ──もっと。
もっと強くならなければ、 鬼と成った兄には届かない。]
(335) 2014/02/11(Tue) 15時頃
|
|
あら、泣いて謝るかと思ったら。
案外と根性あるのねえ。 あちらの子と良い貴女といい。 5年前に連れて行けば良い吸血鬼になったかもしれないわね。
[立ち上がった彼女を見やり。 右手の日本刀を彼女に向けて構えなおす。]
さあ、続きと行きましょうか。
(336) 2014/02/11(Tue) 15時頃
|
アヤワスカは、血を吸い重くなった小袖の袖で、直円の右爪を絡め取ろうと**
2014/02/11(Tue) 15時頃
|
そうね、直円お兄ちゃん。
あたしよりもそのお兄ちゃんに殺されるほうがいいなら。 手足をもいでから止めは直円に刺させてあげましょうか?
[そう言って微笑む。 まるで、絵本の朗読相手を代わりの誰かにさせようかというような口調だった。]
(337) 2014/02/11(Tue) 15時頃
|
|
[口癖といえば、「陰謀」だが。 思えば直円はそこまではいかないものの、 稀にこんなことを言っていた。 「嫁入り前に顔に傷ついたら大変ですよ」、と。]
(338) 2014/02/11(Tue) 15時頃
|
|
……ホリー様、お止めください。 ホリー様に言われると、どうも調子が狂う。
[左は絢矢の切っ先を捉え、右は袖に捉えられ。 まさに膠着、といったところか。 この鈎爪は「かえし」が傷口を大きくしようと、 そんな悪意に満ちた形状をしている。]
(339) 2014/02/11(Tue) 15時頃
|
|
うるさいっ! あんたに兄ちゃんなんてよんでほしくないっ
[かっとなって中国刀を1本投げた。 くるくると回転しながらホリーの正面へ飛ばす]
(340) 2014/02/11(Tue) 15時半頃
|
|
[怒りに任せた攻撃
―そうみせかけて少女の死角から襲う]
(341) 2014/02/11(Tue) 15時半頃
|
|
全く、この程度なの?
[飛んでくる中国刀、それを余裕を持って見切っていた。 彼女の意図にはまだ気がついていない。
無論、実際に奇襲を仕掛けてきたとしても回避するぐらいの余裕はあるのだけれど。
そして直円の言葉には笑って返す。]
ああ、やっぱり? あたしもね、なんか馴染まないって感じはあるのよねえ。
(342) 2014/02/11(Tue) 15時半頃
|
|
[立ち上がった時に握った己の武器を明に向ける事すらできずにただ持っているだけ。
ただ、立ち上がるとは思ってなかった。 そのまま動かずに居てくれるだろうと。 そんな予想を裏切るように明之進は立ち上がる。 ぼたりと落ちた雫が地面へと広がり、変色していった。
このままじゃ明は。明之進はしんでしまうのではないかと。 頭ではそれが正解だと分かっているのに、再び失うのが怖いせいか震えながら手を伸ばす。]
やめろ明之進、
[掴もうとした手は空振り、明之進の手は武器を拾い上げた。>>302]
(343) 2014/02/11(Tue) 16時頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 16時頃
|
[白色に銀色が突き刺さる。 紅い色をまき散らしながら、女は崩れ落ちた。 それに気がついた軍服が明之進とその背後を睨み付け武器を構え襲いかかろうとする。]
や、めろ!!
[それは軍服に向けた言葉だったか、鬼である家族へと向けた言葉だったか。
一緒に帰る。それはとても甘い響きを孕み、涼平が望んでいた言葉でもある。 それと同時に、それが実行できない事だというのも理解していた。]
一緒に……?何処、にだよ……
[長槍がカタカタと震える。それを押さえつけるように両手で握りしめた。 明を守ろうとする子供の俺と、明を傷つけようとする俺を押し殺すように。]
(344) 2014/02/11(Tue) 16時頃
|
|
[周りの木立を利用すると 思いっきり跳躍し飛び掛かる
切るよりも外す可能性の少ない突きを狙う
すれ違う とらえたか?]
(345) 2014/02/11(Tue) 16時半頃
|
|
[名も知らぬ女が一息に明之進を殺さなかったのは、 ひとつは涼平との距離が近すぎたため、 ふたつは涼平を説得し覚悟の猶予を与えるため、だろう。 人間にとってはそれが致命だ。
瞼を伏す。 急速に冷えた視線が周囲の人間を見回して、 襲いかかる雑兵を銀の刺剣で突き刺した。>>344 吸血鬼殺しに特化した白の兵でなければ、物の数ではない。
自分に武器を振りかざす者よりも、 背後の家族に近付く者をより選んで殺した。]
皆のところに。
[ごく自然に、涼平に告げて見せる。
それが唯一の冀望。]
(346) 2014/02/11(Tue) 16時半頃
|
|
― 陸軍駐屯地・中央司令部付近 ― >>332 [その指先が動いたタイミングだった。 白い軍服の中をすり抜け、周の背負っている人物の後ろを捉える。 その制帽姿と、周を背負っている、という事実で、 最初は吸血鬼だと見抜くことはできない。
ただ、その周りから吸血鬼が溢れて攻撃してくれば、それは凪いでその首を弾き飛ばす]
――……おいッ、 その荷物、どうしだだ!
[あげた声はその人物、と周の耳に届いただろうか]
(347) 2014/02/11(Tue) 16時半頃
|
|
……くす。
[殺気を感じ、優雅な動きで突きを交わしていた。 そして、着地した所を狙って斬撃を繰り出していく。
――七閃。 連続攻撃を繰り出してから一度離れ。]
ま、悪くは無い動きだけどね。 その辺の吸血鬼なら今の突撃で死んでたかもしれないわね。
(348) 2014/02/11(Tue) 16時半頃
|
|
[だがそれは、それは涼平にとって、
果たして『希望』に重ねられるものなのか。]
……くっ。
[零瑠と共に背を守って戦うのとは状況が違っている。 今や零瑠は周を、明之進は涼平を背に庇って戦っていた。
かわせる筈の刃が頬に傷を引き、 届くはずの切っ先が寸での所で伸ばせない。
やがて、吸血鬼に守られている人間へと、 向けられる視線が何の色に染まって行くのか、 ――少年はよく知っている。]
(349) 2014/02/11(Tue) 16時半頃
|
|
逃げるんなら今のうちよ?
直円も彼女も見捨てて逃げて。 いずれまた復讐に来るならばその時また遊んであげても良いわ。
[そう告げてから、少しだけ殺気を見せた。 まだ表情は笑みが残ったままで。]
それとも、ここであたしに殺される?
(350) 2014/02/11(Tue) 16時半頃
|
サミュエルは、その近くで、涼平の声が聞こえたような気がした。
2014/02/11(Tue) 16時半頃
|
トッタ!
[そう思ったのもつかの間、 ふわり漆黒の黒髪が目の前に揺れ 剣は宙を突いた
そのまま地面を転がりながら 浴びせられる間髪を容れぬ攻撃をかわす]
ぐっ
[きらりとひかる鋭い刃が少女の耳元をかすめ 耳をそぎ落とす。 ずるり少女をみつめながら地に尻をついたまま後じさる]
しなない、まだ死ねない
[ジョージに助けられた命そう簡単に落とすつもりはなかった]
(351) 2014/02/11(Tue) 16時半頃
|
|
―陸軍駐屯地到着前―
[2体の吸血鬼討伐にと自分の監視下にあった隊員らを見回す。 周、サミュエル、絢矢、涼平、キャロライナ。 ――円は今、機動隊にいる。
一度帰還するというサミュエル>>59をじっと見つめて、]
………。
[ふっ、と力を抜いて笑う。]
わかった。所属の部で命が出ているなら仕方ないな。 サミュエル、帰還を許可する。
…くれぐれも、無茶だけはしないように。
[最後の言葉はすれ違いざまに肩を叩きながら、彼だけに聞こえるように。]
(352) 2014/02/11(Tue) 17時頃
|
|
でも、絢矢もにぃにも見捨てないし 全部もってかえるのっ!
[劣勢であっても口だけはまだ達者]
にぃにが臆病なのは 優しいからなの!
にぃには喧嘩が嫌いなのは 人も痛いって知ってるからなの
[決して争いにかかわろうとはせず 怒るよりたしなめるという風だった兄を思う]
直円にぃにこんなことさせるあなたの傍になんて おいておけない
(353) 2014/02/11(Tue) 17時頃
|
|
[早く、強く、と焦りを露わにする子らよりも、 感情を殺して、押し込めてしまった子らよりも、
そういったものを表に殆ど出そうとしないサミュエルの方が、自分には余程危うく見えていて。
…わからない。彼が何を考えているのか測ることは、安吾には難しい。 だから。彼の言動に何かしらの思惑を感じた時は、一声かけるのを忘れない。
――あの日起きたことの全てを、自分は未だに知らないのだから。]*
(354) 2014/02/11(Tue) 17時頃
|
|
[ほら、――やっぱり、世話焼きのあいつが小言を言いに来た。
混濁した意識の扉を叩く友の声>>347 荷物扱いは、ねえよなあ、と、そんなことを考えながら瞼を開く。
状況は良く分からないが、 未だ人間側は負けてはいないらしい。
ならば、自分も戦わなければいけない]
――……サミュエル。
[けれど、血を流しすぎて、身体に力が入らない。 黒衣の仲間に視線だけを向ける]
(355) 2014/02/11(Tue) 17時頃
|
|
そう、死ねないのね。
[5年前にサミュエルにやったように。 わざと道を開けてから微笑んで見せた。]
さ、良いわよ。 仲間を見捨てて逃げなさい?
あたしは優しいから、貴女は殺さないように皆に伝達してあげましょうね。
[無論、逃げる振りをしてこちらに仕掛けてくるならその時は容赦しないつもりだった。
警戒は解かないままでもう一度微笑んで。]
(356) 2014/02/11(Tue) 17時頃
|
|
―駐屯地東端・到着直後―
涼平!!
[現場を見るや否や、指示も聞かずに飛び出して行く涼平。>>40
――いつでもそうだった。 打込みの稽古の時は、誰にも先んじて自分に斬り込んで来る。>>1:375 決して諦めず、あの手この手と尽くしては挑み続けるその心は、まさに槍が如く真っ直ぐで。
そんな涼平にいつだったか告げた言葉は、 …果たして彼を救うだろうか。それとも苦しめるだけだろうか。]
(357) 2014/02/11(Tue) 17時頃
|
|
おはよう、涼平。 …よく、試練を乗り越えたな。 選んだのは…長槍か。
その槍は、おまえの心だ。 真っ直ぐな涼平そのものだと、俺は思うよ。 …涼平。おまえの長所は、その素直さ。 だが、忘れるな。 戦場では、感情に任せて動いたら負けるぞ。
飛び出すだけじゃない。時には立ち止まれ。 自分の心は殺すんだ。 俺たち守護隊は、自分のためだけに戦ってるわけじゃない。 護りたいんだろ?…あの時、護れなかったもんをさ。
だったら。相手を斬る時は、躊躇うな。 ――それが、どんな姿をしていても、だ。
(358) 2014/02/11(Tue) 17時頃
|
|
[――咄嗟に飛び出していった涼平を周が追って行った。 危ない場所には自らが真っ先に斬り込みに行く周が。
すぐに駆け出す涼平も、苛烈な周も。昔の自分によく似ていて。 二人が心配だが、かといって止めに走ることはできなかった。 …今、この戦場には、明らかに指揮官が足りない。
どうか、無事でいてくれ。 駆けていく二人を信じて、そう願うほかなかった。]*
(359) 2014/02/11(Tue) 17時頃
|
|
……あらあら。 残念ね、貴女が皆を見捨てて逃げる所を見たかったのに。
[そう言って、冷たく見つめる。 直円の事を言われると、楽しそうな顔を見せた。]
そうね、臆病な部分も優しい部分もあったわ。 だから狂った振りをしたままで貴女達を殺そうとしたんでしょうね。
それも、もう終わるわ。 彼には、いいえ。彼だけじゃなく理依達もだけど。 あたし達の為の戦士だもの。
(360) 2014/02/11(Tue) 17時頃
|
|
>>355
[周の声がした。こちらを呼んだ。 どうやら死体を運んでいたわけではないようで、心底ほっとする。 だが、心配の焦りの次に出てくるのはわかりやすい怒り]
なにやっどんだッ!おまー、みっともねぇ 情けねぇ姿晒すんじゃねぇだッ!
[そして、近寄ろうとした。 そう、まさか吸血鬼に背負われているなどと思うはずもなく…]
(361) 2014/02/11(Tue) 17時頃
|
|
逃げない!
[ホリーから目をそらさず立ち上がる。
ここでこの少女に勝てる手段はないと思う 無駄死にすることは下の策 それはわかっているが、 ここで背を向けてはきっともうこの少女と戦えなくなる]
(362) 2014/02/11(Tue) 17時頃
|
|
理衣くん
[名前を聞いて瞳が揺いた>>360]
理衣くんも…って
まさ か、まさか 遺体の見つかってないみんな…まさか
[顔色が今までになく青ざめ震える]
(363) 2014/02/11(Tue) 17時頃
|
|
[サミュエルの言う通り、戦場で戦いを忘れ、情けない姿を晒してしまった>>361 だが、魂と心を囚われ鬼と成り果てても、それでも周を捨てられなかった零瑠を、周だって見捨てることはできない]
……零瑠、 すまないが、降ろして、……くれない、か。
[けれど、零瑠は鬼で自分は鬼狩りだ。 このまま、彼に身を委ねている訳にはいかない]
(364) 2014/02/11(Tue) 17時半頃
|
|
精神力は褒めてあげるわ。
まあ、命知らずだとは思うけどね。
[警告は終わり、後は殺すだけと言った所。
戦闘態勢に入りかけた所で彼女の青ざめた顔を見て。愉しそうな様子で言葉を続けた。]
そういう事。 貴女があたしから逃げ出してれば他の皆とも再会出来たかもしれないわねえ。
みんなすっかり成長して。 立派に家畜を……貴方達に合わせて言うと人を殺せるようになっているわ。
(365) 2014/02/11(Tue) 17時半頃
|
|
生きて… あなたの戦士 人を殺す鬼にされてる?
[鬼に捕まれば死んでいるか、もしくは贄として生かされているかどちらかだろうと思っていた まれに人が鬼にされることもあると聞いていたが まさかと思っていた。]
(366) 2014/02/11(Tue) 17時半頃
|
|
―駐屯地東端・少し前―
「退路を塞がれた!!」>>45
[背後で上がる声を聞き、敵の素早い行動に舌打ちしつつも。 そこへと駆けていく絢矢、多くの兵に紛れて既に姿の見えないキャロライナ。]
…全員バラバラ、か。
[護りたかった。同じ孤児院出身の家族達を。 皆が一所に、この目の届くところにいてくれさえすれば、そう願ってもいた。
だが、現実はそう甘くはない。――ここは戦場だ。 自分の身は自分で護らねばならない。行動は全て、自己責任。 もう昔とは違って、彼らも皆、抗う術を手にしている。
…特別扱いするわけには、いかなかった。]
(367) 2014/02/11(Tue) 17時半頃
|
サミュエルは、周の言葉に足を止める。零留?
2014/02/11(Tue) 17時半頃
|
そこ!辰次班! 班長が死んでも狼狽えるな! おまえらは守護部隊だろ!戦え!諦めんな!
手の空いてる奴、絢矢に続け! これより、退路の確保に向かう!
地形の理がなんだってんだ! 下ってくる敵の勢いを利用して、逆に串刺しにしてやれ!!
[絢矢の言葉>>49を受け、周囲を叱咤し即席の隊を作り差し向ける。 敵は、坂の上。これは厳しい戦いになると覚悟したその時――]
(368) 2014/02/11(Tue) 17時半頃
|
|
[轟音を上げて現れたのは円の所属する機動隊。>>53 機動隊であるのに遅れてやってきたことはいただけないが、結果的に挟み討ちの形に>>55。]
助かった…!あとはおまえたちに任せる。 機動隊と協力してこの場を確保してくれ。
…俺は、あっちをまとめてくる。
[この時は、まさかそこに直円が>>54、そして純血吸血鬼のホリーが舞い降りる>>166とは夢にも思わない。 くるり、踵を返して走り出す。
円や絢矢のことも気にはかかるが、今はもっと広い視野を持たねばならない。 孤児院出身の皆は”家族”だが、自分にとっては軍の皆も等しく”家族”であるから。
より多くの兄弟達の命を護るため。個人へ向ける情は切り捨てた。]
(369) 2014/02/11(Tue) 17時半頃
|
|
[絡げた鈎爪──撃ち込んだ刃は逆に捉えられ膠着状態。
円とホリーの会話が聞こえて来る。]
逃げて──ううん、 安吾さんか、ジャニスさんを呼んで。
その鬼はボク達だけじゃまだ無理だ。
[袖が緩まぬよう強く引けば 傷口から血が溢れ地面に血溜りを作る。]
(370) 2014/02/11(Tue) 17時半頃
|
|
───もう、喋らないで。
[静かな──怒気を孕んだ声が漆黒の少女へと。]
聞いちゃ駄目、円。 ボク達の家族は──あの時に死んだんだ。
ここにいるのは人の生き血を吸う鬼。 ボクらとは違うモノだ
(371) 2014/02/11(Tue) 17時半頃
|
|
[その時になっていっそう絢矢の言葉が胸に突き刺さる>>244]
あなたはにぃにを知っててやらせるのね
直円にぃ…絢矢を傷つけてはだめ これ以上殺してはダメ
[直円に声は届いただろうか]
じゃないと本当に壊れてしまう 本当の鬼になっちゃう
(372) 2014/02/11(Tue) 17時半頃
|
|
あたしのとも違うわね。
まあ、これ以上は貴方達が知る必要はない事だわ。
[絢矢の言葉に、困ったように返答する。]
全く、こんなに優しいあたしを鬼だなんて。 守護部隊の教育はどうなっているのかしらねえ。
……安吾にジャニス、それが守護部隊の隊長格ってところなのかしら。 ま、お友達もああ言ってくれてる事だし。
見捨てて逃げたらどうかしら?
(373) 2014/02/11(Tue) 17時半頃
|
|
[ホリーが円を追撃するなら 直円に背中を晒してでも護りに行くつもり。]
直、お兄ちゃん──ねぇ、ひとつ教えて。
[捉えられた右の小太刀が鈎爪の間を滑り抜ける。 金属の擦れる耳障りな音を聞きながら、 唐突に直円へと倒れるように距離を縮めた。]
(374) 2014/02/11(Tue) 18時頃
|
|
あらあら、怖い怖い。
貴女は本当に素敵だわ。
[絢矢からの言葉にもそんな回答を返す。 彼女の悲しみも愉しくて仕方ないといった様子だった。]
(375) 2014/02/11(Tue) 18時頃
|
|
わぁぁぁあああああああ
[かなわぬでも目の前の黒髪の吸血鬼相手に せめても一太刀 命を捨ててもなんて そんな意地を張っている場合じゃない]
にいちゃん、にいちゃんダメだよ 直円にいちゃん
(376) 2014/02/11(Tue) 18時頃
|
|
>>364
[周の言葉に足を止める。 戦場はそれでも動きは止めないが、 零留ときいたときは、確かに止まった]
零留……。 おまーも………吸血鬼だが?
[眼光きつく、周を背負っている人物の後ろ頭を見つめた。 地に落ちた九節鞭はいつでも息を吹き返せる]
(377) 2014/02/11(Tue) 18時頃
|
|
―駐屯地・中央訓練広場―
[東端の門よりいくらか内部へ歩を進めたところに、ひと際激しい戦場があった。
中央訓練場。 広々としており、普段は陸軍の小規模演習に利用される広場だ。
右手には司令本部の建物、尖塔を見ることもできよう。 更に西に進めば、通信施設の電波塔が僅か顔を覗かせる。
常ならば整然と整えられているその場所は、司令部へ向かう守護部隊と、それを阻止する吸血鬼の軍がぶつかり合って血の海と化していた。]
(378) 2014/02/11(Tue) 18時頃
|
|
くそ…さっきから全く情報が入って来ないな… どこで何が起きている?
おい!余四朗班、後方! 抜かれるな!
[周囲をまとめ、孤立する班の出ないよう、押し戻されることのないよう、指示を出し続ける。 近寄る吸血鬼には、容赦なく苗刀を揮う。
檜江隊長は、既にこの世にいない。 ――自分らが立たねば誰が。
場の把握は相変わらず得意でないが、そうして声を張り上げる姿は、傍目にも目立つだろうか。]
(379) 2014/02/11(Tue) 18時頃
|
|
[感情のない瞳が間近に直円を見詰め]
お兄ちゃん“達”は───幸せだった?
[只真っ直ぐに、透明な声で尋いた。]
(380) 2014/02/11(Tue) 18時頃
|
|
[苦痛に耐えるように眉を寄せる。 対する真弓の顔はフードで見えない>>310。]
……なぁ。 僕は、お前らと家族じゃなかったのか……? そう思ってるのは、僕だけなの、か?
[あの試練の時から変わった自称が、昔に戻る。
聞いてはいけない問いをした。 否定しか求めていない問いをした。
肯定が返ってきたら、動けなくなるだけというのに。]
(381) 2014/02/11(Tue) 18時頃
|
|
……これは少し減点かしら。
さっきの奇襲はそこまで悪くなかったのにね。
[大声を上げながらこちらへ向かってくる円>>376。 その突撃を一度受け止めてから。
刀で弾いて、相手に隙を作らせ……腹部を狙って薙ぎ払う。]
(382) 2014/02/11(Tue) 18時頃
|
|
[伸びてくる手>>312。 払うことなくそれを目で追えば、視界に入る汚れた白の軍服。 それは、敵を殺した証拠。]
サミュエルの奴がさ、養成所で野菜、作ってるんだ。 あいつの人参ジュース、美味いんだ。 お前らにも、飲んでもらいたくってさ。
[離れていた間のこと、たくさん話すことがある。
模擬戦で、涼平と夕飯をかけて勝負したこと。 笑わなくなった絢矢のこと。]
(383) 2014/02/11(Tue) 18時頃
|
|
[嗚呼、リカルダ>>320の声が聞こえる。
分かってる。 あの時、追いかけなかったからだ。 手を、伸ばせなかったからだ。
まるで、そのことを責められているように聞こえる。 自分が知っているあの子はそんなことしないのに。
もう取り戻せないというのだろうか。]
(384) 2014/02/11(Tue) 18時頃
|
|
ごめん、な。……ごめん。 今度は、ちゃんと、追いかける。 離さない、から。
帰ろう。皆、待ってる。
[二人へと伸ばそうとした手。 嗚呼、武器を持っていては、どちらかしか掴めない。
二人の手を掴んで帰るには、武器はいらない。**]
(385) 2014/02/11(Tue) 18時頃
|
|
[敵からも、味方からも、見つけやすい位置にいる自覚はあった。 だから、]
何かあったら、迷わず頼ってくれよ… …どうか無茶だけは、しないでくれ。
[溢れかえる吸血鬼と軍人の群れの中に飲まれてしまった弟、妹らに。 心を殺しても少しばかり贔屓目になってしまうが、願うくらいは許されよう。
ここが落ち付けば、ある程度自由に動くことも可能になるはず。
――この時は、まだ知らない。 自分の元へ向かってくる、想定外の"家族"がいることを。>>305 戦場のあちこちで、彼らが殺し合わねばならない運命に晒されていることも。]
(386) 2014/02/11(Tue) 18時頃
|
|
絢矢、ジャニスさんか安吾さんを連れて直ぐ帰る! 待ってて!
お兄ちゃんを…直円を
[助けてあげて…そう言いたかったけど 本当に今何をすべきかを考え口をきゅっと噛む。 そして嫣然とほほ笑むホリーを睨みつけ]
コマのように動かして楽しんでるつもりだろうけど あなたの思い道理にはさせないからっ
[軍服と同じ白いバイクへまたがると爆音を立てて戦場の中心地へ向かってはしりだした**]
(387) 2014/02/11(Tue) 18時頃
|
|
………。
[膠着状態のまま。質問には赤い瞳が揺らめいた。]
……さぁ。僕はみんなではないから。代弁はできない。 でも、少なくとも僕は。
幸せか……今、まさに辛いよ。
(388) 2014/02/11(Tue) 18時半頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 18時半頃
直円は、左腕が跳ね上げられた。
2014/02/11(Tue) 18時半頃
|
[金色の始祖に支配された零瑠は 周の願い>>364を受け入れてくれるだろうか]
――……。
[>>377眼光鋭く問い質すサミュエルの言葉に、 辛そうに顔を歪める。 零瑠が答えてしまえば、もう戦うしかなくなると分かっていたから**]
(389) 2014/02/11(Tue) 18時半頃
|
|
……。
[腹部を狙った斬撃を受け止められ。 そのまま、バイクまで辿り着くと逃亡する円を見送っていた。
全力で追えば追いつけただろうが、別に構わないぐらいには考えていたのだ。]
全く、賢いのか無謀か良く分からない子だわね。
(390) 2014/02/11(Tue) 18時半頃
|
和算家 直円は、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 19時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 19時頃
|
どこだ…さっさと終わらせてやる。
[きんいろの眷属となってからあがった身体能力は昔の比ではない。 持ち前の器用さを入れれば武器の扱いも格段にあがった。 そう、あの時ほしかった強さは今手の中にある]
殺してやる。それで終わるなら。
[視線の先、指令部へ走る間際、小競り合いをしている部隊がある。 頭に叩き込んだ図面ではそこは訓練場の筈。 叱咤激励する威勢のいい声>>378が聞こえる。 口端を上げ、その声のほうへ威嚇としてわざと狙いをそらして輪を振り投げる]
(391) 2014/02/11(Tue) 19時頃
|
|
[東端の退路は確保した。 そう思えばこそ、ここを明け渡すわけにはいかない。 臨時の副官を傍に置き、周囲を指揮する。]
そっちだ!左方前進! 中央1班、右の援護に回れ!
伝令、他の状況を教えr――
[通信設備が使えぬとなれば人力に頼る。 問いかけた先、振り向けばその首が紅を吹いて。>>391]
おい!しっかりしろ…! …っ。ダメか。
…俺の邪魔するのはどこのどいつだぁ?
[その場を副官に任せ、凶器の飛んできた方へと駆ける。]
(392) 2014/02/11(Tue) 19時頃
|
|
……。
[僕はキャロライナにーさんと真弓ねーさんの間に入る。にーさんからねーさんを守るように。 にーさんの声はちゃんと届いてるよ。だけど答えてあげることはできないんだ。 ありがとうキャロライナにーさん、僕らのことを家族だって思ってくれてて。 でも、それとこれとは話は別で]
………僕こそごめん、…勝手に行っちゃって。
[僕は素直に謝る。>>385 これでキャロライナにーさんの手を取れればどれだけよかったんだろうね]
(393) 2014/02/11(Tue) 19時半頃
|
|
[やがて視界に捉えたのは、血が如き深紅のアオザイ。
―― 遠目からでもわかる。 こいつは、できる。 そこらの吸血鬼とは格が違う。
右手の苗刀を油断なく構えて寄れば、その顔に、]
………。
[沈黙ののち、にやりと口元だけの笑みを一つ。]
…よう。元気にしてたか?理依。
[驚きはした。が、動揺はない。見せない。]
(394) 2014/02/11(Tue) 19時半頃
|
|
ごめん、……もう喋んないで。
[僕はキャロライナにーさんの手を払いのける。 少し力を加えすぎてにーさんの身体が揺らぐのが見える]
もうこれ以上真弓ねーさんを苦しめないで。
[僕には分かるんだ。真弓ねーさんが苦しんでるのが。 原因は何だろう。みんなの名前を呼んだ瞬間苦しげにしてたから、やっぱりこの話題はしちゃダメだよね。
僕だって笑い顔が貼りついたまんまだけど、 会いたいと会いたくないが混ざって気を抜くとどうにかなりそうなんだ]
(395) 2014/02/11(Tue) 19時半頃
|
|
[威嚇に投げた輪は紅い血をつけて返ってきた。 その血をなめ取り視線を向ければ 案の定、こちらに駆けてきた者がいる]
俺だよ。俺が邪魔してるんじゃなくて お前が邪魔してんのさ!
[飛ぶように跳ね、声の元へ飛び掛る。殺意を持って]
さっさとカタつけたいんだよ。 誰だか知んないけど死……
[笑みを浮かべるその顔に、また血の気が引いた思いをしたが]
……お蔭様で。安吾兄。そっちもだね。
(396) 2014/02/11(Tue) 19時半頃
|
|
喋んないで、あと、……武器を持たないでいてくれればいいから。
[それと、そう、―――武器だ。 帝都守護部隊の持つ武器はどういうわけか吸血鬼の傷の再生を遅くする、らしい。 僕は脇差を抜くと、キャロライナにーさんの武器――長巻の刃めがけて振り下ろす。
敵のいない世界に近付くのに、今は武器が邪魔なんだ**]
(397) 2014/02/11(Tue) 19時半頃
|
|
[殺意と共に加えられた一撃>>396を苗刀で受け流す。]
おう、ピンピンしてらぁ。
んで、俺が邪魔だって? まーた、おまえは。 …俺が他の相手にしてたから拗ねてんだろ。
[いつかの、そんな古い記憶>>305を持ち出して。]
その紅い目。 …なっちまったんだな、吸血鬼に。
そうやって俺の兄弟殺してる以上、おまえには――
[今度はこちらから斬りかかる。 まず右腕を落とそうと、躊躇いなき一閃。]
――死んでもらわなきゃなんねぇ、な!
(398) 2014/02/11(Tue) 19時半頃
|
|
ふ、ふふ、あはは……アンタもここにいたんだね。 あぁ、なっちまったよ、鬼ってやつに。
[振り下ろされた刀、中途半端によければ右腕に当たる。血が噴出した。 その刀筋の迷い無さに、一度唇をかみ締めたけれど]
もう俺はアンタの家族じゃないんだね。 でも俺も強くなったんだ。アンタには負けないよ。
[あの頃と同じ顔で、懐かしさをこめて一度笑う。 その後足元を狙い右手の圏を凪ぎ 上半身の刀を受けるためにもう片方の圏で防御を けれど右手の怪我で動きは若干鈍い]
(399) 2014/02/11(Tue) 19時半頃
|
|
[5年前なら、悩んでいた。 目の前に、吸血鬼となった友が、"家族"が現れたなら。
それまでにも、何度かそういうものと遭遇したことがあったが、 相手がそうであると認識できたのは、いつも殺した後だった。
あの孤児院襲撃の日。 一番の友を自ら斬り捨てて、それに気付いた日。
――あれから、5年。 安吾は変わった。いや、考え方を変えた。]
(400) 2014/02/11(Tue) 20時頃
|
|
[最初に人を殺したのは、 自分の憎しみのためだった。
生きるためでも、身を守るためでも、 仕方なく命令に従ったわけでもなく。
無力な罪無き弱者を、憎悪のままに残虐に屠った]
(401) 2014/02/11(Tue) 20時頃
|
|
[自分に近しかった吸血鬼を斬りたくない気持ちは、もちろん今でも同じだ。
それでも。 彼らを斬ることで護れるものがあるということ。 彼らの命を断ち、代わりに繋ぐものがあるということ。
苦しみに塗れる生には終わりを。 希望を繋ぐ生には未来を。
この一太刀は、相手を想えばこそ。 そして今を、これからを生きる者のために――]*
(402) 2014/02/11(Tue) 20時頃
|
|
[>>387 否定も肯定も返さなかった。 “家族”おぼろげな形、目覚めれば消える優しいゆめ。
忘れるはずは無い。 それは一番大切なこと。 しかしその感情は遠い場所に置き去りのまま]
……キャロライン、
[その認識を確かめるように音に出す。
そしてただ理解する。 ここにある敵は現状脅威でない。 その武器は振るわれず、リカルダを害することもない。]
(403) 2014/02/11(Tue) 20時頃
|
|
[昔。試練を死にものぐるいで乗り越えた次の日の朝の話。 安吾が俺を見ながらこう言っていた。
俺の長所は素直な事だと。けれど護りたい物があるなら自分の心は殺して動け、相手がどんな姿をしていても戸惑わずに斬れ、と。
俺はそれに大きく頷いた。家族を、守りたかったから。 それは大分武器が手に馴染んだ今も変わらない。 そう、変わらないからこそ揺れる。 守れなかったモノが目の前にいるから、自分に、皆のところへと帰ろう、そう告げて俺を背に庇っているから。>>349
瞳が揺れる、頭が心がゆらゆら揺れる。
どんな姿をしていても、戸惑わずに斬れ、斬れ、斬 れ ……!]
(404) 2014/02/11(Tue) 20時頃
|
|
[――――ガキン!]
[明之進へと降りおろされた刃を間に入って受け流す。瞬間。 軍服からの視線の色が完全に変わった。 その後も続々と襲いかかってくるものを殺さずに立てないようにしながら、小さく声を張り上げた。]
………無理だ、俺には無理だ。 心を殺して家族を斬るなんて………!!!
[一番護りたかったモノに刃を向けるなんて、息の根を止めるなんて。 涼平にはどうしてもできなかった。 小さく呟いた謝罪の言葉は軍服へと宛てた言葉か。 どちらにしろきっと、人間の耳には届かず融けた。]
(405) 2014/02/11(Tue) 20時頃
|
|
[>>321 リカルダの拒絶の言葉、 拒絶の意味は、きっと自分と同じなのだろう。]
―――やめて。
[そして>>383 “彼”の“今”を語る言葉に、 赤く染まった白い手は再び喉首を捕らえようとした、 それは殺意ではなく単純に聞きたくないものを止めようとする行為だ。 けれど>>393 割り込んだ小さな影に、阻まれた]
(406) 2014/02/11(Tue) 20時頃
|
|
理依。…"家族"だよ、おまえは。 今でも変わらず、俺の大切な弟だ。
…そう思うからこそ、 おまえの命は、俺が終わらせる。
[変わらない笑顔。>>399 今一度、かつてと同じように、心からの笑顔を返そう。 理依は愛する弟であるという、その証明に。]
たしかに、強くなったな。 俺も…昔みたいに手加減はできなそうだ。
[足元を狙う圏に一歩後ろへ引く。 軍服の裾が切れて、僅かに紅が滲む。
打ちおろした刀はその攻撃で切っ先を逸らされた。]
(407) 2014/02/11(Tue) 20時頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 20時頃
|
――さぁ、ここからは本気でいくぞ。
[もう一本、左手で苗刀を引き抜いて。 通常よりリーチの長い、二刀流。
後ろに少し距離を取り、態勢を立て直してから駆け出した。]**
(408) 2014/02/11(Tue) 20時頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 20時頃
|
[円の声と遠ざかるエンジン音>>387を聴きながら 兄の──兄だったモノの答えを待つ。
五年の歳月を経ても変わらない身長。 あのまま時が経っていれば 今頃見上げている筈だったのに。
聖水銀の力と訓練で、 絢矢達保護された子供らもまた、 純粋な人の躯には過ぎた力を得た。
絶望と、後悔と、懺悔と── 夜毎繰り返される悪夢の日々に、 連れ去られた兄姉達に、 僅かなりとも幸いあれと祈らなかった日はない。
例え──狂ってしまった母のようにでも 笑っていて欲しいと───。]
(409) 2014/02/11(Tue) 20時頃
|
|
[>>388直円の返答に、絢矢は──]
──ごめんね、お兄ちゃん。
[唇の端を幽かに引き攣らせるように、 機械めいたぎこちない笑みを形作った。
その貌のまま、跳ね上がる左腕を見上げ、 僅かに身を引き振り下ろされる鈎爪へと、 昔より丸みを帯びた、滑らかな白い頬を晒す。]
(410) 2014/02/11(Tue) 20時頃
|
|
[かわせないかも知れない、と思った刃を、 間に割って入って防ぐものがあった。>>405 一瞬、振り返って、浮かぶ喜色。
動くたび背から血は流れるけれど、大丈夫。 『同じ思い』が、体を衝き動かしてくれる。
不殺の戦い方をする涼平によって、身の周りには 傷付けられた者達の叫びや苦悶が混じるようになる。
裏切るのかと、涼平へ叫んだ兵士の腹を突き刺し、 振り上げた足で、鈍い音を立てて首を圧し折る]
(411) 2014/02/11(Tue) 20時頃
|
|
………。
[ぴたり。振り上げた左の鈎爪が止まる。 やはり、絢矢の「顔は傷つけたくない」のか。]
絢矢くん……!?
[行き場所を失った鈎爪が、困ったように震えたあと、 右に絡められた袖に向かい、距離を取る。 ふぅ……息が上がりぎみだ。]
謝らないでくれたまえ。お互い様ではないか。 僕を殺して「くれる」のだろう? 僕は死にたくないから、殺してでも抵抗する。
それでいい、それでいいじゃないか。 そうだ、それだけに実に単純だ。
[誰に言っているのだろう。ぎこちない笑みに、 ひどく困ったような表情を返した。]
(412) 2014/02/11(Tue) 20時頃
|
|
[寸前で止まった鈎爪の先端が頬に冷たい感触を残す。
距離を取った直円へと、 絢矢は更に踏み込み距離を詰める。]
変わってないね、お兄ちゃん。
ボクは憶えてる。 お兄ちゃんはよく、ボク達に顔を大切にって言ってた。
──だけど
[満足に動かない左手から『常盤』を鞘に納め 右手で喉を狙って突きを繰り出す。
誘うのは鈎爪のひと薙ぎ。]
(413) 2014/02/11(Tue) 20時半頃
|
|
そんな目で見ないでよ。 …いいんだ。そんな風にいってくれなくても。 兄貴にとってただの鬼の1人なんだから。 家族を守ってあげるといいよ。
[半分、泣き笑いだった。 嫌でも武器は下ろせない。 嫌でも拒否はできない。 もう、同じ鬼である彼らも「家族」とは思わない。思われなくていい]
俺は守らないといけないヤツがいるから今はまだ死ねないけど。
[安吾は強くなっただろう。負けるかもしれない いくら予定外に始祖の血を受けたとはいえ。 頭で理解していても心がついていかないまま構えた圏を突きつけた]
(414) 2014/02/11(Tue) 20時半頃
|
|
>>389 [零留の答えは待たずとも、わかっている。 なぜなら、もう、家族であり、吸血鬼であるヤツと出会ってしまっているからだ。 そして、そいつを前に、あと標的としてたホリー・ニルヴァーナを前に自身は逃げた。
表情には出さず、ただ、ゆるく、答えまでの間に繰り返す瞬きは、それでも零留から注意を逸らさないために]
――……さっき、リーにあっただ。 吸血鬼になってただ。 おでを殺すっていっただ。
[それは、零留が答えを言った後か、それとも前か。 いずれにしろ、つまりは、理解しているということを伝えたかった]
(415) 2014/02/11(Tue) 20時半頃
|
|
違う!違う違う違う違う! ただぁ……舐ってやろうって。そう思っているだけですからぁ。 顔が傷つくとぉ、折角の苦悶がぁ、見えませんからぁ!
[この話し方は、一種の防衛反応なのかもしれない。 「架空の狂った」自分なら、仕方ない、と。]
僕はぁ!ホリー様配下のぉ!! 御器被ですからぁ!「お兄ちゃん」では! けっしてぇ!ありませぇんからぁ!!
[誘い通り、鈎爪で薙ぐ。]
(416) 2014/02/11(Tue) 20時半頃
|
|
[通信施設の不能、 ただならぬ事態であるのは明白だろうが、 新手の気配は今のところなく、 目の前には敵意のない存在しかいない。
――だから、 リカルダの言葉を黙って聞く。 苦しめないで、何も言葉は出てこない。 言葉の出てこないことで、 自らそれを肯定していることに気がついた。
>>383“養成所”キャロライナはそう言った。]
(417) 2014/02/11(Tue) 20時半頃
|
|
[「生きて戻るから」とサミュエルと約束をして。 どんなことがあっても耐えてきて。 今その約束は既に果たした。 真弓も死なずに彼に会える筈。 その後のことは…あの2人次第だ]
…どうすればよかったんだろうね。 どうしたら、こんなことにならなかったんだろう。
ねぇ兄貴。教えてよ 俺はいつをやり直したら後悔しないで生きてこれたんだろう
もう、わかんないんだ。
[何合も切り結び、切り傷から血が流れる。 周りにいた下っ端吸血鬼や兵士は巻き添えをくったものも多かっただろう]
(418) 2014/02/11(Tue) 20時半頃
|
|
……キャロライナ、 戦況はあなたたちの劣勢よ。 どうして、退却をしないのかしら。
今、いちばんえらい人はどこ?
[抑揚の無い声が問う、 ひとつ理解した、ぴしりと何かがひび割れる]
それと――……、 あなたたちにコレを与えたのは、誰?
(419) 2014/02/11(Tue) 20時半頃
|
マユミは、リカルダの刃がキャロライナの武器を撃とうとするのを、見つめて。
2014/02/11(Tue) 20時半頃
|
[『狂った』ように喚きながら 横薙ぎに振るわれる爪の一閃。
誘い通りの攻撃を直円が振り被った瞬間に 絢矢は強く地を蹴り上げ、 鋭い先端が絢矢のいた位置を通る時には、 絢矢は既にその懐にいる。]
直お兄ちゃん
[>>416否定されても兄と呼ぶのをやめない。 もう家族は死んだと、円に告げた言葉の矛盾。
再び直円の攻撃が来る前に、 絢矢は直円の背に腕を回し、 怖がらせないよう、そっと抱き締めた。]
どんなに変わってしまっても お兄ちゃんはボクのお兄ちゃんだ──。
(420) 2014/02/11(Tue) 21時頃
|
|
一人で『陰謀』に立ち向かおうとしないで。 お兄ちゃんが今辛いのは、 あの日、ただ護られることしか出来なかったボクの罪。
その辛さ──ボクに預けて、
もう、楽になっていいんだよ───。
(421) 2014/02/11(Tue) 21時頃
|
アヤワスカは、直円の背を撫でながら、漆黒の刃をその項へとあてがった。
2014/02/11(Tue) 21時頃
サミュエルは、アヤワスカと直円のやりとりを知ることはない。
2014/02/11(Tue) 21時頃
|
……これはぁなんの「陰謀」だぁ?
[冷静さを失っているように見えた。 だが、それは敢えて「直円」ではなく、「御器被」として、 努めて「御器被」としてあろうとしているようで。]
………。
[背中に回された手。もう「御器被」は抗えなかった。]
(422) 2014/02/11(Tue) 21時頃
|
|
誰の陰謀でもない
───ボクの、願いだ
[母を殺めた罪の名が──兄の頸へと深く沈み込む。]
(423) 2014/02/11(Tue) 21時頃
|
|
………か……はぁ?!
[硬直したように口を大きく開く。 白眼を剥いて、がくがくと。その身体は痙攣している。]
……首級………持ってけよぉ。「御器被」の首級なんてぇ…… 何のぉ………価値があるかぁ…………だけどぉ。 軍功…………だぞぉ………………?
[血を吐いた。凄まじく血を吐いた。 あくまで、「御器被」として逝くつもりか。]
(424) 2014/02/11(Tue) 21時頃
|
和算家 直円は、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 21時半頃
|
[何人殺したかを数える、という発想はなかった。 ただ、一人を殺せばその兵士には何人かの仲間がいる。 一人が喪われれば何人が怒りに叫びを上げ、 何人が死ねば何十人が復讐に刃を向けるのか]
――っ、
[さすがに血を流し過ぎたか、少しぼうっとする。 戦の途中ではあったけれど、背に腹は代えられない。
その他の何人と同じように心臓を突いた人間の 首筋にがぷりと噛みついた。 時間は掛けられない、一口啜って死体を振り捨てる。 喉を鳴らして、手の甲を雑に拭う]
(425) 2014/02/11(Tue) 21時半頃
|
|
涼平君、少し移動しよう。……もう少し、安全な所に。
[不殺はある種、殺すよりも難しい。自分も手負いだ。 零瑠と合流して、敵の退路を塞ぐような真似をやめれば、 多少は継戦も楽になる筈。]
(426) 2014/02/11(Tue) 21時半頃
|
|
[痙攣する躯を左腕で強く抱き、 耳許に唇を寄せて頷いた。]
貰うよ──首も躯も。 血の一滴さえ、もう奴らになんて渡さない。
[桜の花の舞うように、絢矢は上体を後方へ反らし]
一緒に帰ろう──みんなのところに。
[腰を限界まで捻り、 戻る勢いを利用して────一閃。]
(427) 2014/02/11(Tue) 21時半頃
|
|
やれやれ……強く、綺麗になったな。絢矢くん。
嫁入る……までは、顔に気をつけ―……
[ザンッ―…… 世界が 逆さまに 見えた**]
(428) 2014/02/11(Tue) 21時半頃
|
|
[鋭い切断面を晒す首筋から 噴水のように噴き上げる血飛沫を浴び
転がる兄の頭部を──絢矢は凝(じっ)と見詰めた。]
(429) 2014/02/11(Tue) 21時半頃
|
|
[そして不意に切り結ぶ手を止める。 長い苗刀の太刀筋は何度かいなしたけれど 彼の実力はさすがというべきか。 刀を受けた圏の刃は所々欠けてしまっている]
さすがだね、兄貴。勝てないよ。俺は。 でもさ。
[また一度、後に大きく跳び]
死ぬにしても、殺されたい相手はアンタじゃないんだ。ごめんね。兄貴。 …そいつに殺されなかったらまた会おうよ。
[後世であれば雑技団にスカウトされそうな身のこなしでふわり跳ぶと、その姿を消す*]
(430) 2014/02/11(Tue) 21時半頃
|
|
[結局、直円と絢矢の戦闘には介入せず。 と言うよりも、流石に懐に入ってから直円の事を切り裂くと言う行為に介入など出来る訳もない。
転がる直円の頭部>>429]
やってくれるじゃない、あたしの眷属を倒すなんて。
まぁ、あの子の甘さもあったみたいだけれどねえ。
(431) 2014/02/11(Tue) 21時半頃
|
アヤワスカは、直円の首と躯を、ホリーから守るように抱き締めている**
2014/02/11(Tue) 21時半頃
サミュエルは、周を置いてどこかにいくことはできない。
2014/02/11(Tue) 21時半頃
|
何の真似かしら?
……あたし達には渡さないとか言ってたっけ。
[直円の首と身体を守るように抱きしめる絢矢の事を蹴倒して。
それでも首や身体を手放さない彼女に何度も蹴りを見舞っていく。もちろん、大ダメージを与える事が目的では無いから加減しているのだけど。]
殺した相手の身体をそうやって守るとは。 良く分からない子ねえ……
(432) 2014/02/11(Tue) 22時頃
|
|
まさか直円が今日まで何も悪事をしていないとか思ってる?
今まで、散々訓練や食事はしてきたわ。 とっくに血塗られた道を歩いてるのよ。
[絢矢を足蹴にしながら、そんな事を口にして。 そういえば、と思い出したように。]
ま、貴女にしたって直円を殺したのだもの。 ずっと孤児院で一緒だったのにね。
(433) 2014/02/11(Tue) 22時頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 22時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 22時頃
|
− 尖塔 −
[どうやら感動の再会はそこかしこで恙無く行われているようだった。 その結果がどうであろうとも、片方に与えられた命令は 残酷なもの。 決して手を取り合って逃げる事も、吸血鬼達に挑む事も 主達が生きている以上は不可能だった]
おや。 落ちたか。
[他の吸血鬼達が落ちても気には掛けなかったが、 初陣の雛達の気配には注意を向けていた。 この戦いで最も楽しみにしていた所だからだ]
(434) 2014/02/11(Tue) 22時頃
|
和算家 直円は、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 22時頃
|
すまねえ――。
[零瑠と対峙し、一歩も退く気配を見せないサミュエルに詫びる。 負わされた傷は重く、二刀は零瑠の手の内にある。 どうしたって足手まといににしかなれない。
五年前と、同じように]
(435) 2014/02/11(Tue) 22時頃
|
|
――……理依も、かよ。
[サミュエルが告げる事実>>415に、重く呻いた。 他の仲間の行方を尋ねたとき、零瑠が言葉を濁した理由がわかった>>225
気になるのは彼女。周を慕い、手を取ってくれたリカルダのこと。 いつかの帰り道、周を最初に受け入れてくれた三人の少女のうち、彼女だけがいない。
無意識の裡に、重ねられた手の暖かさを思い出していた]
(436) 2014/02/11(Tue) 22時頃
|
|
―戦場・司令部近く―
[外に出た明之進がどんな目にあったか覚えている。城の中で、吸血鬼達が何と言っているのか知っている。 わざと家畜に皮膚を浅く裂かせ、流血に気を失う零瑠にこれも教育だと嘲笑って居たことも。
お気に入りの『雛鳥』達は、 孤立していた。孤立させられていた。]
(437) 2014/02/11(Tue) 22時頃
|
|
[もしも――…周が『自由』をくれるなら。 連れて行ってくれるのだろうか。
かつての孤児院のような、夢に表れる屋敷のような。そんな新しい場所に。]
(438) 2014/02/11(Tue) 22時頃
|
|
『死体を捨てろ。』
[吸血鬼の助言に片眉が上がる。]
『遺体を返せ!』
[守護部隊員の脅言に眉が寄る。 何れも学帽の内側で。]
此はまだ生きている。 南方周は、『仲間』ではないのか?
―――君たちの、『家族』ではないの、か?
(439) 2014/02/11(Tue) 22時半頃
|
|
>>435
おまーは謝るな。
[詫びる周にそう言い捨てる。 こいつは変わらない、でも、その変わらないこそ、 俺らが惹きつけられるヤツだと、知っているから]
零留、とりあえず、周を置いて退け。
[零留の姿、そして、リーの姿。 ホリー・ニルヴァーナの笑みから、きっと あの5年前、孤児院から消えた面々は、吸血鬼にさせられている。 それを想像するのは容易かった。
表情には出ていないけれど、その事実は重い。 一人の時だったら、きっと涙がこぼれ出る。
だから、今は逃避を選ばせようとする。自分にも周にも、零留にも]
(440) 2014/02/11(Tue) 22時半頃
|
|
[問うのは白の集団へ。対吸血鬼用の武器を零瑠と周に向け、振るってくる。
それがどういう代物か。 知る故に、右の手で纏めて握った。 こんなもの、折れてしまえば良い。] ! こ、のっ!
[躱しきれない斬撃。ぽたり、血の落ちる音を聞いた。]
(441) 2014/02/11(Tue) 22時半頃
|
|
[白の手袋は周の血で赤に染まる。 呼び掛けた明之進からの応答はまだ、ない。 耳元、今度は音と為った言葉に>>267>>332、零瑠は1度笑みを消し。 声をかけようとした口が開き、そして閉じる。>>347 後方に居るのは誰か、確かめずとも双方の声で知る。>>355 訛りの強い、独特の。]
(442) 2014/02/11(Tue) 22時半頃
|
|
愉しみが1つ減ってしまったな。 この罪は重いぞ、貴様ら。
[罪は家畜から生まれたのだから、家畜に返す。 当然の思考に金色の風が尖塔から舞った]
勿論愉しませてくれるのだろう?
[白の服を纏っているのは紅く染まる為だろう]
やはり白には紅がよく似合う。
[隠しもしない気配に守護部隊は武器を構え、待ち構えていた。 地に爪先が触れた瞬間、懐に踏み込んで来る者もいた。 だが踏み込んで来た彼の白の制服は、 金の鬼が手にしたサーベルで紅に染まる。 彼の血では無い。 まだ幾らか残っていた陸軍の残党だ。
守護部隊の間を縫う様に、わざわざ雑魚だけ選んで斬り捨てる]
(443) 2014/02/11(Tue) 22時半頃
|
|
[涼平は恐らく躊躇しただろう。 家族と言えど、吸血鬼となった少年について行けば 完全な裏切りを意味する。
ひと思いに解放してやるのが情けだと、 誰か、白い外套の兵士が叫んだ]
……早くっ。
[無理矢理ではあったが、涼平のコートの裾を引く。 その所為で、投げ放ったクリスナイフは拾えないまま、 零瑠の声があった方へと退いて行った]
(444) 2014/02/11(Tue) 22時半頃
|
サミュエルは、零留が兵士たちに、問うているときは、まだ到着していなかった。
2014/02/11(Tue) 22時半頃
|
ほら、早く止めなければ死体が増えるぞ。
[振り返る事無く、背後の守護部隊に声を投げた。 耐えかねた様に声を上げた男に視線を向けた瞬間、 隙を取ったとばかりに潜んでいたのだろう、 隊員が頭上に降って来る]
こんな風に。
[陽動、奇襲、悪くは無い]
どうだ? 血潮は温かくて甘いだろう?
[跳んだ男の首は空中で消え、 紅の雨が白い隊員達に降り注いでいた。 男の首を落す為に跳んだ金と言えば、既に屋根の上にいる]
(445) 2014/02/11(Tue) 22時半頃
|
|
[もしも周が生き延びていたら……。 守護隊の一員になったのは想定内。
零瑠の一言がどれ程彼に響いたのかは知れないが、孤児院を訪れる事の多かった安吾とジャニスであれば、力の振るい方を示すだろうと思っていた。
けれど、サミュエルも、とは。 ひゅうと鳴る息を隠すように飲み込み、ゆるく首を振る。]
此処では、無理。 俺がこうして押さえてないと、 ……血が。
[もっと流れてしまう。>>364 死んでしまう、かも知れない。]
(446) 2014/02/11(Tue) 22時半頃
|
|
早く止めなければ雑魚がいなくなれば次は貴様らだ。 おっと、まだ残っているのに始末してしまったな。 これは失敬。
非の代わりに、退きたけば退くと良い。 大目に見てやろう。
誰が指揮を取っているか知らぬが。 そう伝えてやると良い。
[歯牙にも掛けぬと、彼らを一瞥すると 金の鬼は屋根から消えて血の海の慈しむ様に歩き出す]
(447) 2014/02/11(Tue) 23時頃
|
|
[お前『も』と言う彼が出会った鬼は理依。其処までを聞き、ゆっくりと振り返るとサミュエルに顔を見せた。]
………聞いた、よ。 サミュエルも生きてるって…
ほんと、だ。
[眩しげに目を細め、微笑む。 成長してしまった彼の、白ではなく黒を纏う姿を確かめ、5年の隔たりを、想う。]
(448) 2014/02/11(Tue) 23時頃
|
|
………サミュエル。サミュエル、さみゅえる
[懐かしげに何度も名を呼び]
それで、
(449) 2014/02/11(Tue) 23時頃
|
サミュエルは、零留の言葉に片眉をあげながら、その顔を見据え
2014/02/11(Tue) 23時頃
|
―司令部付近 合流―
[声の下るよりもずっと遅れて馳せる事になった。 他に守備隊の面々がいるなら容赦なく切り捨てるつもりで。 失血に息が上がる。]
はっ……は、っ
[涼平を連れて行ったその先で、零瑠の姿を見止める。 あと少しの距離、赤い色が見え、怪我を負ったのかと思う。
だが、赤の下地にある色は、白。 零瑠の外套の色ではない]
――――あ。
[誰か、背負っている。それに、傍にいる人は――]
(450) 2014/02/11(Tue) 23時頃
|
|
殺すと言われて、殺したの? 理依を。
[取り敢えずも何も。>>440]
それとも、そうやって……退けって――言った?
理依は、サミュエルのこと、気にしていたのに。
[直接は聞いて居ない。ただ、城で交わした彼とのやり取りで、周とサミュエルにもきっと謝りたいのだと思っただけのこと。
此方にと向かう剛糸で繋がれた双鬼の姿を認め。 零瑠は微笑み浮かべたまま、サミュエルに手を差し伸べた。*]
(451) 2014/02/11(Tue) 23時頃
|
|
>>446
周はそれぐらいじゃ死なん。
[ハッタリである。 でも、半分はそうだと思っている。
でも、零留の様子から、彼が周を離したくないことはみてとれた。 視線は周へ移る]
おでは、 おまーが死なないなら文句はいわね。
[もし、これが、家族じゃないのなら、 問答無用になぎ倒し、周を取り戻す。
けれど、それはできなかったが…]
(452) 2014/02/11(Tue) 23時頃
|
|
>>451
――……
[零留の問いかけ。 リーとのこと。
一度視線を下に落とす]
殺してねぇ……。 ただ、おでが尻尾巻いて逃げた。
[述べるのはありのままの事実]
だがら、今もそうするつもりだ…。
[周に目配せをする。 そう、動けない、それは本当かと……]
(453) 2014/02/11(Tue) 23時頃
|
|
[二人から返事はない>>393>>403。
否定も肯定もない。 それで良かったのだろう。
謝るリカルダへ、首を振る。 何を謝る必要があるのだろう。 止められなかったのは、自分が弱かったからだ。]
(454) 2014/02/11(Tue) 23時頃
|
|
[リカルダの手が動いた。 そのまま、伸ばした手を取ってくれると思ったのに。
払いのけられてしまった>>395。 考えてもいなかった為に、身体が揺らぐ。]
……苦しめ、る?
[自分は、真弓を苦しめているのか? 何故。なんで。
名を呼んだ真弓の顔を見る。]
(455) 2014/02/11(Tue) 23時頃
|
|
[「喋らないで」>>397 「やめて」>>406
二人は、何故拒否をするのだろう。
一緒に訓練していた。 だから皆がどういう思いだったか知っている。 特にサミュエルは同室。寝る前に、話したことだってあった。
嗚呼、自分の言葉だけじゃ駄目なのか。 寝る前にサミュエルと話したことを伝えられたら。
伸びる指に、口を開こうとしたが。 リカルダが動いた。 反応が遅れる。]
(456) 2014/02/11(Tue) 23時頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 23時頃
|
[差し伸べられた手に手は伸ばさない。 そう、リーが、あんな顔してたのに、自分は手は伸ばさなかった。 投げられた刃を避け、叩き落とすことだけを考え、 そして、判断から逃げた]
――……おではあいつがら逃げた。 でも、今度は逃げねぇだよ。
[そして、地に落ちた九節鞭はゆるやかに揺れ始める]
――……周。 おまーのごどはおまーが決めろ。 動けねぇなら、してほしいことをいえ。 おではおまーのいう通りにしでやる。
(457) 2014/02/11(Tue) 23時頃
|
サミュエルは、今度は逃げない、とは、今度リーに会ったら、という意味
2014/02/11(Tue) 23時頃
|
んな、程度じゃ、俺は……死なねえ
……"死ねねえ"、よ。 [ゆるく首を振り、周の頼みを拒絶する零瑠>>446への言葉はは サミュエルの言葉>>452への答えでもある。
けれど、それが虚勢であることは、二人とも分かっているだろう]
……理依も、変わらない、で いてくれたんだ、な。 [黒衣の二人の会話を耳にして、呟く。 鬼の手に堕ちて、変わらずにいることがどれだけ辛いことか。 爪を立て周を傷つけた零瑠を見ているえば、悲しい位に理解が出来た]
(458) 2014/02/11(Tue) 23時頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
[>>457サミュエルの問いかけ。答えは決まっている]
なら、悪いが、肩を貸してくれ。
零瑠、……すまねえが、 俺をサミュエルと一緒に、……帰らせて、くれねえか。 お前を、見て……確信した、よ。 ――やっぱり、あの金色野郎は、 どうしたって……斃さなけりゃあ、いけないヤツ、だってな。
(459) 2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
サミュエルは、周の答えに、零留の動きを見る。
2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
[裏切り者め、そう叫びながら切りかかってくる奴らを地へと叩き伏せ、重傷にならない程度に蹴り飛ばし。 抵抗せずに見逃せというのが無理な話だ。それでも明之進を庇うように立ち回る。
屍の首筋に牙を突き立てる姿に多少目を見開き動揺するが、それでも群を蹴散らす事は止めない。 移動を提案されれば流石に躊躇してしまったが。 先に行けと口に出すより]
うわっ!!?
[裾を掴まれそのまま引っ張られる方が早かった。]
(460) 2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
|
[狙われたのは、武器の刃。 刀は刃の付いている方向は強くても、腹側からの衝撃には弱い。 振り下ろされた脇差が正しく腹を狙えば、折れるだろう。 そうでなくとも、力の入っていない状態で攻撃を受けることはできず、長巻は手から飛んでいく。]
……劣勢。
[真弓の言葉>>419を繰り返す。]
退却なんて、しない。 皆、守る為に、取り戻す為に、此処に、いるん、だ。
[武器を取り上げられても。
続いた問いには、答えないまま顔を伏せる。]
(461) 2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
|
[転がった直円の、 まだ幼さを残す顔をを拾い上げ しっかりと抱き締める。
肩からの失血は思うより深く、 眩暈をこらえて二三歩たたらを踏むと、 絢矢は直円の躯の傍に膝を突いた。
歩み寄る足音に、首を抱えたまま、 頭のない肩を、ホリーから守るように抱き寄せる。]
(462) 2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
|
俺の仲間に、好き放題しゃあがって、 ……挙句、やりたくねえこと、させて……泣かせやがった。
赦せる、か、よ。
[怒りを鎮めるように、息を吐き]
零瑠、……皆に伝えて、くれ。 俺が、――俺たちがアイツを何とかしてやる、って。
そんで、もう一回、一緒に飯を食おうぜ。
お前の……生姜焼きに、サミュエルのトマト。 きっと、旨いに決まって、る。
[零瑠の答えを待つ]
(463) 2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
|
[地面に落ちたままの刃は、まだ戦いの意思を見せず。 理依の前から逃げたのなら、まだ彼は無事だと。直円の身に起きたことを知らず、零瑠は安堵する。]
……
[伸ばした腕を引き寄せた。 学帽を被った頭を緩く振り、残念だと言葉を零す。]
もう、理依とは会えないかも知れないよ。
サミュエルは、ねぇ、それで――――誰と、戦うの?
[武器の気配に唇を結ぶ。]
(464) 2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
[無造作な動作で少女が軽く肩を蹴ると 見た目以上の力に絢矢の頬は地を擦る。
けれどすぐに直円の元へ縋り付き、 その躯に決してホリーが触れぬよう、 首を抱え込み、胴には上から覆い被さった。]
───っ、
[蹴りを防ぐ力は殆ど残っていない。
衝撃に漏れそうになる苦鳴を押し殺し 意志だけは挫けぬと示すようにホリーを見上げる。]
(465) 2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
|
……全く、良く分からないわね。
もう置いて逃げ出したって構わないでしょうに。 そんなものに拘って、貴女まで直円の後を追う心算なのかしら?
[彼女を足蹴にするのは止めずに。 不思議そうに問いかける。]
ああ、それとも。 こうしてあたしをひきつけておく心算なの?
(466) 2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
|
――――…や
[行かないで。 周の背を掴む指先に力が籠る。]
俺が、周を匿う、から……。 一緒に――――…
(467) 2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
|
>>464
[リーとは会えない、その言葉には眉をやや寄せ、 だけど、問われた問いにはきっぱりと答える]
――……吸血鬼だ。 おでは、家族を吸血鬼から護る。
(468) 2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
|
―司令部付近―
[段々と速度が遅くなっていく。明の息遣いも荒くなっていっていた。 ついには立ち止まり]
……明?
[彼の視線を辿るように追いかければ、漆黒と対峙している黒い色。 それに背負われている誰か。 軍服の方は間違える事のない金色の髪。明之進は気がついただろうか。]
…サミュエル、
[小さくちいさく名前を呼んだ。]
(469) 2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
|
ジャニスさん、安吾兄ぃ
[隊長クラスの軍服を探して あちこちで行われている鬼と人間の戦いの間を白いバイクは走り抜ける。 速度を落とさぬまま行き当った吸血鬼に、右手に持った宝具を使いて殴り掛かる]
(470) 2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
|
[『斃す』だなんて、言うな。
『なんとかしてやる』だなんて、言うな。
そんなことを、言ってはいけないんだ。周。]
(471) 2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
|
[駆けていて気づいた事がある。 良い動きをしているのはやはり見覚えのある面子]
子供に何を吹き込んだのやら。 全く悪趣味な虫だ。
[ばさりと、斧についた吸血鬼の血を振り払ってから 確実に数を減らす事を選択した。 コートはまだ真白なまま、塔の上に光る金を見据えて]
お前だけは、必ず殺す。
[誓うように呟いてから司令部付近に残る鬼を殺そうと 視線を巡らせて]
(472) 2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
|
――っ!
[刃同士がぶつかる高い音が響く。>>461 僕は刃を落とすなんてめったにやらないけど、刃物のどこが“弱い”のかちゃんと知ってる。 下方向に振りぬいた刃が地面に当たってちょっぴり音を立てる。
僕は折れた武器を眺めない。 ただ、キャロライナにーさんの答えを待って]
そんなっ……、死んじゃうかもしれないんだよ!?
[びっくりした。きっと顔にも出てる。 もちろん僕だって真弓ねーさんが訊いてたことが気にならないわけじゃなかった。だけどこの時は興味の外で]
(473) 2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
|
>>467
[そして、周の意思を確認したのち、 素早く寄ると、周の肩を掴んだ]
――……周の意思だ。
[周を追う零留の指に手をかけて引き剥がそうと]
(474) 2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
|
……サミュエルも、生きてた……
[涼平が呼ぶ名前もそれを証している。>>469 良かった、と安堵で呟いた途端、糸がひとつ緩む。 頭にぐらりと来て、涼平の肩を頼ってへたりと屈んだ]
(475) 2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
|
[零瑠に蝕む、金色の呪いを知らない。
抗えない呪いの強さを、 それがどれだけ彼を苦しめているか――周は知らない]
(476) 2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
|
―理依との対峙―
[そんな目で見るなと言う。>>414 その口元は笑おうとして、失敗しているようにしか見えなくて。 理依の身体は鬼でも、心は未だ人のままであることを、在り在りと示している。]
そうだな。おまえは鬼になっちまった。 ただの、鬼の一人。でも、絶対に殺さなきゃなんねぇ鬼だ。
俺は、護るよ。今の俺を支えてくれる家族を。 それから。 …どうしても護れない奴にはせめて、救いの手を、ってね。
[だから、ここで俺に斬られて死んでくれ――そんな願いさえ込めて。
両手に構えた刃を、右から左から、奥へと理依を押し込むようにして斬りつける。 それを避ける彼の身のこなしは軽く、およそ人とは思えない。
まさか始祖の血を受けたとは知る由もないが、彼の背後に力ある吸血鬼の存在を感じ取ることはできた。 人外の動きで繰り出される器用な乾坤圏の反撃に、こちらも無傷では済まず。]
(477) 2014/02/11(Tue) 23時半頃
|
|
理依。こんな形で生きてんのは辛いだろ。 …何のために生きている。何か楽しいことでもあんのか?
この先もずっと、おまえにそんな顔させておくわけにはいかないんだよ、兄貴として。
[僅かながら、こちらが押している。 その勢いのままに問えば、泣き笑いの表情から一転、決意の籠った言葉が返ってきて>>414]
守らないといけないヤツ、か。 …それを聞いて少し安心したよ。 何の目的もなく、ただ生きてるわけじゃないんだな。 でもな。守ってどうする。 この戦いを生き延びて、そいつを守り続けて、
そんで、 最後は、……どうなる?
(478) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
|
[自分達孤児が護りたいものなんて、そう多くはない。 知っている。それを、知っている。護りたいものなど、ある程度想像が付く。 恐らくは、共に吸血鬼となった家族がいるのだろう。
――だから、問う。それは幾らか責めるような響きを帯びて。
対する返答は、血を流すような心の叫び。>>418 どうする気だと聞けば逆に、どうすればよかったのかと乞われ、]
どうしたら、こんなことにならなかったか? んなもん、俺にもわかんねぇよ。 この世の中、そんな理不尽で溢れかえってる。 …街で掏りやってたおまえなら、よく知ってるよな。
(479) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
|
そんでも、俺からおまえに教えてやれることが一つある。 何であれ、過ぎたもんをやり直すことは、できない。
後悔したって遅い。…遅いんだよ、もう。 もし、あの時。もし、もし、ってな。 俺もよく考えてた。
…でも、仕方ねぇんだ。今を生きるしかない。 ――やり直したかったなら。後悔しないで生きたかったなら、 この先の人生を、悔いなく生きるために! 今、この瞬間!自分にできる精一杯のことを、やるだけだ!
[言葉を重ねるごとに、斬檄にも重さを乗せるようにして、
…この叱咤は、理依に向けてのものなのか、自分に向けてのものなのか。]
(480) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
|
絢矢…、直円兄 無事でいて
[摯実互いに敵として戦う二人の、 同時の安否を願うのは矛盾する だけど祈らずにおられなかった]
いない
[探す相手を見つけられずに気が焦る]
(481) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
|
―回想・孤児院の裏庭で―
[いつだったか、理依に聞いたことがある。]
…何、気になんの?
[周らと一緒に格闘技の勉強とやらをしていた時のこと。>>1:193 たまたま顔を出した数人の女子、その一人を理依の目が追っていたから>>1:100、 彼にだけ聞こえるように、こっそり耳打ち。]
まぁまぁ、いいじゃんね。 真弓はほんと、可愛いよなぁ。俺も将来が楽しみ。
[さてなんと返されたのだったか。 どちらにしろ、からかう調子でそう答えてやった。]
(482) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
|
サミュエルにとって、『家族』って、なんなのさ。
[零瑠を『吸血鬼』だと認めた口が、 『吸血鬼と戦う』という。
つまり。 彼の意思は明白。>>471]
寄るなっ
[手を掴みはしなかったのに。 足に体重が乗るのに気付き、後ろに跳ぶ。
同時に、刃を警戒して右の武器を前に構えた。]
(483) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
|
理依。おまえさ。 …色々、遠慮しすぎなんじゃねぇの。 もっと肩の力抜いて子どもらしくしろよ。 何、あれみたいだ…そう、若年寄。
ほら、若いんだからー!もっと遊べ遊べ! そんな傍観ばっかしてると、いつか後悔するぞ。 どうせなら、何もしないより何かしてから後悔しろよ。 …なんもしないで後悔した俺が言うんだから、間違いねぇよ。
[当時の理依には、余計なお世話だったかもしれない。>>1:193
それでも。今通じなくてもいい。 いつか、わかってくれれば、そんな思いで紡いだ言葉。]*
(484) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
|
―現在・理依との対峙―
[長い切っ先を揮う毎に、周囲が緋に染まるのが見える。 斬って、斬って、いなされて。 何度打ち合っただろう、ふとした瞬間、二人の間の空気が凪いで、>>430]
……そうか。
[構えを解いて、ふっと微笑む。 ふわりと跳び去るその姿を、何もせず見送ったのは、やはり甘さか。]
…行って来い。 おまえのやりたいことをやれよ。
――後悔の、ないようにな。
[くるり、その場から背を向けて。 左手の苗刀の血を拭って鞘に納め、理依とは真逆、騒乱の中を駆けた。]*
(485) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
|
[殆ど歩兵しか残っていない筈の血の海の中、 威勢の良い音>>470に興味を惹かれた様に駆けた]
どんな屈強な戦士かと思えば。 これは随分と可憐な戦士だな。
[吸血鬼を斃す技量に家畜ではなく、戦士と呼んで。 走るバイクに並走し、微笑みかける]
(486) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
|
[>>433ホリーの言葉には、 眉を顰めさえしない。
だって──ソレは鬼だから。
人を殺したのも 人の生き血を吸ったのも
直円じゃない──鬼だ。
そしてソレをさせたのは───]
オマエ達を──許さない。
[絢矢の声はあくまでも平静。 怒りも悲しみも、そこにはない。]
(487) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
|
っ、おい明…!
[屈み込んだ明之進を手を伸ばし確りと支える。彼の動きに合せ自分も屈めば、明が楽になるような体制をとらせようとしただろう。 そして静かに問う]
………明、俺はどうすればいい? お前を、あそこへ運べば明は助かるのか?
[できる事なら助けてやりたいが、きっと明自身が動くのは難しいだろう。 運ぶくらいならしてやるつもりだが。その先自分がどうなるかは全く考えてなかった。 ただ、どんな形であれ明之進を失いたくないという一心で。]
(488) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
|
どうしてって、決まってるよ。
お兄ちゃんと“約束”したんだ。
首を持って帰るって。 みんなの所へ、連れて帰るって。
…──たとえボクが死んでも。
[もうすぐ円が、味方を呼んで来る。 そうと信じて、直円を守っている。]
(489) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
|
>>483
――……
[零留の問いに答えない。 ただ、視線は逸らさず、掴んだ周の身体を自身の後方に押しやると、 零留の反応と同じタイミングで反応する]
(490) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
|
ッ…キィーーーーーーンッ
[刃のぶつかる音、一瞬、火花が散った]
(491) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
|
[混乱の支配する戦場を、吸血鬼を狩りながら駆ける。 斬って、斬って斬って、一体何人斬ったかわからなくなった頃、]
………?!
[どこかから、名前を呼ぶ声が聞こえた気がして。 辺りを見渡せば、群集の中を走り抜け薙ぎ倒す白のバイク>>470。]
…円?! まどかーーー!!
[ここから呼んで聞こえるか? そちらへと駆けながら名を叫ぶ。]
(492) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
|
[周の言葉が引鉄になる。
背から心臓に向けて、抉り出すこともできる――程に。]
(493) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2014/02/12(Wed) 00時頃
|
[司令部近くに、ひときわ白い軍服が見えた>>472]
ジャニスさんっ! 後方退路にレア級吸血鬼あり。 援軍願います
今…絢矢が き、…吸血鬼 2名…と対戦中です
[直円の事を吸血鬼とは呼びたくなかったが… きっとジャニスの顔を仰いで叫ぶ]
吸血鬼一名は行方不明の兄 直円
(494) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
|
……一緒に、来てくれるの?
[先程は躊躇った涼平の声に、膝ついて見上げる。>>488
こく、と頷いた]
一緒に、来てくれれば良いよ。 絶対……守るから。
[例えば、涼平を人のまま家族として傍に置けるかどうか。 それが許されるかどうかは解らないが。
一緒に帰れれば、きっと、きっと――]
(495) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
|
許さない――ね。
もともと、許してくれるとも思ってないわ。
[冷酷にそう言い放つ。 尤も、家畜に許しを請うなんて話は聞いたことが無いのだから当たり前とも言えるだろうが。]
直円の首を持って返る?
[呆れたように笑う。 そうして、彼女の表情を眺めながら。]
そんな事の為に、逃げないでこうしているとは。 全くもって、大した精神力ね。
(496) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
|
[安吾の顔がみえると傍にバイクを横付けた]
安吾にぃ乗って! じゃないと
ふたりがふたりが… どうして戦わないといけない?
[絞り出すように叫ぶ]
(497) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
|
[高い金属音と、折れた刃が地面に落ちる音>>473。 耳に届いても聞こえていない。]
……それって、さ。 お前らが、俺を、俺たちを殺すのか?
[刃のない長巻を握り締める。 ぎり、と唇を噛み締めれば口の中に血の味が広がる。]
でも、死なねーよ。 俺は死なない。 お前らも、殺さない。
[こんなところでは、死ねない。 また、暮らすまでは死なない。 そうずっと思っていた。]
(498) 2014/02/12(Wed) 00時頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
8日目
9日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る