62 あの、夏の日
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ふむ、そうだな。
[>>3:163マリアの提案に、軽く同意する]
では、ペアを決め――――?
[談話室を見渡した少年の胸中に。 同時に感じる、違和感]
……メアリー?
[ああ、確かそこに。 ホリーと話すメアリーが居なかったっけ?と少年は、首を傾ぐ]
(3) 2011/08/30(Tue) 00時半頃
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なっ――!!
[>>2ベネット先輩、それは流石に反則だ! 少年はドアを叩く者の正体が分かっていれば、すぐにこう言ったであろう。 だが、突然の事に…流石の少年も、肩を竦ませて驚いた]
だ、誰がやっている!? 壊すなよ!絶対にドア壊すなよ!?
[混乱しているのか、的外れな抗議で驚きを緩和した]
(7) 2011/08/30(Tue) 00時半頃
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ディーンは、何とかドア攻撃から冷静さを*取り戻した*
2011/08/30(Tue) 01時頃
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-談話室-
ベネット先輩に、ユリシーズ…
[彼等が設置を終えて戻ってくれば、とりあえずはベネットにもうちょっと手加減してください…と悪戯>>2を指摘し。 >>12->>15マリアがそんな中でも最後まで怪談を語りきった姿には、小さく感嘆の声を上げた]
[しかし]
あ、おい、待てヤニク!!
[>>10ヤニクの意気揚々さ…いや、あれは違う。 笑ってはいるし、いつもベネット並みに先頭きって行動する異国の彼だが、これは、幾らなんでも早すぎる。 彼を止めようとしたが、少年の手は届かなかった]
(33) 2011/08/30(Tue) 19時半頃
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ディーンは、マリアンヌの感謝の言葉>>28に、目を丸くした。
2011/08/30(Tue) 19時半頃
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[ヤニクもそうだが、余計に捻くれたり>>23やけに追求する>>26ヨーランダや、>>28マリアが煙草を受け取り、それに礼をしようとする姿に違和を感じる。 記憶の中のヨーランダはもっと飄々として笑っていた筈だ。それにマリアも…彼女は野球部のマネージャーだ。ノリで煙草を受け取っても、あんな自然に、感謝の言葉までは出ない筈]
……
[皆何かが違う… と、その時]
…マリア先輩?
[>>34突然のマリアからの御指名に、少年はほんの一瞬、呆気に取られた。 自然と眉根に皺が寄っていたのだが、彼女に話しかけられたおかげで皺寄せ解除]
(36) 2011/08/30(Tue) 20時頃
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ディーンは、ベネット先輩…大丈夫ですか?と呆れがちに聞いてみる。
2011/08/30(Tue) 20時頃
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[>>35マリアの言葉に、少年は胸の前で腕を組んで一考し]
……そうですね。 俺達がペアで、それに最後に出れば…ある程度は後片付けをしながらでも行けますし。
[流石に後片付けは自分達でやる。そこまで寮の母たる人に迷惑をかけるにはいかない…と、マリアの提案を飲み。 >>38ヨーランダから、隅に置けない、と言われ]
……何がだ?
[頭上に?マークが浮かんでいるような表情で首を傾げ。 ヨーランダの相手はユリシーズと、彼女自身の言葉から知れば]
…大丈夫なのか? こんな奴がペア相手で。
[そう言葉を掛けたのは、ユリシーズ…ではなくヨーランダへ。 少年の中では未だにユリシーズ=不良の固まった認識が解かれていない為、ペアとなるヨーランダを心配する]
(40) 2011/08/30(Tue) 20時頃
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ディーンは、ベネットには、ザオリクか世界樹の葉の方が良いか…(いっぺん落ち着いてから的な意味で)と思った。
2011/08/30(Tue) 20時頃
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――しかし、遅いなヤニク…
[ふと先程、廊下から聞こえてきたヤニクの、誰かを呼ぶ声が気にかかり、談話室のドアを見る。 お世辞にも、そんなに広くは無い寮だ。すぐ帰ってくると思ったのだが]
……俺、ヤニクを探しに行ってきます。
[どうせ最後にマリアと出発するのだ。 それまでには彼を見つける事は可能だろう…と言う考えに達し]
じゃあ、先鋒組は頑張れよ?
[そう言って、少年は談話室から出て行った]
(42) 2011/08/30(Tue) 20時頃
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-廊下-
[迷いなど見せずに廊下を走る]
[それは「少年」では遣り得なかった事]
[廊下には嵐の夜特有の自然光]
[描く影は「男」の姿]
(48) 2011/08/30(Tue) 20時半頃
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ディーンは、ヨーランダに行ってくる!と…そしてベネットには、誰が夫婦だ!と使えない懐中電灯を投げた。談話室を出る前に。
2011/08/30(Tue) 20時半頃
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-裏庭-
[寮の裏口から外に出れば、まだ嵐と呼べるくらいの雨風が少年を打つ。 迷いの無い足は、一本の樹の方へと向かって]
…おい、ヤニク。居るんだろ。 「分かってる」ぞ!
[夜に靡くリキシのシャツと、幹に纏っている赤を見て。 怖気もせずに、少年は樹に向かいながら叫んだ]
(51) 2011/08/30(Tue) 20時半頃
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…お前な。
[怪談で出した、件の樹。 その裏にヤニクは隠れており、彼が顔を出したかと思えばすぐに引っ込めた事に、少年は溜息をついた。 暗闇で見えなかったが、多分その顔は傷だらけなのだろう]
[それは、覚えていた]
[そして]
(59) 2011/08/30(Tue) 21時頃
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――――Quet est sure chat? (猫は無事か?)
[この頃、少年は寮の秩序の為、ヤニクが大事に抱えていた猫の命を見捨てていた。 …今更、過去を改変出来るとは思ってはいないが]
あと、お前の顔の傷もな。
[少年では喋る事の出来なかった筈の仏語を、慣れた様子で喋った事に。 ――この頃のヤニクは、どう示すだろうか?]
(61) 2011/08/30(Tue) 21時頃
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ディーンは、>>61 ×Quet ○Quel
2011/08/30(Tue) 21時頃
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[>>64大人しく出てきたヤニクの元に、駆け寄る。 ヤニクの表情は、薄暗い闇と雨で分かり辛かったが――明らかに、戸惑っているのが分かった]
動物の子供は、自分で体温調節をするのが難しいんだ。 今はお前の体温で温まっているようだが、じきにお前の体温も下がり始める。 そうなったら、そいつは――
…とにかく、早く寮の中に入れ。
[樹にかかっているシャツと…遠くから見れば血の様に見える上着を、掴み取って]
とりあえず、タオルだな。 それにお前の顔の傷の手当もしないと……
[少年は後ろから上半身裸のヤニクの、褐色の背を片手で押して、寮の中に入るよう促した]
(69) 2011/08/30(Tue) 21時半頃
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[>>67どうして。流れる様な言葉でヤニクに問われる。 少年は「それの答え」と言う様に、彼の背後で笑って]
…………10年も経てば、人は変わるものだ。
[秩序を頑なに守る少年]
[その少年も、時が経てば社会と言う壁に諸々崩されざるを得なかった]
(71) 2011/08/30(Tue) 21時半頃
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[故に、彼らは想像しなかっただろう]
[10年後に育ちきってしまった、逃避の心に]
[その心に、同意してくれていた声は――]
(72) 2011/08/30(Tue) 21時半頃
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-寮・廊下-
[>>75慣れない言葉を喋りながら、ヤニクが子猫を抱えて寮の中に入る。 少年自身もずぶ濡れで、このまま廊下を歩いたら水の後始末が大変な事になりそうだが――今は考えない事にした]
…そうだな。毛布とミルク、それに…救急箱。
[一瞬、前を歩くヤニクがこちらを見た気がした。だがその顔を逸らす様子に、少年は小さく、言葉を呟く。 それは、ヤニクが慣れた言葉で呟いた後に]
……変わらないものも、ある。
(80) 2011/08/30(Tue) 22時頃
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[確かに、ある。と呟き返し]
だから俺は「今」を願ったのさ。
[きっと、少年以外にも同じ様に願った人は居るだろう。 中には逃避ではなく、純粋な気持ちで願った人も居るかもしれない]
一番大切だった「今」をな――
[懐かしむ様な少年の声は、何処か遠く。 それきり、少年もヤニクと同じ様に黙り]
[そのまま、マリア達が居る談話室へと向かった]
(82) 2011/08/30(Tue) 22時頃
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――――っ!?
[>>84ヤニクが急に振り返り、少年の腕を掴んだ。 急な出来事に少年は驚き、身を引きかけたが]
――どうした?
[だが、少年は踏み止まり。 ヤニクに真意を訊ねる様にして、顔を見上げた]
(86) 2011/08/30(Tue) 22時頃
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[戒律の為なら、と、少年は生徒会に入り]
[秩序の為なら、と、少年は法をかざし]
[その為に失ったものもあった。 それがどれだけ大切なものだったかを、少年は後に知った]
……ああ、
[>>95ヤニクが訊ねてくる]
[それはこの時代の彼ではない。 現実の彼、流暢に喋る姿のヤニクだ]
(98) 2011/08/30(Tue) 23時頃
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無理はしていない。
[それは本当だ]
この「今」のおかげでな。 …すっかり、休ませてもらったよ。
[楽しかった思い出。 クーラーの無い寮で、皆とだらだら過ごす何気無い日々。 花火をしたり、肝試しをしたり…喧嘩も多々あったけれど]
皆、心配だった。 この10年、どこで何をしているのか…聞けないままで。
[心配してくれてありがとう…少年は微かな声でヤニクに答え]
(99) 2011/08/30(Tue) 23時頃
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俺は、皆が――
――この寮の夏が、皆が、恋しかっただけだったんだな。
[はは、と苦笑する少年の顔は。 ぎこちなくでも、カッコつけたのでもなく、自然な笑顔だった]
(101) 2011/08/30(Tue) 23時頃
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ディーンは、マリアンヌが待ってるから、早く談話室行くぞ?とヤニクに促す。
2011/08/30(Tue) 23時頃
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[>>104頭を撫でるヤニクに解放される]
…なんだか、今の姿でその言葉は似合わんな。
[学生姿ですらすらと喋るヤニクなんて、当時の少年では想像出来ないだろう。 >>105そして、ヤニクが談話室への誘いを断る。 …その様子を、少年の姿をした男は見守る事しかできなかった]
――「そして誰もいなくなった」か…
[この世界で、男はこんな事を言う事になるのだろうか? 遠くなる足音は、何処に向かうのか――]
(111) 2011/08/30(Tue) 23時半頃
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-廊下-
[>>108ゆらり、ゆらりと見える光が、少年の先に見える]
あれは…
[ベネットと、ホリーだ。 二人は気付くのだろうか? そっと足音をたてないよう、ゆっくりと歩く]
(112) 2011/08/30(Tue) 23時半頃
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ディーンは、ベネット達が気付かなければ、そのまま談話室へ――
2011/08/30(Tue) 23時半頃
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ベネット先輩に…ホリー。
[廊下を歩いてくる二人。 ベネットが先に此方に気付いたのか、手を振ってきてくれた。 ああ、この人はいつも気さくだったな。と思う]
……奇策だった、と言っても過言ではなかったか。
[花火の時も、この肝試しの時も。 いつも楽しんでいたのは彼だった気がするなあ、と苦笑する]
ベネット先輩は、ホリーとですか。
[それも、10年前と同じで]
(120) 2011/08/31(Wed) 00時頃
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