217 【突発誰歓】幸福の壷【十二支騒動記】
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[何か、言ってはいけないことを言ったのだと、思う。 午から野暮だと言われ、未は様子が変で。
だから、だから。 未が眠りについたのは―――だ、なんて。]
もんぺ、ちゃっ!
(8) 2015/02/17(Tue) 01時半頃
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[頭を抱えるばかりでは、いけないのに。 がんばれ。がんばる。戌の声を、泡の音を探しても聴こえない。
衝撃は増すばかり。 咄嗟に伸ばした手は、申の背には遠く。]
さく、ちゃ! 手が
[胸を掴む前の掌が赤いように、見えて。>>10]
(14) 2015/02/17(Tue) 01時半頃
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[赤も、他の色も、見えなくなった。 拒まれているのだとようやく気付いたのは、眼鏡が吹き飛ばされて、視野が狭くなってから。]
……ごご、ごごめ、めめ ―――ごめ、ん。
[1歩。2歩と下がって。足をもつれさせて尻餅をつく。 後ろ手のまま眼鏡を探し当てる。かけ直しても、風の壁は消えていなくて。
だから、もう一度ごめんと落とす。]
(17) 2015/02/17(Tue) 01時半頃
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櫻ちゃ。助けるって、言って けど、 呪いから助ける前に、自分が 何かから助かってないと、つつツラい、だけじゃな、かな……
[風が止み、抱えあげられる小寅。 だらりと下がった前肢の、どうしても、肉球の赤みが強くみえて。捻ったのは後ろ脚だし。そんな場所に怪我が出来る理由だなんて。
広げた掌に視線を落とす。短く切った爪。 ぶつけてばかりの額と鼻。
亥は割れた眼鏡で、倒れた3人を順に見たのだ。**]
(19) 2015/02/17(Tue) 02時頃
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[老辰の手が寅を撫でていた。亥は割れた眼鏡でぼんやりと見ていた。 呪と清浄と、濁りと。数と。>>52>>56]
……べにさ、たろ く。
[いつからだろう。声が聴こえなくなったのは。気配が遠いのは。]
……もんぺちゃ、さやさ……あ、れ………?
[神様の様子が気になるのに。申と子が先に向かった。]
(68) 2015/02/17(Tue) 23時半頃
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あの、水の音が……聴こえなく、なった よ。 沙耶さ、眠り方が おかしくな い?
[何かが跳ねる音。止んだ。 寅の風の壁が起きたのは、何故?]
もんぺちゃに呪いがあるって言った、しょろさん、は
[続きを紡ごうとして、舌を噛んだ]
(69) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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[自分の事だけを考えるのではなく、皆のこと、いつもの事を考えなければ。だから両手を握り締めて。 1度、卯を見遣った。]
本当のことを言ったけど、やっぱり僕には――変だなって思うん、だ……
[顔を上げて。午を見て。ひぃと声を上げて俯く。]
だから、……悪い気が、3つとか、4つとか、辰のお爺の言う通りなら――あと、一人なんじゃ、ないのかなって……
[その一人は、午なのか。それとも。ちらり、寅の触れた巳を見て。]
(79) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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泡……水を張ったお盆は、あったけ、ど
[空耳だったと? 他に、言おうとして。巳の声にびくりとした。 戻ってきた子の、繰り返す言葉。
何か、剣呑な気配。]
(90) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[抜かしかけた、腰。 亥は後ろに下がり、その場から駆け出した。]
か、かみさまっ!
[助けを求めるには、すがるには。どうしても彼の方しか居ない気がして。]
(93) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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―奥へ―
[神様! かみさま! 胸を抑えて走る。止まれず壁にぶつかって、額を打った。]
…―――ねぇ、ねぇ。 神様を起こす方法、教えて貰った通りに僕は、してるよ……?
でも、でも、喧嘩なんて そういうのは嫌だよ。
[あんな風に。金色が赤に変わって。怒って。]
僕も邪魔を、もしかして……してる?
(94) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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