54 CERが降り続く戦場
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〜 記憶の欠片と呼ぶにはあまりに遠く 〜 [”その男”との出会いは互いに明確には覚えていないだろう。 ”いつの間にかいる男”、それが赤と黒の男だった。 知り合ったばかりの一本気な性質の若い男は熱弁をする。 面倒くさがりながらも相槌を打つのが何時の間にか 酒場での赤と黒の男の役割となっていた。]
『真理の鍵《クラーウィス・ウェリターティス》? また随分と大層なもんを持ち出したそうとしてる。 世界の真理さえも変えうる力を手に入れて、 ”お前はその先に何を望むんだ?” 変革か、それとも混――…はあ?ちょっと借りて返す? …つまりお前が考えてるのはあれか。 栄光《グロリア》がいつでも抜け出せるような扉を作るとかか? …ガキの発想かよ。 世界中探したってそんなこと誰も思いつか――…や、 馬鹿にはしてない……結構有りだと思った。』
『それよりもいい加減名前覚えろ。俺の名前はアー… こら、聞け…!』
(22) 2011/06/11(Sat) 21時頃
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〜 口を割らせるのに酒は有効手段だとは誰が言ったか 〜 [聞き係だった赤と黒の男は口を開く。 その日は互いによく飲んでいた。]
『安定を保つというのは等分に保つという意味じゃない。 ―――…例えば光と闇。 多くの者は光ある生活を望む、だから光が多く求められる。 だが光だけでは眩しすぎる、だから闇が求められる。 どちらが悪しきかどちらが善しかじゃない。 強すぎる光は全ての者を灼ききってしまうだろうし 優しい闇は生ける者達へ優しい休息を与えるだろう。 必要なのは安定《バランス》だ。 どちらも世界の安定を齎す為必要なものであることに違いはない。
闇が悪しきって構図は過去に色々あったし まあ間違ってもいないんだが。馬鹿多いし。』
(23) 2011/06/11(Sat) 21時頃
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『これだけ広い世界で、溢れる光と闇があって、 その安定《秩序》を支えてるのがたった一人だ。 ―――…何年も。何十年も。何百年も…、 傍にあいつを支える者がいると言っても、
世界《秩序》を支えてるのは―――…あいつ一人だ。』
『それは果たして正しい世界だって言えるのか? ―――…あいつ一人の感情が殺され続ける世界は、 秩序《栄光》保たれし世界だと…本気で言えるのか…?』
『………あの日、俺は誓ったんだ。』
(24) 2011/06/11(Sat) 21時頃
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『他の全てを裏切ろうと、その涙だけは決して裏切らない。 そしてその為にはどんな手段をも厭わない…、 俺が俺でなくなっても…闇に堕ちても、生まれ変わっても。』
『……って、…なんだ、おい……寝てるのかよ……。』
(25) 2011/06/11(Sat) 21時頃
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〜 餞別という名の別れを託した日 〜
『りんごじゃない。 まあ、りんご代わりにばかすか食ってた奴はいたけど。 ”成長の果実”っていう。聞いたことくらいはあるだろ。 <生命力>の塊で…まあ一言で言えば凄まじい力がある。』
『ん…?親友《ダチ》がくれたんだよ。りんご代わりにしてた奴。 好きに使ってみるといい…なんでお前に渡したかって?』
[目の前の男がどう使うか想像したのか赤と黒の男は微かに笑み、 別れの言葉代わりに告げた一言―――…]
(26) 2011/06/11(Sat) 21時頃
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『―――…”似てる”と思ったからだよ。俺と、お前。』
[果実を受け取った男は、酷く不満そうな声を漏らしていた。*]
(27) 2011/06/11(Sat) 21時頃
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―廃都・アルト― [軍人からの問いに”風”は答える。 長い言葉だったが軍人がその間舌を打つことは一度もなく。]
……それがお前の望みか。
[”風”の話が区切られると軍人は振り返り、 漆黒の隻眼が”風”と呼ぶ男を捉えた。]
……それがお前の本当の望みか。
[そう言って、ぽりぽりと揺らめく焔の傍を掻く。 少しだけ釈然としないようなそんな表情だった。]
(51) 2011/06/11(Sat) 21時半頃
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…俺の頭が悪ぃだけかもしれねえがよ。 お前の言ってることと行動はこう…たまにずれてんだよな。
お前のその1000年《経験》ってのは想像しようにも 想像超えすぎててできねえしちょっとわかんのは ただ見てるだけってのがどんだけ苛立つかってことくれえだ。 でもよ。
”今はお前にも手を出すことができる身体が戻ったんだろ?”
それでも望むのは終焉《安息》ってのが俺にゃよくわかんねえ。 それは望みじゃなくて、諦めって言うんじゃねえか…?
―――…よくわかんねえがよ。
[そう言ってがりがりと頭を掻く。今度は軍人が質問される番だった。]
(53) 2011/06/11(Sat) 21時半頃
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……俺の望みは、
[そう紡いだ時、不思議と思い浮かんだのは泣く少女の姿。 『栄光《グロリア》の花弁《ティアーズ》』と、そう《獣》は言っていた。 《Rebirth》にはまだ栄光《グロリア》の名残が残っているのだろうか。 そしてそれを再生に求めている者がいるのなら…―――]
…死んでも世界《秩序》に縛られ続けんのか?、あいつは…。
[呟きは声になっていた。 隻眼が一度伏せられる。燃えるような赤い髪が揺れる。]
…最期まで助けを求めることすらできなかったやつがいる。 ―――…拾い主の義務…とかじゃねえがよ。 お前が言う安息とやらはそいつにだって与えられるべきだろ…。
[ゆっくりと目を閉じてから再び開く、其処に映るのは”風”の姿。]
(55) 2011/06/11(Sat) 21時半頃
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……ぶっ潰しときたいもんがある。…真理の鍵を使ってな。 …その為に表の鍵を手に入れる…力尽くでもだ。
――…あとは世界がこの先再生(はじ)まろうが、 終焉(おわ)りに向かおうが俺の知ったこっちゃねえ。
このまま虫けらのようにただ殺されるつもりもねえし、 好き勝手指図しやがる奴らはぶん殴るがよ。
[じゃり、地面を踏み締める。 軍人は―――…”英雄”とは程遠い顔で、哂った。]
……お前の望みに付き合うかはその後考える。 まずは―――…俺の用事に付き合え。 あの女《エルダーロード》を探すぞ。あいつの気はわかるか?
[その後、廃都・アルトに響いた地面を蹴りつける音。 《混沌》宿す男と、《光》より堕ちた男は その街から姿を消した。]
(58) 2011/06/11(Sat) 22時頃
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[その”詠唱”が唱えられた時、>>62 微かに…赤と黒の男の左目に宿る《混沌》に色が宿った。
揺らめくそれは《混沌》宿る男の髪の色にも似た”緋《ヒ》”。
軍人は――…その変化に己で気付くことなく表の鍵を探す。]
(86) 2011/06/11(Sat) 22時半頃
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チッ… 雨か…。
[其処へ降り立つと軍人は空を見上げ小さく舌打つ。 《嘆く》かのようなその雨は一人の少女の姿を思い出す。
―――…そういえばあいつ《ネル》も金髪だったな。
小さき扉とネルとの関係を知らぬまま、 少し被る二人の姿に隻眼が細められた。]
―――→ドゥオール山脈 綺羅虹の民の里
(91) 2011/06/11(Sat) 22時半頃
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― ドゥオール 綺羅虹の里 ― [赤と黒の男は暫し思案していた。 ぽりぽり、と微かに緋色宿す焔の傍を掻く。]
…あーーー、なんか団結してんな。
[小さく舌打ちする。 男の裡が告げている。”表の鍵”がここにあるのは間違いない。]
…どうすっか…。
[それは傍らにいる”風”に相談を仰ぐものではなかった。 軍人の出す答えは、簡単だ。]
(180) 2011/06/12(Sun) 00時頃
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「ガアアアァァアァン!!!!!」
[思い切り地面を蹴りつける音。 それと同時にフィリッパを中心とした床に 紅く仄る転移術式の穴が開いた。]
(182) 2011/06/12(Sun) 00時頃
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ドナルドは、転移術式の穴に落ちれば、外で待つ男の前に転移されるだろう。
2011/06/12(Sun) 00時頃
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チッ… 余計なのがついて来やがった。
[どうやらタイミングが悪かったようだ。 一人呼び出すはずが他にも現れた姿に舌打ちする。]
用事はこの女《エルダーロード》だけだ。 他は戻っていいぞ。
[あしらうように適当に手を振る。それから呼び出した女を見た。]
…また”俺”のわかんねえ言葉並べやがって…。 用件は簡単だ。”鍵”を出せ。 渡してくれりゃそれで終いだ…ん?おい”風”、 お前俺に鍵渡す前なんかごちゃごちゃ言ってなかったか? ”鍵”を取り出したらその持ち主はどうなるんだ…?…まあいいか。
(192) 2011/06/12(Sun) 00時頃
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ドナルドは、オスカーが此方を驚いた様子で見ていても、軍人が少年を見る様子は学園の時と何一つ変わらない。
2011/06/12(Sun) 00時頃
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[何か一瞬>>195見えた気がした。 これ《転移》は一方通行な筈なんだがな、そう呟いたが 奇跡でも働けば元の場所へと戻って行くのだろう。]
あん? 手前で鍵作れってか?無茶言うな。 俺が用事あんのは、この女が持ってる鍵だ。
[何時の間にか《Rebirth》まで詳しくなっている少年に 軍人はあっけらかんと答える。 その隻眼が槍真を見る色は、友人としてのものではない。]
(206) 2011/06/12(Sun) 00時半頃
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チッ、誰がアー… 面倒だからいいか。 必要のねえもん欲したりしないだろ。
[そう言って、フィリッパに向けて手を差し出す。]
何、ちょっと使うだけだ。 別に世界破壊しようとかそんな物騒なこと考えてねえよ。
(215) 2011/06/12(Sun) 00時半頃
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――…真理の鍵で、『栄光の花弁』をぶち壊すだけだ。
[それは今、『栄光の欠片』と名前を変えているのかもしれないが。 そんなの些細な違いだ、軍人は哂った。]
(219) 2011/06/12(Sun) 00時半頃
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はあ?何また訳わかんねえこと言ってやがる。 あんな常連客に情の欠片も見せやしねえ 無差別攻撃野郎《獣》の言いなりになってるように見えるってか?
――…冗談じゃねえ。あいつ《獣》も俺が殴る。
[レニェでの出来事を思い出すと小さく舌打ちをし、]
色々事情をすっ飛ばすと今は俺が裏の鍵の持ち主だ。
―――あん?娘…? 欠片が人間のものに…?
[フィリッパからの言葉に、軍人は暫し思案する。]
(229) 2011/06/12(Sun) 00時半頃
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”鍵”を使ってそいつごとぶっ潰しゃいい…ってことか。
[栄光の名のつくものがそう簡単に壊せるとも思わない。 やはり―――…表の鍵を手に入れることは、必要なのだ。]
(231) 2011/06/12(Sun) 00時半頃
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[少し苛立ったように舌打ちが零れる。 同時にゆらりと緋を微かに纏う焔が揺れた。]
…何度も言わせんな。 真理の鍵を得て『栄光の花弁』ってやつをぶっ壊す… 花弁だけじゃない、栄光の名が付くもの全てをぶっ壊す。
―――…《獣》の野郎は関係ねえ。
[隻眼がフィリッパの姿を見据える。 それは今にも攻撃を仕掛けかねない様子で。]
……俺はあんま気が長くねえんだよ。 だから…さっさと、鍵を渡せ。 ――…渡さねえなら、力尽くでも奪う。
(245) 2011/06/12(Sun) 01時頃
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[首を横に傾ける。コキリ、と小気味のよい音が鳴ったが]
――…言ってる意味が少しわかりかねるが…
…”《栄光(死んだ奴)》の力なんざ、この世界にゃもう不要”。
……そういうこった。
[鍵を渡す様子は皆無―――…そう知ると 小さな舌打ちにも満たぬ音が響いたが、 その後―――…軍人は、哂った。]
…平和的解決を目指したかったんだがよ、そうもいかねえか。
(261) 2011/06/12(Sun) 01時半頃
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てめぇ、さっき付き合うって了承してただろうが…! 微々たるじゃなく、全力で手伝え!!
[”風”へと怒鳴ってからフィリッパを見る。 >>253フィリッパが槍《鍵》を地へと突き刺す。 隻眼眇めて軍人はCode《詠唱》を発した。]
〔Code:@7+\&FTP\+/L3+W-9O#\?〕 〔Code:#6+Q^8^+U@!TMBUFMQQ\?K?+\D+K?+Q〕 〔Code:B+XG@P95+Q*2L3U\?+G#O#\9-STC8〕
〔Code:$$+TVNP+\F=T/+W-9O#〕 〔Code:#!$?PLC+QG\L4+X&7+\$1X〕
死して尚、栄光の名残が世界には必要…ってか? てめえらが再生しようが終焉に向かわせようが勝手だが、 何時まであいつ《栄光》の影に縋りやがる…。
やるんならてめえらだけの力だけでやりやがれってんだ。
(270) 2011/06/12(Sun) 02時頃
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【 捕 《arrest》 縛 】
[刹那、闇というにはあまりに緋を帯びた《混沌》が フィリッパの足元から沸きあがる。 彼女ではなく、その《槍》を捕らえようとするように。]
だから、俺はアーディアスじゃねえ。 …どうやら俺に似た奴も、 てめえらに断罪されちまうような奴だったらしいがよ。
――…俺の鍵を預かるだと…? …面白ぇ、やってみやがれ。 どうやって取り出すかもわかんねえけどよ…!
(273) 2011/06/12(Sun) 02時頃
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お前はあいつ《栄光》の本当の望みを知っていたのか?
[その言葉は、”軍人”が発したものではなかった。 軍人は…小さく舌打って右手で己の頭を抑える。 それは>>279《混沌》が裂かれたのと同じタイミング。 …今、言葉を発したのは誰だ。 何かを――…思い出しかけた、気がした、が。]
《混沌》宿す者はそれだけで悪しき、か…? ――…てめえもそんなくそったれ《秩序》を語るクチか。
……てめえらの秩序《ルール》なんざ、うんざりだ。
[ぶちん、と軍人の中で何かが切れたような音が鳴った。 左目の闇とも焔ともつかぬ《混沌》は一層緋を帯びて燃え盛る。]
(287) 2011/06/12(Sun) 02時半頃
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うるせえ、手加減する必要もねえ。
[先程のフィリッパの言葉があったからだろう。 ”風”へと呟く男の声もまた《混沌》を帯びていた。 目の前の女が>>290槍を振り下ろす。]
〔Code:/#8〕
[打ち消しの詠唱、それでどこまで防げたかはわからない。 周りの大地が抉られていく音がする。 軌道を逸らすことに成功したのか、それとも女の加減か。 軍人の左目より少し上には、縦の切り傷が刻まれていた。]
(296) 2011/06/12(Sun) 02時半頃
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俺の心配より鍵の心配かよ…!間違っちゃいねえがよ…。
[”風”へ少し噛み付いてからフィリッパに向き直る。 名前を呼ばれると僅かばかり眉が寄った。]
………”知らねえよ”。
[アーディアスではない赤と黒の男は、そう答える。]
栄光《グロリア》が何を求めてたのか、 それは俺《ドナルド》にゃわかんねえ…、 …似た俺《アーディアス》なら知ってるかもしれねえがよ。
[さっき、口をついたのは”誰”の記憶なのか。 過去を思い出せぬままでいる軍人は舌打ちし]
(298) 2011/06/12(Sun) 02時半頃
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……だが、あいつ《ポーチュラカ》は。 世界の為じゃなくてお前の望みはねえのか、 …そう訊いた時に泣きそうな顔して黙り込んだんだよ…!
〔Code:@@F?+IR+/7QD\S!Q+Z&7G〕 〔Code:LM+\RS+W-A+QLM+\Y!+/+Q=Z-SQ7+\〕 〔Code:#4Z?M!-ST!BP$P+VBGL3+Q〕 〔Code:L=$UX4?6V7L\-SQ9S+\!6Y\!+\Q+QV!-ST3L4〕 〔Code:Z3LY\!+I-S$17RB#&7+\06X〕
〔Code:&7G9C+TFL*7+GH\5+TFL!〕 〔Code:?B7QU/\4$3U3+T@5K\PLM+TFL!〕 〔Code:Z7X4@=+QU+Q3+V!X6PL4&7GZPRS+W-A206VL!〕
[再び軍人からCode《詠唱》が発せられる。 同時にぐるぐるとフィリッパの上に紅いとぐろが生まれ、 僅かな緋を纏う其れは燃え盛る太陽にも似た《混沌》…]
(300) 2011/06/12(Sun) 02時半頃
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るせえ、他に手があるんならとっくに使ってんだよ。
[それは男には《混沌》しかないと明かすようなものだが。]
――…其処まで知っててお前は栄光に何もしなかったのか。 ”装置”だって、わかっててよ……とんだ《秩序》だ。
[吐き捨てるように言う。 ”風”の結界も長くは続くものではないのだろう。 >>299焦り滲ませる声にやっぱりこいつは何処か矛盾してる。 そんなことを思ったりはしたが…
......... C h a o s M o d e O n - L i n e ......... 〔〔 悲 色 の 涙 発 動 〕〕
術式を発動させフィリッパへと混沌の太陽を落とそうとする前、 >>307フィリッパからの問いが聞こえれば]
(310) 2011/06/12(Sun) 03時頃
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なん…だと……、……
[術式《ChaosMode》は発動されぬまま、軍人は押し黙った。 >>309ぐらりと、揺れる―――…それは、呼び起こされる
古い記憶《アーディアス》**]
(311) 2011/06/12(Sun) 03時頃
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〜 願い《涙》への誓い 〜
『…それがお前《栄光》の願いか?』
『ええ…、 それが私《栄光》の願い。』
『……、もう一度だけ訊く。 それが、”お前”の願いか?』
『…………、アーディアス…』
[栄光は出会った頃の”少女”のように、涙を零す。]
(348) 2011/06/12(Sun) 21時半頃
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『ほんとうは、こわい。 ――…にげだしたい。 わたしを……《 たすけて 》。』
(349) 2011/06/12(Sun) 21時半頃
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[その言葉を聴いた時。その涙を見た時。男は誓ったのだ。]
『―――…わかった。 俺がお前を助けてやる…どんな手を使っても。 ―――…他の全ての者を、裏切っても。』
[やめて、と泣く声がした。行かないでと訴える声も。 それでも赤と黒の男の決意は変わらなかった。
”彼女”を救えることができるのが光でも闇でもないのなら、 男は持っていたその力すら全て捨てて。
あの時…赤と黒の男の緋《ヒ》は、悲《ヒ》へと姿を変えた。*]
(351) 2011/06/12(Sun) 21時半頃
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ああするしか、あいつ《彼女》を助け出せなかった!!!
[フィリッパに向けて男《アーディアス》は吼えた。 結局、《栄光》を《 救う 》ことは赤と黒の男にはできず、 《混沌》へと身を堕とした赤と黒の男《アーディアス》は 断罪されし者《ジ・アキューズドワン》の烙印を押され 天界から…栄光《グロリア》の元から、去っていった。
その後赤と黒の男がどうしていたか、 小さな酒場にその姿を表していようが気付く者はいなかったろう。]
(356) 2011/06/12(Sun) 22時頃
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―――…結局、あいつ《彼女》を《 救え 》る者はいなかった。
[左目の焔《混沌》が激しく燃え盛る。 フィリッパが何か言っているが男は聞いてはいなかった。 フィリッパの頭上、創り出した混沌の太陽がその色を変える。 それは《アーディアス》が宿していた嘗ての力… 《混沌》の力と混じり緋《ヒ》を宿す真焔《深淵》へと……]
その上まだあいつの力に縋り付いてこうってなら… ―――…こんな世界《秩序》、本当に……
[発動のCode《詠唱》を唱えようとした時、 >>316”何か”がその場に割り込むのが見えた。
そちらに意識を向けても、それは少し遅く…]
(364) 2011/06/12(Sun) 22時半頃
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―――…っ おい!!”風”!!!
[軍人にしては珍しく焦りの滲む声だった。 呼ぶ姿は地へと叩きつけられる。 嘆きの雨の中、大きく舌打つと軍人は悪魔の姿を睨み据えた。
その姿は、 叩きつけられた男と何もかも同じ 姿。]
……てめえ……
[だが、軍人はそれに怯む様子は見せない。 その風の姿《悪魔》からはは、繋がりも何も感じられない。 ――――…紛い物だ。]
(365) 2011/06/12(Sun) 22時半頃
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……っ そいつに…手出しするんじゃねえ…!!!
[〔Code:+I-SS+I7RB#《詠唱:ぶっ潰れちまえ》〕。 フィリッパから悪魔へと軍人の照準が移る。 フィリッパも槍の矛先を悪魔へと変える。
真焔《深淵》の太陽は、悪魔に向けて発動された。]
(366) 2011/06/12(Sun) 22時半頃
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…っ おい、”風”!!…くそ、しっかりしやがれ…!!
[伸びた犬歯、>>317 それはまるで襲い掛かった悪魔に侵されたような。 紅く染まっていく目は、軍人の《混沌》が宿るのと同じ左目。 呼び掛ける軍人の焔は一層”緋《ヒ》”の色を強くし、 紅く染まる”風”の色とそう違わぬ色になっていた。]
…もう一つ、…だと…?
[苦しげな顔になったのはドナルドとアーディアスどちらだったのか。 《 救って 》と、小さき扉《ポーチュラカ》に言われた時、 軍人《ドナルド》は最後までそれに頷くことができなかった。
―――…アーディアスは、どこかで諦めていたのだ。
己では…彼女を《 救う 》ことが、もうできないのだと。]
(383) 2011/06/12(Sun) 22時半頃
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くそ…、…どうにかなんねえのか。
[小さく舌打つ。 このままでは繋がりを持つ男が魔に呑み込まれる。 だが、軍人の持つ力《混沌》ではその魔を取り除けない。 アーディアスより生まれ変わりしその軍人には 生まれたときから《混沌》の力が備わっていた。 ――…時にはその存在により虐げられ、 ――…時にはその存在により蔑まれ、 ……《混沌》とは、望むものなどではない。 軍人にとっては《混沌》とは運命《絶対》なのだ。]
……っ、なんだってんだ…。
[アーディアス《過去》はわかっているはずだ。 だが、ドナルド《今》にはわからない。 それ《混沌》は己にあって、当たり前のものだったのだから。 《過去》と《今》が重なりきらず、揺さぶられる。]
……っ なんだってんだよ……!!!
(411) 2011/06/12(Sun) 23時半頃
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―――――…………!!!!!
[フィリッパの言葉に赤と黒の男の表情が歪む。 ぎり、と揺らめく緋と黒を宿す《混沌》を押さえつけた。]
………っ 俺は……
[―――…わかっていた、のだ。 あの時”彼女”は『行かないで』と。 そう、泣いて言っていたのだ……。]
……っ 俺 は……
(443) 2011/06/13(Mon) 00時頃
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[>>445 耐え切れなさそうなその声に、 ハッと赤と黒の男は我に変える。 紅く染まりきった瞳、訴える言葉に>>449ぎり、と歯噛みして]
っかやろう…! 何勝手なこと言ってやがる……!!
[手袋が破れ悪魔のような爪が露わになっても 軍人がその場から引く気配はない。 左目を押さえたまま大きく舌打つとフィリッパに向けて吼えた。]
(460) 2011/06/13(Mon) 00時半頃
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[緋の色が戻りつつあるとはいえ、 軍人の瞳から《混沌》が全て消えることはない。 ――…それがアーディアス《過去》の選んだ運命。 ――…それが、ドナルドに与えられた運命《絶対》なのだから。]
――――っ おい!!運命《フォルトゥナ》…!! お前の言葉に心動かされたわけじゃねえぞ…!!
…だが、俺《混沌》じゃできねえ…、 お前”白銀《アルジェントゥム》の皇女運命《フォルトゥナ》”にしか できねえことをお前に提案する…!!
(461) 2011/06/13(Mon) 00時半頃
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――…真理の鍵《クラーウィス・ウェリターティス》を使え…。
…っ 世界の為じゃねえ、こいつ”風”の為に、だ。
[其処まで言ってから、大きく舌打つ。 罪を背負った男、それを抱え続ける男。
――…でも、男”風”は願っていたのだ。 その考えが正しかったかはわからないが…世界の安息を。]
……これ以上こいつを堕とさせやしねえ…。
[繋がりを持った男は、そう言いきった。]
(464) 2011/06/13(Mon) 00時半頃
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……るせえ。 一蓮托生って言ったのはお前だろうがよ。
…っ お前だけの為じゃねえぞ!俺の為だ…!
お前が暴れられるとな…! 繋がりを持つ俺まで顰蹙買うんだよ…!
[まだ理性の残る”風”へと舌打ちながら言うと フィリッパへと隻眼は向く。少し、目を伏せた後に]
……こいつの話は長えからな、聞き間違ってるかもしれねえが
(487) 2011/06/13(Mon) 00時半頃
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―――…誰も傷つけられない世界…なんだろうよ。
[”風”が何時まで理性を保てるかわからない。 裏の鍵を取出す方法、鍵を持つ軍人はその方法を知らなかったが ”風”が魔へと堕ちる前に表と裏が合わさる確実な方法はあった。]
(493) 2011/06/13(Mon) 00時半頃
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お前《運命》はそれ《槍(表の鍵)》で俺を貫いて、 真理の鍵《クラーウィス・ウェリターティス》を手に入れりゃいい。
[裏の鍵を裡に持つ赤と黒の男はそう言って、不敵に哂う。]
……お前《運命》の力がありゃ、 こいつ”風”の魔《罪》を拭い去ることくらいはできるはずだ。
――…それで俺が死ぬことになるかどうかはわかんねえ。 …ま、死んじまったらそれこそ《運命》ってやつなんだろうよ。
(511) 2011/06/13(Mon) 01時頃
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[取出し方を知っている《運命》は軍人を貫くことなく、 取出されたのは槍《表の鍵》とは対となる盾《裏の鍵》。 ”風”が魔に抗っていられる時間はそう長くはないだろう。 痛みはねえ、そう呟いた男からも《混沌》が消えさることはない。
糸は繋がっている。
ムパムピスが死ねば、ドナルドも死に ドナルドが死ねば、ムパムピスも死ぬ。
ならば―――…ドナルドの魔《混沌》が断ち切られた時、 ムパムピスの魔《罪》も断ち切られることに繋がるのではないか。]
―――…やってみやがれ、”運命《フォルトゥナ》”。 俺のコレ《混沌》は運命《絶対》だ。 …そう簡単に断ち切れてくれるとは思わねえがよ…。
[軍人は、哂う。その覚悟を、決めたように。]
(555) 2011/06/13(Mon) 01時半頃
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…お前は最期まで諦めたまんまなのかよ。
[貫かれる前、軍人は少し呆れた口調で”風”を見る。 その左目には変わらず焔――…《深淵》が宿ったまま。]
…”お前は、そんな簡単に諦めちまう奴じゃなかっただろう?”
[”風”へとそう笑ったのは、赤と黒の男の姿だった。 ―――…その直後、 貫かれた時に感じたのは不思議と痛みではなかった。
それは光《ヒ》…、陽《ヒ》の色にとてもよく似た《運命》の光。]
(576) 2011/06/13(Mon) 01時半頃
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[”風”に向けてそうは言ったものの、 もしも死なずに生き残るようなことがあれば、 その時は運命《フォルトゥナ》の言葉に従うことになるのだろうか。]
………柄じゃ ねえ…から、勘弁しろ よ…。
[混沌を断ち切られてもその本質は変わらない。 秩序を嫌う男は厭そうに呟き、そして崩れ落ちた。]
(580) 2011/06/13(Mon) 02時頃
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[赤と黒の男の魔《混沌》は、 そして風の背負っていた魔《罪》は、 《栄光》の対と存在である《運命》により断ち切られた。
だがその《槍》は糸《絆》までは断ち切れない。 ドナルドが死んだ時、ムパムピスも死に ムパムピスが死んだ時、ドナルドも死ぬ。 その運命《絶対》は変わらぬまま―――…]
[最後に不服を零した男、 しかし崩れた姿はどこか満足そうな顔をしていた。 《アーディアス》の意思は、《運命》に引き継がれた。 その緋《ヒ》は、嘗ての親友を助けたいと願うのだろう。
――…混沌より解き放たれその左目から流れたのは黒の涙。 赤と黒の男からは断ち切られた真焔《深淵》。
…もしも真焔《深淵》が再び姿を現すことがあれば、 それは男と同じ詠唱《ChaosMode》を知る―――…**]
(590) 2011/06/13(Mon) 02時頃
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ドナルドは、オスカーのことは、貫かれる前に思い出していたのだろう。
2011/06/13(Mon) 02時半頃
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