91 時計館の魔女 ―始―
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― 森側庭園 ―
[揺らぐ思考だけ、紅い世界に滲んでくる。 助けて、と泣いているように。]
……ソフィ、……
[足元をふらつかせながらも、なんとか一階まで降りきる。 その声の、想いのするほうへ。 ぐらりぐらりと、身体を傾けながらも、引き寄せられるようにそちらへ向う。 けれど]
……っ、は……
[怪我による痛み、熱。 意識は朦朧と、歩むべき場所を間違えさせて。
森側の庭園にまで出てくると、大きな段差の一つに足を取られ、倒れこんだ。]
(46) 2012/05/25(Fri) 17時頃
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……っ、う……
[情けなさに涙が滲む。 仲間を助けなければならない今、動かない身体が恨めしかった**]
(47) 2012/05/25(Fri) 17時頃
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― 森側庭園 ―
……ミッシェ、……
[倒れた身体で足音のしたほうを向けば、仲間の姿があった。 その名前を呼ぶ声は掠れ。 彼女が泣いている、その理由は分からなくて、けれどきっと心配をかけたのだろうと思う。
泣かないで、とその涙を拭う体力は、無く。]
(59) 2012/05/25(Fri) 19時半頃
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[部屋へと連れ戻される、それには首を振ったけれど、半ば強引に彼女に背負われてしまった。]
……ミッシェル、さん。 占い師を……探したいの。
[その背に揺られながら、ツェツィーリヤは語る。]
人狼の、正体を暴くもの…… この館に、魔女の集めた人間の中に、きっと、居る。
……私たちが、生き残るために、占い師を……さ、なく、ちゃ。
[だから部屋を出たのだと。]
(60) 2012/05/25(Fri) 19時半頃
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[それでも部屋へと連れ戻されたのは、きっとあまりにツェリが酷い状態だったためだろう。 ミッシェルも、ツェツィーリヤにはその原因は分からなかったが、何かに消耗しているように見えた。
ほんの少しだけ、身体を休めようと、ミッシェルの部屋で共に眠りに付く。
先に目覚めた黒狼が、仲間の額に親愛を口付けるまで。*]
(63) 2012/05/25(Fri) 19時半頃
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ツェツィーリヤは、ミッシェルが目を覚ますのはいつ頃だろうか。
2012/05/25(Fri) 20時頃
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― 2−6、ミッシェルの部屋 ―
[目覚めたのは朝か。 ふと、ベッド横のチェスとの上に一枚の紙に気付く。 そこに書いてある文字が、お嬢様である彼女に相応しくない、と気になるも。 それ以上に、その内容に、奥歯を強く噛み締めた。]
……私が守ってあげる。
[決意は小さく呟く一言。 未だ眠るミッシェルの柔らかな金糸を撫でる。
彼女が目覚めれば詳細を聞こうか、彼女を起こさずに先に一人で行動しようか、考えながら*]
(101) 2012/05/26(Sat) 14時半頃
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― 2−6、ミッシェルの部屋 ―
[まだ眠るミッシェルを残し、ツェツィーリヤは部屋を出た。 少し眠ったお陰か、体調はいくらか良くなったようだ。 それでも、壁に手をついて、という歩き方はそのままに。
占い師がいると、探られたと告げる子供のような一行の下に、整った文字列が二行。
"できるだけすぐに戻ります、心配しないで。 沢山の感謝を込めて ツェツィーリヤ"
ミッシェルが心配しないようにと、書き置きを残しておいた。]
(118) 2012/05/26(Sat) 20時半頃
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[ツェツィーリヤは行かねばならなかった。
仲間を守るために。 占い師の手がかりを探すため。 あるいは――、仲間を守る力を手に入れる方法を探して。*]
(119) 2012/05/26(Sat) 20時半頃
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― 謁見の間 ―
[ツェツィーリヤが彼を見つけたのは、恐らく偶然に近い。
何らかの方法を探さねばと、まずは地下の図書室へと向おうとして、そこにあった異変に気付く。 狼の嗅覚に、人の焼けた匂いは近寄りがたいものだった。
眉を顰め、そこ以外に行くべきかと地下への階段の前、一階の大広間で逡巡していた時に、聞こえた小さな物音。 それは、謁見室から。]
……どなたかいらっしゃいますの?
[顔色が良いとは言えない修道女はふらつく足元を壁に手を付き支えながら。 血が漏れても気付かれにくいだろうと理由で着ている黒いワンピースを揺らし、その部屋へと入る。]
(131) 2012/05/26(Sat) 21時半頃
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……ダーラ、さん。
[後ろ手に扉を閉める。 ぱたん、と乾いた音で、2人だけの空間に遮るように。]
こちらで、絵をご覧になっていたのですか。
[それを見やれば、鋭い刃をその身に受け、後に炎に包まれたクラリッサの肖像にも、何らかの変化があるのだろう。
魔女と猫の肖像は、ミッシェルの部屋にある。 それ以外、ヘクターとクラリッサと……変化があるのは、自分の絵にも。
赤に染まる腹部に気付けば、少し苦い顔をして。 ミッシェルから、ツェツィーリヤが怪我をしたと聞いている彼は、それとの関係性に気付いているのか。]
(135) 2012/05/26(Sat) 21時半頃
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そう、でしたか。 ……思い入れがありますのね。
[子供、の言葉で指された絵。 ダーラが狂気に染まる様を、ツェツィーリヤは自分の目で見てはいない。 彼の叫びも聞いていない、だから、見つけめてくるその瞳の、きっとミッシェルが見たら首を傾げる違和にも気付かない。
傷を負った修道女は、その絵の方へと近づいていく。 履き慣らした靴が、硬い床を慣らす音が響く。]
……ダーラ、さんは。
[口を開く。彼との距離は数歩かという辺りで止まって。]
どんな願いを持って、この館にいらしたのですか?
(142) 2012/05/26(Sat) 22時頃
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[その問いは、やや唐突に。 けれど、何かしらの手がかりを掴むための探りを入れるように。]
(143) 2012/05/26(Sat) 22時頃
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[赤に染まり狂う思考に目を見開いた。
圧倒されたためか、血が足りずに、くらり、と揺れた視界は、果たして"どちら"の歪みだというのか。]
……それ、なら。
[深く、息を吸い込んで。 ゆっくりと、吐き出した。
腹部の傷が、じくりと痛む。]
――私が、お見せしましょうか。
[少し青い顔で、にっこりと笑みを浮かべると、自分の黒いワンピースのボタンに指をかけた。 白い肌が、徐々に露になっていく。]
(156) 2012/05/26(Sat) 22時半頃
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――、
[そう思うだろうと、予感していた。 言葉でも態度でも肯定は示さずに。 いや、ボタンを外したワンピースが、床に落ちる音こそが彼にとっては肯定に思えたかもしれないけれど。]
……っ、
[肌をあまりに熱の篭る瞳で見詰められ、羞恥に小さく息を呑む。 頬が少し熱い、それを気にしないように努めて。 女性の格好をしている"男"の視線、身に纏うのは下着と、腹部の血が滲む包帯だけ。
ツェツィーリヤの視線と指先は、包帯にかかり、ぴたり、止まった。]
(160) 2012/05/26(Sat) 23時頃
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[するり、と。 紅い花弁のような模様が付いた包帯を解くと、抉れた腹部が露になる。 狼の爪でも、牙でもない、それが。]
…… ――、 わおん。
[伸ばされた腕が、肌に触れる、その刹那。 女の声が小さく呟く、獣の鳴き声。
メキリ、と変形する身体が、漆黒の狼へと変貌を遂げるのは、僅か数秒の間の事。
伸ばされた腕がまだそこにあれば、にたりと剥き出す牙が哂い、そこにがぶりと噛み付いた。]
(173) 2012/05/26(Sat) 23時半頃
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[滴る紅を嚥下する。 それは、人狼の肉体の欲する強烈な栄養。 いや、狼の知る由もない彼の出生で、それ以上の効果があるのかもしれない。]
『紅い、血。』
『ほら、あなたの望みどおりに。』
[歪に叫び、哂う相手へと。 声は声として発する事はない。 ぐるる、とただ唸る獣の喉の奥にだけ。]
『嬉しいの?抵抗しないの?』
[紅を体内に得たためだろう、気分は昂ぶる。 目前の餌に遠慮など微塵も無く齧り付こうと、大きく口を開けて。]
(181) 2012/05/27(Sun) 00時頃
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[身体を捻る男のそれは、抵抗とはまるで別の――]
……グルル……
[狼の牙は同じ腕にもう一度力を込めて深く噛み付いた。 大きく抉り取った肉を租借し花弁よりも鮮やかな紅が飛び散るそこで、紅い瞳は腕の内側の白から、横腹と狙い定める視線を代えた。
黒い狼は怪我などしていなかったように、ただただ、目の前の餌に夢中になって。]
(183) 2012/05/27(Sun) 00時半頃
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[突き立てる牙は彼の横腹の筋肉を租借し、内側の肉色が引きずり出される。 ぐじゅり、と濡れた音を響かせ、獣はそこに顔を埋めた。
彼の望みを彼の身体で叶えながら、もうすぐ事切れるだろう彼の生きたまま、栄養のある食事を味わう。
紅い絵画の完成を、紅い瞳がじっと見詰めて。]
(195) 2012/05/27(Sun) 00時半頃
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『……ここに、どんな想いがあるの?』
[彼の過去を知るはずも無い黒狼は、彼が聞こえるはずもない紅い声で尋ねる。
紅い、けれど、とても穏やかな海。 小さく零れた彼の笑う穏やかな声。 彼の描きたかった風景。
きっと、海以外の選択などあり得なかったのだろう、最後の子供。]
(201) 2012/05/27(Sun) 01時頃
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