180 FESを迎えし戦場-漆黒たる年代記-
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― 館内 / 門の前>>115 ―
ええ、知ってる。一度見せてもらったから、よく知ってるわ。 ああ、怖い怖い。
……ところで。 私が今すぐ大人しく殺される、消される《想像/創造》を―― 貴方はどれくらいの精度と速度で練り上げられるのかしら。
[サイラスへと向けて、向き出しの《勇者の殺気》が向けられた。]
(146) 2014/06/14(Sat) 01時半頃
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― → "戦場">>158 ―
――な、 ッ!?
[強制的に世界から切り離され、言葉を失う。]
……っ、結局、最後は他人任せの多勢に無勢?
[言いながらも、この状況は拙いと肌で感じた。 矢は確実に相手の身を貫いている。>>163 だと言うのに、このまま圧し切れる気がしない。 目の前の騎士からは、それだけの力強さを感じる。]
(167) 2014/06/14(Sat) 02時頃
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……ちッ、厭ってくらい知ってるのよ!!
[集団の力>>169――そもそも、斉花がかつての世界で創り上げた《勇者》というシステム自体、『人々の想いを力にする』>>2:171ためのそれだ。 死の女神が齎す終焉に抗うため、旗頭-シンボル-となって人々の希望を掻き集め――]
……、……
[そして、届かなかった勇者の成れの果てが、今居る自分だ。]
……ソロの元勇者じゃ、ここまでだって事? よりにもよって、私が掲げて勝てなかった、集合体の力に負けるって?
ああくそ、サイッテーに。ツイてないったら!
[降り注ぐ矢の雨>>171を、咄嗟に焼き払った。 その物量に、こちらが攻撃に転じる余裕は無い。]
(177) 2014/06/14(Sat) 02時半頃
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……く、
こっちは接近戦なんて望んじゃないってのよ!!
[勇者補正がかかった馬鹿力と聖なる焔の馬鹿火力が目立つが、本来の『女子高生』帝舎斉花は体育2(たまに1)の運動音痴である。 反射神経という物が皆無なため、体捌きには無駄だらけなのだ。
バスケットボールを投げて人は殺せても、フリースローの一本も決められない。 ドーム球場を吹き飛ばせる必殺技は有っても、中学生ピッチャーの投げる球にかすりもしない。 襲来する恒星を押し返す奇跡は起こせても、まともな武芸者相手の接近戦では遅れを取る。
――それが、《聖火の勇者-ホーリーブレイズ-》セイクリッド・レティーシャ最大の弱点。
本来は、頼れる仲間が補うことで問題にもならなかった事だ。]
(187) 2014/06/14(Sat) 03時頃
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ぐ、 は
[グングニルの拳が、腹へと突き刺さる。 女子高生の決して重くない体は、軽々と吹き飛ばされた。 のた打ち回りながら、必死に槍隊の追撃から逃げ惑う。]
……はぁっ、 ぜぇ かはっ、
[既に如何に退くかを考えたい状況だが、隔離された空間ではそれすらも叶わない。]
(188) 2014/06/14(Sat) 03時頃
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― 古の戦場 ―
――…そう。 なら、あなたを殺すしかないわね。
[絶体絶命の状況でなお、その瞳から火は消えず。 何を棄てても、何を差し置いても、最期の刻まで足掻くと決めた。 撤退の道は無いというのなら、この空間ごと目の前の敵を悉く葬るのみ。]
――…悪手。悪手ね。 そういうのは、接近戦って言わないわ。
[大地から噴出する焔の柱>>204に対して、金の聖火纏う右脚を踏み出し――…]
(207) 2014/06/14(Sat) 12時半頃
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こっちは、星-セカイ-の火-コア-呑み込むくらいの事はしてんのよ!! その程度の火に"乗る"くらい、易いコト……ッッ!!
[襲い来る炎と自身の馬鹿火力、双方の威力を利用して遥か上空へと翔ぶ。]
言葉を返すわ。 指揮は得意じゃないようね。 群れの力を翳すなら、その群れを死に導く未熟を呪いなさい――ッ!!
[距離が、空いた。 遥か高みより敵の全てを見下ろし、視界――必殺圏内に収める。]
(208) 2014/06/14(Sat) 12時半頃
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[そして、何故か転送される回復ポーション>>205をキャッチ。]
ぶはっ……
[片手開けして口に流し込めば、どういうわけか辛口としか表現できない味。 起爆剤としては十分だ。]
(もう一手……もう一手、溜め時間を稼げる弾幕が欲しい……!!)
(209) 2014/06/14(Sat) 12時半頃
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― 古の戦場 ―
ポーションが来たからもしかしたらと思ったけど。 まさか…まさか本当に来るとは。 通信ポートさえ開けてりゃ何でもありか、あの希械は。
[天から降り注ぐ砲撃>>210――自分を中心に周辺へと撒かれるそれに、誤爆を受ける可能性は考慮していない。 無差別砲撃の犠牲になる等、勇者の辿る《√》に存在し得ないのだから。]
――上々だわ。
[時間稼ぎとしては十分すぎる。]
(211) 2014/06/14(Sat) 14時頃
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┗┫┗┨┳┥ ≠ィいで
[星式を紡ぐとともに、右手に握られるのは勇者の剣。 金炎爆ぜる幻想ノ刃《パンタシア》 ――己が身を刃に変える種族、幻想ノ刃《パンタシア》の中でも際立った力を持ち、《聖火の勇者-ホーリーブレイズ-》の象徴となった男。 1000年の昔に命を落とした彼の――模造品。]
……"コイツ"の名前ね。 ライトニング……ライトニング=ホーリーブレイズっていうの。
[それが、勇者の剣の真名。]
人の胸見てばっかの馬鹿だったわ。
(212) 2014/06/14(Sat) 14時頃
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┠┥┰┓┗┨┯┫┣┨┿┛╂┓┿┛ ( ね ら い と ぎ す ま す )
┷┨┯┫┯┛━┫┝┨━┓╂┥┯┥ ( ひ と つ を き わ め て )
┿┛┻┥┯┥━┫╂┫┏┓┿┨┯┥ ( す べ て を も や し て )
┯┓┝┓┰┓┝┓┠┨┗┛┯┓┗┥ ( た か ら か に う た え )
┿┥┗┨┠┓┰┛┷┫╂┛┰┓┣┓ ( せ い な る ほ む ら が )
┏┓┝┨┯┛┝┛┿┨┝┫┰┫┿┛ ( や き つ く し こ ろ す )
(213) 2014/06/14(Sat) 14時頃
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$テ呀蛇伏
[ゴゥ…]
$ッ下寡秀
[ ゴゥ… ]
$ャ果終落
[ ゴォゥ ]
$ェ歌天響
[ ゴォウ! ]
$ケ火必焼
[ ゴォオオウ!! ]
(214) 2014/06/14(Sat) 14時頃
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$ト花必殺
[ ゴ ッ !!!!!!!!!! ]
[戦場の空をも焼き尽くさんばかりに。 黄金の焔は燃え上がり、そして再びひとつに収束する。]
[視界-ヒッサツレンジ-に捉えた"ライトニング"とその軍勢を必ず殺さんと放たれる《必殺技》は――…]
(215) 2014/06/14(Sat) 14時頃
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《 HOLY BLAZE - セイカブレイク -》
(216) 2014/06/14(Sat) 14時頃
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[ * カッ * ]
(217) 2014/06/14(Sat) 14時頃
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レティーシャは、ジョージに話の続きを促した。
2014/06/14(Sat) 15時半頃
レティーシャは、ジョージに話の続きを促した。
2014/06/14(Sat) 18時半頃
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― 古の戦場 ―
は、はは……冗談じゃないわ。 まさか、ここまで落ちてるとは思わなかった……
[援護射撃もあり、万全な状態で放てた現時点での最大火力。 それを受けてなお平然と立っている敵>>238の姿に、乾いた笑いしか出なかった。]
(264) 2014/06/14(Sat) 19時半頃
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[必殺技-セイカブレイク-の真価は、ただの火力などには無い。 勇者の権能で集約した星命《テュケー》を燃やした金炎は、救済者《エピカルディス》の"創造力"の媒介となり、呑み込んだ全てに対して斉火の"想像-サッキ-"のままに"焼失"という"成果-セイカ-"を強制的に捩じ込む聖火-セイカ-だ。その対象は物理的な物に留まらず、"命"や"存在""概念"にまで及ぶ。 相手がどのような守りや秘術を持っていようが関係無く、己の"観測"が及ぶ範囲内は全てが必殺圏内。 「死神も恒星も天魔ですら一撃」とエリクシエルが言った>>2:171のはこの"対界必殺"とでも言うべき特性を有するが故である。 また同じく言ったように全条件が整う場面は限られるのだが、現在の斉花は世界の火-コア-の一部を身体に有する>>1:384が故に、火-コア-に残存していた星命《テュケー》と救済者《エピカルディス》の力を振う事自体は可能となっている。 だが、終焉を迎えた世界から救出した微かな残り火-コア-は余りにも弱々しいものでしかなかった。 火力も創造力も全開時の勇者が放つそれには遠く及ばず、ただ派手な炎を散らすのみ。 必殺-カナラズコロス-と定めたその威力を全く発揮できていない。]
(265) 2014/06/14(Sat) 19時半頃
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[――つまるところ、必殺技が必殺技として機能していない。]
[その事実に、何かが折れるのを感じた。]
[『あの世界』の持つ力を重ね、相棒の名を冠するあの必殺技は、間違いなく帝舎斉花という少女の拠り所だったのだから。]
――…だから。 こっちは接近戦なんて望んでないっつってんでしょうが。
[翔び上がっていた少女の身は、今は重力のままに墜ち、]
……あの技で殺せなかった時点で、もう打てる手は無いわ。
[そして、光速で迫る騎士の槍に刺し貫かれるのだろう。]
[もう、貫き通せない。>>2:342 少女は――この後の敗北と死を、"観測"してしまった。]
(266) 2014/06/14(Sat) 19時半頃
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[だから、斉花は、生きるのをやめる。]
ただで…ただでは終われない。 終焉さえ……FESさえ完成してしまえば―― 終わりの未来-サキ-のその混沌から…… 廃棄された可能性《√》が再出する事だって――……
だから――… その妨げとなるあなたを相手に、私はただで死んでやるもんか!!
[その瞬間、斉花の身から金色の焔が噴出した。 身の内に抱えた世界の火-コア-が暴れ狂い―― ……斉花の身すらを覆って一瞬で燃やし尽くす。]
[最後の星命《テュケー》と斉花の遺志は、凝縮された黄金の炎塊となって――…]
(267) 2014/06/14(Sat) 19時半頃
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[ ―― 戦場に、黄金の小太陽が輝いた ―― ]
(268) 2014/06/14(Sat) 19時半頃
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[小太陽は明滅を繰り返し、今にも爆ぜようとしていた。]
[仮に、隔離されたこの空間が解除されて元の位相へと戻された後に爆ぜてしまえば―― 《門》どころか館自体が無事では済むまい。]
(269) 2014/06/14(Sat) 19時半頃
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― セイカノセカイ ―
[斉花がその命を燃やし尽くしたと同時、少女の願いによってのみ維持されていた箱庭は自壊を始める。 狭小な世界が消滅するのに、数分もかからないだろう。]
[金の焔を灯す箱庭の光源>>1:378――斉花が呑み込んだものを除く5つの石が、自壊する箱庭から逃げ出すように飛ぶ。]
[一度終焉を迎えた後のなれの果てであるが故に、《欠片》はこの世界に存在しない。 ただ、一つの空間が消えるのみ。]
(275) 2014/06/14(Sat) 20時半頃
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― 館 / 愚者の庭園 ―
[主を喪った世界の火-コア-が、カリュクス――元が同じ隣り合う《√》の因子を持つ少年の元へ飛んできたのも必然か。]
[緑の要塞《アルセイデス・フェステ》に向きあう彼に、5つの火-コア-が救いを求めるかのように近付いて――]
[金色の焔が光環となって、石からカリュクスの手――丁度茨の奥に差し出されていたそれへと乗り移った。]
(276) 2014/06/14(Sat) 20時半頃
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― 回想 / それは遠い日の、仲間との記憶 ―
『実際さあ。私の必殺技で殺せないのってあなたくらいだと思うのよ、エリクシエル。』
『……いや、変な顔しないで。しないでよ。例えばの話だって。例えば。今すぐ殺そうとかしてないから安心しなさいって。』
『ん? 今すぐじゃなければ? ……展開次第かしらね。』
『それはさておき、さておいて。《時刻み進める順螺旋》に《時巻き戻らす逆螺旋》だっけ。医術天使とローリエット家の始祖が分かち合った秘術。』
『あんなの好き勝手やられたら私にだって殺しようが無い訳よ。』
『え、好き勝手には使えない? ふーん。まあ、それも本題じゃないからさておいて。』
(279) 2014/06/14(Sat) 20時半頃
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『例えば。例えばね。あなたの矢に私の金炎が合わされば、それはもう――あなたならわかるわよね。』
『うーん、そうね。名付けるなら……』
- セイカブレイククロスファイア - 《 † HOLY BLAZE † 》
『……とかどうかしら。』
『え、何。その厭そうな顔。喧嘩売ってる?』
『じゃああなたなら……あなたならなんて名付ける? SBXFよりカッコ良ければ採用してやるわ。』
『ほら、ほらほら、早く言ってみなさいよ――…**』
(280) 2014/06/14(Sat) 20時半頃
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― 光環の戦溟 / 星の核>>283の記憶 ―
[それは、箱庭-セイカノセカイ-にあった灯火の記憶。]
[腕に火の輪を宿したカリュクスに伝わったかもしれない、おと。]
[孤独の中でうたった、とある少女のこえ。]
(289) 2014/06/14(Sat) 22時頃
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『 となりのきみ-キミノトナリ- 』
作詞/セイクリッド・レティーシャ 作曲/セイクリッド・レティーシャ 歌 /セイクリッド・レティーシャ
(290) 2014/06/14(Sat) 22時頃
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♪ 光の消えたセカイで きみのコエを さがしてた
(Ah- Ha- Ah- Ah- Ah- )
(Uh... )
揺らぎそうになった時も きみが隣に居たから ねえ あるいて行けたんだよ
ここに居ない きみのこと 今もまだおぼえてる
失意孤独後悔の三重苦 痛み苦しみ嘆き怒りが四重奏 止めるも病めるもご自由に?
戻れない もう
(291) 2014/06/14(Sat) 22時頃
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♪ この手の中にまだ今も きみと繋いだ輝きは ほら かすかに残っているから
どうか どうか 私のこと いつまでもおぼえていて
ずっと...
(292) 2014/06/14(Sat) 22時頃
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― 古の戦場>>278 ―
[小太陽が、爆ぜる。]
[命を賭した騎士の放った槍は―― 無謀とも思える挑戦に燃やした魂は―― 決して無駄では、なかったのだろう。]
[威力その殆どすべてを空間内に留められ、《門》は守られた。]
[例え、未来-サキ-の絶望までの猶予に過ぎなかったとしても。]
[――帝舎斉花/セイクリッド・レティーシャ
脱落――消滅/焼滅《GAME OVER》]
(293) 2014/06/14(Sat) 22時頃
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