156 カイレミネ島の雪
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マユミとはあちこちで会うよー。
[行儀悪くぱたぱたと廊下を走りながらマドカに返事する。 >>3:151 マドカの”寂しい”という言葉と、 ミナカタの到着を伝える声が被さるのを背後で聞いた>>3:152]
(4) 2013/12/22(Sun) 00時頃
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[お手洗いから出ると、 どこかの部屋が騒がしい]
ん、確かミナカタさんの声したんだよね。 家の中にいるのかな?
[トレイルの部屋での出来事は知らず、 暢気に部屋に顔を戻ろうと――]
(7) 2013/12/22(Sun) 00時半頃
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― トレイルの部屋 ―
[声がする。歓談というには攻撃的な。 それから、微かな香気。 人である身には何ら嫌悪感を催すことはない香り]
(なんだろう) (ミナカタさんトレイルさんを叱ってるのかな)
[それぐらいの考えで顔を出すと、 >>9 明らかに普段と異なる様子のマドカと、 トレイルに駆け寄るミナカタの姿>>9 その表情に逼迫した事態であることを知る**]
(11) 2013/12/22(Sun) 01時頃
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― トレイルの部屋 ―
マドカだよね……? じ、ゃないの?
[>>9 ”マドカだって賛成してくれた”――その意味は、]
え、マドカがふゆしょうぐん なの? ヨーランダさんやジリヤさんを、眠らせた?
[混乱した頭。 >>10 泣きそうな顔のトレイルが見える。 どこか厭世的で寂しげな印象の彼だが、 泣き出しそうな顔を見るのは初めてだ。
こんな状況なのに、ふと子供みたいだなんて思ってしまう]
(18) 2013/12/22(Sun) 14時半頃
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[>>12 激昂するミナカタの声を聞く。 笑うマドカと泣きそうなトレイルと怒るミナカタと、]
(ダメだよミナカタさん) (怒ったら、トレイルさんもマドカも泣いちゃうよ)
[とりとめない思考は言葉にならないまま、 よろめくように一歩部屋の内へ。 途端、聞こえるトレイルの声>>13]
来ちゃダメ……? でもマドカだよ……。ね?
[最後の呟きはマドカへ、そうであってほしいと願いを込めて、 冷たい光を眸へ宿した少女に投げられた**]
(19) 2013/12/22(Sun) 14時半頃
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(マドカの体を借りた――) (マドカであってマドカでない――)
[冬将軍に取り込まれた、存在。 >>20 唇の端を歪めて笑う]
マドカの顔でそんな風にしないで! マドカに返して……!
[声をあげると同時に少女の容をした魔性へと飛びかかった]
(21) 2013/12/22(Sun) 23時頃
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[>>22 マドカの言葉に目の前が暗くなる]
返せない、の? だって……じゃあマドカは……?
[強い力で掴まれる。 モニカの知っている少女ではない、 腕にかかる負荷で、改めてそのことを思い知る]
教えてって…… わたしが、わたしが知りたいよ! そんなの……。
!!
[あ、と息を呑む。 何の為に雪雫草を摘みに行ったのか、 ヒューとブローリンと3人で山を下ったのはほんの少し前の話だというのに]
(23) 2013/12/22(Sun) 23時頃
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[精製に一日かかる、とレシピにはあった。 明日の昼まで、”目の前のマドカ”を押さえる事ができたら、]
(ああ、でも、そうしたら) (冬将軍に囚われたマドカはどうなっちゃうの?)
[掴まれた腕を必死に振りほどこうとしながら、 目の前の少女を見る。 >>0:@2 ティモシーの言葉。 『 私は目を覚まして、私の姉は……消えてしまったよ 』 何か基準でもあるのだろうか? 薬を飲ませて、もしマドカがそのまま目を覚まさなかったら……。 迷いはそのまま沈黙となって、マドカの凍るような声に頭を振るのみ>>24]
!
[探る声にびくりと肩が動く。 モニカは咄嗟に嘘が吐けるほど器用ではない。 恐らく察せられてしまっただろう]
(26) 2013/12/22(Sun) 23時半頃
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え、なに?
[マドカの音は聞き取れず、不安気に眉を潜めた時、 トレイルの助けを求める声が聞こえた>>25]
(27) 2013/12/22(Sun) 23時半頃
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[誰か。その先は音を為さない。。 悲鳴のようにも祈りのようにも聞こえる呟き]
トレイルさん。
[モニカは彼が眠りを求めていたことを知らない。 それでも、彼の求める助けが、少女の知っている救いと同じものだという自信は持てなかった]
……誰を呼んでいるの? ……っ。
[腕の痛みを思い出したように眉を顰めた]
(29) 2013/12/23(Mon) 00時頃
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[>>30 冬将軍を眠らせれば、マドカごと眠って――いなくなってしまう]
ダメだよ! そんなことしないで……!
[頭のどこかでムリだろうと思いながら懇願する。 では、どうすればいいのだろう?]
(マドカを犠牲にするっていうの?) (それとも、他のひとたちが眠らされていくのをただ見てるっていうの?)
[選択はどちらかだ]
そんなこと……。
[泣きそうな顔になるモニカの視線の先にはミナカタ。 >>25 トレイルの誰かという声に呼応するかのように立ち上がり、マドカを後ろから取り押さえようとする]
(32) 2013/12/23(Mon) 00時頃
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― トレイルの部屋 ―
[>>36 ではこの香気は、ミナカタの計ったことなのだと知る。 それがどんな作用のものかはわからないが、 ミナカタとマドカは疾うに対立しているのだろうか。 反射的に飛びかかった自分とは異なり、 確とした様子のミナカタを見てそう思う>>38]
(今だ)
[ミナカタが押さえる今がチャンスと、 力を込めてマドカを何とか振りほどこうとする]
わたし、ヒューさんのとこ行ってくる……!
[トレイルを後に残すことは気を引けたが、 ミナカタがいれば大丈夫、などと根拠のない自信を持って、 身を翻し、家の外に駆けていった]
(42) 2013/12/23(Mon) 13時半頃
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[マドカは追いかけてくるだろうか、 その場の”獲物”に手をかけようとするのか、 定かではいが、より勢いを増した雪の中をひた走る]
(なんだかここら一帯、特に雪が強いみたい……)
[それは、マドカが冬将軍だから――その影響? 掴まれた箇所は赤い痕を残し、今更のように恐怖が沸いてくる]
怖い……。
(追いかけてこられたらどうしよう) (次は逃げられないよ) (ヒューさん、ブローリンさん……お師匠……)
…………あれ?
[そこではた、と足を止め]
診療所どっちだったけ……。
(43) 2013/12/23(Mon) 13時半頃
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[先ほど場所を聞いてワンダへの道案内もした筈なのだが、 視界のせいだろうか、慌てて駆け出して来たらわからなくなってきた]
どうしよう……うろうろしてたら、 もし追われてたら……。
[ここで自分が捉えられたらおしまいだ。 暫しの逡巡の後、 その足は診療所ではなく、通い慣れた工房へ向かう]
確か距離はそう変わらなかったし。 とりあえずお師匠に話して……。
[呟きながらいつもの道を進んだ**]
(44) 2013/12/23(Mon) 13時半頃
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― 楽器工房:ルルイエ ―
お師匠ー。 大変なんだよ、雪山でマドカがシー君も、 ジリヤが……。
[工房に入るなり、大声で師を呼ぶ。 興奮して碌に筋道の通らない説明に師は唖然としていたが、やがてモニカの様子がおかしいことに気付き顔を顰める]
『 あんなどうしたの、随分顔赤いわよ? 』 『 !! っ、ひどい熱! 雪山? まさかそんなとこ行ってたんじゃ…… いいから、横になってな! 話は後だ 』
[無理やりベッドに担ぎ込まれる。 抵抗しようにも、この2日間の騒動で自分で思うよりずっと気力体力を使っていたのだろう。 もがく手足に力は篭らず、 うわ言のようにトレイルさ…薬、マドカ……などと、切れ切れの単語を発し、 やがて力尽きたように眠りに落ちた]
(47) 2013/12/23(Mon) 18時半頃
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― 翌昼 ―
[目が覚めた時の感覚は、 休日の日にうっかり寝すぎてしまった時の手遅れ感にも似たもので。 まだうまく回らない頭で視線は時計を探す]
…………。
[針を読んで、怖々仰ぐ窓の外。 白い景色は今日も変わらず。 だがそれは夜の暗さではないことを知り、 がば、と布団を撥ねのけた。
傍らには昨日着ていた衣服とタオル。 夜中に汗を拭ってくれた師の記憶がぼんやりと思い返された]
(48) 2013/12/23(Mon) 18時半頃
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え……今日はなんにち?
[丁度様子を見に顔を出した師に問うと、 トレイルの家を出た翌日であることがわかる。 丸二日寝ていたとかでなくて良かった、と思う反面、 今皆はどうなっているのだろうという焦りも募り]
確か、そろそろ薬できてる頃だよね。 行かなきゃ……。
[止める師を ”いいからわたしの目を見て!” という、 勢いだけの謎の説得で押し切って、なんとか外へ]
(49) 2013/12/23(Mon) 18時半頃
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[念のため師に場所を確認し、診療所へ走る。 寒さは相変わらずだったが、一晩以上ぐっすり眠ったせいか身体の調子は良かった。 墓地に通りかかればトレイルのことを思い出し、 2度もトレイルを置いてきたという事実が胸を刺す。 ” 誰か ” 彼は確かに何かを求めていたというのに――]
(ううん、大丈夫) (あそこにはミナカタさんもいたし、いざとなればマユミだって)
[根拠などなかったが、そう言い聞かせ、 やがて目的の場所へ辿りついた]
(64) 2013/12/23(Mon) 22時半頃
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― 診療所 ―
ヒューさん、ブローリンさん……!! 薬は……!!
[勢いよく扉を開け放ち、声をあげる]
あ…あ、ブローリンさん……! 薬、ちゃんとできたかなあ?
[近寄って問い掛ける。 その場に見えないもうひとりの姿、 包帯姿の男が深い眠りに就いていることなど知らずに]
(75) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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ひょっとしてブローリンさん。 ずっとここいたの?
[ブローリンの肩に小猿の見えないことに気付いて問う]
気のせいかな。 来る途中マユミ見た気がして、声かけたのだけど、 反応なかったの。 ここ来てた?
あとヒューさんは? 疲れて寝ちゃってる?
[矢継ぎ早に言葉を紡ぎながら、 きょろきょろと辺りを見渡す]
(77) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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[ブローリンから、家に戻っていないこと、 マユミが来て去ったことを聞く]
じゃ、さっきのはやっぱりマユミだったんだね。 何か急いでたみたいだし、わたしも急いでたし……まあいっか。 また近いうちに会うだろうし。 シー君と会えないの、寂しいねえ。
[シー君も寂しがってるだろうな、と思いつつも、 口にしたら余計に気を揉ませるかもしれないと言葉を呑み込む]
あ、これがお薬?
[話を変えるように、 机の上に置かれた様々な道具に関心を示した]
(82) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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[机の上には蒸留中のレトルト。 花弁の入ったビーカー。 空になったフラスコ。 そんなものが並んでいて]
? 空だよ? お薬……できてない?
[まるで今し方、中身を取り出した後のように、 わずかガラスの内壁を濡らすフラスコを不思議そうに。
突然、はっとしたようにブローリンを見る。 その表情は帽子の影になって読み取れない。 男は、ただ、ゆっくりと首を振った]
(84) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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ヒューさん…………!!
(85) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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