204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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…………大丈夫
[大丈夫でなければ いけない] [案じてくれるに 笑顔を向けて ゆっくりと ラルフの頭を撫でる
近い距離 むしろ鼓動はなお騒がしかったけど]
(287) 2014/11/18(Tue) 13時半頃
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[ノックスが トレイルを抱えて 温泉に現れれば ラルフを撫でていた手 湯の中に滑り
じっと 温泉に不似合いな 警戒と嫌悪 その視線をノックスへ向け トレイルを 彼が脱がすなら 視線は一度 宙をさまよい ラルフへと 視線を向ける
そうすれば……ラルフと目が合う >>290
こくりと 頷く]
(294) 2014/11/18(Tue) 13時半頃
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フィリップは、それにノックスの意見 したがいたくない気持ち
2014/11/18(Tue) 13時半頃
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[先ほどそこに笑顔があった ラルフにも彼にも 今は ノックスに敵意 と嫌悪で表情は硬い]
ーーーー出よう
[トレイルも 首を振っている >>202 身じろぎ おりたがっているようにも見え そう 彼とは距離を取らなきゃ それもあるし 何よりーーー]
(296) 2014/11/18(Tue) 14時頃
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[がりっ と言う音 血の匂い そして……]
(333) 2014/11/18(Tue) 20時半頃
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ー 温泉 ー [タオルも布も持っていない 普段なら ラルフが差し出す布 遠慮するのに その場を離れたくて 受け取り 急いで服を身につける
焦燥 嫌悪 苛立ち 困惑 哀しみ それらが 一面に 空間を彩って]
[はっとする 音と 匂い 悲鳴が上がる] [拭いきれない 雫が 髪から滴り落ちる]
[こちらに伸ばされる 先端 紅に染まった] [雪の日 射殺した 兎の色彩]
(334) 2014/11/18(Tue) 20時半頃
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[ーーーーそこにいるのは 狼の 獲物]
[それは の 獲物だ]
[足が ゆっくりと 誘う手の方へ 人間がいる あれも噛み殺し 喰らおうか? が つけた傷は そこに 紅く]
(335) 2014/11/18(Tue) 20時半頃
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[その足が 身体が弾けるように 後ろに身を引いた] [それは ラルフが 声をかけた時だった]
………………っ
[振り切るように 身を翻す 彼はノックスの叫びを背に聞きながら ラルフに 縋るようにして 足元がふらつく 一度膝をついて それでも 立ち上がり 呼び込む何かから逃げる 俯いた頭 滴り落ちるのは 髪からだけでなく 顎から 赤が滴り落ちた]
(336) 2014/11/18(Tue) 20時半頃
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ー 一階 ー [血の匂い 途切れたところで 緊張の糸が切れた そのまま その場にへたりと座り込む]
………………
[ラルフに頷きながら 荒い息零れた 噛み切った唇から また 紅は滲んでは 落ちる] [片手が 一度宙を彷徨った けれど それは 地面に落ちる]
(337) 2014/11/18(Tue) 20時半頃
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[向けてはいけない 衝動 強く 箍は……]
(338) 2014/11/18(Tue) 20時半頃
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ー 一階 ー [何かが 触れた 口先 暖かなもの 生きた温度 揺らぐ この温度は]
(340) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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[暖かさに 両腕が 目の前の 生きた温度を抱き締める 抱きしめるーーーいや 捕獲する
そのまま 獣は 細い 人の 急所 その首元を けれど それは逸れて その肩口 喰らいつく 尖った犬歯 渾身の力]
(341) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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[それは 甘く 芳醇な 己の血と混じり 口の中 広がる 酔いしれる 捕獲する 腕 その爪 服越し立てて]
ぁ…………
[人喰う獣][だけれど その名が呼ばれて]
[彼は 気がつけば 呆然と 口から 血を滴らせ 紅く染まる ラルフを見た]
俺ーーーーーー
(345) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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[視界の先 柔らかな表情 触れる指先は あまりに暖かくて 優しくて ………苦しい]
……………………ーーー
[首を数度横に振る 孔雀石は 涙に歪み 静かに 嗚咽を零す]
(350) 2014/11/18(Tue) 21時半頃
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[優しい手は 離れない 身を 引きかけて 逃げ出すことさえ出来ない]
ーー…………うっ
[充満する 血の 生者の匂い 生命の流れ出る匂い 今だって 疼く 額の温もり また 捉えたくなる 両の手 強く握り 疼きを 懸命に抑えながら]
ーーー食べたくない…………
[けど 食べたい]
(356) 2014/11/18(Tue) 22時頃
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ごめ…………ん ごめん…………
[かけられた言葉 嗚咽が酷くなる けれど 何度も 頷きながら
暖かさが遠のく 涙が 零れ続けて]
………………ホレーショー……呼んで
[嗚咽 混じりの声 告げた名前は 保護者の
彼なら 獣に 染まり切っても 腕力で ねじ伏せてくれる そんな 期待も]
(362) 2014/11/18(Tue) 22時頃
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[請け負って 離れてくれる 足音 血濡れ 傷ついた姿 大丈夫と本人は言う けれど その姿で ホレーショーを探せば 大体 事情は伝わるだろう 彼の保護者にも
きっと もう 近づけない 後ろ姿 触れない 温度
けれどーーーーそれでいいと 思いながらも 涙は止まらない
みっともなく 涙 零しながら 隅へと 隅へと 這う
次 衝動に駆られたら…………誰であろうと食べてしまいそうで]
(368) 2014/11/18(Tue) 22時半頃
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ー 一階 ー [涙と鼻水と 口元は血濡れて 荒い息を つく 己に 人にかけるように 声をかける それは予想外]
………………
[握りしめた時 爪が皮膚を破った その前脚が 壁に 手形をつけて …………ほかの三脚は地に
光の加減で 枯れゆく草の黄色とも 若草色とも取れる髪は乱れ その下 充血した目が 声を掛けた存在をみる]
(376) 2014/11/18(Tue) 22時半頃
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ーーー………………
[彼の名前に 獣は 一度 動きが止まった ゆっくりと 頭が持ち上がる
厚手の 布が動く音 暖かそうな
けれど 獣は知っている それよりも 暖かいものを 目があった その存在 脚を踏み出すのと 凍えた獣が 温もりを求め 飛びついたのは …………同時に]
(384) 2014/11/18(Tue) 23時頃
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[鈍い 音とともに 世界が反転する 何かが 暖かさと 自分を遮る それはシメオンが 包んでくれた 彼の防寒着]
………………寒い
[押し倒したシメオンの言葉に 唸り声に近い 声がかえる
そう 寒い とても寒いのだ だから 押し倒した腕は そのまま シメオンの身体に回されて 容赦のない力が 彼の身体を締め上げる]
(391) 2014/11/18(Tue) 23時半頃
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[シメオンも 同じように寒い 抱きしめても どれだけ抱きしめても 寒いーーーーとても寒くて
頭の感触に 獣は すり とシメオンの頬に擦り寄り そうしながら 襟元 寛げられた衣類 暖まるのに 邪魔だと思い 獣はそれを食い破る 時折 布を食み損ねた犬歯が シメオンの肌に 骨バッタ鎖骨にあたる]
(397) 2014/11/18(Tue) 23時半頃
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ーーーーー
[声 名を呼んだ だから頭をもたげて じっと 押し倒したシメオンを 獣は 暫く見下ろした
後 ぺろ と その目元に口元を寄せて 滲むものを 舐めとりながら 手が 引き裂いたシャツ 空いた胸元 そこに爪を立てる
暖かいものが 流れているのを 獣は知っているから そうすれば シメオンは 暖かくーーーなる?]
(415) 2014/11/19(Wed) 00時頃
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………………ーーー
[獣はこくり 素直に頷いた お腹が空いて とても空いて とても寒いのだ]
[ぺろ と舌は 次第に下がって行く 頬 首筋 白い 裸が血で汚れ
さらに下がれば 暖かな血を舐め 熱く 甘い とてもとても甘い 傷口に吸い付いて
足りない そう思うと 傷口 犬歯をたてて…………ぷち ぷち と 繊維が切れる歯ごたえとともに 口の中 暖かさが流れ込む]
(427) 2014/11/19(Wed) 00時半頃
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[ぐちゅりと音を立てて 歯がにくに沈み 噛みしめるままに 引きちぎる 脂は少ないが 若く 瑞々しい 肉 柔らかいそれは いとも容易く 肉片に変わり
胸元 獣が広げる 傷で 残っていた衣類だった布片も 彼の防寒着も 紅く染め上げ 床にまで たまり始める]
………………
[声に 一度獣が頭を上げた すぐに 傷口がある胸 ではなく 血で染まる 腹を 身体の中央 舌で辿って …………その奥にあるを 望む意思を 甘噛みして シメオンに知らしめる]
(439) 2014/11/19(Wed) 00時半頃
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[彼の名を呼ばれ 獣は愛しげに 臍のあたりから 上へ ゆっくりと舐め上げて
頭をかじることはしない それでは 意識がない ただの屍……他の動物と変わらない
ゆっくりと 反応を味わうかのように 中を ……内蔵を傷つけぬように ゆっくりと 牙は 口は 腹へと歯を立てて……食い破っていく]
(452) 2014/11/19(Wed) 01時頃
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[身体の最奥 誰にも触らせていないであろう箇所 心のかわりに 獣は暴く 暴いた箇所 脈打つ臓器 鮮やかな色彩 ゆうくりと口付けて]
[獣は ただ 子供の謝罪を聞いて ゆうくりと 彼の隠されていたものを 食べ尽くしてしまう それが 誰かの手を経て 愛でられてしまう前に
仕舞い込む 生きるために抗わなかった命を 誰の後悔も届かぬところに]
(453) 2014/11/19(Wed) 01時頃
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[身体は跳ねるのに 悲鳴一つあげない いい子 獣は知っている いい子には ご褒美が必要だと か細い声が聞こえると 喰らう臓物から 頭を上げ ついばむように 血濡れた唇かを重ねた 口の端し 泡とともに零れた シメオンのそれを舐めとり 声なき謝罪も舐めとり 獣は微笑む]
[シメオンの身体から 暖かさが消えるまで 獣はゆっくりと ゆっくりと臓物を食んで
噛み応えのある胃袋も 濃厚な肝臓も ぷちぷち小気味よくちぎれる腸も 食べられるだけ 食べて
ゆうくり おやすみなさい 良い夢を せめて 眠りの中では 望む夢が見られますようにーーーー 彼が 夢の中で 愛されますように]
(471) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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[親が子供に贈る 眠りの口づけを 冷たくなったシメオンに落とした
残されたのは 腹の中身が食い破られた遺体 他人が愛した証には一切手を触れず 空っぽの身体から 獣は上体を起こす]
(473) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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[普段は静かな 森や山が 騒がしくなることがある …………人を襲った 獣がでた時だ
夜も 篝火を焚かれ 危険な獣を葬るため 多くの 腕利きが 森や山にわけはいる
だから 人を襲った以上 逃げなければいけなかった けれど 彼は 呆然と シメオンだった 肉の隣に座り込んでいる 一番初めに 彼を見つけるのは誰か]
(479) 2014/11/19(Wed) 01時半頃
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ーーー…………どうしてきたの…………
[ゆっくりと 冷たく 粘る血溜まり その中で 座り込んだまま ラルフを見上げた
べったりと 全身 シメオンの血液に彩られ ……鮮やかだったものも しばらくすれば 暗く 濁っていくだろう
その姿で こてん と首を傾げる 静かな表情で 見上げながら]
(487) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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君まで 食べたくないーーーー
[そうとだけつぶやくと 孔雀石はまぶたに遮られ意識を失う あれだけ 肉を喰らったのに 生気のぬけた 青い顔でーーーー*]
(490) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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