199 Halloween † rose
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明之進は、ピョコン
lalan 2014/10/31(Fri) 04時半頃
明之進は、すごくユルイマン*
lalan 2014/10/31(Fri) 19時頃
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[僕は、駆けていた。
この繰り返されるハロウィンがもし終わるのだと言うなら、繰り返さなくなった瞬間に、何もかもがまるで夢のように消えてしまうのではないかと。 そんな不安を抱いて。
僕は、足を動かさなくても動ける幽霊のような僕は、急く感情を足に乗せ、駆けていた。
駆けて、ハロウィンが終わる前に告げたかった感情を、肺がひりつく感触と共に薬屋の前に。
いつしか、僕は幽霊ではなく、実体を伴ってそこにいた。 会いたくて、顔を見たかった人を想い、叩いた戸に、焦る呼吸音に、なんの返事も返ってこない。]
(84) lalan 2014/11/01(Sat) 06時頃
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[嫌だ、と強く思う。
僕との約束を忘れられるのも。 僕が、あの人の顔を、仕草を、優しさを、不機嫌さを、意地悪を、笑ったあの顔を、忘れてしまうことも。
泣きそうな顔で、深呼吸する。 泣いている場合ではないと、唇を引き結んだ。
僕は再び、駆け出した。 ここ以外に、彼がどこにいるのか見当もつかない。 もっと彼を知りたいと願う。
その為には会いたくて。
僕が駆けたその場所に、彼ら>>21>>@6が来るまであとほんの少しだと、僕が知るはずも無く――*]
(85) lalan 2014/11/01(Sat) 06時頃
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―11月1日―
[繰り返されなかった朝の香りの中。
再び僕は、店の前にいた。 ハロウィン祭の最後の一夜、僕はたった一人を思い描き、探し続け。 結局は街のどこにも見つけることが出来ず、最初の場所へ。
きっと、酷くみっともない姿をしている。
僕は、彼の姿を、漸く見つけたとき。 泣きそうになりながら安堵の笑みを浮かべて、彼に駆け寄るしか出来そうに、ない。]
(86) lalan 2014/11/01(Sat) 06時頃
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明之進は、露蝶を思う存分もふった
lalan 2014/11/01(Sat) 06時頃
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[届いた、己の名を呼ぶ声。
は、と顔を上げる。 鼓膜を揺らす音色に、胸が、締め付けられる。 肉体があればこそ、なのか。 不安を少し、打ち消すことができたからか。
くしゃりと笑って、口を開く。]
――キ、ッ……!
[息がまだ弾む中で、反射のように彼を呼びかけて。 呼吸を無理に続けた咽喉の痛みに、続かない。]
(111) lalan 2014/11/01(Sat) 21時頃
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…スミマセン…… 僕は…もう、飛べない、デス。
[咽喉の許す囁く音量では、この距離に届くかはわからない。 それでも、語りかける。]
…お礼を言いたくて、探していマシタ。 街を出るのが何時なのかも、聞いていませんデシタ。
ハロウィンが、終わったら、もしもハロウィンにあった何もかもを忘れたりでもしたら、怖くて、
[ループのような不可思議が彼を隠してしまわないように、目を逸らさない。]
…… 会えて。 良かった。
(112) lalan 2014/11/01(Sat) 21時頃
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[姿が見えなくなると、不安になる。 "そっちへ行く"と言ってくれたのに。 一晩を越えてのたった数秒が、酷くもどかしい。
再び顔が見える。 良かった、と。 感情の変化を、僕は表情に隠せずにいる。 こんなに僕は不器用だったのかと、そっと自問する。
キリシマさんへと駆け寄ると、僕は腕を伸ばし抱きついた。 汗をかく、11月とは思えない僕の体温を、押し付けるかのように。 僕がここにいることを、感じてほしいと言うかのように。
はじめて触れた冷たさが、じんと、痛いほど。 胸に響いた。]
(127) lalan 2014/11/01(Sat) 23時半頃
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[薬品の香りを、彼の香りを、肺に吸い込む。 汗臭いと、剥がされる前に。]
……転んで、しまいマシタ。 オハヨウゴザイマス、キリシマさん。
[弾けてしまう感情に急かされた事。 後悔はしない。 でも、不快に思われたくはないと、僕は、下手な言い訳を考える。
顔を上げ、誤魔化して笑って、離れがたい腕を、ゆっくりと解かなくてはならない。]
(128) lalan 2014/11/01(Sat) 23時半頃
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…どこかへ、行くんデスよね。
[言っていた。 祭りが終わればすぐに街を出るのだ、と。]
僕と一緒に……は、考えてもらえマシタ? 冗談ですが、それなりに本気デスよ。
僕は、キリシマさんと過ごす時間、とっても楽しいデスから。
……もう少し、一緒に、居たいんデス。
[彼が誰かと"一緒に行く"と結論付けた事を知るはずのない僕を、彼は愚かだと笑っただろうか。
それでも構わない。 これが僕なりの、精一杯の、"一緒に来てほしい"という想い。]
(129) lalan 2014/11/01(Sat) 23時半頃
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[お前と一緒に過ごすのは好きだと、彼が言う。
暖かい感情が、心音を響かせる感覚がくすぐったい。
先客ができたと、彼が言う。
ならば初めから期待などさせないで欲しかった、と。 意地の悪い言葉を告げてもいい筈の唇は、ふるりと震えるだけ。]
(178) lalan 2014/11/02(Sun) 17時頃
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……お別れ、デスか。 もう、二度と。
[会える方法が無くなるのかと、しがみ付く。 緩く抱き、髪に、背にと、触れてくれた感触とは対照的に。
次に顔を上げる時、 僕は、泣いてなどいないだろう。
泣いて迷惑はかけたくない。 泣いて困らせたくない。 嫌われたくないのだ。 特に、この人には。]
(179) lalan 2014/11/02(Sun) 17時頃
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[――笑い差し出す指先に。 昨日ではない昨日に約束した砂糖菓子。
甘さと同時に、すうと鼻に抜ける薄荷味の涼やかさを、彼の唇へと押し当てる。
笑って寂しさを誤魔化して。
きっと僕は、この星の欠片によく似ている**]
(180) lalan 2014/11/02(Sun) 17時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
lalan 2014/11/02(Sun) 17時半頃
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[かさついた、人の形の怪物の唇に、触れる。
僕の形に彼の唇を、咥内を焼く。 最後の優しさが、僕の胸を焼いた。]
ずっと、ずっと、お待ちしてマスね。 ……僕は、あなたを忘れられそうにありマセン、から。
今年、この街に来て良かった。 ……あなたと逢えて、良かったデス。
[美味いと告げる嘘吐きに、僕は譲れない感情を言葉にした。
彼の"決めたこと"に、何故なのかと、食い下がれない。 もう二度と会えないとしても。]
(205) lalan 2014/11/02(Sun) 22時頃
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…『好きです。誰よりも。』
[離れ、微笑み。 彼には伝わらない、母国語で告げ。]
ゾンビのあなたに言う言葉ではないかもしれマセンが… どうか、お元気で。
(206) lalan 2014/11/02(Sun) 22時頃
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[キリシマさんに、背を向けた。 歩き出す、肩が震える。
見せなくて良かった。 僕は、強くそう思う。
どこか遠くに、鐘の音が聞こえた。 もしもその意味を僕が知っていたら。 何を想ったか。 言葉にするまでもない。
――例え、何時か誰かと結婚し、子供を授かり、暖かな家族に囲まれても。 僕は、冷え切った肉体を持つ彼に、一生に一度の恋をし続けるのだろう**]
(207) lalan 2014/11/02(Sun) 22時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
lalan 2014/11/02(Sun) 22時頃
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― それから ―
[僕を待っていたのは、代わり映えの無い退屈で穏やかな日常だった。
仕事に忙殺され、お見合いで出会う女性と結婚し、子供が生まれ、やがてその子が育ち、孫が生まれ。 人の一生の、順調すぎる線路の上。
一人だけ友人と呼んでも構わないだろう相手が出来た。 彼もまた忙しそうだったけれど、時間を合わせることが出来れば、甘い菓子とお茶を楽しむ。
そうして、幾度も語り合うのだ。 あの、切なくて賑やかだった、たった一日を。]
(292) lalan 2014/11/03(Mon) 15時頃
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[結論から言えば――
落司明之進は、もう二度と、あの国を訪れることは無かった。
あの街での記憶は確かに胸に。 あの繰り返された一夜を、ループするように夢に見ながら。 抜け出すことは叶わない。
心は、永遠にあの日に囚われたまま。 いつ、なにを、どうやり直せば、を錯誤しながら。
生涯、一人を想い続けて、家族に見守られ天寿を全うした。 ありがとう、と言葉を残して。]
(293) lalan 2014/11/03(Mon) 15時頃
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[そのたった一言さえも、もう二度と会うことの無かったただ一人に向けたものだったと。 誰も気付かなかっただろう。]
(294) lalan 2014/11/03(Mon) 15時頃
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[それから、幾年の時は流れ。]
[黒に近い、藍衣。 白磁に朱線の狐面。
永久に夢想に囚われし魂。
*やがて一人の、――が生まれる*]
(295) lalan 2014/11/03(Mon) 15時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
lalan 2014/11/03(Mon) 15時頃
明之進は、ニョキニョキ
lalan 2014/11/03(Mon) 20時半頃
明之進は、ミネストローネの香りで悪魔をいぶりだす作戦だ!
lalan 2014/11/03(Mon) 20時半頃
明之進は、えっ、ほっかいどこゃい……
lalan 2014/11/03(Mon) 21時頃
明之進は、ぐれっぐおかえり!
lalan 2014/11/03(Mon) 21時半頃
明之進は、露蝶さんにおひとつくださいした
lalan 2014/11/03(Mon) 21時半頃
明之進は、シーシャが忙し楽しそうだなあって眺めてる
lalan 2014/11/03(Mon) 22時半頃
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