306 【誰歓5発言RP】かたりかたるるかたりべの
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[ 花は花。閑に咲いてささやかに自らの存在を 主張する他に与える影響などないのですから、
生物とも化物とも付かぬその方についても 私はただ御傍に侍るばかりになるのでしょう。 きっとそれは、その方が私に飽くまで。>>1:30 ]
ひとは、生まれも育ちも形も散り方も 何一つとして同じものはありませんけれど、
但し…ご存知ですか、こあとりくえさん。 海に別たれ山に別たれ大陸を異ならせても ひとの中には同じ物語の原型があるのだと。
[ ひとの想像力は度々似た内容を、結末を作る。 謂わばひとびとが共通で見ている夢のように。 ]
(18) 2020/08/25(Tue) 02時半頃
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真にひととは興味深いもの、ですね。 私は飽きるということを知りませんから…
私よりもずうっと長い時を歩みながらも 沙羅双樹の花のように移り変わる彼らを 傍で見守ることに喜びを覚えるのですよ。
[ そう──、ひとの物語というものは どこかには限りがあるとも言えるものです、 時には見飽きることもありましょう。
あくまで作られた物語は物語。 本来は語られるべきである物々が見る為の 甘い夢としては出来上がっていないのですもの。 それならば夢以外を見ればよろしいのです、と。 ]
(19) 2020/08/25(Tue) 02時半頃
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[ けれど、私のささやかな楽しみが 私以外の楽しみとして実るかどうかは 私自身には知りようもないことですから ]
貴方にとって面白いものが、どこかで 見つかるように私は彼方で祈りましょう。
それはひと、ではないかもしれませんが 貴方が飽きることがないような何か───、 面白いと感じられる何かを見つけられるように。
[ 言い終えて私は手のひらを貴方へ向けます。
差し出した薄青の花を付けた一輪の三角草は、 貴方ならばきっと──と勝手な期待をする 私から貴方への信頼の証、のようなもの。 ]
(20) 2020/08/25(Tue) 02時半頃
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[ ときに、花一輪の行方がどうであっても 少し後には私はひと離れした不思議な方に向けて ふうわりと綻んだかんばせを向けていたでしょう。 ]
嗚呼──ただ、今飽きてしまっても 決して私を毟ることはしないで下さいね。
何度咲き直したところで、もう一度此処で 出逢った方々と逢える保証はありませんもの。
それに、出逢いの御縁は一度きり。 私は、誰とのよすがでも大切にしたいのです。
[ 口にした言葉は冗句でも何でもありませんでした。 少なくとも…この花にとっては、そうでした。 ]
(21) 2020/08/25(Tue) 02時半頃
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僅かな時ばかりひとの真似事をしている 私のようなものがこんなことを言うのは 可笑しいことかも知れませんけれど、
折角の邂逅ですから、 後々に語り草のひとつふたつ芽吹く程度には 話の種を撒き終えて散りたいと思うのですよ。
[ ひと相手には何れもまた言わぬが花の噺。 けれども此度ばかり打ち明けることにしたのは 結局の處、何処かでひとではない相手にこそ 事情を零すだけの信頼を寄せるからなのでしょう。
ひとでないものの多くは花を潰すことはあっても 意図して踏み躙ることはしないのですから。 ]**
(22) 2020/08/25(Tue) 02時半頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2020/08/25(Tue) 02時半頃
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