143 宵を待つ村
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―回想・朝―
[欠伸を噛み殺しつつ部屋から出ると、 テーブルの上にメモ>>6が置かれているのを見つけた。]
[それに目を通すと、キッチンへと向かう。]
……もう少しゆっくりしてけばいいのに。 [取り出したフライパンに油を広げて温め、卵を割って入れた。]
(43) 2013/09/11(Wed) 23時半頃
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―村の入口近くの雑貨屋―
……。
[いつも通り店番をしていたが、 今日は何故か人の姿を見かけない。 誰も店の前を通らないのだ。]
おかしい……よな。
[今の時刻はすでに昼。 こんなことは今までの数十年、一度もなかった。]
[暇なので箒を手に外に出て辺りを見回すも、 やはり人影は見えず]
……あ。 [ここでようやく、 集会所へ集まれと連絡が来ていたことを思い出した。]
(45) 2013/09/12(Thu) 00時頃
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―集会所へと続く道―
[店のシャッターを降ろし、 その上に「本日臨時閉店」と書いた紙を貼っておいた。 これで誰か来たとしても安心だろう。]
[遅刻かもしれない、と急いで集会所へと向かった。]
(51) 2013/09/12(Thu) 00時半頃
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―集会所前―
[集会所の前で誰かが話しているのが見える。 昨日うちに泊まった男―確か名前はイアン―とオスカーだった。]
あれ、イアンさんこんにちは。 こんなところで何をしてるんですか?
オスカーも。今日は珍しく犬を連れてないんだな。
[と近づいて挨拶しつつ、顔を見やれば]
……オスカー、なんか辛そうに見えるぞ。大丈夫か?
[いつもより、少年の顔が青白くなっている気がした。]
(57) 2013/09/12(Thu) 01時頃
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ああ、具合悪そうに見えるぞ。
[オスカーが目を逸らす>>61のを見て、 また誤魔化しているなと悟る。]
……本当に具合悪かったら、我慢すんな。
[だがここは本人の意思を尊重しようと、 オスカーの頭をくしゃりと撫でそれ以上は何も言わなかった。]
ああ、イアンさんは昨日俺の家に泊まってたんだ。 詳しい事情は知らないが……。
[そういえばなんでこの村に来たのだろう?と、 イアンに説明を催促するように視線を向けた。]
(63) 2013/09/12(Thu) 02時頃
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ああ、クシャミ。
[集会所の扉に隠れるようにして、 こちらに手を振る影>>60に気づいた。]
その……うっかり連絡が来たのを忘れててな。 それで、遅れた。みんなもう集まってるか?
[言おうか言うまいか少し迷ったが、正直に遅刻した理由を話す。 今さら気取る仲でもないだろう。]
(64) 2013/09/12(Thu) 02時頃
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―回想・集会所前―
ああ。……それならよかった。
[返ってきた礼にそのまま話を逸らされた気がした>>79が、 すぐにクシャミに声をかけられたため、深くは追及できなかった。]
[この村の人は優しい、とそう言われ表情が緩む。]
(125) 2013/09/13(Fri) 09時半頃
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[クシャミに事情を話せば 村長からの話はまだだと教えてもらい>>100、安心したが]
……。 [なんとなく、揶揄されているということは分かったので軽く拳骨を落としておいた。]
(126) 2013/09/13(Fri) 09時半頃
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[オスカーが自らの頬を抓っている姿に、もう大丈夫だろうかと見入っているとそこに村医者がやってきた。]
[ケヴィン自身も何度かお世話になっており、 腕も人格的にも信頼している人物である。]
[耳打ち>>81には何も言わずに視線を合わし頷き、 了解の意を示した。]
[元より村外の人間には警戒を解いていない。]
(127) 2013/09/13(Fri) 09時半頃
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……人狼って作り話、というか伝承じゃないのか?
[続くオスカーとイアン、それとクシャミの会話>>80>>92>>97>>103を黙って聞いていたが、思わず呟いた。]
[人狼の話は、昔幼いころに母から聞かせてもらったことがある。 聞いた当時は恐ろしかったが、今の歳となってはよくある昔話の一つだな、くらいにしか思わない。]
[真剣な顔で話しているオスカーとイアンをまじまじと見てしまう。]
[二人の間に流れる空気は真剣なもので、 だからこそ話の内容にそぐわずに、違和感を感じてしまった。]
(128) 2013/09/13(Fri) 09時半頃
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[本腰を入れて話を聞こうとしたときに、 オスカーに集会所へ入ってもいいかと聞かれ>>106]
……まぁ、ここでずっと話してるわけにもいかないからな。 とりあえず入るか。
[一応イアンから目を離さないでおこう、と考えつつ頷き、 クシャミの脇を通って集会所の中へと入った。]
(129) 2013/09/13(Fri) 09時半頃
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―集会所前→集会所―
[集会所に入り、内部を見回す。 どうやら村民はほぼ揃っているようだ。]
[その中、ある人物の姿に視線を惹かれた。]
[壁に凭れ掛かるようにして座るその男は 白い包帯によって一際目立っている。]
[包帯に包まれた、痛ましい姿。 だがその赤髪は記憶に残っていたそのままの色だ。]
……ヒュー!
[懐かしい名前を口に出し、彼に近寄ろうとしたときだった。]
(136) 2013/09/13(Fri) 14時半頃
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[村長の話が始まり>>111、 興奮した声音で語られるその異様な内容に足を止めた。]
……村長、何を言ってるんだ? [村長一人だけならば ボケたんじゃないか、と一笑に付すことができた。]
[だがその周りで賛同する村の老人たちによってその憶測は否定される。その中には昨日挨拶を交わした老婆もいた。]
(137) 2013/09/13(Fri) 15時頃
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[村長の話を信じればいいのかどうか迷っている村民たち。]
[その中で、がたんと音を立てて立ち上がる影があった。 クシャミだ。]
[彼はそのままヒューに声をかけ、 どうやら一緒に集会所を出ようとしているようだ。]
待てよ、クシャミ。どこに行くつもりなんだ? [村長の話を盲信しているわけではない。 だが、信じていないというわけでもないのだ。]
[もし本当に人狼がいた場合、彼らの身が危ない。 よって彼らが集会所から出るのを引き留めようとした。]
(138) 2013/09/13(Fri) 15時頃
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[クシャミのそばにいたヒューにも声をかける。]
久しぶり、だな。痛そうだが大丈夫か?
[自分でも間の抜けたことを言っていると思ったが、 こんなことしか口に出せなかった。]
(139) 2013/09/13(Fri) 15時半頃
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