180 FESを迎えし戦場-漆黒たる年代記-
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――さて。 我が赤き翼を主へと魅せるとするか。
[悪意の羽根をばら撒きながら。 胸赤鳥は悠々と席を立ち、歩き出す。
時折、"無差別に"襲い掛かってくる化け物もいるが。 小鳥は回避や迎撃どころか一顧だにしない。 身体や翼の一部が引き裂かれても血すら出ずに、その場ですぐに身体《ナノマシン》は再生していく。
撒かれた悪意が他者へと引き起こる影響は――未知数。]
(167) 2014/06/07(Sat) 18時頃
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―館 廊下―
ふむ、『帰り道』はわかるが。 追うとなれば中々に面倒なものだな。
[ソフィアが手本として見せたように。 『扉』の繋がる先はある程度の法則性をもって随時切り替わる。 悪意の羽根を撒き散らしながら、暫し思案に暮れていたが。
周囲で響く化け物の同士討ちの声。 その悲鳴じみた鳴き声にうっとりと目を細める。]
(184) 2014/06/07(Sat) 21時頃
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[胸赤鳥が笑う。]
邪魔だ。
[悪意の羽根の触れ暴れ狂いながら。 襲い掛かってくる異形を羽ばたき一つで払いのける。 悲鳴を上げるそれに止めを刺すのも面倒とばかりに、床の上を転がるのを踏み躙り再び歩き出す。
迷いなく、やがてたどり着くのは開いたままの扉>>177。]
(195) 2014/06/07(Sat) 21時半頃
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―英雄界/議事堂-フェデラル・ホール― -交響曲第3番『英雄』へと集うもの-
[最初の異変は啼き声。 次に現れるのはまるで雪の如く舞う赤い羽根。 防衛の為に配置されていた眷族達を悪意が狂わされる。]
さて、折角の誘いであったからな。
[少年達二人の背後より。 ゆったりと悪意の小鳥は現れる。]
まずはこの喜劇《パーティ》の主催者に賞賛を送るべきかな。 素晴らしい演出であったと。
[悪意ばら撒く翼《プログラム》を解除し。 マントの端を掴み優雅に一礼を送る。]
(201) 2014/06/07(Sat) 21時半頃
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[血玉の目は振り返らぬ背を僅か、見つめ。]
全く、滑稽だな。 傲岸さもそこまでいけばいっそ褒め称えたくなる。
[魔皇《ゼロ》>>215が黒に対するよう緋色《スカーレット》のマントを纏うのに拍手をひとつ。
警戒見せる少年>>212へとちらり向けるのは一瞥と。 隠せぬ悪意を湛えた笑み。]
(228) 2014/06/07(Sat) 22時頃
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[――ゴゥッ 荒れ狂う漆黒の風>>216にマントがはためく。 轟音を立て閉まる扉にも胸赤鳥は振り返らぬ。]
く、はははははっ。
貴様が貴様の悪意のままに力を振るうのならば。 悪意(わたし)として賞賛と激励の言葉を贈ろう。
だが、私にも"至上目的"があり。
何より――。
(234) 2014/06/07(Sat) 22時半頃
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貴様の鼻っ面をへし折るのは愉快そうだ。
土産はそれこそ貴様の冥府《実家》宛にするがいい。
[小鳥は魔皇《ゼロ》への悪意を嘲笑(うた)う。]
(235) 2014/06/07(Sat) 22時半頃
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――ふむ、それだけだったか。
[足を封じられたと言う魔皇《ゼロ》へ。 意外だとばかりに微かに眉を寄せる。]
やはり、一部だけ。 しかも参照状態ではではその程度か。
[わざとらしく口元に手を当て思案する態。]
(309) 2014/06/08(Sun) 00時半頃
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[狂乱の悪意の翼。 嘲笑(うた)う悪意の束縛。
創造主《カミ》の悪意が本来持つ設定《チカラ》 それ以上の力を齎したものは。
Fragment Downlord 『十二分の一の創造主』 ]
(310) 2014/06/08(Sun) 00時半頃
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小鳥と呼ぶには少々愛らしさが足りんな。
[周囲を囲うように飛ぶ六羽の梟を見やり。 それでも胸赤鳥は嘲笑を失わない。
セシルが放った鮮烈なる銀光の旋風が魔皇《ゼロ》を引き裂くのを、まるで当然と言わんばかりに眺めていたのと変わらぬ態度。]
(312) 2014/06/08(Sun) 00時半頃
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[六式の梟《エレメンツ》が鮮血の統合を果たし。 議事堂そのものを打ち付ける衝撃波動を放つ刹那。]
だが、まあ。 "持ってきて"正解だった。
[意思《プログラム》が群体へと指示を出す。]
(313) 2014/06/08(Sun) 00時半頃
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≫PROGRAM『枢要罪』 ≫開放吸収 UPDATE
≫武装選択 ARMS SELECT ≫≫≫『怠惰の翼 Acedia Fan』
[群体《ナノマシン》により作り出されるのは漆黒の羽扇。 その自ら作り出した『武器』に乗せるのは嘗て、苗木世界においてばら撒かれ、胸赤鳥が回収してきて『枢要罪』のひとつ。 大振りに振るうそれは灰色の突風を生み出し、衝撃波の力その物を大きく減衰させ。
相殺しきらなかった衝撃により胸赤鳥の半身が吹き飛ぶ。]
(315) 2014/06/08(Sun) 00時半頃
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ふふ、はは……思ったり効いたな。
[羽扇を持った右腕を除く上半身の大部分を無くした状態で、哂う。 鮮血の変わりに飛び散るのは白く濁った液体。]
生憎と。 私の"主"は既にいる。
[倒れたままマスターを求める少年>>295へ。 自分は何事もないかのように答えながら。 『傷』はすでに完全再生を開始している。**]
(316) 2014/06/08(Sun) 00時半頃
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問題はない。
[セシル>>336からの呼びかけへの返答は一言。 少年の傍へと膝を付くのを血色の目で見やり。]
魔皇-マギステル-の力は良く分かった。 まさか、この程度とはな。
幾ら誇ろうとも私を殺すには遥かに足りぬ。
[ひらりひらり。片腕で扇ぐ羽扇。 嘲笑交じりに囀りと共に、支配者然と立つ魔皇《ゼロ》を煽る。
その間にも腹から胸へ、群体の再生は急速に完了へと向かっている。**]
(343) 2014/06/08(Sun) 01時半頃
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[魔皇《ゼロ》>>354がその意識の配分を僅かに胸赤鳥へと多く傾けた瞬間。 熱光線が魔皇を貫かんと放たれ。]
≫再生完了 RECOVERY ALL
[魔皇がとっさ防御するその隙に。 腕が再生し、黒いマントが翻る。]
(399) 2014/06/08(Sun) 11時半頃
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[視線>>359と声>>362を受け。 黒羽扇を持つ腕を高く振り上げる。]
――――承知した。
[歓喜に悪意。 群体は感情をない交ぜに"共"に"鳴"り響き。]
我が主の前に…。
[迸るは『怠惰』の力を得た雷閃。 対象を絡めとり力を奪い縛る一撃が銀の波動に合わせ。 天井より――。]
(400) 2014/06/08(Sun) 11時半頃
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跪くがいい!!
[――降り注いだ。]
(401) 2014/06/08(Sun) 11時半頃
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――……ふむ、逃げられたか。
[銀の波動の収まった議事堂。 冥皇《ゼロ》の消えた壁を血玉《ヘリオロトープ》は愉快にげに眺める。 天地鳴動-ミラクルインパクト-の衝撃による崩壊の痕跡は瞬く間に消え、後に残るは閉会《フィナーレ》後の静寂。]
余程に空間が乱れているらしい。 "外"へ弾き出しては仕留められぬか。 鬼ごとをするには小鳥の翼は少々心許無いのだが。
[新たな『扉』の存在を告げる少年>>373――人型兵器を振り返る。]
(402) 2014/06/08(Sun) 11時半頃
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……"我が主"よ。
[人型兵器の感情篭らぬ視線を受け。 胸赤鳥はセシルへ『主』と呼びかける。]
《悪意》の守護はいらぬだろう? 私は悪意(わたし)に駆り立てられるままに舞おう。
[翻したマントから赤い羽根が落ちて、溶け消える。 呼び止められねば、胸赤鳥は静寂を取り戻した議事堂をそのまま飛び去ろうと。**]
(403) 2014/06/08(Sun) 11時半頃
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─英雄界/議事堂─
[主>>411から告げられる礼に半分振り返る。 同時に無機質な視線>>415も受け取り。]
なに。 我が主の悪意《望み》に従ったまで。
そういうもの、だろう?
[後半は人型兵器《ジョージ》へと向けたもの。]
(457) 2014/06/08(Sun) 22時頃
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[館へと戻る主と従者へ。 深々とマントを掴んでの一礼を送り。
胸赤鳥は自らも扉の向こうへと飛び立った。]
(458) 2014/06/08(Sun) 22時頃
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―創造主の庭園《アティルト・ガーデン》―
[赤い小鳥を迎えるのは無音の世界。]
[さぁぁぁぁ]
[音をさせずに一面の赤い花が風に揺れる。 黒と赤。二色しか存在しないこの世界には魑魅魍魎の姿はない。
胸赤鳥は花畑へと足を踏み入れ空を仰ぐ。 ピシリと空気ではなく空間を揺らし。 黒一色の空に歪が走り、どこか別の場所の光景を映し出す。]
(468) 2014/06/08(Sun) 22時半頃
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[それは枯れおちた苗木《セカイ》。
大地は割れ、鎖に繋がれ。 大陸によって閉ざされた空は異形に溢れ。 そこに議事堂に降ってきたの同じ砲撃>>397が降り注ぐ。
――それはまさに終末の光景。]
(469) 2014/06/08(Sun) 22時半頃
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悪意により破滅《死》する世界に祝福を。
苗木《セカイ》は剪定《プルーニング》……いや、間引かれた。 創造主にすら見捨てられたこの苗木。
私はその『延命』を望もう。
[右の手を空へと伸ばす。 パッと鮮血が散って右腕に生えるのは血飛沫の羽。 《悪意》が持つ創造主《カミ》の力の欠片を示すそれは、水上都市や天使像にあった"欠片"と同じ輝きを放っていた。]
(471) 2014/06/08(Sun) 22時半頃
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……ふふはははははっ。
[空を仰ぐ悪意の小鳥は啼いて。 胸元――人間ならば心臓の位置に飾った戦華を血飛沫のその手《羽》で握り潰す。]
新たな創造主《カミ》のない世界。 悪意(わたし)の"勝利"してしまった世界。
[枯れる苗木《セカイ》への餞に。 音のない風が赤い花弁を黒い天へと昇らせる。 束の間、思いを馳せるのは枯れずに結実を迎えた別の苗木《セカイ》の事。]
(489) 2014/06/08(Sun) 23時頃
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その世界すら私は執着(あい)そう。
[そして苗木《セカイ》へと背を向け。 世界を結果的に滅ぼしてしまった小鳥は去った。]
(491) 2014/06/08(Sun) 23時頃
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―月面《セレスト》―
[何もなかった中空に扉が開き。 赤い小鳥が落ちてくる。]
ふむ。 この空は――――。
[ばさりと赤い翼を創り羽ばたくが。 重力が違う為かうまく飛べずにバランスを崩し。 とぼとぼと歩く人影>>494の前へと落下した。]
(501) 2014/06/08(Sun) 23時半頃
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[落下した小鳥は一度、ばさりと羽ばたき。 悪意の羽根をばら撒くと、元のマントの形へと戻る。]
皇女(ひめ)様……、いや。
[知り合いに似た顔>>504に。 驚きよりも愉快げに哂い。]
大丈夫だ。 貴様も確か食堂で見かけたな。
[見上げた血色《ヘリオトロープ》の目がらんと不吉に輝いた。]
(508) 2014/06/08(Sun) 23時半頃
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ああ、皇女(ひめ)様とはまるで違うな。 私の知る皇女様はもっと白い花のように儚げであった。
[激昂>>510に返すのは、にやにやとした笑み。 悪意の気配は濃いがそこに敵意はない。]
自信過剰の魔皇(こぞう)や。 魑魅魍魎如きと一緒にされるとは、流石に心外だな。 私はあたり構わず喰らい付く狂犬とは違う。
最も貴様が私と利害の対立を起こす相手ならば別だが。
[立ち上がり身体の埃を払う。 その右腕に先程まであった血飛沫の羽は今はなくなっている。]
(518) 2014/06/09(Mon) 00時頃
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[一歩、踏み込む。]
ゴールか。 では貴様は何を望む。
世界を救うか、滅ぶに任せるか。 "誰か"に全てを託し、丸投げてしまうのも選択だ。
[甘く、囁くように言って。 眠たげな紅目>>520を見上げるように覗き込み、くすりと笑う。]
移動をしたいだけならば、この世界の範囲から出ればいい。 どうも一定の範囲に限定されているらしいが、ここは範囲も広そうだな。
まあ、裏へと行きたければついでだ。 私も付き合おう。
[まるで子供のような表情をして、軽く首を傾けた。]
(535) 2014/06/09(Mon) 00時半頃
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