30 ─今夜、薔薇の木の下で。
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/06(Mon) 00時半頃
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――回想/寮・自室―― [自室の前まで戻ってくると、扉には僅かな隙間が開いていた。 そのまま押し開けると、夕闇に沈んだ室内には黒々とした人影。 シーツと肌の擦れ合う音と、小さな喘ぎ声が聞こえた]
……ユーリィ? 戻ってたの?
[心配げな声で呼びかけ、二歩三歩と室内に進んだ。寝台の足側から近づくと、蒼氷色の瞳が潤んだ光と共に少年の姿を捉えた]
……ユーリ、ぃ。
[こくり、唾を呑む音がいやに大きく聞こえる。残照のせいではなく何か別の原因で、少年の身体はじっとりと汗ばみはじめていた。 室内に薫るのは息苦しいほどに濃い、薔薇の香気]
(56) 2010/09/06(Mon) 03時頃
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――回想/寮・自室―― [ふらりと膝をついた少年を見て、銀髪の裸身が妖しく微笑む。 ねえ、トニー。上がっておいでよ。一緒に、しよう? 甘く囁く声は、真夏の陽のように抑制の氷を溶かしていく]
う……ん……っ、て……っ、だめ、だよ。 ……どこ、行ってたんだよ、大体っ。
[自分のものと思えない熱を帯び始めた身体を押さえ、目を逸らす。 どうしたの? わたしはずっと、ここに居たよ? あどけなくすらある声。少年はぎり、と唇を噛んだ]
……っ、探したんだぞ、ユーリィ。サイラス、先輩、のとこ、か?
(57) 2010/09/06(Mon) 03時頃
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――回想/寮・自室―― [少年の詰問は同居人のどこか柔らかな部分を残酷に抉る。華奢な身体を丸め、胸をかき抱くようにしてユーリィは目を瞑る。 言いたくない。 短く硬い拒絶が、少年の問いを真実であると告げていた]
行ってたんだ。何、あったんだよ? そんな格好で、何、してたんだよ。 言えよ、でなきゃ……、っ!?
[膝立ちで寝台に上がり、裸の両肩を掴んで引き起こそうとする。 だが、その間際。少年の手を撥ね退けたユーリィに、逆に押し倒された。押さえ込んでくる体重から逃れようとするも、力が入らない]
(58) 2010/09/06(Mon) 03時頃
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――回想/寮・自室―― [蒼氷色の瞳を眇めて、ユーリィは笑う。 抵抗する少年の肩を両手で押さえつけたまま。 垂れかかる銀の長髪が紗幕のように二人の顔を隠す]
なに、するつもり、
[ トニーは、キスって、まだだよね? 教えてあげるよ。 ]
ん、ん――っぅ、!
[少年の唇に柔らかな熱が触れて、離れて、今度は濡れた舌先が唇を割って入ろうとしてきた。顔を振って拒んでも効果はなく、熱病に罹ったようなめまいが少年の意識を揺らす]
(59) 2010/09/06(Mon) 03時頃
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――回想/寮・自室―― [いつの間にかシャツは肌蹴られ、少年は平坦な胸を露にさせられていた。首元から鎖骨、鳩尾までをぬめる唾液の筋が辿る。与えられた快楽に浅い呼吸を繰り返しながら、どうにか口を開く]
なん、で――こんなこ、と、したのさ、ユーリ、ぃ。
[くすり、笑声が聞こえた。愉しさではなく奇妙な悲哀を含んで。 中庭の。薔薇園、知ってる? 彼処でね、昔。助けられたんだ。 それで、あの人を好きに、なった。でも―― 虚ろな瞳。映すのは眼前の少年ではなく、他の誰か]
(61) 2010/09/06(Mon) 03時半頃
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[ どれだけしても、叶わなかった。届かなかった。だから。 ]
[かちゃかちゃという音が、少年の腰部から聞こえた。素肌に触れる繊い指の感触。熱っぽい吐息と共にユーリィが囁く。 ――もう、壊れてしまえばいい。 ――もう、壊してしまえばいい。 自分のよりも高い体温を、過剰なほど反応し硬くなった部位に感じる。甲高い喘ぎが口から零れるのを、少年には止められない]
[ ほら――前にも、言ってたでしょう? これも、一つの、世界。 ]
(62) 2010/09/06(Mon) 03時半頃
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トニーは、かつて聞いたユーリィの言葉を白く染まる意識の中、追想した。
2010/09/06(Mon) 03時半頃
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[ 僕たちは、少年という名の鳥なんだ。 鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う。卵は世界だ。 生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない。 鳥は、神に向かって飛ぶ。 ]
(64) 2010/09/06(Mon) 03時半頃
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――回想/寮・自室―― [ さよなら。 ]
待て、よ、……く、ゆーりぃ、ったら。
[呼び止めようとする少年の声は低く掠れていた。 力の抜けた身体を引きずるように、寝台の端まで辿り着く。 ユーリィの姿は日の落ちた廊下、開け放たれた扉の向こう。 何とか立ち上がり、部屋を出た時には――最早、どこにもその姿は*見当たらなかった*]
(65) 2010/09/06(Mon) 03時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/06(Mon) 03時半頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/06(Mon) 04時頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/06(Mon) 18時頃
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――夜/寮の前庭―― [回想を終えた少年は独り、彫像の並ぶ前庭のベンチに座す。 星が瞬きはじめ、そよ風が吹き始めてもなお、少年の裡には言い知れぬ熱が疼く]
この、何処かに――居るのか? ユーリィ。
[耳の奥にユーリィの最後の声(>>65)が木霊する。 さよなら。 彼はもう戻ってはこないだろう、そんな直感があった]
(152) 2010/09/06(Mon) 19時半頃
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――夜/寮・自室――(>>84) [結局、少年はユーリィを屋外で探すことはせず、自室へと戻っていった。薔薇の薫る生温い微風が肌に触れる度、ざわざわとした感覚が身内に生まれていた。だがそれを避けようとして戻った先も、また同じくで――]
……そっか。この薫り――ユーリィの。
[だから、間もなくして訪れたラルフの存在は、少年にとってある種の助け船ともいえた。ノックの音に、扉を開ける]
あ、ラルフ、こんばんは。 ……そうか。アイマスク、だね。
(153) 2010/09/06(Mon) 19時半頃
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[室内へ取りに戻ろうとした少年の肩へ、穏やかな声がかかる。 ユーリィと仲直りは出来たのか? ラルフの軽い感じの言葉は、今の悩みも大した事ではない、というかのようで、少年にはむしろ落ち着きを取り戻させた]
ううん。出来てない。 ……けど、一度ユーリィは戻ってきて、出て行った。
[ラルフには背を向けたまま、静かな調子で言葉を紡ぐ]
……僕は、それがユーリィの撰んだ結果なら、受け容れようと、
(154) 2010/09/06(Mon) 19時半頃
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トニーは、受け容れようと、に続く言葉を失って、黙り込んだ。
2010/09/06(Mon) 19時半頃
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――夜/寮・自室――(>>84) [少年は左右に首を振り、室内に入っていった。 私物入れを探してアイマスクを取り出すと、ラルフの方へと戻る]
……うん、やっぱ、まだ、だね。 仲直りはできてないし、ユーリィが選んだ結果に納得できるかどうかもわからない。ついさっきも、探そうとして、結局やめちゃった。
[さっき、とラルフの呟き。ぱちり、目ばたいた少年に、 夜中には、外を探そうとしちゃいけない。 そう、彼は諭すような言葉を紡いだ]
……? なんで?
(157) 2010/09/06(Mon) 20時頃
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トニーは、ラルフに話の続きを促した。
2010/09/06(Mon) 20時頃
トニーは、ラルフ、どうしてさ、と首をかしげた。
2010/09/06(Mon) 20時頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/06(Mon) 20時頃
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――夜/寮・自室――(>>157) [少年の問いに、ラルフはどんな答えを返したか。 それに依らず、他には二言、三言程度の会話を交わして訪問者は去っていった。改めて独りになった室内で、椅子に腰掛ける]
……外、かぁ。 ま、暗い中で探すのはあんまり意味無い、とは思うけど。
[薔薇の薫り立ち込める室内は、窓を開け放ってもさして換気される様子は無い。まるで、もう一人の部屋の主――ユーリィの一部分がそこに残っているかのように]
これから、どうしたもの、かな。
[窓を閉めてカーテンを引き、少年は独り言ちた]
(163) 2010/09/06(Mon) 20時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/06(Mon) 21時頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/06(Mon) 21時半頃
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――夜/寮・自室――(>>163) [締め切った室内は温度が下がることも無いまま、むっとした薫りが立ち込める。次第にその存在は少年の中で馴染み、気にならなくなっていった]
――ここで、ゆーりぃ、が――
[黒瞳がけぶるような潤みを帯び、自分のではなくユーリィの寝台へと歩み寄っていく。ばさりと横倒しに倒れこみ、タオルケットも枕もシーツも、纏めて掻き寄せた]
――ずっと、寝てたのに。してた、のに。
(174) 2010/09/06(Mon) 21時半頃
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――夜/寮・自室―― [涙滴が大きな瞳に溜まり、音も無く頬を伝う。 しゃくりあげそうになる感情と、腰の辺りからじわりと広がる肉欲の熱とがぶつかりあい、胸の中に渦を巻いた]
――今は、もう、居ない。
[呟いて瞼をぎゅっと閉じた。 これが夢だったら。深いまどろみの中に意識を沈めて、浮かび上がった時には元通りになっていたら。わかっていた。 そんな都合の良い現実などは少年の世界には、無い]
……っ、ぅう、っ、……ぇっ、く。
(175) 2010/09/06(Mon) 21時半頃
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トニーは、目尻に溜まった涙を拭い、寝台を降りた。
2010/09/06(Mon) 21時半頃
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――夜/寮・自室→廊下―― [室内のランプを手に、扉を開ける。 ポケットにはマッチと、規則では禁止されている折り畳みナイフ]
……探さなきゃ。ユーリィを。 たとえ、『好き』じゃなくなってたって、あんなことされたって、僕の一番の友達、なんだから。
[唇を噤み、後ろ手に扉を閉めた]
(177) 2010/09/06(Mon) 21時半頃
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トニーは、ルーカスらしき人影が向こうから歩いてくるのを、目に留めた。
2010/09/06(Mon) 21時半頃
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――夜/寮・廊下―― ルーカス。 どうしたの、僕――じゃないよね、誰か人探し?
[そういう少年の手には、ランプが提がっている。 隠すように、後ろ手に持ち直した。一応とはいえ、寮の規則では夜間の外出は禁じられていたはずだ]
(182) 2010/09/06(Mon) 21時半頃
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トニーは、こそこそと、横歩きでルーカスの横をすり抜けようと試みた。
2010/09/06(Mon) 21時半頃
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――夜/寮・廊下―― ええっと、その。
[口ごもりながら、考える。眼前の彼はどちらかといえば、規則には――例えばロビンやベネットとは異なり――あまり拘らない、気さくで面倒見の良いタイプだった筈だ、と。で、あれば]
ユーリィを、探しに行くんだ。
[どう続けるか思考に描きながら、俯く。再び口を開き、]
一度部屋に戻ってきたけど、様子がおかしくなって、出て行ってしまった。日暮れ少し後のこと。それから、探そうとしたけど――
(185) 2010/09/06(Mon) 22時頃
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トニーは、ルーカスの言葉に、ん、と安心したような声を洩らした。
2010/09/06(Mon) 22時頃
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――夜/寮・廊下→玄関―― それだったら、とても助かる。ありがとう、ルーカス。
[廊下を玄関の方向へと進みながら、今の言葉(>>185)を再び。 手提げランプをかざしてみせる]
寮の中はだいたい、探したんだ。 ほとんどどこにも、彼が居たような跡はなかった。
[サイラスとの一件は、さすがに伏せた。代わりに、]
校舎の方、図書室も医務室もプールも。回ってみたけど、居なくて。もしあるとしたら――外、中庭、の。
(186) 2010/09/06(Mon) 22時頃
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トニーは、最もありえそうな候補を、推測に暈かす。
2010/09/06(Mon) 22時頃
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――夜/寮・玄関→中庭――(>>188) [ルーカスの笑みにこくんと頷いてすぐ、少年は首を振った]
ううん。 一人で出歩くのは、怖くはないよ。 本当に怖いのは、――このまま、ユーリィを喪ってしまうことだ。
[ロビンがいる、と瞬間的に考えても、やはり怖れは変わらない。 ロビンはロビン。ユーリィはユーリィ。別個の存在だった]
(192) 2010/09/06(Mon) 22時頃
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――夜/寮・中庭――(>>190) [ルーカスが口にした単語に、こくりと頷く。 しゃがみ込んでランプのフードを開け、マッチを擦って灯りを点した]
あそこは、探してないんだ。
……近づくのが怖いような、不気味なような。 何だかよく分からないものが、潜んでそうに思えて。
……勇気を出して、行っておけば良かった。 それだったら、今こんな風に、ユーリィがいるかもしれないって不安に駆られながら行かなくてすんだんだから。
(193) 2010/09/06(Mon) 22時頃
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――夜/中庭―― [ふと、傍らのルーカスを見上げる。身長差はかなりのものだ]
でも、ルーカスが来てくれて、良かったと思うよ、やっぱり。
[ランプを手にルーカスの背後へと回ってみる。光源の移動に連れて、長い影がぐるりと動いた]
こうやって、不安を紛らわしたりも、できるしね。
(194) 2010/09/06(Mon) 22時頃
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トニーは、ルーカスが昼間行った時には、居なかったんだ。…と、呟きつつも。
2010/09/06(Mon) 22時頃
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――夜/中庭→薔薇園―― [ルーカスの語る話。 その詳細までは分からないものの、薔薇園にはなにかあるのだ、という感覚を新たにさせられる。ぽつり、呟いた]
魂を引き寄せられる、か……。 そういえば、ユーリィも。手首に、茨の痣。ぐるっと、できてた。 あれって、もしかして――そういうの、なのかな。
(198) 2010/09/06(Mon) 22時半頃
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トニーは、ルーカスと共に、薔薇園の入り口に辿り着く。
2010/09/06(Mon) 22時半頃
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――夜/薔薇園――
[円く輝く月光に照らされて蒼々とした夜空は、生垣の奥で起きた凌辱を知らぬげに静まり返っている。 高く密に編まれた薔薇の垣根は、真昼であっても視線を遮り、夜となれば暗い闇をその中に湛えていた。 少年はランプを掲げ、その奥へと光線を投げ掛ける]
――ユーリィ。いる?
[呼びかけてみても物音は無い。 ルーカスの方を一度見て、そっと、中へ足を進めた]
(199) 2010/09/06(Mon) 22時半頃
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――夜/薔薇園――(>>196>>198) [数歩入ったところで少年は足を止めた。ルーカスを見上げ、かれの言葉に煽られた不安を口にし――]
――引き寄せられてしまう、というのなら。 ねえ、ルーカス。 もし、ここからユーリィを連れ出せたとしても――また、戻って、
[継ぐべき言葉は喉の奥に消える。 ルーカスの呼びかけの近く。薔薇園の奥まったところ、蒼い薔薇が咲くといわれる老樹の下に、倒れている人影が照らし出された]
(205) 2010/09/06(Mon) 23時頃
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――夜/薔薇園――
――ユーリィ!!
[ランプを取り落としそうになりつつ、樹の根元へと駆け寄った]
(208) 2010/09/06(Mon) 23時頃
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ルーカス! こっち! いたよ!
[意識を失ってみえる銀髪の少年の頭を膝に乗せ、名を呼んだ]
(213) 2010/09/06(Mon) 23時頃
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――夜/薔薇園――
[ユーリィへの呼びかけはルーカスに任せ、膝枕をしたままその状態を観察する。 毎朝毎朝、少年が丁寧に梳かしていた銀髪は無残に乱れ、泥土と草葉の切れ端にまみれていた。 服装は制服ではなかった。少年が最後に見たときの、薄いワンピース様の夜着。あちこちにある破れ目は、何かに引っ掛けたものではなく明らかに誰か人の―ケダモノの―手によるもの。 擦り傷や引っかき傷、爪の跡がそれらの隙間から垣間見えて、息を呑んだ]
――、ルー、カス。
(219) 2010/09/06(Mon) 23時半頃
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トニーは、ルーカスの名を、振り絞るように呼んだ。
2010/09/06(Mon) 23時半頃
トニーは、待って、とルーカスを呼び止める。
2010/09/06(Mon) 23時半頃
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――夜/薔薇園――
……ここで見たこと、みんなには、だまってて。 ただ、ここで見つけた、って、それだけの話に、して。
[言って、少年はユーリィの腹部から下、脚の付け根を示す。 引き抜かれた下着が、片方の足首に絡まっている。 着衣にも、露出した素肌にも、点々と残る白濁の跡。 かなりの時間が経っているのだろう、こびりついたまま乾いていた]
……何があったか分からないほど、僕だってひよっこじゃない。 医務室は駄目だ。他の誰かが居る。 せめて先に、僕らの部屋に、ああ、でも誰かに出くわしたら――
(227) 2010/09/06(Mon) 23時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/06(Mon) 23時半頃
トニーは、逡巡しつつ、一先ずここからユーリィを連れ出すことには同意する。
2010/09/06(Mon) 23時半頃
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――夜/薔薇園→玄関――(>>229) [ルーカスの配慮に感謝して、うん、と頷いた。 全く目覚める様子を見せないユーリィを二人で抱え、運び出していく――と、不意に立ち眩みを憶え、膝がくず折れる]
あ、れ――。
[腰が抜けたように、力が入らない。そのくせ、身体はどんどん熱くなっていく]
(232) 2010/09/07(Tue) 00時頃
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トニーは、忌々しげに眉を寄せ、黒瞳を眇めた。
2010/09/07(Tue) 00時頃
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――夜/薔薇園→玄関――
――くっ、そ……ッ!
[罵倒の文句を吐き棄てても、力は拠りどころを失ったように少年の体内を出鱈目に巡る]
……ルー、カス、ごめん、頼みがある。
[言いながらポケットをまさぐり、折り畳みナイフを地に抛る。 体格の違いか年齢差か。どうやらまだ、彼はそこまでこの場の毒気に冒されてはいないらしい]
(234) 2010/09/07(Tue) 00時頃
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トニーは、地面に落ちたナイフに視線を投げ、ルーカスを見る。
2010/09/07(Tue) 00時頃
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――夜/薔薇園→玄関―― [訝しげな様子のルーカスに、口許を歪めて笑う]
――そいつで、
僕を、ん――手の甲、で、いいや、刺してくれ。
[瞼が一瞬、少年の意志に反して閉じる。 慌てて開いた視界は朦朧と、赤く色づいているように見えた]
(237) 2010/09/07(Tue) 00時頃
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――夜/薔薇園→玄関―― 安心、してよ、ルーカス。 気が変になってなんか、ない。なりかけ、てる、だけ。
ぼうっとして、きた。くそ――早く、たの、む。
(240) 2010/09/07(Tue) 00時頃
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トニーは、膝を曲げた横坐りの姿勢で、ルーカスを見上げた。
2010/09/07(Tue) 00時頃
トニーは、ルーカスに左手を差し出し。刃の苦痛に、顔を歪めた。
2010/09/07(Tue) 00時頃
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――夜/薔薇園→玄関―― [突き立てられた鉄の苦痛に、荒い息を吐く。 じわり滲み出す血の赤。 見つめればそれだけ情欲が掻き立てられそうに感じ、目を逸らす。 痛みは次第に強くなっていくものの、意識と視界は、どうにか行動できる程度まで回復していた]
あり――がと、ルーカス。 マシになった、痛いのは痛いけど、ね。
さ、早いところ、ユーリィを連れて帰ろう?
[そう言って無理に微笑を形作り、ユーリィの細い両脚を抱えた]
(246) 2010/09/07(Tue) 00時半頃
|
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/07(Tue) 00時半頃
トニーは、ルーカスに苦笑して、首を振った。「傷、治ったら、ね」
2010/09/07(Tue) 00時半頃
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――夜/玄関→自室―― [苦心しながらも、どうにかユーリィの身体を玄関まで運んだ。 あとは、と寮内に目を向ける。静まり返った廊下は、他の場所で何が行なわれているのか、想像する余地も無いほどで。まだ固まらない傷口を押さえ、ルーカスに振り向いた]
じゃ、行ってくる。すぐ、戻ってくるから。 ユーリィ、気づきそうだったら、ルーカスが安心させてやってて。
[そう言って、ユーリィに視線を一度投げると、建物の中へ*走りこんでいった*]
(256) 2010/09/07(Tue) 00時半頃
|
トニーは、雑多な品々を詰め込んだ鞄を右腕に抱え、駆け戻ってきた。
2010/09/07(Tue) 01時頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/07(Tue) 01時頃
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――夜/玄関―― [近くの水栓でバケツに水を汲んだ。濡らしたタオルを手にして、]
とりあえずこれで、拭って、から。 ルーカスは顔、拭いてあげて。僕は、身体、拭くから。
[そう言う少年の左手は、包帯代わりにハンカチを巻き付けて縛ってあった。中に当て布をしてはいるものの、小さく血が滲んでいる]
――ああ、これ? ユーリィの、拝借しちゃった。
[凌辱の痕跡を拭い去ろうと、その後は無言で作業を続ける。 一通り清め終わり、少年は少し考える素振りをみせた]
(275) 2010/09/07(Tue) 02時頃
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|
――夜/玄関→自室―― [未だ薔薇の馨が立ち込める、少年とユーリィの部屋。 その一方で普段と変わらぬ、洒脱な様子を見せるルーカス。 ユーリィの具合だけを考えるなら、自室へ運ぶのはおそらく不適切な処置だろう。 ――だが、その思考を無視して少年の唇は動く]
じゃあ、あと少しお願い、ルーカス。 着替えは結局、置いてきちゃったんだ。代わりに、バスタオル。 掛けて運べば、もし見られても何とか、って思って。
[目を閉ざしたままの少年にふわりと被せ、率先して足を持つ]
――じゃあ、僕の部屋まで、ね。
(276) 2010/09/07(Tue) 02時頃
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トニーは、ルーカスに手伝ってもらい、ユーリィを自室へと運んだ。
2010/09/07(Tue) 02時頃
|
――夜/自室―― [ルーカスを誘導した先はユーリィのではなく、少年のベッド。 その事については何も言わず、代わりに、]
本当、ありがとう。ルーカスが居てくれて、良かった。 僕一人だったら――きっと、あそこで倒れてしまってたと思う。
[傷の具合を案じる視線と言葉があれば、]
ううん、大丈夫。田舎に居た頃はこれくらい、しょっちゅうあった。 折れた釘を踏んづけちゃったりとかね。
[安定を取り戻した様子でそう笑い返す]
それじゃ、後は僕がついてるよ。目覚めたら、一番に知らせに行くから。本当はもっと話したかったけど、おやすみ、ルーカス。
(277) 2010/09/07(Tue) 02時頃
|
|
――夜/自室―― [ルーカスを見送った後。足音が完全に遠ざかり、聞こえなくなったのを確認してから――少年は寝台を振り返った]
……おかえり、ユーリィ。
[青薔薇の馨立ち込める密室。 掛けられたバスタオルを剥がせば、引き裂かれた衣服で申しわけ程度に覆われた、ユーリィの華奢な肢体が目に映るだろう。 素肌に描かれた彩は情欲の交歓で突き立てられた、歯と爪の痕]
……たのしかった?
(282) 2010/09/07(Tue) 02時頃
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[無性に喉が渇くのを感じ、少年は無意識に左手を口許へ運んだ。傷口を縛るハンカチをずらし、半ばまで乾いた血を舐める]
壊されたかったの? 穢されたかったの? ……ユーリィ。君はいま、何処にいるんだろう。
[密やかな笑み。黒瞳の少年は静かに、横たわる銀髪の少年へと*近づいていった*]
(283) 2010/09/07(Tue) 02時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/07(Tue) 08時頃
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――深夜/寮・自室――(>>283) [ユーリィを着替えさせようと、あちこちが汚され、破かれた夜着に手を掛けた。ナイフで左右に切り裂き、くたりと力を失った腕を袖から抜く。 そして、少年はある変化に気づいた]
……あれ。 手首の、痣――
[ユーリィの手首を取り巻いていた茨の痣は、その色合いを紅から蒼へと変じさせていた。 棘を生やした蔓のかたちが、今や白い肌を肘の辺りまで包むかのように覆っている。 撫でさすっても何の変化も無く、少年は*唇を噛んだ*]
(365) 2010/09/07(Tue) 20時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/07(Tue) 20時頃
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――朝/寮・自室―― [人形のように無抵抗に横たわった儘のユーリィと、少年がどのように過ごしたかは定かではない。 だが確かなのは、昨晩発見された時には泥や草、固まった何かで汚れていたユーリィの銀髪は梳られ、完全にとは言えないまでも、その艶を取り戻していることだった。]
……、誰、だろ……?
[ノックの音が聞こえ、少年は疲労した表情を扉に向けた]
ああ、そうか、ルーカスか。
(409) 2010/09/07(Tue) 23時頃
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トニーは、扉を開け、ルーカスを出迎えた。
2010/09/07(Tue) 23時頃
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――朝/寮・自室――
おはよ、ルーカス。迎えに来てくれたんだ。
[見上げた少年の顔には、疲労の色が残っていた。 薔薇の香気漂う室内を気にせぬ風で招じ入れ、薄緑色のパジャマを着せられたユーリィの横たわる寝台を示す]
とりあえず、なんとか、着替えと髪の手入れ、だけはできたよ。 これで、動かしても大丈夫、かな。
[そう言いつつ、やや不安げに表情を曇らせた]
(411) 2010/09/07(Tue) 23時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/07(Tue) 23時頃
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――朝/寮・自室―― [少年は質問に一瞬きょとんとしたものの、自分の傷の話と気づき、ルーカスに左手を差し出して見せた]
手? ……うん、平気みたい。 あて布、替えてはないけど、もう血は止まったし、感覚もあるし――物を持ったりすると、引き攣って痛むけどね。 軽く握る位は、大丈夫。
[ルーカスの視線を追って、ユーリィの方を見遣った]
……うん。ユーリィのこと、なんだけど。
(418) 2010/09/07(Tue) 23時半頃
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――朝/寮・自室――(>>419) ルーカス、ユーリィの手首の痣って気づいてた? ――ああでも、見たとしても、昨夜が初めてなのかな。
[寝台へと近づいて、ユーリィのパジャマの右腕を捲り上げた。 そこに浮かぶのはくねくねと這い回った、蒼い茨の痣]
――これ、昨日の朝は、紅だったんだ。こんなに広がってもなくて。
[と、その時の状態(>>0:343>>0:352)を説明する]
医者に見せたって、何なのか判るようにも思えないけどね。 でもこの部屋よりはまだ、医務室の方が、何か変化があった時にも対処はできるかな……
(423) 2010/09/07(Tue) 23時半頃
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トニーは、自分自身を納得させようとするかのように、そう呟いた。
2010/09/07(Tue) 23時半頃
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――朝/寮・自室――(>>423) 何か思い当たることでも、あるの? ルーカス。
[明らかな変化をみせた上級生の表情に、心配げに問いかけた]
……そういえば、昔ここに居た人の話、何度も聞いたって言ってたよね。この痣、その話に出てきてたの?
(434) 2010/09/07(Tue) 23時半頃
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トニーは、ルーカスの軽口には、泣いたりなんかしないよ、と唇を尖らせた。
2010/09/08(Wed) 00時頃
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――朝/寮・自室――(>>440) [口重いルーカスの様子に、それ以上を問うことはせずに繰り返す]
茨の痣をつけて、眠り続けていた、か……。 ねえ、それって「茨姫」の童話みたいだよね。
百年経って、予言に約束された王子が現れるまで眠り続ける――本当は、昨夜そう思って、試してみたんだけどね。けど少なくとも、僕は王子様じゃなかったみたいだ。
[と、昨晩の一場面を口に乗せ、ふぅ、と息を吐く]
(443) 2010/09/08(Wed) 00時頃
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――朝/自室→医務室―― これ以上は、此処で悩んでても仕方なさそうだね。 そろそろ、ユーリィを運んであげよっか。
[と、ルーカスを見遣った]
(446) 2010/09/08(Wed) 00時頃
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トニーは、ルーカスに頷いて、先導しつつ医務室へと向かった。
2010/09/08(Wed) 00時頃
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――医務室―― [医務室に到着する。扉には鍵が掛かっておらず、中を覗き込んだ少年は不審げな顔になった]
……あれ? 開いてる。誰も居ないのに。
まあ、ちょうど好かった、というものだけどね。
[ルーカスを振り返り、中へと手招き。空いているベッド――それは当に、昨晩の乱行で使われていたものだったが――へと誘導する]
(460) 2010/09/08(Wed) 00時半頃
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トニーは、カーテンを開いた時に感じた違和感に、鼻をひくひくさせた。
2010/09/08(Wed) 00時半頃
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――医務室―― [少年の思考。この匂い。嗅いだ事がある。 つい昨日。その晩にも、その夕刻にも、その夜明けにも。
少年は眉を寄せ、シーツに顔を近づける。 間違いない。痕跡を消そうという試みこそされていたようだが――何よりも、その“受け手”が、しばらく前までその場所で眠っていたとあっては。昏く低い嗤いが、少年の喉の奥でかすかに響いた]
(463) 2010/09/08(Wed) 00時半頃
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トニーは、数瞬の間を置いて唇を閉ざし、無表情を形作る。
2010/09/08(Wed) 00時半頃
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――医務室―― [ばさばさと、些か乱暴な動作でシーツの皺を払う。 枕の位置を整え、ルーカスの名を呼んだ]
多少、消毒薬くさくはあるけど、仕方ないね。 ここにユーリィを寝かせてあげようよ。
[室内の空気に含まれる薔薇の香気。今新たにその源となっているのは――少年の視線の先にある、眠り続ける銀髪の少年]
(465) 2010/09/08(Wed) 00時半頃
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トニーは、ルーカスにうん、と頷いて、手近な椅子に腰掛けた。
2010/09/08(Wed) 00時半頃
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