114 bloody's evil Kingdom
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/02/23(Sat) 14時頃
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/02/23(Sat) 16時頃
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/02/23(Sat) 21時頃
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/02/23(Sat) 21時頃
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― 研究室 ―
[椅子に掛けたまま、うつらうつらと。 首が前後に揺れる。 鎮静剤のせいか、血を失ったせいか。 或いは疲労かわからないけれど。 図書館で襲ってきた睡魔が、また重く圧し掛かってくる。]
――――…、…
[ざわざわと、頭の中で何かが蠢く気配がする。 夢と現の狭間。]
(91) 2013/02/23(Sat) 21時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/02/23(Sat) 21時半頃
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[どす。 どす。 どす。 どす。
どす。 どす。
音がする度に、小さな身体が跳ねる。 どす。
男がシャベルを振り上げる。
どす。
小さな身体に振り下ろす。]
(119) 2013/02/23(Sat) 22時頃
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[見開かれた目がこちらを見ている。 力なく開いた口から零れる血。 助けを求めるように伸ばされた小さな手。
―――男がまた、シャベルを振り上げる。]
[ 悪魔だ。 ]
[褐色の肌―――――違う。黒い服。 手の中のものを振り上げる度に黒衣が舞い踊る。
どす。
鈍い音。 小さな口から零れる声。]
[ たすけて… ]
(120) 2013/02/23(Sat) 22時頃
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―――――…ッ!!
[男が振り返る。 哂っている。
助けてやらなくていいのか。 そう問うている。
やめろ。 叫びたいのに声が出ない。 何かに絡め取られたように身体が動かない。 目を閉じることすら出来ない。]
[ たすけて… ]
[男は嘲笑い、再びシャベルを振り上げる。
――――小さな身体がまた跳ねる。]
(121) 2013/02/23(Sat) 22時頃
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[血の色が透ける瞳から力が失われていく。 化け物でもない。 悪魔でもない。 ただ雪よりも白い肌を持って生まれてきただけなのに。
―――…何時の間にか男が消えている。 必死で斃れ伏す体を抱き上げる。 血が、臓物が、露出して、はみだして、 手で押さえようとしても、上手くいかない。]
……、大丈夫、大丈夫だから……
[――――…そう言うのは何度目だろう。 何時だって、その言葉が真実になったことは、ない。]
(122) 2013/02/23(Sat) 22時頃
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[真っ白になった頭で考える。 どうすればいい? 震える手が溢れるもので染まりゆく。
ぶち。
小さな音。 何かが、千切れるような―――――
めき。
木の枝が折れるような――――――――]
―――――ぁぁあああぁぁぁぁ!!
[開いた口が、さらに大きく開いて、裂けて。 花が開くかのように。 口に手を突っ込んで、裏返しにするように。]
(123) 2013/02/23(Sat) 22時頃
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[其処にあるのは、人じゃない。 肉の塊。 意図せず力の抜けた腕から、ぼどりと濡れた重い音をたてて 血溜まりへと落下していく。]
[ おかあさん ]
[醜い肉の塊が、可愛らしい声で囁く。]
[ ぼくのこときらいなの ]
ちが、……、ちが、う……
(124) 2013/02/23(Sat) 22時頃
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[手が動かない。 震えたまま、触れることも出来ない。 其処にいるのは我が子だと認識しているのに。 酷い嫌悪感を覚える。 こんなのは――――――]
[ あぁぁぁあああああぁぁ ]
[泣き声。泣かないで。 どうしたの、転んだの、怖い夢でも――――]
(125) 2013/02/23(Sat) 22時頃
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―――――っぐ、ぁ、
[肉の塊が、誰かの手で、口に捻じ込まれる。 吐き気を催す、生肉の感覚。 それでも無理矢理に突っ込まれた塊が 嘔吐することすら許さない。
こ ん な こ と し た く な い 。
――――なのに、何故。 喰らっている?
―――――ばけものは、わたしだ。]
(127) 2013/02/23(Sat) 22時半頃
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――――――…ッ
[がく、と首が大きく揺れた衝撃で目が覚めた。 酷く荒い呼吸。 頬を伝い滴る汗。 手が未だ震えている。 あの、肉を抱いた感触が、手のひらに残って―――]
(130) 2013/02/23(Sat) 22時半頃
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…………ふ。
ふ、ふふ
ふふふふふふ、ふははははは
[狂ったように、笑うことしか出来ない。 忌々しい、悪夢。
―――否。]
…………現実じゃないか。
[酷く泣きたい気分だが―――涙なんて、 もう随分前に枯れた気がする。]
(131) 2013/02/23(Sat) 22時半頃
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― 研究室 → ―
[あの時のことを夢に見るのは珍しいことじゃない。 だが、今日は一段と苦い気分にさせられる。]
……そういえばピッパも夢見が悪いといっていたな。
[瘴気のせいなのか。 尤も自分に関して言えば―――魔物のせいとは 言い切れない部分が多々あるには違いないが。
立ち上がると研究室を出る。 そう長いこと寝ていたつもりはなかったが、 夜の帳が落ち始めていた。]
(151) 2013/02/24(Sun) 00時頃
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[気は進まないが、こういうときの王宮付称号。 必要があるといえば王室保存の書物の類を見せてくれないか。 そう考えて城内を歩く。 医師の言葉>>4:157をヒントにしたわけではないが、 無いよりはマシなことでも書いてはいないだろうか。 その程度の考えではあったが。
―――…ふと。 目の前の部屋から騎士たちが白い布を被せた塊を運び出すのが目に留まる。 美術品か何かか。 一瞬そう思ったが―――]
……おい。 ちょっと待て。
[その白い布から零れる髪の色。 それに何か物凄く嫌な予感を覚えた。 足早に近づくと、布を取り払う。]
(157) 2013/02/24(Sun) 00時半頃
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[つい半日前に話をして、別れた女騎士が、其処にいた。 血の気を失った白い顔。 触ってみる。――――死んだ直後ではないらしい。 冷やりとしている。]
……なん、で。
[騎士たちの顔を見る。 死因を問えばモンスターとの戦いが原因だと そう教えられるだろうか。]
……。
[少し視線を上げる。 ――――漸く気付く。「足りない」ことに。 部屋の奥からもう一つ、白い布が運び出されてきて それで合点がいった。]
(158) 2013/02/24(Sun) 00時半頃
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……悪いが。 埋葬前に私の部屋に運んでくれ。 死者が多くて埋葬地の空きが足らんらしくてな。 防腐処理をする。
―――…名誉の戦死、なんだろう?
[まさかご立派な騎士様を見る影も無いような形に させはすまいよな、と。 そう圧力を掛けて、研究室に運ばせる。 自らも騎士ならば腐敗した己の姿に名誉もへったくれも なくなるであろうことは想像に容易いはずだ。]
(159) 2013/02/24(Sun) 00時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/02/24(Sun) 00時半頃
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― 研究室 ―
[実験に使う広めのテーブルへ置かれる包み2つ。 顔を覆う部分だけ払ってやる。 其処で寝ているかのようだ。]
……。 だから油断大敵だと言ったろうに。
[自らもテーブルに腰掛ける。 帽子を取るとくしゃりと髪を掻き混ぜた。 長い髪が顔を覆う。
―――死んだ人間を取り戻す、なんて事は?]
………。 未完成、なんだよ……
(170) 2013/02/24(Sun) 01時半頃
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[力無く横たわる我が子に飲ませた薬は 何の意味も成さなかった。 自分の力ではどうしようもなくて終いには神に祈った。
―――…奇跡なんて起こるわけなかった。]
……。 そんな易々と死人が生き返るなら、 ミッシェルも補佐殿もな……
[苦りきった口調で呟く。 防腐処理と嘘を吐いて連れてきたのはいいが、 何が出来るわけでもない。 ただ―――直ぐには受け入れられなかっただけだ。 彼女の死が。]
(171) 2013/02/24(Sun) 01時半頃
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……っ
[言った通り防腐処理を施して。 せめて綺麗な姿で埋葬できるようにしてやろう。 気に食わん相手ではある。 だが、最後まで騎士たることを貫いたのは賞賛に値する。 彼女の名誉を汚したくはない。 そう思い、覆う布を払い、屍を覆う衣服や鎧を取り払う。 分断された体は硬化素材で覆って繋ぎとめてやれば…――
―――…不意に、彼女の下半身に目が言った。 膨らんでいた腹は、昨日より小さくなっている。 死んだときに中のモノが出たんだろうか。
……いや、それよりも。]
―――…ふ。 ふふふ。
[にたり、と口の端をあげた。]
(172) 2013/02/24(Sun) 01時半頃
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パピヨンは、ミナカタに話の続きを促した。
2013/02/24(Sun) 03時頃
パピヨンは、イアンに話の続きを促した。
2013/02/24(Sun) 03時頃
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/02/24(Sun) 04時頃
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/02/24(Sun) 04時頃
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/02/24(Sun) 04時頃
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……いつぞや弄ばれるのも悪くないと言っていたな? 騎士様に二言はないと受け取るぞ。
[人差し指で冷たい唇を少し抑える。 薬瓶を取り出すと、中身を口へと含んでから 彼女の口腔へと割り入った。 嚥下はしなくても、少しずつ体内に入るその薬は 固まりかけた血を溶かす。]
そういう関心がないとは失礼な奴だな? これでも経産婦だ。 興味があるから子供が生まれたに決まっとろうが。
[ゆっくりと彼女の髪を払い除ける。 露になった耳朶へと軽く歯を立ててやる。 いつぞや擽ってやった細い首筋を舌先で其の侭擽る。 血の道を辿り、ある一点で止まった。 その場所を小さく切開し、細い管を通す。 身体が分断されているから残った血は少なかろうが、 それでも絞り取るようにビーカーへと移していく。]
(201) 2013/02/24(Sun) 04時頃
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[鎖骨を撫で、ゆるりと乳房のふちをなぞる。 その下に感じる胸骨と肋骨の感触。]
……胸が大きくても幸せにはなれんのだな。 小さくても幸せにはなれんが。
[控えめな自分の胸を見てからぽつり。 そんなことを零す。 細い指はそのまま断裂した部位を越えて 下腹部へと辿り着く。]
……。 怖がらなくてもいい。 私も他人にこういうコトをするのは初めてだが…… 痛くないように努力はしてやる。
[そんなことを言いつつ口角を上げて。 ゆっくりと下腹部を切り裂いていく。]
(202) 2013/02/24(Sun) 04時頃
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[つぷり。 傷口に指が入り込む。 中を探るようにゆっくりと、冷たい肉の中を掻き分ける。]
――…痛くても口が利けなかったな? だが、まぁ。
[指先に感じる、柔らかいモノ。 それを、引き抜いた。]
……必死で堪える姿ってのも可愛いものだよ。 あんたがどんな声で啼くのか、 聞けないのは残念だがね?
[取り出した内臓の一部と、抜いた血液と。 二つを手に、一度テーブルを離れる。]
(203) 2013/02/24(Sun) 04時頃
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[彼女の身体の一部から作り出すあるモノ。 彼女自身の細胞と血を元にそれは成長を始める。 自身が自身の細胞を使って行っていたことと同じ―――]
―――…上手くいくって保証は無いんだが、ね。
[精神は魔法の領域だ。 同じからだを作り上げて其処に宿るのかどうか。 錬金術師には判らない。
切り裂いた部位、分断された部位を 硬化素材で覆っていく。 片手しか使えないから多少形が悪くなったかもしれないが。 最後に首の傷を塞いで、全身を白い布で包む。]
……だめだったら。 鄭重に葬ってやるよ、騎士殿。
[おやすみ、と。 顔を覆ってしまう前に額へと口付ける。]
(204) 2013/02/24(Sun) 04時頃
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[人一人入りそうな水槽に、小さな胚を入れる。 完全には習得していない技術だ。 前のように不恰好なただの肉塊になる可能性も 否定できないし、或いは想像だにしなかった 全く別のものが出来上がる可能性も否定できない。]
ふふ…… 上手くいったら自分の死体とご対面だな?
[女騎士の反応を想像する女の顔は、 俯いているせいか長い髪に覆われて、見えない。**]
(206) 2013/02/24(Sun) 04時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/02/24(Sun) 04時半頃
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/02/24(Sun) 04時半頃
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