238 聖痕の空〜Knockin' on heaven's door〜
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―――きゃぁっ!?
[唐突に響く銃声に咄嗟に身を転がし、銃弾を避ける。]
早速、ということですね。 なんのつもりかは存じませんが―――
[通学鞄から取り出すのは、なんの変哲もないペンライト程度のロッドが2本。]
(31) 2015/09/12(Sat) 01時半頃
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打ち砕くのみ。
[ヴォ ゥン ――― ッ ]
[それより形成されるのは、2対の鎖で繋がれた、刺のついた錘《モーニングスター》]
機械風情に――――ッ!
[跳躍一つ。 それだけで、ドローンより遥か天へと跳び上がり、振り下ろす。]
(32) 2015/09/12(Sat) 01時半頃
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大須賀様? これはどういうことですの!?
[有翼種がいるならば、彼には聞こえているだろう。 声を張り上げ、事情を問う。**]
(33) 2015/09/12(Sat) 01時半頃
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そんな……しかし、この機械……どうやら、私達だけを狙うものなのですね。 ……私達の存在が、邪魔な者が私達を排除する為だけに造ったのでしょうか。
[なるべく人気のないところへ走りながら気づいた事だ。 執拗に狙うのは自分だけ。一般人には見向きもしない。 痕を持つものだけを狙うとは、とんだ技術の無駄遣いの産物だ。]
(69) 2015/09/12(Sat) 13時頃
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火力……といえば、三黒様ですが、こんなものを作るくらいならば、ご本人がいらした方が早いですね。
[そもそも、彼にこんな事をやっている余力があるかどうかも疑わしい。 それを知っているのは、自分と、土御門くらいだろう。
外傷や病などではなく、原因は血の因業だ。 そのせいで焼け爛れた肌を完全に修復することは、いつまでも全盛を誇る仰代でもできない。 否、赦されない。 できるのは、僅かばかり痛みを抑え、燃え尽きるまでの時間を引き伸ばす事だけ。]
せめて、もう片方は控えてくださればいいのに……
[三黒が仰代の屋敷に赴くもう一つの理由。 麗亞が煙草を好まないのもあるが、命の引き伸ばしの術を施すそばから、その本人が常人ならば自殺行為と言ってもいい程の喫煙をされる側の身にもなってほしい。]
(70) 2015/09/12(Sat) 13時半頃
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それにしても、数が多いのですね……
[ふぅ、とため息をつき、目を閉じる。 ぽぅ、と身体が淡く光った後、周囲を取り囲むように光の膜ができる。 ただの重火器程度であれば、守護防壁を貼ればある程度は凌げるだろう。]
どなたかと、合流を測ったほうがよいのでしょうが…
(81) 2015/09/12(Sat) 19時頃
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……これは
[ビルに備え付けられた画面から、臨時ニュースが流れる。 それと同時、一瞬、蒼い線が、それから立ち上る光が見えた。]
……そう、これは……神威様の……
…………そう、天使の、力。
(114) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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嗚呼、素晴らしい力です。
古より、この世界を分かちし主に、最も近しき種、天使……
その、力が、これ。
[そう。 対象が狭く、力の行使に、限りがある自分とは、違う。]
(116) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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これで、近隣の方は無事に済むでしょう。
喜ばしい事ですね。
[両手を組み、安堵の笑みを。]
(117) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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は、ぁ……っ
[走りながら、状況確認に急ぐ。 だが、あちらこちらで事が起こりすぎているようで、どこに行けばいいのかの検討がつかない。]
……私が走り回ってもいけませんね。 どこか、拠点を作りましょう。
[落ち着いて回復に専念できるところがいい。 そう考えると、ここから近いのは自分の院だ。 ひとまず、そこに腰を落ち着ける事にした。 そこならば、わかりやすく、なおかつ設備も揃っている。]
(200) 2015/09/13(Sun) 00時半頃
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…………
[こつ、こつ。と。 再び小型のロッドに戻ったそれでゆるく頭を叩く。]
…………仕方、ありませんね。
[小さく息を吐くと、祝詞を呟く。]
(204) 2015/09/13(Sun) 00時半頃
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主よ。罪深き者に、裁きの雫を。
(205) 2015/09/13(Sun) 00時半頃
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[ポツ]
[ポツン]
[ザアアァァァアアァ ―――――――]
(207) 2015/09/13(Sun) 00時半頃
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[降り注ぐ雨。
それらは、すべての者に等しく降り注ぐ。
聖女以外の者の力を削ぎ、魂を削り取る、無慈悲な雨が。]
(209) 2015/09/13(Sun) 00時半頃
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―――十分、刻限は与えましたよ。
条約を、違えようとするから悪いのですよ。
[本当は、もう少し期を見てから使う予定だったのだが。]
(211) 2015/09/13(Sun) 00時半頃
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嗚呼……天と地が分かたれてから、幾星霜…… 一日千秋の想いで、これだけの布陣が整うのをお待ちしておりました……
[雨の降る空を見上げ、焦点の合わぬ目で何かを見る。 吐息は熱く、憂うように]
……幾千の巡りの果て辿りついた千載一遇の好機、逃してなるものか……
(222) 2015/09/13(Sun) 01時頃
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今一度、神《貴方様》にお会いするのですから……!
[染まる頬は、恋をする乙女のように。**]
(223) 2015/09/13(Sun) 01時頃
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あら……?これは……
[次の策を練っている時、それは雨に濡れながらも飛んでくる紙飛行機。]
幸々戸様ですね。 …………まぁ、菖蒲様と、龍山様が…… それに、龍山様と神威様が裏切り者、と大須賀様が仰っている、と……?
[誰もいないのに、独り言であろうとも大仰に芝居を打ってみせる。 他家の様子は全く書かれていない。 ひとまず、この情報は殆どの者に伝わると思っていいだろう。]
(299) 2015/09/13(Sun) 21時半頃
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……どちらを信じるか、ですね……
[大須賀も、随分と大胆に紫藤と線を繋いでしまったものだ。 派手に動いてしまったといえば、この雨のようなものを降らせた自分もあまり人の事は言えないが。 それでも、自らの持つ術は癒しと守護の事しか他家には他言していない。]
(301) 2015/09/13(Sun) 22時頃
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――――あぁ、ひなちゃん。
[水溜りを踏む音に顔をあげ、小さな姿に微笑みを向ける。]
ええ、私は無事ですよ。 さ、ひなちゃんもこっちへいらっしゃい。 タオルくらいなら、救護室にいくらでもあるわ。
(312) 2015/09/13(Sun) 22時頃
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えぇ、そうらしいの。
[眉根を寄せる姿に、痛わしげに目を伏せて。]
どうやらこの事態……私たちの中に、裏切り者が出たようです。 菖蒲様か、龍山様……そのどちらかが、そうなのでしょうね。
(315) 2015/09/13(Sun) 22時半頃
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信じたくないのも、無理はないわ…… でも、痕を持つ私たちだけを狙う機械に、神威様の結界……そして、この知らせ。
全部、間違いなんかで済まされるものではありません。
[持ってきたタオルに、シーツを渡して。 ゆるゆると首を振った。]
(316) 2015/09/13(Sun) 22時半頃
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……そう、なのかしら。 でも、そうよね……神威様も、龍山様も謀は好まぬ方々でしょうし。
[否定はしない。 ただ、頷き、タオル越しに頭を撫でる。]
本当に、どうしてこんなことを……
(323) 2015/09/13(Sun) 22時半頃
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私を信じてくれるのは嬉しいわ、ありがとう。 そうね、ちゃんと、確かめないとね。
[柔らかく微笑みかける表情に揺らぎはない。 見上げる目に、まっすぐと返す。]
(328) 2015/09/13(Sun) 23時頃
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私は大丈夫。 ここから私の屋敷も近いし、物資の補給も、学院とおうちとで容易いから。
[ゆるゆると首を振り、気遣いには礼を言う。 そして、ふと思い出したように]
そうだ、ひなちゃん、怪我とかしてないかしら……? 私でよければ、いつでも治せるわ。
(336) 2015/09/13(Sun) 23時頃
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あら、また……
[再び飛んでくる紙に、幸々戸からの追加の連絡があるのかと思ったが。 内容を見て、目を見開く]
……まぁ……サイモン様が……!
[下手人の名は書かれていない。 否、それより前に力尽きたのだろう。]
(344) 2015/09/13(Sun) 23時半頃
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……でも、ひなちゃん、それ……
[目を向けるのは、左腕。]
ダメよ、十全の状態でないと。 それくらい、すぐに治せるわ。
見せて?
(351) 2015/09/13(Sun) 23時半頃
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…………ほら。 これから、きっともっと戦いは激しくなるわ。
そのときに、腕が枷になったらまずいでしょう?
[そうして、尚更、治療するように言い募り。]
(352) 2015/09/13(Sun) 23時半頃
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うん、いい子ね。
[にこ、と微笑み、傷口に手をかざす。 そうして、手のひらに浮かんだ光が傷口へと吸い込まれ―――]
はい、これでもう大丈夫よ。
(361) 2015/09/14(Mon) 00時頃
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しばらくは、治癒の力が続くから、安心して。
[常日頃と、何一つ変わらぬ笑顔で。 もう安心だと言うように軽く頭を撫でた。]
(362) 2015/09/14(Mon) 00時頃
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