193 古参がゆるゆるRPする村
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――うん。
[差し出された一輪を受け取る。 見たことはある花だけど、名前までは知らない。そんな赤は、右手に。]
あいつにももらわなかったよ、花なんて。
(150) 2014/09/13(Sat) 00時半頃
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いいんだよ、少しで。 ミルヒおねーさん待たせちゃうしさ。
[体重も感じないこの身体は、寄り添うグロリアの重みを受け止めることはできない。 重くもない。温度もない。隣にいるのは、あいつじゃない。 そう思えば、泣きそうなくらいに胸が痛くなってくる。 自分でもくだらないと思うのに、それが存在の"核"だから、止まらない。 この痛みが、自分に真実を突きつけてくる。]
(157) 2014/09/13(Sat) 00時半頃
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リコリス、――幽霊花。
[本当にぴったりだと、苦く笑う。 そんな名前をつけられたこの花はどんな気持ちだろう。]
天上に行けるのかどうかは、わかんないな、僕も。 行ったことないし、ここを離れたら死ねるのかもわかんない。
だけどさ。
(159) 2014/09/13(Sat) 00時半頃
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幽霊と再会なんて、考えちゃダメだよ。 君に死んでくれって言ってるみたいだし。
――あいつとも、会いたくないし。
[それでももらったこの花を突き返したりはしないけれど、出来ることなら別れることすらしなければいいのに、と思ってしまう。 別れなければ、再会を――誰かの死を願うこともない。]
(160) 2014/09/13(Sat) 00時半頃
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あいつはね、グロリアみたいな金の髪で――頭がよくて、真面目なやつだったよ。性格は全然違うけど、そういうとこ少し似てるなって思ってた。
あいつは顔も悪くないけど、真面目すぎて避けられてるみたいなやつで。 四角四面ガチガチのやつでさ、でも、料理出来ないくせにぐちゃぐちゃのお弁当作ってきてくれたり、誕生日にプレゼントをし合ったり……なんていうか、普通の女の子だったんだなって、思った。
[思い出すだけ、つらいけど。 向き合うためにグロリアを呼んだから、少しずつ、少しずつ、話す。]
(164) 2014/09/13(Sat) 01時頃
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正直、僕とあいつはつり合わない、真逆の性格なのにさ。 告白されたのは、僕で、フラレたのも、僕。
悲しい話だよねえ。
[あはは、と笑う顔には、苦さしかない。]
(167) 2014/09/13(Sat) 01時頃
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天国かあ。 行けるのかな。
[割と人恨んじゃったりしたからなあ、とぼやきつつ。]
善行を積んだら、天国に行くとか。 悪行三昧なら、地獄とか。 そのどっちもした記憶ないから、わかんないんだよね。
だ、けどさー。弱いやつですごいやなんだけど。 あいつは天国に行ってほしいんだ。僕を忘れて、幸せになって、最後まで生きて向こうに行ってほしいっていうか。 そしたら、天国にいたら向こうで会っちゃうのかなーってのは、ちょっと思ってる。
(169) 2014/09/13(Sat) 01時頃
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天国に、行きたくないわけじゃないけど、迷ってる? そんな感じ、なんだよね。
いっそ地獄がいい、って思う気持ちも、なくはない、かな……
[遠く、波の打つ向こう側にこぼした。 素敵な方、なんて社交辞令が聞こえた気がして照れ笑いを作ろうとしたら、グロリアの頬に流れる一筋が見えて、慌ててひらひら、彼女の顔の前で手を振った。]
あ、ちょっと。泣かないでよ。 別にそんな、本気で悲しんでほしいとか、そんなんじゃないんだ。
(170) 2014/09/13(Sat) 01時頃
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ずっと僕のこと気にしてたの、知ってるから。 会ったらまた気に病ませちゃいそうでさ。
[見ていた。ずっと。 毎日手を合わせるのも、花を飾りに来るのも。 来なくなっても、見ていた。]
還りたくない場所――は、元いたとこ。かな。 場所、っていうようなとこじゃないんだけど。 僕の死んだ場所を、ずっと見下ろせるところ。 ここみたいに、自由に動けるとこじゃなくて、ずっとそこに、縛り付けられっぱなしで。 誰もが僕を忘れても、ずっと見続けるしかないんだ。毎朝、毎晩。
(174) 2014/09/13(Sat) 01時半頃
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あそこに戻るくらいなら――天国も、悪くはないな。 なんて、天国に失礼か。
[誰もが夢見る場所に対して、悪くはない、だなんて。 肩をすくめて、軽く笑う。]
そろそろ戻ろうか? ミルヒおねーさんに会う前に、メアリーに会わなきゃいけなくなったしさ。
[天国を選ぶわけではないけれど、少しでも考えたことがあるならとグロリアは言っていた。 考えないこともないから、話を聞くのもいいかもしれない。 グロリアから他に何か聞かれるようなら、答えつつ。 連れ立って療養院へ帰るつもりだ。帰るところまでがデートだと、一歩前をエスコート気分で行きながら。]
(177) 2014/09/13(Sat) 10時頃
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ノックスは、メアリーはどこにいるだろうかと考え巡らせつつ**
2014/09/13(Sat) 11時半頃
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……まあ、それも慣れたんだけどね。 時間ってのはこんな僕にも割と残酷でさ。 だんだん、何も考えられなくなってくんだ。進んでるのに、時が止まるみたいに。
[忘れられることは、むしろそれほど絶望ではなかった。 空気になってしまえれば気が軽くなるんじゃないかと、親が花を置かなくなってから考えた。 忘れられていないことの方が、絶望に繋がることもある。]
(188) 2014/09/13(Sat) 15時頃
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僕にとってここは、紆余曲折あって絶望の先にあった希望みたいな場所で、ほんとは見ちゃいけない夢だってわかっても、こうして足掻くくらいには、居心地よくてさ。 でも、全部を思い出したら、終わっちゃうんだ。 何をどうすればいいかわかってるのに、最後の1ピースをはめてないジグソーパズルみたいに手を止めてる。
[海岸を歩きながら、一歩後ろのグロリアを見ずに、ぽつぽつと語る。 情けなくてあまり振り向きたくなかった。]
だからちょっとさ、はめる前に愚痴りたかったんだ。 あいつに似てるけど、全然あいつと違う君に。
(189) 2014/09/13(Sat) 15時頃
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たぶん。 ここは、闇が僕を飲み込む前に、僕の絶望をより深くするために連れてこられたんだ。三度目のさよならをさせるためにさ。
だけど、覚悟を決める時間をくれるなんて、案外優しい絶望だよね。
[最後はどうにか笑い話にできそうで、笑って振り向いた。 療養院はもう目の前にある。彼女も退院前にすることだってあるだろうし、僕もメアリーを探さなくちゃと、玄関先で別れた**]
(190) 2014/09/13(Sat) 15時頃
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カフェテリアか。 行ってみる。看板息子だしねえ。
[女の子はカフェが好きなんだな、と思う。かくいう自分も嫌いじゃないから、入り浸るわけで。 デート、こっちこそありがとね、と告げて、室内へ向かう。 スマホをちらりと見れば、確かに「カフェテリアなう」の文字。]
でも、天国へ行きたいなら相談、って、どういうことだろ。
[なんとなくわかったと頷いてしまったものの、何をするのかよくわからない。]
(217) 2014/09/13(Sat) 21時頃
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――カフェテリア――
何だ、アヒルさんも来てんじゃん。
[カウンターをどっしり占拠するトサカに声をかけた。]
(219) 2014/09/13(Sat) 21時頃
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え、アヒルでしょ? 爆弾アヒル。
[アヒルと呼ばれて反応する時点で認めたようなものだ、と思うのは胸にとどめ。 メアリーが状況を伺うのに頷いた。]
……ん、おしまい。 ね、ね、聞いてよ。キスされちゃった。ほっぺただけど。
いーでしょ。
[そうは言いつつも、笑う顔にわずかの陰り。]
それで、ウサギさんに会いに来た。
(228) 2014/09/13(Sat) 21時半頃
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何、どんな想像したのさ。やだーやらしー。 何びっくりしちゃったのかなー?
[からかいつつも、スプーンを横になるように直し。 赤い花、この手に持つのと同じそれが揺れれば、彼女もまた再会を誓われたのだろうかと思う。]
ああ、ウサギって、髪が耳っぽいって、そういう話だったの? 可愛いからウサギさんなんだと思ってた。
[もちろん今でも可愛いよ、とちらり下心覗かせた。]
(232) 2014/09/13(Sat) 22時頃
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正直者でしょ? もっと褒めて? 可愛い子にはすぐ可愛いって言いたくなっちゃうんだよねー。 笑った顔も可愛いよ。
[なんて言ってると、本題を見失いそうだ。 照れる顔も笑うのも本当に可愛いけど、それを言うために来たんじゃない。 先にメアリーの方から軌道修正が入った。]
うん、まあ、そういうこと。 "行きたくないところに行かないために"行き先を決める選択肢があるなら、いいかなって。
で、さ。 具体的に、どんな話? 天国へ行きたいなら相談、って。
(238) 2014/09/13(Sat) 22時半頃
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え。
[上機嫌になるメアリーにふくふくと幸せを感じていたが、咳払いひとつ告げられた事実は、あまりにも突拍子がなさすぎてそれを全部吹き飛ばした。]
天使?
[生きていた頃なら、もしもし大丈夫ですか、と本気でメアリーを残念な人だと思ったろう。 実は死んでるんです、なんてこんな状況でもなきゃにわかには信じられない。 いや今でも信じられない。彼女はあまりにも人間そのものなのに。]
(242) 2014/09/13(Sat) 23時頃
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連れてく、って……そんな独断でいいものなの。 徳とか、善行とか、なんかそういう奴なんじゃないの?
[天使って、天国って、もしかして案外軽いところなんだろうか。 行きたいか行きたくないかなら、行きたいけど。 僕はこの体たらくで天国になんて行けるんだろうか。]
連れてってくれるってんなら、僕よりも……
[声のトーンを落としたぼやきは、メアリーに届くかどうか。]
(244) 2014/09/13(Sat) 23時頃
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死んでることって、忘れられるものなの?
[忘れてた、なんてあっけらかんと言うから、思わず笑ってしまった。]
独断と偏見天使……
[そしてこっちは、思わず声に出た。]
看板息子は、していたいけど。 たぶん、もうすぐ、していたくても出来なくなる。 僕もだいぶ、思い出しちゃったからね。
(250) 2014/09/13(Sat) 23時頃
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僕の好きな人が、天国に行けたらいいと思ってて。 僕はその人に会いたくないから、あんまり天国には行きたくないと思ってた。 今は、還りたくない場所があって、そこに行かないためにここに座ってるけど。 ほんとは、その人が僕の代わりに天国行きを予約できればいいのにって思っただけ。
[皮肉にも、選択肢を与えられたのは、こうして天使と会うことが出来た自分だけ。 笑いながら、苦い息を吐いた。]
それで? 連れて行くって、タイムリミットはいつぐらい?
(252) 2014/09/13(Sat) 23時頃
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振り向いてくれたら、嬉しい気もするけど。 その人、もう結婚してんだ。 しあ、わせそうに、
[あ、やばい。 ちょっと重いもん出てきそう、と自分で言葉を切って止める。]
会いたくない人って、案外会っちゃうものじゃない? まあ……わかんないか。 天国、ね……
[おそらく、ここは。自分の予測が確かならば、すべてのピースが揃い次第、闇の深くか、また、あの上か。そこに向かうための、幸せすぎる中継地点。]
ほんとにいけんのかなー。 天使のお導き付きなら行けるかな。 僕が迷いそうになったら、ちゃんと案内してよ。
(266) 2014/09/13(Sat) 23時半頃
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どうだろ。 少なくとも、僕は次の恋にはいけないタイプみたいね。
[はじめはそんなふうじゃ、なかったはずだけど。 この身体になって以降は、魂を留める核のようなもの。]
だから引いたんじゃないよ、フラれたの。 優しくなんてないんですー。
次の恋に進む、ねえ。 それはちょっと、どうなんだろ。
[あはは、と笑って誤魔化した。 次の恋は、考えられない。]
(275) 2014/09/14(Sun) 00時頃
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さて、じゃあやり残したこと、やってこようかな。 約束が二つもあるんだ。
[モテる男はつらいね、と肩を竦めた。 スマホをちらり覗いて、一人目の居場所を探そうと。]
絵、見せてもらうんだ。 あと、ペンと紙の場所、教えてもらお。
[メアリーがオスカーの趣味を知っていれば、誰を指したかはわかるか。 ペンと紙は筆談用だ。姿も見えず、声も聞こえない人に意思を伝えるための手段。 パフェらしくなくなったパフェを見つつ、カフェテリアの席を立つ。]
(279) 2014/09/14(Sun) 00時半頃
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逝かなきゃいけないみたいなんだ。
[アイリスを見やる。 せっかく看板息子と、呼んでくれたのに。 一緒に逝こうか、なんて言えるわけない。誰かの死を願うのは悲しい。 アイリスがどういった存在かを知らないから、そっと目を逸らすばかり。]
(280) 2014/09/14(Sun) 00時半頃
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まあ、まだ、すぐじゃないから。 約束がいくつかあるんだ。
[看板を降ろさなきゃ、というアイリスに、大丈夫大丈夫と、根拠もなく否定する。]
ちゃんと、お別れも言いに来るよ。 その時でいいから。
[じゃね、とカフェテリアを出。]
(290) 2014/09/14(Sun) 01時頃
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――中庭――
[グロリアとはすれ違ってしまったのか、中庭に行く頃にはもう姿がなかった。 木陰にいる人影を見つけて、近寄ってみる。]
何だよー、せっかく来たのに、こっちこっちー。
[スマホに視線を向けてしまうのに、唇を尖らせる。]
(300) 2014/09/14(Sun) 01時半頃
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うわ。 ごめん、大丈夫?
[これがあるから、存在を知られているこの療養院でも、こそこそ隠れたりするのだけど。 約束済みの相手なら大丈夫かと、油断した。]
(303) 2014/09/14(Sun) 02時頃
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[描かれている絵、ログで見たものもちらほらありつつ、結構な数があった。 絵心のない自分からすれば、ぱっと見でうまいと思えるくらいの絵の数々。 先ほどのグロリアとメアリーの絵など、知っている顔の絵があれば少し長く手が止まる。]
そういうのが、わかる人って?
[スケッチブックをめくりながらだから、つい問いかけが口から出てしまった。 手を離して、スマホを持つ。]
(312) 2014/09/14(Sun) 02時半頃
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