149 【凍った】カオスバトル決戦【リス】
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―回想・民家≪ダンジョン≫探索―
[足場の悪い森を駆け抜ける。 特別な歩行術を持たない――もとい足の遅い僕には、少々辛い。
そんな気持ちを察してか、唐突に野村君がお姫様抱っこを!>>65]
きゃ…っ!
(143) 2013/10/25(Fri) 21時半頃
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[――計画通り。 可愛らしく叫んでしがみついてみたけど、もちろん想定済みだ。
ここで僕は初めて気付く。 野村氏が衣服の内側に豚ロックを仕込んでいたという事実に。
じわじわと溢れ出る脂ぎった肉汁。 ……くっそ!知ってたらこんな巫女服が汚れるようなkゴニョゴニョ…
――いや、いいんだ。 服は既に汚れてしまっている。
クリーニング代は加々見に請求するのだから問題はない、はず。]
(144) 2013/10/25(Fri) 21時半頃
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[やがて辿り着いた民家に、人の気配を感じどうしたものかと思案するも。]
「行こう」
[うん、僕もちょうどそう思っていたところ。 彼の一言で、僕らは民家への侵入を試みた。
途中、民家の概要を掴むついでに勝手口を塞ぐ野村君。>>72 …これが裏目に出ないことを祈るばかりだ!]
(145) 2013/10/25(Fri) 21時半頃
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[玄関口から侵入、探索開始。
僕は人影がないかとそればかり気にしていたけれど、野村君はちょいちょいアイテムを探してくれていたようだ。>>78 さすが頼れる勇者様!こういうところは抜かりない。
そして何かごそごそしていると思ったら、缶詰の蓋を2枚手渡してくれた!>>90 これは!チュプスより絶対に使える…!いつの間にこんなものを…]
[ありがとう♡ と、飛びきりの笑顔をお返しする。
やがてちょっと煩い鈍器を完成させた野村君。 …たしかに動くと音がする。
アイコンタクトを受け、小さく頷く。>>91
――8年間彼をストーキングし続けた僕に、死角はない。]
(147) 2013/10/25(Fri) 21時半頃
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―現在―
[そして。 ダイニングの先、台所の入口を挟んで敵と対峙するに至る。]
[さて、そろそろ…と紐付きチュプスを構えたその時、びゅんと勢いを付けたスプーンが顔面真横を通過する!>>100
紐の中心を持って、遠心力でチュプスを台所内へ打ち出すも、 からぁん、と響く音に、僅か集中が途切れる。
そして僕の横を通過する、鮮やかな金色。
――律木か。]
(148) 2013/10/25(Fri) 21時半頃
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[通過した方向から、玄関を目指しているのは明らかで。]
ふふふ…やり過ごせたと思った…?
[その先に野村君が待機してるだなんて、君は思ってもいないだろう。 焦らず、ゆっくり、じわじわと。しかし足音を立て、律木を追いたてる。
ゆるり、口の端が弧を描く。 ―――さぁ、挟み打ちだ。]
(150) 2013/10/25(Fri) 21時半頃
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[上がる悲鳴>>108に、作戦の成功を知る。 勇者様による討伐開始の合図だ!
廊下を曲がって姿を現わせば、苦しそうな律木は乾いた笑いを零す。>>110
…まぁ、二人組なんてちょっとずるいよね。 だってこのゲーム、「生き残るのは一人だけ」なんだから。
普通は仲間なんていないよ。…普通は、ね。]
(151) 2013/10/25(Fri) 21時半頃
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[ゆっくりと律木との距離を詰める野村君。>>111 小柄な金髪を壁際に追い込むその姿は、まさに勇者そのもの…!
とは、言い難い、ような… 律木もそう思ったらしい。>>113
――って、おいおい敵に同意してどうすんだよ!]
[野村君の台詞は言い回しがちょっとアレだったけど、まぁ問題あるまい。
だって彼が勇者として凱旋を果たす頃には、 そんな台詞を聞いた人間は誰一人として生きてはいないのだから。]
(154) 2013/10/25(Fri) 21時半頃
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[野村君と反対の位置、律木の退路を塞ぐようにして、事の成り行きを見守る。 今は勇者様の見せ場だもの。僕は背景の一部になりきる。
踏み躙られる律木と眼鏡を、僕は淡々と見つめて。 …まぁ、仕方があるまい。大望の実現のために、時には犠牲も必要だ。
小柄な女性に成人男子二人も必要はない。 ということで、僕は周囲への警戒を怠らないように。
――だって、勝手口は塞いでしまったから。 一つしかない玄関から敵が入ってきたら、野村君は格好の的だもの。]
(158) 2013/10/25(Fri) 21時半頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2013/10/25(Fri) 22時頃
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[だから、僕は玄関方面にいつでも攻撃できるよう、準備をしておく。
先程は、紐の両端にチュプスを一本ずつセットしていたけれど。 少し輪を大きくして、ぎゅうぎゅうとたくさんのチュプス芯を捻じ込んでいく。
うーん、そうだな、真ん中が紐で両側に分銅がついてるみたいな感じ。
―――はい、簡易版 万力鎖 のできあがり。]
(160) 2013/10/25(Fri) 22時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2013/10/25(Fri) 22時頃
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………!
[なにやら外が騒がしい。 …複数の、足音? チュプス万力鎖を構えて、僕は玄関口をじっと見つめる。]
「……そこまでだ!」
[飛び込んできたのは、ドヤ顔した半ケツ野郎――マップスだ。>>119
…え、あ、いや、 マップスが来る可能性だって十二分に考えてはいたけどさ、 ロリコンだってだけでも救いようがないのに、 まさか見えかけてるだなんてそんな、誰が予想できただろう?
―――ちょっと、脱力した。]
(164) 2013/10/25(Fri) 22時頃
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[マップスは兵士に無理矢理チュプスを押し付けられていたし、 出発前からみんなに殴られてヘロヘロだった。
そんな印象の方が強いから、脱力と共に油断もしてしまったんだ。
タマタマ連呼しながらこちらを挑発してくる男。>>134 大音声で宣っているが、その内容を彼自身の下半身も盛大に主張してくる。
――あぁん?何だ? てめぇのタマ狙えってことか?]
(165) 2013/10/25(Fri) 22時頃
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[いや、そんなことを考えている場合じゃなかった! マップスの放ったチュプスは、思いの外スピードを付けて僕らの方へと向かってくる。
そのうちの一つが、野村君の頭に…!>>153 あぁぁなんてこと!僕がついていながら!
――まずい。これは非常によろしくない。 何故なら、野村君は…]
(168) 2013/10/25(Fri) 22時頃
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「── ひィッ!」>>153
[こういうものに全く耐性がないのだから! お下品、ダメ、絶対!!
ノックス様はイマドキ類を見ないほど清純なんだ!!]
(169) 2013/10/25(Fri) 22時半頃
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[なんとかして、彼の視界から『アレ』を取り除かないと。
…せっかく律木に止めを刺せそうなのに、全てが水泡に帰してしまう。]
[我に返った僕は、手にしていたチュプス万力鎖を頭上でブンブン振り回し、マップス目掛けて投げつける!
――消えよ露出狂!!!]
(170) 2013/10/25(Fri) 22時半頃
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[僕が投げた万力鎖もどきに驚いたか、はたまた偶然か、
あぁ、僕の努力も虚しく、1/2顔を出しかけていた露出狂のソレは、ひょっこりその全貌を現した。
……野村君の、目の前で。]>>153
(171) 2013/10/25(Fri) 22時半頃
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[咄嗟に投げた万力鎖は、あるいはマップスを掠めたかもしれない。
どちらにしろ、クリーンヒットには程遠かったろうから、 僕は缶詰の蓋を両手に装備してマップスへ向かって、 野村君の横を、廊下を駆け抜ける!
――加々見に服を汚された時も頭に来たけれど、今ほど明確な殺意は湧いてなかったよ…!
僕も野村君も、すっかり律木への注意を怠っていた。 だから、まさか手負いの小鹿ちゃんから反撃が来るだなんて思いもしない。>>161
二人の脇を駆け抜けた僕には、背後で何が起きているか見ることは適わず。]
(172) 2013/10/25(Fri) 22時半頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2013/10/25(Fri) 22時半頃
巫女 ゆりは、メモを貼った。
2013/10/26(Sat) 00時半頃
巫女 ゆりは、メモを貼った。
2013/10/26(Sat) 01時頃
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[あぁぁ露出狂の凶悪さと来たら! 酷い!これは酷い!
何処が見えてようが気にする風もなく、大声で喚き散らしている。
近くに走り込むと、ぐいと髪を掴まれてしまう――>>194 結っていた紐は武器にしてしまったし、今の僕は長い髪が無造作に流れている状態。 至極掴み易い。…無論、全て地毛である。8年かけてここまで綺麗に伸ばしたさ!]
うるさい!ノックス様を愚弄することは許さない! でめぇの敵はこっちだ、馬鹿野郎!
[こちらも負けじと、マップスの襟元を引っ掴んで怒鳴り返す。
…口調?そんなの気にしたら負けだよ。]
(212) 2013/10/26(Sat) 01時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2013/10/26(Sat) 01時頃
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[缶詰の蓋―思いの外よく切れる―を掴んだ右手を、 勢いのままマップスの喉元目掛けて突き出した!
…でもあれね、刃物として使うなら横に薙がないと意味がないんだ。 僕は真っ直ぐぶつけていったから、露出狂は仰け反ったけど斬り殺すにはいたらなかった。
20年近くかけて鍛えた拳がようやく火を噴く! マップスを捉えて、後方へと吹き飛ばした――!!
――が、しかし同時に、]
(217) 2013/10/26(Sat) 01時半頃
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アーーーレーーー?!?!
[するすると解ける袴の蝶結び! 何が起きている?!
すっかり解けきったその先端は、マップスの手の中に!!
…袴はすとんと、その場に落ちた。 背後で律木が絶命し、野村君が僕の元へと走り出したのはほぼ同時か。]
(220) 2013/10/26(Sat) 01時半頃
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[まぁ袴が落ちたとはいえ、そこの露出狂とは異なり下半身が露わになるわけでもない。
紅の袴がなければ僕はまるで死装束でも来ているかのようだけど、なんとか野村君の前で醜態を晒さずに済んだようだ。]
「ユリちゃん、ここは危険だ、行こう!」>>213
[身形を整える時間などありはしない。 野村君に促されるまま、彼の服の裾を掴んで走り出す。]
(223) 2013/10/26(Sat) 01時半頃
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―民家脱出・プレハブ小屋への道中―
[追手は来ない。 今日はずっと走り詰めだったから、僕たちは歩調を緩めた。
武器の補充に、プレハブ小屋へ向かう――僕も、実は手に入れたいチュプスがあるんだ。 チュプス師が多くとも、あれの存在に気付く人はそう多くはいまい。]
[だがしかし、小屋に辿り着く前に、野村君に異変が起きる。>>216]
ノックス様…?どうなさいましたか?
[まさか、さっきの戦闘で怪我を? …いや、律木は抵抗もできないほど弱っていたはずだ。 一体何が起きている…?]
(224) 2013/10/26(Sat) 01時半頃
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[ふらふらと苦しげに、一本の木にもたれかかろうとする野村君。 少しでも楽なようにと、彼の肩をそっと支えて顔を覗き見る。
顔色が悪い。呼吸が苦しげだ。 何か思い当たる節があるのか毒づく野村君に、]
ノックス様、安静に。 …そこの陰にで、一度休みましょう。
[ゆっくりと草陰に誘導し、膝枕の提案。]
(226) 2013/10/26(Sat) 01時半頃
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[僕は昔から、勉強だけは得意だった。 だって他に、やることは何もなかったからね。
実体験は少ないけど、色んな知識だけは、それはもう豊富に持っている。]
[――だから。 気付いてしまった。気付きたくなんて、なかったのに。
野村君のこの症状は、そう―――強力な毒薬によるもの。]
(228) 2013/10/26(Sat) 01時半頃
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[なんでもないなどと強がる彼は、明らかに無理をしていて。 致死量を摂取したことはまず間違いなかった。]
いいえ。無理はいけません。 今は他のことは気にせず。休むことの方が、大事ですよ…
[きっと、すごく苦しいはずだ。 少しでも楽にして欲しくて、僕は野村君を強制的に休ませようとする]
(229) 2013/10/26(Sat) 01時半頃
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[嫌だ。認めたくない。 野村君が死ぬだなんて、そんなの何かの間違いだよ。
…ねぇ、そうでしょう? 少し横になったらきっと。また元気になって――]
[野村君が直に息を引き取るとわかっていても、それを認めたくなくて。 彼にも、そんなことを悟らせたくないから、無理にでも笑顔を作る。
――そうだよ。 君に向けるために、君だけの為に、 僕はこの8年、たくさん笑顔の練習をしてきたんだ。]
(232) 2013/10/26(Sat) 01時半頃
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[倒れ込んだ野村君を、しっかり支えて横に寝かせる。]
ねぇ、ノックス様? …少し。少しだけ、休憩にしましょう…? 子守唄を歌って差し上げますわ… だから、ゆっくり、息を吸って…吐いて…深呼吸…
[優しく野村君の頭を抱いて。 膝枕の上で、静かに彼を撫でながら、何処かで聴いたことがあるような、懐かしい響きのハミング。
――ねぇ。僕はちゃんと、笑えているかな? 大好きな君に、できるだけ苦しんで欲しくないんだ。
ポジティブな君には、ポジティブな最期が似合うと思うから…僕も最後まで、笑顔。]
貴方は最後まで勇者でしたよ。 少なくとも、ずっと私の勇者様でした。
8年前から、ずっと。 ずっとずっと、貴方の背中を追って、私は…
(238) 2013/10/26(Sat) 02時頃
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[最期、告げられた言葉に。]
ありがとうを言うのは、私の方――
[たぶん、聞こえてなかっただろうけれども。 でも野村君の顔はとても穏やかだったから、僕はそれだけで満足だった。]
(240) 2013/10/26(Sat) 02時頃
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―少し未来のこと―
[静かに息を引き取った野村君を、草葉の陰にそっと隠して。 僕は目尻に溜まった涙を拭って、決意を新たにする。]
――必ず、戻ってくるよ。 君を迎えに。君を、生き返らせるために。
…僕は、優勝する。 全員殺して、そして。 君を取り戻すんだ。
[君を護ろうとしていた時より、何故だかずっと身体が軽い。 どこかで、この状況を俯瞰している自分がいることに気付く。
…おかしいね。僕、君を失ってようやく本気になったみたいだ。]
(241) 2013/10/26(Sat) 02時頃
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[チュプスでは話にならない。
当初の目的通り、まずは生ハム原木を手に入れる。
僕は、夏生と千秋を探して歩きだした]
(242) 2013/10/26(Sat) 02時頃
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