226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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[彼がおにぎりを齧りつく姿を、麺を食みつつ眺めて 痛みが時折走るのか、何か真剣そうな表情で悩んでいるのを見れば心配になる どうしたの、と問いかける様に彼を見つめていれば
差し出されたのはおにぎり。あたらしいもので 思わず目をぱちりとして彼に視線を合わせる
その姿が何か微笑ましくて でもそれと同時に頬に集まる熱
視線が逸らされたのを見て、あっと小さな声をあげて おずおずと彼のおにぎりに唇寄せて ひとくち、ぱくりと]
ん、美味しい
[小さく囁くように告げたら、 きしめん…は流石に取り皿がないから無理そうだけれど 付け合わせのこれならばと...も小皿の卵焼き1切れお箸で摘まみ]
(238) 2015/06/06(Sat) 21時頃
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キルロイ。
[呼びかけ彼の口元、お箸を差し出した 小首を傾げながら、精一杯口角をあげて微笑みを作り さて、彼の反応はどうだったかしら]
(239) 2015/06/06(Sat) 21時頃
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いや、売店は良いさ。おにぎりも好きだし。 きし麺はまだあって良かったな。
[麺を啜り、美味しいと呟くケイト>>237へ目を細める。 眼前の彼女は無表情であっても、 その微笑む姿はいつだって脳裏の奥に]
(240) 2015/06/06(Sat) 22時頃
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[やがて思いついた、ほんの悪戯めいたこと。 おにぎりを差し出してみれば、頬を朱に染めつつも、 ケイトリン>>238は唖然としているように見えて。 …何だか申し訳なくなってくる]
………あ。
[手を引込めるタイミングを計りかねていると、 ぱくりと、小さく齧られたおにぎり。 狼狽しつつ安心するという、器用な芸当を見せつつ]
よ、よかった。
[美味しいという言葉と彼女の優しさに感謝しながら、 視線を戻して、照れたように小さく苦笑する]
(241) 2015/06/06(Sat) 22時頃
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[(自業自得だが)何かひどく体力を消耗した気がする。 気を落ち着かせながら残りのおにぎりを齧っていると、 自分の名を呼ぶケイトの声>>239。 目の前に差し出される、一切れの卵焼き]
……………。
[今日は気を落ち着かせるのは諦めた方が良いかもしれない。 精一杯無表情を貫こうとするも、赤くなり恥ずかしいのを誤魔化そうとしているだけだと、相手にはすぐに分かってしまうだろう。 やがて意を決したように大きな口を開け、 卵焼きを、ぱくりと]
――――美味い。
[そっぽを向きながら、ぶつぶつと呟く]
ありがと。
[実際、卵焼きは美味しかった]
(242) 2015/06/06(Sat) 22時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 22時半頃
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そっか。 また、あとでね。
[頼みごと、ってなんだろう――とは聞かなかった。 ヒナちゃんに手を振って、お部屋の前で一時の別れ。
せんせーやナースへの頼みごとは、病気に関わることや何か欲しいものがある時か――。
ナナオは、少し浮かれていた。 杖を頼もうとしていたことにも、気がつかなかった。 大好きな友達と、自分の一番好きなことの話をしたなら。 それは、とても幸せなことで――。 時間なんて忘れるくらい。 いまここが、どんな所か忘れるくらい――。]
(243) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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[目を細める彼に見つめられればことんと鳴る心臓の音>>240 貴方の前で笑いたいのに、笑みが浮かべられないのが悲しい それでも、隣にいられる其れだけで私は今、幸福をかみしめる
おにぎりを食めば戻った視線 それに瞳合わせて私は頬を薄紅に染める 苦笑する姿も可愛いなんて言ったら、怒られてしまうかしら
色々変わる表情は、まるで万華鏡の様>>242 卵焼きを頬張る姿に...は2つ結んだ髪を肩に垂らして微笑ましく見つめる 無表情を貫こうとしても、滲む表情の何と愛おしいことか
あと何日、あと何時間、あと何分、後何秒 私は彼の姿を目に焼き付けていられるだろう]
(244) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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……美味しい?よかった。
[ぶつぶつと呟くその姿に笑みが零れる ほんの僅かなそれでも、貴方の心に遺せたら
私も忘れたくない 貴方の表情も、言葉も、仕草も 声を何時までも覚えていたい――例え身体が蝋の様に動かなくなっても
きしめんを嚥下し、最後に残った卵焼きをかみしめればごちそうさまでした、と手を合わせ 椅子から立ち上がろうとして――きし、と音をたて膝が軋みをあげる
聞こえなければよいと、思わず見つめるロングスカートの中隠された膝 彼が聞こえていない事を祈りながら、椅子の淵に手を置いて、 ゆっくり、ゆっくり立ち上がろう]
(245) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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嗚呼、美味しかったわ。 キルロイはこれからどうする?
[首を傾げ問いかけるが、果たして彼はこれからどうするのだろう]
(246) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 23時半頃
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― タルトちゃんの部屋 ― [ノックをしてみるも、返事はなくて。]
んー。いないか。
[タルトちゃんの部屋を見つつ、少し考えてみる。 みいちゃんらしきぬいぐるみの姿、なし。 ランドセルなし。つまり――。]
たぶん、お勉強の時間かな?
[もし元気がないようなら、お部屋にいるであろうと訪ねてみたけれど。 大丈夫そうかな、と思いつつ足は図書室へと向いた。 単純にタルトちゃんに会いたくなったのだ。]
〜♪
[ナナオはちょっとだけ、機嫌が良かった。 ここでは色々と、不安になったりすることもあるけれど――。 楽しいことだって、あるのだ。それは友達と一緒に話すことだったり。タルトちゃんと遊ぶことだったりする。]
(247) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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― 図書室へ向かう途中 ― [ふと、ヒナちゃんとの会話で少し出た話を思い出した。 ――何の為に、その病気があるんだろう? なんて。考えても仕方がないことだけれど。 例えば風邪に理由なんて、きっとない。体調を崩しただけ。 理由のある病気なんて方が、珍しいくらいかもしれない。
でも。あたしやヒナちゃんは、本当に病気なのだろうか――。 と密かに疑問に思ったことがある。 他の人だって、何かに変化をしたり、若返ったり――。 実は人間から別の生物に進化をする過程で、不安定なだけだったりするんじゃないか――なんて。 なんて、迷惑な話だ。そんな進化はいらなかった。
普通に居られれば――でも。 ――かちゃり、と図書室への扉を開ける。
普通に過ごしていたら、出会えなかった人もいる。 ヒナちゃんは大切な親友だ。 タルトちゃんも本当に可愛い。 そして、・・・。]
(248) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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タルトちゃん、いるかな?
[図書室へ着けば、辺りを探してみて。 誰かいただろうか。]
(249) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[食事を終えたのは、殆どケイト>>245と同時だった。 手を合わすことは出来ないけれど、 ごちそうさま、と同じく呟いて]
………………。
[あまり人の多くない時間帯の食堂。 ざわめきも少ない中、 きしりと、その音は確かに耳に届いたけれど]
ああ、流石おっちゃんだな。 何だかんだで、おにぎりも美味かったし。
[聞こえなかった振りをして、笑う。 立ち上がる姿をじっと見守ってから、自分も席を立つ。 こんなときにさっと手を貸すことのできない自分を、 少だけし悲しく思いながら]
(250) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[これからどうするか、という問いかけ>>246に、 彼女と同じように首を傾けて。 暫しの思案の後、些か真面目な表情を作った]
ケイトリン、俺な……。
[言いかけた言葉は、しかし最後までは続かず]
いや、あの、…何でもない。
[歯切れの悪い調子で、けれど表情に陰は無く。 大したことじゃない、また、今度言うから、と]
俺は薬飲みに、部屋に戻るかな。 ケイトリンは何処か行く予定あるのか?
[行きたい場所があれば送って行くと、暗に。 その手を引くことすらできない自分だけれど、 彼女が心配だという想いと、 少しでも傍に居たいという想いのままに]
(251) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[分数の解き方をゆりお姉しゃんに教えてもらおうと手を引っ張っているとナナお姉しゃんの声が聞こえて振り返る。]
ナナお姉しゃんだあ☆
[嬉しそうにナナお姉しゃんの方へと向かうタルトちゃん。ゆりお姉ちゃんも好きだけど、ナナお姉ちゃんはもっと好き。] 今ね!今ね!わかんない問題あるのー。
分数よくわかんないー ナナおねえしゃんも教えて教えて?
二人に教えて貰えればいいのだけれど、ゆりお姉しゃんはどうするのだろう。]
(252) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[庭の片隅に、虫を見つけたんだ。 俺はそんなことを言って、看護師の首を傾げさせた。]
―7年前―
[ここに来て一年と数か月。もといた患者の名前はそらで名前と顔が一致して、新しく来た子の案内なんかを進んでやるようになった、そんなころ。
ひどく――――気に食わないのが、ひとり。]
(…………なんだよ)
[ひどく、懐かない。医者や看護師に見せる顔をこちらに見せないのに、だのにあの男には素直に笑うその顔が、気に食わなかった。
見た目は置いておいて、ほとんど少年とは言えないような年だったことを思えばかなり大人げなかったかもしれない。]
[嗚呼、わかってる。そんなことじゃないね。
(253) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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俺は――――……あの“ピエロ”が嫌いだったんだ。]
(254) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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[記憶を“落として”どうしてそんな顔をしていられるのか。どうしてそんな風にふざけてられるのか。気が違ってるとまで思っていた。……そう思うことで、自分の苦しみを正当化しようと、していたのか。それとも、何か彼にされたのか。
それは――――もう“落として”しまったから、分からない。
手紙をあされば出てくるだろうか。あの頃はもう、外に届けてと託した紙たちが灰になっることを、知ってしまった後だったから。まだ、きっとあの部屋に。]
[でも、今となってはそんなこと、どうでもいいんだ。]
[あいつが、隔離病棟へ行ったと。知って、口角をあげた、その日のことだった。]
(255) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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[蹲っている、お目当ての包帯を見つけた時。俺は確かに笑ってたんだ。その時までは。
困ったこいぬに手を差し伸べる、やさしいおとな。浮かべたそのひとは、誰かに似ていて。あれ、誰だろう。唇を強く噛むのとほぼ同時――――浮かんだそいつと、少年の声が、重なって、しまったんだ。]
(――――……嗚呼。ごめんね、俺だよ)
[思わず浮かんだ、謝罪の言葉は飲みこんだ。嗚呼、嗚呼。こんな時に気づくなんて、あまりにも遅すぎて。泣きじゃくる彼と共に、一緒に泣いてしまいたいぐらいだけど、そんなことできずに。
ただただ、口を閉じて。彼を撫でることしか、できなかった。]
[それからも。俺がすることは今と変わらなかった。でも……あいつに、似たかな。時折思い出せるのは、おどけた後ろ姿だけだけれど。]
(256) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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[――――けれども。]
[少年が、涙ながらに話した言葉は。その言葉の、感情は。俺(忘れる側)には、どうしても、分からなかったんだ。今でも。
やっぱり、嫌いだ。それを投げつけるのは、ピエロの、背中。
皆の記憶から失われるより。ずっと。自分のモノを喪うことの方が、よっぽど――――*]
(257) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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やっほータルトちゃん。 お。今回はちゃんとななお姉しゃん、って言ってくれたね。
[思わず笑みが浮かんでしまう。 それはまるで、猫好きが猫を見たような反応のような。 元気そうな姿を見て安心したのもあるけれど。
しかし猫アレルギーで触れないかのごとく、ナナオはタルトちゃんに手で触れようとはしない。ナナオが手を気にしなければ、もっとベタベタになっていたかもしれない。 嬉しそうなタルトちゃんに、こちらも嬉しくなってしまう。]
んー?あ、分数か。 タルトちゃん、憶えが早いなー。良い子だ。 ゆりおねーさんは忙しいのかも?どれどれ。
[と問題文を見てみる。成る程、と頷いた。]
これは粘土を使った方が分かりやすそうだね。
[そう言って、ナナオはタルトちゃんのランドセルを見て。 粘土、ある?とタルトちゃんに聴いてみた。]
(258) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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聞くよ、当然。
[誰かさんと違って、踏み込むのに、躊躇などなかった。人との関わりに壁をつくれば――つらいのは、俺自身。ただまぁここまでくると無意識だったけれど。
溜息には、苦笑いを浮かべてやる。返された問いに、ぱちりと瞳を瞬かせて。]
“どっち”の話かな?
[浮かべるのは微笑み。彼が、自分の背後に何を見ているかは……流石に、分からなかった。]
(259) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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おじさんの作る食事は本当に、美味しいから。 窓の外から見る中庭の綺麗な景色も、此処の食事も。 皆1つ1つが、宝物。
[私が席を立ってから、貴方は席を立つ>>251 見守ってくれるのに気付いて。其れが嬉しいと思う
何処に行くのか、これから何をするのか 尋ねた時に言い淀んだ言葉に首を傾げるが 其処に悲壮感がなかったこと、 それにまた今度言うという言葉を聞けば追及はせず]
(260) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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……そう? いつか、きかせてね。
私、は……確かシーシャに借りていた本があったから。 私の部屋に取りに行ってから、其れを返しに行こうかしら。 キルロイのお部屋は、シーシャのお部屋と遠かったかな。
[予定を聞かれて、自室に置いておいた本を思い出す 薬を飲むなら早い方が良いだろうか それでももし、一緒に途中まででも行けたら、なんて
――残りわずかかもしれないけれど 少しでも貴方と一緒にいたいなんて そんな我儘、知られたら恥ずかしいわ
貴方の手が私を掴めないなら、ゆっくりだけれど貴方の手を私が掴んで そうすればきっと、あったかいと
...は彼の羽に覆われた手にそっと自分の手を、重ねた]
(261) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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粘土??? あるよお! [ランドセルの中から紙粘土のパックを取り出して はい とナナお姉しゃんに見せる。
普通の粘土もランドセルにあるもののあえてそれを取り出したのだ。]
これでいいー?
[意地悪な笑顔でななお姉しゃんの顔を見上げる]
(262) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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うん。
[わたしはひらりと手を振る。 去っていくナナちゃんの姿を見送る。>>243 何故、と聞かれないなら、それは幸いだった。
歩きだす。 自室に向かうシーシャさん>>234の姿を見れば、 笑って手を振るくらいはしただろう。
アスター。紫苑。視界の隅に揺らぐ壁の漣。 ナナちゃんの明るい髪。 忘れない。
意味をなさない言葉を、 ぽろぽろと頭にうかべては、 わたしはナースさんのいる場所へと向かう。]
(263) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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うんうん。オッケイ、紙粘土でも大丈夫だよ。
[そう言って、ナナオは紙粘土をいくつかに切り分けた。 タルトちゃんの意地悪な笑顔には気づきつつ。可愛いなぁとニコリとする。 分かりやすくなるよう、まず紙粘土の形を「1」に見えるようにする。]
えっとね。まず、「1」はこれ、「一個」のことなんだ。
[そう言って、ナナオは大きな紙の上に「1」の紙粘土を置いた。 そして下に、これ1個分の粘土は 1 と書いた。]
そしてね。1/2と書かれていたら、これは「一個のはんぶん」でね。 この1/2の2って数字は、「1個をふたつにしてください。」って意味なんだ。 だから1/4と書かれていたなら「1個をよっつにしてください。」って意味で、こうなる。
[そして、隣に"一個"を半分のサイズにして置く。1/2と下に書いておく。 さらに隣に、1個を四つにしたものを置いて。1/4と下に書いておいた。 問題に1/4が関係がなくても、どうして1/2では半分にするのかを説明する為に1/4も書いたらしい。]
(264) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[一気に喋ってしまったけれど、ナナオは分からないなら分からないで良いと思っていた。 分からなければ、分からない所を何度でも、ゆっくりと教える。 丁寧に、視覚的に分かるように教えるのがナナオの教え方だった。]
(265) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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「歩き辛いので杖が欲しいんです」
[そういうと、彼女は少し考えて 身長に合った杖をすぐに渡す事はできないからと とりあえず、まにあわせのT字杖をくれた。
ありがとうございますと告げるわたしの顔は、 ナースさんと相対するときの表情は、 ひどく、無表情だったに違いない。
かつ、 かつ 、 かつん。
歩いていく。 歩いていく。 足は痛いけれど、杖があれば多少はマシだ。
ふわりとカーテンが揺れる。 空が白い生地の向こうに透ける。 くるくる、頬を撫でる風を一つ吸い込んで、 わたしは、中庭の方へと歩いていく。]
(266) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[当然。その言葉に、彼は溜め息を心の中でひとつ。 彼の不干渉は諦念と――警戒されない故に。 勘付いていることを悟られては逆に隠し通そうとする人もいるからだ。
やや人を喰ったようにトレイルは、口元を緩ませているようだった。
恐怖など、何も感じないとでも言うかのような、風情で。
挑発されれば遠慮することはないだろうと、彼は結論付けた。]
(267) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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