3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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―南棟・西靴箱→1階渡り廊下―
……もう、かなりの数になってるんだ。
[考えないようにしていても、逃げられる物でなく]
スティーブンス先生が? ……連れて行ったんなら、メアリー達の事だと思う。
[やる事がきっとそれだったのだと]
勝ち逃げ? 何か賭けでも…………あ。
[コンテ1セット、買っても使う人は既に]
(165) 2010/03/05(Fri) 17時半頃
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―渡り廊下―
…………だねえ、今はまず用具室だ。 他の話は後でもできるよ。 まだ、間に合ってくれれば、だけど。
[北棟へ向かおうと気力を奮い立たせて、 メアリー達の件や自分の事で尋ねられれば答え、 渡り廊下に足を運ぶその途中。]
キャ、ロ。
[叫んだ声と座り込んだ姿は友人の]
(166) 2010/03/05(Fri) 17時半頃
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― 保健室 ―
[グロリアの様子はどうだろうかと視線を送る。 その後、セシルへと戻して]
教室戻ろっか。
[何も知らないからそう返すけれど]
あ、
[窓の外――― 歩いていく教師に視線が自然と向いた。]
(@31) 2010/03/05(Fri) 18時頃
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文芸部 ケイトは、いきもの係 キャロライナが中庭で呼んでいても 今のケイトでは気付けるはずもなく
2010/03/05(Fri) 18時頃
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卒業、もうすぐ なんだよね。
[廊下を見ながら、ぽつりと寂しげに呟いた。 自然とスカートのポケットに手が伸びて何かを握り締める。]
(@32) 2010/03/05(Fri) 18時頃
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―保健室― ……、
[考え込むように薄紫の双眸を伏せる。]
…、ん、いや、俺は――
[何気なく見た、筈だった 1人の、教師。ケイトの反応に視線を流す]
…――… 今の、…先生って ?
[誰だったか、というようなニュアンスで訊ねる。 スカートのポケットの中、 何か握り締めるのに不思議そうな顔をした。
自分のポケットの中には、 ひび割れたビー玉が、あって]
(167) 2010/03/05(Fri) 18時頃
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奏者 セシルは、美術部 ミッシェルらの、耳を打ったキャロライナの叫びを――窓の向こうからかすかに聞いて眼を向けもしたか。
2010/03/05(Fri) 18時頃
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――中庭――
[声を嗄らして呼びかけても、あの哂い声は聞こえてこない]
――……何だよ。 もう、ケイトでさえ、私のこといらないんだ。
なら、もういいよ。
[ミッシェルとドナルドに見られていることには気付かない 乾いた声でぶつぶつと呟きながら、二人と反対の方に歩き出す小さな背中を、赤い蝶がひらりと追った]
(168) 2010/03/05(Fri) 18時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 18時頃
奏者 セシルは、ケイトの呟きには、―― そうだな、と曖昧に口籠もる。
2010/03/05(Fri) 18時頃
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― 保健室 ―
えー。何?さぼるのー? でも体育館行けってグロリアせんせが
んー? 今の、チャールズ「せんせ」だったね。
…「せんせ」の授業も、もう…
[薄紫の瞳がかなしく揺れ落ちそうになって 慌てて顔を上げれば取り繕うように笑ってから
セシルの視線につられて同じように中庭の方を見た。]
あれ?誰か、いる? 何でー?
[行ってみようか、と薄紫を合わせる。]
(@33) 2010/03/05(Fri) 18時頃
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― 保健室 ―
……、…少し、用がある。
[グロリアの方をちらと見る。 咎められても振り切るつもり。]
――“チャールズ「せんせ」”…か。
[あれが――と。去る背を見遣る。 取り繕うように笑うケイトへ、 緩やかに1つ瞬くと]
…、嗚呼、…
[行くつもりだ、と薄紫を合わせる。]
(169) 2010/03/05(Fri) 18時半頃
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―保健室―
ご、ごめんね… なるべく泣かないように、頑張るから。
[微笑みながら指先で目尻を拭って、 保健室にたどり着く。 現れた老保険医に瞬きを重ねた。]
――……あ、
[探した、鉢植え。そんなものはなくて、
目蓋を伏せる彼の紫水晶、 青碧の少年の闇色、
悪夢の中の夢、夢のまた夢なのだと思い知らされる。]
[何気ない2人の会話を耳にしながら、簡素なソファに沈んでいた]
(170) 2010/03/05(Fri) 18時半頃
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あら、まだ中庭になんている子が? 迎えにいってあげるといいわ。
先生、ちょっと休んでからいくから、 2人とも、お願いね?
[そう、声を掛けて、 少女の瞳の追った教師の背へ、一度目を向けた。]
(171) 2010/03/05(Fri) 18時半頃
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――ああ、… はい。
[グロリアに頷く。 ポケットの中に携帯電話。 布の上から押さえ――取り出す。 ――返事は ない。]
…、… …――ぁ、
[拍子に、落ちた罅割れ薄闇揺れる薄紫の硝子玉一粒。 包帯の巻かれた指先を伸ばし、拾い上げ]
(172) 2010/03/05(Fri) 18時半頃
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【チャールズRP】
ふと、視線を感じて、
返す。
いや、もう、
逃げた。
クククク
逃げなくていいのにね。
(#9) 2010/03/05(Fri) 18時半頃
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― 保健室→中庭 ―
はーいっ。
[グロリアせんせに言われればこくこくと頷いて 後から他の先生に何か言われても言い訳に使える。]
じゃあ、セシル一緒にいこ。
[似ている 薄紫を合わせて 似ていない笑顔を向けて保健室から出れば 足を中庭へと運ぶ。]
(@34) 2010/03/05(Fri) 18時半頃
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[薄紫の瞳の少女は 過去のもの] [緋色の瞳の少女は 闇の内で哂う]
[ 闇からの声は聞こえずとも ] [ 知らずに誘われていくよう ]
(@35) 2010/03/05(Fri) 18時半頃
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奏者 セシルは、拾い上げたビー玉の中――わらうような薄闇が揺れるのを、 見る。
2010/03/05(Fri) 18時半頃
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――中庭――
ケイト……。
[ふらふらと揺れる異相が、お下げの少女の姿を捉えば、急速に焦点を結ぶ。 おぼつかない足取りでケイトの傍らに歩み寄れば]
もういいでしょ、……満足したでしょ。 叩いたことは謝るから……もう、これ以上、私のこと苛めないでよ。
……お願いだから、早く、連れてってよ。
[ケイトの肩を掴み、がくがくと揺すりながら哀願する]
(173) 2010/03/05(Fri) 18時半頃
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― 中庭 ―
キャロル、どーしたの? ( クスクス )
教室戻… っ、きゃ!
[肩にこもる力に、薄紫の瞳が細くなって]
な、何 言ってるの? 意味、わかんないよ…
( ケラケラ )
[困った顔になる。 闇からの声は聞こえない。]
(@36) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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[窓から見やったその先、 逃げるように去った、後姿。 そして、ケイトの声「せんせ」]
――……あの人、
[ふ、と息を一つ吐く。振り払うめまい。 早く探さないと、と焦燥が走った 時間 がない。
2人が中庭へ向かえば、 国語教師の姿の消えた先へ足を向けた。]
…… ど こ ?
[鬼ごっこ?かくれんぼ?] [やみ が たぷん 脈打つ]
(174) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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― 用務室 ― [鍵保管庫の位置は変わっていなかった。 そして、そこにはちゃんと用具室の鍵があった。]
――………
[ただ、その前で男はぼんやりしている。 ふと、窓を叩く音がして、振り返る。]
どうした?
[そこには生徒達がにこにこしつつ、飴玉ちょーだーい、とねだってきた。 ふと見ると、でかい飴がつまった瓶がある。]
そしたら、草ちゃんと抜いとけよ?
[そんな台詞が出て、生徒達に飴玉を渡した。
っていうか、これは誰だ?]
(175) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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―中庭―
[――浮かぶ、浮いては沈む 闇の いろ]
…、キャロライナ…?
[香りたつ、花。 笑い声。わらいごえ。 わらいごえ。花の香り。]
よせ、…“このケイト”は…なにも、しらない
[静かな声で、そう告げる]
(176) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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[困り顔になったケイトに、声を荒らげて]
さっきだって、隠れてずっと見てたんでしょ! 私が無様に泣き喚くのを見て、ずっと哂ってたんでしょ!?
まだ、足りないの?……どうしたら、私のこと赦してくれるの? 終わらせてくれるなら、何だってするよ。……ねぇ、どうすればいいの?
[彼女の言葉も聞かずに言い募る]
(177) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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【チャールズRP】
[職員室に入っていく黒い服をきた男。
中に入ると、自分の席に腰掛けて、
万年筆をとって、仕事をはじめる。]
ああ、紅茶が飲みたいですね。
[声かけてくれた事務員にはそう答えた。]
(#10) 2010/03/05(Fri) 19時頃
いきもの係 キャロライナは、奏者 セシルの制止にも構うことなくケイトの肩を揺すった。
2010/03/05(Fri) 19時頃
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― 中庭 ―
うわっ、うわわわ。
[がっくんがっくんと揺れるとおさげがゆれて 眼鏡がずれて視界がぼやけた。]
泣いて? ゆ、赦すー??
ちょ、ちょちょちょ、ちょっと待ってよーー。
[慌てて眼鏡の位置を戻しながら必死で制止しよう 人の温もりのある身体でキャロライナの肩をこちらも掴もうと]
ほ、ほんと どうしちゃったのー? 言ってる意味、わかんないよ…。
(@37) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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―中庭―
[終わらせて、連れて行って、 その意味は――(鬼さん此方。闇が笑う)]
…キャロライナ! よせ、
[手は握ったまま、 触れられない、触れたら傷が。]
(178) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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[ちょっと混乱する。 自分だけど、自分じゃない誰かのようだ。
まるで、この学校の用務員のようだ。]
あれ?
[いや、それは正解じゃないか?]
(179) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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用務員 バーナバスは、ぼうっとしたまま、用務室に、いる。
2010/03/05(Fri) 19時頃
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―職員室―
失礼します、お疲れ様です。
[黒い背が向かう扉、職員室。 時期のせいかどこか落ち着かず騒々しい。
何事か彼と話してから、 給湯室へ向かう事務員に声をかける]
…あら、紅茶ですか。 ちょうど私も紅茶が飲みたくて、淹れようかと。 ああ、チャールズ先生のご要望なんですね。 じゃあ一緒に淹れて、私が、お持ちします。
[彼のカップはどれですか?尋ねれば、 事務員は快く教えてくれるだろう。 ご丁寧なことに自分が使っているティーカップも、 そこにはきちんと並べてあった。]
(180) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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― 中庭 ―
っ〜〜、なに ぼけっとみてんのよ、セシル!!
[がっくんがっくんされながら必死で薄紫を向けた。]
(@38) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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−回想・中庭−
[鐘の音が鳴る。]
[座ったまま、見上げた空は澄みわたる青。]
…終わった、の?
[そう呟くやいなや、渡り廊下の方から呼びかける声。]
『おーぅい、何、朝っぱらから尻餅ついてるんだー。』
[慌てて立ち上がり、そちらへと駆け寄ると、] 『ケツ痛かったら保健室いっとけー。 平気ならとっとと教室いけなー。』 [言うだけ言って北棟へと消えていく教師。 くたびれた白衣を着た教師。腕に出勤簿を抱えて。]
(181) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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何がよせ、よ。
[聞こえた声>>178にケイトの肩を掴んだ手を離し、セシルに憎悪の視線を向ける]
……そっか、シェリー君も、ケイトと一緒になって私のこと哂って楽しんでるんだ。 どうせ、私が、あいつのこと追っかけてるときだって、そうやって涼しい顔で馬鹿にしてたんでしょ!
あいつはばかだ、あいつは汚いって、そうやって嘲笑ってたんでしょ! どうなの? ……答えなさいよ!!
[ケイトの手が自分の肩を掴んでも、その温かさには気付かずに]
(182) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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―職員室―
――チャールズ先生。 お疲れ様です、どうぞ。
[机周りに目を走らせながら、 そっと国語教師の傍らに差し出した紅茶。
カップの中は、鮮やかな緋色に波打っている]
…先ほど、保健室近くでお見かけしましたけれど。 お声をかける間もなく急に行ってしまわれて――…
一体どうなさったんですか?
[ゆるやかな笑みを浮かべながら、問う。 返答があるまではどの程度の間があくだろう、 心の中で 時 を数える。]
(183) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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[わけが解らなくって、セシルの方へとキャロライナが向かうなら キャロルの肩を掴んでいた手を離して]
っ、…
[じわりと浮かぶ涙を堪えて その場から逃げだすように
―――― 全力で駆けだした。 ]
(@39) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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