99 あやかしものと夏の空
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――……、ぅ、ん。 [いつの間にか、陽炎のような夏の記憶のなかで、迷子になっていたらしい。 気付けば、太陽は燃えるような紅で。 日陰とはいえ、夏の乾いた空気のなか、何時間も眠っていれば、身体中の水分はカラカラだ]
……ダメだなぁ。 何をやったんだったか、思い出せない。 [頭をかいて、炭酸が抜け、温いどころか熱くなったビールを飲み下す。不味かった]
(177) 2012/08/14(Tue) 00時頃
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……ま。 ここの夏は……変わらんな、本当に。 [溜息吐いて]
変わったことといえば――……、 俺が、ビールの美味い不味いを判るようになったくらいかね。 [そうして、思いなおす。それはそれで、随分な違いだと。 よく冷えた、美味いビールがあるかないかで、夏の楽しみは随分変わる]
……なるほど、これが大人になるってこと、かな。 [苦笑して――さて、今日も夕飯を作らねばと、腰を上げた**]
(178) 2012/08/14(Tue) 00時頃
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