3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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―3-B―
…――
[フィリップの、闇。侵蝕する。 或いは、誰よりも深い、かもしれない。 ――彼がああなら。 ――自分は鉱石になってしまうのだろうか。]
そうみたいだ、な… そして…、今日は…2月25日で。 ……――…
事件の日、だ。
(83) 2010/03/05(Fri) 13時頃
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――学食――
[ミッシェルからのメール>>48に画面を見つめたまましばらく考えるうちに、再び携帯が振動する。 送信者の名を見れば眉が曇り、その内容>>69を見れば顔が泣きそうに歪む]
――……大丈夫なわけ、ない。
[視界が涙で霞む] ……私がどうなったって、あんたには関係ないでしょ! 心配なんかするな、ばか!!
[叫び、携帯を壁に叩きつけようとして――堪え]
(84) 2010/03/05(Fri) 13時頃
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― 3−B ―
いや、窓が開かねぇって言われたんだ。
[フィリップの暇なの?の言葉に、そう返して、とりあえず、は開かないらしい窓に向かう。 窓枠は見たことのあるものだったけど、ずうっと新しかった。
そして、ごそごそと作業をはじめる。
まるで、本来いる用務員のように。]
(85) 2010/03/05(Fri) 13時頃
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『to ドナルド title 無題 用務員さんは "赤" 、アトラナート先生は大丈夫。 必ずミッシェルに会って、これからのことを相談してね。 スティーブンス先生のことは了解』
[震える指でドナルドに、そしてミッシェルにメールを打った]
『to ミッシェル title Re:了解と連絡
ドナルドには私の力のことだけ話した。 ミッシェルと話すようにメールしたから大丈夫だと思う』
[膝を抱え込み、何度目になるか分からない涙をこぼした]
(86) 2010/03/05(Fri) 13時頃
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――学食 厨房――
[鐘が鳴った]
何……?
[昏い瞳をぼんやりとスピーカーの方に目を遣れば、厨房の扉が開き、恰幅の良い女性が入ってきて声を掛けてきた]
『どうしたの、あんた。勝手に厨房に入っちゃだめじゃないか』
[――この人は誰? ――異形? ――でもそうは見えない――他にも人が残ってた――黒い花――こんな身体見られたら――そう言えば、コンタクトもしてない。
頭のなかがぐるぐるまわる]
(87) 2010/03/05(Fri) 13時頃
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[見知らぬ女性は驚き、昏い瞳のまま言葉を失った少女に苦笑いを向けて]
『……しょうがないねぇ。そんな顔されちゃ、お説教する気もなくなるよ。……いいよ、先生達には黙っとくから、さっさとお行き』
あの、あ、……はい。
[戸惑いながら恰幅の良い女性に小さく頭を下げ、厨房を出れば、学食のグラウンド側に大きく取られた窓から優しい光が差し込む。 眩しそうに目を細め]
――……もしかして、あそびは終わったの? 帰って、これたの……?
[呟いた異相に僅かに期待の色が浮かぶ。 外の様子を確かめようと、おずおずと窓に近づけば、全身に黒い花の咲いている自分の姿が硝子に映りこむ。
呆然とする少女に、グラウンドにいた見知らぬ誰かが親しげに手を振った]
……これ、どういうこと……。
[小さく息を呑み、立ち尽くした]
(88) 2010/03/05(Fri) 13時頃
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−3年B組− [>>83こちらを見る姿に、青碧を細めて笑う。]
『…… そう。今日。』
[笑い掛けた青碧が冷えを帯びる。 ずっと、今日のままの、そして27年前の。]
『ケイト、思い出してきてるのかな。』
[彼女が同じクラス内に居るなら、聞こえない様声を潜めた。 >>85窓枠を直す男を見て、ぽつり。先ほど聴こえた声はそう言う意味かと。]
『…… 過去でも用務員の仕事はさせられるのな。』
[過去の用務員はどうなったのだろう。 書き換えられているのか。]
(89) 2010/03/05(Fri) 13時頃
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[ふと作業しつつ、ツナギの右ポケットに手を入れる。 そこにガラス球を確認した。 そして、また手を抜いて……]
よし、こんなもんかな、ほら、開いた開いた。
[窓が開閉自由になって、ミニ拍手が起こる。 それにやーやー、と手を振りつつ、置いたバケツを拾い上げた。]
(90) 2010/03/05(Fri) 13時頃
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―3-B― [包帯の巻き方が拙くてほどけて来た。 口と指で締め直す。 作業をするバーナバスを見遣り、 奇妙な幻想の日常に戸惑いを隠せない。 ――机の中には、教科書が在る。 見覚えの無い、読み込まれた教科書。]
…至れり尽くせり…
[呟いた。冷えたフィリップの青碧。]
…――思い出して、…そうかもな。
[―――卒業式、もうすぐだねぇ。
あの日、異変が広がる前と 同じ言葉が、聞こえた。>>0:1]
(91) 2010/03/05(Fri) 13時頃
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2月25日?
[ふと、日付を言う声がして、そっちを一度振り向く。]
そっか、2月25日か……。
[ふと見ると、ケイトが大人しく机に座っている。 まるで別人のように見えたから、最初わからなかった。]
(92) 2010/03/05(Fri) 13時頃
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−3年B組− [>>91解けた包帯。手を貸そうか、と尋ねるも。 彼は手に触れられるのを厭うたか。]
『A君とかB君とかと、挿げ替えてるのかもね。』
[違和感はその度に書き換える、闇 が塗りつぶす。 >>92こちらに向いた視線に、頷いた。]
『そう、だって、さ。』 『そのまま、なら今日あの彼女は。』
[すうっと ひとり に されてしまう。]
(93) 2010/03/05(Fri) 13時頃
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―3−A―
[教室に入ってしばらく話し込み分かった事は、 今日が2月25日であり、ケイトは隣のクラスの人間で。
今現在在籍しており昨日も登校しているという事実。]
何の冗談だよ……。 けど、確かこの人たちの制服って。
[一本ラインのものは27年以上前、 その情報は伝えられている。]
……異次元学校の次は、タイムスリップでも始まったのかい。
(94) 2010/03/05(Fri) 13時頃
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[会話に集中している間に当の本人が廊下を通ったとは知らず、 体調不良を口実に授業を抜けて散策しようと]
うん……しばらく寝てれば良くなる、から。
[自分の状態には気づかれないが、言動から納得してもらえたらしい。 教室から開放されたら携帯を取り出そうとポケットに手を入れ、]
……そうだ、さっきのは皆にも知らせておかないと。
[取り出すのは諦めた。 流石に人のいる廊下ではまずいのでまずは]
―3−A→南棟西玄関―
(95) 2010/03/05(Fri) 13時頃
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―3-B― [手伝いを申し出られても、大丈夫だと断って>>93 何とか結びなおした時には包帯は一部裂けている。]
…――なんだってそんな、 手の込んだ事。
[――闇が揺らぐのを見る。 驚きも、しなくなった。 かすか、かすかに闇の声 (ここは つめたい)]
[ケイトと よく似た、 薄紫色の双眸を彼女の背に向け、眉を寄せた]
(96) 2010/03/05(Fri) 13時半頃
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―南西靴箱―
[届いていたメールを改めて確認、 まずは友人への返事を]
「to:キャロライナ title: Re:Re:了解と連絡
わかった、まずはドナルドを探してみるね。 私は今南棟に居る、近くから見てみるつもり。」
ピッパは、大丈夫かな。
[すのこに足を投げ出して、 続けざまもう一人に打ったメールを送信]
……電池が、切れてるのかもしれない。
[出来なかった。 消えた人数が想像よりもずっと多いのを知るのはいつか]
(97) 2010/03/05(Fri) 13時半頃
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[とりあえず、日誌にもあった用具室を探してみることにする。
セシルやフィリップ、グロリアには軽く手を振って、また階下に向かった。 用務室に鍵はあるだろう、きっと。]
→用務室
(98) 2010/03/05(Fri) 13時半頃
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−3年B組− [>>96過去の人たちは気にしないのに。小さく息を吐いて、わらう。 そうじゃない、きっと彼は 傷つけたくないと――。]
『大きなゴム手とか軍手とかの方が、後でそこのおっさんに貰えば。』
[手の込んだ、その言葉に左手を口元に寄せる。]
『さぁ、彼女の仕業なら 何かのメッセージか。』
『無意識 かも、ね。』
[仲間に入りたいと、思って いた? 薄紫が彼女を見るのに続いて 眸を向ける。 狂気も 翳りも 無い ただの女子高生の姿。]
(99) 2010/03/05(Fri) 13時半頃
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― 南棟一階 ―
[一階に下りると、今度は別の生徒が駆け寄ってくる。]
探しました!正面玄関に蛇がいるんです。追い払って!!
[は?蛇? そう聞き返す間もなく、引っ張られて、玄関まで連れていかれる。 そこには結構なサイズの蛇が…とぐろを巻いていた。………。]
(100) 2010/03/05(Fri) 13時半頃
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美術部 ミッシェルは、飼育委員 フィリップからもらったメールに返信していなかった事を思い出した。
2010/03/05(Fri) 13時半頃
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―南棟一階・南西靴箱―
[なにやら壁の向こうが騒がしい、 きゃあきゃあ甲高い悲鳴からすると]
虫か何か出たのかねえ。
[見回りでもこられたら厄介だ。 一応携帯はもうしまっておこう。]
(101) 2010/03/05(Fri) 13時半頃
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[学食を出てふらふらと歩いていれば、見たことのない教師に早く教室に行くよう促される。 誰も少女の黒い花を、異相を気を留める様子もない]
……どうなってるの?
[周囲の様子を確認していると、ポケットの中の携帯が振動した。 ミッシェルからのメール>>97を確認し、それならば、とドナルドに会わないで済みそうな北棟に移動する。
東玄関から北棟に入れば、校舎のつくりに違和感を覚える。 廊下を歩いていると前方に教師の姿が見えたので、慌てて近くの会議室に身を隠した]
――学食→会議室――
(102) 2010/03/05(Fri) 13時半頃
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―3-B― [そういうことじゃない、と わらうフィリップには答え。>>99]
……手袋か、…そうだな、… そのほうが、いいか。
[――包帯巻きの出来栄えに、がっかりしつつ。]
…無意識に。
…ずっと、…居たなら。 つめたいところにいて 見ていたなら。 …――そう、思っていたかも な
[薄紫は、少し――くらく、哀しげに揺れた ホームルームは、グロリアが担当なのだろうか。]
(103) 2010/03/05(Fri) 13時半頃
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―3-B教室―
[ 鐘が響いた。]
――…ぁ、 ……え?
[眼差しを上げる、明るい。 薄暗かった教室の中に光りが差し込んでいる。 空は透き通るような、天青石の色。人々のざわめき、鳥の声。
冬の終わる気配を告げる風が、 窓からそっとカーテンを揺らして ]
ここは、……ゆめ ? 夢を見てたの かな …
『わ、なんでもう先生教室いるの。遅刻したかと思った』
[まどろむ思考に割り込んでくる生徒の声に、振り向く]
――もう、まずは「おはようございます」でしょう?
(104) 2010/03/05(Fri) 13時半頃
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――北棟 会議室――
『to リッター title さっきの話 今、北棟の一階にある会議室にいるよ。 来れるようならよろしくね。 ところで、リッター君の方は変なこと起こってない?』
[教師に見つからないように隅っこに隠れ、窓越しに空を見上げた。
その色はどこまでも澄んだ "蒼" ――砕けてしまった少女の色]
(105) 2010/03/05(Fri) 13時半頃
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−3年B組− [>>103否定を返されれば、やはり、わらい。 幾分か優しく青碧が彼を見た。]
『ま、片手じゃ難しいでしょ。』
[その手の状態なら尚更。 まあ、元々不器用なのかもしれないが、性格同様。 とは流石に思うだけにした。]
『ずっと、ひとりで ね。』
[揺れる薄紫を見て。]
『みつけよう。』
[くらいくらい意識の底 こえが きこえる あれは誰の――こえ。]
(106) 2010/03/05(Fri) 13時半頃
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― →文化部棟へ―
[走りながら見える様子は、知っているような知らないような。 違和感に足を止めては、急かされるのを繰り返して]
……あ、あのさ。 オレ、ちょっと、部室行く! 忘れ物したから!
[とっさにの誤魔化しに、生徒は訝るような視線を向けてくるが、『急ぎなよ!』と言い残して走って行く]
……わっけわかんね。 とにかく、誰かと連絡取らないと……。
[そのために落ち着ける場所に、と思って。 足を向けるのは、演劇部の部室**]
(107) 2010/03/05(Fri) 14時頃
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―3-B教室―
[用務員さんが開かない窓を直してくれた。 ああ、そう、だから早く職員室から出てきたのかな? さざなみのように沸き起こる拍手にあわせて頭を下げる]
どうもありがとうございました。 この校舎も大分建て付けが悪くなってるみたいですね、古いから。
[言えば生徒の一人から声が上がる。]
『先生、古いのは北校舎のほうでしょう?』
あれ、そうだったっけ? 北校舎は新しかったんじゃ……
[去っていく用務員さんから振られた手、 やけに毛深い。なか で 波打つような、なにか ]
(108) 2010/03/05(Fri) 14時頃
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−3年B組− [>>105携帯が震える。周りの目も気にせずに開く。 そもそも、携帯一つ気にするようなら、この姿を気にするだろう。
画面を見て、瞬く。会議室は確か三階に在った筈。 同じ所に居るのか、学校の造りが違うのか。後者だろうと。]
送信者:フィリップ 宛名:コールリッジ 題名:Re:さっきの話 本文: 会議室、北棟一階?三階じゃなくて? 変と言うか過去に飛ばされたみたい 今から行くよ、詳しくは会った時に話そう
[メールを返すと、ホームルームが始まる前か始まった後か。]
『先生、僕、左眼の調子がおかしいので保健室行ってくる。』
[断って、教室を出る。眼帯はしたままだから、まあ大丈夫だろう。]
(109) 2010/03/05(Fri) 14時頃
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―南棟・南西靴箱―
[人はこちらには来ないらしく、まだ静けさは保たれて]
……2階は、C組が消えただけみたいだった。
[思考が纏まらず口に出して整理を始める]
屋上から降りてくる間、3階は良く見てない。 一年は居たから教室はある、 でもさっきの子の感じだとまたC組はなさそう。
[天井の染みを数えるようにぽつぽつ零して]
(110) 2010/03/05(Fri) 14時頃
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一階もそう変わりなかったら、ドナルド見つけてから北棟行こう。
[見つけられなければ、用具室を先に探そう。]
……そうだ、今なら職員室も。
[あのゲル状の物体が居なければ調べられるかもしれない。 ただ、授業がある平日に堂々と入っていくのは難しそうだ**]
(111) 2010/03/05(Fri) 14時頃
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― 正面玄関 ―
[蛇はさてどうしたもんかと思っていると、生徒たちはHRの時間なのか、去っていく。 通りすがりの先生も頼みますよ、といなくなった。]
じゃ、追い払うかね。
[玄関にあった箒を手にとって蛇に近寄ると、……唐突にそれは……。]
(112) 2010/03/05(Fri) 14時頃
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