25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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私の花を散らしたのは、人狼病の者ではない。
[違うか、と刷衛に言った。]
(101) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
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本屋 ベネットは、記者 イアンが自分のいる辺りを見た様子に、小さく吠えた。音も姿も、きっと届かないだろうけれど。
2010/08/08(Sun) 21時半頃
落胤 明之進は、つ、と袖をひかれる感覚にふりかえり――びくり、とひいた
2010/08/08(Sun) 21時半頃
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>>101
そもそも、こうなった原因は人狼病だ。
[そうだろ?と見返す。]
(102) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
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本屋 ベネットは、明乃進を見上げながらゆらゆらと尾を揺らした。それからイアンのほうを見る。
2010/08/08(Sun) 21時半頃
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― 本邸・廊下 ―
[双花の元を離れた風は、木々を揺らし、本邸の廊下に小さな円を描いて木の葉を舞わす。 虎鉄はその円の中心にふわりと舞い降りた。]
……あれは、…。
[舞い降りた廊下の先に見えた黒い獣。 虎鉄は琥珀を瞬かせた後、歩いていく狼の後を追った。 やがて渡り廊下に着けば、狼に袖を引かれる明之進の姿を見つける。 そのまま足を止める事はせずに近寄って。 相手が此方に気付けば、少しだけばつが悪そうな顔で片手を挙げるだろう。]
(@15) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
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― 渡り廊下 ― [儚い姿。大広間でも見かけた姿 腕に抱く遺体の名を呼ぶ声にも聞き覚えがあったから 彼がアケノシンとは判断がついた]
えーと……アケノ、シンだったかな?
[何を指して何故なのか、わからないまま 己が置いてきた太刀を抱える姿に首を傾げた]
(103) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
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記者 イアンは、本屋 ベネットの姿は見えないからアケノシンの様子に首を傾げた。が、まぁ、自分も幻聴聞くしと思った
2010/08/08(Sun) 21時半頃
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というか、俺が殺した時も、ただ、お前は受け入れただけだ。 俺に何かしら文句もなかった。
お前は、探られたくない、何かを知っている。
そうだろ?
[そして、高嶺の周りの人物の名前をゆっくりとつむぎだす。]
(104) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
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記者 イアンは、もう一人増えた姿…虎鉄といったか、に首を傾げた
2010/08/08(Sun) 21時半頃
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[高嶺の瞳は目の前の男を見つめ、逸らさない。]
―――…それは、お前がそうであって欲しいと。 そう勝手に思っているだけのことだろう。
私の花が無残に喰い殺されたのであったのなら その人狼に恨みも抱こう…
…だが、私の花は人狼に殺されたわけではない。 お前達が殺さなければ、今も傍に二つ在ったかもしれん。
[大柄な男の言葉に、黒檀を細めて緩く首を傾げ]
(105) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
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―――…其れが…お前の、言い訳か……"研"。
(106) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
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……狼、
[怯えてあとずさる、 それは己を喰らうたもの、既に躯無き身なれど、 その根源的な畏れは、根強く魂に染み付いて――
すがるように、きつく太刀を抱き。 その瞳の色を見る――見覚えのあるその色と、揺れる尾を]
あ……
[獣の眼差しの先、――イアンにへと映るを見れば。 黒紅は揺らいで、歪んで、口唇を噛む]
(@16) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[少しばかり表情を歪めたまま、 イアンに視線を移せばこくり、と頷いて]
……本郷様を殺められたのですね。
[小さく謂うのだけれど、 けれど、何故と問うたその理由は、もう。 わかってしまった、気がした]
(@17) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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……狼…… あ…えっと、おまえ、それを、何処で知った?
[本郷は確かに獣だ。けれど、本郷は本郷だ。 ……人の一人…青年を殺せなかった本郷に 青年はそう思っていたから、 アケノシンの言葉は抱えた遺体の正体について 言っているのかと思い弱った]
(107) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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懐刀 朧は、霞の名が呼ばれても持ち前の面の皮の厚さを崩さぬ貌は
2010/08/08(Sun) 22時頃
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>>105
ああ、そうであってほしいな。 俺の仕事は人狼病を探すことだ。
あんたが何か知っているのなら、教えてもらおう。
[人狼病に殺されたのなら、恨む、という言葉にはほお、と。]
先に予告はしていた。 ああ、言い訳かもしれんがな。
じゃあ、お前、華月を殺したのは誰だ? お前の言い訳はなんだ?
(108) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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懐刀 朧は、本郷の名が挙がった時に、少しだけ目を伏せたのかもしれない。
2010/08/08(Sun) 22時頃
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[が、続いた言葉に最初紅を丸くしたが 直ぐに静かに頷く]
……ああ、俺が殺めた。
[何故、は此処にかかるのだろうか? けれど、言語化するのは難しく ただ、そっと本郷の頭を抱えたまま撫でた]
(109) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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そもそも知らぬのなら、なぜ、すぐに知らぬといわない?
[あえて顔を硬くする様子を見ながら……。]
今、残っているのは、月瀬、邦夜、本郷、それにあの歌う鳥だ。 この中で、お前によく似ている人物がいるな?
[誰とは言わず…。]
(110) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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――え?
[イアンに問われた意味が、 己の言を捕らえてのことと気づけば、少しうろたえて]
知った、というわけではない ……のですけれど、その。
[虎鉄の手を上げる姿が見えれば、 困ったように眼差しをそちらへ向ける]
(@18) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[訊いたわけでもない。確証があったわけでも。 人狼の名を出した時の機嫌の悪い反応から感じた違和。 付き合いの長さがあるからこそ感じた、なんとなくの勘。]
―――…私は、何も知らない。
[刷衛にはそう答えただろう。 また華月の名前を出されれば、 今度は眉をはっきりと、厭うように寄せて]
―――…華月は、私の花だ。 だから、他に奪われる前に主が摘んだ。
[高嶺が摘んだ理由に、言い訳などないと言った。]
(111) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[自分についてくる足音。 それをからかうかのように黒い尾はゆら手ゆらゆら、廊下を進む。
明乃進がおびえる様子に黒い狼は首を捻ったが 其の鉄色の瞳を細く細く、月の形に描いてからゆらりと尾を揺らした。 イアンから見えていないのだということは、その言葉でわかる。
抱えられた自分の体。 其れを抱えた花の姿。 狼は、それから視線をそらすことはない]
(112) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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記者 イアンは、アケノシン>>@18に此方も困ったように首をかしげて
2010/08/08(Sun) 22時頃
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― 渡り廊下 ―
……。
[二人と一匹の元まで来るも、交わされている会話に口は挟まない。 ただイアンの腕に抱かれている本郷を見て、足元の狼に視線を移すと。]
そういうことか。
[小さく言って、ふぅんと狼に鼻を鳴らした。]
(@19) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[肯定の答えが返り、 その手が慈しむように佳人を撫でるをみれば―― 傍らの狼を一度振り返り]
――そう、ですか。
[それについては沈黙するより、他になく。 ただ気になるのは、主が漏らした言葉のひとつか]
……あの、 あまり主様を困らせないでくださいね。
[ぽつり、と呟く]
(@20) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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…お前こそ、何故そう決め付けたがる。
[黒檀は、目の前の男を睨む視線に代わり]
何故、私の周りの者と断言できる…?
[霞を匂わすような言葉には、嫌悪の色すら浮かべ]
――…己の周りの者は、疑いたくないからか。 お前の方こそ…、本当は何かを隠し、 ……匿っているのではないか?
(113) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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>>111
ふふ、そうか。 知らぬというのだな。あいわかった。
[そして、華月は自分の花だから、という主張には…。]
ほお、誰が奪おうとしたんだ?
[そう問う。]
(114) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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……うん…そうだ。
[相手が言及しないことにほっとして。 どうしてもいい言葉が見つからなかった、から。 人だから、獣だから。花だから、主だから。
……今回の件に関わるそれらの言葉を使うと 何か違うと思ったが、 それらに纏わることでもあったから]
……アケノシン、の、主か……? いや、そういわれても…お前の主を俺は知らない
[お願いされたことに頭をかいて]
(115) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[明乃進の振り返る視線を受けて首を捻る。 そのあと、耳が引くりと動いて音を確かめてから虎鉄の視線に気づく。
狼はしばしたっぷりの余裕を持ってから 欠伸の要領で虎鉄の足を噛んだ。
もっとも、じゃれる程度の弱い噛み心地ではあるけれど]
(116) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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>>113
は?何も断言しておらぬぞ? 俺はみんなの話をきくだけだ。
もう残りは少ないしな。
というか、面白いな。俺が何か隠してかくまっているというのか、 その推理を聞こうか?
[霞月夜をにおわすことで、跳ね返ってきた論に、目を細めた。]
(117) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[イアンからは視線を外したまま、 かたわらの狼に、そっと触れ撫でる。一度だけ 彼には見えぬようだから、余り不自然にならぬよう。
蓮の佳人が狼であったこと、 ゆらぐ心持はあれど――獣を憎め、と詠われた狭間のうた。 彼の人の姿を思えば、それは到底適わない。
イアンより返された言葉に、ふと面をあげる。]
――あ、すみません。 あの、私の花主様は刷衛様です。
[抱いた太刀を示すように、笑み浮かべ答える]
(@21) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[かちゃ、と高嶺の手元が動く。 鵠を落とした男が煽るように笑うから。 平然と二つ花の話を続けるから。 血塗れた刷衛の太刀に、思わず手が伸びた。]
―――…推理など、あるわけでもない。 だが、私が何か隠していると思うのなら、 お前が隠していてもおかしくはないだろう。
[太刀を持つ手を留まらせ、 平静保つ為にゆっくりと眼を閉じた後にそう言った。]
(118) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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……刷衛……?誰だ、それは? そんな名前、今回の花主にはおらぬぞ…?
[大広間で宴の中止をしたとき 手に持っていたリストに確かにもなかった アケノシンが何故、そこで青年の太刀を 示して笑うのかはわからなかったけど]
(119) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[主、という言葉を耳にすれば少しだけ琥珀が揺らいだが。]
――――ッ!
[足をかぷと狼に噛まれると、びっくりして大きく琥珀が見開かれた。 尻尾があれば、びゃーっと逆立っただろう。]
…こんの、やろ……!
[イアンに聞こえぬよう小声で呟き、ふりふりと揺れる尻尾を一度ギュッと掴んでやった。]
(@22) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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落胤 明之進は、狼が虎鉄をかぷっとする様にはうろたえた けどよく考えたら、身はないから大丈夫だろう、と微笑ましげ
2010/08/08(Sun) 22時半頃
記者 イアンは、虎鉄の言動が奇妙で首を傾げた
2010/08/08(Sun) 22時半頃
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>>118
ふぅん、なるほどな。 一般論というやつか。
[そして、人の気配に、そちらを向き、 本郷…だった遺体とともにあるイアンを見て、少しぎょっとする。]
………たまらんな。
[そして、高嶺をまた向き]
なら、人狼病らしき人物がわかれば教えてくれ。 その者さえ退治できればコトは終了だ。
それじゃな。
[そして、次に誰かに話をきくべく、庭を離れようとする。]
(120) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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若者 テッドは、イアンの言葉に琥珀を瞬かせるも、首を傾げられれば「でけえ虫が居て刺されたんだ」と、握った手を示しつつ。
2010/08/08(Sun) 22時半頃
始末屋 ズリエルは、イアンは今、正気でないのがわかっているので近づかない。
2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[ぱちり、と瞬く。 その存在そのものを知らぬようなその答え]
……え、あの。それはどういう? 刷衛様はあなたの相方、というか……お仕事の。
この太刀も、 主様が砥ぎをなさったものでは、ないのですか?
[知らぬ振りをしてるようにも見えず、 ただいぶかしみ返す。]
(@23) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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落胤 明之進は、虎鉄が狼の尻尾をぎゅっとしたのは、めっと たしなめた。
2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[虎鉄の言葉には、そうか、大変だなと朗らかに笑って けれど、アケノシンの言葉にはやはりポカーンと]
…や、ないない、封鎖のためや 内部での死体処理にセンターから来たものはいるが そこに刷衛と言う名前のモノは…
……すまないが、刀を研いだものの名前まで 一つ一つ、覚えてはおらんぞ…?
[返された言葉に、 あ、それと太刀を返してくれまいか?とも]
(121) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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