233 逢魔時の喫茶店
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[猿の方の彼は、まだへばりついていたか。 声を上げる彼を何度か無言で撫でて、別に振り払うなんて事しない。 触れられるのは嫌いじゃない。 ただどうしようもなく偶に熱を持ち、それが苦しく、恐ろしい。それだけで。
二階から持ち込んだ食器をシンクに沈める。 今から水を使う。少し濡れるかもしれない。そう伝えて首元や肩、背中に移動するよう進めれば、彼は位置を変えただろうか。 そのままであるなら濡れないよう気を使って、流す水量は控えめに。
目を閉じる。 これも彼で、やはり、熱い。]
(117) 2015/08/11(Tue) 01時頃
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よ、ろしく。
[>>114こちらも、辿々しく頭を軽く下げるだけ、一礼して。 約束、してしまった。口約束で、招待状は作らないけれど。]
……なあ、ニホンの夏、怪談って、好きか?
[まさかNGワードとは思わずに、日本のゴースト・トークの話を振ってみる。 好きだと言われれば、約束の日の会話もスムーズかと考えて。]
(118) 2015/08/11(Tue) 01時頃
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[目を開く。]
…さっき、さ、 願い事が無いか、って聞いたでしょ。
[ぽつりぽつりと零すのは一人ごとではなく、猿に向けて。 手元は貯めた水をかき混ぜる物の何を洗う訳でもなく、シンクのなかで波紋を揺らした。続く言葉も水面を見つめて、知らぬ者が見ればただの独り言。]
あれって、追加、いいかな。
[水面を、まぜる。混ぜて、]
――苦しいんだ。 昔からずっとだけど、最近、すごく酷くて。
楽に、なりたい。
[この苦しさを発散させる方法を、自分は知らない。 胸を満たす知らない熱に溺れそうだ。息が出来ない。 古い痛みはもう枯れた。じゃあ、これは?何時からだっけ。それでも、そんな最近からじゃない。]
(119) 2015/08/11(Tue) 01時頃
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本当に心でも無くせば、楽に、
[辿る記憶はやはり古く、 確か、夜の店で、 昼の店で、君を見――…]
…ごめん。やっぱり何でも無い。
忘れて。
[水面を荒らす。波紋を崩し、スポンジと洗剤を放り込むと、洗い物を始めた。 その後は結局厨房から出ず、客の集う店の方に顔を出す事はなかっただろう。**]
(120) 2015/08/11(Tue) 01時頃
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え゛。
[唐突な質問に、妙な声が出た。>>118]
ちょ……ちょっと、苦手……ですかねえ。 怖い物見たさでつい、ホラー映画とかお化け屋敷とか、見てしまうんですけども。
[だから悪夢を見るのだ。>>1:171 しかし、夜に付き合って、とかこんな質問をしてくるということは、もしや]
……あっ、肝試し?肝試しですか? だ、大丈夫ですよ!手、思い切り握るかもしれませんが!
[やっぱりなかったことに…と言われると嫌なので、必死に食い下がる。]
(121) 2015/08/11(Tue) 01時頃
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……え。
[予想よりダメな方の反応>>121に、ちらりと不安がよぎった。 大丈夫だろうか。……大丈夫、だと思いたい。常連の一部は、もう何度か顔を合わせているだろうし。]
肝試し、じゃない。 でも……秘密、な。
[肝試しは、あることないこと――大抵、ないこと――を怖がらずに行動できるか、というようなもの、のはずだ。 これからの話は100%"あること"だから、ある意味それよりたちが悪い。 試すも何も、それが現実、だ。だから、その日まで――秘密。]
(122) 2015/08/11(Tue) 01時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2015/08/11(Tue) 01時頃
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[それからいくらかブローリンや他の客や店員と言葉を交わしたか。 しばらく立って窓の外の様子を見ていくらか日が傾いてきているのを確認すると。]
さて、それじゃ僕はこの辺りでお暇しようかな。 また今度もよろしく。 それからホレーショ―にお大事に、って伝えてもらえるかな? 会うようだったらでいいから。
[近くにカウンターで何やら約束を取り付けたらしい二人、彼らがこれからどうするのか、肝心のことまで言うのか、興味は尽きないがそれをおくびにも出さずに席を立つ。 もう少し見ていたい気もするけど、野暮はやめておこう。
だからそう挨拶をすると今日の会計を済ませ、ついでに体調不良らしい店主への言伝を頼み、トワイライトをあとにする。 少し買い出しをして、一度帰って開店まで寝ようと。**]
(123) 2015/08/11(Tue) 01時半頃
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[一体何が待っているのだろう。>>122 肝試しではないらしいが、こちらにも不安がよぎる。]
秘密…… ……わっかりました。楽しみにしてますから!
[不安はよぎったが、虎徹が自分に酷いことをするとも思えない。多分。ならばいっそ腹を決めて、何があっても怖がらない・挫けないようにすれば大丈夫だと覚悟を決めることにした。
そう決めてしまえば、気持ちも楽になる。]
あ、待ち合わせはここでいいですか? 時間は……
[具体的な話を始めて。**]
(124) 2015/08/11(Tue) 01時半頃
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…
[濡れる、と促されて、 猿はホレーショーの腕から背へと伝う]
きぃ…
[シンクからの水音に交じる声を背後で聞いた]
ぴぁ、きっ きぃ
(125) 2015/08/11(Tue) 01時半頃
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……っ、!
[うん、とか、おう、とか、返事すればよかったのに。 楽しみにしてますから、とはっきり言い切られて、心臓がどきんと跳ねた。]
――――、
[言葉を一つ飲み込む、微妙な間。 何だよ、お前。何なんだよ、もう。]
……ここで待ち合わせ、は、ちょっと。 教会のとこ、とか、どう。
[いかにも、何か出そうなスポットを指定する。 時間はもちろん、夜中の12時*]
(126) 2015/08/11(Tue) 01時半頃
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[心を失うのは、死よりも悪い末路のひとつ。 身を起こした猿の表情は、俯くままの店主には見えなかっただろう。
けれど、忘れて、とホレーショーが続けたから、 猿は聞かなかったかのようにその背へ額を押し付けて]
……ききき、き
[ただ、すりすりと甘えて懐く仕草をした]
(127) 2015/08/11(Tue) 01時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2015/08/11(Tue) 01時半頃
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[何でそこなんですか、本当に肝試しじゃないんですか。
問い詰めたくなったが、一度決めたことを簡単に覆すものじゃ、ないって爺さんが言ってた。>>126]
……了解、です!
[弱くなりがちな心とは裏腹に、声はしっかりとしていた。**]
(128) 2015/08/11(Tue) 02時頃
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