64 色取月の神隠し
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>>77 [一平太のずれた質問に、ふっと目元を和ませ それから、重ねられた手をそっと引く もう片方を芙蓉へと伸ばして]
ありがと。 一平太ちゃんは、ずーっと、一平太ちゃんだねえ。 今度は、一緒に行くよ。明ちゃんに、会いに行こう。
…鈴。そうだ、これ… やっぱり、一平太ちゃんの、だったんだね。
[帯につけた鈴を一平太へと返す 音はもう、あのちり、と清涼な音色で鳴らぬのだろうか? たまこは耳をすまして、そっと鈴を振ってみる]
(87) 2011/09/20(Tue) 02時頃
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>>84 [ひとり、藤之助と相対する日向小さな背を最後に留めようと振り返る]
(日向ちゃん!わたし、戻ってくるから!)
[大きな声で叫びたい気持ちを、今はわからないのだと 心へ留めて、それから 開かれる隠世への道へ ざわりとまた、風が吹いて―― 現世の景色がぐにゃりと歪む そっと、歩みを一歩*踏み出した*]
(88) 2011/09/20(Tue) 02時頃
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『最初に言ったろう、お前さんたちの縄張りを荒らす心算はない、と。 約束は守るさ、それに――』
[>>81芙蓉の言葉に読心の力でもあるのかと、目を細めるが]
『相手が人の子であるならば、兎も角 同胞と言えるのならば、そう喰らうわけにはいくまいさ』
[囁いて、己も軟くなったものだと自嘲する]
(89) 2011/09/20(Tue) 02時頃
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団子屋 たまこは、メモを貼った。
2011/09/20(Tue) 02時頃
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[え、と瞳を見開いた。]
“異なって見えるあやかし… なの 人によって……” ……… …? [禽獣、雷獣―――そう聞けば、増大した闇の中を、目を凝らしてじっと見詰める。そろりと横に回り、それから後ろ。 一回りして元の位置に戻ると、随分長く沈黙したのち、切り出し難そうに地に指を付けた。]
(90) 2011/09/20(Tue) 02時頃
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『ふん。……知ったふうなことを』
[>>86艶やかに笑む揚羽に凶眼を眇めてみせるが、どれほどの意味があることか]
『己の他にも、たまこを喰らいたがる輩はいるだろうからな。 お前はせいぜい、ついていてやるが良いさ』 [たまこの思惑>>88を知ってか知らずか、隠世に赴こうとする揚羽に語り掛けた]
(91) 2011/09/20(Tue) 02時頃
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藤之助は、日向の紡ぐ文字に目を凝らす。
2011/09/20(Tue) 02時頃
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………
"気を悪くしないでね”
[時折、その姿を見上げ首を傾げながら]
“私には、藤之助さんに見えるんだ こう 周囲の空気が凝縮されているみたいに重い、し、 黒いものが 空まで届くくらいに取り巻いてる。 気配の強さはさっきよりも ずっと桁違いだよ。 それでも核は―― 変わらないの。 想像力ないのかな、私”
[問いに答えてくれたことには、ひとつ頭を下げる。 芙蓉と日向、一平太の気配が掻き消え、すぐ手の届く隣の空間が歪む。細く続く路に視線を遣らず、櫛だけを握り締めた。]
(92) 2011/09/20(Tue) 02時頃
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たまこは、藤之助たちを背に、声高く鳴く*狐の声を聞いた*
2011/09/20(Tue) 02時頃
日向は、藤之助を、ほんのすこし気まずそうに見上げてから、裾を払って立ち上がった。
2011/09/20(Tue) 02時頃
子守り 日向は、メモを貼った。
2011/09/20(Tue) 02時半頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/09/20(Tue) 02時半頃
子守り 日向は、メモを貼った。
2011/09/20(Tue) 02時半頃
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