159 せかいのおわるひに。
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――――……!!
[そうして歩いて、私は、見つけてしまった。 一瞬でも見なかったことにしたいと思ってしまった私は最低だ。 口に出さなくても、息を飲んだ気配に、私が何か見つけたことなんてお兄ちゃんは気づくに決まってる。 見なかった振りをしたくなったのは、良く知る人の酷い姿を見たくなかったからなのか、自分の罪から目をそらしたかったからなのかは、自分でも良くわからない。 ビクターが吼える。その声に、思わず肩が跳ねた]
ふ、ふらんくさん。
[握ったお兄ちゃんの手を、思わずぎゅっと握り締める]
(85) 2014/01/23(Thu) 00時頃
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[腕を組んだまま>>79歩く。 自然に笑う様子は、まるで本当にデートのようだ。
適当だと言っても、それは彼の音だ。 それだけで楽しみで。
店に着いた。 展示されていた楽器を手にする。]
これなんかどうかな。 プロの人とかが使うやつ。
音が柔らかくて、私は好き。
[ケースから取り出したギターを見せる。 おそらく、彼のお小遣いでは買えないだろう物。]
(86) 2014/01/23(Thu) 00時頃
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[そうして自分を引っ張るように前へ前へ向かおうとするのだ その様子に何かを感じた時、微かに聞こえたそれは
ーーこの距離では間違えようもなく>>83]
フランクさん!!
[叫び、ハーネスを、ドライバーを、妹の手さえも手放して ろくに走ったこともあるわけがない体で、必死に駆け寄った]
(87) 2014/01/23(Thu) 00時頃
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ト………レ、イ ル ?
また、誰かに……泣かされた、か?
迷、子か?
心配す、んな
一緒に 付いてって
や る
(88) 2014/01/23(Thu) 00時頃
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あ、ああ、どうして…起きて、起きて下さい!
[つまずき転び、それでも手探りで彼を見つけ出して その体を抱き締める、何も映さない瞳は涙を溢れさせる
姿が見えなくても、どこかで察していた]
(89) 2014/01/23(Thu) 00時頃
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[盲導犬が泣いていると言う事はトレイルに何かあったと言う事だ。 杖を無くしたなら探してやらないと。 迷子になったなら一緒に帰ってやらないと。
震える手と声が向けられた先に。
彼>>87はあっただろうか。
あったとしても………きっと、もう]
(90) 2014/01/23(Thu) 00時頃
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[街行く人の反応を見ているわけではないが、少し視線がぶれている。若干の緊張は隠せているだろうか、楽しいこの気持ちで抑えられているか。そんな気持ち。
とは言え商店街の中の店同士の距離。 然程遠くは無いだろう。 彼女のあとについていき楽器を見ていく。]
(91) 2014/01/23(Thu) 00時頃
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[お兄ちゃんに、手を振り払われた。 見えないお兄ちゃんが、フランクさんに駆け寄る。 それなのに、私は動けなかった]
わた、し。 私の、せい?
[私が我慢しなかったから。 私が、やりたい通りに、自由に振舞ったから。 だから、こんなことになったの?]
(92) 2014/01/23(Thu) 00時頃
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[……………フランクと言う人間の物語はもう動かない**]
(93) 2014/01/23(Thu) 00時頃
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……はい
駄目なんです、フランクさんがいないと僕は
だから、連れて行ってください。……ずっと一緒にいてください
(94) 2014/01/23(Thu) 00時頃
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まじでっ…!? いっ、いいんですかこれ。
[>>86取り出された一つのギターは展示品だ。自分からしたら、手に入れるには手持ちの金の桁を変えないといけないような代物である。
時折じぃっと見ていたことは気付かれていたのだろうか。 その憧れを隠すつもりも無かったが。]
(95) 2014/01/23(Thu) 00時頃
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[伸ばされた手を握り泣きながら微笑んで、やがて命の灯火がまたひとつ自分の前で消えたことを理解すれば力なく彼を解放する だらんと地面へ落とした手が何かにぶつかった。 それは鋭利で、冷たい割れた硝子窓の欠片]
……ごめんね、デメテル
[それを手にとって]
(96) 2014/01/23(Thu) 00時頃
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ほおおお…。
[受け取れればごくりとつばを飲み込み、始めは陶器を触るように手に取るだろう。手につく質感は初めてとは思えないくらい吸い付く。 想像の中で、高価なものは個性があると思っていたので驚きだった。
恐る恐る、一つ音を出してみる。 そして二つ出してみる。三つ。四つ。]
(97) 2014/01/23(Thu) 00時頃
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[
ーー己の喉へと]
(98) 2014/01/23(Thu) 00時頃
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デメテルは、トレイルが硝子の破片を手にするのを、呆然と見つめた。動けない。何も言えない。
2014/01/23(Thu) 00時頃
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うん、勿論。 このまま弾いてもらえなかったら、この子も可哀相。 進くんが弾いてくれるの、聞きたいしね。
[見ていたこと>>95は気付いていて。 折角なのだ。 憧れのものを選ばずに、他のギターを選ばないで良い。 きっと、その方がギターも喜ぶだろうと。]
(99) 2014/01/23(Thu) 00時頃
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[それは罪でしかない想いであっても、貴方がいない物語を僕は耐えられない*]
(100) 2014/01/23(Thu) 00時頃
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……へ?
[キャサリンの返答>>74にぱちぱちと目を瞬かせる。 こんなことを言われるともの凄く嬉しいのだが、目の前の少女はそれをわかっているのだろうか。
嬉しさと照れくささが入り混じって、それを隠すようにキャサリンの頭をぐしゃっと乱暴にかつ優しく撫でて髪を乱す。]
授業ぐらい、今からでもしてやるよ。 青空教室ってのも悪くないだろ。
[教科書もシャープペンシルもノートも黒板もチョークもないけれど、それぐらいのことはこの身とどこか書けるような場所さえあればなんとでもなる。]
(101) 2014/01/23(Thu) 00時頃
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