82 謝肉祭の聖なる贄
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[>>75銀灰の 声を真に 理解すは 走る頭に 追いつかず
>>76 大柄の 茶の大神に 赤の咲く その赤さにそと 足をとめ 間合い間際に 立ち尽くす
白贄に意識のいかず 大神の 組み合う様に 気圧されるよに それを見た]
(82) 2012/03/17(Sat) 23時半頃
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[流石に輩の血の香が流れれば、無関心ではいられず。 振り返ると、茶の輩の肩に深く傷穿たれたが目に入った。 何かに耐えるように顔顰め、きつく目を閉じる。 食い縛った歯の間から、ハ、と息が洩れた。]
(83) 2012/03/17(Sat) 23時半頃
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>>76
[そんな角を突き刺すつもりだったのは、けれど肩ではなく腕のつもりだった。 想定外に相手がふらついた上に、白い贄が飛び出してきて。贄に角が降れるのを避けたら、危うく同胞の胸部に突き立てそうになったが。 とっさに致命傷を与えることは避け、肩に突き刺した]
(84) 2012/03/17(Sat) 23時半頃
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え、あ。
[娘>>80からの答えに、一瞬、言葉を詰まらせた。 確かに、沢山食べた。文字通りに、食した。 ただそれだけ、と言えば他愛ないことかもしれないのに]
その、や、確かに……ううん、そんなんじゃない。 けど、僕、は……。
えっと………その話は、もう無し!
[思わず声を荒げ、頬を染めていた。 此処でおおかみが思い意図するところは消化のことではなく。 ついでに言えば、最初の贄のことは考えずに話しているのだが、 それが娘にちゃんと伝わるかどうかは、さて……]
(85) 2012/03/17(Sat) 23時半頃
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………邪魔は入ったが。 私の勝ち、ということで良いのだろうか?
[角は抜いたか取り外したか。 抜かずに外し、同胞の肩に残っているなら、血は滲むだけで派手な出血はないだろうが。
とりあえず、酔っぱらった上に自分の攻撃を受けた同胞を地面に押さえつけると同時に。 邪魔をした挙げ句に同胞に巻き込まれた白い贄を足蹴にしただろうか]
(86) 2012/03/17(Sat) 23時半頃
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エリアスは、血の匂いは察すれど、そちらには駆け出さない。贄のようには、駆けない。
2012/03/17(Sat) 23時半頃
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[自分でもどうしてそんな行動をとったのか良くわからない
ただ、この大神が傷つけられるのは嫌で 大神の牙が穿つのは贄でないと、という ささやかで最大級の裏切りとも取れる我侭]
――くぅ、っ!
[茶色の大神の爪が引っかかればよろめいて 木刀とは違う傷を増やしその場に崩れた]
(87) 2012/03/17(Sat) 23時半頃
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ヨーランダは、崩れた所で蹴られて、小さく悲鳴を上げた。
2012/03/17(Sat) 23時半頃
執事 ハワードは、メモを貼った。
2012/03/18(Sun) 00時頃
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あー、もう。わかったわかった。好きにしろい!
[威勢良く嗾けておいて、このザマだ。 バツの悪そうな顔で、ぷいとそっぽを向いた。]
(88) 2012/03/18(Sun) 00時頃
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[ふと、顔を上げて見れば。 茶色の大神様は濃厚な血の香りを。 長髪の青年が薄墨色の大神様に蹴られ。 驚くばかり。]
(89) 2012/03/18(Sun) 00時頃
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[いきなり立ち上がると、ふらり夢中にあるように傷ついた茶の輩のもとへと赴く。 熱に浮かされた如く忘我の眼、からだから立ち昇る香はねっとりと重く]
(90) 2012/03/18(Sun) 00時頃
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[淀む目の色隠すよう 強く一度瞬いて >>86理由分からぬ 戦いの 勝敗つけるを耳に聞く >>88お互い合意の 勝敗に贄の掛けるは見当たらず 白贄の声聞きつつも 声が出るなら死んではいないと 眼差しちらとも向かずにいた]
[邪魔ならぬよう 薄墨の話も終わる頃合に ゆっくりと 茶の大神に近寄るか 肩の滴る傷口に 焦げ色暫し向けながら 大神つくる その姿 獣であるのか 人であるのか 黒い薄布 一つとり]
許されるなら―― 傷に触れても 良いでしょうか
[平坦の声 微かにそこに熱籠る]
(91) 2012/03/18(Sun) 00時頃
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フランシスカは、銀の姿見て 静かに下がる
2012/03/18(Sun) 00時頃
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…おう、構わねぇよ。 まぁ、お前らが心配することじゃぁない。 ただの下らない男の意地の張り合いさぁ。
[半ば人身をとった姿で、黒檀の願いを聞き入れる。 人の身の分際で神の血に触れるとは、毒か薬かはわからねども。]
(92) 2012/03/18(Sun) 00時頃
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ふむ、では好きにさせてもらおう。 ………………思った程の傷ではないな。この程度ならば、舐めておけばすぐに治るだろう。
[そっぽ向く同胞>>88にはフフッと人間や贄には向けない種類の笑いを零して。 そう言いながら、その肩の傷口に口を寄せて傷口を舐めようと。
同胞の精気が満ちた血を舐めれば、回復しきっていない衰えた身はもう少し回復をするだろうか。 ついでに、己の気もいくらか送り込んで、その傷の治癒力を促進させようかと]
(93) 2012/03/18(Sun) 00時頃
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>>85
[頬を染めて声を荒げる白金の大神様に。 首を傾げつつ、話を切り上げるしかなく。]
畏まりました。
[ただ、穏やかに。そう答えた。]
(94) 2012/03/18(Sun) 00時頃
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[薄墨の輩も、傍に控える贄も、全く目に入っていないかのように、倒れた茶の輩の前に跪く。 傷口より溢れる血を餓(かつ)えた眼で見詰め、恍惚と身を屈める。 そして、舌を突き出し、清泉の水を飲むように]
(95) 2012/03/18(Sun) 00時頃
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[けれど銀灰の同胞と黒の贄が近付いてくれば、風の同胞から離れ。 先程も一蹴り居れていた白い贄がまだ倒れたままならば、それに近付きもう一蹴り入れるか]
(96) 2012/03/18(Sun) 00時頃
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[その身に何が起きたかわからなかった]
ぼくは……ごめん、なさい。ごめんなさい。
[傷は痛むが、顔を上げて大神たちの方へ謝罪の言葉を漏らす 失血だけでない、蒼白した顔
もう一度蹴られたら、声は噛み殺して それでも薄墨の大神を見つめていた]
(97) 2012/03/18(Sun) 00時頃
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[血の香に誘われて来た銀灰が渇望抑えきれず傷口を啜れば、 クスリに侵された神経は、それすらも酷く甘やかな刺激に塗り替えて。
食いしばった犬歯の隙間から漏れる声は嬌声に限りなく近い呻き。]
(98) 2012/03/18(Sun) 00時半頃
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私と同胞の邪魔をするとは……またしつけが必要か?
[白い贄に囁きかける声は、冷たい響きの中にある種の熱を含んでいたか。 その表情には、嗜虐的な笑みが浮かんでいたか。
ちらりと同胞たちへ視線を向け。 異論が無いようであれば、その白を最初の贄が括られた台座へと引き立てるだろう]
(99) 2012/03/18(Sun) 00時半頃
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[それは薄墨の神の 銀の神の 清めの終わったあとのこと 同じ神の 舌をもち 清めば赤も 傷跡も なくなることも あるかしらん]
失礼、いたします [理由語る大神の 自然の残る体から 瞳をみるよう 眼差し向けた 少しく口を噤んだら ぽつり零すは眼差し逸らし]
―― 心配よりもさきに かくも美しきかと思いました
[そと伸ばす指先に 触れるは傷か それとも既に治った肉体か どちらにしても 指は這う ほうと息を漏らしては 舌の代わりに 這う指の 感覚にとらわれる如くに 拒まれなければ 黒贄は 薄い黒布 傷跡に 巻きつくように 掛けておく]
不要なものであれば 捨て置いてください
(100) 2012/03/18(Sun) 00時半頃
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[一度鼻をひくつかせ。そして少しの間、声を押し留めてから。 首を傾げた娘からのこたえ>>94に、特に事情を話すでもなく、ただ鼻を鳴らした。 それから、また口を開く。]
………あと、もう、膝無くても大丈夫だから。おねーさん。
[白金は膝枕から頭を、上体を起こした。 そして血の香る方から少しだけ距離をおいた上で、其方に目を向ける。 年上ふたりの勝負にけりがついたことは、聞こえてきた声からも覚れること]
(101) 2012/03/18(Sun) 00時半頃
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[捨てられれども 焦げ色の 疼く色相変わらずに 肩口の赤思うように しばし そちらに向けられる]
(102) 2012/03/18(Sun) 00時半頃
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>>90>>95
[茶色の大神様の血の香りに誘われ。 本能の赴くままに立ち上がり。 流れ出る血を飲まんとする銀灰の主を見つめる。
胸の奥から湧き起こるのは。 種火のような小さな炎。]
(103) 2012/03/18(Sun) 00時半頃
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エリアスは、頭を起こす前に娘が立ち上がったとしても、そんなに咎めたりはしなかっただろう。
2012/03/18(Sun) 00時半頃
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申し訳ございません。
[耳に囁かれる声に、涙の滲む瞳で薄墨を見上げた 肩が震えるのは身体の痛みか 心の痛みか]
しつけて、頂けますか。
[その言葉にどこかうっとりとしたものがまじる。 あとは抵抗なく、赤い血だけが点々と道を作った]
(104) 2012/03/18(Sun) 00時半頃
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[――ぴちゃぴちゃ、
淫猥に舌動かして、派手に水音立てて血を啜る。 垂れかかる銀灰色の髪の間から覗く瞳は、恍惚と蕩けて水銀のごと輝く。
ハ、と熱い、血の香のする溜息を吐いた。]
(105) 2012/03/18(Sun) 00時半頃
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[薄墨の主>>99と視線合い、その言わんとするところ察すれば。 白金からは、否は返らない。]
(106) 2012/03/18(Sun) 00時半頃
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>>101
[白金の大神様から膝枕を外されて。]
では、何かありましたら。お声を。
[大神様たちの誰かから、声がかかれば。 すぐにそちらへ向かうつもりで。]
(107) 2012/03/18(Sun) 00時半頃
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[胸の内でのみ 呟く声を 誰が聞くと言うのだろう 静かに焦げ色 瞬いた 瞬いて それで終わりの感情は 誰に見えるというのだろう
ただ少しだけ 指先の 残る感覚 それのみが 何を思うたか 記憶する]
(108) 2012/03/18(Sun) 00時半頃
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十二分にしつけてから………私が満足すれば、喰ってやろう。
[台座へと白い贄を引き立てれば、その上にそれを転がして。 涙に潤む瞳で見上げられ、同胞による傷口に指を突き立てながら。 クックッと笑いを零してそう囁いた。]
(109) 2012/03/18(Sun) 00時半頃
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