60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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―廊下―
[背中の重みがルーカスによって離され、ほっと息をつき]
…俺にもよくわかんないです。 シャワールームに行ったら、ローウェルが倒れてて。 冷たい水を浴びていたようだから、のぼせたわけじゃないと思うし…
[ルーカスにあれこれ説明し。他にも何か尋ねられれば、答えただろう。ルーカスがフィリップを連れていくようなら、制止されなければついていく*つもり*]
(86) 2011/08/07(Sun) 16時半頃
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―廊下― [医務室でのヘクターの様子は、病人、と 思われる者への対処に際して慣れた様子を思わせた。 彼がノックスと同室なことに納得しつつ、 薔薇の香の篭る医務室が息苦しくて廊下に出たのはつい先ほどのこと]
――……、
[緊張が途切れれば自覚するのは、煽られる熱と疲労感。 たしかに、水でもあれば飛び込みたい気分だ。]
暑い、な…… いっそ、プールにでも飛び込んでくるか。 ああ、いや――、
[部屋の鉢に水をやらなければ、と思って、 今朝、それをしたはずなのに昨日のことのように遠く感じることに気づく]
(87) 2011/08/07(Sun) 17時頃
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犠牲なんてないよ、みんな眠るだけだもの!!
[甘い毒が残す傷に思い及ばず、少年は反論する。 折ってしまうぞと言う脅しに、ぞくりと鳥肌立てて。
手が離されるやいなや、一目散に駆けだした。]
『あのこはダメだ』 『どうにかしないと』
『はやく、はやく、』
[廊下に駆け込んで、はぁはぁと荒い息をつく。掴まれた腕に残ったうっすらとした赤い痕が嫌で、ズボンでごしごしと擦った。]
(88) 2011/08/07(Sun) 17時頃
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ヤニクは、駆ける足音にそちらを、見やった。
2011/08/07(Sun) 17時頃
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っ、ヤニクせんぱい……。
[人の気配に敏感に反応する姿は、いつもの小動物のような。]
『手当してくれる子だ』
[薔薇の精は少しほっとしたようだった。]
(89) 2011/08/07(Sun) 17時頃
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何かあったのか? ……また誰か倒れてたんじゃ。
[息を切らせて駆けてきた様子に、案じる声。 けれどこちらに反応する姿は、いつもどうりにも見えて]
……、それは?
[その腕を見て一度、瞬き眉根を寄せた。 赤く腕を掴まれた痕は、それとはまったく違うのに ふとあの人に刻まれた黒い棘茨の文様と重なって。]
(90) 2011/08/07(Sun) 17時半頃
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[>>81苦笑してでていくノックスの残した言葉にぴくりと眉を動かして]
そりゃ…保護者とか。 俺が誰か護るなんて――あるわけないじゃん
[言い放ち細める目、思い出すのはいつかの日]
(91) 2011/08/07(Sun) 18時頃
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えっと……フィリップ先輩が倒れたみたい、だけど、僕は見てないです。
[いつもの癖で、胸の辺りで自分を守るように手を組んで、ふるりと首を振る。]
サイモン先輩が……。
[腕の痕を見咎められてびくりと。言葉を濁せば、大まかなところは伝わるだろうか。 そういえばまだ、フィリップに犯された後シャワーも浴びられていない。]
(92) 2011/08/07(Sun) 18時頃
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[原因はなんだかしらない…ただ仲の良い後輩が絡まれていると知らされて探しに行ったのもあの中庭だったか…。 助けるつもり、最初はそうだったかもしれないけれど 多人数相手に振りあげたナイフ…飛ぶ赤い血
静止する声が聞こえても手を止める事は出来なくて 護るとかそういうのじゃない ただ衝動につかれていただけ]
ったく…面倒ばっかり。 つまんねー
(93) 2011/08/07(Sun) 18時頃
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[言い捨てた後 プールと口にしたヤニクに]
あー、室内プールだったら鍵は俺もってるぞ
確かに…プールで泳いだらすっきりしそうだな
[ポケットから鍵を取り出すときらり揺らした しばらしくすろ今度はフィリプが運ばれてくれば。
いよいよおかしいと、何かの伝染病ではないかと その場にいたものに、アフリカに睡眠病と呼ばれる感染病がある事をつげ、媒体は違えどそれに似たようなものではないかと…考えている事を伝えるだろう**]
(94) 2011/08/07(Sun) 18時頃
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――…は?
[実際に倒れたと聞かされれば、言葉に詰まる。 見てないということは、誰かに聞いたのだろうか。 急いてないということは、対処はすでになされているのだろう。 明らかな異常事態だというのに、 自分自身、どこか反応が鈍くて。]
なんだ、黒ミサとかでもされそうになったか。 ……あんまその辺の連中には近寄んない方がいいぞ。
[ザックやサイモン、彼らの行為と直接の関わりはない。 少なくとも今は問題行動からは距離を置いているから、その内容は知らない。ザックと彼がどのような関係かも。 けれど彼らはもう卒業したかつて自分がつるんでいた上級生たちと同じ匂いがする気がして、忠告めいた言葉が零れた。
その間にも、薔薇の芳香は強くなる。 少しだけ忌々しげに、眼差しを伏せた。]
(95) 2011/08/07(Sun) 18時頃
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[近寄らないほうがと言われ、こくりと頷く。自分だって近寄りたくはない。]
ザック先輩がいてくれればいいのに。
[ぽつりと呟いたのは、彼を信じているからで。そのうち黒ミサの生け贄にされる予定だなんて知らないから。]
『まだ足りない』
『もっと頂戴』
ふぁ……!
[薔薇の香が強くて、一瞬くらりとバランスを崩した。]
(96) 2011/08/07(Sun) 18時半頃
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―少し前― [>>94 きらり涼しげな色で揺れる鍵に目を止める、 そういえば昨夜――だったかに聞いた気がした]
ああ、いいですね。 それどころじゃないですけど、ちょっとだけ息抜き。
―――行きます?
[ヘクターが行くのなら、あとからそちらに行くつもりで、 行かないのならプールの鍵だけ借りようとするだろう。
水を被るよりも、泳ぐよりも、 多分きっと、冷たく静かな水の中に浸りたくて*]
(97) 2011/08/07(Sun) 18時半頃
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冷たい水?……何で……
[冷えた肌。濡れた髪。 本当に息をしているのか、不安になって、何度も呼吸を確認した。]
参ったな……。 先程聞いたのだが、……町と連絡がつかないらしくてな。
……参った、な……
[苦々しげに、顔を歪める。 ノックスがついて来ても、特に制止はしなかった。 彼が近くに居る事で、僅かに薔薇は強く香ったかもしれないけれど、今はそれ以上に同室者の身が心配で。
そんなような事を話していれば、医務室に着いただろう。 もしそこにヘクターの姿があれば、「伝染病かもしれない」という彼の推測>>94を耳にしたかもしれない。]
(98) 2011/08/07(Sun) 18時半頃
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[信頼しているのだろう言葉を特に否定することはない。 その辺、には当然ザックその人も含まれていて、 信頼を寄せるべき相手には、見えなかったのだけれど]
そうか……、 その人が頼りになるならいいんだけどな。
[歯切れ悪くつぶやきに返せば、 風もないというのに、一際強い薔薇の香が匂って]
――……って、おい。 だいじょうぶか?
[ふらついた下級生を支えるように手を差し伸べる。 小柄な体からは、濃密な甘い香り――触れるほど近づけば、 行為の残滓も感じられただろうか。きつく眉根を寄せるのは一瞬]
(99) 2011/08/07(Sun) 18時半頃
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ルーカスは、ヤニクとすれ違わないタイミングで、医務室に入る。
2011/08/07(Sun) 18時半頃
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―自室― [イアンに連れられ部屋に戻るまでに >>43ヤニク達にも一度会っただろうか。 眠った後輩達の話もその時にはろくに聞くことできず。 部屋に戻れば薔薇の香は薄れ馴染みのある二つの香、 3つも年下の後輩に抱きかかえられる形で ベッドまで運ばれて。
落ち着いたかと問われれば小さな頷きを返すが 離れそうになる姿、引き止めるように思わず手を伸ばすと 触れ合い温もりを感じたのは手ではなく唇に。]
――…ん、
[微かに強張る身、じんと背筋に疼くような震えが走る。 イアンよりも年下の後輩に施された時のことが 脳裏を過ぎると薄らと唇を開いてみる。 口付けは更に深まっただろうか、体がベッドに横たわると 褒められたばかりの淡い髪がシーツの上に広がり]
(100) 2011/08/07(Sun) 19時頃
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…イアン…
[名を呼べばまた唇は降りてくるだろうか。 ――…相手は、己と同じ男で。 ――…弟のように想ってきた相手で。 信じてきた神の教えに背く行為。 施される口付けに律していた理性が蕩けていくと 身の強張りは解けて弛緩した体が深くベッドに沈んで。 そのまま身を委ねようと眼を閉じれば過ぎる言葉。]
……イアン…、 …だめだ…お前は…
[過ぎった言葉と薄れた香が蕩けかけた理性を繋ぎ止める。 力の抜けた手で制して、再び紡ぐ拒みの言葉。 同じ言葉でも階段で紡いだものとは意味を変えて。]
――……お前…とは……
[――…目の前の男には、想う相手がいた筈で。]
(101) 2011/08/07(Sun) 19時頃
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……あつい、
[薔薇が気に入っている相手のせいか、腕が触れただけで身体が反応してしまい、びくりと跳ねる。触れてもいないのに立ち上がってしまっているのがわかって、顔をかっと赤くした。]
ごめん、なさい……!
(102) 2011/08/07(Sun) 19時頃
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[制した手がイアンから離れると、 セピアを隠すように両眼を覆って。]
…すまない… 私は…、…どうか…している。
[掠れる声で紡ぎ浅く息を吸えばシーツのシャボンの香。 薄れていく薔薇の気配に長いことぼうっとしたままだった 思考が少しずつはっきりと戻っていき]
……何…が…起きてる…?
(103) 2011/08/07(Sun) 19時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/08/07(Sun) 19時頃
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―自室―
憧れとか、敬愛とか。 それって愛情ととても区別が難しい事だと思いません?
[クスクスと、楽しそうに。 同じ顔、同じ声なのに。 少し前とはまるで別人のよう。 肩を掴まれ押し倒されても抵抗の色は見せず。 むしろ望んでいたかのように]
……正解。 そう、体でね、タラシこむんですよ。 テッド君がそう出来るように。 俺が教えてあげるってコト。
(104) 2011/08/07(Sun) 19時頃
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俺、分かったんです。 体が満たされれば、心も満たされる。 だって……俺は、今、すごく幸せ。
[狂ったようにケタケタと笑う。 心の空洞は、今や。 植えられた毒薔薇の種が根を張り埋め尽くした。 男の腕の中で乱れることを思い出した体は。 もはや意思も思考も薔薇の毒に侵されて]
ねえ、テッド君。 試しに《私》のこと、抱いてみる?
[相手の信仰を思ってか。 けれど嫌な笑みを浮かべながら問いかける]
(105) 2011/08/07(Sun) 19時頃
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…………それとも。 《俺》のことを てくれる?
[少しの間。後に告げられた言葉だけは。 とてもか細く、どこか寂しそうな響きで]
(106) 2011/08/07(Sun) 19時頃
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ピッパは、ジョージの姿を強い薔薇の香と共に思い出す。
2011/08/07(Sun) 19時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/08/07(Sun) 19時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/08/07(Sun) 19時頃
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[腕の中でびく、と跳ねる小柄な体。 支えた手に一瞬だけ力が篭った、慎重にそれを緩めて。
あつい、という呟き。 確かに眩暈のようなあつさがまた湧き上がる。 けれどそれは昏く焦がれるような想いを伴わない、ただの肉体の熱に過ぎない]
――……いや、大丈夫、だ。 それより、その、
[見下ろした先、赤らむ頬を掠めて指を伸ばし、 その襟を正しながら発した言葉で意図は伝わるだろうか]
もう少し、身奇麗にしておいたほうがいいんじゃないか。
[それは薔薇の枝に触れたと同じ、無心な優しいだけの指で]
(107) 2011/08/07(Sun) 19時頃
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ヤニクは、けれど浮かべた笑みにはきっと、後悔にも似た色が混ざっていただろう*
2011/08/07(Sun) 19時頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/08/07(Sun) 19時半頃
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[かすめただけの指にまた熱を呼び起こされて、けれどそこに強引さは欠片もないから少しだけ落ち着けた。]
あっ……!!
[顔が、今度は羞恥で赤くなる。いろいろなことが起こりすぎて忘れていたけれど、本当は水だけ飲んで部屋に戻るつもりだったから、しわくちゃの服もそのままだ。]
っ、シャワー浴びてきます!
[逃げ出すように走り去る。彼の笑みの意味を知るには、少年はまだ幼すぎた。]
(108) 2011/08/07(Sun) 19時半頃
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ジョージは、薔薇の香りをまき散らしながら自室の方へ走ってゆく
2011/08/07(Sun) 19時半頃
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― 自室 ― >>100>>101>>102
[自己処理でなんとか済ませようとすると、引き止められる。 その瞬間、箍が外れて、フィリパに口付けた。
目を閉じれば、かさついた唇がなぜか浮かぶ。 だけど、フィリパのは柔らかくて、応えるように開いてくれれば、薔薇の香りがまた匂い、夢中で深く口付けた。]
フィリパ…。
[名前を呼ばれて、やや陶酔した感じで呼び返す。押し倒せば、身を委ねてくれそうなフィリパの首に唇を寄せようとしたとき…。]
――……
[力ない手は身体を押し返し、その唇は拒みの音を紡ぐ。 それにきゅっと目を閉じた。]
(109) 2011/08/07(Sun) 20時頃
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うん……。
[それから、理性で、自らの首の後ろに手を回し、そこを掻く振りをして、またぎゅっと…肉を抉るよう爪をたてる。突き刺さる痛みが、頭をしっかりとさせていく…。 それから、表情は変えず、フィリパが紡ぐ謝罪の言葉にはむしろ笑みを浮かべて…。]
いや、フィリパ先輩がおかしいわけじゃないんです。 この香りがきっと…。
[自分の予測を話すだろう。薔薇の香りがしてから、みんなおかしくなっている気がするのだと。]
(110) 2011/08/07(Sun) 20時頃
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俺も、すみません。 先輩が止めてくれなかったら、
先輩を傷つけてた。
[自らの首の後ろから手を放し、傍に置いてたカメラを手に取る。]
ありがとうございます。
[そして、グレイの眸は、欲望の色を見せず、フィリパを見る。]
(111) 2011/08/07(Sun) 20時頃
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睡眠病。
[ヘクターの推測>>94を聞き、小さく、口の中でその単語を繰り返した。 伏し目がちにした目を、ちらと白いカーテンの方に向けた。
聞けば、中庭で倒れたヴェスパタインがそこに眠っているという。]
マクミランの言う其れは、蝿が媒介になるという、あの睡眠病のことか? 僕も、知識として知っているだが……。
……見ていた限り、ローウェルにはそのような兆候はなかった、が……。……もっと深刻なもの、なのだろうか。
[ベッドに横たえたフィリップの横顔をちらと見る。 口元に手をあててふむ、と考え込み。]
……何なのだろうな、この薔薇の香といい……
[ぽつり、呟く。]
(112) 2011/08/07(Sun) 20時頃
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えっとちょっと…。
[それから、何か思いついたように、立ち上がると、手をひらひら振って、暗室に入っていった。 その中でしばらくは何かしているようだったが、
出てきたときは、何かやや引きつった表情を見せるだろう。]
ええと、うん。 落ち着きました。これで大丈夫です。
[あえて能天気そうな声を出しながら…。]
(113) 2011/08/07(Sun) 20時半頃
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[フィリパはまだ熱い吐息をこぼしていただろうか。 やや、荒い息で、フィリパによるけれど、もう、触ることはせず…。]
髪、くくっていいですよ。そのほうが落ち着くでしょう?
[笑いかける。 それから、一度俯き、またフィリパを見て…。]
俺、部屋は出て行かないんで、 また、迷惑かけますが、よろしくお願いします。 うん、出て行けって言われても出て行きませんから。
[そう告げると、どうします?とこれからの行動を訊いた。*]
(114) 2011/08/07(Sun) 20時半頃
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イアンは、フィリパは髪を括ろうとすれば、その前に一枚だけっと写真を撮らせてもらうだろう。
2011/08/07(Sun) 20時半頃
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[それから、医務室に居る者たちと何か会話をしただろうか。 もしそうだったなら、適当な所で切り上げて、本来の目的であった食堂に向かう。
赤いカバーのかかった文庫本は、朝、置いたままの形で其処にあった。 それをそのままに、先ず厨房へ向かう。 ディーンと屋根裏へ向かう際、放置してしまっていた食器が見当たらないところを見ると、誰かが代わりに洗ってくれたのだろうか。少し、申し訳なさなどを感じて。
薬缶で湯を沸かし、洗われたマグに珈琲を作る。 本を置いた机に着くと、少し姿勢を崩し、行儀悪く机に肘をついた。]
……ローウェルの鳥を、……どうしようか。
[思いだすのはよく、その鳥に会いに部屋に訪れていた、眼鏡をかけた後輩。 フィリップに、鳥の事を色々と尋ねていた様な記憶があるのだけれど。]
…………
[確か自分はあの後輩にあまり好く思われていなかったな、と。 湯気立つ珈琲を口に含みながら、ぼんやりと、思った。]
(115) 2011/08/07(Sun) 20時半頃
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