261 甘き死よ、来たれ
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[眼鏡の度が合わなくなったなんて優しい嘘なことくらいわかっている。それでも桜が見たいと言えば>>51]
うん…いこう…度が合わないなら、 私が今度は支えてあげる。 ゆっくりでいいから。
[そういって二人で桜を目指す。]
(86) 2016/12/16(Fri) 20時頃
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[なるべくみょんこの行きたい方向へ向かう。 そして、二人の歩みは、父だと思しき紫陽花の近くの桜へ>>52]
え…?
[みょんこが座り込み、おいでと言ってくれた膝。 膝枕をしてくれるのかと合点がいけば、傍らに横になり、頭をみょんこの膝に。 上を向けばみょんこの顔の背景は、見事な桜の花。 夕日の赤と桜のピンク、その光景はとても幻想的だった。]
(87) 2016/12/16(Fri) 20時半頃
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[こんな優しい姉がほしいと思っていた。 そして、その願いが叶ったと思っていた。
肌で知っている。 目が見えなくなる。それは、もう本当に今際の際なのだと。]
ありがとう。
[そんな状態なのに、我が身より芽桜のことを気遣ってくれる。 最高の姉を持てて、幸せだった。 起き上がり、父の上着を脱いでみょんこに掛ける。 そして自分はみょんこにピッタリ寄り添って。]
帰りたくなったら、言ってね。
[果たして返事はあっただろうか?*]
(88) 2016/12/16(Fri) 20時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2016/12/16(Fri) 20時半頃
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―昼 東シェルター―
[住み慣れたシェルターに戻る前、急に苦しくなって一度血を吐く。 ここ数日の無理が祟ったのか、発作は前回よりも苦しいものになっていた。
・・・っち。
[発作はおさまったものの、自分ももう長くは無いような気がする。 戸川に言われた一言が頭によぎり自分を焦らせていくのが妙にいらつく。]
・・・やるか。
[同じように歌瀬のことも考えていた。 感じる違和感。健康そうに見えるが、忘れっぽさは酷いようだ。 それが病気のものなのか、ここで死を見すぎた影響なのかはわからないが。母体はまだ問題なさそうにみえていた。]
その道誰かが面倒見なきゃならん・・・。
[そんな風に言い聞かせるようして住み慣れた東シェルターへと到着する。 まだ彼女は東入り口にいるのだろうか?*]
(89) 2016/12/16(Fri) 20時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2016/12/16(Fri) 21時頃
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[膝の上から消える重み>>88にあたしは見えない目で彼女の姿を追います。 見えなくてもすぐ傍に居てくれるみたいですから、それも難しくなかったでしょう。
肩にかけられたのは、何でしょうね。 なんだかあったかくて、安心する匂いがします。 それに、彼女も寄り添ってきてくれましたから、あたしの顔は自然とほろこんでいました]
……うん。こっちこそ、ありがとう。 もうすこし、……こうさせてね。
(90) 2016/12/16(Fri) 21時頃
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あのね ……めるに、お願いがあるの
[彼女の体に擦り寄って、ぽつぽつと言葉を落としていきましょう。ゆったり、時々、つっかえながら]
えふくん…わかる? あのひとにね、 あたし なにもできなかったね、ごめんね って、ゆっといて ほしいの
…ああでも、こわかったら、いいよ。 むり、しないでね。 えふくん、悪いひとじゃないんだけど ……いいひとでも、ないからね。
[ほんとはこんなこと、彼女に頼みたくないんですけどね。 でも…ほら、ね。また行くっていう約束、破っちゃいましたし。……あれ。くるなって言われたんだし、気にしなくてもいいのかなあ?]
(91) 2016/12/16(Fri) 21時頃
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あと、はるちゃんとれいくんにも おはなみ、あたしは無理そうだから ごめんねって、ゆっといて。
あさって、だったよね。 ここに居れば、ふたりとも、くるだろうしさ。 めるも、ちゃんとお花見、するんだよ。
[不確かな、お花見の約束。 二日後にここに集まれるひとって、一体何人いるんでしょうね? せめて…せめてこの子は、って。そう思うんですけど。 それはそれで、やっぱり残酷なのかもしれません]
(92) 2016/12/16(Fri) 21時頃
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[こうしてみると、思い残すことって、結構あるものですね。 やりたいことも、見たいものも、まだまだたくさんあったんですね。 名前を挙げた人たち以外にも、いろいろ、伝えておきたいことだってあるのにな。 でももう、それをどう言葉にすればいいかだって、わからないです。
……あたし、自分はもう何にも持ってないんだと思ってました。 大切なものなんて、たったひとつだけなんだと思ってました。 心残りなんて、ない方がいいんでしょうけどね。 何でだろう、なんでかな…ちょっとだけ、嬉しいんです]
(93) 2016/12/16(Fri) 21時頃
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……けふ、
……ああなんだか、遺言みたいになっちゃった。 ふふ、そんなつもり
…なかったんだけど な。
[嘘だよ。あたし、そろそろ駄目なんじゃないかな。 だって今、腕を伸ばした彼女のあたたかさも、触れる感触も、わからないの。
真っ暗で、静かで、まるで世界にひとりきりみたい*]
(94) 2016/12/16(Fri) 21時頃
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[最期のみょんこの願いたち、叶えられるかどうかわからなかったけど]
わかった…わかった…
[その言伝を、伝達するまでくたばるわけにはいかない。 それは、生きる希望になる気がしていた。]
約束、する。
[みょんこの焦点が定まっていない。 頬に触れようと手を伸ばす。その手に添えて、みょんこが話し終えればギュッと抱きしめる。]
(95) 2016/12/16(Fri) 21時頃
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[約束するとは言ったものの、すでにこの場所に来るために力を使い果たした感もある。
途中で何度も咳き込んだ。
咳と一緒に血も出た。 もしかしたら、この場から動けない可能性のほうが高かった。
それでも]
(96) 2016/12/16(Fri) 21時半頃
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約束、まもる、よ・・・
(97) 2016/12/16(Fri) 21時半頃
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― とある廃墟 ―
んー……ダメかな? 使えそうもないか。
[元はラジオ局だったそこに来ていた。 時折咳をするたびに。
そこに混じる鮮血には苦笑しか漏れなかったが。]
(98) 2016/12/16(Fri) 21時半頃
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[ラジオが無いなら勝手に放送すればいい。
どこのお姫様なんだって発想で動き始めたのだけれど。 どうにも空振りだったようで。
苦笑すると懐から煙草を取り出して一服した。
未だに貨幣を使って生活をする彼女。 それを妙な目で見る人も居た。 文無しなら相手にされないと思う人も居た。
ただそれでも――]
(99) 2016/12/16(Fri) 21時半頃
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[彼女は未だに奇跡を願っている。]
(100) 2016/12/16(Fri) 21時半頃
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[安心させるように、紡いだ約束*]
(101) 2016/12/16(Fri) 21時半頃
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―東シェルター― [戻れば彼女はいないようだ。 貰った食品を倉庫に荷物を置き、食べた形跡のある空いた袋と缶詰を確認すると食器を片付けて、置きっぱなしの毛布を畳んだ。]
そういえば・・・しばらく身体を洗ってないな。
[水浴はしたものの、服の匂いや温かいお風呂、今まで生きるだけで精一杯だった自分は迎え入れるにあたって足りないものを考え始めていく。]
探しにいくか・・。
[資材を求めるならばどこだと考え思いつくのは廃墟。紙に鉛筆で夕方に戻ると書き、水とレーズンパンをテーブルに置いていくと資材を求めてシェルターから廃墟を目指した。]
(102) 2016/12/16(Fri) 21時半頃
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―廃墟入り口―
[探すのは穴の空いていないドラム缶、そして板とノコギリ そして運べるものがあれば嬉しいががっかりするほど瓦礫の山らしい。]
・・・。
それでも一つ一つ、家の跡らしきところやそれっぽい看板があれば瓦礫をどかして探し続ける。*]
(103) 2016/12/16(Fri) 21時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2016/12/16(Fri) 22時頃
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―廃墟― [探してる途中だろうか。見覚えのある車に気づき、あたりを探す。 ]
・・・まだ生きてるのか???
あいつなら何か持ってそうだな・・・。
[闇雲に探しているものの、どれもボロボロで廃材はあっても良さそうなものはみつからない。 ノコギリくらいあれば自作できると思い。何かは持ってそうな水瀬をはいないか車に近づいた。*]
(104) 2016/12/16(Fri) 22時頃
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[死んだことを知らされたあの人は、よくあの炎を見ていた気がする。 いいや、その先を見ていたのかな?見たかったのかな?……まあ、ぼくには関係ないけどね。]
[只、行く宛がない目的もない足は意識せずそちらへと向いて。 消えない炎の前に女性を見つけた>>85 見掛けたことはあったと思う。名前を教えてもらえるくらい関われていたかどうか。 それはそこまで問題でも無かった。 彼女はこちらを向いてなくとも分かりやすく、死が近い姿をしていた。]
……辛そうだね
[何が、なのかは自分でもよく分からなかった。 落ちた言葉は独り言に近い。 隣に並び立つことも肩を叩くことも無かったから、彼女は気付かなかったかもしれない。]
(105) 2016/12/16(Fri) 22時頃
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[彼女が気付いても、気付かなくても。 危ないから離れようだとかその身体をどうにかしようだとか、言うことも行動することもない。
死は抜け道なんだって。 神様を信じている人が言っていたんだ。
ぼくは立ち止まり燃え盛る炎を背景とするその姿を見つめ、 やがて、それはいつになるか。歩き出すのでしょう。 何事も無かったように。*]
(106) 2016/12/16(Fri) 22時頃
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[幸い聴力は、衰えていなかった。 辛そうだね。ぽつりと聞こえた声に、>>105 私は少しの間を置いて、振り向く。]
……醜いでしょう?
[眼窩も剥き出しで、 隆起し肉が見えた箇所も幾つか。 けれどそれを隠そうとはせずに。
彼の顔を見たことは何度かある。]
(107) 2016/12/16(Fri) 22時半頃
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あなたは、冷くん?
[誰かが、彼の名をこっそり教えてくれたっけ。 私が彼に見惚れていた、なんて言われたけれど 別にそういう意味じゃない。 綺麗な顔立ちだと、感心していただけだから。]
……辛そうに見える? そうね、でもそんなことないの。
[どちらともつかぬ言葉を紡いで、 細める眸は片側だけ。]
(108) 2016/12/16(Fri) 22時半頃
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よかったら、聞いてくれるかしら。 私の――…
[ゆいごん、と、言おうとしたけれど よく考えたら、生きている人に 何かを伝え損ねた相手などいただろうか。]
そうね、私のちょっとした、気持ち。
[口許に笑みを添え、失われた目に触れる]
後悔がない死を 迎えて欲しいの。 無茶な話かも知れない、けど
幸せを感じて死ねたら、すてきよね。
[彼に語りかけるというよりも、独白のように。 私は、――おそらくそれが、叶うから。*]
(109) 2016/12/16(Fri) 22時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2016/12/16(Fri) 22時半頃
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[わかったって、める>>95がそう言ってくれるから、あたしの心はひどく穏やかでした。 本当は、今交わした約束なんて、叶えてくれなくってもいいんです。 でも、彼女が受け入れてくれたのが、嬉しい。
それに、何かを遺していかないと、あたしが居た意味ってないじゃないですか。 何でもいいから、彼女に遺してあげたかったんですよね]
(110) 2016/12/16(Fri) 22時半頃
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[めるの様子>>96も知らないあたしは、力の限りその体を抱きしめました。 それでも、そう強くはなかったでしょうね。 いつだか抱きしめたあの時より、ずっとずっと弱かったはず]
ありがと。おねがいね。
[聞こえなかった言葉>>97。 だけど、あたしからはもう、これ以外に言うことなんてないんです。だから、ありったけの想いを込めて、]
(111) 2016/12/16(Fri) 22時半頃
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[泣かないと決めていた女が、最期にたった一滴落とした涙。 それは頬を伝い、ぱたりと二人の間に落ちる。
……けれど落ちたのは、雫ではなく ちいさなちいさな、君影草の種]
(112) 2016/12/16(Fri) 22時半頃
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[花になれなかったはずの女は、種を遺す。 "彼女"にいつか再び、幸せが訪れる事を祈って]
(113) 2016/12/16(Fri) 22時半頃
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[最期に一度咳をして、女の体からすうと力が抜けた。 その表情は、眠るように何気ないもの。 その躰は、見た目には生きている頃と何の変化も無かった。
けれど ぬくもりを失ってしまえば、それがただの眠りではないとわかるだろう。 丸ごと遺ったその躰は、誰かにとっての救いとなるのか……*さて*]
(114) 2016/12/16(Fri) 22時半頃
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ううん。 美人だなあって思うよ。
[少し置いて女性は振り返る>>107 背後から見るよりも、はっきりと分かる。これはもう、長くない。 けれど別に怖くない。皆死ぬんだ、この人は死に方がたまたまこうだっただけ。 その姿は元の容姿の面影が失われる程じゃない。だからただ思ったままを口にした。]
うん。 あなたは藍さんでしょ?
[名前、知られてたみたい>>108 自分を知ってもらえているのは、呼ばれるのは嬉しいことだ、もう死んじゃう相手でも。 だからこちらも知っているよって教えた。 誰かの話にでも出てきたんだろうね。もうよく思い出せないけれど。
こっくり頷いて、続く言葉を聞いていた。]
(115) 2016/12/16(Fri) 23時頃
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