147 書架の鳥籠
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[ガタン]
[不意の物音。 はっと上げた視線は、 特等席と評した大時計を仰ぎ見る。
低い地響きに鼓動が引きずりださるような錯覚。 友のつぶやきに気遣わしげ送った眼差は 予兆のかたちを手探る慎重さ]
魔女…なのか ?
[言葉はそれきり] [後はただ飲まれてゆく呑まれてゆく] [頭の中でまだ鐘が鳴り響いているようだ――]
(77) 2013/10/05(Sat) 22時頃
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、ん…
[頬に触れる感覚。 鼻腔に届く清潔な石けんの香が覚醒をもたらす]
ああ、…大丈夫だ
[友の手を借り身を起こすと 先刻の出来事を脳裏でゆっくりとなぞりゆき 手のひらで目元をほぐし、軽く頭を振る]
ひとまずは、そうだな。サロンに行くか。
[友の促す声に頷き、サロンへたどり着く。 珈琲の話はもう、しなかった。]
(78) 2013/10/05(Sat) 22時頃
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[あたふたとした気配がラルフ>>73から伝わる。 彼から返る言葉にはたとした]
期待が滲んでしまっていたかしら。 ――…謝らないで。 個人的な、事? それも興味深いお話ね。
[何なのか問おうか問うまいか迷う間に ラルフから本の話題を出され]
ええ、何かの手掛かりがあるんじゃないかと 実は少し期待しているの。
[彼の思惑通りか、書見台の本へと視線を戻した]
(79) 2013/10/05(Sat) 22時頃
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[悩むくらいなら開いてしまえ、と歩みかけたが、小さな探偵助手が任されたならばでしゃばりはしない。]
まぁ、 サイモンが一番知ってるってことに間違いはなさそ。
[気を失う前の事を思い出そうとして―――あの脳髄にこびりつくような不愉快な嗤い声を思い出し首を振る。]
……魔女だか何だか知らないけど、 すっごい嫌いなタイプ。
友達にはなれそうにないね。
[などと吐き捨てる。]
(80) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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[その本は、まるで牙をむいて唸る獣みたい。 手を出しても噛まれないかしら。そっとページをめくります。]
……え……っと
[ぼろぼろなのに、私がどんなに力を入れても破れなさそうな紙。 は、早く、早く読まないと。みんなが待っている気配がします。
私はごくりと生唾を飲み込み、読み上げる事にしました。]
む、村人、6人。 占い師、1人。 霊能者、1人、
……亡霊……? ……2人。
あと……この、
[ぐちゃぐちゃに塗りつぶされているところの横に、乱暴に書かれている文字は]
(81) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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……狂人、1人。
[私はそこまで読み上げると、一旦本から顔を上げ、みんなを見ました。 数を、数えてみます。 ……?
私は再び、本に目を落とします。 どうしようもない衝動を裏側に隠したような文字です。]
『亡霊を倒してからでないと魔女を殺せない』
……って、書いてあります……。
[震えそうになる声を抑えながら、なんとか言い終えました。]
(82) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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そもそも
サイは何者なんだろうね。
鐘が鳴って魔女の声がして、僕達は何がなんだか分からないって時に「魔女狩り」だなんてさ……。
[円卓に肘をついて顎を乗せて気怠げにあまり話に混じらずにいたが、ふと口にする]
今の状況をどうにか出来る人なのかなあ
(83) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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[レティーシャが本を読んだのはシメオンがそうぼやいた後 彼女が読み始めれば口を閉ざし聞いて、終わった後首を傾げた]
狂人だとか亡霊だとか ……よく分からないな
(84) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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[男は絨毯の上に寝転ぶのが好きだった。 けれど今はそんな気にもなれず 読書机の椅子の一つに足を組んで座りこむ]
私も人形は見かけていないな。
[ホリーの問いへはみなと同じ答え。 重ねられる問いは魔女について>>58 思案の後に出たのは声よりもまず深い嘆息]
…楽しそうだったからな。 このまま何事も無く帰すなど楽しくはあるまい。
(85) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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うん、おかえり。 大変というか、残念だよね……。
[戻って来たシメオン>>61が、そっぽを向くのに、 貴方は、少しだけ瞳を瞠るも、理由は、なんとなし わかるような気がして、おかえり、と小さく微笑む]
そう、ですね。お願いします。サイモンさんなら、 女に対抗する方法を知っていそうだったし…。
[オズワルド>>57には、思案気な様子で頷いて]
うん、急に出口が開かれるとは、 あの魔女の様子だと、僕も思えない… 確かめてみたい人が多ければ、反対はしないけれど。
[グロリアの言葉>>60には、同意の溜息をついた]
(86) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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[私、落ち着いて言えたでしょうか。 声をかけてくれたシメオンの顔をそっと伺います。
ここに着いたばかりのころ、教会にある天使の彫像そっくりの彼に見とれていた時には、彼はもっとそっけなかったのです。 ちょっとずつ言葉を交わすうちに、だんだん慣れることができました。
その時、レの音が苦手とうっかり喋ってしまったのです。 以来、レの音を抜いて名前を呼んでくれます。]
(87) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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うん、わかった。 まずはサイモンさんを探した方がよさそう、だよね。
[ラルフの言葉>>71に同意を返してから]
…そういえば。そうだね。 サイモンさん、何者なんだろう。
魔女狩りに、あの黒い獣みたいなのもの… 普通の人じゃなさそうだよ、ね。
[シメオンの疑問>>83には、最もだと頷く]
(88) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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[ふくよかな…いや。 子供時代、近所の女の人をそう呼んでこっぴどくどやしつけられた記憶が蘇った。 例え胸の内でもその呼び名は使うまいと誓ったものだった。
「聖母のような」カトリーナに訊かれて>>75]
この図書館なら、思い浮かべるだけで行けるんじゃないかな、 サイモンのところへ。
ただ、さっきの少女の声が魔女だったら もう僕たちに便利なことはさせないかも、しれないけどね。
[それはやってみなければわからない。]
(89) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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む?
[ぴしりとポーズを決めた時に、>>68ピッパの視線を感じればそちらの方にもしっかりとキメ顔を見せた。]
ラルフ君がサイモン捜索の助手になるかい? 私は一向に構わない。
(90) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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魔女が優しいか怖いか、 そこまでは考えていなかったな。
ただ、願いを…――
[それだけだったのにと、私は言葉を続けられず。 レティーシャが本の調査を済ませ、報告を聞き終えれば]
うむ。ご苦労。
[と、まずは労いの言葉を伝えるが顔色は浮かない。]
(91) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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[まるでお芝居の配役のように書かれていた単語たちは、一体何を示しているのでしょうか。 数字を指折り数えれば、11。 この文字、サイモンが書いたのかしら。 確か、この書架にいた人たちは全員で12人です。他に11人の人がどこかにいるという意味なのでしょうか?
頭から煙が出そう……。]
(92) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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そうなのけ?
[試しに念じてみた。
サイモンのところへ サイモンのところへ サイモンのところへ
しかし、彼女の太い脚はいまだ絨毯に根を下ろしていた。]
駄目だべ……。 魔女が、邪魔してるんだべな?
(93) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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え? 村人に占い師、霊能者…亡霊、狂人…?
[レティーシャが読み上げてくれた内容>>81が、 意外なものだったので、思わずそのまま呟き返して。 さっきも何だか、2人という数字が出て来たような、と と記憶を探っている時]
『亡霊を倒してからでないと、魔女を殺せない』…? じゃあ…じゃあ。逆に考えれば。
『亡霊を倒せば、魔女を殺せる』ということ、かな?
[今にも震えそうなレティーの声が告げた、 最後の言葉>>82に、そう呟いて、思わず瞳を瞠った]
(94) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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[レティーシャが読んだ『配役』は、外国語のように彼女の耳を素通りする。 理解出来ないのだ。]
(95) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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ちょっと待つだホリー。
[レティーシャの音読を反復するホリーに慌てた声を出す。]
魔女を、殺すだか? したら願いはどうなるんだべ?
(96) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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[何かレティーシャがこちらが伺っている>>87その理由は数秒かかり察した。 全く仕方ない、なんて思いつつもシメオンは滅多に見せない優しげな微笑みを彼女に向け頷く]
[会ったばかりの頃、何かやたらレティーシャから視線を感じたものだった。 その度に訝しげに視線を向け、年上に対してのような言葉は口にしないもののつんけんと素っ気無く接し そんな関係から少しづつ、少しづつ互いに慣れていったのだ。 レの音が苦手と言われた時には「変なの」そう言いつつも、レを抜いて呼ぶようになった]
(97) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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[カトリーナに慌てた声で名を呼ばれた>>96ので、 びっくりした様子で、彼女を見遣って]
あ、ううん。単なる可能性として、だよ。 レティーシャが読んでくれた内容だと、 裏を返せば、そうなるから。
サイモンさんは、魔女狩りって言ってたけど、 魔女狩りなんて、どうやったらできるのかなって、 不思議だったから。
[先ほどの疑問>>58を、説明して]
(98) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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[確かホリーは、私より少し年上です。 ですが、こんなにも振る舞い方が違うものなのでしょうか。 見た目もとてもかっこよくて、ここだけの話、初めて見たときは少年かと勘違いしたのです。
そんなよそ事を考えていた私に、オズワルドから声がかかりました。 あまり機嫌は良くなさそうです。]
あの、……。
[私も、あのポーズの真似を……
……やっぱり腕の位置が分からなくて、あわてて手を下ろしました。]
(99) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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この図書館の主が、悪い魔女だとしたら
良い魔法使い、とか?
[半ば冗談の推測を、頷くホリー>>88に向けて口にしたり]
……
叶えてくれない、みたいなこと言ってなかったっけ、魔女
[カトリーナ>>96の浮いた言葉に一瞬自分のほうが間違ってる錯覚を覚えた]
(100) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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いや、あー、ええと。 そうじゃ、ないんだけど…
[>>93カトリーナの努力…に対して どう言えば一番いいだろうと考える間に言葉は尻すぼみになり、消えた。]
(101) 2013/10/05(Sat) 23時頃
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ふむ。
[小さな探偵助手が読み上げた単語と数字は要領を得ないものだったが、わからなかったとは思わせぬよう一息。]
その人数が書かれているのは、全部で11人。
……、
[すぐさま行き詰まった。ここには12人、いたからだ。 魔女が用意した本ではないのだろうか。]
(102) 2013/10/05(Sat) 23時頃
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オズワルドは、ホリーに話の続きを促した。
2013/10/05(Sat) 23時頃
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[時折手の痕を案じるようにホリーの視線が向くのを感じる。 グロリアはホリーの優しさに触れた気がしたから 浮かべられた微笑みにさきほどよりも親しみを感じていた]
――…ん。 私も、ありがとう。
[逸れた視線>>74に気付きながら同じ言葉を返す。 弟にしたようにその髪を撫でたい衝動にかられるも 人目のある場所でその行為をして “子供扱いだ”と弟が拗ねたのを思い出し ホリーに同じ思いをさせたくはないと、こらえる事にした]
(103) 2013/10/05(Sat) 23時頃
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[手当てをとホリー>>76に言われると、はいと返事をして頷く。 時がたてばそのうち消えるだろう赤い爪あと。 その手の甲にホリーの手のぬくもりが伝うと 重なる手と夜色の眸を順に見詰めて]
ホリーは優しいのね。
……、ありがとう。 抱え込んで苦しくなる前に――… あなたに話しにゆくから。
[頼るような言の葉をそっとホリーへと向けて微笑み合う]
(104) 2013/10/05(Sat) 23時頃
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そうだよね。 魔女を殺しちゃったら、願いは叶えて貰えない。
僕だって、願いを叶えてほしい。 でも…カトリーナも聞いただろう? 魔女は、僕達の願いを叶えるつもりは、なさそうだよ。 願い事をかなえてもらうのは、彼女の番、だって。
[カトリーナの問い>>96に、魔女の言葉>>#5を思い出して、 どう思う?と、問い返しつつ、深い溜息を人一つ]
(105) 2013/10/05(Sat) 23時頃
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叶えてはもらえなそうだったけどね。
[カトリーナやシメオンの言葉に、思い出しつつ添えて。 叶えることもある――が、 今は魔女が叶えてもらう番、と言っていた。]
魔女の願いを叶えたら、こちらの願いも叶うとも 読み取れんでも、ないけどね。
[しかし、既に叶えてもらったらしき人間が――2人。 2人?]
……亡霊?
[過ったものをそのままこぼし。]
(106) 2013/10/05(Sat) 23時頃
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