26 Fairy Tales Ep.4
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好きだった人なんてもう居ませんよ。
レ……養父も兄弟も兄と慕っていた人も――。 みんな、死にました。 殺されました。
[坦々と紡ぐ言葉は、恨めしげな響きを持ち。 伏せたままの瞳は赤く染まるが、背の高いルーカスの位置からは見えないか。]
(57) 2010/08/12(Thu) 00時頃
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[炎の勢いは弱まることがありませんでした。 暑さで倒れそうになるけど、お兄ちゃんの手を必死に持って。 倒れないように、相手を睨みます。]
……ま、ま、って!! だって、みんなまだ中に……。
[けれど、もう診療所は崩れそうで。 お兄ちゃんの『信じろ』という言葉に黙って頷きました。 窓から外に出ると幾分か涼しかったけど。 炎の音と臭いがそれから色がわたしのいろんな感覚に貼り付くのでした。
ああ、また。 わたし助けられなかったんだね。 お兄ちゃんの手から、そっと手を離しました。]
(58) 2010/08/12(Thu) 00時頃
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[そこで頭の横を叩かれて。 バランスを崩し、その場に蹲り荒く息を吐く。]
………ゼィ………。 俺が死ぬのに生きてるなんて許せない……。
全員―――。
[殺してやる。 言葉は音にはまだ為らず。]
(59) 2010/08/12(Thu) 00時頃
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うん、大丈夫……大丈夫だけど…。
[炎に包まれた診療所を見上げました。 大事な大事な場所が炎に包まれて。 おじいちゃんに申し訳がなかったです。]
うんっ、分かった、走る、うん大丈夫!
[精一杯の笑顔を見せて、走ろうとしたところで。 見たことのない人にまた出会うのでした。]
―回想了―
(60) 2010/08/12(Thu) 00時頃
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―現在・村への道― [お兄ちゃんはこのお兄さんと知り合いだったみたい。 一緒に逃げよう、ってことでいろいろお話してるみたいだから。 わたしは暫くだまって一緒に逃げる。 というよりは、ゆっくり歩いているって感じです。
診療所の辺りはやっぱり明るくて。 火の粉が舞い上がっているように見えます。 村の人たちもさすがに気付くかもしれません。]
……………。
[みんな シネ 。]
……………。
[お兄ちゃんがチョップしている様子も黙ってみていました。]
(61) 2010/08/12(Thu) 00時半頃
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あれから…?
[取り外した足枷を手にするまま立ち上がり、 何時の事だろうかと首を傾げソフィアを見上げる]
…変わるのかも知れないね
[如何変わるかは別としても対象の排除はひとつの結果。 動こうと動かざると変化自体は訪れるのだろう]
ミミック、君は僕の応対も予想してたのかな 僕の身体は無条件に明け渡すよ そんなぼろぼろの身体で良ければ好きにして構わない
変わりにひとつ頼みがある テッドに其の身体を与えると云うのなら
フランシスカを殺して欲しい
(62) 2010/08/12(Thu) 00時半頃
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……人はみんな死ぬよ。 それが今日かずっと先かは知らないけど。
[ポツリ。 呟いた声が足をひきずるお兄さんに聞こえるかどうか。]
…………。
[お兄さんの顔を見ました。]
(63) 2010/08/12(Thu) 00時半頃
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君が直接に手をくだす必要はない ルゥは必ず動く 僕も彼女を止めにいく
彼女も人狼なら失った彼はもっと絶望するかも知れない 其の先を観たい君なら悪い話ではないんじゃないかな
[幼なさの残る面持ちを違えず淡々と持ちかける取引。 ちゃらりと手にする足枷の鎖がなった]
(64) 2010/08/12(Thu) 00時半頃
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ん、多分グロリアやオスカーよりは大騒ぎしないかなって思ってたよ あとその頼み、僕一人だと難しそうだしオスカーや他の人と一緒に…ってことでもいいのかな?
[そういえばそこそこヤバそうな相手だったなあ、とそんなことを思いながら]
(65) 2010/08/12(Thu) 00時半頃
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新しく好きな奴を作ってみようとかしねェのか?
大事だった人を失って言ってンのは この世でテッドだけじゃねェとは思うけどな。
[弱いチョップでも跪くテッドに歩く足を止めて]
お前さァ…
[やや呆れたような口調で]
その生き方 辛くねェの?
(66) 2010/08/12(Thu) 00時半頃
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あ、そういうこと そうだね、悪い取引ではないね
[でも大丈夫かな、とは思う]
とはいえ多人数でも危ないし、細心の注意は払わないとね?
(67) 2010/08/12(Thu) 00時半頃
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それでも俺は、生きたいんだ。
[まだ名も、ルーカスとの関係も知らぬ少女を見る。 その瞳の中で赤が揺れる。]
(68) 2010/08/12(Thu) 00時半頃
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いったじゃない 是でも一応は魔法を勉強中なんだよ あ… 化粧の魔法って若しかしてこう云う事だったの?
仮令ミミックの能力が原因でも オスカーを容れたグロリアを殺したのは僕 君に文句を云うのはお門違いだもん
[問いにはひとつ頷いて笑まぬ口唇を引き結ぶ。 眉を下げて顔を見てもミミックの面持ちは判らない]
其れにさ… オスカーの身体を呉れてありがと
大切に背負っていくよ
(69) 2010/08/12(Thu) 00時半頃
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俺だって生きたいよ。 ロミ爺だって歳だったけど死にたくはなかっただろうよ。
でもよォ、生きるンだったら…―――― いや、別に人様に説教出来るような生き方俺はしてなかったや。
立てるか、テッド。 生きたいなら、炎にやられるわけにはいかねェだろうが。
ポーも、大丈夫か?
[村の人も火事騒動で人が集まりかけていて人狼騒動と同時に、鎮火活動は始まるだろう。]
(70) 2010/08/12(Thu) 00時半頃
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………うん、そうだよね…。 わたしも、みんな"一緒"に生きたい。 生きたかった。
[この村で出会った人たちのこと。 エルピス村の人たち。
それから――――。 今は違う道にいる大事な友達。]
……うんっ、わたしは…大丈夫だよ、お兄ちゃん! お兄さん立てる?
[そう言って手を差し出しました。]
(71) 2010/08/12(Thu) 00時半頃
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[少女を見ていたのは僅かな間。]
………、……。
兄弟を殺されて。 家族もみんな失って。 歩けるようになるのに2年かかった。 そうしたら今度はこの心臓。 大嫌いな奴らの情けに縋って。
その上、兄さんまで殺されたなんて―――。
(72) 2010/08/12(Thu) 00時半頃
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憎む以外に、どう生きろというんだ。
[伏せた顔は憎悪に満ちる。 少女には、口から覗く鋭い犬歯と赤めく瞳が見えただろうか。]
(73) 2010/08/12(Thu) 00時半頃
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ううん、化粧の魔法はまた別だよ 今使ってる魔法は僕自身のと主の力半々を使ったものだったりするんだ
[ふるふる、と首を振る]
化粧の魔法も教えられるといいんだけどね …其の辺りの保証はちょっと難しいかな
(74) 2010/08/12(Thu) 01時頃
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……立てますよ。
[変化があったのは一瞬。 少女が差し出す手には一瞥すら呉れず。 杖を持つ手に力を込め立ち上がる。]
(75) 2010/08/12(Thu) 01時頃
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[お兄さんの表情をじっと見て。 その口元と、揺れる瞳。
差し出した手は握られることはなく。 少しだけ合っていた視線はすぐに逸らされました。]
……じゃあ生きたいなら。 …憎むしかないんじゃないかな…。 かわいそう、なんて言ってあげないよ。
でも、お兄さんが生きたいなら。 わたしは一緒に頑張る。 いらないってなら別にいいよ。 だったら、勝手に生きればいいよ、それがいいんでしょ?
[お兄さんに目を合わせることもなく。 炎の診療所のほうを見ながら、頭のリボンに触れました。]
(76) 2010/08/12(Thu) 01時頃
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わたしは約束があるんだ。 わたしと違ったってその子は友達だから。
だからわたしは一緒に生きる道を選ぶ。 わたしだって憎いけど。 けど、それでもわたしは一緒に生きたい。
[そこまで言って。]
よく分からないんだけどねっ!
[リボンをもう1度強く握りました。]
(77) 2010/08/12(Thu) 01時頃
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ポーは偉いな。 ちゃんと前を見てらァ。
少しでも多くの人と一緒にいられるように頑張ろうな。
[離れていた時の中で、成長した妹の姿に嬉しく思いながら テッドが立ち上がるのを見守ってから]
両親を殺されて 兄弟とは離れ離れ。
離れた地で殺した奴らを憎んでいたら 今度はそいつらに親友を殺された。
けれど今の俺は、憎しみの感情は薄れてる。 それ以上に この人間と人狼の関係をどうにかしたいって そういう風にすら考えるようになってらァ。
――――― なぁ、テッド。憎む以外の生き方はあらァ。
(78) 2010/08/12(Thu) 01時頃
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細心の注意か… 油断する気はなくても敵うかも定かではないよね
何か…助言は貰えたりする?
[話す間も足枷は手の中でかちゃかちゃと音を立てて、 既に足枷の形を保たず本来の姿へと戻りはじめて]
主…? 先生の課題 だっけ…
…化粧の魔法はオスカーで教わってもいいのかな 触れてもいい?
[唐突な問いと答えを待たずに動く手首に痣の絡む手。 化粧気のない頬を包む掌は未だ幾分か幼さを残す]
ミミックの見据える先が僕には見えない こうして触れても未だ足りない でも僕は君とも一緒に生きれたらいいと想ってる 君にしたら莫迦みたいな話なのかも知れないけどね
(79) 2010/08/12(Thu) 01時頃
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そういえば、さ さっき、この身体がぼろぼろだって言ってなかったっけ? もしかして、『僕』も病気持ち?
[病気じゃなくて別の何かかな?]
(80) 2010/08/12(Thu) 01時頃
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ポーも…その憎しみが消えると 俺はすげェ 嬉しいぜ。
[そして燃える診療所を見上げて 顔の表情は何ひとつ変わらないのに
――――――― つ、と萌葱から零れる一筋の涙。]
…親父、…悪ィ。
(81) 2010/08/12(Thu) 01時頃
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お互いに生き残ってたら、ね そういうことでよければ教えるよ
[問いには無抵抗のままで肯定の意志を示す]
そ、課題。覚えてたんだね 助言…うん。ちょっと待ってて
[カウンター下に置いてあった鞄から本を取り出し、ぱらぱらとめくる]
そうだなあ、正直…足技だのなんだのの範囲内に入らないようにしたい、かな 結構足長いし、フランシスカさん
(82) 2010/08/12(Thu) 01時頃
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[立ち上がってもすぐには歩き出せない。 何度も何度も息を吐いて。]
……可哀想なんて言葉も。 哀れんだ視線も、同情も、優しさも。
お前達からのものは何一ついらない。
[苦しげな中、僅か苦笑して。]
一緒に生きる。 ソフィアさんも、そんなような事言ってましたね……。
(83) 2010/08/12(Thu) 01時頃
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だけど、絶対に御免だ。 信じられませんよ。 自分の意に染まねば、殺すなんていう人のことはね。
[そういえば、ナイフを手に出て行ったソフィアとグロリアはどうしただろうと思って。 それからルーカスに向けるのは妬みの篭った眼差し。]
でも、あなたは健康だ。 足だって不自由じゃない。
人間と人狼の関係をどうにか? ルーカスはどうしたいんですか?
あなたに倣えとでも?
(84) 2010/08/12(Thu) 01時頃
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病気ではないよ ただ…
[頬を滑る手指は胸元から更におりて腹部へ。 とんとソフィアの身を叩いて暗に示す]
友達は精霊 僕は人間 いたみを享け続けた身体はぼろぼろ 痣だけじゃなくてね 僕の友達は僕よりもっとなきむしなんだ
人にあげる事になるとは思ってなかったからさ テッドの身体ほどではないと思うけどね 大人しくしてれば寿命までは生きれるんじゃないかな 多くは望めないかも知れないけど
[端的に言葉にせぬまま申し訳なさそうに眉を下げた]
(85) 2010/08/12(Thu) 01時頃
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先、かあ 全部片付いて、生き残ったら
また旅に出るんだよ
[ウロボロスが刻まれた本を手に、笑う]
物語を探して集めるためにね。先生の課題はまだあるんだ
(86) 2010/08/12(Thu) 01時半頃
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