225 【突発RP村】最初からクライマックス村4
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…いや、まさか、そんな筈は…!
[かぶりを振ってもその可能性は潰えず、しかし振るわれる竜斬肉包丁《ドラゴンチョッパー》こそがその証明とも言えよう。 焦りを見せた女は、少年に黒茨の騎士の大軍を向かわせる。しかしその殆どが彼の攻撃で潰れ、ひしゃげ、砕かれ、突き刺し、バラバラに>>52
女が執着していたのは、ヒトの能力。 見落としていたのは形の無い物。 魂や肉体こそ奪っても、それでも残るヒトの強い意志。>>50>>53 それは遺された人々に宿り、伝え、運命を宿命を、未来をも書き換える強き力。 形の無いそれではあるが、何よりも強く輝いて――
黒茨の騎士の大軍は、その形を維持できず崩れ落ちた。]
(57) 2015/06/04(Thu) 23時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2015/06/04(Thu) 23時半頃
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……仲間だなんて、違う。 もう僕は仲間じゃ、ない。
一緒に戦うという約束を果たす為に還ってきた【ヤー】ニックとは、違う!
[意固地に首を振り、否定する。>>30 もう戻れないのだと、還れないのだと。 諦めきれなかった、離せなかった。その腕>>31がふるふると震え出す。]
――僕、は
(58) 2015/06/05(Fri) 00時頃
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[シルクは声を絞り出した。>>42]
本心、さ。僕はその剣《ドラゴンチョッパー・オリジナル》 が邪魔なだけ、だ。
無くなれば、儀式を防ごうとする邪魔なものがなくなれば、温かくなるだろうね。きっと。
[オスカーのパンのように。 マリオ達と食べたクリームシチューのように。]
(59) 2015/06/05(Fri) 00時頃
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ええ、楽しみだわ。イスルギ・ホンクールトゥ BGMは何がお好み? 情熱のタンゴかしら。
それとも、貴方の仲間の叫び声かしらね!
[男>>48に放ったのは青≪花弁≫だけ。黒茨の騎士に出力を取られた今はこの程度しか作り出す事が出来ない。 しかし小さな刃では男に傷一つ負わせる事は出来ず、次々と叩き落とされる。 さすがホンクールトゥと言うべきか、それとも己の出力不足か。はたまた、その両方か。 渦を巻く無数青はその全てを地に落とされ、じわり、青は地面にしみ込んで、消えた。
蛹≪第二幕≫の時間はあまりにも短く、翅を作りだした今でも舞台装置の構造の組み替え>>33は済んでいない。 定められた台本のどのページをめくってもこのような展開は無く、女は、今起こっている事が予想外の全てを集結した現実だと知る。 内側で暴れるメルヤの聖星力《エトワリル》と、焦げた身体に忌々しげに舌打ちを零した。]
(60) 2015/06/05(Fri) 00時頃
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[造形主《シルク》の声援がなくとも、黒・赤・緑の三騎士は奮戦していたといえよう。 目視出来ない超高速の攻防。>>44 罅割れ、パラパラと奏甲が剥がれていく。>>46]
……
[来て欲しいのか、来て欲しくないのか。 シルクの指先が迷う。 まさか、1001回目を望んでいるとは。>>36 心と体と願いは裏腹。
黒茨の兵士がマリオを囲っても>>34、動けずに居た。 ニールの声が重なった。>>50 メルヤの声が彩った。>>53]
(61) 2015/06/05(Fri) 00時半頃
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あ、あ…… あぁ、騎士《ブラックホールクワガタナイト》が……
[砕け落ちる欠片の向こう>>53、 マリオの顔が見えた。>>54]
お、ぼえてる…。 忘れて ない。 僕は――…
マリオ…。
僕は、ぼくだけの青《アオ》を、 悲しみのない、青を――
(62) 2015/06/05(Fri) 00時半頃
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[今歩いている道。蝶を誘う導。 ぐらりと揺らぐのは、マリオの泣きそうな顔を見てしまったからだ。 必死に伸ばされる手があるからだ。>>55]
(63) 2015/06/05(Fri) 00時半頃
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[手と手が――触れて、握り合う。>>55]
(64) 2015/06/05(Fri) 00時半頃
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[瞬間、手の内に現れたのは小さな小さな力の結晶。
それは聖杯鍋《クッキンプレッシャー》。
眼鏡よりも小さな器が、回収《コレクト》されたのだ。>>11]
(65) 2015/06/05(Fri) 00時半頃
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この竜斬肉包丁《ドラゴンチョッパー》は、温もりは運ばないよ。 [ 掴んだ華奢なシルクの手をぎゅっと握る] 心があたたかくなるとき。 それは、誰かの心に触れたとき、誰かの気持ちを受け取ったとき
それは、何かを奪った時に、誰かに悲しい顔をさせて、得られるものじゃ、ないんだ。
人類が、皆がほろんでしまったら――もう、あの日のオスカーみたいに、知らない人に心《きもち》をパンとともにわけてくれるひとが、いなくなっちゃう [ 困ったように、眉をハの字にした]
(66) 2015/06/05(Fri) 00時半頃
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[ 伝承は記す。 >>56 総ての断片《フラグメント》を集め、一から全を創るものの存在を。
総てを網羅し、総てを掬い、そして自らは役目を果たし消えてゆく 名もなき ――" "―― のことを。
星すらも潰える闇に星屑を拾い 魂すらも打ち砕かれる時に、意志を拾い 約束を果たそうと願う者に、その道を作り給う
総て無意識で行われるこれらの御技は、古の言葉で、繋ぐ力《タイトロープ》と呼ばれた。*]
(67) 2015/06/05(Fri) 00時半頃
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[握った手から伝わる温もり。]
僕は、悲しみがなくなるなら、世界が切り取られても良いと、思っていたんだ……。
だって、何をしたって結末は変わらないの だもの。
[何度やり直しても。何度修正しても。 帰結《カーテンコール》は変わらない。]
(68) 2015/06/05(Fri) 00時半頃
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………あーあーー!!
やあああっと折れたかよ。 とっとと掴んでおきゃ良かったのによ。
[>>64繋がった手と手を見て、男は場違いな声を発する。]
……二度と離すなよ馬鹿野郎。
[そうして、男は彼らから視線を逸らす。]
(69) 2015/06/05(Fri) 00時半頃
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心《きもち》を分けることが出来なくなったら… 悲しみだけじゃなく、温かくなることも、なくなる ね。
[何か、変えられるだろうか。 今から。今からでも。]
マリオ。 僕では駄目だった。でも、君なら――…
[眼前にある聖杯鍋《クッキンプレッシャー》を壊す事が出来るのは、 マリオだけ。]
(70) 2015/06/05(Fri) 00時半頃
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[―――しかし。]
(71) 2015/06/05(Fri) 00時半頃
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[竜斬肉包丁《ドラゴンチョッパー・オリジナル》の刃が 小さな聖杯鍋《クッキンプレッシャー》を砕く時こそ、
少年の意識全てが向いている時>>55こそ、 狂犬の赤い視線が逸された時>>69こそ、 最大の隙が生まれるのだ。]
(72) 2015/06/05(Fri) 01時頃
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[ずきん。
体の痛みをシルクが自覚する前に、それは起きる。]
(73) 2015/06/05(Fri) 01時頃
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[窟へ下る裂け目の管理者と、天上へ至る道の管理者の兄弟は、 1個体の生命が分裂した存在だった。
イスルギも良く知っているその生命体の名は、シール・クエイサー>>17。 博士たる彼は魔術《クッキングマジック》に傾倒し、伝説の儀式魔術を完成させた。>>1:76
それこそが、宴《カーニバル》。 肉欲の宴《カーニバル・フォン・ド・ボー》。]
(74) 2015/06/05(Fri) 01時頃
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え―――…?
[シルクの胸の中央から突き出たのは、1本の腕。 黒の腕は、竜斬肉包丁《ドラゴンチョッパー・オリジナル》の刃すら砕くだろう。暗黒竜の如く。]
(75) 2015/06/05(Fri) 01時頃
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[1つが2つ。2つが1つに還った事で、シルクの内側に変化が起きていたのだ。
偽りの聖杯鍋ではない、真の聖杯鍋《クッキンプレッシャー》が完成する。]
……ぁ い…
[シルクは己の意識が薄れていくのを感じていた。 黒い腕がマリオの身を穿とうと伸びていくのを止められない。
乗っ取られていく。心も体も。 変わっていくのは身体か、それとも。
己自身を器《ナベ》とし、博士の計画《レシピ》は完遂するのだろう。*]
(76) 2015/06/05(Fri) 01時頃
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おい、どうし――――――……… ッ
[男が声をかけた時は、既に遅かった。 >>75シルクの胸から出でる不気味な、黒い腕は 竜斬肉包丁《ドラゴンチョッパー・オリジナル》の刃を容易く砕き割った。]
………く、ッ、……!!! オイ、目ぇ覚ましやがれこ の ……ッ!!!
[>>76大声で叫んでも、その声は届かない。 シルクの意識が、その奥底へ沈んでいくのを感じる。]
(77) 2015/06/05(Fri) 01時頃
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[ >>65 掌と掌が触れ合うとそこに宇宙ができる。 と、嘗てホンクールトゥ>>43 の伝説的師範の教えがあった。
今その空白を埋めるべくして現れたのは、聖杯鍋《クッキンプレッシャー》 ]
(78) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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[ ―――――――その時だった ]
(79) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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『 ………な』
『 みんな 』
(80) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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[>>68 シルクの告白を、聞いた。 何度も何度も頷いた] ありがとう、千と一回目を、信じてくれて。 かえていこう、一緒に。
[ ぼろぼろのありさまだけれど、お日様のように微笑んだ]
(81) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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[挑戦。その最初の一歩は、 聖杯鍋《クッキングプレッシャー》の破壊による、肉欲の宴《カーニバル・フォン・ド・ボー》の阻止である] [ 聖杯鍋《クッキンプレッシャー》を持つ手を掲げ、竜斬肉包丁《ドラゴンチョッパー・オリジナル》で叩き割らんと、少年は気合を入れ、集中した。
その時、事件は起こる!>>75 ]
(82) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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あっ
[信じられないものを見たかのような少年の横顔。 その口からは、つつつ、と赤い血の筋が流れた]
[ はたして、シルクと、マリオの運命は!? 君は伝説の創《ハジマ》りの目撃者となる――**]
(83) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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…………何だ?
これは、声………?
[戦場に降り注ぐ、何処か、あたたかい声。 その声がするのは――――黒蝶の、黒い茨の中から。
>>1:66かつて、肉体を捨てて世界と同化した時の名残か その肉体が黒茨に取り込まれても、まだその声が 確かに聞こえた。]
(84) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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『 ……僕達も一緒に戦うよ』
『 大丈夫、誰も“一人じゃない”から 』
(85) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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……オスカー、……しぶとい奴、だぜ
[>>1:66彼が肉体を捨てる事になったのは、男のせいだった。 あの死の海に飲み込まれ、死を覚悟した時に、 降り注いだ光は、彼のものだった。
世界と同化する事で、その意識を繋いでいた彼が 黒蝶に飲み込まれてしまったのは……いつの事だったか。]
(86) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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